JP6700756B2 - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ装置および該レンズ装置を着脱可能な撮像装置に関する。
撮影レンズは、複数のアクチュエータを備えるが、全アクチュエータの使用可能な総電力には上限がある。そのため、複数のアクチュエータを同時駆動した場合であっても総電力を超えないよう、予め各アクチュエータが使用可能な電力を個々に取り決めている。
特許文献1は、カメラ側から電源の供給を受け、外部操作に応じた動作を行って電流を消費する複数の電流消費手段を有するテレビカメラ用ズームレンズを制御する制御装置を開示している。該制御装置は、カメラ側から供給可能な電流の上限を示すリミット値を設定し、これによってリミット値の範囲内で各電流消費手段の動作を制御する。
特許3873321号公報
しかしながら、特許文献1で開示された制御装置は各アクチュエータに対して予め決められた電力で駆動制御を行うため、駆動させないアクチュエータがあり総電力に余裕がある場合であってもこれを活用することはできない。
また、各アクチュエータの駆動量に大小があると、目標位置への到達時刻が一致しない。しかし、カメラが被写体像を撮影する際のレリーズ動作では、駆動指示を受けたアクチュエータのすべてが目標位置まで到達した後に露光が開始される。そのため、到達時刻の最も遅いアクチュエータの到達を待って露光が開始される。その結果、撮影までのタイムラグが長くなり、撮影者が望む撮影タイミングを実現することができない。
また、特許文献1で開示された制御装置は、設定されたリミット値が所定の電流値よりも小さい場合、複数の電流消費手段のうち特定の組み合わせ同士を同時に動作させないよう制御を行う。そのため、電力消費手段のすべてが所望の動作を完了するまでに、長い時間を必要とする。
本発明は、大型のバッテリー等を搭載せずに、撮影のタイムラグが少ないアクチュエータの駆動制御を実現する。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、複数の可動部を含む光学系と、複数の可動部を駆動する駆動手段と、複数の可動部の各々が目標位置に到達するまでの時間差が小さくなるように、複数の可動部の各々の駆動量に基づいて、該可動部を駆動する駆動速度を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、駆動量に基づいて、複数の可動部の各々を駆動するための駆動電力の配分を設定することで、駆動速度を制御することを特徴とする。
本発明は、撮影のタイムラグが少ないアクチュエータの駆動制御を実現できる。
本発明の実施例1における撮像システムのブロック図である。 実施例1におけるアクチュエータの駆動電力と駆動可能速度との関係を説明する図である。 実施例1におけるアクチュエータの駆動電力と駆動可能速度との関係を説明する図である。 実施例1におけるアクチュエータの加減速パターンについて説明する図である。 実施例1におけるアクチュエータの加減速パターンについて説明する図である。 実施例1におけるアクチュエータの駆動電力に応じた駆動量と駆動時間との関係を説明する図である。 従来の撮影指示から撮影露光までの撮影シーケンスを示す図である。 実施例1における撮影指示から撮影露光までの撮影シーケンスを示す図である。 実施例1における撮像システムの撮像処理を示すフローチャートである。 実施例1における撮像装置のブロック図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施例1であるレンズ交換式の撮像装置(以下、カメラ本体)と、該カメラに対して装着可能な交換レンズ装置(以下、交換レンズ)とにより構成される撮像システムについて、図1を用いて説明する。
図1に示すカメラ本体200と交換レンズ100は、マウント300を介してバヨネット機構により互いに結合(装着)されている。マウント300は、内側に導電端子を有し、当該導電端子は相互間の通信やカメラ本体200から交換レンズ100へのレンズ用電力の供給に用いられる。
カメラ本体200は、交換レンズ100の撮像光学系により形成された被写体像(光学像)を撮像素子201によって撮像(光電変換)して画像データを生成するデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置である。
カメラ本体200は、撮像素子201と、A/D変換回路202と、信号処理回路203と、記録部204と、カメラ制御部および電源制御部としてのカメラマイコン205とを有する。また、カメラ本体200は、表示部206と、記憶媒体としてLBI記憶部220とを有する。
撮像素子201は、交換レンズ100により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されている。撮像素子201から出力されたアナログ電気信号は、A/D変換回路202によりデジタル信号に変換され、該デジタル信号が信号処理回路203に入力される。信号処理回路203は、入力されたデジタル信号に対して各種の画像処理を行って映像信号を生成する。また、信号処理回路203は、画像の焦点状態を示すフォーカス情報の生成や、露出状態を示す輝度情報の生成も行う。信号処理回路203から出力された映像信号は、記録部204に送られて記録されるか、表示部206に送られてファインダ映像として表示される。
カメラマイコン205は、不図示の撮像指示スイッチや設定スイッチからの入力に応じて撮像に関する制御や設定を行う。また、カメラマイコン205は、カメラ通信部208およびマウント300の通信端子を介し、レンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコン)111に対してズーム駆動要求、絞り駆動要求、フォーカス駆動要求、その他の要求、又は指示の送信を行う。以上のように、カメラマイコン205は、撮像システム全体の制御を司る。
カメラ電源部209は、カメラ本体200に内蔵されたバッテリー210からの電力を、カメラマイコン205、信号処理回路203、および表示部206等のカメラ本体200の各部に必要な電圧に変換し、各部に供給する。また、カメラ電源部209は、カメラ本体200に電気的に接続された交換レンズ100に対しても、マウント300に設けられた電源供給端子を介して電力を供給する。さらに、カメラ電源部209は、カメラマイコン205における電源管理制御の指示により、交換レンズ100への電力供給の遮断と再開を制御する。
交換レンズ100は、被写体OBの側から順に、フィールドレンズ101と、変倍用の変倍レンズ102と、光量を調節する絞りユニット114と、アフォーカルレンズ103と、焦点調節用のフォーカスレンズ104とを含む撮像光学系を有する。変倍レンズ102は、交換レンズ100の全体における焦点距離を調節する。フォーカスレンズ104は、被写体像の結像状態を調節する。また、これらのほかに防振用のブレ補正レンズを含んでもよい。
変倍レンズ102とフォーカスレンズ104はそれぞれ、光軸方向(図中の矢印方向)に移動可能なレンズ保持枠105,106により保持される。レンズ保持枠105,106(可動部)は、ステッピングモータ107,108の駆動に応じて移動する。
絞りユニット114は、開閉方向に移動可能な絞り羽根114a,114bを備える。絞り羽根114a,114bは、絞りアクチュエータ113の駆動に応じて移動する。
レンズマイコン111は、カメラ本体200の側のマイクロコンピュータであるカメラマイコン205からの送信要求に応じて各種情報やデータのカメラマイコン205への送信を行う。また、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの各種要求や指示に応じて、後述の制御等を行う。
レンズ電源部140は、カメラ本体200からマウント300を介して供給されるレンズ用電力を受けると、レンズマイコン111、駆動回路119〜121等の各部に必要な電圧に不図示の電圧変換回路によって変換する。レンズ電源部140は、駆動回路119〜121の各部へ供給する電力を制御可能な構成を有しており、電力配分設定部115から指示される電力の配分情報に基づいて、各部への電力供給量を制御する。
次に、レンズマイコン111において行われる制御について説明する。
レンズマイコン111は、交換レンズ100に設けられた不図示のズームスイッチの操作に応じて、ステッピングモータ107の駆動回路119を駆動する。また、レンズマイコン111は、レンズ通信部112を通じてカメラマイコン205から受信したズーム駆動要求に応じて、ステッピングモータ107の駆動回路119を駆動させてもよい。これらの構成により変倍レンズ102を移動させることで、ズーミングを行うことができる。
また、レンズマイコン111は、交換レンズ100に設けられた不図示のフォーカス操作リングの操作またはレンズ通信部112を通じてカメラマイコン205から受信したフォーカス駆動要求に応じて、ステッピングモータ108の駆動回路120を駆動する。この構成により、フォーカスレンズ104を移動させることで、フォーカシングを行うことができる。
また、レンズマイコン111は、レンズ通信部112を通じてカメラマイコン205から受信した絞り駆動要求に応じて、絞りアクチュエータ113の駆動回路121を駆動する。これにより、開閉方向に絞り羽根114a,114bを移動させることで、光量を調節できる。絞り羽根114a,114bの位置は、不図示のホール素子により検出され、ホール素子からの検出信号は増幅回路およびA/D変換回路を介してレンズマイコン111に入力される。レンズマイコン111は、この入力された信号により駆動回路121の駆動を制御する。
上記の変倍レンズ102、フォーカスレンズ104、および絞りユニット114などの駆動制御を行うために、レンズマイコン111は、各駆動部の駆動特性情報を予め格納した駆動特性情報記憶部116を備える。
本実施例における駆動特性情報とは、アクチュエータの駆動制御に関する情報であり、例えば、駆動回路へ供給する駆動電力Wに対する駆動可能速度(最大駆動速度)SPmaxを表す情報である。駆動回路へ供給する駆動電力Wに応じた加減速パターンを表す情報や、駆動回路へ供給する駆動電力Wおよび駆動量に対する駆動完了に要する時間情報を表す情報でもよい。
まず、上述の駆動特性情報のうち、駆動回路へ供給する駆動電力Wに対する駆動可能速度SPmaxをあらわす情報について図2および図3を用いて説明する。
図2および図3は、レンズ装置内で用いられるステッピングモータの代表的な2つの駆動特性情報を示す。いずれも、横軸は駆動回路へ供給する駆動電力Wを示し、縦軸は駆動可能速度SPmaxを示す。図2および図3に示すアクチュエータAct1(以下、Act1)およびアクチュエータAct2(以下、Act2)は、共に駆動電力を高めるにつれて駆動可能速度も増加する。
しかし、図2に示すAct1の増加特性がリニアな傾向であるのに対し、図3に示すAct2の増加特性はリニアでない。Act2において、駆動電力の増加に対する駆動可能速度SPの増加比率は、駆動電力が高くなるにつれて減少する。すなわち、Act2は、駆動電力が高くなるにつれて、駆動電力の増加に対する駆動可能速度の増加率が低下する特性をもったアクチュエータである。
この駆動特性情報を用いることにより、アクチュエータの駆動速度と関係から、アクチュエータの駆動回路に対して駆動電力の最適な分配を行うことができる。
次に、上述の駆動特性情報のうち、駆動回路へ供給する駆動電力Wに応じた加減速パターンを表す情報について図4および図5を用いて説明する。
図4および図5は、現在位置から目標位置までの駆動に関し、駆動開始後の加速期間Pu、その後の定速期間Pc、駆動終了までの減速期間Pdにおける、駆動速度の時間変化を示す。いずれも、横軸は時間を示し、縦軸は駆動速度を示す。図4と図5とでは駆動回路に供給される駆動電力Wが異なり、図4は図5よりも供給される駆動電力Wが大きい場合の駆動特性を示している。
駆動開始時刻t0から時刻t1までの加速期間Puでは、規定の速度上昇係数に従い、駆動電力Wごとに決められた最高速度SPmaxまで駆動速度を上昇させる。
次に、時刻t1から減速開始時刻t2までの定速期間Pcでは、駆動電力Wに応じた駆動速度SPmaxを維持する。ここで、減速開始時刻t2は、目標位置と減速期間に要する駆動量に基づいて求められる。
次に、減速開始時刻t2から駆動終了時刻t3までの減速期間Pdでは、規定の速度下降係数に従って駆動速度を下降させ、時刻t3で目標位置へ到達する。
以上の駆動制御によれば、加速期間Pu、定速期間Pc、減速期間Pdで示された図形の合計面積が駆動量に相当する。また、駆動電力Wが大きいほど駆動可能速度SPmaxが高くなるため、加速時の速度上昇係数および減速時の速度下降係数も大きくなることで、加速期間Puおよび減速期間Pdも短縮できる。
この駆動特性情報を用いることにより、加減速を含む駆動制御においても、アクチュエータの駆動回路に対して駆動電力の最適な分配を行うことができる。
次に、上述の駆動特性情報のうち、駆動回路へ供給する駆動電力Wおよび駆動量に対する駆動完了に要する時間情報を表す情報について、図6を用いて説明する。
図6は、カメラマイコン205から指示された駆動量Lに対する、駆動電力Wごとの駆動時間Tを示す。横軸は駆動量Lを示し、縦軸は駆動時間を示す。この特性情報は、算出関数として記憶する形式のほか、テーブルデータとして記憶することもできる。この場合、記憶データ量を削減する目的で代表データを記憶媒体に記憶し、記憶データの間を補間することで所望の情報を取得してもよい。
この特性情報を用いることで、カメラマイコン205から指示された各々の駆動量Lに応じて、複数のアクチュエータの駆動を同時に完了させることが可能な駆動時間T及びその時の駆動電力Wを容易に導出できる。さらに、図示しない駆動時間Tと駆動速度SPとを関連付けた駆動特性情報により、駆動時間Tから駆動速度条件を得ることができる。
次に、撮影者の撮影指示がなされた後に、実際の撮影露光が開始されるまでのタイムラグについて図7および図8を用いて説明する。ここで、アクチュエータACT1(以下、ACT1)において、現在位置は1a、カメラ本体200から指示された駆動量はL1、目標位置は1bである。アクチュエータACT2(以下、ACT2)において、現在位置は2a、カメラ本体200から指示された駆動量はL2、目標位置は2bである。
まず、図7を用いて従来の駆動制御による撮影シーケンスについて説明する。この駆動制御では、レンズ側の各アクチュエータに分配される電力は、全てのアクチュエータによって消費することが許される総電力Wmaxを超えないように、予め規定された値に固定されている。すなわち、ACT1へ供給する駆動電力W1、およびACT2へ供給する駆動電力W2は、以下の式(1)で表わされる。
Wmax ≧ 固定値W1 + 固定値W2 ・・・(1)
この場合、各アクチュエータへ供給される電力は固定値であるため、各アクチュエータの最大駆動速度は一意に決められる。ここで、各アクチュエータに指示された駆動量はL1とL2で異なるため、この駆動制御では駆動量の差に比例して到達時刻T1,T2にも大きな差が発生する。換言すれば、この駆動制御では、ACT1の駆動が終了し総電力量に余力があっても、ACT2には駆動量に関係なく一定の電力が供給される。
撮影露光を開始するには、全てのアクチュエータに関して目標位置への到達が完了している必要があるため、ACT1が目標位置1bに到達時刻T1で到達したとしても、ACT2が到達時刻T2に到達するまで露光は行われない。
一方、図8に示す本実施例では、ACT1およびACT2に分配する駆動電力を最適化し、アクチュエータごとの目標位置到達時刻の時間差を小さくすることで、図7に示した駆動制御よりも撮影遅延時間を短縮する。
以下、本実施例の駆動制御による撮影シーケンスについて、図8を用いて具体的に説明する。
本実施例における駆動制御は図7に示した例と異なり、ACT1への供給電力W1およびACT2への供給電力W2は、固定値ではなく、各アクチュエータの駆動量L1,L2を考慮して設定される。
本実施例におけるレンズマイコン111が、カメラマイコン205から各駆動回路に指示する駆動量Lの命令を受けた場合、これに基づいて各アクチュエータに供給する電力W、駆動速度SP、および駆動時間Tの算出方法を以下に示す。
まず、各アクチュエータの駆動時間Tは、下記の式(2)により導かれる。
駆動時間T = 駆動量L/駆動速度SP ・・・(2)
各アクチュエータの駆動電力Wは、アクチュエータ駆動特性を表す、駆動速度SPを入力値とする特性関数である下記の式(3)、又は変換テーブルを用いた式(4)により導かれる。
電力W = 関数f1(駆動速度SP) ・・・(3)
電力W = テーブルTBL1(駆動速度SP) ・・・(4)
ここで、レンズ側における2つのアクチュエータの駆動電力をW1,W2とし、これらのアクチュエータの駆動電力として消費することが許される総電力をWmaxとした場合、下記の式(5)を満たす。
総電力Wmax ≧ 可変値W1 + 可変値W2 ・・・(5)
また、複数のアクチュエータの全てが駆動を完了する時刻を最短に設定するためには、これらのアクチュエータの駆動時間Tが同一となるように電力が配分される必要がある。すなわち、2つのアクチュエータの駆動時間T1,T2は、下記の式(6)を満たす。
駆動時間T1 = 駆動時間T2 ・・・(6)
レンズマイコン111は、式(2)から式(6)に基づき、総電力Wmaxを超えない範囲で、複数のアクチュエータの全てが駆動を完了する時刻が最短となる各アクチュエータの駆動速度SP又は駆動電力W1,W2を算出する。
すなわち、本実施例では、各アクチュエータの駆動量に基づいて、総電力Wmaxを超えない範囲で駆動電力W1,W2を可変とし、駆動速度を設定する。これにより、図7で示した駆動制御と比べ、ACT1への供給する駆動電力W1を低減し、W1の低減により使用可能となった余剰電力を用いてACT2への供給電力W2を増加することができる。従って、ACT2を図7で示した駆動制御よりも高速で駆動することができ、ACT2の目標位置到達時刻をACT1の目標位置到達時刻に近づけることで、撮影遅延時間の短縮を実現することができる。このとき、目標位置到達時刻が全てのアクチュエータで一致する場合、撮影遅延時間を最短にすることができる。
なお、レンズマイコン111の算出処理を高速化するために、上述のアクチュエータ駆動特性として、駆動速度SPごとの駆動電力Wのテーブルデータを駆動特性情報記憶部116に記憶することが好ましい。
次に、アクチュエータの駆動に関してカメラマイコン205およびレンズマイコン111が行う制御について、図9のフローチャートを用いて説明する。
カメラマイコン205は、カメラ側の制御プログラムに従って撮影制御を行う。同様に、レンズマイコン111もまた、レンズ側の制御プログラムに従い、カメラマイコン205からの指示に応じて各種アクチュエータの駆動処理をはじめとするレンズ内の処理を行う。さらに、レンズマイコン111は、交換レンズ100における処理の状況を示すレンズステータス情報をカメラマイコン205へ送信する。
撮影者からの撮影指示のイベントが発行された場合、レンズマイコン111は、フォーカスレンズ104と絞り114を撮影被写体の撮影をするに適切な位置へ駆動制御する。その過程において、全てのアクチュエータにおいて目標位置に到達完了する時間が最短となるように、レンズ側で使用可能な電力の範囲内でのフォーカスレンズ104と絞り114の駆動回路120,121への電力配分、および駆動速度を決定する。
ステップS100において、カメラマイコン205は、撮影者からの撮影指示イベントが発生するかを判断する。カメラマイコン205は、イベントが発生したと判断すると、ステップS101にて、撮影被写体を適切に撮影するために自動焦点検出処理および自動露出処理を行う。
ステップS102において、カメラマイコン205は、ステップS101で演算された結果に基づきフォーカスレンズと絞りを駆動する目標位置を決定し、決定した目標位置をレンズマイコンへ通知する。カメラマイコン205がレンズマイコン111からの現在位置情報に基づいて駆動量を算出して、算出された駆動量をレンズマイコン111に通知してもよい。
ステップS103において、レンズマイコン111は、駆動特性情報記憶部116からフォーカスレンズ104と絞り114の駆動特性情報を取得する。
ステップS104において、レンズマイコン111は、まず、不図示の演算部によりステップS102で通知された目標位置情報と現在の位置情報から駆動量を演算する。次に、演算された駆動量と、駆動特性情報を参照して供給駆動電圧ごとの駆動可能な最大速度の情報や加減速変化カーブの情報等とに基づき、フォーカスレンズ104と絞り114の駆動条件を決定する。駆動条件としては、例えば、供給する電力配分、駆動速度、加減速パターンがある。ステップS102において、カメラマイコン205が駆動量を算出した場合は、それを用いて駆動条件を決定する。
ステップS105において、レンズマイコン111は、ステップS104で決定された駆動条件により駆動した場合の目標位置到達時刻を算出し、カメラマイコン205へ通知する。
ステップS106において、レンズマイコン111は、ステップS104で決定された駆動条件に基づいて、フォーカスレンズ104と絞り114の駆動を開始する。
ステップS107において、カメラマイコン205は、ステップS105でレンズマイコン111から通知された目標位置到達時刻の情報に基づき、フォーカスレンズ104と絞り114の駆動完了のタイミングに合わせた露光準備処理を開始する。本実施例では、光学レンズから撮像素子201へ向かう光を遮光幕(遮光部材)により遮光するよう構成されたメカニカルシャッタの駆動力のチャージ制御等を実施する。
ステップS108において、カメラマイコン205は、フォーカスレンズ104と絞り114の目標位置への到達が完了するまでシャッタ動作を待機させる。目標位置への到達の完了が検出されると、ステップS109へ進み、決められた露光処理を実施させる。
ステップS109において露光処理が完了すると、ステップS110において、カメラマイコン205は、撮像素子201からの被写体像データを読出し、A/D変換回路202にてデジタルデータへと変換する。そして、信号処理回路203にて現像処理を行い、写真画像を生成する。写真画像のデータは記録部204として装備された、メモリカード等に保存され、一連の撮影処理を終了する。
以上、本実施例によれば、撮影までのタイムラグを短縮可能なアクチュエータの駆動制御を実現できる。
本実施例では、レンズマイコン111の電力配分設定部115がレンズ電源部140に対して電力の配分を指示し、その指示に基づきレンズ電源部140が各アクチュエータの駆動回路に対して電力供給した。しかし、レンズマイコン111から、直接、駆動回路に駆動速度を指示することで、全てのアクチュエータにおいて目標位置に到達完了する時間が短くなるように制御してもよい。
また、本実施例では、交換レンズ100がカメラ本体200にマウント300で着脱可能な構成におけるアクチュエータの駆動制御について説明した。しかし、図10に示すようなレンズとカメラが一体として構成された撮像装置においても、本実施例で示した駆動制御を適用できる。
図10は、図1と異なり、撮像装置1の中にレンズ部10と撮像部20を有する。アクチュエータの駆動制御は、撮像部20内のカメラマイコン211により行われる。そのため、電力配分設定部115および駆動特性情報記憶部116は、カメラマイコン211内に設けられる。そして、カメラマイコン211は、撮像部20内に設けられたレンズ電源部140に電力の配分情報を指示する。その他は、図1に示した構成と同様である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
撮影までのタイムラグが高速なデジタルカメラ等の撮像装置やレンズ装置を提供できる。
101 フィールドレンズ
102 変倍レンズ
103 アフォーカルレンズ
104 フォーカスレンズ
107 ステッピングモータ
108 ステッピングモータ
111 レンズマイコン
113 絞りアクチュエータ
114 絞りユニット

Claims (11)

  1. 撮像装置に着脱可能なレンズ装置であって、
    複数の可動部を含む光学系と、
    前記複数の可動部を駆動する駆動手段と、
    前記複数の可動部の各々が目標位置に到達するまでの時間差が小さくなるように、前記複数の可動部の各々の現在位置から目標位置までの駆動量に基づいて、該可動部を駆動する駆動速度を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記駆動量に基づいて、前記複数の可動部の各々を駆動するための駆動電力の配分を設定することで、前記駆動速度を制御することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数の可動部の全体で使用可能な総電力を超えないように、前記駆動電力の配分を設定することを特徴とする請求項に記載のレンズ装置。
  3. 前記駆動手段の駆動特性情報が格納された記憶手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記駆動特性情報に基づいて、前記駆動速度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  4. 前記駆動特性情報は、前記駆動手段へ供給する駆動電力に対する駆動可能速度を表す情報、前記駆動電力ごとの加減速パターンを表す情報、または前記駆動電力ごとの前記駆動量に対する駆動完了に要する時間を表す情報であることを特徴とする請求項に記載のレンズ装置。
  5. 前記制御手段は、前記駆動量が大きいほど、前記駆動速度が速くなるように前記駆動手段に指示することを特徴とする請求項1からのうちいずれか一項に記載のレンズ装置。
  6. 前記駆動量は、前記撮像装置から取得されることを特徴する請求項1からのうちいずれか一項に記載のレンズ装置。
  7. 前記制御手段は、前記撮像装置から取得された前記複数の可動部の目標位置情報に基づいて、前記駆動量を算出することを特徴とする請求項1からのうちいずれか一項に記載のレンズ装置。
  8. 前記制御手段は、前記複数の可動部の全てが前記目標位置に到達するまでの時間が最短となるように、前記駆動速度を制御することを特徴する請求項1からのうちいずれか一項に記載のレンズ装置。
  9. 前記複数の可動部は、被写体像の結像状態を調節するフォーカス手段、焦点距離を調節するズーム手段、および光量を調節する絞り手段のうち少なくとも2つを含むことを特徴とする請求項1からのうちいずれか一項に記載のレンズ装置。
  10. 複数の可動部を含む光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、
    前記複数の可動部の各々の駆動量を演算する演算部と、
    前記複数の可動部の各々が目標位置に到達するまでの時間差が小さくなるように、前記複数の可動部の各々の現在位置から目標位置までの駆動量に基づいて、該可動部を駆動する駆動速度を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記駆動量に基づいて、前記複数の可動部の各々を駆動するための駆動電力の配分を設定することで、前記駆動速度を制御することを特徴とする撮像装置。
  11. 前記光学系からの光を遮光する遮光部材を有するシャッタ手段を更に有し、
    前記制御手段は、全ての前記複数の可動部が目標位置に到達するまで、前記シャッタ手段による遮光部材の動作を待機させることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
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