JP6699416B2 - 制御装置、機器制御システムおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置、機器制御システムおよびプログラムに関する。
照明の点灯や消灯を自動的に制御するシステムが知られている。このようなシステムは、例えば赤外線センサ等の人感センサで人の存在を検知すると、自動的に照明を点灯し、人がいなくなると自動的に消灯したりする。人が照明を操作することなく照明が点灯するので快適性を向上させ、また、人がいなければ操作しなくても消灯するので消費電力を低減することが可能になる。
また、単に消灯と点灯を制御するだけでなく、点灯時の照明の明るさを制御する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、照度センサにより取得した照度が目標照度になるように調光する照明器具が開示されている。
さらに、外から室内に入射する光の量(外光量)を検知し、外光量の分だけ照明の調光率を制御して目標照度に最も近い照度になるように調光を行う技術が考案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来の外光量の分だけ照明の調光率を制御して目標照度に最も近い照度になるように調光を行う照明制御は、完全に消灯する外光量条件付近で照度変化をした場合、照明が消灯・点灯を繰り返してしまうという問題があった。
このように照明が点灯・消灯を繰り返すと、人は照明がちらついているように感じ、不快感を覚えてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、照明装置の点灯が不要になる第1の外光量付近で照度変化をした場合でも、チラツキの発生を抑止し、所定空間内の人に対して不快感を与えないようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、外光が入射する所定空間の照度に関する照度データを取得する照度データ取得装置と通信して前記所定空間の照明装置の調光率を制御する制御装置において、前記照度データを前記照度データ取得装置から受信する受信手段と、前記照度データに基づいて、前記所定空間の照度が目標照度になるように外光量の分だけ前記照明装置の調光率を制御する制御データを生成する制御データ生成手段と、を備え、前記制御データ生成手段は、前記所定空間における外光量に応じて前記照明装置の調光率を下げる場合、前記照明装置の点灯が不要になる第1の外光量から所定の外光量を減算した第2の外光量を設定し、当該第2の外光量からは前記第1の外光量を一定量超える第3の外光量に達したことを条件として、前記照明装置の調光率を予め設定した下限の調光率とする制御データを生成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、照明装置の点灯が不要になる第1の外光量付近で照度変化をした場合でも、チラツキの発生を抑止し、所定空間内の人に対して不快感を与えないようにすることができる、という効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかる機器制御システムの一例を概略的に示す構成図である。 図2は、第1制御対象装置の一例を示す外観斜視図である。 図3は、検知装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、第1制御対象装置又は第2制御対象装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5は、管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、機器制御システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 図7は、レイアウト管理DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。 図8は、制御指針管理DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。 図9は、制御領域管理DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。 図10は、領域情報DBおよびマス・領域対応DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。 図11は、人密度について例示的に示す図である。 図12は、管理装置の処理を例示的に示すシーケンス図である。 図13(a)は温度分布を例示的に示す概念図、図13(b)は熱源データを例示的に示す概念図である。 図14は、1つの居室における全ての熱源の有無を示す熱源データの概念図である。 図15は、熱源データの生成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図16(a)は温度分布を示した概念図、図16(b)は熱源の有無を示す熱源データの概念図である。 図17は、温度分布センサの数と検知可能範囲の関係を例示的に示す図である。 図18は、2つの温度分布センサが検知する検知エリアを例示的に示す図である。 図19は、マス目変換処理の流れを示すフローチャートである。 図20は、サーモパイルセンサが検知する検知マスの中心座標を示す図である。 図21は、第1制御対象装置の配置と領域及び第1制御対象装置の人感検知範囲を例示的に示す図である。 図22は、制御指針管理DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。 図23は、第1制御対象装置の制御データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 図24は、第1制御対象装置の制御データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 図25は、従来の調光率制御を説明する図である。 図26は、図25において調光率を0%にする場合の課題を示す図である。 図27は、調光率を下げる場合の制御を示す図である。 図28は、調光率を上げる場合の制御を示す図である。 図29は、調光率の制御例を示す図である。 図30は、調光率の別の制御例を示す図である。 図31は、調光率制御処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図32は、第2の実施の形態にかかる調光率を変化させる制御を示す図である。 図33は、調光率制御処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図34は、第3の実施の形態にかかる生成部により調光率を変化させる制御を示す図である。
以下に添付図面を参照して、制御装置、機器制御システムおよびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
<機器制御システムの概略>
図1は、第1の実施の形態にかかる機器制御システム100の一例を概略的に示す構成図である。図1に示すように、機器制御システム100は、所定空間の一例である居室αの天井β側に設置された複数の第1制御対象装置(1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i)、第2制御対象装置2、無線ルータ6、及び管理装置8がネットワークNを介して通信可能な構成を有している。なお、以降、第1制御対象装置(1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i)のうち、任意の第1制御対象装置を示す場合には「第1制御対象装置1」と示す。
第1制御対象装置1は、図1に示されているように、天井βが9分割された各領域9にそれぞれ設置されている。そして、天井βの中央に配置された第1制御対象装置1eには、検知装置3が設けられている。検知装置3は、所定空間の一例である居室αの環境に関する環境情報を取得する環境情報取得装置である。1つの領域9のサイズは、例えば50cm〜数mの広さ(正方形)であるが、領域9のサイズは第1制御対象装置1の大きさや性能などに応じて適宜決定される。なお、天井βが分割された各領域9は同じサイズでなくてもよく、各領域9が正方形でなくてもよい。例えば、6角形などの多角形とすると正方形の場合と同様に第1制御対象装置1同士の距離が等しくなる。
また、第2制御対象装置2は、天井βに適当な間隔をおいて設置されている。図1では、第2制御対象装置2は1つであるが、後述するように複数の第2制御対象装置2が1つの居室αに設置されている。第2制御対象装置2は好ましくは等間隔に設置されるが、等間隔でなくてもよい。第1制御対象装置1と第2制御対象装置2の数が異なるのは、第1制御対象装置1と第2制御対象装置2でカバーできる範囲が異なったり、サイズが異なったり、コストが異なるなどの理由によるものである。第1制御対象装置1と第2制御対象装置2の数は任意に決定できる。また、第2制御対象装置2が複数ある場合、第2制御対象装置2の符号をそれぞれ2a、2b、2cとし、任意の第2制御対象装置を示す場合には「第2制御対象装置2」と示す。
本実施形態の第1制御対象装置1は、蛍光灯型LED(Light Emitting Diode)としての照明装置である。第1制御対象装置1eの検知装置3は、例えばサーモパイル(Thermopile)の機能によって、居室α内を複数領域(ここでは、9領域)に分けた温度分布を検出する。そして、第1制御対象装置1eの検知装置3は、検出した温度分布に基づき、熱源の有無を示す熱源データを管理装置8に送信する。送信には無線LAN等が使用されるが有線で送信してもよい。居室αの床は、熱源として検知される対象である人などが存在する場所である。
本実施形態の第2制御対象装置2は、エア・コンディショナなどの空調装置(図1では室内機が図示されている)である。室外機は第2制御対象装置2ごとに又は複数の第2制御対象装置2に共通に所定の場所に設置されている。なお、図1では第2制御対象装置2と管理装置8が有線で接続されているが、無線で通信してもよい。
無線ルータ6は、検知装置3から送信された熱源データを受信し、通信ネットワークNを介して管理装置8に送信する。通信ネットワークNは、LAN(Local Area Network)によって構築されており、一部にインターネットが含まれる場合もある。
管理装置8は後述するように制御装置の機能を有し、サーバと呼ばれる場合がある。管理装置8は、無線ルータ6から送られて来た熱源データ等に基づいて、第1制御対象装置1,第2制御対象装置2を制御するための制御データを生成する。管理装置8は、生成した制御データを第1制御対象装置1及び第2制御対象装置2に送信する。第1制御対象装置1は、制御データに基づいて、LEDの調光制御を行なう。第2制御対象装置2は、制御データに基づいて、温度、湿度、風力、及び風向の制御を行なう。したがって、管理装置8は照明と空調の両方を制御して、居室の人に対し快適性と省エネルギー性が考慮された空間を提供できる。
なお、これまでの説明で明らかなように、検知装置3が搭載された第1制御対象装置1eは、居室αの温度分布を検知するだけでなく、自装置のLEDの調光制御を行なう。第1制御対象装置1eは、検知装置3を有するが、他の第1制御対象装置1と同等の機能を有している。
また、検知装置3は、第2制御対象装置2の内部又は近くに設置されていてもよい。また、検知装置3は、第1制御対象装置1又は第2制御対象装置2とは別体に設置されていてもよい。しかし、検知装置3が第1制御対象装置1と一体であることで、検知装置3の取り付けと取り外しが容易であり、検知装置3を取り付けるためのスペースを用意する必要がないという利点がある。
<用語について>
居室とは、人がいる部屋である。また、居室とは、複数の人が存在する部屋であってもよい。具体的には、居室は、オフィス、工場、セミナー会場、展示会、室内競技場等である。また、居室は、個人の自宅であってもよい。
環境情報とは、居室の環境に関する情報である。また、環境情報とは、人が快適に活動するために好ましい環境の状態に関する情報である。あるいは、環境情報とは、人が快適に活動するために制御されることが好ましい環境の状態に関する情報である。具体的には、環境情報は、後述する検知データ(熱源データ、温度、湿度、照度)を例にして説明するがこれらには限られない。
<第1制御対象装置の概略>
次に、図2を用いて、第1制御対象装置1及び第1制御対象装置1eが取り付けられる装置本体120について説明する。図2は、第1制御対象装置1の一例を示す外観斜視図である。
図2に示されているように、蛍光灯型LED照明器具としての第1制御対象装置1は、直管型のLEDランプ130を有している。第1制御対象装置1は、居室αの天井βの中央部あたりに設置された装置本体120に取り付けられる。装置本体120の両端部には、それぞれソケット121a及びソケット121bが設けられている。このうち、ソケット121aは、LEDランプ130に給電する給電端子(124a1、124a2)を有する。
また、ソケット121bも、LEDランプ130に給電する給電端子(124b1,124b2)を有する。これにより、装置本体120は、電源からの電力をLEDランプ130に供給することができる。
一方、LEDランプ130は、透光性カバー131と、この透光性カバー131の両端部にそれぞれ設けられる口金(132a,132b)を有する。このうち、透光性カバー131は、例えば、アクリル樹脂等の樹脂材料で形成され、内部の光源を覆う様に設けられる。第1制御対象装置1eは、透光性カバー131に沿って隣接して又は透光性カバー131の内部に、検知装置3を有する。
更に、口金132aには、ソケット121aの給電端子(124a1,124a2)にそれぞれ接続される端子ピン(152a1,152a2)が設けられている。また、口金132bには、ソケット121bの給電端子(124b1,124b2)にそれぞれ接続される端子ピン(152b1,152b2)が設けられている。そして、LEDランプ130が装置本体120に装着されることで、装置本体120から各給電端子(124a1,124a2,124b1,124b2)を介して、各端子ピン(152a1,152a2,152b1,152b2)からの電力供給が可能となる。これにより、LEDランプ130は、透光性カバー131を介して外部に光を照射する。また、検知装置3は、装置本体120から供給される電力で動作する。
<検知装置、第1制御対象装置、第2制御対象装置のハードウェア構成>
次に、検知装置3のハードウェア構成を説明する。ここで、図3は検知装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、検知装置3は、無線モジュール301、アンテナI/F302、アンテナ302a、センサドライバ304、温度分布センサ311、照度センサ312、温湿度センサ313、装置コントローラ315、及び、上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン310を備えている。
無線モジュール301は、無線通信を行なうための部品である。無線モジュール301は、アンテナI/F302及びアンテナ302aを介して、外部の装置との無線通信を実現する。無線モジュール301は、ARIB STD-T108(テレメータ、テレコントロールなどの用途で用いられる920MHz帯無線)、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、又はZIGBEE(登録商標)等の通信方式による通信を行なうことができる。なお、無線モジュール301の通信方式は、無線通信だけでなく、Ethernet(登録商標)ケーブルやPLC(Power Line Communications)などの有線通信であってもよい。無線モジュール301は、装置コントローラ315が実行する通信制御プログラムの制御下で動作する。
温度分布センサ311は、赤外線を検知することにより居室α内の温度分布を検知する熱型検出素子である。温度分布センサ311は、熱型検出素子を用いることで人や物の表面温度を検知できるので、人の近い場所の温度を検知できる。熱型検出素子は、光を吸収して熱に変換する吸収層を持ち、吸収層の温度変化を電気信号として外部に出力する。熱型検出素子にはサーモパイル、ボロメータ、焦電素子、電圧−電流特性が変化するダイオードなどがある。本実施形態では温度分布センサ311がサーモパイルを用いて温度分布を検知するものとして説明する。なお、温度分布センサ311は複数のサーモパイルセンサを有しており、後述する検知マスごとに温度を検知する。
照度センサ312は、居室α内の明るさ(照度)を検知するセンサである。すなわち、照度センサ312は、外光が入射する居室αの照度に関する照度データを取得する照度データ取得装置である。温湿度センサ313は、居室αの検知装置3の近くの温度及び湿度を検知するセンサである。温湿度センサ313が検知する温度は、天井面の温湿度から水蒸気量への変換に使用され、この水蒸気量とサーモパイルによる床面の温度から床面の湿度が算出される。本実施形態では、温湿度センサ313が検知する温度は使用されなくてもよい。
センサドライバ304は、温度分布センサ311、照度センサ312、及び温湿度センサ313のインタフェースである。センサドライバ304は、装置コントローラ315から送信される、温度分布センサ311、照度センサ312、及び温湿度センサ313を駆動させる命令をそれぞれにセンサに適したコマンドに変換して各センサに送出する。また、センサドライバ304は、各センサが検出した信号を装置コントローラ315が使用できる形式に変換し装置コントローラ315に送出する。
装置コントローラ315は、検知装置3の全体を制御する制御装置である。装置コントローラ315は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有しプログラムを実行するマイコンなどの情報処理装置である。あるいは、装置コントローラ315は、ICなどのハードウェアで構築されていてもよい。装置コントローラ315は、例えば、温度分布センサ311、照度センサ312、及び温湿度センサ313が温度等を検知するタイミングを制御したり、各センサが検出したデータ(照度データ)を加工したりする。例えば、装置コントローラ315は、温度分布センサ311から出力された温度分布データから、熱源の有無を示す熱源データを生成する。装置コントローラ315は、熱源データを含む検知データを管理装置8に送信する。
次に、第1制御対象装置1、第2制御対象装置2のハードウェア構成を説明する。ここで、図4は第1制御対象装置1又は第2制御対象装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、第1制御対象装置1の装置コントローラ315は、管理装置8から送信された制御データに基づいてLEDの調光の制御を行う。第2制御対象装置2の装置コントローラ315は、管理装置8から送信された制御データに基づいてエア・コンディショナを制御する。
装置コントローラ315、アンテナI/F302、及び、無線モジュール301については図3と同様であるため、説明を省略する。第1制御対象装置1又は第2制御対象装置2は、制御対象デバイス319を有している。制御対象デバイス319は、第1制御対象装置1の場合はLEDランプ130やLEDランプ130の制御回路などである。制御対象デバイス319は、第2制御対象装置2の場合はエア・コンディショナのヒートポンプや圧縮機及び制御回路などである。
なお、検知装置3を有する第1制御対象装置1eの場合、装置コントローラ315、アンテナI/F302、及び、無線モジュール301は、検知装置3と共通でよい。これにより、検知装置3の部品数を低減できる。
<管理装置8のハードウェア構成>
次に、管理装置8のハードウェア構成について説明する。図5は、管理装置8のハードウェア構成を示すブロック図である。
管理装置8は、情報処理装置として構成されている。そして、管理装置8は、管理装置8全体の動作を制御するCPU801、IPL(Initial Program Loader)等のCPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM802、CPU801のワークエリアとして使用されるRAM803を有する。また、管理プログラム等の各種データを記憶するHD(Hard Disk)804、CPU801の制御にしたがってHD804に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)805を有する。
また、管理装置8は、メディアI/F807、ディスプレイ808、ネットワークI/F809を有する。メディアI/F807は、フラッシュメモリ等のメディア806に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ808は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ネットワークI/F809は、通信ネットワークNを利用してデータ通信する。
また、管理装置8は、キーボード811、マウス812、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ814、バスライン810を有する。キーボード811は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備える。マウス812は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う。CD−ROMドライブ814は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM813に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。バスライン810は、上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
図示した管理装置8のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、管理装置8が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施形態の管理装置8の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
なお、管理プログラムは実行可能形式や圧縮形式などでメディア806やCD−ROM813などの記憶媒体に記憶された状態で配布されるか、又は、プログラムを配信するサーバから配信される。
<機器制御システム100の機能構成>
続いて、図6を用いて、検知装置3を含む第1制御対象装置1e、検知装置3を含まない第1制御対象装置1、第2制御対象装置2、及び管理装置8の機能について説明する。図6は、機器制御システム100の機能構成を示す機能ブロック図である。
<第1制御対象装置1eの機能構成>
まず、第1制御対象装置1eの機能構成について説明する。第1制御対象装置1eは、検知装置3が有する機能及び制御対象部20を有している。検知装置3は、送受信部31、検知部32、判断部33、生成部34、及び制御部35を有している。これら各部は、図3に示されている装置コントローラ315がプログラムにしたがって出力する命令等によって実現される機能又は手段である。また、制御対象部20は、例えば、調光制御の対象であるLEDランプ130等により実現される。
検知装置3の送受信部31は、装置コントローラ315や無線モジュール等の動作により実現される機能又は手段である。例えば、送受信部31は、通信ネットワークNを介して、管理装置8と各種のデータの送受信を行う。
検知部32は、温度分布センサ311、照度センサ312及び温湿度センサ313が動作することで実現される機能又は手段である。検知部32は、所定空間内の各領域9の温度分布、照度、温度や湿度を検知する。
判断部33は、装置コントローラ315が動作することで実現される機能又は手段である。例えば、判断部33は、領域9の温度が所定範囲(例えば、30℃〜35℃)内であるか否かを判断する。
生成部34は、装置コントローラ315が動作することで実現される機能又は手段である。例えば、生成部34は、判断部33の判断結果に基づいて熱源の有無を示す熱源データを生成する。
制御部35は、装置コントローラ315が動作することで実現される機能又は手段である。例えば、制御部35は、管理装置8から送られて来た制御データに基づいて、制御対象部20に出力するための制御信号を生成する。
<第1制御対象装置1(検知装置なし)、第2制御対象装置2の機能構成>
次に、検知装置3を有さない第1制御対象装置1及び第2制御対象装置2の機能構成について説明する。検知装置3を有さない第1制御対象装置1及び第2制御対象装置2は、送受信部51、制御部55及び制御対象部20を有している。送受信部51と制御部55とは、通信装置5を構成する。送受信部51は、装置コントローラ315や無線モジュール301が動作することで実現される機能又は手段である。送受信部51は、通信ネットワークNを介して、管理装置8と各種のデータの送受信を行う。
制御部55は、装置コントローラ315が動作することで実現される機能又は手段である。制御部55は、管理装置8から送られて来た制御データに基づいて、制御対象部20に出力するための制御信号を生成する。
制御対象部20は、第1制御対象装置1の場合、調光制御の対象であるLEDランプ130等により実現される。制御対象部20は、第2制御対象装置2の場合、エア・コンディショナのヒートポンプや圧縮機などにより実現される。
<管理装置8の機能構成>
次に、管理装置8の機能構成について説明する。管理装置8は、送受信部81、照合部82、生成部84、マス目変換処理部85、及び記憶・読出処理部89を有している。各部は、図5に示されているHD804からRAM803上に展開された管理プログラムに従ったCPU801からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。更に、管理装置8は、図5に示されているRAM803、及びHD804によって構築される記憶部8000を有している。記憶部8000には、レイアウト管理DB(Data Base)8001、制御指針管理DB8002及び制御領域管理DB8003が構築されている。まず、これらのデータベースについて説明する。
(レイアウト管理DB)
まず、レイアウト管理DB8001について説明する。ここで、図7はレイアウト管理DB8001に記憶されている情報を例示的に示す図である。レイアウト管理DB8001には、図7(a)に示されているような第1制御対象装置1又は第2制御対象装置2のレイアウト情報が管理されている。
図7(a)に示されているように、レイアウト情報は、1つの居室αが一例として54領域に分割され、それぞれの領域9にLED照明器具としての第1制御対象装置1を識別するための装置IDが対応付けて管理されている。アルファベットa〜fと二桁の数値が装置IDである。このうち、装置IDが「a」で始まる左上側の9個の領域9が、図1における9領域に対応する。即ち、図1は、居室αの一部を示している。実際の居室αは、装置IDが、a,b,c,d,e,fで始まる6つのブロックを有し、各ブロックが9領域に分けられ、合計54領域に分けられている。なお、このような領域9の区分は一例であって、何ブロックに分けてもよいし、1ブロック内を9領域以外の数の領域に分けてもよい。
図7(a)のうち、アルファベットのxと二桁の数値は第2制御対象装置2の装置IDである。装置IDがx12,x21、x22の第2制御対象装置2は図1には示されていないが、図7(a)に示すように天井βに設置されている。すなわち、居室αの天井βには、4機のエア・コンディショナが取り付けられている。
なおIDとは、複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらの組み合わせである。IDは、識別情報や識別子と呼ばれてもよい。具体的には、部屋番号と重複しない連番の組み合わせ、単なる連番、装置のシリアル番号などであるがこれらには限られない。
本実施の形態では、装置IDは、1つの領域9に1つの第1制御対象装置1が設置されていることを利用して、領域9を識別するための識別情報として利用される場合がある。
図7(b)は、居室αのレイアウト情報の概念図である。図7(a)に示されているレイアウト情報の各領域9は、図7(b)に示されている実際の居室αのレイアウト上では、波線又は実線で区切られている領域9を示している。図7(b)には、机や椅子が配置されている実際のレイアウトが示されている。図7(b)においても、図7(a)の居室αと同じように居室内が54領域に分割されている。すなわち、図7(b)の各領域9の位置は、図7(a)の各領域9の位置と同じである。図7(b)では、紙面下側が廊下γ側になっており、紙面上側が窓側になっている。
(制御指針管理DB)
次に、制御指針管理DB8002について説明する。ここで、図8は制御指針管理DB8002に記憶されている情報を例示的に示す図である。制御指針管理DB8002には、図8(a)に示されているような第1制御指針管理テーブルが管理されている。この第1制御指針管理テーブルでは、熱源フィールドに対し制御対象部20の制御内容が関連付けて管理されている。例えば、熱源フィールドが、熱源がある旨を示す「1」の場合には、その領域9に人がいることを示す。この場合、第1制御指針管理テーブルでは、省エネルギー性を維持しながら人が快適に作業できるようにLEDの調光率が「自動」に設定されている。これに対して、熱源フィールドが、熱源がない旨を示す「0」の場合には、その領域9に人がいないため、省エネルギー性を実現すべくLEDの調光率が0%(予め設定した下限の調光率)に設定されている。なお、0%は省エネルギー性を重視した調光率の一例であって、例えば、10〜60%のような調光率が設定されてもよい。また、熱源がある場合と同様に「自動」と設定され、熱源がある場合よりも小さい目標照度が設定されてもよい。
また、第1制御指針管理テーブルが第1制御対象装置1や領域9ごとに設定されていてもよい。これにより、第1制御対象装置1によって異なる制御指針で管理装置8が第1制御対象装置1を制御できる。
また、制御指針管理DB8002には、図8(b)に示されているような第2制御指針管理テーブルが管理されている。この第2制御指針管理テーブルでは、人密度と「温度ギャップ+湿度」に対応付けて、空調の制御指針が管理されている。温度ギャップとは第2制御対象装置2が温度を制御する際の目標値と温度分布センサ311が検出した温度の差である。図8(b)の第2制御指針管理テーブルによれば、例えば、人密度が1〜19%で、温度が目標値に対し-T1℃〜-T2℃の範囲にあり湿度がH1%未満の場合、目標値に対し+2℃の温度になるように第2制御対象装置2が制御される。同じ人密度(1〜19%)で同じ温度範囲でも湿度がH1%以上の場合は、第2制御対象装置2はドライに制御される。
第2制御指針管理テーブルでは、図8(b)のような空調の制御指針が温度ギャップと湿度の組み合わせに応じて各人密度ごとに設定されている。したがって、管理装置8はきめ細かな空調の制御が可能になる。例えば、人密度が多い場合、人の体温で実際に領域9の温度が上昇したり湿度が変化したりして人が不快感を感じる前に、管理装置8は第2制御対象装置2を制御できる。すなわち、フィードフォワード制御が可能になる。しがたって、快適性をより向上できる。
なお、人密度の区切り方は説明のための一例に過ぎす、より細かく人密度が区切られてもよいし、各区切りの人密度の幅が不揃いであってもよい。
(制御領域管理DB)
次に、制御領域管理DB8003について説明する。ここで、図9は制御領域管理DB8003に記憶されている情報を例示的に示す図である。制御領域管理DB8003には、図9(a)に示されているような制御領域管理テーブルが管理されている。制御領域管理テーブルには、第2制御対象装置2の装置IDに領域IDが対応付けて管理されている。領域IDは第1制御対象装置の装置IDである。図7(a)を参照すると分かるように、第2制御対象装置2の装置IDには第2制御対象装置2を中心とする3×3の領域9の領域IDが対応付けられている。なお、3×3は一例に過ぎず4×4などとしてもよいし、それぞれの領域9から最も近い第2制御対象装置と該領域9とが対応付けられていてもよい。
また、制御領域管理DB8003には、図9(b)に示されているような照度データ管理テーブルが管理されている。照度データ管理テーブルには、第1制御対象装置1の装置IDに検知装置3の装置ID(本実施形態では第1制御対象装置1の装置IDと記載してもよい)が対応付けて管理されている。照度データ管理テーブルは、第1制御対象装置1の調光率が自動で制御される場合に、どの検知装置3が検知した照度データを第1制御対象装置1の調光率の制御に用いるかが示されている。例えば、装置IDがa11、a12、a13、a21、a22、a23、a31、a32、a33の第1制御対象装置1の調光率の制御には、装置ID=a22の第1制御対象装置1eが有する検知装置3(最も近くにある検知装置)が検知した照度データが用いられる。なお、このような対応付けは一例であり、いくつかの検知装置3の照度データの平均を調光率の制御に用いてもよい。
(領域情報DB)
次に、図10を用いて、領域情報DB8004およびマス・領域対応DB8005について説明する。ここで、図10は領域情報DB8004およびマス・領域対応DB8005に記憶されている情報を例示的に示す図である。領域情報DB8004には、図10(a)に示されているような領域情報テーブルが管理されている。領域情報テーブルは、領域9の領域IDに各領域9の座標情報が登録されている。各領域9の座標情報は例えば対角頂点の座標である。これにより、管理装置8は各領域がどこからどこまでかを判断できる。例えば領域ID=a11の領域9はX方向に0から100cmであり、Y方向に0から100cmの正方形である。なお、領域9のサイズは一例である。
(マス・領域対応DB)
次に、図10(b)を用いて、マス・領域対応DB8005について説明する。マス・領域対応DB8005には、図10(b)に示されているようなマス・領域対応テーブルが管理されている。マス・領域対応テーブルは検知マスと領域9とを対応付けるテーブルである。このため、マス・領域対応テーブルにはマスIDに対応付けて領域IDが登録されている。マスIDは検知マスを識別するためのIDである。例えば、重複しない番号、第1制御対象装置1のIDと数字やアルファベットとの組み合わせなどである。1つのマスIDは1つの領域IDとしか対応しないが、1つの領域IDは複数のマスIDと対応する場合がある。
(管理装置の各機能構成)
次に、図6に戻って、管理装置8の各機能構成について説明する。図6に示されている送受信部81は、例えば、検知装置3から検知データ(照度データ)を受信したり、検知装置3に制御データを送信したりする。すなわち、送受信部81は、受信手段として機能する。
照合部82は、例えば、図7(a)に示されているレイアウト情報と、後述の図14に示されている熱源データを照合する。これにより、領域9ごとの人の有無が判断される。
生成部84は、照合部82の照合結果及び第1制御指針管理テーブルを参照して、第1制御対象装置1に対する光量を示す制御データを生成する。また、生成部84は、例えば、熱源データ及び温湿度センサ313が検知する湿度データに基づいて照合部82の照合結果及び第2制御指針管理テーブルを参照して、第2制御対象装置2に対するエア・コンディショナの制御データを生成する。
マス目変換処理部85は、温度分布センサ311が送信した熱源データを、居室αの領域9の熱源データに変換する。詳細は後述される。
記憶・読出処理部89は、例えば、記憶部8000からデータを読み出したり、記憶部8000にデータを記憶したりする。
<人密度について>
ここで、人密度について説明する。図11は、人密度について例示的に示す図である。図11(a)では、説明のため3×3の各領域9が示されている。この3×3の各領域9は1つの第2制御対象装置2が空調する範囲(温度や湿度などを制御する範囲)として、管理装置8の制御領域管理DB8003に設定されている。人密度も1つの第2制御対象装置2が空調する範囲に対し算出される。
図11(b)では、人が検知された領域9(熱源がある領域)に黒丸を示した。9個の領域9のうち3つの領域9で人が検知されているので、人密度は(3÷9)×100=約33%と算出される。領域9に実際に人が何人いても領域9に人が検知されると一人とカウントされる。
この人密度が算出される3×3の各領域9が、1つの第2制御対象装置2が空調する範囲であるが、9個の領域9の温度データと湿度データが、検知装置3から管理装置8に送信されている。管理装置8は、9個の領域9の温度データの平均を9個の領域9の環境値に決定する。湿度については、第2制御対象装置2から最も近い検知装置3が検視した湿度データを環境値としてもよいし、いくつかの検知装置3が検視した湿度データの平均を環境値としてもよい。
<動作手順>
以下、管理装置8の処理又は動作について説明する。
ここでは、管理装置8が、第1制御対象装置1eにより検知された各種データに基づいて、第1制御対象装置1eを制御するための制御データを生成し、第1制御対象装置1,及び、第2制御対象装置2に制御データを送信することで、第1制御対象装置1や第2制御対象装置2が調光や空調を行う処理について説明する。なお、説明の簡略化のため、複数の第1制御対象装置1のうち、検知装置3を備えた第1制御対象装置1e、及び他の第1制御対象装置1、並びに第2制御対象装置2の処理について説明する。
図12は、管理装置8の処理を例示的に示すシーケンス図である。図12に示すように、まず、第1制御対象装置1eの検知部32が、居室αにおける各領域9の温度分布を検知する(ステップS21)。
次に、判断部33が、領域9毎に温度が所定範囲値(例えば、30℃〜35℃)内であるか否かを判断することで、生成部34が判断結果に基づいて熱源データを生成する(ステップS22)。
ここで、熱源データの生成について説明する。図13(a)は温度分布を例示的に示す概念図、図13(b)は熱源データを例示的に示す概念図である。検知部32が各領域9の温度を検知した結果、9つの領域9の温度分布が図13(a)に示される状態になったものとする。生成部34は、図13(b)に示されるような熱源データを生成する。図13(a)と図13(b)を比較すると分かるように、熱源データは熱源の有無を示す熱源有無情報によって示されており、温度が所定範囲値(例えば、30℃〜35℃)の領域9は「1」として表し、温度が30℃未満及び36度以上の領域9は「0」として表されている。
図12に戻って説明する。第1制御対象装置1eの検知部32は、第1制御対象装置1eの付近の照度、温度、及び湿度を検知する(ステップS23)。
そして、第1制御対象装置1eの送受信部31は、管理装置8に対して、検知データを送信する(ステップS24)。検知データには、ステップS22によって生成された熱源データ、ステップS23によって検知された結果を示す温湿度データ(熱源データを生成するために使用された温度データを含む)及び照度データが含まれている。これにより、管理装置8の送受信部81は、検知データを受信する。なお、熱源データを生成するために使用された温度データは検知マスごとであることが好ましいが、いくつか又は全ての領域9の温度を平均したものでもよい。これにより管理装置8の負荷が増大することを抑制できる。この場合、平均された各領域の温度は同じとして扱われる。
図14は、検知装置3を有する複数の第1制御対象装置1eから送信された熱源データを合成して得られる熱源データを示す。図14は、1つの居室αにおける全ての熱源の有無を示す熱源データの概念図である。図13(b)に示されている熱源データは、図14における左上のブロックBの熱源データに相当する。図14の熱源データも実際には歪んだ検知マスにより与えられている。
次に、管理装置8のマス目変換処理部85は、マス・領域対応DB8005からマス・領域対応テーブルを読み出して、熱源データを領域9に対応させた熱源データに変換する(ステップS24−2)。詳細は、図15等にて説明する。
次に、管理装置8の記憶・読出処理部89は、レイアウト管理DB8001から、図7(a)に示されているレイアウト情報を読み出す(ステップS25)。
そして、照合部82は、図7(a)に示されているレイアウト情報と、図14に示されている熱源データを照合する(ステップS26)。この照合により、例えば、レイアウト情報における第1制御対象装置1aがある領域9は、熱源データの熱源フィールドが「1」なので、「熱源がある」と判断される。
次に、管理装置8の記憶・読出処理部89は、熱源データにおいて熱源の有無を示す「1」、「0」を検索キーとして、制御指針管理DB8002の第1制御指針管理テーブルを検索することにより、対応する調光率を読み出す(ステップS27−1)。
また、管理装置8の記憶・読出処理部89は、制御指針管理DB8002から第2制御指針管理テーブルを読み出し、制御領域管理DB8003から制御領域管理テーブルを読み出す(ステップS27−2)。
そして、生成部84は、第1制御対象装置1に対する調光率を示す制御データを生成する(ステップS28)。また、生成部84は、第2制御対象装置2の制御データを生成する(ステップS28)。このように、ステップS24で送信された1つの検知データに基づき(同じ検知データに基づき)、第1制御対象装置1に対する制御データと第2制御対象装置2に対する両方の制御データを作成できる。したがって、第1制御対象装置1と第2制御対象装置2の2つの装置が制御される場合でも、検知装置3が検知した検知データを管理装置8が受信する回数を半分に減らすことができる。また、同じ検知データが使用されるので第1制御対象装置1と第2制御対象装置2の動作の整合性を取りやすくなる。
次に、送受信部51は、第1制御対象装置1に対して、それぞれの制御データを送信する(ステップS29−1、S29−2)。これに対して、第1制御対象装置1eの送受信部31は、制御データを受信する。また、第1制御対象装置1e以外の第1制御対象装置1の送受信部51は、制御データを受信する。
次に、第1制御対象装置1eでは制御部35が、制御データに基づいてLEDランプとしての制御対象部20に出力するための制御信号を生成する(ステップS30−1)。同様に、第1制御対象装置1e以外の第1制御対象装置1の制御部55が、制御データに基づいてLEDランプとしての制御対象部20に出力するための制御信号を生成する(ステップS30−2)。
制御部35は制御信号を制御対象部20に出力する(ステップS31−1)。制御部55は制御信号を制御対象部20に出力する(ステップS31−2)。
これにより、LEDランプとしての制御対象部20の調光率が制御される(ステップS32−1、S32−2)。
管理装置8の送受信部81は、第2制御対象装置2に対して制御データを送信する(ステップS33)。これに対して、第2制御対象装置2の送受信部51は制御データを受信する。
これにより、エア・コンディショナとしての制御対象部20の温度、湿度、風量、風向が制御される(ステップS34)。
例えば、図13において、領域IDがa22の領域9には熱源がないと判断されているため(「0」で示されているため)、図8(a)の第1制御指針管理テーブルに従い領域IDがa22の領域9にある第1制御対象装置1の調光率は0%(予め設定した下限の調光率)に制御される。一方、図13において、領域IDがa21の領域9の真下には熱源があるため(「1」で示されているため)、図8(a)の第1制御指針管理テーブルに従い領域IDがa21の領域9にある第1制御対象装置1の調光率は自動で制御される。
これにより、人がいるため熱源が検知された場合には、LEDの調光率を最大値にし、人がいないため熱源が検知されなかった場合には、LEDの調光率が下がるため、省エネルギーを実現することができる。また、人がいる場合は調光率が大きくなるので人の快適性を向上させることができる。
<熱源の有無の判断>
図12のステップS22で説明した熱源の有無の判断方法について説明する。
図15は、熱源データの生成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図16(a)は温度分布を示した概念図、図16(b)は熱源の有無を示す熱源データの概念図である。
まず、管理装置8の生成部34は、温度分布データから判断部33によって温度が所定範囲(例えば、30℃〜35℃)内であるかを判断していない領域9を抽出する(ステップS41)。
そして、判断部33は、ステップS41によって抽出された領域9の温度が所定範囲内であるかを判断する(ステップS42)。例えば、装置IDがa13の第1制御対象装置1が設置されている領域9に、電気ポット(湯沸し器)が設置されている場合、図16(a)に示されているように、蒸気や容器の熱などによってこの領域9の温度が60℃になることがある。このような場合、たとえ熱源が存在しても人間による熱源の範囲(例えば、30℃〜35℃)ではないため、人がいるとは検知されないことが好ましい。
次に、判断部33は、ステップS42において、所定範囲内であると判断した場合には(Yes)、熱源ありと判断する(ステップS43)。この場合、図16(b)に示されているように、熱源データは熱源がある旨を示す「1」が設定される。
一方、判断部33は、所定範囲内でないと判断した場合には(No)、熱源なしと判断する(ステップS44)。この場合、図16(b)に示されているように、熱源データは熱源がない旨を示す「0」が設定される。
そして、ステップS43,44の処理後、判断部33は全ての領域9において、温度が所定範囲内であるか否かの判断が終了したかを判断する(ステップS45)。このステップS45によって全ての領域9の判断が終了していると判断された場合には(Yes)、図12のステップS22の処理が終了する。一方、ステップS45において、全ての領域9の判断が終了していないと判断された場合には(No)、ステップS41の処理に戻る。
このように、図15のような処理によれば、たとえ熱源が存在しても、特定の物体(例ば、人間)による熱源の範囲を超えている場合には、熱源がない扱いにすることで、より正確に人間の存在を検知することができる。これにより、より正確に省エネルギーを実現することができるという効果を奏する。
<熱源データと領域の対応付け>
以上のようにして図16のような熱源データが得られるが、実際には温度分布センサ311の取り付け角度によって熱源データのマスの形状が歪んでいるため、以下のような不都合が生じている。
まず、温度分布センサ311が多いほど、各領域9の温度を精度よく検知することができる。しかし、温度分布センサ311が多いとコスト増となってしまう。そこで、1つの第1制御対象装置1の中に複数の温度分布センサ311を設置することが検討される。しかし、その場合には温度分布センサ311を床面に対し垂直ではなく床面に対し傾斜が付与された状態で設置する必要がある。第1制御対象装置1と一体か又は付近という限られた場所に複数の温度分布センサ311が設置されるため、傾斜が設けられていないと、1つの温度分布センサ311の温度の検知可能範囲501を広げることができないためである。
図17は、温度分布センサ311の数と検知可能範囲501の関係を例示的に示す図である。図17(a)では、温度分布センサ311は1つであり床面に対し垂直に設置されているため、検知可能範囲501は正方形(又は長方形)である。図17(b)では温度分布センサ311は2つであるが、床面に対し傾斜が付与された状態で設置されているため、それぞれの検知可能範囲501は台形ゆがみにより歪んだ形状(台形)となる。図17(c)では温度分布センサ311は4つであるが、床面に対し傾斜が付与された状態で設置されているため、それぞれの検知可能範囲501は正方形の一方の対角線だけが延長されたようなゆがんだ形状(菱形に近い形状)となる。これは、温度分布センサ311が図17(b)に対して90°回転した状態で設置されているためである。
これに対し、居室αの各領域9は正方形又は長方形に区切られている。このため、1つの第1制御対象装置1に複数の温度分布センサ311が設置された場合、歪んだ形状の熱源データを居室αの領域9に対応付ける必要がある。
図18は、2つの温度分布センサ311が検知する検知エリアを例示的に示す図である。図18(a)は、2つの温度分布センサ311が検知する検知可能範囲501を示す。図18(a)では合計6つの第1制御対象装置1が図示されており、1つの第1制御対象装置1が2つの温度分布センサ311を有している。1つの温度分布センサ311は更に4×4のサーモパイルセンサを有している。すなわち、1つの温度分布センサ311は16箇所の温度を並列に検知できる。1つのサーモパイルセンサの検知可能範囲501を検知マス502という(センサ検知範囲の一例)。
温度分布センサ311は床面に対し垂直に設置されていないので、検知可能範囲501及び検知マス502は台形に歪んだ形になる。したがって、検知装置3から管理装置8に送信される熱源データもこのような形状で得られている。台形に歪んだ熱源データはそのままでは居室αの各領域9の温度に用いることが困難となる。そこで、図18(b)に示すように、熱源データを歪みのない形状に変換する。あるいは、熱源データの各検知マス502における熱源の有り、なしを居室αの各領域9に対応させる。すなわち図18(b)の複数の正方形はそれぞれ居室αの各領域9を示している。
図18(c)は、図18(a)と図18(b)を重畳させた図である。管理装置8のマス目変換処理部85は、図18(b)の各領域9と図18(a)の検知マス502を対応させ、領域9のそれぞれに領域9と重なるサーモパイルセンサの検知マス502の熱源データ(熱源の有り、なし)を設定する。1つの領域9に1つの検知マス502しか含まれないとは限らないので、1つの領域9に複数の検知マス502が対応する場合は、熱源の有り、なしの論理和が領域9に設定される。
図19は、管理装置8のマス目変換処理部85が検知可能範囲501の検知マス502と領域9の対応付けを行うマス目変換処理の流れを示すフローチャートである。図19の処理は図12のS24−2で実行される。
まず、マス目変換処理部85は、温度分布センサ311のセンサ番号nに1を設定する(ステップS51)。センサ番号nは処理を容易にするため温度分布センサ311に振られた連番である。
次に、マス目変換処理部85は、マス番号mに1を設定する(ステップS52)。マス番号mは1つの温度分布センサ311が有する複数のサーモパイルセンサがそれぞれ形成する検知マス502に振られた連番である。
マス目変換処理部85は、着目しているサーモパイルセンサの検知マス502がどの領域9と重なるかを判断する(ステップS53)。この判断は、サーモパイルセンサの検知マス502の中心座標Oが領域9に含まれるかどうかにより判断される。中心座標Oについては図20にて説明する。
マス目変換処理部85は、着目している検知マス502の熱源データにおける熱源の有り、なしをステップS53で対応すると判断した領域9に設定する(ステップS54)。
マス目変換処理部85は、mがマス番号の最後か否かを判断する(ステップS55)。ステップS55の判断がNoの場合、マス目変換処理部85はmを1つ大きくする(ステップS56)。そして、ステップS53〜S55を繰り返す。
ステップS55の判断がYesの場合、マス目変換処理部85はnがセンサ番号の最後か否かを判断する(ステップS57)。ステップS57の判断がNoの場合、マス目変換処理部85はnを1つ大きくする(ステップS58)。そして、ステップS52〜S57を繰り返す。ステップS57の判断がYesの場合、図19の処理は終了する。
図19の処理を、管理装置8(又は検知装置3でもよい)が領域9とマス目の対応付けの処理として行い、マス番号mが重複しないマスIDに変換されれば、領域9の領域IDとマスIDを対応付けるマス・領域対応テーブルを作成しておくことができる。したがって、第1制御対象装置1eが天井に設置された後は、マス目変換処理部85はこのマス・領域対応テーブルを参照して歪んだ形状の熱源データを領域9の熱源データに変換できる。
図20は、サーモパイルセンサが検知する検知マス502の中心座標Oを示す図である。天井βにおけるサーモパイルセンサの位置(x,y)は、例えば天井のコーナーを原点(0,0)として与えられる。また、天井βの高さZも与えられる。そして、1つ1つのサーモパイルセンサの床に対する俯角θx、θyが与えられているものとする。θxはX方向の俯角であり、θyはY方向の俯角である。
これらから、1つのサーモパイルセンサが検知する検知マス502の中心座標Oは、(x−Ztanθx、y−Ztanθy)で与えられる。俯角θx、θyは第1制御対象装置1eへの検知装置3の取り付け角度、及び、各サーモパイルセンサのメーカなどから与えられる検知方向の中心角度(設置面に垂直に設置された場合の角度)により決定される。すなわち、メーカなどにより各サーモパイルセンサの検知方向の中心角度が与えられているので、この値に第1制御対象装置1eへの検知装置3の取り付け角度δを加算すればθx、θyが得られる。なお、図のθx、θyは取り付け角度δが含まれた状態で示されている。サーモパイルセンサの位置(x,y)、俯角θx、θy、及び、取り付け角度δはサーモパイルセンサが形成する検知マス502の位置に関わる情報である。
各領域9の座標は居室αの広さを縦横に等分にした値なので、居室αの広さが設計図や実測で与えられると容易に求められる。したがって、マス目変換処理部85は各サーモパイルの中心座標Oが領域9のどこに含まれるかを判断できる。
なお、検知マス502の中心座標Oが領域9に含まれるかを比較するのでなく、例えば、検知マス502の四隅のいずれか1つ以上が領域9に含まれるかを比較してもよい。四隅全てがそれぞれ領域9に含まれるか否かを判断すると、熱源がある領域9の数が増える傾向になるので、人がいる可能性を高く見積もって照明やエアコン等を制御したい場合に有効である。
また、検知マス502の中心座標Oの算出の際に、天井βの高さZでなく人がいる高さを用いてもよい。例えば、人がいる高さは「Z−110cm」くらいである。これにより、実際に人がいる領域9に検知マス502を対応付けやすくなる。
このように、検知装置3で得られる熱源データは実際には歪んだ形状で得られているが、図19の処理により居室αの各領域9の熱源データに変換できる。
上記のように図19の処理は、ある領域9に1つでも検知マス502の中心座標が含まれている場合には熱源があると判断される論理和の処理となっている。逆に、ある領域9に2つ以上の検知マス502の中心座標が含まれていても、領域9にある熱源は1つである。これにより、領域9に人がいるのにいないと誤判断することを低減できる。例えば、領域9が広い場合に有用な処理となる。
また、中心座標Oは1つの検知マス502の中心の他、重心であってもよい。また、中心座標Oは中心や重心でなく、検知マス502の範囲内にあればよい。検知マス502の範囲内であれば熱源を検知できるためである。
また、図19の処理は管理装置8が行う他、検知装置3が行ってもよい。あるいは、第1制御対象装置1が行ってもよい。
<熱源データを用いた照明制御>
続いて、熱源データを用いた照明制御について説明する。管理者等は領域9を任意の数に分割できるので、領域9と第1制御対象装置1が1対1に対応付けられるのはむしろまれである。
図21は、第1制御対象装置1の配置と領域9及び第1制御対象装置1の人感検知範囲を例示的に示す図である。図21では図7(a)などとは領域9と第1制御対象装置1の設置の関係が異なっていることに注意されたい。図21では、居室が9×11=99個の領域9に区分されている。また、第1制御対象装置1の数は12である。第1制御対象装置1の装置IDを1-1〜1-12とし、領域IDを領域9の行番号と列番号で表す。
機器制御システム100の管理者などは、第1制御対象装置1に対して熱源がどのくらい近くにあれば点灯するか、また、どのように点灯するかを予め登録しておくことができる。熱源がある場合に第1制御対象装置1が点灯する領域9を人感検知範囲601という。例えば、第1制御対象装置1−7を例にして説明する。
第1制御対象装置1−7の人感検知範囲601は、行番号2〜8と列番号4〜10で指定される領域9である。したがって、この領域9で熱源が検知されると第1制御対象装置1−7が点灯する。
このような制御指針は、制御指針管理DB8002の第1制御指針管理テーブルに登録されている。図22は、制御指針管理DBに記憶されている情報を例示的に示す図である。図22(a)の第1制御指針管理テーブルには、第1制御対象装置1の装置IDに、熱源がある場合に点灯する領域9が対応付けられている。したがって、第1制御対象装置1ごとに人感検知範囲601を任意に設定できる。
図23は、管理装置8の生成部84が第1制御対象装置1の制御データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。図23の処理は図12のステップS28で行われ
る。
まず、生成部84は、居室において制御対象となる第1制御対象装置1を1つ取り出す(ステップS61)。
次に、生成部84は、第1制御対象装置1に対応付けられた領域ID(人感検知範囲)601を第1制御指針管理テーブルから読み出す(ステップS62)。なお、温度分布センサ311の座標が分かっているので、温度分布センサ311の座標が属する領域9を領域情報DB8004から検索してもよい。第1制御対象装置1に対する2つの人感検知範囲601の相対位置が固定であれ、温度分布センサ311の座標が属する領域9を特定できれば2つの人感検知範囲601を特定できる。
生成部84は、人感検知範囲601に熱源があるか(人がいるか)否かを判断する(ステップS63)。
ステップS63の判断がYesの場合、生成部84は、第1制御対象装置1の調光率を自動で制御すると判断する(ステップS64)。
ステップS63の判断がNoの場合、生成部84は、第1制御対象装置1の調光率を0%に制御すると判断する(ステップS65)。
生成部84は、全ての第1制御対象装置1の制御データを作成したか否かを判断する(ステップS66)。
ステップS66の判断がNoの場合、生成部84は、次の第1制御対象装置1を1つ取り出す(ステップS67)。ステップS66の判断がYesの場合、生成部84は、図23の処理を終了する。
また、図22(b)の第1制御指針管理テーブルのように、2つの人感検知範囲601が登録されてもよい。図22(b)では、第1制御対象装置1の装置IDに、熱源がある場合に調光率を自動に制御する領域9と、熱源がある場合に調光率を30%に制御する領域9とが対応付けられている。すなわち、異なる人感検知範囲601が用意される。このような第1制御指針管理テーブルでは、第1制御対象装置1-7から熱源までの距離に応じて調光率を制御できる。例えば、人がいない領域9でも夜間は少し明るくしておきたいという制御指針に有効である。より省エネ性を向上させるには、30%を10%などに変更してもよいし、30%を自動(近い側の人感検知範囲601よりも目標照度が小さい)に設定してもよい。熱源の有無に応じて省エネ性と快適性を両立した制御が可能になる。
自動や30%の領域9の形状は、管理者等が任意に設定できる。また、調光率を3段階以上に区切って第1制御対象装置1に領域9が対応付けられていてもよい。
図24は、図22(b)の第1制御指針管理テーブルの場合に、管理装置8の生成部84が第1制御対象装置1の制御データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。図24の処理は図12のステップS28で行われる。
まず、生成部84は、居室αにおいて制御対象となる第1制御対象装置1を1つ取り出す(ステップS71)。
次に、生成部84は、第1制御対象装置1に対応付けられた領域IDを第1制御指針管理テーブルから読み出す(ステップS72)。
生成部84は、温度分布センサ311に近い側の人感検知範囲601に熱源があるか(人がいるか)否かを判断する(ステップS73)。
ステップS73の判断がYesの場合、生成部84は、第1制御対象装置1の調光率を自動で制御すると判断する(ステップS75)。
ステップS73の判断がNoの場合、生成部84は、温度分布センサ311に遠い側の人感検知範囲601に熱源があるか(人がいるか)否かを判断する(ステップS74)。
ステップS74の判断がYesの場合、生成部84は、第1制御対象装置1の調光率を30%にする制御データを作成する(ステップS76)。
ステップS74の判断がNoの場合、生成部84は、第1制御対象装置1の調光率を0%にする制御データを作成する(ステップS77)。
生成部84は、全ての第1制御対象装置1の制御データを作成したか否かを判断する(ステップS78)。
ステップS78の判断がNoの場合、生成部84は、次の第1制御対象装置1を1つ取り出す(ステップS79)。ステップS78の判断がYesの場合、生成部84は、図24の処理を終了する。
このように、管理装置8は熱源データが得られるたびに第1制御対象装置1(及び第2制御対象装置2)の制御データを第1制御対象装置1ごとに生成するので、最適な制御を常に維持し省エネルギー性と快適性を両立した制御が可能になる。
なお、管理者は第1制御指針管理テーブルを管理者のPC(Personal Computer)などから設定できる。領域9が固定であれば、第1制御対象装置1の装置IDと領域9の領域IDを指定することで第1制御指針管理テーブルを作成できる。また、管理者は領域9をどのように分割するかを設定できる。例えば、管理者のPCに縦横の分割数を入力し管理装置8に送信すると、管理装置8は居室αの縦横の長さを分割数で分割することで領域9を生成できる。また、時間帯に応じて異なる人感検知範囲601を設定してもよい。
<照度の制御>
以下では、外光量の分だけ照明の調光率を下げる制御について説明する。制御データ生成手段である生成部84は、検知装置3で検知した照度データに基づいて、所定空間の一例である居室αの照度が目標照度になるように外光量の分だけ第1制御対象装置1(照明装置)の調光率を制御する制御データを生成する。目標照度は、外光がない状況で最大調光率の第1制御対象装置1により得られる照度である。
ここで、図25は従来の調光率制御を説明する図である。図25に示すように、従来は外光量の分だけ、照明の調光率を下げる制御を実行している。図25に示すように、外光量“A”が入射したときに、その外光量に相当する光量“a”を第1制御対象装置1から照射されている光量から減算することで、省エネルギー化を図りながら、必要な照度を確保している。
しかし、仮に、図25の光量“a”を第1制御対象装置1から減光するために調光率を0%(=消灯)にする必要がある場合、図25中の○で示す部分を境界に、照明を0%に調光する(=消灯する)ことになる。
図26は、図25において調光率を0%にする場合の課題を示す図である。図26に示すように、外光量が“A”付近で振れるような場合、調光率も0%〜数%で振れることになり、第1制御対象装置1が消灯と点灯を繰り返してしまうことがある。照明の変化は、点灯と消灯との切り替わりが、最も人が変化を感じやすい条件である。この状況が繰り返された場合、人は照明がちらついているように感じてしまい不快感を覚えてしまう。
そこで、本実施の形態においては、管理装置8の生成部84は、上述したような事態を回避する制御を実行する。本実施形態では、管理装置8の生成部84は、照明の調光率を下げる場合と照明の調光率を上げる場合とで、条件を変えることを実施する。
ここで、図27は調光率を下げる場合の制御を示す図である。図27においては、外光量“A”(第1制御対象装置1の点灯が不要になる第1の外光量)のときに第1制御対象装置1の減光量が“a”になり、照明の減光量“a”は調光率が予め設定した下限の調光率である0%点灯(=消灯)になることを前提に説明を行う。
図27に示すように、本実施形態においては、生成部84は、第1の外光量“A”から所定の外光量“X”を減算した第2の外光量“A−X”を設定する。また、生成部84は、第1の外光量“A”から外光量“α”を加算した第3の外光量“A+α”も設ける。第2の外光量“A−X”は、減光量の制御を切り替える基準である。図27に示す例では、第1の外光量“A”から減算する所定の外光量“X”は、5%の調光率に該当する外光量とする。なお、ここでは説明上調光率を5%にしているが、5%に限るものでない。また、第3の外光量“A+α”は、第1制御対象装置1の減光量を“a”にするためのポイントである。
これにより、生成部84は、外光が無い状態(0%)から第2の外光量“A−X”の領域で外光量が変化する場合は従来と同じ制御を行うことになる。一方、生成部84は、第2の外光量“A−X”から第3の外光量“A+α”に至る領域では、調光率を5%で維持する。そして、生成部84は、第3の外光量“A+α”以上の外光量が入ったときに初めて減光量を“a”とするような制御を行う。
なお、第2の外光量“A−X”から第3の外光量“A+α”に至る間では、管理装置8の生成部84は、「もう少し明るくなったら消灯します」というような間もなく第1制御対象装置1の調光率を0%にする旨の報知を実行するようにしても良い。報知手法としては、管理装置8のUI(User Interface)への表示や、他装置への発信等で良い。
一方、図28は調光率を上げる場合の制御を示す図である。図28に示すように、調光率を上げるパターンは、従来と同じ制御であって、外光量が第1の外光量“A”より少なくなった状態から徐々に調光量を増やしていけばよい。調光量を上げるパターンを図27に示す例と同じにしてしまうと、従来と同様の課題(点灯と消灯の繰り返し)が、第3の外光量“A+α”のところで発生してしまう。
ここで、図29は調光率の制御例を示す図である。図29に示すように、生成部84は、外光量の変化が第2の外光量“A−X”から第3の外光量“A+α”までは、調光率5%を維持する。すなわち、第2の外光量“A−X”から第1の外光量“A”の区間で外光量が変化しても、調光率を0%(予め設定した下限の調光率)にする条件である、第3の外光量“A+α”を超えていないため、調光率5%で第1制御対象装置1を点灯することになる。このため、外光量が100%周辺になってしまう場合であっても、外光量の変化に対して調光率の変動は生じない。これにより、第1制御対象装置1において点灯と消灯とを繰り返すことはなくなるため、チラツキの発生を抑止することができ、不快感が発生する条件は解消される。
ここで、図30は調光率の別の制御例を示す図である。ここでは、第1の外光量“A”のときに、調光率が0%になるケースを説明する。図30に示すように、生成部84は、外光量の変化が第2の外光量“A−X”から第3の外光量“A+α”までは、調光率5%を維持する。また、生成部84は、外光量の変化が第3の外光量“A+α”を超えた場合、外光量が第1の外光量“A”未満になるまでは調光率を0%として、第1制御対象装置1を消灯する。一方、周囲が暗くなり照明の点灯が必要になる場合、生成部84は、外光量が第1の外光量“A”未満になったときに調光を実施する。このため、第1制御対象装置1において点灯と消灯とを繰り返す可能性が小さくなるので、チラツキの発生を抑止することができる。
ここで、図31は生成部84による調光率制御処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図31に示すように、生成部84は、外光量が第2の外光量“A−X”より小さい区間であれば(ステップS1のYes)、外光量の分だけ調光率を下げればよい(ステップS2)。
また、生成部84は、外光量が第2の外光量“A−X”より小さい区間でなければ(ステップS1のNo)、現在の調光率が0%か否かを確認する(ステップS3)。これは、ヒステリシスをもたせるために、消灯時(0%)から制御する場合と、点灯時から制御する場合で、制御を分ける必要があるからである。
生成部84は、現在の調光率が0%である場合(ステップS3のYes)、A−X<外光量<Aであるか否かを確認する(ステップS4)。生成部84は、A−X<外光量<Aである場合(ステップS4のYes)、外光量の分だけ調光率を上げる処理を行う(ステップS5)。
一方、生成部84は、A−X<外光量<Aでない場合(ステップS4のNo)、外光が入っていることにより、十分な明るさを確保できていることになるため、調光率は0%のままとする(ステップS6)。
また、生成部84は、現在の調光率が0%でない場合(ステップS3のNo)、A−X<外光量<A+αであるか否かを確認する(ステップS7)。生成部84は、A−X<外光量<A+αである場合(ステップS7のYes)、ヒステリシスを持たせる部分となるため、調光率を5%で固定する(ステップS8)。
一方、生成部84は、A−X<外光量<A+αでない場合(ステップS7のNo)、調光率を0%に落とす条件を満たすため、調光率を0%にする(ステップS9)。
このように本実施形態によれば、照明装置の点灯が不要になる第1の外光量付近で照度変化をした場合でも、照明装置が消灯・点灯を繰り返すことがなくなるため、チラツキの発生を抑止することができ、所定空間内の人に対して不快感を与えることがなくなる。
なお、生成部84は、所定空間の一例である居室αが複数存在する場合、複数の居室αにおける外光量を平均化し、当該平均化した外光量を用いて複数の居室αにおける第1制御対象装置1の調光率を制御するようにしても良い。
また、下限とする調光率(特定値以下に調光率を下げたくない値)が規定されている場合には、当該下限調光率との比較により第1制御対象装置1の調光率を決定するようにすれば良い。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
第1の実施の形態では、外光量が第3の外光量“A+α”を超えた場合に調光率を0%としていたが、本実施の形態においては、外光量が第3の外光量“A+α”を超えた場合、徐々に調光率を落としていくようにしたものである。
ここで、図32は第2の実施の形態にかかる生成部84により調光率を変化させる制御を示す図である。図32においては、第1の外光量“A”のときに照明の減光量が“a”になり、第1制御対象装置1の減光量“a”は調光率が0%点灯(=消灯)になることを前提に説明を行う。
図32に示すように、本実施の形態においても、生成部84は、第1の外光量“A”から所定の外光量“X”を減算した第2の外光量“A−X”を設定する。また、生成部84は、第1の外光量“A”から外光量“α”を加算した第3の外光量“A+α”も設ける。第2の外光量“A−X”は、減光量の制御を切り替える基準である。図32に示す例では、第1の外光量“A”から減算する所定の外光量“X”は、5%の調光率に該当する外光量とする。なお、ここでは説明上調光率を5%にしているが、5%に限るものでない。また、第3の外光量“A+α”は、第1制御対象装置1の減光量を“a”にするために、外光量が“A+α+Y”となるまで、徐々に調光率を落としていくポイントである。ここで、外光量“Y”は、5%の調光率に該当する外光量とする。
これにより、生成部84は、外光が無い状態(0%)から第2の外光量“A−X”の領域で外光量が変化する場合は従来と同じ制御を行うことになる。一方、生成部84は、第2の外光量“A−X”から第3の外光量“A+α”の領域では、調光率を“5%”で固定とする。生成部84は、第3の外光量“A+α”以上の外光量が入った後、外光量が“A+α+Y”となるまで、徐々に調光率を落として減光量を“a”とするような制御を行う。
ここで、図33は生成部84による調光率制御処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図33に示すように、生成部84は、図31での処理に加えて、ステップS2,S5,S6,S8,S9のいずれかで決定した最終的な調光率と下限調光率とを比較する(ステップS10)。生成部84は、調光率として最大値を適用して(ステップS11)、処理を終了する。
このように本実施の形態によれば、生成部84は、第2の外光量を経て第3の外光量に達した場合、第1制御対象装置1の調光率を0%(予め設定した下限の調光率)に向けて徐々に落としていくことにより、更に所定空間内の人に対して不快感を与えることがなくなる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、調光率を下げ始める条件として第2の外光量“A−X”よりも少ない第4の外光量“β”を設けた点で、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形態とは異なるものとなっている。
ここで、図34は第3の実施の形態にかかる生成部84により調光率を変化させる制御を示す図である。ここでも、調光率は減光量“a”より大きくしない条件(調光率が“a”のとき、十分な照度を確保できているとする)、かつ外光量“A”のときに調光率を0%とすることを前提に説明を行う。
図34に示すように、生成部84は、外光量が0〜第4の外光量“β”までは調光率を下げない。そのため、第1の外光量“A”は新たな第1の外光量“A+β”となり、第2の外光量“A−X”は新たな第2の外光量“A+β−X”となり、第3の外光量“A+α”は新たな第3の外光量“A+β+α”となる。その後、生成部84は、外光量が第4の外光量“β”を超えたことを条件として、外光量が新たな第2の外光量“A+β−X”になるまで、A−β分の調光率を下げる。
ここで、生成部84は、直前の調光率が0%でなければ(図34中、破線矢印のケース)、新たな第2の外光量“A+β−X”から新たな第3の外光量“A+β+α”に至る領域では、調光率を5%で維持する。そして、生成部84は、新たな第3の外光量“A+β+α”以上の外光量が入ったときに初めて減光量を“a”とするように、調光率を0%へ徐々に下げていく。
一方、生成部84は、直前の調光率が0%であれば、(図34中、二重線矢印のケース)、新たな第2の外光量“A+β−X”から新たな第1の外光量“A+β”までは調光率を上げる。その後、生成部84は、調光率が“a”を超えたところで、調光率を“a”で維持する。
なお、破線矢印の新たな第3の外光量“A+β+α”〜外光量“A+β+α+Y”の区間や、二重線の新たな第2の外光量“A+β−X”〜新たな第1の外光量“A+β”の区間で、急激な変化をしないように徐々に調光率を下げるケースを記載したが、ここは1〜4%の値を経由せずに、急に0%や5%に調光率を落としても問題ない。また、省エネルギー効果を高めるため、図の二重線矢印が外光量“A”の位置まで伸びても良い。
このように本実施の形態によれば、生成部84は、所定空間における外光量に応じて第1制御対象装置1の調光率を下げる場合、第4の外光量を超えたことを条件とすることにより、更に所定空間内の人に対して不快感を与えることがなくなる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施の形態の検知データは、熱源データ、温湿度データ及び照度データであるが、COの濃度などの情報、臭気、ウィルスや細菌などが検知されてもよい。
また、本実施の形態で第1制御対象装置1は蛍光灯型LEDであると説明したが、第1制御対象装置1は照明装置であればよく発光原理はLEDに限られない。例えば、白熱電球、蛍光灯、ハロゲン電球又は高輝度放電等などもよく、また、これらには限られない。
また、本実施の形態で第2制御対象装置2はエアコンであると説明したが、第2制御対象装置2は体感される温度や湿度に影響する装置であればよくいわゆるヒートポンプを備えたエアコンに限られない。例えば、単なる送風機、除湿器、加湿器、空気清浄機又は各種のヒーター等などもよく、また、これらには限られない。
また、本実施の形態では温度分布センサで人の有無を判断したが、人以外の動物の有無を判断してもよい。熱を発すれば動物又はロボットなども検知可能である。また、温度分布センサとして赤外線カメラを用いてもよい。この場合、画像処理により移動体を検知したり、赤外線により人や動物等を検知したりすることができる。
また、検知装置3は蛍光灯としての第1制御対象装置1に装着される他、エアコンの通気口、火災報知器など、蛍光灯以外の場所に配置されてもよい。
また、図6などの構成例は、機器制御システム100、第1制御対象装置1及び第2制御対象装置2による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。また、機器制御システム100、第1制御対象装置1及び第2制御対象装置2の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、機器制御システム100が複数の管理装置8を有していてもよく、管理装置8の機能が複数のサーバに分散して設置されていてもよい。
また、管理装置8が記憶部8000に有する各データベースの1つ以上は通信ネットワークN上に存在していてもよい。
1 照明装置
8 制御装置
81 受信手段
84 制御データ生成手段
100 機器制御システム
312 照度データ取得装置
特許第4340925号公報 特許第4747529号公報

Claims (10)

  1. 外光が入射する所定空間の照度に関する照度データを取得する照度データ取得装置と通信して前記所定空間の照明装置の調光率を制御する制御装置において、
    前記照度データを前記照度データ取得装置から受信する受信手段と、
    前記照度データに基づいて、前記所定空間の照度が目標照度になるように外光量の分だけ前記照明装置の調光率を制御する制御データを生成する制御データ生成手段と、
    を備え、
    前記制御データ生成手段は、前記所定空間における外光量に応じて前記照明装置の調光率を下げる場合、前記照明装置の点灯が不要になる第1の外光量から所定の外光量を減算した第2の外光量を設定し、当該第2の外光量からは前記第1の外光量を一定量超える第3の外光量に達したことを条件として、前記照明装置の調光率を予め設定した下限の調光率とする制御データを生成する、
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御データ生成手段は、前記第2の外光量を経て前記第3の外光量に達した場合、前記照明装置の調光率を前記下限の調光率に向けて徐々に落としていく、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御データ生成手段は、前記第2の外光量よりも少ない第4の外光量を設定し、前記所定空間における外光量に応じて前記照明装置の調光率を下げる場合、前記第4の外光量を超えたことを条件とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御データ生成手段は、前記所定空間における外光量に応じて前記照明装置の調光率を下げる際に、前記第2の外光量から前記第3の外光量に至る間では、間もなく前記照明装置の調光率を0%にする旨の報知を実行する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 前記制御データ生成手段は、前記照明装置の調光率について下限とする下限調光率が規定されている場合、当該下限調光率との比較により前記照明装置の調光率を決定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の制御装置。
  6. 前記制御データ生成手段は、前記所定空間が複数存在する場合、複数の前記所定空間における外光量を平均化し、当該平均化した外光量を用いて複数の前記所定空間における前記照明装置の調光率を制御する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の制御装置。
  7. 前記目標照度は、外光がない状況で最大調光率の前記照明装置により得られる照度である、
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の制御装置。
  8. 前記照明装置は、LED照明器具である、
    ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の制御装置。
  9. 外光が入射する所定空間の照度に関する照度データを取得する照度データ取得装置と、
    前記照度データ取得装置と通信して前記所定空間の照明装置の調光率を制御する請求項1ないし8の何れか一項に記載の制御装置と、
    を備えることを特徴とする機器制御システム。
  10. 外光が入射する所定空間の照度に関する照度データを取得する照度データ取得装置と通信して前記所定空間の照明装置の調光率を制御するコンピュータを、
    前記照度データを前記照度データ取得装置から受信する受信手段と、
    前記照度データに基づいて、前記所定空間の照度が目標照度になるように外光量の分だけ前記照明装置の調光率を制御する制御データを生成する制御データ生成手段と、
    として機能させ、
    前記制御データ生成手段は、前記所定空間における外光量に応じて前記照明装置の調光率を下げる場合、前記照明装置の点灯が不要になる第1の外光量から所定の外光量を減算した第2の外光量を設定し、当該第2の外光量からは前記第1の外光量を一定量超える第3の外光量に達したことを条件として、前記照明装置の調光率を予め設定した下限の調光率とする制御データを生成する、
    プログラム。
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