JP6706110B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
図8に示すように、巻取部300は、断面円形状の例えば鋼管により形成されたシャフト31と、シャフト31の少なくとも両端部側に設けられた複数のホイール32と、複数のホイール32同士を連結する補強部材330と、トーションコイルばね34とを備え、シャッターカーテンの一端側が各ホイール32に連結されることによって、巻取部300が、シャッターカーテンを巻き取り可能及び操り出し可能としたシャッター装置が知られている(例えば特許文献1,2等参照)。
本発明は、巻取部のシャフトのねじれを抑制できる開閉装置を提供する。
また、前記補強部材は、半円筒形状の弧状板により形成されたことを特徴とする。
また、前記補強部材は、前記弧状板が複数個で構成されたことを特徴とする。
また、前記ホイールは、円板状板部の円の中央部に前記シャフトを貫通させるための中央貫通孔が設けられて構成された円環状板部と、当該円環状板部の外周縁より延長するように設けられた外側筒状部とを備え、前記円環状板部は、外周縁における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する直線部を備え、かつ、当該直線部に繋がる前記外側筒状部の周面における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する平面部を備え、前記半円筒形状の弧状板の半円弧の両端側に、互いに平行に対向する平面部を備え、前記半円筒形状の半円弧の両端側の平面部と前記ホイールの外側筒状部の平面部とが重ね合わされた状態で固定されたことを特徴とする。
また、前記ホイールは、円板状板部の円の中央部に前記シャフトを貫通させるための中央貫通孔が設けられて構成された円環状板部と、当該円環状板部の外周縁より延長するように設けられた外側筒状部とを備え、前記弧状板の材軸の延長方向両端側に、前記ホイールの外側筒状部と前記補強リブ部との干渉を避けるために当該補強リブ部が除去された欠損部を備えたことを特徴とする。
また、前記ホイールの円環状板部は、外周縁における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する直線部を備え、かつ、当該直線部に繋がる前記外側筒状部の周面における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する平面部を備え、前記弧状板は、弧状部における補強リブ部の周方向両側に平面部を備え、前記弧状板の材軸の延長方向両端側における平面部と前記ホイールの外側筒状部の平面部とが重ね合せられた状態で固定されたことを特徴とする。
また、前記補強部材は、半円筒形状の弧状板により形成されたので、剛性の高い巻取部となり、巻取部がシャッターカーテンを巻き取った際にシャフトがねじれてしまうような事態を抑制できるようになるとともに、巻取部の内部と外部とを連通させる作業用の開口が確保され、固定用釘の抜き差し作業や巻取部内のメンテナンス作業等の作業を容易に行える巻取部を構成できる。
また、前記弧状板が複数個で構成された補強部材を用いることで、補強部材の剛性がより高くなって、より剛性の高い巻取部を提供でき、巻取部のシャフトのねじれを抑制できる開閉装置を提供できる。
図7に示すように、実施形態1による開閉装置の一例としてのシャッター装置1は、開閉体収容ケースの一例としてのケース2と、巻取部3と、建物の開口部10を開閉するために巻取部3に巻き取り可能及び操り出し可能に取付けられた開閉体の一例としてのシャッターカーテン4と、ガイドレール5とを備える。
即ち、ケース2は、建物に形成された開口部10の上方に設けられてシャッターカーテン4を収容する収容空間を備えた構成である。
スラット部41は、複数のスラット部材45,45…により形成される。スラット部材45は、巻取部3の回転中心線3aに沿った方向に長い長尺部材により形成される。スラット部41は、複数のスラット部材45,45…がスラット部材45の長手方向(スラット部材45の長辺に沿った方向)と直交する方向に連続するように、隣り合うスラット部材45同士の長手方向の両端位置を揃えて長辺同士が図外の係合部によって互いに接続され、当該接続部分で折れ曲がり可能となった矩形板状に形成される。
水切42は、スラット部41における他端(下端)に位置されるスラット部材45の長辺に連結される。水切42は、長手方向と直交する断面形状が例えば概略逆T字形状の長尺部材により形成される。
吊元43は、スラット部41の一端に位置されるスラット部材45の長辺に沿って当該長辺に間欠的に設けられる連結板であり、巻取部3のホイール32に連結される。
ホイール32は、円板状板部の円の中央部にシャフト31を貫通させるための中央貫通孔が設けられて構成された円環状板部35と、円環状板部35の中央貫通孔の孔縁から円環状板部35の中心線(巻取部3の回転中心線3a)に沿った方向に延長するように設けられた円筒状のシャフト受け筒部36と、円環状板部35の外周縁よりシャフト受け筒部36の延長方向と同方向に延長するように設けられた外側筒状部37とを備えた構成である。
この半円筒形状の弧状板の半円弧の両端側にも、互いに平行に対向する平面部33b,33bが形成されている。
半円筒形状の補強部材33の延長方向両端側(半円筒形状の補強部材33の材軸に沿った方向の両端側)における半円弧の両端部の平面部33b,33bとシャフト31の両端部に設けられた各ホイール32,32の外側筒状部37,37の平面部39,39とを重ね合せた状態で、これら半円筒形状の補強部材33の平面部33bとホイール32の外側筒状部37の平面部39とをプレス加工等によって加締めた加締め固定部39cを形成することにより、半円筒形状の補強部材33の筒の延長方向両端側がそれぞれホイール32,32に固定され、各ホイール32,32が半円筒形状の補強部材33で連結されて補強された巻取部3が構成される。
特に、図8に示すように、シャフト31の一方の端部側、即ち、シャフト31の片方側にのみトーションコイルばね34が設けられている巻取部300の構成の場合は、平板棒状の補強部材330がホイール32,32間のねじれに耐えきれず、シャフト31にねじれが生じて、シャッターカーテン4が片下がりしながら巻取部300に巻き取られてしまうという現象が起き易かったが、実施形態1の巻取部3の場合、シャフト31の片方側にのみトーションコイルばね34が設けられている構成であっても、半円筒形状の補強部材33によってシャフト31にねじれを抑制でき、シャッターカーテン4が片下がりしながら巻取部300に巻き取られてしまうという現象を抑制できるようになる。
一方、実施形態1では、半円筒形状の補強部材33を用いてホイール32,32同士を連結したため、巻取部3の内部と外部とを連通させる作業用の開口が確保され、上述した固定用釘の抜き差し作業や巻取部3内のメンテナンス作業等の作業を容易に行える巻取部3を構成できる。
また、半円筒形状の補強部材33を用いたので、円筒状の補強部材を用いる場合と比べてコストを低減できる。
また、ホイール32の周方向に延長する弧状面33aと当該弧状面33aの周方向両端側に設けられた平面部33b,33bとを備えた補強部材33を用いたので、剛性の高い補強部材33となり、剛性の高い巻取部3を構成できるようになる。
例えば、巻取部3の周方向に延長する補強部材33の弧状面の長さ範囲が、ホイール32の外周長の3/4以下で、かつ、ホイール32の外周長の1/4以上の弧状面を有した補強部材33を用いればよい。
図4乃至図6に示すように、補強部材として、ホイール32の周方向に延長する弧状面を有した弧状部61と当該弧状部61の弧状面を凹形状に変形させた補強リブ部62とを有した弧状板60が複数個で構成された補強部材33Aを用いてもよい。例えば2個の同一の弧状板60,60により構成された補強部材33Aを用いる。
弧状板60としては、例えば、ホイール32の周方向に延長する弧状面を有した弧状部61と当該弧状部61の周方向の中央部を凹形状に変形させた補強リブ部62とを有した構成のものを用いればよい。
当該弧状板60は、巻取部3の周方向に延長する弧状部61の長さ範囲が、例えば、ホイール32の外周長の1/4程度に設定されたものを用いる。
また、図5に示すように、弧状板60の延長方向両端側(弧状板60の材軸に沿った方向の両端側)は、ホイール32の外側筒状部37と補強リブ部62との干渉を避けるために当該補強リブ部62が除去された欠損部65となるように形成されている。
また、弧状板60は、弧状部61における補強リブ部62の周方向両側に平面部63,63を有した構成となっている。
また、巻取部3の内部と外部とを連通させる作業用の開口が確保され、上述した固定用釘の抜き差し作業や巻取部3内のメンテナンス作業等の作業を容易に行える巻取部3を構成できる。
また、2個の弧状板60,60によりシャッターカーテン4の捨て巻き部分を設けた場合と同様な効果が得られるため、シャッターカーテン4の捨て巻き部分を設ける必要が無くなるという効果も得られる。
また、弧状板60が弧状面と平面部63とを備えた構成であるため、剛性の高い補強部材33Aを形成でき、剛性の高い巻取部3を構成できるようになる。
ホイール32の周方向に延長する弧状面を有した弧状部と当該弧状部の弧状面を凹形状に変形させた補強リブ部とを有した1個の弧状板により補強部材を構成してもよい。例えば、実施形態1で説明した補強部材33に補強リブ部を形成した構成の補強部材を用いて各ホイール32,32同士を連結したり、あるいは、実施形態2の補強リブ部62を備えた1つの弧状板60を補強部材としても用いて各ホイール32,32同士を連結すれば、補強リブ部を備えたことで、補強部材の剛性がより高くなって、より剛性の高い巻取部3を構成でき、巻取部3のシャフト31のねじれを抑制できるようになる。
ホイール32の周方向に延長する弧状面を備え、かつ、補強リブ部を備えない構成の弧状板が複数個で構成された補強部材を用いてもよい。この場合、例えば、巻取部3の周方向に延長する弧状面の長さ範囲がホイール32の外周長の1/4程度に設定された2つの弧状板を用いて補強部材を構成すればよい。
実施形態4の補強部材を用いた場合でも、補強部材の剛性がより高くなって、より剛性の高い巻取部3を構成でき、巻取部3のシャフト31のねじれを抑制できるようになる。
61 弧状部、62 補強リブ部。
Claims (6)
- 巻取部と、建物の開口部を開閉するために巻取部に巻き取り可能及び操り出し可能に取付けられた開閉体とを備え、
前記巻取部は、両端が建物の躯体に支持されたシャフトと、当該シャフトの少なくとも両端部側にシャフトの中心線を回転中心として回転可能に設けられた複数のホイールと、当該複数のホイール同士を連結する補強部材とを備え、
前記開閉体の一端側がホイールに連結されて、前記ホイールの回転に伴って開閉体が建物の開口部を開閉するように構成された開閉装置において、
前記補強部材は、前記ホイールの周方向に延長する弧状面を有した弧状部と当該弧状部の弧状面を凹形状に変形させた補強リブ部とを有した弧状板により形成されたことを特徴とする開閉装置。 - 前記補強部材は、半円筒形状の弧状板により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
- 前記補強部材は、前記弧状板が複数個で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
- 前記ホイールは、円板状板部の円の中央部に前記シャフトを貫通させるための中央貫通孔が設けられて構成された円環状板部と、当該円環状板部の外周縁より延長するように設けられた外側筒状部とを備え、
前記円環状板部は、外周縁における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する直線部を備え、かつ、当該直線部に繋がる前記外側筒状部の周面における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する平面部を備え、
前記半円筒形状の弧状板の半円弧の両端側に、互いに平行に対向する平面部を備え、
前記半円筒形状の半円弧の両端側の平面部と前記ホイールの外側筒状部の平面部とが重ね合わされた状態で固定されたことを特徴とする請求項2に記載の開閉装置。 - 前記ホイールは、円板状板部の円の中央部に前記シャフトを貫通させるための中央貫通孔が設けられて構成された円環状板部と、当該円環状板部の外周縁より延長するように設けられた外側筒状部とを備え、
前記弧状板の材軸の延長方向両端側に、前記ホイールの外側筒状部と前記補強リブ部との干渉を避けるために当該補強リブ部が除去された欠損部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の開閉装置。 - 前記ホイールの円環状板部は、外周縁における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する直線部を備え、かつ、当該直線部に繋がる前記外側筒状部の周面における互いに180度離れた部分に、互いに平行に対向する平面部を備え、
前記弧状板は、弧状部における補強リブ部の周方向両側に平面部を備え、
前記弧状板の材軸の延長方向両端側における平面部と前記ホイールの外側筒状部の平面部とが重ね合せられた状態で固定されたことを特徴とする請求項5に記載の開閉装置。
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