JP6701926B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
半導体装置は、パワー半導体素子を含み、電力変換装置、または、スイッチング装置として利用されている。例えば、半導体装置は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等を含む半導体素子を含み、スイッチング装置として機能することができる。
半導体装置の一例として、外部接続端子(リードフレーム)がインサート成形によって一体的に設けられた樹脂ケースに、半導体素子と制御素子とが配置された積層基板が収納されている。また、半導体装置では、当該外部接続端子と、半導体素子及び制御素子とをそれぞれワイヤによって電気的に接続して、封止樹脂により樹脂ケース内が封止される。
このような半導体装置では、樹脂ケースと一体成形された外部接続端子は、樹脂ケースから外部に延出されている。このため、外部接続端子は、樹脂ケースとの間に微小な隙間が生じる場合がある。この隙間が、樹脂ケース内側から外側まで延出する外部接続端子に沿って形成されていると、当該隙間を通じて外部から樹脂ケース内に水分が浸入するおそれがある。樹脂ケースに水分が浸入すると、半導体装置の故障等が生じ、半導体装置の信頼性が低下してしまう場合がある。このような隙間をできる限り塞ぐために、例えば、樹脂ケースと封止樹脂との密着性を向上させる必要がある。
そこで、積層基板が配置された樹脂ケースの底面部の周縁に沿って、外部接続端子の両側に溝部を形成することで、封止樹脂と樹脂ケースとの密着面積を増加させて、封止樹脂と樹脂ケースとの密着性を向上させることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−157925号公報
しかし、上記の樹脂ケース内に溝部が形成された半導体装置において、外部接続端子にワイヤを超音波接合により接合すると、超音波の振動により外部接続端子が振動してしまう。これに伴い、ワイヤに印加される超音波が分散して、外部接続端子に対するワイヤの接合性が低下してしまう。このため、ワイヤは外部接続端子から剥がれやすくなり、半導体装置の信頼性の低下につながる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、樹脂ケースに対する封止樹脂の密着性を向上させつつ、外部接続端子とワイヤとの密着性の低下を抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、絶縁板と、前記絶縁板上に配置された回路板と、を有する積層基板と、中央部に形成された開口部に前記積層基板が配置された底面部と、前記底面部の周囲に沿って設けられた側面部と、前記底面部上に前記積層基板の周縁に対して平行に設けられ、前記回路板とワイヤで接続される内部接続部及び前記内部接続部に接続され、前記側面部から外部に延出する外部接続部を有する外部接続端子と、を備え、前記底面部の周縁に沿って前記外部接続部の両側に溝部が形成されたケースと、前記溝部の、前記内部接続部に隣接する範囲内に形成された振動抑制部と、を有する半導体装置が提供される。
開示の技術によれば、半導体装置の信頼性の低下を抑制することができる。
第1の実施の形態の半導体装置の上面図である。 第1の実施の形態の半導体装置の断面図である。 第1の実施の形態の半導体装置の要部断面図(その1)である。 第1の実施の形態の半導体装置の要部断面図(その2)である。 第1の実施の形態の半導体装置の要部断面図(その3)である。 第1の実施の形態の半導体装置の外部接合端子に対するワイヤの接合強度を示すグラフである。 第2の実施の形態の半導体装置の要部上面図である。
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態の半導体装置について、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、第1の実施の形態の半導体装置の上面図である。
図2は、第1の実施の形態の半導体装置の断面図である。
なお、図2は、図1の一点鎖線Y−Yにおける断面図である。
図3〜図5は、第1の実施の形態の半導体装置の要部断面図である。
なお、図3は、図1の一点鎖線X1−X1の、図4は、図1の一点鎖線X2−X2の、図5は、図1の一点鎖線X3−X3のそれぞれにおける断面図である。
半導体装置100は、図1及び図2に示されるように、積層基板110と、樹脂ケース150と、を有し、樹脂ケース150内の積層基板110は、封止樹脂160により封止されている。なお、図1では、封止樹脂160の図示を省略している。
積層基板110は、絶縁板111と、絶縁板111のおもて面に配置された回路板112a〜112eと、絶縁板111の裏面に配置された金属板113と、を有する。
絶縁板111は、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化シリコン等のセラミックスの絶縁性の材質により構成されている。
回路板112a〜112eは、銅等の導電性を有する材質により構成されている。
金属板113は、銅、アルミニウム等の熱伝導性を有する材質により構成されている。
また、このような積層基板110の回路板112a上には、はんだ(図示を省略)を介して、IGBT、パワーMOSFET、FWD(Free Wheeling Diode)等の半導体素子120a,120bが配置されている。また、回路板112e上には、所定の機能を有する制御素子120cが配置されている。半導体素子120a,120b及び制御素子120cは、ワイヤ(図示を省略)によって回路板112a〜112dに電気的に接続されてもよく、半導体素子120a,120b及び制御素子120cのそれぞれの表面電極が互いにワイヤによって接続されてもよい。
樹脂ケース150は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、または、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂等の樹脂により構成されている。このような樹脂ケース150は、底面部151と、側面部154と、を有する。さらに、樹脂ケース150は、外部接続端子130a〜130eが一体成形されている。
底面部151は、中央部に矩形型の開口部155が形成されており、図1及び図2に示されるように、開口部155に積層基板110が配置されている。なお、積層基板110は、樹脂ケース150の裏面側から、底面部151の開口部155の周縁に沿って塗布した接着剤により取り付けられている。
側面部154は、底面部151の周囲に沿って一体的に設けられている。
外部接続端子130a〜130eは、銅等の導電性を有する材質により構成されており、この厚さは、例えば、0.5mm程度であり、幅は、2.0mm以上、3.0mm以下程度である。このような外部接続端子130a〜130eは、まず、底面部151上に積層基板110の周縁に対して平行に設けられ、回路板112a〜112eとワイヤ140a〜140eで電気的に接続される内部接続部130a1〜130e1を有する。さらに、外部接続端子130a〜130eは、内部接続部130a1〜130e1に接続され、側面部154から外部に延出する外部接続部130a2〜130e2を有する。なお、外部接続端子130a〜130eでは、外部接続部130a2〜130e2は、内部接続部130a1〜130e1に対してそれぞれ直角を成すように接続されている。
また、このような樹脂ケース150の底面部151には、底面部151の外部接続端子130a〜130eが配置された側の辺(周縁)に沿って、外部接続部130a2〜130e2の両側に溝部152a〜152gがそれぞれ形成されている。
例えば、溝部152fは、図3に示されるように、外部接続端子130eの内部接続部130e1が配置された底面部151の周縁に沿って、内部接続部130e1の外側に形成されており、底面部151と側面部154との間に位置する。
なお、溝部152fの深さDは、4.5mm程度であり、幅Wは0.5mm程度であり、底面部151の裏面から溝部152fの底面までの厚さは、1.0mm程度である。他の溝部152a〜152e,152gについても、樹脂ケース150と内部接続部130a1〜130c1,130e1に対して溝部152fの場合と同様に形成されており、同様の厚さD、幅Wを成すものである。
なお、溝部152a〜152gは、既述の通り、底面部151の外部接続端子130a〜130eが配置された側の辺に沿って、外部接続部130a2〜130e2の両側にそれぞれ形成されている。このため、例えば、外部接続端子130dの外部接続部130d2は、図4に示されるように、外部接続部130d2の下部には溝部が形成されておらず、底面部151上に配置されている。他の外部接続部130a2〜130c2,130e2も、外部接続部130d2と同様に、外部接続部130a2〜130c2,130e2の下部には溝部が形成されておらず、底面部151上に配置されている。
樹脂ケース150には、このような溝部152a〜152gが形成されている。このため、例えば、図3に示したように、底面部151上の側面部154で囲まれた領域が封止樹脂160で封止されると、樹脂ケース150(底面部151)と封止樹脂160との密着面積が増加して、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着性が向上する。特に、外部接続端子130a〜130eの外部接続部130a2〜130e2の両隣が封止樹脂160により封止されるために、外部接続部130a2〜130e2が通じる側面部154の隙間が塞がれて、外部から当該隙間を通じた水分の浸入が防止されるようになる。
なお、溝部152a〜152gの深さDと幅Wは外部接続端子130a〜130dの厚さ以上であれば溝部152a〜152g内に封止樹脂160を充填することができ、樹脂ケース150と封止樹脂160との密着性を保ち、水分の浸入を防止することができる。
このような構成を有する半導体装置100の樹脂ケース150において、溝部152a,152b,152d,152f,152gの、内部接続部130a1〜130e1に隣接する範囲内に振動抑制部153a〜153eがそれぞれ形成されている。
例えば、振動抑制部153dは、図1及び図5に示されるように、外部接続端子130dの内部接続部130d1が配置された底面部151と側面部154との間の溝部152fに配置されている。この際、振動抑制部153dの上面の位置は、底面部151に配置された内部接続部130d1の上面以上、側面部154の上面以下である。なお、図5では、振動抑制部153dの上面の位置が、内部接続部130d1の上面と同じ位置の場合を示している。
このような振動抑制部153dにより、ワイヤ140dの他端を外部接続端子130dの内部接続部130d1に超音波接合により接合しても、超音波の振動に伴う外部接続端子130dの振動が抑制されるようになる。このため、外部接続端子130dの内部接続部130d1にワイヤ140dを確実に接合することができるようになる。
なお、振動抑制部153dは、ワイヤ140dが超音波接合される際の外部接続端子130dの振動を抑制するためにも、溝部152fの、内部接続部130d1に隣接する範囲内に形成される。特に、ワイヤ140dの超音波接合の振動に伴う外部接続端子130dの振動を確実に抑制するためには、振動抑制部153dは、上記範囲内の、内部接続部130d1に接合されたワイヤ140dの他端の接合箇所に対向する位置に配置されることが好ましい。
また、第1の実施の形態では、振動抑制部153dを溝部152fに形成した場合に外部接続端子130dの振動が抑制される場合を例に挙げて説明した。一方、他の振動抑制部153a〜153c,153eを溝部152a,152b,152d,152gにそれぞれ形成した場合も同様に外部接続端子130a〜130c,130eの振動を抑制することができる。
また、このような樹脂ケース150は、外部接続端子130a〜130eがセットされた所定の金型に既出の樹脂を流し込んで硬化させるインサート成形により形成される。この際、金型内に、溝部152a〜152gに対応するような凸部を設け、さらに、当該凸部内に振動抑制部153a〜153eに対応するような凹部を設けておく。このようにして形成された樹脂ケース150は、溝部152a〜152gが形成されて、溝部152a,152b,152c,152f,152g内に振動抑制部153a〜153eが形成される。
または、インサート成形を行う金型内に、溝部152a〜152gに対応するような凸部のみを設けて、溝部152a〜152gが備えられた樹脂ケース150を先に形成しておく。続けて、このようにして形成された溝部152a,152b,152c,152f,152g内に振動抑制部153a〜153eを、接着剤を介して配置させるようにすることも可能である。この場合、振動抑制部153a〜153eは、樹脂ケース150に充填する際に加熱された封止樹脂160に対する耐熱性(200℃程度)と共に、外部接続端子130a〜130eに対する絶縁性とを備える材質により構成されることが必要となる。
また、半導体装置100を製造するにあたり、まず、上記のような振動抑制部153a〜153eを備える樹脂ケース150を予め用意する。次いで、樹脂ケース150の底面部151の開口部155に積層基板110を配置する。このようにして配置された積層基板110の回路板112a〜112eと、外部接続端子130a〜130eの内部接続部130a1〜130e1とをワイヤ140a〜140eでそれぞれ接続する。樹脂ケース150に、溶融した樹脂を充填して、積層基板110と、外部接続端子130a〜130eと、ワイヤ140a〜140eとを封止して、当該樹脂を硬化させることで、半導体装置100が製造される。
次に、振動抑制部153a〜153eの有無に応じた、ワイヤ140a〜140eの外部接続端子130a〜130eに対する接合強度について、図6を用いて説明する。
図6は、第1の実施の形態の半導体装置の外部接続端子に対するワイヤの接合強度を示すグラフである。
なお、図6における横軸は、半導体装置の種別(参考例の半導体装置、第1の実施の形態の半導体装置100)を表しており、縦軸は、外部接続端子に対するワイヤの接合強度(「a.u.」(任意単位))を表している。
また、参考例の半導体装置(図示を省略)とは、第1の実施の形態の半導体装置100において、振動抑制部153a〜153eのみを取り除いたものであり、それ以外は半導体装置100と同様の構成を成している。
外部接続端子130a〜130eに対するワイヤ140a〜140eの接合強度の測定には、シェアテストが行われた。シェアテストは、外部接続端子130a〜130eに接続されたワイヤ140a〜140eの接合箇所をシェアツールで押して、当該接合箇所の破壊時の荷重を接合強度として測定するものである。
なお、ワイヤ140a〜140eは、例えば、アルミニウムにより構成されており、ワイヤ140a〜140eの径は、300μm以上、500μm以下程度である。
この結果、参考例の半導体装置の場合には、外部接続端子130a〜130eに対するワイヤ140a〜140eの接合強度の最大値がおよそ1960、最小値がおよそ1080であって、平均値がおよそ1660であった。
一方、第1の実施の形態の半導体装置100の場合には、外部接続端子130a〜130eに対するワイヤ140a〜140eの接合強度の最大値がおよそ2030、最小値がおよそ1640であって、平均値がおよそ1840であった。
すなわち、第1の実施の形態の半導体装置100は、振動抑制部153a〜153eを備えない半導体装置に対して、外部接続端子130a〜130eに対するワイヤ140a〜140eの接合強度の最大値でおよそ4%、最小値でおよそ51%、平均値でおよそ11%といずれも向上していることがわかる。また、ばらつき(σ)はおよそ47%低減している。これは、振動抑制部153a〜153eが溝部152a,152b,152d,152f,152gにそれぞれ配置されていることで、外部接続端子130a〜130eに対してワイヤ140a〜140eを超音波接合により接合する際の外部接続端子130a〜130eの振動が抑制され、外部接続端子130a〜130eにワイヤ140a〜140eを確実に接合できていることが考えられる。
なお、このような振動抑制部153a〜153eは、例えば、溝部152a,152b,152d,152f,152gを全て埋めてしまうような長さにすると、外部接続端子130a〜130eに対してワイヤ140a〜140eを確実に接合することが可能となる。しかしながら、溝部152a,152b,152d,152f,152gに対する封止樹脂160の密着面積が低下して、封止樹脂160の樹脂ケース150に対する密着性も低下してしまう。このため、振動抑制部153a〜153eの長さを、超音波接合時の外部接続端子130a〜130eの振動を抑制できる程度に短くする。これにより、溝部152a,152b,152d,152f,152gの領域をできる限り多く確保することができ、樹脂ケース150と封止樹脂160との密着性の低下も抑制することができる。
このような半導体装置100は、絶縁板111及び絶縁板111上に配置された回路板112a〜112eを有する積層基板110と、樹脂ケース150と、振動抑制部153a〜153eと、を有する。
樹脂ケース150は、中央部に形成された開口部155に積層基板110が配置された底面部151と、底面部151の周囲に沿って設けられた側面部154と、を有する。また、樹脂ケース150は、底面部151上に積層基板110の周縁に対して平行に設けられ、回路板112a〜112dとワイヤ140a〜140eで接続される内部接続部130a1〜130e1及び内部接続部130a1〜130e1に接続され、側面部154から外部に延出する外部接続部130a2〜130e2を有する外部接続端子130a〜130eを有する。さらに、樹脂ケース150は、底面部151の周縁に沿って外部接続部130a2〜130e2の両側に溝部152a〜152gが形成されている。
振動抑制部153a〜153eは、溝部152a,152b,152d,152f,152gの、内部接続部130a1〜130e1に隣接する範囲内に形成されている。
このため、外部接続端子130a〜130eの内部接続部130a1〜130e1にワイヤ140a〜140eを超音波接合により接合する際、超音波の振動に伴う外部接続端子130a〜130eの振動が抑制されるようになる。これにより、外部接続端子130a〜130eの内部接続部130a1〜130e1にワイヤ140a〜140eを確実に接合することができる。
さらに、樹脂ケース150に封止樹脂160を充填すると、溝部152a〜152gに封止樹脂160が入り込み、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着面積が増加して、封止樹脂160の密着性が向上し、外部からの水分の浸入が防止される。
したがって、半導体装置100の信頼性の低下が抑制されるようになる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、半導体装置において、溝部の、外部接続端子の内部接続部に隣接する各範囲内に、振動抑制部を複数配置した場合について、図7を用いて説明する。
図7は、第2の実施の形態の半導体装置の要部上面図である。
図7に示す半導体装置200は、振動抑制部以外は半導体装置100と同様の構成を成している。
なお、図7では、半導体装置200の外部接続端子130d付近を拡大して表している。
半導体装置200では、溝部152fの、外部接続端子130dの内部接続部130d1に隣接する範囲内に、複数の振動抑制部153da〜153dfが配置されている。なお、この場合の振動抑制部153da〜153dfの上面の位置は、第1の実施の形態の振動抑制部153a〜153eと同様に、底面部151に配置された内部接続部130d1の上面以上、側面部154の上面以下である。
この場合において、樹脂ケース150に封止樹脂160を充填すると、振動抑制部153da〜153dfの間に封止樹脂160が充填される。
なお、外部接続端子130a〜130dの厚さは0.5mmとする。
すなわち、複数の振動抑制部153da〜153dfをそれぞれ第1間隔、空けて配置することで、超音波接合時の外部接続端子130a〜130eの振動を確実に抑制しつつ、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着面積の減少を抑制することができるようになる。
但し、振動抑制部153da〜153dfは、その隙間が狭すぎると、振動抑制部153da〜153dfの間に封止樹脂160が適切に充填されないおそれがある。このため、振動抑制部153da〜153dfの第1間隔は、少なくとも、0.5mm程度以上は空けることを必要とする。
また、振動抑制部153daと外部接続端子130dの外部接続部130d2との第2間隔(間隔Iが狭すぎると、上記と同様に、この間隔Iに封止樹脂160が適切に充填されないおそれがある。この場合、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着性が低下して、外部接続端子130dの外部接続部130d2が延出する側面部154の隙間を十分に封止することができなくなる場合がある。すると、外部接続部130d2が延出する側面部154の隙間から外部により水分が浸入してしまい、半導体装置200の故障等が生じ、半導体装置200の信頼性が低下してしまう。このため、振動抑制部153daと外部接続端子130dの外部接続部130d2との間に、(図7中横方向の)長さが、0.5mm程度以上のスペース156を設けることを必要とする。
なお、外部接続端子130a〜130c,130eに対して溝部152a,152b,152d,152gにも、上記同様に、複数の振動抑制部を配置することが可能である。
このように半導体装置200では、複数の振動抑制部が、溝部152a,152b,152d,152f,152gの、外部接続端子130a〜130eの内部接続部130a1〜130e1に隣接する範囲内に、少なくとも、0.5mm程度以上の間隔Iを空けてそれぞれ備えられる。
これにより、ワイヤ140a〜140dを外部接続端子130a〜130eに超音波接合する際の超音波の振動に伴う外部接続端子130a〜130eの振動を確実に抑制しつつ、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着面積の減少を抑制することができる。このため、これにより、外部接続端子130a〜130eの内部接続部130a1〜130e1にワイヤ140a〜140eを確実に接合することができ、樹脂ケース150に対する封止樹脂160の密着性の低下を抑制することができる。
また、このような振動抑制部は、外部接続端子130a〜130eの外部接続部130a2〜130e2から、少なくとも、0.5mm程度以上の間隔Iを空けて上記範囲内に備えられる。
なお、第2の実施の形態では外部接続端子130a〜130dの厚さを0.5mmとし、間隔Iを0.5mm以上空けているがこれに限定されるものでなく、間隔Iが外部接続端子130a〜130dの厚さ以上であれば、溝部152a〜152g内に封止樹脂160を充填することができ、樹脂ケース150と封止樹脂160の密着性を保ち、水分の浸入を防止することができる。
これにより、外部接続端子130a〜130eの外部接続部130a2〜130e2の溝部152a,152b,152d,152gに沿った外部接続部130a2〜130e2の両側を確実に封止することができるようになる。このため、外部接続部130a2〜130e2が延出する側面部154の隙間を塞ぐことができ、当該隙間に対する外部からの水分の浸入を防止することができる。
したがって、半導体装置200の信頼性の低下が抑制されるようになる。
100,200 半導体装置
110 積層基板
111 絶縁板
112a,112b,112c,112d,112e 回路板
113 金属板
120a,120b 半導体素子
120c 制御素子
130a,130b,130c,130d,130e 外部接続端子
130a1,130b1,130c1,130d1,130e1 内部接続部
130a2,130b2,130c2,130d2,130e2 外部接続部
140a,140b,140c,140d,140e ワイヤ
150 樹脂ケース
151 底面部
152a,152b,152c,152d,152e,152f,152g 溝部
153a,153b,153c,153d,153e,153da,153db,153dc,153dd,153de,153df 振動抑制部
154 側面部
155 開口部
156 スペース
160 封止樹脂
D 深さ
W 幅
I 間隔

Claims (7)

  1. 絶縁板と、前記絶縁板上に配置された回路板と、を有する積層基板と、
    中央部に形成された開口部に前記積層基板が配置された底面部と、前記底面部の周囲に沿って設けられた側面部と、前記底面部上に前記積層基板の周縁に対して平行に設けられ、前記回路板とワイヤで接続される内部接続部及び前記内部接続部に接続され、前記側面部から外部に延出する外部接続部を有する外部接続端子と、を備え、前記底面部の周縁に沿って前記外部接続部の両側に溝部が形成されたケースと、
    前記溝部の、前記内部接続部に隣接する範囲内に形成された振動抑制部と、
    を有する半導体装置。
  2. 前記ケース内に充填されて、前記積層基板、前記ワイヤ、前記外部接続端子の前記内部接続部を封止する封止樹脂、
    をさらに有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記振動抑制部は、前記範囲内の、前記内部接続部に接続された前記ワイヤの接合箇所に対向する位置に備えられている、
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記振動抑制部は、前記底面部に一体成形されている、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記振動抑制部の上面は、前記内部接続部の上面以上、前記側面部の上面以下である、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 複数の前記振動抑制部が、前記範囲内に第1間隔を空けてそれぞれ備えられている、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 複数の前記振動抑制部のうち前記外部接続部から最も近くに備えられた前記振動抑制部は、前記外部接続部から第2間隔を空けて前記範囲内に備えられている、
    請求項6記載の半導体装置。
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