JP6692187B2 - 作業車両用施工作業支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、施工現場に存在する防護対象物の位置情報に基づき作業車両の施工作業を支援する作業車両用施工作業支援システムに関する。
従来、例えばバックホウ等の作業車両の作業部材の先端(例えばバケットの爪先)の3次元座標を把握し、予め入力した3次元設計データ(例えば、目標設計面等の目標設計形状の3次元データ)の目標設計面と作業部先端との差を運転席に設けられた表示装置に表示して施工作業を支援する技術(マシンガイダンスと呼ばれる)が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、マシンガイダンスシステムでは、例えば基本設計データから生成した3次元設計データを外部から車載のコントローラに取り込み、この3次元設計データと作業部材先端の座標とに基づき支援情報を表示している。
また、例えば非特許文献1には、施工範囲内の埋設物の位置を事前に把握して3次元設計データに反映し、マシンガイダンスによる支援情報の表示の際に、埋設物の位置も表示する技術思想が開示されている。
特開2008−208529号公報
国土交通省国土技術政策総合研究所情報基盤研究室主任研究官 梶田洋規著 「「TSを用いた出来形管理」を活用した埋設物管理手法の検討」 建設マネジメント技術 2013年 5月号 pp.24〜31
しかしながら、上記従来技術では、防護対象物の位置情報を含むデータ(以下、「防護対象位置データ」と記載する場合がある)を事前に用意する必要があり、例えば、測位精度や人為的ミス等によって防護対象位置データ内の防護対象物の位置と施工現場の防護対象物の位置とにずれが生じていた場合や、防護対象位置データ内に無い新たな防護対象物が施工現場に存在していた場合などに、かかる防護対象物の位置を測量し、この測量データに基づき防護対象位置データを修正する必要がある。この作業は、位置ずれや新たな防護対象物の存在等による設計変更が生じる毎に、例えば、現場とは別の場所にある防護対象位置データの編集ソフトがインストールされたPCにおいてデータ修正を行う必要があり、現場への対応が遅くなるといった問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、防護対象物について施工現場と3次元設計データとの間に差異があった場合に、作業車両を座標の入力装置として用いて現場での速やかな3次元設計データの修正が可能な作業車両用施工作業支援システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る作業車両用施工作業支援システムは、目標設計形状の3次元座標情報及び防護対象物の3次元座標情報を含む3次元設計データを取得する3次元設計データ取得部と、作業車両の備える作業機の施工対象物と接触する接触部材の実空間における3次元座標を検出する座標検出部と、前記3次元設計データに含まれる前記目標設計形状の3次元座標情報と、前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標とに基づき、前記接触部材と前記目標設計形状との差分を示す情報を含む施工作業の支援情報を表示する支援情報表示部と、前記3次元設計データに含まれる前記防護対象物の3次元座標情報と、前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標とに基づき、前記接触部材と前記防護対象物との間の距離を算出する距離算出部と、前記距離が予め設定した距離閾値未満であると判定すると、前記接触部材が前記防護対象物へと接近する方向の前記作業車両又は前記作業機の作動を禁止する制御を行う作動制限部と、施工現場に存在する防護対象物に前記接触部材を接触させたとき又は該防護対象物の近傍に前記接触部材を位置させたときに前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標を、防護対象物の実座標として取得する実座標取得部と、前記実座標取得部で取得した前記実座標に基づき取得済みの前記3次元設計データを修正する設計データ修正部と、を備える。
本発明に係る作業車両用施工作業支援システムによれば、施工現場に存在する防護対象物に接触部材を接触させたとき又はこの防護対象物の近傍に接触部材を位置させたときの接触部材の3次元座標を防護対象物の実座標として取得し、取得した実座標に基づき3次元設計データを修正することが可能である。これによって、例えば、防護対象物について施工現場と3次元設計データとの間に差異があった場合に、作業車両を座標の入力装置として用いて、施工現場にて簡易且つ速やかに3次元設計データの修正を行うことが可能となる。
実施形態に係るバックホウの構成を示す斜視図である。 バックホウの運転室内の構成を示す模式図である。 実施形態に係る作業車両用施工作業支援システムの構成を示すブロック図である。 第1コントローラの機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係るマシンガイダンス処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る3次元設計データ修正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 設計平面図の一例を示す図である。 3次元設計データの地下埋設物と施工現場の地下埋設物との位置ずれ状態を示すと共に、地下埋設物の実座標を取得する様子を示す図である。 施工現場に存在する電柱及び電線について、電柱の実座標を取得する様子を示す図である。 ガイダンス画像の一例を示す図である。 爪先部32Tが防護閾値Thを超えて地下埋設物に接近する一例を示す図である。 旋回範囲内に電線が存在する一例を示す図である。 バックホウの座標入力によって設定した安全エリアの一例を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、部材ないし部分の縦横の寸法や縮尺は実際のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法や縮尺は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(全体構成)
本発明の実施形態に係る作業車両用施工作業支援システムを搭載した油圧式のバックホウ1は、図1に示すように、機体2と、機体2上部の右前方側に設けられた作業機3とを備える。機体2は、上部旋回体4と、この上部旋回体4の下部に設けられた走行装置6とを備える。
上部旋回体4は、その後方側に機関室4EGを備える。機関室4EGの内部には、例えばディーゼルエンジンや電動モータ等から構成される動力源、この動力源を駆動源とした油圧ポンプ、この油圧ポンプで発生した圧油を例えば油圧シリンダや油圧モータ等の各種油圧アクチュエータへと供給する圧油供給装置等を収容されている。
更に、上部旋回体4は、作業機3の左側方に設けられた運転室5を備える。図2に示すように、この運転室5の内部5iには、後述する作業車両用施工作業支援システム7を構成するコントロールボックス70が配置されている。具体的に、コントロールボックス70は、内部5iに設けられた運転席に着座したオペレータが視認可能な位置である正面窓の右枠部に取り付けられている。
また、上部旋回体4は、オペレータの左作業機操作レバー5rLの操作に応じて、油圧ポンプで発生した圧油を不図示の作業用切替制御弁を介して不図示の旋回用油圧モータに供給することで旋回作動する。
図1に戻って、作業機3は、ブーム30と、アーム31と、バケット32と、ブームシリンダ33と、アームシリンダ34と、バケットシリンダ35とを有する。ブームシリンダ33は、左ブームシリンダ33L及び右ブームシリンダ33Rを有する。
ブーム30の基端部は、不図示のブームピンを介して機体2の一端側に回動可能に取り付けられている。アーム31の基端部は、アームピン36を介してブーム30の先端部に回動可能に取り付けられている。アーム31の先端部には、バケットピン37を介してバケット32が取り付けられている。
オペレータが、左作業機操作レバー5rL及び右作業機操作レバー5rRを操作することよって、油圧ポンプで発生した圧油を不図示の作業用切替制御弁を介して各種シリンダ33,34,35に供給することで、各種シリンダ33,34,35が伸縮する。そして、ブームシリンダ33が伸縮することでブーム30が回動し、アームシリンダ34が伸縮することでアーム31が回動し、バケットシリンダ35が伸縮することでバケット32が回動する。
走行装置6は、機体2下部の左右に装着された左クローラ装置6L及び右クローラ装置6Rを有する。そして、これら左クローラ装置6L及び右クローラ装置6Rに個別に対応する二つの走行用油圧モータ(不図示)を備えている。走行用油圧モータは、何れも圧油供給装置から走行用切換制御弁を介して圧油を個別に供給することによりそれぞれが独立して作動するようになっている。
これにより、不図示の左走行操作レバー及び右走行操作レバーを個別に前進または後退操作することで、対応する左クローラ装置及び右クローラ装置を個別に駆動することが可能となっている。
そして、オペレータが、上記各種操作レバーを操作することによって、ブーム30の起伏動作、アーム31の伸長、曲げ動作、バケット32の開閉動作、上部旋回体4の旋回動作及び走行装置6の走行動作を行う。これにより、バケット32を、オペレータの所望の位置へと移動し、その位置でバケット32を開閉動作させることで切土、盛土、掘削等の施工作業を行う。
(作業車両用施工作業支援システム7の構成)
更に、本実施形態のバックホウ1は、図3に示すように、作業車両用施工作業支援システム7を備える。この作業車両用施工作業支援システム7は、図1〜図3に示すように、コントロールボックス70と、機体2の機関室4EGの上部後端に互いに左右方向に離間して設けられた第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bとを備える。更に、この作業車両用施工作業支援システム7は、ブーム30に設けられた第1角度センサ72Aと、アーム31に設けられた第2角度センサ72Bと、バケット32に設けられた第3角度センサ72Cとを備える。なお更に、この作業車両用施工作業支援システム7は、上部旋回体4の上部に設けられた無線機73と、上部旋回体4の下部に設けられたジャイロセンサ74と、上部旋回体4の旋回軸(不図示)に設けられた旋回角度センサ75とを備える。更にまた、この作業車両用施工作業支援システム7は、機体2及び作業機3の作動を制御するコントローラである第2コントローラ20を備える。
コントロールボックス70は、図3に示すように、第1コントローラ70aと、メモリリーダ70bと、記憶装置70cと、表示入力装置70dとを備える。
第1コントローラ70aには、例えばCAN(Controller Area Network)等の不図示の車載ネットワークを介して、第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bと、第1〜第3角度センサ72A〜72Cと、無線機73と、ジャイロセンサ74と、旋回角度センサ75とが接続されている。
第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bは、それぞれGNSS(Global Navigation Satellite System)を構成する複数(例えば5つ以上)の測位衛星からのGNSS電波を受信可能なGNSSアンテナを有する。そして、GNSSアンテナで受信した複数の衛星からのGNSS電波に応じたGNSS信号を、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
以下、第1GNSS受信機71Aの送信するGNSS信号を「第1測位信号GNSS1」、第2GNSS受信機71Bの送信するGNSS信号を「第2測位信号GNSS2」と記載する場合がある。
第1角度センサ72Aは、上部旋回体4の垂直方向に対するブーム30の傾斜角である第1傾斜角θ1を検出する。第1角度センサ72Aは、検出した第1傾斜角θ1を、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
第2角度センサ72Bは、ブーム30に対するアーム31の傾斜角である第2傾斜角θ2を検出する。第2角度センサ72Bは、検出した第2傾斜角θ2を、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
第3角度センサ72Cは、アーム31に対するバケット32の傾斜角である第3傾斜角θ3を検出する。第3角度センサ72Cは、検出した第3傾斜角θ3を、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
無線機73は、外部の無線通信機能を有する装置との間で無線通信を行う機器である。本実施形態では、不図示のGNSS基準局からの補正信号CORの受信や、不図示のTS(Total Station)との通信などに用いる。無線機73は、補正信号CORのデータを含む外部装置から受信したデータを、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
ここで、GNSS基準局は、施工現場の基準点(明確な位置)に設置されたGNSS受信機であり、GNSSアンテナと無線機とを有し、複数(例えば5つ以上)の測位衛星からのGNSS電波を受信し、受信した複数の衛星からのGNSS電波に応じたGNSS信号とGNSS基準局の位置情報とを含む補正信号CORを外部装置へと無線送信する。
ジャイロセンサ74は、3軸の加速度センサから構成され、機体2のピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyを検出する。ジャイロセンサ74は、検出したピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyを、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
旋回角度センサ75は、上部旋回体4の旋回角θtを検出する。旋回角度センサ75は、検出した旋回角θtを、車載ネットワークを介して第1コントローラ70aに送信する。
第1コントローラ70aは、例えばマイクロコントローラから構成されており、図示省略するが、CPU、ROM、RAM、内外バス、I/F回路等を有する。なお、ROM又は後述する記憶装置70cには、作業車両用施工作業支援システム7の制御プログラム等の各種プログラムやプログラムで使用するデータが記憶されている。
そして、第1コントローラ70aは、ROM又は記憶装置70cに記憶された制御プログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込んだ制御プログラムをCPUで実行することで、作業車両用施工作業支援システム7の各機能を実現させる。
具体的に、本実施形態の作業車両用施工作業支援システム7は、マシンガイダンス機能と、3次元設計データ修正機能とを備えている。
マシンガイダンス機能は、3次元設計データDdの示す目標設計形状(本実施形態では目標設計面)とバケット32の爪先部32Tとの差分の情報、3次元設計データDdの示す防護対象の構造物(以下、「防護対象物」と記載する場合がある)と爪先部32Tとの差分の情報等の施工作業の支援情報を表示する機能、バックホウ1の操作ミス等による防護対象物の損傷や破損を防ぐための作動制限機能等を含む。
なお、本実施形態の3次元設計データDdは、予め作成された基本設計データに含まれる平面図(例えば、図7の平面図400を参照)のデータと、基本設計データに含まれる電子基準点、三角点、水準点等の基準点を示す基準点データと、基本設計データに含まれる目標設計形状の縦断図及び横断図の勾配変化点を示す変化点データと、事前調査や過去の工事資料等から得られる防護対象物のデータ(3次元座標データや種別等の属性データ)とに基づき作成されるデータである。具体的に、本実施形態の3次元設計データDdは、目標設計面及び防護対象物の3次元データ、防護対象物の種別や構成材料等の属性データ等を含むデータとなる。
また、防護対象物のデータは、施工作業によって破損や損傷してはならない構造物のデータであり、例えば、水道管、共同溝、地下施設等の地下埋設物のデータ、足場などの一時的に設けられる仮設物のデータ、電柱や家屋等の地上構造物のデータ、電線等の架空線のデータ、鉄道敷に近接した場所で施工する場合の鉄道線路や踏切等の鉄道構造物のデータ(例えば鉄道境界線のデータ)等が該当する。
また、本実施形態の3次元設計データ修正機能は、3次元設計データDdの示す防護対象物の座標(現場座標系に対応)と施工現場に存在する防護対象物の座標(実空間の座標)とにずれがある場合や、3次元設計データDdには存在しない防護対象物が施工現場に存在する場合などに、バックホウ1で修正対象の防護対象物の実際の3次元座標(以下、「実座標」と記載する場合がある)を取得し、取得した実座標に基づき3次元設計データDdを修正する機能である。
メモリリーダ70bは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成されるメモリ媒体(例えば、メモリカード、USBメモリ等)を不図示の挿入部に挿入することで、挿入されたメモリ媒体に対してデータの読み出しを行う装置である。本実施形態において、このメモリリーダ70bは、外部で作成された3次元設計データDdを記憶装置70cに取り込むために用いられる。
記憶装置70cは、例えばハードディスク等の比較的容量の大きい不揮発性の記憶媒体から構成されており、本実施形態では、メモリリーダ70bを介してメモリ媒体に記憶された3次元設計データDdを記憶するのに用いられる。他にも、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な各種データを記憶していてもよい。
表示入力装置70dは、液晶表示パネルとタッチパネルとを組み合わせた表示パネルを有する。表示入力装置70dは、上記マシンガイダンス機能を実現する処理であるマシンガイダンス処理、及び上記3次元設計データ修正機能を実現する処理である3次元設計データ修正処理を実行した際の表示情報等を表示する。また、タッチパネルの機能によって、オペレータが表示画面を指等でタッチすることでタッチ位置に応じた情報を入力することが可能である。
本実施形態では、表示入力装置70dに、マシンガイダンス処理の開始指示ボタン画像、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像等を含む不図示の複数のボタン画像を表示し、オペレータがボタン画像上をタッチすることで、タッチしたボタンの種類に応じた情報を第1コントローラ70aに入力する。
(第1コントローラ70aの機能構成)
次に、図4に基づき、第1コントローラ70aの具体的な機能構成を説明する。
第1コントローラ70aは、その機能構成部として、図4に示すように、測位情報補正部170と、機体座標算出部171と、バケット座標算出部172と、ガイダンス画像表示処理部173と、作業機姿勢算出部174と、閾値設定部175と、作動制限部176と、3次元設計データ修正部177とを備える。
測位情報補正部170は、RTK(Real Time Kinematic)測位機能を有している。測位情報補正部170は、第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bから入力された第1及び第2測位信号GNSS1及び2と、無線機73を介して入力されるGNSS基準局からの補正信号CORとに基づき、これらのGNSS信号の位相差と波数(整数値バイアス)とを算出する。そして、算出した位相差と波数とに基づき第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bの3次元座標情報である第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)を算出する。測位情報補正部170は、算出した第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)を、現場座標系(例えば日本測地系2000(JGD2000))に変換してから機体座標算出部171に出力する。
機体座標算出部171は、測位情報補正部170からの第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)に基づき、機体2の向く方位の情報である機体方位Dと、機体2の3次元座標情報である機体座標(Xm,Ym,Zm)とを算出する。機体座標算出部171は、算出した機体方位Dと機体座標(Xm,Ym,Zm)とを、バケット座標算出部172と、ガイダンス画像表示処理部173と、作業機姿勢算出部174とにそれぞれ出力する。
バケット座標算出部172は、機体座標算出部171からの機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、第1〜第3角度センサ72A〜72Cからの第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ジャイロセンサ74からのピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、予めROM又は記憶装置70cに記憶された機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づき、バケット32の爪先部32Tの実空間における3次元座標であるバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を算出する。
なお、機体2及び作業機3の各種パラメータは、機体2の幅、長さ、高さ等のサイズ情報、ブーム30及びアーム31の各長さや両者を合わせた最大長さ等の情報、バケット32のサイズや最大高さなどの情報を含むものである。
バケット座標算出部172は、算出したバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)をガイダンス画像表示処理部173と、作業機姿勢算出部174と、作動制限部176と、3次元設計データ修正部177とにそれぞれ出力する。
ガイダンス画像表示処理部173は、入力されたバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、記憶装置70cに記憶された3次元設計データDdに含まれる目標設計面の3次元座標(Xf,Yf,Zf)とに基づき、バケット32の爪先部32Tと目標設計面との間の距離である第1距離Lfを算出する。具体的に、3次元座標の2点間距離の公式に従って、「Lf={(Xf−Xt)+(Yf−Yt)+(Zf−Zt)1/2」で求める。なお、記憶装置70cに取り込んだ3次元設計データDdの座標系は、現場座標系に対応している。
更に、ガイダンス画像表示処理部173は、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標(Xp,Yp,Zp)とに基づき、爪先部32Tと防護対象物との間の距離である第2距離Lpを算出する。具体的に、上記第1距離Lfと同様に、2点間距離の公式から「Lp={(Xp−Xt)+(Yp−Yt)+(Zp−Zt)1/2」で求める。
そして、ガイダンス画像表示処理部173は、算出した第1距離Lf及び第2距離Lpと、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、3次元設計データDdと、入力された機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)とに基づき、ガイダンス画像データを生成する。更に、生成したガイダンス画像データの画像(以下、「ガイダンス画像」と記載する場合がある)の画像表示信号を表示入力装置70dに出力し、算出した第2距離Lpを作動制限部176に出力する。
ここで、ガイダンス画像データは、目標設計面と爪先部32Tとの間の第1距離Lfに基づく両者の差分を示す情報と、防護対象物と爪先部32Tとの間の第2距離Lpに基づく両者の差分を示す情報とを、例えば、バックホウ、目標設計面、防護対象物を模式的に表す絵や、数値等によって表示するための画像データである。
なお、ガイダンス画像データは、これらの情報を表示するための画像データだけに限らず、バケット32の傾き(角度情報)等の施工作業を支援する情報であれば他の情報を表示するための画像データを含んでいてもよい。
作業機姿勢算出部174は、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づき、作業機3を構成するブーム30、アーム31及びバケット32の作業機姿勢Pmを算出する。作業機姿勢算出部174は、算出した作業機姿勢Pmを、作動制限部176に出力する。
ここで、作業機姿勢Pmは、旋回範囲TRを決めるための情報であり、作業機姿勢Pmが解れば、作業機3の各種パラメータ等から上部旋回体4が旋回したときの例えば作業機3の最外端の旋回半径が解る。
閾値設定部175は、表示入力装置70dを介した閾値設定指示の入力に応じて、記憶装置70cに記憶された3次元設計データDdに基づき、防護対象物と爪先部32Tとの間の距離(第2距離Lp)の閾値である防護閾値Thを設定する。ここで、防護閾値Thは、例えば、防護対象物の種類や構成材料毎に異なる閾値を設定する。防護対象物には、例えば、水道管、共同溝、地下施設、電線、鉄道構造物等の様々な種類があり、また構成材料によって衝撃耐性、破壊耐性等の耐性が異なるので、破損や損傷による危険性が高いものほど防護閾値Thを大きな値に設定する。
閾値設定部175は、設定した防護閾値Thを記憶装置70cに記憶する。ここで、施工作業は長期に渡る可能性があるため、防護閾値Thは、不揮発性メモリから構成される記憶装置70cに記憶してエンジンを始動する毎の再設定を不要にする。
作動制限部176は、入力された第2距離Lpと、閾値設定部175によって設定された防護閾値Thとを比較し、第2距離Lpが防護閾値Th未満のときは、第1作動制限指令LM1を、車載ネットワークを介して第2コントローラ20に出力する。一方、第2距離Lpが防護閾値Th以上のときは、第2コントローラ20への第1作動制限指令LM1の出力を行わない又は出力を停止する。
ここで、第1作動制限指令LM1は、爪先部32Tの防護対象物の存在する方向への移動を制限する指令であり、爪先部32Tの現在位置に対する防護対象物の存在する方向の情報が含まれている。
更に、作動制限部176は、入力された作業機姿勢Pmに基づき旋回範囲TRを設定する。すなわち、上部旋回体4が旋回した場合に、作業機3の姿勢によって旋回半径が変化することから、現在の作業機姿勢Pmに応じて、旋回範囲TR(旋回角範囲及び旋回半径)を設定する。
そして、設定した旋回範囲TRと、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、旋回角度センサ75からの旋回角θtと、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標情報とに基づき、旋回範囲TR内に防護対象物が存在するか否かを判定する。そして、存在すると判定した場合に、第2作動制限指令LM2を、車載ネットワークを介して第2コントローラ20に出力する。一方、存在しないと判定した場合に、第2コントローラ20への第2作動制限指令LM2の出力を行わない又は出力を停止する。
ここで、第2作動制限指令LM2は、作業機3の防護対象物の存在する方向への旋回移動を制限する指令であり、防護対象物の存在する旋回方向の情報が含まれている。
一方、本実施形態の第2コントローラ20は、第1作動制限指令LM1の入力に応じて、防護対象物に接近する方向への爪先部32Tの移動が生じるバックホウ1のブーム30の起伏操作、アーム31の伸長、曲げ操作、バケット32の開閉操作、上部旋回体4の旋回操作及び走行装置6の走行操作に対して、これらに対応する各種油圧アクチュエータの作動を禁止する。
加えて、本実施形態の第2コントローラ20は、第2作動制限指令LM2の入力に応じて、防護対象物に接近する方向への作業機3の移動が生じるバックホウ1の上部旋回体4の旋回操作に対して、旋回用の油圧アクチュエータ(不図示)の作動を禁止する。
ここで、本実施形態のバックホウ1は、図示省略するが、油圧回路として、油圧ポンプから吐出した圧油を各種切替制御弁及び各種油圧アクチュエータへと送る主管路と、圧油をタンクへ戻す戻り管路と、これらの間に設けられたアンロード弁及びアンロード弁作動用電磁弁とを備えている。アンロード弁作動用電磁弁は、第2コントローラ20からの作動信号Uoの供給に応じてアンロード弁を開状態とし、一方、作動信号Uoの供給が停止することに応じてアンロード弁を閉状態とする。アンロード弁が開状態となると、主管路と戻り管路とが連通し、油圧ポンプから吐出した圧油が、各種切替制御弁及び各種油圧アクチュエータを経由せずにタンクへと戻るアンロード状態(無負荷運転状態)となる。
これにより、例えば、機体2及び作業機3の作動時において、アンロード弁を開状態とすることで、油圧ポンプを強制的に無負荷運転状態とし、機体2及び作業機3の作動を強制的に停止することが可能となる。
すなわち、本実施形態の第2コントローラ20は、作動制限部176からの第1作動制限指令LM1及び第2作動制限指令LM2が入力されている間は、防護対象物へと接近する方向の操作に対して、アンロード弁作動用電磁弁に作動信号Uoを出力してアンロード弁を開状態とする。すなわち、油圧ポンプを無負荷運転状態にして機体2及び作業機3の作動を停止する。これによって、オペレータの操作ミス等によってバケット32の爪先部32T等の作業機3の構成部が防護対象物に接触して防護対象物を損傷又は破損するのを防ぐようにしている。
3次元設計データ修正部177は、表示入力装置70dを介した3次元設計データ修正処理の開始指示の入力に応じて、3次元設計データ修正処理を実行する。
ここで、3次元設計データ修正処理は、施工現場の防護対象物の位置と、3次元設計データDdの防護対象物の位置とにずれがあった場合や、施工現場に3次元設計データDdには存在しない防護対象物が存在していた場合などに、バックホウ1を座標入力装置として用いて施工現場の防護対象物の実座標を取得し、3次元設計データDdを修正する処理である。
具体的に、本実施形態では、オペレータの運転操作によってバケット32の爪先部32Tを、施工現場の位置ずれのあった防護対象物や、新たに見つかった防護対象物に接触させるか又はこれら防護対象物の近傍に移動させて、そのときのバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、対象の防護対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)として取得する。そして、取得した実座標(Xr,Yr,Zr)に基づき、3次元設計データDdを修正する処理となる。
また、本実施形態では、表示入力装置70dのタッチパネル機能を使って、防護対象物の補完データを入力することが可能となっている。3次元設計データ修正部177は、補完データが入力された場合は、補完データにも基づき3次元設計データDdを修正する。
(マシンガイダンス処理)
次に、図5に基づき、本実施形態のマシンガイダンス処理の処理手順を説明する。
なお、事前に、メモリリーダ70bを介してメモリ媒体から3次元設計データDdが記憶装置70cに読み込まれており、更に、閾値設定部175において防護閾値Thが設定されているものとする。
この状態で第1コントローラ70aのCPUにおいて、制御プログラムが実行され表示入力装置70dを介したマシンガイダンス処理の開始指示ボタン画像の押下が検出されるとマシンガイダンス処理が開始される。これにより、図5に示すように、まずステップS100に移行する。
ステップS100では、測位情報補正部170において、第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bからの第1及び第2測位信号GNSS1及び2と、GNSS基準局からの補正信号CORとに基づき、第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)を算出する。そして、算出した第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)の座標系を、現場座標系に変換してから機体座標算出部171に出力して、ステップS102に移行する。
ステップS102では、機体座標算出部171において、第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)に基づき、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)を算出する。そして、算出した機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)を、バケット座標算出部172及びガイダンス画像表示処理部173にそれぞれ出力して、ステップS104に移行する。
ステップS104では、バケット座標算出部172において、機体座標算出部171からの機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、第1〜第3角度センサ72A〜72Cからの第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ジャイロセンサ74からのピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づきバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を算出する。そして、算出したバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、ガイダンス画像表示処理部173、作業機姿勢算出部174及び3次元設計データ修正部177にそれぞれ出力して、ステップS106に移行する。
ステップS106では、ガイダンス画像表示処理部173において、3次元設計データDdに含まれる目標設計面の3次元座標と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、目標設計面とバケット32の爪先部32Tとの間の距離である第1距離Lfを算出する。その後、ステップS108に移行する。
ステップS108では、ガイダンス画像表示処理部173において、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、防護対象物と爪先部32Tとの間の距離である第2距離Lpを算出する。そして、算出した第2距離Lpを作動制限部176に出力して、ステップS110に移行する。
ステップS110では、ガイダンス画像表示処理部173において、第1距離Lf及び第2距離Lpと、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、3次元設計データDdとに基づき、ガイダンス画像データを生成する。そして、生成したガイダンス画像データに基づきガイダンス画像を表示するための画像表示信号を表示入力装置70dに出力して、ステップS112に移行する。
ステップS112では、作業機姿勢算出部174において、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、予めROMに記憶された機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づき作業機姿勢Pmを算出する。そして、算出した作業機姿勢Pmを、作動制限部176に出力して、ステップS114に移行する。
ステップS114では、作動制限部176において、入力された第2距離Lpが予め設定した防護閾値Th未満であるか否かを判定する。そして、防護閾値Th未満であると判定した場合(Yes)は、ステップS116に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、第2コントローラ20に対する第1作動制限指令LM1の出力を停止又は停止状態を継続して、ステップS118に移行する。
ステップS116に移行した場合は、作動制限部176において、第2コントローラ20に第1作動制限指令LM1を出力して、ステップS118に移行する。このとき、警告メッセージ等を表示入力装置70dに表示し、警告音や警告音声メッセージ等を不図示のスピーカーから出力するようにしてもよい。
一方、ステップS118に移行した場合は、作動制限部176において、作業機姿勢Pmに基づき旋回範囲TRを設定し、旋回角θtと、3次元設計データDdとに基づき、設定した旋回範囲TR内に防護対象物が存在するか否かを判定する。そして、存在すると判定した場合(Yes)は、ステップS120に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、第2コントローラ20に対する第2作動制限指令LM2の出力を停止又は停止状態を継続して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
ステップS120に移行した場合は、作動制限部176において、第2コントローラ20に第2作動制限指令LM2を出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。このとき、警告メッセージ等を表示入力装置70dに表示し、警告音や警告音声メッセージ等を不図示のスピーカーから出力するようにしてもよい。
(3次元設計データ修正処理)
次に、図6に基づき、本実施形態の3次元設計データ修正処理の処理手順を説明する。
第1コントローラ70aのCPUにおいて制御プログラムが実行され、表示入力装置70dを介した3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像の押下を検出したことに応じて3次元設計データ修正処理が開始される。これにより、図5に示すように、まずステップS200に移行する。
ステップS200では、3次元設計データ修正部177において、修正対象の防護対象物(以下、「修正対象物」と記載する場合がある)が設定されたか否かを判定し、修正対象物が設定されたと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS218に移行する。
ここで、修正対象物は、オペレータが、表示入力装置70dに表示された修正対象物の設定画面において、修正対象物を指定する情報をタッチ入力することで設定される。そして、修正対象物が3次元設計データDdに既存の防護対象物であれば、その防護対象物を設定し、修正対象物が3次元設計データDdに無い新規の防護対象物であれば、新規であることを設定する。
なお、本実施形態では、修正対象物として新規の防護対象物を設定する場合は、予め用意された防護対象物の種類の情報から該当する種類の情報を選択して設定できるように構成されている。
ステップS202に移行した場合は、3次元設計データ修正部177において、設定された修正対象物の情報である修正対象情報を取得(RAM等のメモリの所定領域に保持)して、ステップS204に移行する。
ステップS204では、3次元設計データ修正部177において、座標入力モードに移行したか否かを判定し、座標入力モードに移行したと判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS200に移行する。
ここで、座標入力モードへの移行は、オペレータが、表示入力装置70dに表示された座標入力モードへの移行ボタン画像を押下することで移行する。
また、座標入力モードは、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)の検出機能を利用して、爪先部32Tを修正対象物に接触させたとき又は修正対象物の近傍に位置させたときのバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を取得する処理を行うモードである。
具体的に、まずはオペレータが、施工現場に存在する修正対象物に接触する位置又はこの修正対象物の近傍の位置(本実施形態では修正対象の種類毎に予め設定された位置)へとバケット32の爪先部32Tを移動させる。次に、表示入力装置70dを介したオペレータからの座標取得指示に応じて、そのときのバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を取得する処理を行う。
ステップS206では、3次元設計データ修正部177において、座標取得指示があったか否かを判定し、座標取得指示があったと判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、座標取得指示があるまで判定処理を繰り返す。
ステップS208に移行した場合は、3次元設計データ修正部177において、現在のバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、実座標(Xr,Yr,Zr)として取得(RAM等のメモリの所定領域に保持)して、ステップS210に移行する。
ステップS210では、3次元設計データ修正部177において、修正対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)の取得が完了したか否かを判定する。そして、取得が完了したと判定した場合(Yes)は、ステップS212に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS206に移行する。
ここで、例えば、新規の防護対象物の実座標を正確に得るためには、複数位置での座標取得が必要となるため、本実施形態では、必要十分な座標情報(例えば、防護対象物の種類毎に予め設定された複数位置の情報)を取得するまでステップS206〜S210の処理を繰り返し行う。
ステップS212に移行した場合は、3次元設計データ修正部177において、表示入力装置70dを介して、補完データの入力があったか否かを判定し、入力があったと判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS216に移行する。
ここで、爪先部32Tを直接防護対象物に接触させて実座標を取得した方が位置情報として正確なものを取得することが可能であるが、爪先部32Tを、防護対象物を損傷させずに接触させるには熟練者の腕前が必要であることから、目標位置に対してある程度離れた位置(近傍位置)へと爪先部32Tを移動させてその座標情報を取得することが選択可能となっている。なお、誤差が大きい場合、目標位置との差の情報を測定し、後から差の情報を補完データとして入力するようにしてもよい。
また、例えば、新規の防護対象物の3次元座標情報を正確に得るためには、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)だけでは不足する場合があるため、不足分を補完する補完データを入力することも可能である。例えば、TS等の測量機を用いて架空線の高さを測量し、この測量した高さのデータを補完データとして入力する。なお、本実施形態において、補完データの入力は、防護対象物の種類が解っている場合に、種類に応じて予め設定された項目(例えば架空線の高さ、埋設物の深さ等)に対して補完データを入力できるように構成されている。
ステップS214に移行した場合は、3次元設計データ修正部177において、入力された補完データを取得(RAM等のメモリの所定領域に保持)して、ステップS216に移行する。
ステップS216では、3次元設計データ修正部177において、修正指示があったか否かを判定し、修正指示があったと判定した場合(Yes)は、ステップS218に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS212に移行する。
ここで、修正指示は、オペレータが、表示入力装置70dに表示された修正指示ボタン画像をタッチすることで入力される。
ステップS218に移行した場合は、3次元設計データ修正部177において、位置ずれの修正の場合は、修正対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)と、3次元設計データDdの修正対象物の3次元座標情報と、入力されている場合は補完データとに基づき、3次元設計データDdの修正対象物の3次元座標情報の実座標との誤差を修正する。一方、修正対象物が新規の防護対象物である場合は、修正対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)と、入力されている場合は補完データとに基づき、3次元設計データDdに新規の防護対象物を追加する修正を行う。その後、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
(動作)
次に、図7〜図12に基づき、実施形態に係るバックホウ1の動作を説明する。
施工作業を行う施工現場において、バックホウ1のエンジンが始動すると、油圧ポンプが作動を開始して各油圧アクチュエータが作動待機状態に移行する。一方、エンジンの始動に応じて、コントロールボックス70を含む各種車載電気装置に電力が供給される。これによって、コントロールボックス70の第1コントローラ70aにおいて制御プログラムが実行され表示入力装置70dに初期画面が表示される。
ここで、初期画面には、3次元設計データの取り込み指示を示すメッセージ画像と取り込み指示ボタン画像とが表示されていることとする。
バックホウ1を運転して施工作業を行うオペレータは、まず、メッセージ画像の案内に従って、運転室5の内部5iに設置されたコントロールボックス70のメモリリーダ70bの挿入部に3次元設計データの記憶されたメモリ媒体を挿入する。そして、表示入力装置70dを介して取り込み指示ボタン画像を押下(画像上をタッチ)する。これにより、第1コントローラ70aは、メモリリーダ70bを介してメモリ媒体に記憶された3次元設計データDdを記憶装置70cに取り込む。
なお、3次元設計データDdが既に記憶装置70cに取り込まれている場合は、3次元設計データDdの一覧から目的のデータを選択する処理となる。
ここで、3次元設計データDdは、外部のPCにおいて、予め作成された基本設計データに含まれる、例えば、図7に示すような平面図400のデータ、基準点データ及び変化点データと、事前に用意された防護対象物の各種データとに基づき事前に作成されるものである。
第1コントローラ70aは、3次元設計データDdを取り込むと、表示入力装置70dに、閾値設定の開始指示ボタン画像と、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像とを表示する。
なお、3次元設計データDdが事前に取り込まれており、かつ閾値設定が事前に完了している場合は、閾値設定の開始指示ボタン画像に代えて、マシンガイダンス処理の開始指示ボタン画像が表示される。
ここでは、施工現場における事前の確認作業によって、3次元設計データDdと施工現場とで、防護対象物の位置にずれがあることを確認したとする。加えて、施工現場に、3次元設計データDdには存在しない電柱及び電線が存在することを確認したとする。
具体的には、図8に示すように、防護対象の地下埋設管300の位置が3次元設計データDdでは同図中の破線の位置となっているのに対して、施工現場では同図中の実線の位置になっていたとする。なお、地下埋設管300と接続する地下埋設管302の位置はずれていないこととする。
また、図9に示すように、3次元設計データDdには存在しない、電柱305及び306と、これらに架線された電線307とが存在しているとする。
そして、オペレータが、表示入力装置70dを介して3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像を押下することで、3次元設計データ修正処理が開始される。
これにより、第1コントローラ70aは、表示入力装置70dに、修正対象物を設定する案内画面を表示する。オペレータは、画面の案内に従って、例えば、3次元設計データDdに基づき表示された3次元画像内の該当の地下埋設管300に対応する画像をタッチすることで修正対象物を選択する。
このようにして、修正対象物が選択されると、第1コントローラ70aは、選択された修正対象物の情報をRAM等のメモリの所定領域に保存する。
第1コントローラ70aは、修正対象物の設定が完了すると、表示入力装置70dに、座標入力モードへの移行ボタン画像を表示し、その後、オペレータが、座標入力モードの移行ボタン画像を押下したことを検出すると、座標入力モードへと移行する。
座標入力モードに移行すると、第1コントローラ70aは、表示入力装置70dに、オペレータに対して、バックホウ1を操作して爪先部32Tを施工現場の修正対象物に対応する防護対象物の予め設定された位置へと移動するように指示する画像(例えば、メッセージ画像等)を表示する。加えて、座標取得指示ボタン画像と、修正指示ボタン画像と、補完データ設定ボタン画像とを表示する。
本実施形態では、防護対象物の種類に応じて測定する座標位置が予め設定されており、オペレータに対して、設定位置へと爪先部32Tを移動するように指示する指示画像を表示する。ここでは、地下埋設管300のマンホール300aの上部中心位置を設定位置として予め設定していることとする。また、地下埋設管302に位置ずれが無いことから、配管部300bのずれ位置についてはマンホール300aのずれ位置が解れば修正可能であるため測定しないこととする。
すなわち、地下埋設管のようにマンホールを有する埋設物の位置ずれの場合は、配管部300bの情報(長さ等)は既知であるため、マンホールのXY座標のずれ位置が解ればよく、Z座標のずれ位置の情報は特に必要としない。そのため、爪先部32Tをマンホール300aの上部中心位置に接触させてその接触位置の座標を検出してもよいが、上部中心位置の近傍のXY座標を合わせた上空位置に爪先部32Tを位置させたときの座標を検出してもよい。
引き続き、指示画像の表示に応じて、オペレータが、バックホウ1の各種操作レバーを操作してバケット32の爪先部32Tを、例えば、図8に示すように、地下埋設管300のマンホール300aの上部中心位置へと移動したとする。
その後、オペレータが、表示入力装置70dを介して座標取得指示ボタン画像を押下したことに応じて、第1コントローラ70aは、現在のバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、地下埋設管300のマンホール300aの上部中心位置の実座標(Xp1,Yp1,Zp1)としてRAM等のメモリに記憶する。
引き続き、オペレータが、表示入力装置70dを介して修正指示ボタン画像を押下したことに応じて、第1コントローラ70aは、メモリに記憶した修正対象物の情報と地下埋設管300のマンホール300aの実座標(Xp1,Yp1,Zp1)とに基づき記憶装置70cに記憶されている3次元設計データDdを修正する。
具体的に、3次元設計データにおける修正対象の地下埋設管300の3次元座標(Xuと、施工現場に存在する地下埋設管300の実座標(Xp1,Yp1,Zp1)と、に基づき、3次元設計データ中の地下埋設管300の3次元座標の実座標(Xp1,Yp1,Zp1)に対するずれを修正する。
第1コントローラ70aは、修正が完了すると、表示入力装置70dの表示画面を、閾値設定の開始指示ボタン画像と、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像とが表示された画面に戻す。
オペレータは、引き続き、新規の防護対象物である電柱305及び306と電線307とを3次元設計データDdに追加するために、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像を押下する。
これにより、第1コントローラ70aは、表示入力装置70dに、修正対象物を設定する案内画面を表示する。ここでは、新規の防護対象物であるため、オペレータは、表示入力装置70dを介して、新規であることを示す情報や防護対象物の種類の情報等を入力する。
このようにして、修正対象物の情報が入力されると、第1コントローラ70aは、入力された新規の防護対象物の情報をRAM等のメモリに保存する。
その後、第1コントローラ70aは、オペレータが、座標入力モードの移行ボタン画像を押下したことに応じて、座標入力モードへと移行する。
座標入力モードに移行すると、第1コントローラ70aは、表示入力装置70dに、オペレータに対して、バックホウ1を操作して爪先部32Tを施工現場に存在する電柱305及び306の予め設定された位置へと移動するように指示する指示画像を表示する。加えて、座標取得指示ボタン画像と、修正指示ボタン画像と、補完データ設定ボタン画像とを表示する。
指示画像の表示に応じて、オペレータが、バックホウ1の各種操作レバーを操作してバケット32の爪先部32Tを、例えば、図9に示すように、設定位置である電柱305の柱部分の電線307が伸びる方向の側面近傍(例えば、柱部分から5[cm]以内)へと移動したとする。なお、保護部材で保護されている場合又は損傷させない腕前がある場合は、保護部材の表面又は電柱305の側面に爪先部32Tを直接接触させてもよい。
その後、オペレータが、表示入力装置70dを介して座標取得指示ボタン画像を押下したことに応じて、第1コントローラ70aは、現在のバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、電柱305側面位置の実座標(Xp2,Yp2,Zp2)としてRAM等のメモリの所定領域に記憶する。
引き続き、電柱305と同様の手順で、電柱306の柱位置の実座標(Xp3,Yp3,Zp3)をRAM等のメモリの所定領域に記憶する。電柱305及び306の側面位置の実座標から、例えば電線307の範囲が解る。
なお、爪先部32Tを高所に移動させての電線307の高さ位置の実座標の取得は困難であるため、ここではTS等の他の測量機を用いて電線307の高さ位置を測量し、そのデータを補完データとして入力することとする。
すなわち、オペレータは、表示入力装置70dを介して補完データ設定ボタン画像を押下する。これにより、第1コントローラ70aは、補完データの入力を受け付ける。
ここでは、オペレータが、表示入力装置70dを介して電線307の一番低い位置の線の高さ情報「+Δ[m]」を補完データとして入力したとする。
これにより、第1コントローラ70aは、入力された電線307の高さ情報「+Δ[m]」を、RAM等のメモリに記憶する。
続いて、オペレータが、表示入力装置70dを介して修正指示ボタン画像を押下したことに応じて、第1コントローラ70aは、メモリに記憶した修正対象物の情報と電柱305及び306の実座標と補完データ(電線307の高さ情報)とに基づき記憶装置70cに記憶されている3次元設計データDdを修正する。
具体的に、第1コントローラ70aは、3次元設計データDdに、電柱305及び306と電線307の3次元座標情報や属性情報を追加する修正を行う。
第1コントローラ70aは、修正が完了すると、表示入力装置70dの表示画面を、閾値設定の開始指示ボタン画像と、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像とが表示された画面に戻す。
そして、第1コントローラ70aは、オペレータが、閾値設定の開始指示ボタン画像を押下したことに応じて、修正された3次元設計データDdに基づき防護閾値Thを設定する。
第1コントローラ70aは、防護閾値Thの設定が完了すると、表示入力装置70dに、マシンガイダンス処理の開始指示ボタン画像と、3次元設計データ修正処理の開始指示ボタン画像とを表示する。すなわち、バックホウ1は、マシンガイダンス処理を実行可能な状態となる。
そして、オペレータが、マシンガイダンス処理の開始指示ボタン画像を押下したことに応じて、第1コントローラ70aは、マシンガイダンス処理を実行する。
これにより、第1コントローラ70aは、まず、第1及び第2GNSS受信機71A及び71Bからの第1及び第2測位信号GNSS1及び2と、GNSS基準局からの補正信号CORとに基づき、第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)を算出する。
次に、第1及び第2受信機座標(X1,Y1,Z1)及び(X2,Y2,Z2)に基づき、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)を算出する。
続いて、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、第1〜第3角度センサ72A〜72Cからの第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ジャイロセンサ74からのピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づきバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を算出する。
引き続き、3次元設計データDdに含まれる目標設計面の3次元座標と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、目標設計面とバケット32の爪先部32Tとの間の距離である第1距離Lfを算出する。更に、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、防護対象物と爪先部32Tとの間の距離である第2距離Lpを算出する。
続いて、第1距離Lf及び第2距離Lpと、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、3次元設計データDdとに基づき、ガイダンス画像データを生成する。そして、生成したガイダンス画像データの画像を表示するための画像表示信号を表示入力装置70dに出力する。
これにより、表示入力装置70dには、例えば、図10に示すようなガイダンス画像200が表示される。このガイダンス画像200は、バックホウ1や施工現場を側方から見た2次元のガイダンス画像である。このガイダンス画像200は、バックホウ1を模式的に示したバックホウ画像201と、目標設計面を模式的に示した設計面画像202と、最寄りの防護対象物を模式的に示した防護対象物画像203とを含んでいる。加えて、第1距離Lfの数値を示す第1距離画像205と、第2距離Lpの数値を示す第2距離画像207とを含んでいる。
上記一連の処理は、所定サンプリング周期毎に繰り返し実行され、オペレータが各種操作レバーを操作して爪先部32Tの座標位置が変わることに応じてガイダンス画像200の内容が変化する。
オペレータは、ガイダンス画像200を見ることで、爪先部32Tと目標設計面との距離、爪先部32Tと防護対象物(ここでは、地下埋設管300とする)との距離を把握して、目標設計面から逸脱しないように、かつ防護対象物を破損しないように各種操作レバーを操作して施工作業を行う。
一方、第1コントローラ70aは、第2距離Lpが地下埋設管300に対して設定された防護閾値Th未満であるか否かを判定する。そして、図11に示すように、第2距離Lpが防護閾値Th未満になったと判定すると、第1作動制限指令LM1を第2コントローラ20に出力する。
第2コントローラ20は、第1作動制限指令LM1を受信すると、爪先部32Tが地下埋設管300に近づく方向(深さ方向)のバックホウ1の操作が行われた場合に、アンロード弁作動用電磁弁に対して作動信号Uoを出力する。
これにより、アンロード弁が開状態となって、油圧ポンプが無負荷運転状態となり機体2及び作業機3の作動を強制的に停止する。一方、爪先部32Tが地下埋設管300から離れる方向のバックホウ1の操作が行われた場合は、アンロード弁作動用電磁弁に対する作動信号Uoの出力を停止してアンロード弁を閉状態にし、通常通りの作動を行う。
また、第1コントローラ70aは、機体方位D及び機体座標(Xm,Ym,Zm)と、バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)と、第1〜第3傾斜角θ1〜θ3と、ピッチ角θp、ロール角θr及びヨー角θyと、機体2及び作業機3の各種パラメータとに基づき作業機姿勢Pmを算出する。そして、算出した作業機姿勢Pmに基づき旋回範囲TRを設定し、旋回角θtと、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標情報とに基づき、設定した旋回範囲TR内に防護対象物が存在するか否かを判定する。
ここでは、例えば、図12に示すように、旋回範囲TR内に電線307が存在することから、第1コントローラ70aは、第2作動制限指令LM2を第2コントローラ20に出力する。
第2コントローラ20は、第2作動制限指令LM2を受信すると、作業機3が電線307に近づく方向(右旋回方向)の上部旋回体4の旋回操作が行われた場合に、アンロード弁作動用電磁弁に対して作動信号Uoを出力する。
これにより、アンロード弁が開状態となって、油圧ポンプが無負荷運転状態となり機体2及び作業機3の作動(すなわち、上部旋回体4の旋回作動)を強制的に停止する。一方、作業機3が電線307から離れる方向(左旋回方向)の上部旋回体4の旋回操作が行われた場合は、アンロード弁作動用電磁弁に対する作動信号Uoの出力を停止してアンロード弁を閉状態にし、通常通りの作動を行う。
ここで、メモリリーダ70b及び記憶装置70cは3次元設計データ取得部に対応し、バケット座標算出部172は座標情報検出部に対応し、ガイダンス画像表示処理部173は支援情報表示部に対応する。
また、作動制限部176及び第2コントローラ20は距離算出部及び作動制限部に対応し、3次元設計データ修正部177は実座標取得部及び設計データ修正部に対応する。
また、バックホウ1は作業車両に対応し、バケット32及び爪先部32Tは接触部材に対応し、ガイダンス画像200は支援情報に対応する。
また、ガイダンス画像表示処理部173及び作動制限部176は、制御部に対応し、作業車両用施工作業支援システム7から、第2コントローラ20と、旋回角度センサ75と、第1コントローラ70aの機能構成部におけるガイダンス画像表示処理部173、作業機姿勢算出部174、閾値設定部175及び作動制限部176を除いた残りの構成部は3次元設計データ修正システムを構成する。
(実施形態の作用及び効果)
(1)実施形態に係る作業車両用施工作業支援システム7は、メモリリーダ70b及び記憶装置70cが、目標設計形状(実施形態では目標設計面)の3次元座標情報及び防護対象物(例えば地下埋設管300)の3次元座標情報を含む3次元設計データDdを取得する。バケット座標算出部172が、バックホウ1の備える作業機3の施工対象物と接触するバケット32の爪先部32Tの3次元座標であるバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を算出する。ガイダンス画像表示処理部173が、3次元設計データDdに含まれる目標設計形状の3次元座標情報と、バケット座標算出部172で算出したバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、爪先部32Tと目標設計面との差分を示す情報を含む施工作業の支援情報であるガイダンス画像200を表示する。
更に、作動制限部176が、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の3次元座標(Xp,Yp,Zp)と、バケット座標算出部172で算出したバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)とに基づき、爪先部32Tと防護対象物との間の距離(第2距離Lp)を算出する。作動制限部176及び第2コントローラ20が、第2距離Lpが予め設定した防護閾値Th未満であると判定すると、爪先部32Tが防護対象物へと接近する方向のバックホウ1(作業機3を含む)の作動を禁止する制御を行う。
なお更に、3次元設計データ修正部177が、施工現場に存在する防護対象物に爪先部32Tを接触させたとき又はこの防護対象物の近傍に爪先部32Tを位置させたときにバケット座標算出部172で算出されるバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、防護対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)として取得する。そして、取得した実座標(Xr,Yr,Zr)に基づき記憶装置70cに取り込まれた3次元設計データDdを修正する。
この構成であれば、バケット32の爪先部32Tと防護対象物との間の距離である第2距離Lpが防護閾値Th未満であるときに、防護対象物に接近する方向のバックホウ1(作業機3を含む)の作動を禁止する制御を行うことが可能となる。これによって、オペレータの操作ミス等による防護対象物の損傷や破損を防止することが可能となる。
加えて、施工現場に存在する防護対象物に爪先部32Tを接触させたとき又は防護対象物の近傍に爪先部32Tを位置させたときに算出されるバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を防護対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)として取得し、取得した実座標(Xr,Yr,Zr)に基づき3次元設計データDdを修正することが可能である。
これによって、例えば、防護対象物について施工現場と3次元設計データDdとの間に差異があった場合に、バックホウ1を座標入力装置として用いて、施工現場にて簡易且つ速やかに3次元設計データDdを修正することが可能となる。
(2)実施形態に係る作業車両用施工作業支援システム7は、3次元設計データ修正部177が、実座標(Xr,Yr,Zr)と3次元設計データDdに含まれる実座標に対応する防護対象物の3次元座標(Xp,Yp,Zp)とに誤差があるときに、該3次元座標と実座標(Xr,Yr,Zr)とに基づき、3次元設計データDdの実座標に対する誤差を修正する。
この構成であれば、3次元設計データDdと施工現場とで防護対象物の位置がずれているような場合に、バックホウ1にて修正対象の防護対象物の実座標を取得して、3次元設計データDdの実座標に対する誤差を簡易かつ速やかに修正することが可能となる。
(3)実施形態に係る作業車両用施工作業支援システム7は、3次元設計データ修正部177が、3次元設計データDdに存在しない防護対象物が施工現場に存在するときに、該防護対象物の実座標(Xr,Yr,Zr)に基づき、該実座標に対応する防護対象物の3次元座標情報を3次元設計データDdに追加する修正を行う。
この構成であれば、3次元設計データDdに存在しない防護対象物が施工現場に存在するときに、バックホウ1にて対象の防護対象物の実座標を取得して、この防護対象物の3次元座標情報を簡易かつ速やかに3次元設計データDdに追加することが可能となる。
(4)実施形態に係る作業車両用施工作業支援システム7は、ガイダンス画像表示処理部173が、爪先部32Tと防護対象物との差分の情報を含むガイダンス画像200を表示する。
この構成であれば、オペレータは、ガイダンス画像200から爪先部32Tと防護対象物との間の距離等の差分の情報を把握することが可能となるので、爪先部32Tと防護対象物との位置関係の誤認等による防護対象物の損傷や破損を低減することが可能となる。
(5)実施形態に係る作業車両用施工作業支援システム7は、作動制限部176が、予め設定した旋回範囲TR内に防護対象物が存在すると判定すると、該防護対象物へと作業機3が接近する方向の上部旋回体4の旋回作動を禁止する制御を行う。
この構成であれば、旋回範囲TR内に防護対象物が存在するときに、旋回操作ミス等による防護対象物の損傷や破損を防ぐことが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、3次元設計データDdに含まれる防護対象物の位置と施工現場に存在する防護対象物の位置とにずれがあったような場合や、施工現場に計画に無い防護対象物が存在した場合に、作業車両用施工作業支援システム7の機能によって、バックホウ1にて施工現場の防護対象物の実座標を取得して、3次元設計データDdを修正する構成としたが、この構成に限らない。例えば、図13に示すように、作業車両用施工作業支援システム7の実座標の取得機能によって、防護対象物の存在しないエリアを安全エリアSAとして設定(3次元設計データDdに安全エリアの座標情報を追加)し、安全エリアSA内での施行作業においては、バックホウ1の作動制限を行わないようにする構成としてもよい。具体的に、防護対象物の存在しないエリアの外縁部に図中の三角コーン310A〜310Eを配置し、これらの頂点位置又はその近傍にバケット32の爪先部32Tを位置させたときの、各バケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を三角コーン310A〜310Eの頂点の実座標として取得し、各座標位置を直線等で結んだ領域を安全エリアSAとして設定する。
(2)上記実施形態では、修正対象物に爪先部32Tを接触させたときの又は修正対象物の近傍に爪先部32Tを位置させたときのバケット爪先座標(Xt,Yt,Zt)を、防護対象物の実座標として取得する構成としたが、この構成に限らない。
例えば、マンホール等の地面と略同じ高さ位置に設置された防護対象物の実座標を取得する場合などは、爪先部32TのXY座標位置は、実空間内の防護対象物上の所望の位置にぴったりと合わせた位置とし、Z座標(高さ方向の座標)位置は、爪先部32Tが防護対象物と接触しないように離れた位置(防護対象物と同じ高さ位置の地面上)として、これらXYZ座標を組み合わせることで、近傍に位置させた場合と比較して防護対象物のより正確な3次元座標を取得する構成としてもよい。これにより、爪先部32Tを直接防護対象物に接触させずに正確な3次元座標を得ることが可能となる。
(3)上記実施形態では、目標設計形状の3次元座標情報と防護対象物の3次元座標情報とを含む3次元設計データDdを記憶装置70cに取り込み、修正が必要な場合に、防護対象物の実座標に基づき、取り込み済みの3次元設計データDdを修正する構成とした。この構成に限らず、例えば、目標設計形状の2次元座標情報(例えば、図7の平面図データ)と防護対象物の3次元座標情報とを含む設計データや防護対象物の3次元座標情報のみから構成されたデータ等、3次元の目標設計形状のデータを含まないデータに対しても本発明は適用可能である。但し、この構成とした場合は、上記実施形態のマシンガイダンス機能の一部が実施不能となる。また、防護対象物の3次元座標情報は、詳細な3次元座標情報に限らず、例えば、防護対象物の2次元(平面)座標情報に、防護対象物の最低高さ情報、最低深さ情報等を加えた簡易な情報なども含む。
(4)上記実施形態では、3次元設計データDdを記憶装置70cに取り込み、防護対象物の実座標に基づき、取り込み済みの3次元設計データDdを修正する構成としたが、この構成に限らない。例えば、施工現場に存在する防護対象物の実座標を取得し、取得した実座標に基づき防護対象物の位置情報を含む防護対象位置データを一から生成する構成としてもよい。そして、防護対象位置データに基づき、バックホウ1に搭載された作業機3やコントロールボックス70等の各種車載装置を制御する構成としてもよい。この構成は、例えば、マシンガイダンス機能を有さず、バケットの爪先部が防護対象物に接触しないように作業車両又は作業機の作動を制限する機能のみを有するバックホウに適用してもよい。この場合、第1コントローラ70aの機能構成部は、図4の機能構成部から、ガイダンス画像表示処理部173及び3次元設計データ修正部177を除外し、代わりに、作動制限部176で第2距離Lpを算出し、新たに実座標に基づき防護対象位置データを生成する防護対象位置データ生成部を追加した構成となる。
なお、上記防護対象物の位置情報は、上記変形例(3)の防護対象物の3次元座標情報と同様に、防護対象物の詳細な3次元座標情報、上記簡易な情報などを含むものとする。
また、防護対象位置データを一から生成する構成を、例えば、マシンガイダンス機能を有するバックホウに適用し、マシンガイダンス用の3次元設計データに、一から作成した防護対象位置データを追加して制御に用いる構成としてもよい。この場合、第1コントローラ70aの機能構成部は、図4の機能構成部において、例えば、3次元設計データ修正部177で防護対象位置データの生成を一から行うようにするか、又は防護対象位置データ生成部を新たに追加した構成となる。
(5)上記実施形態では、バケット32の爪先部32Tを修正対象物と接触する設定位置又は修正対象物の近傍の設定位置へと移動する際にバックホウ1の具体的な作動制御内容については明示していないが、例えば、位置の微調整を行う場合に、圧油の圧力を低い圧力に設定できるようにして(位置合わせモード)、爪先部32Tの位置合わせのときにオペレータが任意に爪先部32Tを低速移動させることが可能な構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、GNSS受信機や各種センサによって作業車両1の位置及び作業機3の位置を検出する構成としたが、この構成に限らず、TSを用いて位置を検出する構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、バックホウ1のアタッチメントがバケットである場合を例に挙げて説明したが、この構成に限らず、例えば、ブレーカ、クラッシャ、リッパ等の他のアタッチメントを装着して施工作業を行う場合も本発明は適用可能である。
(8)上記実施形態では、クローラ装置で走行する構成のバックホウを例に挙げて説明したが、この構成に限らず、車輪等の他の走行手段で走行する構成のバックホウに対しても本発明は適用可能である。
(9)上記実施形態では、作業車両としてバックホウを例に挙げて説明したが、この構成に限らず、ブルドーザ等の他の作業車両に対しても本発明は適用可能である。例えば、ブルドーザの場合、レーキ板、排土板などのアタッチメントが接触部材に対応する。
(10)上記実施形態では、マシンガイダンス機能を有するバックホウ1を例として説明したが、この構成に限らず、マシンコントロール機能を有するバックホウ1又はその他の作業車両に対しても本発明は適用可能である。
(11)上記実施形態では、バケット32の爪先部32Tを防護対象物に直接接触させて実座標を取得する構成を説明したがこの構成に限らない。例えば、爪先部32Tに防護対象物を損傷させない程度の硬さ及び材質(例えばゴム等)からなるオプションパーツを装着して、あるいは防護対象物の測定位置に前記オプションパーツを配置して、装着したパーツを防護対象物に接触させる、あるいは配置したパーツに爪先部32Tを接触させることで、防護対象物の損傷を防ぎつつ実座標を取得する構成としてもよい。また、オプションパーツに限らず、アタッチメント自体を同様の性能を有する実座標取得用のアタッチメントに交換する構成としてもよい。
1 バックホウ
2 機体
3 作業機
4 上部旋回体
5 運転室
6 走行装置
20 第2コントローラ
30 ブーム
31 アーム
32 バケット
32T 爪先部
70 コントロールボックス
70a 第1コントローラ
70b メモリリーダ
70c 記憶装置
70d 表示入力装置
71A〜71B 第1〜第2GNSS受信機
72A〜72C 第1〜第3角度センサ
73 無線機
74 ジャイロセンサ
75 旋回角度センサ
170 測位情報補正部
171 機体座標算出部
172 バケット座標算出部
173 ガイダンス画像表示処理部
174 作業機姿勢算出部
175 閾値設定部
176 作動制限部
177 3次元設計データ修正部
200 ガイダンス画像
400 平面図

Claims (5)

  1. 目標設計形状の3次元座標情報及び防護対象物の3次元座標情報を含む3次元設計データを取得する3次元設計データ取得部と、
    作業車両の備える作業機の施工対象物と接触する接触部材の実空間における3次元座標を検出する座標検出部と、
    前記3次元設計データに含まれる前記目標設計形状の3次元座標情報と、前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標とに基づき、前記接触部材と前記目標設計形状との差分を示す情報を含む施工作業の支援情報を表示する支援情報表示部と、
    前記3次元設計データに含まれる前記防護対象物の3次元座標情報と、前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標とに基づき、前記接触部材と前記防護対象物との間の距離を算出する距離算出部と、
    前記距離が予め設定した距離閾値未満であると判定すると、前記接触部材が前記防護対象物へと接近する方向の前記作業車両又は前記作業機の作動を禁止する制御を行う作動制限部と、
    施工現場に存在する防護対象物に前記接触部材を接触させたとき又は該防護対象物の近傍に前記接触部材を位置させたときに前記座標検出部で検出した前記接触部材の3次元座標を、防護対象物の実座標として取得する実座標取得部と、
    前記実座標取得部で取得した前記実座標に基づき取得済みの前記3次元設計データを修正する設計データ修正部と、を備え
    前記設計データ修正部は、前記実座標取得部で取得した前記実座標と前記3次元設計データに含まれる前記実座標に対応する前記防護対象物の3次元座標とに誤差があるときに、該3次元座標と前記実座標とに基づき、前記3次元設計データの前記実座標に対する誤差を修正することを特徴とする作業車両用施工作業支援システム。
  2. 前記設計データ修正部は、前記3次元設計データに存在しない防護対象物が前記施工現場に存在するときに、該防護対象物の前記実座標に基づき、該実座標に対応する前記防護対象物の3次元座標情報を前記3次元設計データに追加する修正を行う請求項1に記載の作業車両用施工作業支援システム。
  3. 前記支援情報表示部は、前記接触部材と前記防護対象物との差分の情報を含む前記支援情報を表示する請求項1又は2に記載の作業車両用施工作業支援システム。
  4. 前記作業車両は、前記接触部材としてのバケットを有する作業機を備え、
    前記接触部材の3次元座標は、前記バケットの爪先の3次元座標である請求項1からのいずれか1項に記載の作業車両用施工作業支援システム。
  5. 前記作業車両は、前記作業機と共に旋回する旋回体を備え、
    前記作動制限部は、予め設定した旋回範囲内に防護対象物が存在すると判定すると、該防護対象物へと前記作業機が接近する方向の前記旋回体の旋回作動を禁止する制御を行う請求項1からのいずれか1項に記載の作業車両用施工作業支援システム。
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