JP6697106B1 - 揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置 - Google Patents
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Abstract
Description
使用時、ブロックの保管場所で、吊り索の下端は、保管中のブロックに連結する。アームの前端は上昇させ、保管中のブロックを持ち上げて吊下げ状態にする。台車は、走行させ、ブロックを吊下げ状態で据付場所へ搬送する。
ブロックの据付場所で、台車は、吊下げ状態のブロックがその据付位置の上空に達すると、停車させる。アームの前端は下降させ、吊下げ状態のブロックを下降させて据付位置に下ろす。吊り索の下端は据付位置のブロックから取り外す。台車は、走行させ、ブロックを据付位置に残してブロック保管場所に戻る。
このような搬送据付作業を繰り返して、多数のブロックを据付場所に敷き並べる。
上記のような搬送据付装置において
(1)台車の発車時、走行速度の増速、減速時と停車時に後向き、前向きの慣性力が発生する。ブロックは、吊下げ状態で搬送する時、前後方向に揺れることになる。
ブロックが吊下げ状態で前後に揺れると、台車は、後向きの力と前向きの力を交互に受け、走行し難くなる。また、ブロックは、吊下げ状態で据付位置に下ろす時、前後方向に揺れていると、前後方向の位置が決まらず、据付位置に正確に据え付けし難くなる。
そこで、台車は、走行速度の増減速に基づく慣性力を小さくするため、低速走行することになる。搬送時間が長くなる。また、ブロックは、吊下げ状態で据付位置に下ろす時、揺れが止まるのを待つことになる。据付時間が長くなる。
要するに、ブロックの搬送据付作業は、能率を高め難い。
(1)上記のような搬送据付装置では、ブロックを吊り下げた状態で、アームは、前端を含む前側部分が前後方向に位置する。また、ブロックは、後部がアームの前側部分の下に位置する。そこで、吊下げ状態のブロックは、後部をアームの前側部分の下に保持する。アームの前側部分に対して固定する。即ち、吊下げ状態のブロックに揺れ止めを施すことにする。
(1)揺れ止め機構は、吊下げ状態のブロックの後部を受ける受け具と、吊下げ状態のブロックを受け具に押し当てる牽引装置を設ける。
受け具は、上後端をアームの前側部分の下に取り付け、下前端をブロックの上後隅角部に嵌る受け部にする。受け部は、具体的には、ブロックの上後隅角部の上面に当たる横片部と後面に当たる縦片部を設ける。牽引装置は、本体をアームの前側部分に取り付け、本体から垂れ下がる牽引索の端をブロックに連結する構成にする。牽引装置は、牽引索の端を引き上げる荷役装置にする。荷役装置には、人力により引き上げる手動式と、動力により引き上げる動力式がある。手動式の荷役装置は、具体的には、レバーを操作するレバー式ホイスト、レバーブロック(株式会社キトーの登録商標)や、牽引索のチェーンの一部を操作部にして操作部のチェーンを操作するチェーンブロックがある。動力式の荷役装置は、電動式、空圧式や油圧式がある。
吊下げ状態のブロックに揺れ止めを施す揺れ止め機構を設け、
揺れ止め機構は、吊下げ状態のブロックの後部を受ける受け具と、吊下げ状態のブロックを受け具に押し当てる牽引装置を備え、
受け具は、上後端をアームの前側部分の下に取り付け、下前端をブロックの上後隅角部に嵌る受け部にし、
牽引装置は、本体をアームの前側部分に取り付け、本体から垂れ下がる牽引索の端をブロックに連結する構成にし、
使用時、受け具は受け部を吊下げ状態のブロックの上後隅角部に嵌め、牽引装置は牽引索の端を吊下げ状態のブロックに連結し、牽引装置の牽引操作で、吊下げ状態のブロックを斜め上後方に牽引し、吊下げ状態のブロックの上後隅角部を受け部に押し付ける構成にしていることを特徴とする揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
2.上記1の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
受け具は、受け部に、吊下げ状態のブロックの上後隅角部の上面に当たる横片部と後面に当たる縦片部を設けていることを特徴とする。
3.上記1又は2の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
牽引装置は、手動式又は動力式の荷役装置にしていることを特徴とする。
4.上記3の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
牽引装置は、手動式の荷役装置にし、レバー操作するレバー式ホイスト又はチェーン操作するチェーンブロックにしていることを特徴とする。
5.上記1〜4のいずれかの揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
受け具は、受け部の前後方向位置を変更可能にし、ブロックの前後方向の長さが異なるときにも使用可能にしていることを特徴とする。
6.上記1〜5のいずれかの揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
受け具は、受け部の上下方向位置を変更可能にし、ブロックの吊下げ上下方向位置が異なるときにも使用可能にしていることを特徴とする。
7.上記1〜6のいずれかの揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
吊下げ状態のブロックを前上がりに傾斜させる傾斜機構を設けていることを特徴とする。
8.上記7の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
傾斜機構は、吊下げ状態のブロックの前端側を引上索で引き上げる引上装置を設け、
引上装置は、本体をアームの前側部分に取り付け、本体から垂れ下がる引上索の端を前側に引き出し、アーム前端の案内車を経てブロックの前部に連結する構成にし、
ブロックを傾斜させる時、引上装置は引上索の端を吊下げ状態のブロックの前部に連結して引上操作し、ブロックの前端側を持ち上げて、吊下げ状態のブロックを前上がりに傾斜させ、ブロックを据え付ける時、ブロックは、傾斜吊下げ状態で下降し、登り坂の据付面と平行状態で据付面に下す構成にしていることを特徴とする。
9.上記8の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
引上装置は、手動式又は動力式の荷役装置にしていることを特徴とする。
10.上記9の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置において、
引上装置は、手動式の荷役装置にし、レバー操作するレバー式ホイスト又はチェーン操作するチェーンブロックにしていることを特徴とする。
本例のブロック搬送据付装置は、図1に示すように、台車1の上にアーム12を設けている。アーム12は、前端を台車1の前側に突き出し、前端から吊り索14を垂れ下げている。吊り索14は、下端にブロック61を連結する構成にしている。アーム12の前端を昇降するアーム昇降装置を設けている。床版やスラブのような平板状のブロック61を吊下げ状態で搬送して据え付ける構成にしている。
ブロックの保管場所で、ブロックの吊下げ時には、図1と図2に示すように、ブロック61の上面に吊り位置決め用の補助具62を固定する。補助具62の中央の吊り位置に吊り索14の下端を連結する。吊り索14の下端にブロック61を連結した状態でアーム12の前端を上昇する。ブロック61は、持ち上げて、吊下げ状態にする。吊下げ状態のブロック61は、上後隅角部に受け具の受け部37を嵌める。牽引装置は、牽引索47を本体46から斜め下前方に引き出し、牽引索47の端を吊下げ状態のブロック61上の補助具62の後端、牽引位置に連結する。そして、レバーを操作し、牽引索47の端を斜め上後方に引っ張る。すると、吊下げ状態のブロック61は、斜め上後方に牽引されて、上後隅角部が受け部37に押し付けられる。即ち、吊下げ状態のブロック61は、受け具31と牽引装置46、47でアーム12の前側部分の下に保持される。揺れ止めが施される。
本例は、第1例における揺れ止め機構付きブロック搬送据付装置に、吊下げ状態のブロックを傾斜させる傾斜機構を設けている。据付面が登り坂である場合に用いる。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、アーム昇降装置は、アーム12の前端の昇降経路が円弧状になるが、直線状にする。
2.上記の実施形態において、揺れ止め機構の受け具31は、構成を上記して図示した通りにしているが、その他の構成にする。
3.上記の実施形態において、揺れ止め機構の牽引装置は、レバー操作するレバー式ホイストにしているが、その他の手動式の荷役装置又は動力式の荷役装置にする。
4.上記の実施形態において、傾斜機構の引上装置は、レバー操作するレバー式ホイストにしているが、その他の手動式の荷役装置又は動力式の荷役装置にする。
2 車輪側部
3 棒状連結部
4 前輪
5 後輪
11 取付け部材
12 アーム
13 アーム昇降装置の油圧シリンダ装置
14 吊り索
15 前傾防止用のウエイト
21 取付け棒
22 動力源室
23 制御機器室
24 制御盤
31 受け具
32 取付け片
33 伸縮棒部の角筒の筒体
34 伸縮棒部の角軸の軸体
35 位置決め孔
36 取付け板
37 受け部
38 受け部の横片部
39 受け部の縦片部
41 固定棒部の固定棒
42 長孔
43 ボルト
44 ナット
46 牽引装置、レバー式ホイストの本体
47 牽引索
51 引上装置、レバー式ホイストの本体
52 引上索
53 案内車
61 ブロック
62 吊り位置決め用の補助具
63 前後方向長さが短いブロック
64 前後方向長さが短くて吊下げ上下方向位置が低いブロック
65 据付済ブロック
Claims (10)
- 台車の上にアームを設け、アームの前端を台車の前側に突き出し、アームの前端から吊り索を垂れ下げ、吊り索の下端を床版やスラブのようなブロックに連結する構成にし、アームの前端を昇降する装置を設け、ブロックを吊下げ状態で搬送して据え付けるブロック搬送据付装置において、
吊下げ状態のブロックに揺れ止めを施す揺れ止め機構を設け、
揺れ止め機構は、吊下げ状態のブロックの後部を受ける受け具と、吊下げ状態のブロックを受け具に押し当てる牽引装置を備え、
受け具は、上後端をアームの前側部分の下に取り付け、下前端をブロックの上後隅角部に嵌る受け部にし、
牽引装置は、本体をアームの前側部分に取り付け、本体から垂れ下がる牽引索の端をブロックに連結する構成にし、
使用時、受け具は受け部を吊下げ状態のブロックの上後隅角部に嵌め、牽引装置は牽引索の端を吊下げ状態のブロックに連結し、牽引装置の牽引操作で、吊下げ状態のブロックを斜め上後方に牽引し、吊下げ状態のブロックの上後隅角部を受け部に押し付ける構成にしていることを特徴とする揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。 - 受け具は、受け部に、吊下げ状態のブロックの上後隅角部の上面に当たる横片部と後面に当たる縦片部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 牽引装置は、手動式又は動力式の荷役装置にしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 牽引装置は、手動式の荷役装置にし、レバー操作するレバー式ホイスト又はチェーン操作するチェーンブロックにしていることを特徴とする請求項3に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 受け具は、受け部の前後方向位置を変更可能にし、ブロックの前後方向の長さが異なるときにも使用可能にしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 受け具は、受け部の上下方向位置を変更可能にし、ブロックの吊下げ上下方向位置が異なるときにも使用可能にしていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 吊下げ状態のブロックを前上がりに傾斜させる傾斜機構を設けていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 傾斜機構は、吊下げ状態のブロックの前端側を引上索で引き上げる引上装置を設け、
引上装置は、本体をアームの前側部分に取り付け、本体から垂れ下がる引上索の端を前側に引き出し、アーム前端の案内車を経てブロックの前部に連結する構成にし、
ブロックを傾斜させる時、引上装置は引上索の端を吊下げ状態のブロックの前部に連結して引上操作し、ブロックの前端側を持ち上げて、吊下げ状態のブロックを前上がりに傾斜させ、ブロックを据え付ける時、ブロックは、傾斜吊下げ状態で下降し、登り坂の据付面と平行状態で据付面に下す構成にしていることを特徴とする請求項7に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。 - 引上装置は、手動式又は動力式の荷役装置にしていることを特徴とする請求項8に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
- 引上装置は、手動式の荷役装置にし、レバー操作するレバー式ホイスト又はチェーン操作するチェーンブロックにしていることを特徴とする請求項9に記載の揺れ止め機構付のブロック搬送据付装置。
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