JP2002339407A - 土木作業システム - Google Patents

土木作業システム

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JP2002339407A
JP2002339407A JP2001146719A JP2001146719A JP2002339407A JP 2002339407 A JP2002339407 A JP 2002339407A JP 2001146719 A JP2001146719 A JP 2001146719A JP 2001146719 A JP2001146719 A JP 2001146719A JP 2002339407 A JP2002339407 A JP 2002339407A
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civil engineering
work
engineering work
construction machine
map
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JP2001146719A
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Takayuki Kataoka
隆之 片岡
Daiki Morimoto
大樹 森元
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中埋設物や地上構造物等の障害物を損傷等
させることなく、しかも安全に掘削作業を行える土木作
業システムを提供する。 【解決手段】 建設機械を使用して掘削作業を行う土木
作業システムである。地中埋設物2や地上構造物等の障
害物Sの位置情報を含む土木作業用マップ4と、建設機
械の位置と向きとの自己データDを検知する検知手段5
と、この検知手段5にて検知された自己データDを土木
作業用マップ4と共に表示する表示手段6とを備える。
表示手段6の表示情報に基づいて掘削作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木作業システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中にはガス管、上水道管、下水道管、
電線・ケーブル等の各種の地中埋設物が埋設されている
ので、建設機械を使用して掘削作業を行う場合、これら
の地中埋設物に建設機械の作業機等を接触させないよう
にする必要がある。そのため、従来では、例えば、各種
の埋設物の位置を示した紙の地図をもとに掘削作業を行
っていた。また、その埋設物のデータを知ることができ
る端末機を作業員が所持し、この端末機のデータをもと
に掘削作業を行う場合もあった。この場合、埋設物がガ
ス管である場合、ガス会社がその情報を有し、電線・ケ
ーブルである場合、電力会社がその情報を有し、作業者
はこれらの種々の情報端末(端末機)を持ち歩く必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記紙の地図をもとに
作業を行う従来の方法では、地図上で地中埋設物の位置
を確認しつつ掘削作業を行う必要があった。この場合、
地図を拡げての作業は面倒であり、しかも、建設機械の
現在の位置が地図上でどこに位置するのか把握しにく
く、正確な作業を行うことが困難であった。さらに、地
図があったとしても精度よく作業を行うために、地中埋
設物等の実際の位置を測量器を使用して特定する必要の
ある場合もあった。このような場合においては、この特
定作業が面倒で作業時間が大となる欠点があった。ま
た、各社毎の情報端末では、複数の端末情報を照合しつ
つ作業を行う必要があり、面倒であると共に、埋設物の
種類の誤認等が生じるおそれがあり精度よく作業を行う
ことが困難であった。
【0004】ところで、地中埋設物を埋設する際に地中
埋設物に「タグ」(情報を発信する発信器)を付設し、
このタグを検知することによって、地中埋設物の位置を
確認する方法(特開平11−21184号公報参照)も
提案されている。しかしながら、この方法では、「タ
グ」が付設されていない部位(場所)では、埋設物の情
報を得ることができず、この部位乃至その近傍において
埋設物の位置がわからなかった。そのため、もれなく埋
設物の位置の把握しようとすれば、多数の「タグ」を比
較的小ピッチで配設する必要があり、「タグ」の付設作
業が面倒であると共に、コスト高となっていた。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、地中埋設物や
地上構造物等の障害物を損傷等させることなく、しかも
安全に掘削作業を行える土木作業システムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】そこで請求項
1の土木作業システムは、建設機械1を使用して掘削作
業を行う土木作業システムであって、地中埋設物2や地
上構造物3等の障害物Sの位置情報Eを含む土木作業用
マップ4と、上記建設機械1の位置と向きとの自己デー
タDを検知する検知手段5と、この検知手段5にて検知
された自己データDを上記土木作業用マップ4と共に表
示する表示手段6とを備え、その表示手段6の表示情報
に基づいて上記掘削作業を行うことを特徴としている。
【0007】上記請求項1の土木作業システムでは、土
木作業用マップ4に建設機械1の位置と向きの自己デー
タDが表示されるので、この土木作業用マップ4を見な
がら作業者が掘削作業を行うことができる。すなわち、
作業者は、土木作業用マップ4上の建設機械1の位置と
向きと、地中埋設物2や地上構造物3等の障害物Sの位
置とを把握しながら掘削作業を行うこことができ、掘削
作業中等に建設機械1の作業機9が障害物Sに接触する
のを回避することができる。このため、障害物Sを損傷
(破壊)させることなく能率よくこの掘削作業を行うこ
とができ、作業の信頼性が向上する。さらに、建設機械
1の自己データD、及び障害物Sの位置情報Eにより、
他の建設機械1や障害物S等との衝突を有効に防止する
こができ、作業現場付近の安全走行が可能となる。
【0008】また請求項2の土木作業システムは、地中
埋設物2の埋設物情報に基づいて上記土木作業用マップ
4上の建設機械1の位置と向きとを補正することを特徴
としている。
【0009】上記請求項2の土木作業システムでは、埋
設物情報に基づく土木作業用マップ4上の建設機械1の
位置と向きの補正を行うことができるので、土木作業用
マップ4における障害物Sと現在の建設機械1の位置と
向きとの位置関係が正確なものとなる。これにより、高
精度の作業が可能であり、作業性の一層の向上を図るこ
とができる。ところで、地中埋設物2に「タグ」を付設
し、このタグをもって埋設物情報とすることが可能であ
る。また、地中埋設物2がマンホールを有する場合、一
般には各マンホールはID番号が付与されており、この
ID番号を上記埋設物情報とすることも可能である。こ
のように、埋設物情報の構成の自由度が大であり、シス
テムとしての設計の自由度が向上する。
【0010】請求項3の土木作業システムは、上記地上
構造物3の実際の位置を検知する構造物位置検知手段1
8を備え、この構造物位置検知手段18にて検知したデ
ータに基づいて上記土木作業用マップ4上の建設機械1
の位置と向きとを補正することを特徴としている。
【0011】上記請求項3の土木作業システムでは、構
造物位置検知手段18にて検知したデータに基づく土木
作業用マップ4上の建設機械1の位置と向きの補正を行
うことができるので、土木作業用マップ4における障害
物Sと現在の建設機械1の位置と向きとの位置関係が正
確なものとなる。これにより、高精度の作業が可能であ
り、作業性の向上に一層寄与する。
【0012】請求項4の土木作業システムは、建設機械
1の作業機先端の鉛直方向位置を検知する作業機位置検
知手段25を備え、この作業機先端の鉛直方向位置と上
記障害物Sの位置とを示す鉛直断面を上記土木作業用マ
ップ4に表示することを特徴としている。
【0013】上記請求項4の土木作業システムでは、作
業機先端の鉛直方向位置を検知することが可能となっ
て、作業者は、作業機9と地中埋設物2等との関係を3
次元的に把握することができる。これにより、地中埋設
物2等に作業機9を接触させることのない高精度の掘削
作業が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の土木作業システ
ムの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は土木作業システムの全体構成図で
あり、この土木作業システムは、図2等に示す建設機械
1を使用して掘削作業を行うものである。この土木作業
システムは、この図1と図2に示すように、地中埋設物
2や地上構造物3等の障害物Sの位置情報Eを含む土木
作業用マップ4と、上記建設機械1の位置と向きとの自
己データDを検知する検知手段5と、この検知手段5に
て検知された自己データDを上記土木作業用マップ4と
共に表示する表示手段6とを備える。
【0015】建設機械1は、下部走行体7と、この下部
走行体7に旋回自在に枢支される上部旋回体8とを備
え、この上部旋回体8には作業機9が設けられている。
作業機9は、ブーム10と、このブーム10の先端に連
設されるアーム11と、このアーム11の先端に連設さ
れるバケット12とを有する。すなわち、ブーム10は
その基端側が上部旋回体8に枢着され、ブームシリンダ
13の駆動にて揺動し、アーム11はその基端側がブー
ム10の先端に枢着され、アームシリンダ14の駆動に
て揺動し、バケット12はその基端側がアーム11の先
端に枢着され、バケットシリンダ15の駆動にて揺動す
る。
【0016】そして、表示手段6には障害物Sの各種の
情報が入力されており、図3に示すように、この表示手
段6の表示部に障害物Sの位置が表示された土木作業用
マップ4が表示される。この場合、土木作業用マップ4
は、上部旋回体8の運転室等に設けられて作業者(搭乗
者)から見ることが可能となっている。なお、情報は、
図1に示すように、障害物Sがガス管であれば、ガス会
社設備図面データ等から得ることができ、障害物Sが電
線・ケーブルであれば、電力会社設備図面データ等から
得ることができ、障害物Sが水道管であれば、他の設備
図面データ、つまり市役所や区役所の水道局設備図面デ
ータ等から得ることができる。この場合、空中電線が情
報を有する場合、この電線情報を取り込むようにしても
よい。
【0017】また、表示手段6には、これらの各会社等
のデータ以外に、地形等の基本静図面データ(地図情
報)が入力されており、この基本静図面データと、上記
各社の図面データとが合成されて、土木作業用マップ4
の合成図面データ(自己データDが入力されていないデ
ータ)が形成される。この場合、このシステムの制御部
は、マイクロコンピュータ等にて構成されるので、イン
ターネットを介して情報のやり取り行うことができる。
すなわち、各データベースに直接アクセスすることによ
って、この土木作業用マップ4に取り込むことができ
る。
【0018】次に、検知手段5としては、図2に示すよ
うに、例えば、グローバル・ポジショニング・システム
(GPS:全地球的位置決めシステム)を使用すること
ができる。GPSは、複数のGPS衛星(例えば、A
1、A2、A3、A4の4個の衛星)と、このGPS衛
星から発信する電波を受信する受信装置16とを備え、
各GPS衛星からの電波が受信装置16に到達するまで
の時間の差を計算して、その受信点(受信装置16)の
現在の位置を割り出すものである。すなわち、各衛星が
一定の周波数(1.5GHz)の電波を発信し、受信点
(交点)での「経度」「緯度」「高度」の3次元の位置
を検知する。
【0019】この場合、この建設機械1には、複数個
(3個)の受信装置16が設けられ、建設機械1の現在
の位置と向きを正確に検知することができる。すなわ
ち、図1に示すように、位置情報E(例えば、建設機械
1の座席中心で見た位置、後述する作業機先端の位置)
及び方向情報(作業機の向き)からその表示場所が演算
され、この演算された演算値が表示手段6に入力され
る。そして、この表示手段6では、必要な図面情報を検
索し、表示する。ここで、上記建設機械1の位置とは、
下部走行体7乃至上部旋回体8の位置であり、建設機械
1の向きとは、作業機9の向き(下部走行体7の向き、
及び下部走行体7に対する上部旋回体8の向き)であ
り、この図1に示す土木作業用マップ4内の矢印のよう
に表示され、作業方向を決定する向きとなる。そして、
この検知された建設機械1の現在の位置と向きが自己デ
ータDとして、図3に示すように、例えば、水道管等の
地中埋設物2等が表示させた土木作業用マップ4に含ま
れることになる。また、土木作業用マップ4に建設機械
1を表示する場合、この建設機械1の種類(機種)を把
握できるように、建設機械1の機種番号等を表示するよ
うにしてもよい。
【0020】さらに、建設機械1には、上記地上構造物
3(例えば、図2に示すような電柱等)の実際の位置を
検知する構造物位置検知手段18(図1参照)が設けら
れている。構造物位置検知手段18としては、例えば、
レーダー装置を使用することができる。すなわち、レー
ダー装置は送信器と受信器とを備え、送信器から送信さ
れる電波を目標物(この場合地上構造物3)に当て、こ
の反射波を受信器で受け、これによって、地上構造物3
の位置を検知するものである。そのため、実際の地上構
造物3の位置と、建設機械1の位置との関係を検知する
ことができ、これによって、上記土木作業用マップ4上
の地上構造物3の位置と建設機械1の位置との関係の誤
差を把握し、この誤差を(補正)修正することができ
る。すなわち、この構造物位置検知手段18にて検知し
た構造物3の位置をもとに、土木作業用マップ4上で地
中埋設物2に対する建設機械1の位置と向きとを修正
(補正)することができる。
【0021】また、誤差の補正手段として、地中埋設物
2が埋設物情報を有する場合に、その埋設物情報に基づ
いて上記土木作業用マップ4上の建設機械1の位置と向
きとを補正(修正)することも可能である。埋設物情報
としては、地中埋設物2に予め付設されたタグ20(図
5参照)や、マンホール21(図6参照)等を利用する
ことができる。
【0022】タグ20を使用する場合、建設機械1側に
タグ20からの電磁波を受信するタグ読取装置22(図
5参照)を設ける必要がある。すなわち、地中埋設物2
に予め付設されたタグ20をタグ読取装置22にて確認
し、これによって、地中埋設物2の位置を検知し、この
位置と上記土木作業用マップ4位置との誤差を、土木作
業用マップ4上で修正する。また、マンホール21を使
用する場合、通常マンホール21には、ID番号が付与
されており、このID番号検知することによって、地中
埋設物2の位置を検知し、この位置と上記土木作業用マ
ップ4上の位置との誤差を、土木作業用マップ4上で修
正する。この場合、マンホール21の蓋23の表面に識
別部24を形成し、この識別部24を建設機械1側に設
けた検知器(図示省略)にて検知し、この識別部24か
らの情報をもとに補正することができる。なお、識別部
24としては、蓋23の表面に付設される複数個の磁石
にて固有のパターンを形成し、又は蓋23の表面に塗布
される磁性ペイントにて固有のパターンを形成すること
によって、構成することができる。
【0023】また、建設機械1の作業機9には、その作
業機先端の位置(鉛直方向位置)を検知する作業機位置
検知手段25が設けられている。作業機位置検知手段2
5としては、上記ブームシリンダ13、アームシリンダ
14、バケットシリンダ15の各ロッドの伸縮量から検
知するものや、図2に示す超音波発信器26を使用する
もの等にて構成することができる。すなわち、各ロッド
の伸縮量から検知するものは、各シリンダ13、14、
15のロッドの突出長さから算出されるブーム10、ア
ーム11、バケット12のなす角度と、既知であるこれ
らの長さ等とから算出するものである(例えば、特開平
5−106237号公報等参照)。また、超音波発信器
26を使用するものは、図2に示すように、超音波発生
器26を例えばアーム11の先端に取り付けると共に、
超音波受信器27を建設機械1の上部旋回体8に取り付
ける。そして、超音波発信器26から発信される超音波
を超音波受信器27にて受け、この時点での超音波発信
器26と超音波受信器27との間の距離を算出すること
によって、作業機先端の位置を大まかに検知するもので
ある。なお、この超音波発信器26を使用する場合、作
業機先端を検知するためには、その超音波受信器27と
して複数個(例えば、3個)必要である。
【0024】そして、上記表示手段6では、検知された
上記作業機先端の位置によって、深さ方向成分(Z方向
成分)を得ることができ、これによって、図4に示すよ
うな鉛直断面図を形成することができる。すなわち、掘
削孔28の深さ情報を得ることができ、これにより、地
中埋設物2と建設機械1の作業機9との鉛直平面内での
位置関係を把握できるようになって、作業機9による掘
削量(掘削深さ)等を調整することができる。従って、
掘削孔深さ、掘削孔傾斜勾配、法面、水平面の測量が可
能となる。
【0025】ところで、建設機械1が地中埋設物2等の
障害物Sに対して所定範囲H(図3参照)内に侵入した
場合に、警報音を発生するようにしてもよい。この場
合、新たに、作業機9の先端等に障害物Sを検知する検
知器を設けてもよい。なお、検知器として、電磁波を検
知するものであれば、作業者が電磁波を発信するもの、
例えば、携帯電話、PHS等を所持している場合には、
それらを検知することができ、これにより、図3に示す
ように、建設機械1の搭乗者以外の作業者Pがこの建設
機械1の近くにいることがわかり、この作業者Pに対す
るより安全性を確保することができる。
【0026】次に、上記のように構成された土木作業シ
ステムによる掘削作業を図7に示すフローチャートを使
用して説明する。検知手段5により建設機械1の現在位
置及び向きの自己データDを求めて(上記のようにGP
S等により現在位置及び作業機向きを取得して)、表示
手段6に現在位置A(X、Y)を送信する。このため、
表示手段6は現在位置を中心とした設備図面を受信し、
これを土木作業用マップ4上に表示(図面表示)する。
そして、この作成された土木作業用マップ4を見ながら
作業者は作業機9による掘削作業を行う。
【0027】この際、図4に示すような鉛直断面図を検
知したい場合、作業機位置検知手段25を使用する。す
なわち、作業機位置検知手段25が超音波発信器26を
使用するものである場合、アーム11の先端に取付けた
超音波発信器26と、上部旋回体8に設けた超音波受信
器27との間の距離Δa(X、Y)を計測する。そし
て、上記現在位置A(X、Y)とこの距離Δa(X、
Y)により作業機先端に現在の位置(大まかな位置)を
算出する。その算出した作業機先端をもとに形成された
設備図面(鉛直断面図)を土木作業用マップ4に表示す
る。
【0028】これにより、水平面(XY平面)、及び鉛
直面(XZ平面、YZ平面)での障害物Sの位置確認を
行うことが可能となって、作業者は、作業機9と地中埋
設物2等との関係を3次元的に把握することができ、地
中埋設物2等に作業機9を接触させることなく掘削作業
を行うことができる。すなわち、作業部位の平面図と、
断面図とを土木作業用マップ4に表示することができ、
しかも、土木作業用マップ4は運転室から観察すること
が可能であるので、作業者(搭乗者)にとっては、きわ
めて作業し易いものとなって、障害物Sに作業機9を接
触させることなく、掘削作業等の土木作業を行うことが
できる。
【0029】ところで、地中埋設物2が埋設物情報を有
するものであれば、この埋設物情報に基づいて上記土木
作業用マップ4上の建設機械1の位置と向きとを補正す
ることができる。すなわち、地中埋設物2にタグ20が
付設されていれば、このタグ情報によって、また、地中
埋設物2が図6に示すようなマンホール21であれば、
このマンホール情報によって補正することができる。
【0030】具体的には、図8に示すように、タグ情報
利用の場合にはパターンとパターンとがある。パタ
ーンでは、タグ読取装置22を建設機械1に装着(搭
載)させ、このタグ読取装置22にて読み取ったデータ
(タグ情報)を自動的に、土木作業用マップ4を構成す
る画面上にマッピング(表示)させる。この際、建設機
械(建機)1を地中埋設物2が埋設されていると思われ
る範囲を走行させ、図8のイの土木作業用マップ4のよ
うに、検知したタグ20の位置を順次表示していく。ま
た、パターンでは、建設機械1と独立したタグ読取装
置22を作業者等が携帯し、このタグ読取装置22にて
読み取ったタグ20の位置を確認した後、その確認した
情報を表示手段6に自動的又は手動的にて入力して、同
様に、検知したタグ20の位置を順次表示していく。な
お、この場合の自動的とは、その確認した情報が表示手
段6に自動的に入力されることであり、手動的とは、カ
ーソル、キーボード、又は画面を直接接触子(例えば、
ペン状のもの)にて触れるもの等を使用して作業者自身
が直接に入力することである。
【0031】そして、上記確認した情報(水道管等の地
中埋設物2)を読み込み地図(土木作業用マップ4)に
はめ込む(取り込む)。この際、土木作業用マップ4上
での地中埋設物2に対する建設機械1の位置と向きとを
修正(補正)することができ、これによって、図8のロ
のように、地中埋設物2と建設機械1の正確な現在の位
置と向きが表示された土木作業用マップ4を得ることが
できる。
【0032】また、マンホール情報を利用する場合、マ
ンホールの位置のID番号での確認や、GPS等の検知
手段5による座標情報(障害物Sの情報)によって図面
(土木作業用マップ4)上のマンホールであることを特
定する。そして、表示手段6にこのマンホール情報を入
力し、ハの土木作業用マップ4のように、検知したマン
ホールの位置を順次表示していく。この際の入力として
は、カーソルやキーボード等の利用も可能である。そし
て、このマンホール情報によって、マンホール高さ(深
さ)を基準に地中埋設物2の鉛直方向深さ(Z座標)を
正確に把握することできる。その後は、上記のように、
この情報を読み込み地図にはめ込んで、土木作業用マッ
プ4上で地中埋設物2に対する現在の建設機械1の位置
と向きとを補正することによって、図8のロのように、
地中埋設物2と、正確な建設機械1の現在の位置等が表
示された土木作業用マップ4を得ることができる。
【0033】また、この土木作業用マップ4を作成する
際には、必要に応じて、構造物位置検知手段18を使用
して、地上構造物3と建設機械1の位置と向きとの実際
の関係を算出して、土木作業用マップ4上における地上
構造物3に対する建設機械1の現在の位置と向きとを補
正することができる。
【0034】上記システムによれば、土木作業用マップ
4を見ながら掘削作業を行えば、作業機9が地中埋設物
2等に接触することを防止することができる。また、障
害物Sと、建設機械1の位置と向きとの現在の関係が土
木作業用マップ4上に表示されるので、建設機械1や他
のトラックT(図3参照)を作業位置まで安全に走行さ
せることが可能である。特に、使用する建設機械1すべ
てに土木作業用マップ4を搭載するようにして、すべて
の建設機械1を各土木作業用マップ4に表示するように
すれば、各建設機械1同士の接触(衝突)を一層確実に
回避することができ、格段に安全性が向上する。さらに
は、他の作業者Pがこの建設機械1に接近した場合、上
記のように、接近した作業者Pがいることを建設機械1
上の作業者は確認することができ、安全に作業を行うこ
とができる。
【0035】ところで、土木作業として、なにも埋設さ
れていないところに、新たに埋設物を埋設する作業もあ
る。このような場合、埋設すべき位置を土木作業用マッ
プ4に表示させ、この土木作業用マップ4をもとに建設
機械1の位置と向きを把握しつつ、深さ勾配情報を確認
しながら埋設部位の掘削作業を行うことができる。これ
によって、各種の地中埋設物を正確に目標位置に埋設
(設置)することができる。さらに、この埋設した埋設
物の情報をこのシステムの制御部に入力(登録)してお
くことができ、登録しておけば、今後、この付近におい
て他の土木作業を行う際に、この登録した情報をもとに
作業を行うことができ、この際の土木作業を高精度にし
かも迅速に行うことができる。
【0036】以上にこの発明の土木作業システムの具体
的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内
で種々変更して実施することが可能であり、例えば、土
木作業用マップ4の画面として、白黒であっても、カラ
ーであってもよく、カラーである場合に、障害物毎に色
分けするようにしてもよい。また、土木作業用マップ4
の設置位置としては、十分な視野を確保することができ
て作業中の作業機9等の観察が可能な範囲で変更可能で
ある。さらに、検知手段5として、GPS等を使用する
場合、複数個の受信装置16を設けるのが好ましく、複
数個であればより高精度の情報(自己データD)を得る
ことができる。障害物Sの情報入手は、ガス会社や電力
会社等のインターネット接続により取り込むものである
が、セキュリティ等を考慮して、土木作業システムとし
て暗号機能を備えたものであってもよい。また、検知手
段5を使用することができない場合等において、地図情
報に基づいて建設機械1の現在の位置を検知するように
することも可能である。
【0037】ところで、地中埋設物2が埋設物情報を有
する場合には、この埋設物情報のみをもって、土木作業
用マップ4上に地中埋設物に対する建設機械1の位置と
向きを表示することができる。このため、GPS等を使
用することなく、上記タグ情報やマンホール情報をもっ
て、自己データDを検知する検知手段5を構成するよう
にしてもよい。さらに、検知手段5の建設機械1の向き
を検知するものとしては、回転角度を検出することが可
能なジャイロを使用することができる。
【0038】上記土木作業用マップ4を建設機械1のみ
ならず、他の部位(例えば、現場監督事務所)にも表示
するようにすることも可能であり、現場監督事務所等に
表示すれば、この現場監督事務所等から建設機械1の作
業者に、次の作業場所への誘導指示等を行うことができ
ると共に、この土木作業用マップ4をもとに作業の進捗
状況を管理することも可能となる。これにより、土木作
業能率の一層の向上を図ることが可能となる。なお、こ
の進捗状況を管理する方法としては、例えば、作業が終
了した地点の部位を土木作業用マップ4上でマークした
り、削除したりする等の方法がある。また、作業者に対
して分かり易くするために、土木作業用マップ4に、土
木・建築図面用座標、特定物(例えば、水道管)を基準
とした座標、地形地図座標、埋設物の種類等を表示する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の土木作業システムの実施形態を示す
簡略構成図である。
【図2】上記土木作業システムの建設機械による掘削作
業の説明図である。
【図3】上記土木作業システムの土木作業用マップの正
面図である。
【図4】上記土木作業システムの土木作業用マップの他
の状態の正面図である。
【図5】上記土木作業システムの埋設物情報を示すタグ
の簡略図である。
【図6】上記土木作業システムの埋設物情報を示すマン
ホールの簡略図である。
【図7】上記土木作業システムによる作業工程を示すフ
ローチャート図である。
【図8】上記土木作業システムによる他の作業工程を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 建設機械 2 地中埋設物 3 地上構造物 4 土木作業用マップ 5 検知手段 6 表示手段 18 構造物位置検知手段 25 作業機位置検知手段 D 自己データ E 位置情報 S 障害物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械(1)を使用して掘削作業を行
    う土木作業システムであって、地中埋設物(2)や地上
    構造物(3)等の障害物(S)の位置情報(E)を含む
    土木作業用マップ(4)と、上記建設機械(1)の位置
    と向きとの自己データ(D)を検知する検知手段(5)
    と、この検知手段(5)にて検知された自己データ
    (D)を上記土木作業用マップ(4)と共に表示する表
    示手段(6)とを備え、その表示手段(6)の表示情報
    に基づいて上記掘削作業を行うことを特徴とする土木作
    業システム。
  2. 【請求項2】 地中埋設物(2)の埋設物情報に基づい
    て上記土木作業用マップ(4)上の建設機械(1)の位
    置と向きとを補正することを特徴とする請求項1の土木
    作業システム。
  3. 【請求項3】 上記地上構造物(3)の実際の位置を検
    知する構造物位置検知手段(18)を備え、この構造物
    位置検知手段(18)にて検知したデータに基づいて上
    記土木作業用マップ(4)上の建設機械(1)の位置と
    向きとを補正することを特徴とする請求項1の土木作業
    システム。
  4. 【請求項4】 建設機械(1)の作業機先端の鉛直方向
    位置を検知する作業機位置検知手段(25)を備え、こ
    の作業機先端の鉛直方向位置と上記障害物(S)の位置
    とを示す鉛直断面を上記土木作業用マップ(4)に表示
    することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの
    土木作業システム。
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