JP6699412B2 - シャープペンシル - Google Patents

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本発明は、把持した芯体を前方に運んだ後に開放するチャック体の前方に配置され、チャック体に運ばれた芯体に弾性変形して芯体を保持するよう周状配置された芯保持片を有する芯保持部材を備えるシャープペンシルに関するものである。
従来、チャック体が運んできた芯体を、その位置で保持する芯保持部材としては、弾性変形可能なゴム製の環状部材が知られていたが、量産に有利で形状安定性の高い合成樹脂やエラストマーなどの成型品として、弾性変形可能な薄肉の芯把持片を周状に配置して、その芯把持片で囲まれる貫通孔に芯体を圧入するようにしたものが知られている(特許文献1)。
実公平3−47907号公報
前記特許文献1に記載の考案では、芯体の繰り出し操作によって、芯体を保持する複数の芯保持片の間に形成される隙間に芯体が挟まってしまう恐れがあった。また、芯体が芯保持片の間に挟まってしまった場合には、芯体を繰り出すことが出来なくなり、シャープペンシルとして機能しなくなってしまう。
本発明は、把持した芯体を前方に運んだ後に開放するチャック体の前方に配置され、チャック体に運ばれた芯体によって弾性変形して芯体を保持するよう周状配置された芯保持片を有する芯保持部材を備えるシャープペンシルにおいて、前記芯保持部材の隣り合う芯保持片の間で対峙する切欠面に芯保持片間の幅を最小とすると共に芯径よりも狭くする突起部を形成したシャープペンシルを第1の要旨とし、また、前記芯保持部材を軸筒内で前後動可能に配置すると共に、軸筒の先端から突出する芯ガイドパイプと一体に形成し、芯保持部材の後退によって芯ガイドパイプを軸筒内に収容可能としたシャープペンシルを第2の要旨とし、更に、前記切欠面に形成した前記突起部が、周状に配設された複数の前記芯保持片の最内側位置に形成されているシャープペンシルを第3の要旨とする。
本発明は、隣り合う芯保持片の間で対峙する切欠面に芯保持片間の幅を最小とすると共に芯径よりも狭くする突起部を形成したので、芯保持片の間に芯体が挟まってしまうことを防止することができる。また、芯保持片の間の幅を突起部によって最小とすると共に芯径よりも狭くしながらも、芯保持片の体積を突起部の分だけに抑えることができるため、芯保持片の断面2次モーメントの増加を極力抑えることができ、芯体が芯保持部に挟持される時には、芯保持片に対して過度な応力をかけることがない為、芯保持片は塑性変形、及び破損することがない。
本実施例のシャープペンシル全体の縦断面図。 図1における先部材2周辺の拡大図。 図1における後軸4周辺の拡大図。 本実施例のシャープペンシルにおけるシャープペンシルユニット12の斜視図。 本実施例におけるスライダを示す縦断面図。 本実施例におけるスライダを示す斜視図(図5の斜視図)。 図5のスライダを後方(芯保持片の後端面側)から見た側面図。 図1の外観図。 図1におけるX−X断面図。 本実施例における消しゴム案内部材17の斜視図。 本実施例における後軸4の取り付け部4d近傍の拡大斜視図。 本実施例におけるクリップ19の外観図(側面図)。 本実施例におけるクリップ19を裏側から見た図。 本実施例におけるクリップ19の斜視図。 図8におけるY−Y断面図。
本発明のシャープペンシルは、自らが摩耗しながら筆跡を形成する芯体を、摩耗して短くなった分の芯体を繰り出して、継続的に筆記可能状態とするものであるが、その芯繰り出し機構は、芯体を把持、解放するためのチャック機構と、チャック機構の前方に配置された芯保持部材とを有し、芯体を把持したチャック機構が前進して芯保持部材に芯体を圧入して芯体を保持させた後に、芯体がチャック体から開放され、芯保持部材に保持された状体で留まり、チャック機構が後退して再び芯体を把持して前進して芯体を順次繰り出すものである。
芯保持部は、周状に配設された複数の芯保持片より構成され、隣り合う芯保持片の間で対峙する切欠面に芯保持片間の幅を最小とすると共に芯径よりも狭くする突起部を形成したので、芯保持片の間に芯体が挟まってしまうことを防止することができる。また、芯保持片の体積を突起部の分だけに抑えることができるため、芯保持片の断面2次モーメントの増加を極力抑えることができ、芯体が芯保持部に挟持される時には、芯保持片に対して過度な応力をかけることがない為、芯保持片は塑性変形、及び破損することがない。
また、前記切欠面に形成した突起部は、周状に配設された複数の芯保持片の最内側位置に形成されていてもよい。この場合、芯保持部の貫通孔に最も近い部分の切欠幅を最小とすると共に芯径よりも狭くすることができるため、さらに芯体を挟みにくくする事ができる。
芯体を把持して繰り出すチャック機構は、複数の切り割部を有するチャック体とこれを囲繞するよう配置され、前進後退によってチャック体の芯体の把持と開放をなすチャックリングとを有するものや、チャック体の外面に配置された球体の前後動によって同様に芯体の把持と開放をなす、所謂ボールチャック機構のものとすることもできる。
いずれにしてもチャック機構の前後動による芯体の把持と開放の繰り返しで芯体が前進するようなされたものであるが、そのチャック機構の前後動は、軸筒の後端から突出したノック操作部材や、軸筒の側壁に形成されたスライド部材によるものや、同様に軸筒の側壁に形成された押し込み片とテーパースライドによるものや、更に、軸筒の先端に突出した芯ガイドパイプの押し込み操作によってなされるものなど、適宜採用することができる。
また、芯繰り出し機構の前方に、軸筒内を前後に摺動するスライダを配設し、そのスライダに芯保持部を一体に形成したものであっても良いし、軸筒の先端から突出する芯ガイドパイプを圧入によって固定したり、これら芯保持部材、スライダ、芯ガイドパイプを一体に形成しても良い。このようにすることによって、前記スライダは後退時は軸筒内に芯ガイドパイプとともに収納されるため、芯ガイドパイプが突き刺さって怪我をしたり、シャープペンシルを落下させてしまった場合に芯ガイドパイプが破損、変形し、芯体が出てこなくなり使用できなくなるといった不具合を防止することができる。軸筒内に収納された前記スライダは芯繰り出し動作によるチャック体の前進時に、チャック体の前端がスライダの後端に当接することで前方に押し出され、芯ガイドパイプが軸筒の先端から突出する。また、軸筒の内径よりスライダの外径がわずかに小さい場合には、軸筒の先端を下に向けて芯繰り出し動作い、チャックが開放されると同時に、スライダは自重で落下し、軸筒の先端から芯ガイドパイプが突出する。
尚、前記スライダの材質は、POM樹脂に限らず、ABS樹脂でも良く、任意の材料から形成することができる。
本発明の実施例を図に示し説明する。以下では、シャープペンシルの先部材2側を前方と言い、消しゴム6側を後方という。
シャープペンシル全体の縦断面図である図1に示すように、軸筒1は先部材2と前軸3と後軸4から構成されている。
前記前軸3の前方には、縮径部(把持部)3aが形成されており、その縮径部(把持部)3aには熱可塑性エラストマーからなる円筒状の把持部材5が装着されている。この把持部材5には、環状突起5aが長手方向に間隔を開けて複数配置されており、その複数の環状突起5aの頂部によって形成される把持部材5の外観は前端から後端に向かってなだらかな円弧状となって外側に隆起した形状となっている。個々の環状突起5aの縦断面形状は、軸筒の外方に向かうにつれて縮径した、台形状に形成されている。(図1〜2参照)
尚、本実施例では、前記軸筒1は、ポリカーボネート(PC)により形成している。
前記前軸3の縮径部3aより更に前方には、縮径部3aよりも外径が小さい最縮径部3bが形成されており、その最縮径部3bの外面には、雄螺子部3cが形成されている。尚、前記先部材2の後方内面には、雌螺子部2aが形成されており、前記前軸3の雄螺子部3cと螺着可能となっている。(図1〜2参照)
尚、芯体Lの繰り出しを行う際には、後軸4が前軸3に対して前後動することとなり、また、消しゴム6を繰り出す際には、後軸4が前軸3に対して回転することとなるが、この際に、前軸3の前記凸部3dに形成されたパーティングラインのバリによって、動きが悪くなる恐れがあるが、本実施例では、前軸3を樹脂成形品から形成しているが、前記凸部3dの内、成形によってできるパーティングライン(PL)が形成された部位の肉厚を薄くしている(Dカット)ので、このDカットを凸部3dのパーティングライン形成部に行うことにより、その作動不良を防ぎ、芯体や消しゴムの繰り出しを良好に行うことができる。(図3参照)
前記軸筒1の内部には、芯タンク7、チャック体8、チャックリング9、中子10、弾撥部材11から構成されるシャープペンシルユニット12が固定されている。
前記シャープペンシルユニット12は、芯体Lを収納する芯タンク7を有し、その芯タンク7の前方には芯体Lを把持、解放するためのチャック体8が配置されている。そして、そのチャック体8には、チャック体8の開閉を行うチャックリング9が囲繞した状態で配置されている。更に、前記チャック体8、チャックリング9、並びに、前記芯タンク7の前方を内包するように中子10が配置されている。その中子10の内径部には、内鍔部13が形成されており、この内鍔部13の後端面13aと前記芯タンク7の前端面7aとの間に弾撥部材(コイルスプリング)11が張設されている。前記中子10の外周部前端は外鍔部10aとなっており、この外鍔部10aの前端面10bには、前記チャックリング9の外周部前端に形成された鍔部9aの後端面9bが当接する。即ち、中子10は、そのチャックリング9と前記弾撥部材11とにより狭持されている。(図1〜2参照)
シャープペンシルユニット12の固定方法について詳述する。(図1〜2参照)前記中子10は、その外鍔部10aが前記先部材2の内部に形成された内段部2bと前軸3の前端面3fとで狭持固定されており、前記先部材2と前軸3が螺着することで、前記中子10、前記シャープペンシルユニット12が軸筒1内に位置決めされ、配置される。即ち、前記先部材2の雌螺子部2aと前軸3の雄螺子部3cとを、先部材2と前記中子10の外鍔部10a、そして、その中子10の外鍔部10aと前軸3とが当接するまで螺着せしめることで、シャープペンシルユニット12は軸筒1内に固定される。尚、前記弾撥部材11は、前記シャープペンシルユニット12が、軸筒1内に挟持固定された際に、チャック体8及び芯タンク7を軸筒1の後方に付勢する。
前記中子10の外鍔部10aの後端面10cには、突起10dが等間隔に4つ形成されている。これら突起10dは、弾性変形が可能な突起であり、前記先部材2と前軸3との狭持力によって押し潰され、これによって、シャープペンシルユニット12の長手方向における寸法のばらつきを吸収している。また、前記突起10dが弾性変形するのではなく、その中子10の突起よりも前軸3が硬く、突起が接触する前軸3の前端面3fが突起の形状に変形する構成でも、シャープペンシルユニット12の長手方向における寸法のばらつきを吸収することが可能である。(図1〜2、図4参照)
ここで、前記前軸3内部の前方から後方にかけて拡径するテーパーがかかっているが、前端近傍の内径部は、ストレート部3gとなっている。また一方、前記前軸3のストレート部3gに略対応する中子10の外鍔部10aより後方部も、同様にストレート部10eとなっている。このように形成することで、前記シャープペンシルユニット12を軸筒1内に配置・固定した際に、前軸3のストレート部3gで中子10ストレート部10eが位置決めされ、シャープペンシルユニット12と軸筒1との軸心が合い、良好な芯体Lの繰り出しを行うことができる。
前記先部材2の内部には、前方に芯ガイドパイプ16が圧入固定されており、POM樹脂によって成形されたスライダ14が配設されており、その中心には芯体Lを挿通させる貫通孔14cが設けられており、前記芯ガイドパイプ16の孔と連設している。
また、前記スライダ14は前方と後方の外径寸法が異なっており、前方を小径部14a、後方を大径部14bとする。前記大径部14bの内側には、前記芯保持部15が形成されているため、小径部14aより大径部14bの方が外径が大きくなっている。前記芯保持部15は、周状に等間隔に3箇所に配設された芯保持片14dから形成されている。この芯保持片14dは、前方がスライダ14に一体に形成され、後方に延設された片持ち梁形状に形成されているため弾性力を有しており、その弾性力によって、前記芯保持片14dの内側に形成された突起からなる芯保持突起14eで芯体Lの外周面を3箇所から挟みこみ、芯体Lを保持している。
隣り合う前記芯保持片14dの間で対峙する面(切欠面14f)には、その隣り合う芯保持片14dの間の幅(切欠幅14g)を芯径よりも狭くする突起部14hが形成されている。これにより、芯保持片14dの間に芯体Lが挟まってしまうことを防止することができる。また、切欠幅を狭くしながらも芯保持片14dの体積を突起部14hの分だけに抑えることができるため、芯保持片14dの断面2次モーメントの増加を極力抑えることができ、芯保持片14dに対して過度な応力をかけることがなく、芯保持片14dが塑性変形、及び破損することがない。さらに、本実施例においては、各切欠面14f上に設けられた突起部14hが最内側に位置するように設けられている。そのため、芯保持部15に把持された芯体Lの最も近い部分の切欠幅を最小とすると共に芯径よりも狭くすることができるため、さらに芯体Lを挟みにくくする事ができる。(図5〜7参照)
また、芯保持片14dの後端面には、前方に向かって縮径するテーパー部14iが形成されている。本実施例は、芯繰り出し機構から、スライダ14に芯体Lが落ちてくると、芯体Lは、テーパー部14iに沿って周状配置されている複数の芯保持片14dの対称中心に案内されて、芯繰り出し動作によって芯保持片14dを拡開するように弾性変形させながら圧入され、貫通孔14cに挿通され、芯保持突起14eによって芯体Lが保持される。このとき、前記切欠幅14gは突起部14hを除く部分は、切欠面14fが略平行に向かい合って形成されているため、テーパー部14iに沿って芯体が芯保持片14dの内径部に案内される際に、突起部14hを除くどのテーパー部14i上の切欠幅14gの隙間のどの位置を芯体Lの端面が通っても、常に一定して芯体Lが切欠に挟まりにくくなっている。
尚、本実施例では、前記軸筒1は、ポリカーボネート(PC)により形成しているが、これに限らず、任意の材料から軸筒1を形成することができる。
また、前記把持部材5の材質は、熱可塑性エラストマーに限らず、シリコーンでも良い。
後軸4の後方には、円柱状の消しゴム6が出没する回転繰り出し機構が取り付けられている。以下、その回転繰り出し機構について説明する。
前記回転繰り出し機構は、後軸4、消しゴム6、消しゴム案内部材17、消しゴム受け18から形成されている。(図3参照)
前記消しゴム案内部材17には、前記円柱状の消しゴム6とその消しゴム6が着脱自在に取り付け可能な筒状の取り付け部18aが形成された消しゴム受け18が収納可能な挿入部17aが形成されている。その挿入部17aの側面には、挿入部17aの前方から後方に向かって延設された縦長の溝(案内溝17b)が対向する位置に形成されており、その案内溝17bには、前記消しゴム受け18の取り付け部18aの前方で、かつ、対向する位置に外側に突出した脚部18bが嵌り込んでおり、その脚部18bは、前記案内溝17b内を前後動可能となっているが、前記消しゴム受け18の脚部18bの軸線方向の両側面は、前記消しゴム案内部材17の案内溝17b軸線方向の両側面によって、回転方向の動きを規制されているため、前記消しゴム案内部材17に対して前記消しゴム受け18は回動不能となっている。
前記後軸4は両端が開口した筒状体からなり、その内面には、螺旋溝4aが形成されている。この後軸4内には、前記消しゴム受け18が挿入部17aに収納された消しゴム案内部材17が挿入されている。前記消しゴム受け18の脚部18bの前方で、かつ、対向する位置に外側に突出した凸部18cが形成されており、前記後軸4の螺旋溝4aに嵌り込んでいるため、凸部18cと螺旋溝4aが雄螺子と雌螺子の関係となり、消しゴム受け18は、後軸4に対して回転可能となる。また、前記消しゴム案内部材の挿入部17aの前方には、筒状の延設部17cが形成されている。前記延設部17cの側面であり後方には、喰い切りによって形成された、外側に凸がある一対の外方切出片17dと、その前方に位置し、内側に凸がある一対の内方切出片17eとが形成されている。前記一対の内方切出片17eの後方内面には、内方凸部17fが形成されており、前記一対の外方切出片17dには、後端側に拡径部17gが形成されている。また、前記消しゴム案内部材17の後端には、外鍔部17hが形成されている。そのため、後軸4の後端から消しゴム受けを挿入済みの消しゴム案内部材17が挿入された後、消しゴム案内部材17の拡径部17gの後端面17iが、前記後軸4内部に形成された段部4bと当接し、また、前記外鍔部17hの前端面17jと後軸4との後端面4cとが当接する為、消しゴム案内部材17は、後軸4内で前後動を規制されるが、回転方向には規制されず、後軸に対して消しゴム案内部材17は相対的に回転可能となっている。そして、前記後軸4と消しゴム案内部材17、消しゴム受け18を一体にした状態において、前記消しゴム案内部材17の延設部17cを、前記前軸3の後方から突出するシャープペンシルユニット12の芯タンク7の後方から挿入すると、前記内方凸部17fが前記芯タンク7の外面に圧接されるため、芯タンク7と消しゴム案内部材17が嵌合固定される。そして、嵌合固定されると同時に、前記前軸3の外周面の後方に、前記後軸4の内周面の前方が覆い被さり、さらに、前記前軸3の内周面の後方に、前記消しゴム案内部材17の外周面の前方が挿入され、前記前軸3と前記後軸4が連結される。
ちなみに、消しゴム案内部材17の延設部17cの外周面は10角形状をしており、これに対して、前記前軸3の内周面も10各形状に形成されているため、同形状の角部同士が引っかかることで、前記消しゴム案内部材17は、前軸3に対して着脱は可能であるが、回転不能に係合することになる。本実施例では、延設部17cの外周面、及び、前軸3の内周面は10角形状としているが、回転不能に係合出来れば、この角数に限られることなく、また、楕円形状などであっても良い。
消しゴムの出没操作は、一方の手で後軸4を把持し、他方の手で前軸3を把持し、相対的に回転させる。つまり、後軸4に対して、前軸3を回転させると、前述の通り前軸3と消しゴム案内部材17は回転不能になっているため、前軸3と消しゴム案内部材は一緒に回転する。そして、前記後軸4と消しゴム案内部材17は前述の通り相対的に回転可能である。さらに、前述の通り、前記消しゴム受け18は、前記消しゴム案内部材17に対して回転不能となっていると共に、消しゴム受け18とは後軸4が凸部18cと螺旋溝4aが雄螺子と雌螺子の関係となっているため、前記螺旋溝4aに沿って回転可能となっており、さらに、前述の通り、消しゴム受け18は、消しゴム案内部材17内を前後動可能となっている。よって、前記後軸4に対して前軸3を回転させると、前軸3と共に前記消しゴム案内部材17が回転し、その消しゴム案内部材17と共に消しゴム受け18が後軸4の螺旋溝4a沿って回転しながら、後軸4内を前記消しゴム受け18が前後動する。
尚、前述の通り、前記消しゴム受け18には前記消しゴム6が取り付けられる為、前記消しゴム受け19の前後動と共に、消しゴム19が前後動し、後軸4からの消しゴム6が出没する。(図3、図8〜図10参照)
また、後軸4の前方内面には、リブ(図示せず)が3箇所、等間隔に設けられている。このリブ(図示せず)は、前記前軸3の凸部3dと係合しており、これにより、前軸3と後軸4との抜け止めがなされている。例えば、後述のクリップをポケットに挿した状態から取り外す際に、前記把持部材5が抵抗となって後軸4のみが抜けてしまうことがなく、確実に筆記具をポケットから取り外すことができる。
更に、後軸4の後方外面には、取り付け部4dが突出して設けられており、この取り付け部4dに、クリップ19が取り付けられている。
ここで、本実施例におけるシャープペンシルの芯体Lの繰り出しについて説明する。芯体Lを繰り出す際には、後軸4の後端を押圧する。この押圧動作によって消しゴム受け18が前進すると共に、その前方に配置され、消しゴム案内部材17の壁部17kに当接している芯タンク7が前進し、チャック体8も前進する。このとき芯体Lをも前進せしめ、チャックリング9の鍔部9aが先部材2の内部に設けられた段部2cに当接し、チャック体8が拡開する。尚、前記芯ガイドパイプ16と一体となったスライダ14は、押圧動作前は先部材2内に収容されているが、前記押圧動作によって、チャック体8が拡開され、芯体Lを保持したスライダ14及び芯ガイドパイプ16はその自重により前進する。前進したスライダ14は、スライダ14の前端面が、先部材2内の前方段部2dに当接するまで前進し、先部材2先端から芯ガイドパイプ16が突出するようになる。そして、チャック体8の拡開後も、チャック体8の前進動作が行われる。ここで後軸4の押圧操作を解除すると、芯タンク7とチャック体8が後退し、チャック体8がチャックリング9によって閉鎖せしめられ、再び芯体Lを把持する。これで芯体Lの繰り出し動作が完了する。
本実施例の前記スライダ14の大径部14bの外径は、先部材2の内径部の内径より小さくなっている。そのため、筆記中に前記芯ガイドパイプ16がスライダ14と共に先部材2内に後退可能となっている。そのため、芯体Lの繰り出しを行い、芯体Lの前端面が芯ガイドパイプ16の前端面と略同位置となった状態や、当初芯ガイドパイプ16の前端面よりも突出していた芯体Lが筆記により磨耗し、芯体Lの前端面が芯ガイドパイプ16の前端面と略同位置となった状態で筆記を行うと、筆記により芯体Lが磨耗し、短くなっていくのに連動して、前記芯ガイドパイプ16も徐々に後退する。そして、これが繰り返され、芯ガイドパイプ16が先部材2内に収納されるまでは、即ち、芯ガイドパイプ16が先部材2から突出している間は筆記が可能となる。
前記先部材2の内径部と前記スライダ14の大径部14bの外周面との間の隙間の大きさとしては、前記スライダ14内の芯保持突起14eにより芯体Lが把持されていない状態、例えば、芯体Lがシャープペンシル内に入っていない状態において、先部材2を下に向けたときはスライダ14が自重で移動して芯ガイドパイプ16が先部材2から突出し、先部材2を上に向けたときは芯ガイドパイプ16が先部材2内に自重で移動し収納される重さであることが望ましいが、筆記により芯体Lが磨耗し、短くなっていくのに連動して、前記芯ガイドパイプ16も徐々に後退する際に、筆記の抵抗にならない程度の荷重であれば、自重で落下しなくても良い。
この構成は、芯体Lの芯径が細く折損荷重が低い場合、芯体Lを芯ガイドパイプ16から突出させず、芯体Lが芯ガイドパイプ16でガイドされた状態での筆記が可能となっているので、筆記時の筆圧の変化により筆圧が高くなったり、筆圧が高い使用者が使用しても、筆圧による芯体Lの折損を防止できるため、具体的には呼び直径が0.2mmや0.3mmの芯体に対して、特に有効である。
また、本実施例における、クリップ19の取り付け構造について詳述する(図11〜15参照)。
前記クリップ19の基部19aは、クリップ19の及び後方壁19bからなる箱型に形成されている。
前記したように、後軸4の後方外面には、クリップの取り付け部4dが突設されている。この取り付け部4dは、その縦断面において、前方が軸筒の軸心から垂直な方向の高さが高い肉厚部4eに形成されており、この肉厚部4eより後方は、徐々に軸筒から垂直な方向の高さが低くなり肉薄となる傾斜部として形成されている。そして、この肉厚部4eの軸筒の軸心方向に延びる両側面には、肉厚部4eの長手方向の中間付近から後方に向かって係止溝部4fが形成されており、この係止溝部4fの前方には突起4gが形成されている。係止溝部4fが形成されていることにより、この肉厚部4eの横断面は、その肉厚部4eの前方部は溝が形成されていないため、軸筒の軸心方向に延びる側面の間の幅が、係止溝部4fが形成された部分の幅より大きくなり、略T字状に形成されている。また、この肉厚部4eから前方の溝が形成されていない部分の側面の間の幅は、後述のクリップ19の軸筒の軸心方向に延びる両側の向かい合う側面壁19cの間の幅よりもやや小さく形成されている。そして、クリップ19の基部19aの箱型の後方は、軸筒の軸心方向に延びる両側の向かい合う側面の間の幅が後方に徐々に狭くなっており、その内面形状に合わせて、前記取り付け部4dの後方も軸筒の軸心方向に延びる両側の向かい合う幅も狭くなるように形成されている(後端壁4h)。尚、前記係止溝部4fから後端壁4hより前にかけての取り付け部4dの幅は、クリップ19の基部19aの箱型の軸筒の軸心方向に延びる両側の略平行に向かい合う側面の幅と略同等に形成されている。そのため、クリップ19が軸筒4に対して位置決めされる。
そして、その側面壁19cにはクリップ19の軸線方向に向けて突出した係合片19dが形成されており、その係合片19dの後方には、凹凸部19eが形成されており、この凹凸部19eが前記係止溝部4fに食い込むことで、クリップ19を後軸4に固定している。
前記クリップ19を後軸4へ取り付ける際には、まず、前記係止溝部4fの後方から前記クリップの係合片19dを押し込み、その後、クリップ19を後軸4に対して前方へ移動せしめ、クリップ19の係合片19dの前端面が、前記取り付け部4dの係止溝部4fの前端壁4iと当接するまでクリップ19を移動させる。クリップ19の係合片19dと前記取り付け部4dの係止溝部4fとが係合し、また、前記クリップ19の後方壁19bと取り付け部4dの後端壁4hとが当接して、クリップ19が後軸4に取り付けられる。
本実施例にあっては、クリップ19の左右方向へのずれ防止を前記クリップ19の係合片19dと取り付け部4dの係止溝部4fとでの係合と、クリップ19の後方壁19bの内面と軸筒1の取り付け部4dの後端壁4hとの当接との2点で行うことができるため、確実にクリップ19の左右方向へのずれが防止できる。
また、クリップ19の前方内面には、後軸4の表面に接触し、挟持部となる玉部19fが一体形成されているが、別部材で構成しクリップ19に固定しても良い。尚、本実施例におけるクリップ19は金属製を例示しているが、透明や不透明色の樹脂であっても良く、使用に差し支えない形状、並びに、材質であれば適宜選択が可能である。
1 軸筒
2 先部材
2a 雌螺子部
2b 内段部
2c 段部
2d 前方段部
3 前軸
3a 縮径部
3b 最縮径部
3c 雄螺子部
3d 凸部
3e 多角形部
3f 前端面
3g ストレート部
4 後軸
4a 螺旋溝
4b 段部
4c 後端面
4d 取り付け部
4e 肉厚部
4f 係止溝部
4g 突起
4h 後端壁
4i 前端壁
5 把持部材
5a 環状突起
6 消しゴム
7 芯タンク
7a 前端面
8 チャック体
9 チャックリング
9a 鍔部
9b 後端面
10 中子
10a 外鍔部
10b 前端面
10c 後端面
10d 突起
10e ストレート部
11 弾撥部材
12 シャープペンシルユニット
13 内鍔部
13a 後端面
14 スライダ
14a 小径部
14b 大径部
14c 貫通孔
14d 芯保持片
14e 芯保持突起
14f 切欠面
14g 切欠幅
14h 突起部
14i テーパー部
15 芯保持部
16 芯ガイドパイプ
17 消しゴム案内部材
17a 挿入部
17b 案内溝
17c 延設部
17d 外方切出片
17e 内方切出片
17f 内方凸部
17g 拡径部
17h 外鍔部
17i 後端面
17j 前端面
17k 壁部
18 消しゴム受け
18a 取り付け部
18b 脚部
18c 凸部
19 クリップ
19a 基部
19b 後方壁
19c 側面壁
19d 係合片
19e 凹凸部
19f 玉部
L 芯体

Claims (3)

  1. 把持した芯体を前方に運んだ後に開放するチャック体の前方に配置され、チャック体に運ばれた芯体に弾性変形して芯体を保持するよう周状配置された芯保持片を有する芯保持部材を備えるシャープペンシルにおいて、前記芯保持部材の隣り合う芯保持片の間で対峙する切欠面に芯保持片間の幅を最小とすると共に芯径よりも狭くする突起部を形成したシャープペンシル。
  2. 前記芯保持部材を軸筒内で前後動可能に配置すると共に、軸筒の先端から突出する芯ガイドパイプと一体に形成し、芯保持部材の後退によって芯ガイドパイプを軸筒内に収容可能とした請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 前記切欠面に形成した前記突起部が、周状に配設された複数の前記芯保持片の最内側位置に形成されている請求項1又は請求項2に記載のシャープペンシル。
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