JP6702084B2 - 車両用ベンチレーター - Google Patents
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/24—Devices purely for ventilating or where the heating or cooling is irrelevant
- B60H1/26—Ventilating openings in vehicle exterior; Ducts for conveying ventilating air
Description
また、流れガイド部は、水の流れを水平、または水平よりも低い方向に変えるため、換気ダクトの高さ寸法をさらに小さくできる。
車両用ベンチレーターについて説明する前に、車両用ベンチレーターが取付けられている車両10について簡単に説明する。車両10は、図1に示すように、マイクロバス型車両であり、車両ボディ11の左側面の中央前寄り位置に乗降口12が形成されている。そして、乗降口12がスライド式のドア13により開閉されるように構成されている。車両ボディ11の前面には、外気を車室内に取り込むための車両用ベンチレーターのベンチレーションインレット(図示省略)が設けられている。また、車両ボディ11の後部の左側面には、車室内の空気を外部に排出するためのベンチレーションアウトレット(以下、車両用ベンチレーター20という)が設けられている。
車両用ベンチレーター20は、図2、図3に示すように、換気ダクト22とワンウエイバルブ25とカバー部材27とを有している。換気ダクト22は縦向きのダクトであり、車両ボディ11と内装材10t間の空間内に収納されている。換気ダクト22には、上端位置に車室側開口22uが形成されており、下部左側面に排気口22sが形成されている。
車両ボディ11のベンチレーター用開口11hは、図2に示すように、ワンウエイバルブ25のハウジング250が挿通された状態でそのハウジング250の出口部257が接続可能なように形成されている。即ち、車両ボディ11のベンチレーター用開口11hは、ハウジング250の断面形状とほぼ等しい形状で、前記ハウジング250の断面寸法よりも若干大きな寸法で形成されている。また、ベンチレーター用開口11hの周囲には、図2に示すように、車両ボディ11の意匠面11eに対して窪んだ状態の凹部11kが形成されている。そして、車両ボディ11の凹部11kに車両用ベンチレーター20のカバー部材27が収納されている。
ワンウエイバルブ25は、図2から図4に示すように、横長八角形状に形成された筒状の前記ハウジング250と、ハウジング250内の流路251を格子状に仕切る横板部253、及び縦板部254と、流路251を開閉するシート状の弁体255とから構成されている。ここで、図3では、前記弁体255が省略されている。
カバー部材27は、図2等に示すように、車両ボディ11の凹部11kに収納された状態で、換気ダクト22の排気口22s、ワンウエイバルブ25、及び車両ボディ11のベンチレーター用開口11h等とを覆えるように構成されている。カバー部材27は、図3、図5に示すように、車両ボディ11の凹部11kに固定される略角形の平板部270を備えている。平板部270は、前後に長く形成されており、その平板部270の四隅が車両ボディ11に固定されている。そして、平板部270の四隅が車両ボディ11に固定された状態で、図2に示すように、平板部270の表面272は車両ボディ11の意匠面11eと同一平面上に保持される。
換気ダクト22は、上記したように、車両ボディ11と内装材10t間の空間内に収納されて、上側が開放されている縦向きのダクトである。換気ダクト22は、車室内の空気を車外に排出可能な構成であり、仮に排気口22sに洗浄水等が流れ込んだ場合でも洗浄水等が車室側開口22uから車室内に入り込まないような対策が施されている。換気ダクト22は、図7、図8に示すように、排気口22sを備えるダクト下部220と、ダクト下部220の上側に設けられ、車室側開口22uを備えるダクト上部225とを備えている。そして、ダクト下部220の前部がダクト上部225(車室側開口22u)の平面位置から水平前方に張り出すダクト張出部223となっている。ダクト張出部223、ダクト下部220、及びダクト上部225は、図3に示すように、平断面形状が角形に形成されて、ダクト厚み寸法(左右寸法)が等しい値に設定されている。
車両走行時には、雨水は車両用ベンチレーター20のカバー部材27に対して車両前方から吹き付けられる。このため、前記雨水はカバー部材27の流入防止壁275(図6参照)によって遮られ、カバー部材27の通気口273の内側にはほとんど入り込まない。即ち、換気ダクト22の排気口22sに前記雨水が入り込むことはない。そして、車室内の圧力が車外の圧力よりも高くなるとワンウエイバルブ25のシート状の弁体255が流路251を開くことで、換気ダクト22の排気口22sが開かれる。これにより、車室内の空気が換気ダクト22を通過して排気口22s、及びカバー部材27の通気口273から車外に排出される。
本実施形態に係る車両用ベンチレーター20によると、例えば、高圧洗浄水が排気口22sから換気ダクト22内に入り込み、換気ダクト22の縦壁面223wに沿って上方に向かっても、上方に向かう水の流れがダクト張出部223の天井223t(流れガイド部)によって下向きに変えられる。そして、下向きの水流は換気ダクト22の底面221上に落下し、排気口22sから排出される。このため、換気ダクト22の高さ寸法を大きくしなくても、排気口22sから換気ダクト22内に流れ込んだ水が車室側開口22uから車室内に入り込まなくなる。即ち、換気ダクト22の高さ寸法を大きくする必要がないため、換気ダクト22をコンパクト化でき、コスト低減を図ることができる。また、換気ダクト22の配置の自由度も向上させることができる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、換気ダクト22をダクト下部220とダクト張出部223とダクト上部225とから構成し、ダクト張出部223を排気口22sの前側に形成する例を示した。しかし、ダクト張出部223を排気口22sの後側に形成することも可能であるし、排気口22sの前後に形成しても良い。また、本実施形態では、ダクト張出部223の天井223tを流れガイド部とする例を示した。さらに、天井223t(流れガイド部)によりダクト張出部223の縦壁面223wに沿って上方に流れる洗浄水を下向きに変える例を示した。しかし、図9に示すように、換気ダクト22を角筒状に形成し、その換気ダクト22の前側の縦壁面223wに庇状の流れガイド部226を形成することも可能である。ここで、庇状の流れガイド部226は、図9に示すように、先端側を低くするのが好ましいが、水平に形成しても良い。また、水平に形成した流れガイド部226の先端部を斜め下方に折り曲げるようにしても良い。これにより、換気ダクト22の底面221から縦壁面223wに沿って上方に流れる水流を庇状の流れガイド部226によって水平、又は水平よりも低い方向に変えることができる。そして、流れ方向が変えられた水流を後側の縦壁面等に衝突させて底面221上に落下させ、排気口22sから排出できるようになる。このように、換気ダクト22を角筒状に形成できるため、換気ダクト22の成形が容易になる。また、本実施形態では、換気ダクト22のダクト上部225に後方張出部225vを形成する例を示した。しかし、前記後方張出部225vを省略することも可能である。
11・・・・車両ボディ
11e・・・意匠面
20・・・・車両用ベンチレーター
22・・・・換気ダクト
22s・・・排気口
22u・・・車室側開口
221・・・底面
223・・・ダクト張出部
223t・・天井(流れガイド部)
223w・・縦壁面
226・・・流れガイド部
27・・・・カバー部材
273・・・通気口
275・・・流入防止壁
Claims (5)
- 車室内の空気を車外に排出する排気口を下部側面に備え、上部位置に車室側開口を備える換気ダクトが設けられた車両用ベンチレーターであって、
前記換気ダクト内には、前記排気口を通過して前記換気ダクト内に流れ込み、前記換気ダクトの縦壁面に沿って上方に向かう水の流れを水平、または水平よりも低い方向に変える流れガイド部が設けられており、
前記流れガイド部は、前記車室側開口の平面位置に対して車両前後方向において前方に張り出すように、あるいは後方に張り出すように、あるいは前後両方向に張り出すように設けられている車両用ベンチレーター。 - 請求項1に記載された車両用ベンチレーターであって、
前記換気ダクトは、その換気ダクトの車室側開口の平面位置から車両ボディの意匠面に沿って水平方向に張り出し、前記排気口から流れ込んだ水を張り出し部分の縦壁面で受けられるように構成されたダクト張出部を備えており、
前記ダクト張出部の天井が前記流れガイド部となっている車両用ベンチレーター。 - 請求項2に記載された車両用ベンチレーターであって、
前記流れガイド部を構成するダクト張出部の天井は、前記ダクト張出部の前端位置、及び後端位置よりも途中位置が高くなるように形成されており、
前記ダクト張出部の縦壁面に沿って上方に向かう水が前記天井に沿って流れる過程で前記換気ダクトの底面に落下するように構成されている車両用ベンチレーター。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両用ベンチレーターであって、
通気可能に構成されて、車両ボディの意匠面の位置で前記換気ダクトの排気口を覆うカバー部材を備えており、
前記カバー部材には、縦方向に延びるスリット状の通気口が車両前後方向に複数並んで形成されており、
前記通気口の下端位置が前記換気ダクトの底面位置よりも低くなるように構成されている車両用ベンチレーター。 - 請求項4に記載された車両用ベンチレーターであって、
前記カバー部材の通気口内側には、車両前方、あるいは車両後方から前記通気口内に直線的に吹き込まれる水流を遮る流入防止壁が前記通気口に沿って縦方向に延びるように形成されている車両用ベンチレーター。
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