JP2021130973A - 情報提示システム - Google Patents

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JP2021130973A JP2020027035A JP2020027035A JP2021130973A JP 2021130973 A JP2021130973 A JP 2021130973A JP 2020027035 A JP2020027035 A JP 2020027035A JP 2020027035 A JP2020027035 A JP 2020027035A JP 2021130973 A JP2021130973 A JP 2021130973A
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【課題】遠隔地点においても、対象物を運搬等する作業において、操作者に距離感が掴みやすい情報を提示する。【解決手段】情報提示システム100は、可動式のバケットBKによる作業の対象物を設定する対象物設定部126と、バケットBKと対象物との距離を測定するバケット−対象物間距離測定部130と、測定した距離に応じた態様で情報を提示する提示情報処理部132及び表示部144を備える。遠隔地点にいる操作者は、提示された情報の態様からバケットBKと対象物との距離感を容易に掴むことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、作業時に対象物との距離を情報として提示する情報提示システムに関する。
近年、作業現場等にある建設機械を遠隔地から操作する技術が多く提供されている。このような遠隔操作を実施する際は、建設機械に取り付けたカメラで撮影した画像を遠隔地に送信し、そこで表示された画像を頼りに操作者が建設機械を遠隔で操作することになる。
一般に建設機械は、現場内での移動(走行)とは別に、可動式の作業体(例えばバックホウのバケット)を用いた物の積み込みや運搬、土ならしといった様々な作業を行う。このような作業中、操作者が実際の現場で運転席に着座しているのであれば、作業の対象となる物(運搬・積み込み作業では運搬・積み込みの対象となる土、ならす作業ではならす対象となる土)との距離感を自身の視覚によって掴むことができるものの、遠隔操作ではカメラ映像を通して現場の様子を視認するため、作業者が実際の距離感を掴みにくいというのが現状である。
ここで従来、ショベルのような建設機械にステレオカメラを取り付け、ステレオカメラにより対象物との距離を検出し、所定の距離より近いときに対象物を囲う枠を表示する先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術はさらに、検出した距離に応じて枠の色を変えることが可能となっており、距離感の伝達という意味ではある程度の関連性がある。
この他にも、クレーンのような建設機械にブーム(ジブ)先端を撮影するカメラを取り付け、オートフォーカス撮影時の合焦点位置と検出したブームの長さにより、ブームと衝突しうる障害物を検出する先行技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この先行技術はさらに、障害物の存在する位置を特定し得る情報も取得することが可能となっている。
特開2019−4484号公報 特開2018−24500号公報
前者の先行技術(特許文献1)は、ショベル車体との距離が所定の距離未満であるか否かにより表示を切り替えるため、ショベル車体に比較的近い地物、すなわち、接触の可能性が比較的高い地物をより認識し易くさせることができる。この技術を遠隔操作に応用すれば、遠隔地点にいる操作者にも周囲の地物との距離感をある程度伝えることができると考えられる。しかしながら、この技術はあくまで、ショベル車体と周囲地物との距離に応じた表示制御をしているのみであり、運搬・積み込み作業を行うバケットのような作業体とその対象物との距離感までを操作者に伝えることはできない。
また、後者の先行技術(特許文献2)は、現状のブーム長で衝突し得る物体の存在を知らせるだけであり、操作中(ブーム、アーム、バケットを動かして、近づいている最中)に対象物との距離感を操作者に伝えるものではない。
そこで本発明は、遠隔地点においても、対象物を運搬等する作業において、操作者に距離感が掴みやすい情報を提示することを目的とする。
本発明は、情報提示システムを提供する。このシステムは、設定した対象物と作業体との距離を測定し、その距離に応じた態様で情報を提示する。したがって、遠隔地点にいる操作者は、提示された情報の態様から作業体と対象物との距離感を容易に掴むことができる。
また本発明のシステムは、作業の過程で対象物との距離が動的に変化することにも着目する。例えば、土砂の運搬や積み込み、土ならしといった作業の過程では、作業体であるバケットの操作に応じて土砂などの対象物との距離が動的に変化する。このため、例えば作業体と対象物との距離が近くなる(あるいは遠くなる)に連れて、距離等の情報を提示する態様を変化させるものとする。これにより、遠隔地点にいる操作者は、システムから提示される情報の態様の変化から、動的に変化していく対象物との距離感を掴みやすくなる。
本発明のシステムによる距離の測定には、以下の手法を用いることができる。
すなわち、所定の基準位置から対象物までの距離(1)を測定し、所定の基準位置から作業体までの距離(2)を測定し、これら測定した距離(1),(2)に基づいて、作業体と対象物との距離を測定する。これにより、高精度な距離の測定及び情報の提示が実現される。
好ましくは、本発明のシステムはステレオカメラを含むことができる。ステレオカメラは、可動する作業体とは異なり対象物に対して一定(不動)である所定の基準位置から作業体を撮像する。そして、ステレオカメラにより撮像した作業体の画像(画像データから抽出可能な輪郭、エッジ等の画像特徴量)に基づいて、基準位置から作業体までの距離を測定する。これにより、汎用(既存)の技術を用いたシステムの実現が可能となる。
あるいは、本発明のシステムには、作業体が有する水平方向の実長(実寸法)が設定されており、対象物に対して一定(不動)である所定の基準位置から作業体を撮像するカメラが含まれる。そして、カメラにより撮像した画像内での水平方向の長さと、設定した実長とに基づいて基準位置から作業体までの距離を算出(測定)する。これにより、上記と同様に汎用(既存)の技術を用いたシステムの実現が可能となる。
本発明のシステムでは、対象物を以下のように設定することができる。
すなわち、システムが対象物を撮像するカメラを含むものとし、カメラにより撮像した画像を画面上でのタッチ操作が可能デバイス(タッチスクリーン等)に表示する。システムから情報提示を受ける操作者は、画面上でタッチ操作を行うことにより、作業の対象とする物を容易に指定することができる。システムは、タッチ操作で指定された画像領域から対象物を設定することができる。
本発明のシステムは、距離センサを含むものでもよい。距離センサは、所定の基準位置からの距離を測定可能であり、距離センサにより測定した対象物までの距離を用いて、作業体と対象物との距離を測定することもできる。これにより、上記と同様に汎用(既存)の技術を用いたシステムの実現が可能となる。
本発明のシステムは、モード切り替えが可能であってもよい。システムのモードには、例えば情報を提示するモード(提示モード)と、提示しないモード(非提示モード)とが少なくとも存在する。例えば、システムが情報を提示していないモード(非提示モード)にあるとき、作業体による作業として対象物の運搬を指定する操作がなされたとすると、これをトリガとしてシステムは提示モードに切り替える。また、情報を提示しているモード(提示モード)中に作業体による作業以外の操作がなされると、これをトリガとしてシステムは提示モードを終了して非提示モードに切り替える。これにより、例えば遠隔地点での操作において、距離感が関係しない状況ではシステムが情報の提示を敢えて行わず、距離感を掴む必要が生じた状況ではシステムが適時に情報の提示を行うことができる。
本発明は、遠隔地点においても、対象物を運搬等する作業において、操作者に距離感が掴みやすい情報を提示することができる。
情報提示システム100の構成を示すブロック図である。 バックホウBHの側面図である。 バックホウBHの平面図である。 システム100において生成される俯瞰画像の例を示す図である。 システム100において生成される前方画像の例を示す図である。 バックホウBHの移動終了時の前方画像を示す図である。 バケットBKによる運搬作業開始時の前方画像を示す図である。 オペレーションルームR内に設置されたタッチスクリーンTS2の前方画像を示す図である。 バケットBKと対象物の距離がある程度遠い場合にタッチスクリーンTS2に提示される情報の態様を示す図である。 バケットBKと対象物の距離がより近接してきた場合にタッチスクリーンTS2に提示される情報の態様を示す図である。 情報提示管理処理の手順例を示すフローチャートである。 バケット間距離測定処理の手順例を示すフローチャートである。 対象物間距離測定処理の手順例を示すフローチャートである。 遠隔操作管理処理の手順例を示すフローチャートである。 操作入力処理の手順例を示すフローチャートである。 システム100の第2実施形態における各種デバイスの配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、情報提示システムの一例として、機器側と遠隔側とで構成が分かれた形態を挙げているが、本発明はこれに限られるものではなく、物理的に近接あるいは一体となった構成のシステムであってもよい。
図1は、情報提示システム100の構成を示すブロック図である。なお、図1にはシステム100のブロック構成とともに、システム100が適用された建設機械(例えばバックホウBH)を配置した現場と、その遠隔操作を行うオペレーションルームRの様子も示されている。なお、建設機械の例としては、バックホウBHが挙げられるが、ブルドーザのような、他の機械にも本実施形態のシステム100は適用可能である。
上記のように本実施形態では、現場に配置したバックホウBHを遠隔地点にあるオペレーションルームRで操作するため、システム100の構成が〔機器側〕と〔遠隔側〕とに大きく分かれている。そこで、先ず〔機器側〕の構成から説明する。
〔機器側〕
システム100の機器側の構成は、バックホウBHに搭載されている。具体的な配置はさらに別の図面を用いて後述するが、バックホウBHには、その車体に距離センサ102が取り付けられている他、例えば4つの魚眼カメラ104,106,108,110が取り付けられている。距離センサ102には、例えば既存のレーザセンサや超音波センサといった三次元領域センサを用いることができ、この距離センサ102は、センシング領域内にある各種の物体までの距離を検出することができる。また、魚眼カメラ104〜110についても同様に、既存の製品を用いることができる。魚眼カメラ104〜110で撮像された画像は、合成処理(ステレオ処理及び俯瞰画像化処理を含む)されて遠隔側に随時送信される。なお、合成画像についてはさらに後述する。
システム100は、機器制御部120を備える。機器制御部120には、上記した距離センサ102からの検出信号や、魚眼カメラ104〜110からの撮像信号が図示しないインタフェースを通じて入力されている。機器制御部120は、例えば図示しないCPU(中央処理装置)及びその周辺機器を含むコンピュータ機器であり、既存のラップトップPC等でも実現可能なものである。機器制御部120には、例えば検出処理部122やバケット間距離測定部124、対象物設定部126、対象物間距離測定部128、バケット−対象物間距離測定部130、提示情報処理部132といった各種の機能ブロックが含まれている。これらの機能ブロックは、例えばアプリケーションソフトウェア等を用いて行うソフトウェア処理によって実現することができるので、個別のハードウェアを用意する必要はない。以下に、これら機能ブロックによる処理の概要を説明するが、具体的な処理の詳細については、さらに別途フローチャートを用いて後述する。
検出処理部122は、例えば魚眼カメラ104,106で撮像された画像からバケットBKを検出(画素抽出)する処理を行う。画像からバケットBKを検出する処理は、例えばバケットBKの画像特徴量を用いた画像認識により行うことができる。
バケット間距離測定部124は、検出処理部122の検出結果に基づき、ステレオ処理により所定の基準位置からバケットBKまでの距離を検出する処理を行う。バケットBKを撮像する魚眼カメラ104,106は、バックホウBHの前方側に取り付けられており、これらの撮像範囲がバケットBKの作業範囲をカバーしている。なお、バックホウBHにおける基準位置や魚眼カメラ104〜110との位置関係は、事前に初期設定(キャリブレーション調整)されているものとする。
対象物設定部126は、バケットBKで運搬作業を行う対象物(例えば盛り土)の設定を行う。対象物は、遠隔側との通信を介して設定することができ、例えば遠隔地点(オペレーションルームR)にいる操作者がタッチスクリーンTS2の画面上で対象物を指定すると、その指定された画素領域が機器制御部120に伝達される。なお、遠隔側での対象物の指定や対象物の設定についてはさらに後述する。
対象物間距離測定部128は、対象物までの距離を検出する処理を行う。対象物設定部126により対象物が設定されると、対象物間距離測定部128は、例えば魚眼カメラ104,106で撮像された画像を用いたステレオ処理により、所定の基準位置から対象物までの距離を測定する処理を行う。あるいは、対象物間距離測定部128は、距離センサ102からの検出信号を用いて所定の基準位置から対象物までの距離を測定することもできる。なお、バックホウBHにおける基準位置や距離センサ102との位置関係についても、事前に初期設定(キャリブレーション調整)されているものとする。
バケット−対象物間距離測定部130は、バケットBKと対象物との距離を測定する処理を行う。この処理では、バケット間距離測定部124により測定されたバケットBKまでの距離Dbと、対象物間距離測定部128により測定された対象物までの距離Doに基づいて、三次元処理等によりバケットBKと対象物との距離Db−oを算出する。
提示情報処理部132は、上記のように魚眼カメラ104〜110の撮影画像を合成し、俯瞰画像を生成する処理を行う。また、提示情報処理部132は、俯瞰画像の他にバケットBK及び対象物を含む前方ステレオ画像を生成する処理も行う。
また、提示情報処理部132は、本実施形態のシステム100に特徴的な以下の処理を行う。すなわち、提示情報処理部132は、バケット−対象物間距離測定部130で算出(測定)された距離に応じて、遠隔側にて提示する情報を生成する。生成された情報は、遠隔地点にいる操作者にバケットBKと対象物との距離感が伝わる態様で提示される。距離感を伝える提示態様としては、例えば以下のものが挙げられる(ただし、以下の例示に限らない。)。
(1)バケットBKと対象物との距離を音声で伝達する(「1.5メートルです」等)。
(2)距離に応じて画面上での描画色を変える(距離が近づくほど濃色に描画される等)。
(3)距離に応じてアラーム音の出力を変える(距離が近づくほど高音で出力される等)。
(4)距離に応じてアラーム音の周期を変える(距離が近づくほど短周期で出力される等)。
その他に機器制御部120には、記憶部136及び通信処理部134が含まれる。記憶部136は、例えばROMやRAM、HDDといった記憶媒体を用いて実現されている。また、通信処理部134は、無線又は有線によるデータ通信を行う機能ブロックであり、システム100が使用する通信プロトコルに適合したユニットを用いて実現されている。なお、通信処理部134は機器制御部120と物理的に分離された別構成であってもよい。
また、機器制御部120は、駆動部138に対する制御処理を実行する。駆動部138は、バックホウBHが有する各種のアクチュエータ(油圧アクチュエータ、内燃機関及びこれらの制御ユニット等)を含む構成である。機器制御部120が駆動部138に対する制御処理を実行することにより、バックホウBHの遠隔操作が可能となる。
〔遠隔側〕
次に、遠隔側の構成について説明する。
システム100の遠隔側の構成は、オペレーションルームRに設置されている。すなわち、オペレーションルームRには、操作部140や音出力部142、表示部144、タッチ入力部146といった各種デバイスが設置されている。操作部140は、操作者による操作入力を受け付ける物理インタフェースであり、例えば遠隔操作用のコントローラCNにより実現することができる。音出力部142は、例えば図示しないスピーカやヘッドセット等の音響機器である。表示部144及びタッチ入力部146は、例えばタッチ操作式の表示デバイスにより実現されている。本実施形態では、表示部144及びタッチ入力部146の例として2つのタッチスクリーンTS1,TS2がオペレーションルームR内に設置されている。操作者は、タッチスクリーンTS1,TS2の画面に触れることで、タッチ操作(タッチ入力)が可能である。
システム100は、遠隔制御部150を備える。遠隔制御部150には、上記した操作部140からの操作信号や、タッチ入力部146からのタッチ操作信号が図示しないインタフェースを通じて入力されている。また、遠隔制御部150は、上記の音出力部142に対する音響信号や、表示部144に対する画像信号の出力を行う。これら音響信号や画像信号は、図示しない外部出力インタフェースを通じて出力されている。遠隔制御部150もまた、例えば図示しないCPU(中央処理装置)及びその周辺機器を含むコンピュータ機器であり、既存のラップトップPC等でも実現可能なものである。遠隔制御部150には、例えば遠隔情報処理部152といった機能ブロックが含まれており、このような機能ブロックは、例えばアプリケーションソフトウェア等を用いて行うソフトウェア処理によって実現することができる。
遠隔情報処理部152は、操作部140から入力される操作信号や、タッチ入力部146から入力されるタッチ操作信号に基づいて、システム100の遠隔側に伝達する遠隔操作情報、領域指定情報等を生成する処理を実行する。遠隔制御部150にも通信処理部154が搭載されている。通信処理部154は、同じく無線又は有線によるデータ通信を行う機能ブロックであり、システム100が使用する通信プロトコルに適合したユニットを用いて実現されている。なお、通信処理部154が遠隔制御部150と物理的に分離されていてもよい。
システム100において、機器制御部120と遠隔制御部150とは、通信網160を介して相互にデータ通信可能である。通信網160には、各種の通信方式に準拠した既存のものを適用することができ、有線又は無線のいずれの通信方式でもよい。これにより、オペレーションルームRからバックホウBHの遠隔操作が可能となる。また、機器制御部120で測定した機器側での距離の情報を遠隔制御部150に伝送し、遠隔側で音出力部142や表示部144において距離感を掴みやすい態様により提示することが可能となる。
システム100が適用されるバックホウBHの構成は、以下の通りである。
図2は、バックホウBHの側面図であり、図3は、バックホウBHの平面図である。バックホウBHは、主に走行体MV、旋回体TR及びフロント作業機構FRから構成されている。
走行体MVは、例えば一対のクローラCWを回転させてバックホウBHを現場内で所望の方向に走行させる。
旋回体TRは、旋回装置GRを介して走行体MVの上部に支持されており、旋回装置GRは、走行体MVに対して旋回体TRを鉛直軸線回りに旋回させる。旋回体TRの前方には運転室CBが備えられており、この運転室CB内には、図示しない座席とともに操作レバーや操作ペダル等が設置されているが、本実施形態ではシステム100の適用により、運転室CB内は基本的に無人である。
フロント作業機構FRは、ブームBMやアームAM、バケットBKの他、これらを作動させる複数の油圧アクチュエータHDを備えている。また、フロント作業機構FRは旋回体TRに対して前後方向へ揺動可能に支持されており、フロント作業機構FR全体が旋回体TRの旋回に伴って方向変換する。なお、バックホウBHの動作やその操作については周知であるため、その詳細についての説明は省略する。
次に、図2及び図3を参照しつつ、バックホウBHに対する各種デバイスの配置について説明する。
上記の距離センサ102は、例えば旋回体TRの前方上部(運転室CBのルーフ上)に取り付けられている。この取付位置において、距離センサ102は、主に旋回体TRの前方空間内にある物体までの距離を検出する。所定の基準位置は、例えば旋回体TR上に設定することができる。
また、上記の魚眼カメラ104〜110の配置は以下の通りである。
旋回体TRの前側には、左右のコーナ位置に2つの魚眼カメラ104,106が取り付けられている。このうち前側左コーナ位置にある魚眼カメラ104は、旋回体TRの左前方及び左側方を含む範囲を広角(例えば画角270°程度)に撮像する。また、前側右コーナ位置にある魚眼カメラ106は、旋回体TRの右前方及び右側方を含む範囲を広角に撮像する。これら魚眼カメラ104,106の撮像範囲は、バケットBKの作業範囲をカバーしている。このため、バケットBKを用いた作業時には、バケットBKが魚眼カメラ104,106によってステレオ撮像される。
また、旋回体TRの後側(カウンタウエイトWT)には、左右のコーナ位置に2つの魚眼カメラ108,110が取り付けられている。このうち後側左コーナ位置にある魚眼カメラ108は、旋回体TRの左後方及び左側方を含む範囲を広角に撮像する。また、後側右コーナ位置にある魚眼カメラ110は、旋回体TRの右後方及び右側方を含む範囲を広角に撮像する。
〔俯瞰画像の例〕
図4は、システム100において生成される俯瞰画像の例を示す図である。俯瞰画像は、バックホウBHの上方に設定した仮想視点からの撮影画像として生成されている。この例では、あたかもバックホウBHの真上にカメラ視点があるかのように見えているが、実際には魚眼カメラ104〜110で撮像した画像を合成処理したものであり、バックホウBH自体はアイコン画像である。
このような俯瞰画像は、システム100において機器制御部120から遠隔制御部150に送信され、遠隔地点で表示部144(タッチスクリーンTS1)に表示される。これにより、オペレーションルームRにいる操作者は、バックホウBHの周囲の状況を俯瞰画像から看取することができる。なお、俯瞰画像は斜め上方の仮想視点(いわゆる鳥瞰視点)から撮像されたものとして生成してもよい。また、このような俯瞰画像の生成手法については公知であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
〔前方画像の例〕
図5は、システム100において生成される前方画像の例を示す図である。前方画像は、例えば運転室CB内の仮想視点から前方視した撮影画像として生成されている。この例では、あたかもバックホウBHの運転室CB内にカメラ視点があるかのように見えているが、実際には、魚眼カメラ104,106で撮像した画像を合成処理したものである。
このような前方画像もまた、システム100において機器制御部120から遠隔制御部150に送信され、遠隔地点で表示部144(タッチスクリーンTS2)に表示される。これにより、オペレーションルームRにいる操作者は、バケットBKの作業範囲を含むバックホウBHの前方の状況を画像から看取することができる。なお、前方画像は運転室CBとは別の前方位置から撮像されたものとして生成してもよい。また、このような前方画像の生成手法については公知であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
〔情報提示の概要〕
次に、システム100により情報提示の概要(概略的な流れ)について説明する。
例えば、バックホウBHが現場内を移動している場合、システム100は、バケットBKと対象物との距離に関する情報の提示を行わないモード(非提示モード)となっている。この非提示モードにおいても、システム100は図4に示される俯瞰画像や、図5に示される前方画像等の情報を随時(リアルタイムで)遠隔側に送信する。
〔移動時〕
ここで例えば、操作者が表示部144に表示される前方画像(図5)から、そこに映し出された盛り土FLを運搬作業の対象物にすると決定したとする。なお、前方画像には盛り土FLの他にも、前方の地面に続く遠景や構内に存在するトラックTK等の車両、縦屋BD等も映し出されている。これらの映像(前方画像)情報を頼りに、操作者はバックホウBH全体(車体)を盛り土FLまで接近移動させる操作を行う。
〔移動終了時〕
図6は、バックホウBHの移動終了時の前方画像を示す図である。操作者は、表示部144に表示される前方画像(図6)から、バックホウBH全体(バケットBKの作業可能範囲)が運搬対象の盛り土FLまで充分に近接したと判断し、バックホウBHの移動操作を停止する。このとき、画像内では盛り土FLが手前に大きく映し出され、バケットBKによる作業範囲内にあることが操作者に認識可能である。ただし、バケットBKの作業範囲内にあるとしても、バケットBKと盛り土FLとの具体的な距離感が画像の情報だけからは操作者に伝わりにくい。
〔運搬作業開始時〕
図7は、バケットBKによる運搬作業開始時の前方画像を示す図である。例えば、操作者が操作部140(コントローラCN)で運搬作業に移行する操作を行うと、システム100において遠隔制御部150から機器制御部120に運搬作業の開始が伝達される。
具体的には、操作者がバケットBKを盛り土FLに向けて下ろしていく操作を操作部140で行うことで、システム100の遠隔制御部150が自動的に判断し、機器制御部120に対して運搬作業の開始を伝達する。合わせて、実際にバケットBKを下ろす操作信号が遠隔制御部150から機器制御部120に送信される。あるいは、操作者が操作部140を操作することで、遠隔制御部150から機器制御部120に対して明示的に、運搬作業の開始信号を与えることとしてもよい。
操作信号を受け取った機器制御部120は、駆動部138に対する制御信号を出力し、各種アクチュエータの駆動を制御する。これにより、図7中に二点鎖線で示されるように、バケットBKが盛り土FLに向かって近づいていく動作が行われる。このとき前方画像の中では、移動中のバケットBK及びアームAMの他に、遠方のトラックTKが走って行く様子も映し出されている。また、図示されていないが、遠景中には歩いている作業者の姿や飛行機、鳥といった飛行物も映し出されていることがある。
〔機器側の処理〕
機器制御部120では、遠隔制御部150から運搬作業の開始が伝達されたことをトリガにして、概要以下の処理を実行する。
(1)バケットまでの距離を測定
先ず、バケット間距離測定部124が基準位置からバケットBKまでの距離を測定する。距離の測定には公知技術を用いることができるが、本実施形態では以下のように処理するものとする。
第1ステップ:前方左側の魚眼カメラ104で撮像した画像の数フレームを利用して、画像内に存在する移動体を検出する。
第2ステップ:前方右側の魚眼カメラ106においても同様に移動体を検出する。
第3ステップ:バケットBKを下す動作をしているため、ここまでに検出した移動体には、バケットBKが含まれているはずである。ただし、バケットBK以外にも、画面内で移動している物があれば移動体として検出される。図7の例では、遠方のトラックTKが移動体として検出されることになる。
そこで、移動体の画像(画像特徴量)からバケットBKらしさを判定し、その中からバケットBKである移動体を検出する。具体的には、アームAMと垂直方向にあるバケットBKの下縁辺は通常、水平であることから、画像内で水平方向のエッジEGを含む移動体をバケットBKであると判断する。ここでは、図7中に二点鎖線で示すエッジEGが用いられる。なお、画像内の水平方向以外のエッジ、輪郭その他の画像特徴量に基づいてバケットBKを判断してもよい。
第4ステップ:バケットBKと判断した移動体のエッジEGから、バケットBKの左右両端を検出する。
第5ステップ:ステレオ処理によって、基準位置からバケットBKまでの距離Dbを算出する。この算出は、2台の魚眼カメラ104,106にバケットBKが撮像されていることで実施可能である。なお、上述のように基準位置と魚眼カメラ104〜110との位置関係は事前に初期設定(キャリブレーション調整)済である。
(2)対象物までの距離を測定
図8は、オペレーションルームR内に設置されたタッチスクリーンTS2の前方画像を示す図である。遠隔地点にいる操作者は、タッチスクリーンTS2の画面上で盛り土FLの領域をタッチ操作することにより、対象物の領域を指定することができる。また、タッチ操作が行われると、画面上には対象物を囲む枠画像(一点鎖線で示す)が表示される。なお、タッチ操作に対するデバイスの感度には、ある程度の冗長性を持たせることで、操作者が意図する対象物と画面上でのタッチ位置の微妙なずれ等を吸収することができる。
操作者がタッチ操作を行うと、遠隔制御部150から機器制御部120に対し、対象物の画像上での領域(画素領域)が伝えられる。これを受けて、対象物設定部126がステレオ画像内の指定された領域を対象物に設定し、対象物間距離測定部128が基準位置から対象物までの距離Doを測定する。通常、領域内には、複数の異なる点(画素)が含まれているため、ステレオ画像から測定した結果にも、複数の異なる点までの距離が含まれている。このため、ここでは最も近い点までの距離を対象物までの距離Doとして測定するものとする。なお、便宜的に最も近い点の距離を対象物までの距離としたが、これに限るものではない。また、上記のように距離センサ102を用いて対象物までの距離Doを測定してもよい。
(3)バケットと対象物間の距離算出
上記(1)及び(2)で測定した距離Db,Doを用いて、バケット−対象物間距離測定部130が三次元処理によりバケットBKと対象物との距離Db−oを算出する。
(4)提示処理
上記(3)で算出した距離Db−oに応じて、遠隔地点にいる操作者に距離感が伝わる画像や音声等の情報を生成して出力する。情報を提示する態様の具体例は、既に述べた通りであるが、以下にその一例を示す。
〔遠距離時〕
図9は、バケットBKと対象物の距離がある程度遠い場合にタッチスクリーンTS2に提示される情報の態様を示す図である。この態様では、画面内にポップアップウィンドウが表示され、その中に「対象物−バケット間距離」の文字情報表示とともに、「1.25M」の距離情報が表示されている。この距離情報は、遠隔制御部150(バケット−対象物間距離測定部130)で測定した距離Db−oに対応している。また、ポップアップウィンドウの枠は、距離b−oに応じて例えば淡色、青色等で表示されている。合わせて、音出力部142から「1.25メートルです」等の音声ガイダンスが出力されたり、アラーム音(「ピーピーピーピー」等)が出力されたりしてもよい。
〔中距離時〕
特に図示していないが、バケットBKを下ろしていく過程で、対象物との距離が中程度まで縮まってくると、タッチスクリーンTS2に提示される情報の態様が変化する。例えば、引き続き画面内にポップアップウィンドウが表示され、その中に「対象物−バケット間距離」の文字情報表示とともに、「0.95M」の距離情報が表示される。また、ポップアップウィンドウの枠は、その時点での距離Db−oに応じて例えば中濃色、黄色等で表示される。また、音出力部142からは「0.95メートルです」等の音声ガイダンスが出力されたり、アラーム音(中周期の「ピッピッピッピッ」等)が出力されたりしてもよい。
〔近距離時〕
図10は、バケットBKと対象物の距離がより近接してきた場合にタッチスクリーンTS2に提示される情報の態様を示す図である。この態様においても、画面内にポップアップウィンドウが表示され、その中に「対象物−バケット間距離」の文字情報表示とともに、「0.63M」の距離情報が表示されている。このとき、ポップアップウィンドウの枠は、距離Db−oに応じて例えば濃色、赤色等で表示されている。ここでも同様に、音出力部142から「0.63メートルです」等の音声ガイダンスが出力されたり、アラーム音(短周期の「ピピピピピ・・・!」等)が出力されたりしてもよい。
なお、このような態様での情報の提示が有用となるのは、バケットBKを対象物に向かって下す操作時や、対象物をバケットBKに積み込む操作時であり、バケットBKを上げる操作時や、旋回体TRを旋回させる操作時には有用でない。このため本実施形態のシステム100は、対象物の運搬や積み込み操作を行わない場合、距離感を伝える情報を提示しない通常表示(非提示モード)にすることができる。
〔遠隔側の処理〕
先にある程度述べたように、遠隔制御部150では、以下の処理を行っている。
通常時においては、機器制御部120から送信されてきた画像データを再生処理し、表示部144(タッチスクリーンTS1,TS2)に俯瞰画像及び前方画像を表示する。操作者は、これらの画像を見ながら操作部140を用いてバックホウBHを遠隔操作する。
〔運搬操作時〕
運搬作業の操作を行う場合、操作者が対象物にバケットBKを下す操作を開始する。このとき、操作部140に対する操作から遠隔制御部150が自動的に運搬モードと判断し、機器制御部120に運搬作業の開始を伝達する。また、機器制御部120に対してバケットBKを下す操作が開始されることを送信する。
操作者は、タッチスクリーンTS2の画面上で、これから運搬しようとする対象物の箇所をタッチ操作で指定する(図8参照)。遠隔制御部150は、指定された領域を機器制御部120に伝える。
上記の例では、遠隔地点で操作者が指定した画像上の領域を機器制御部120に送信し、機器制御部120で距離に変換しているが、遠隔制御部150で距離に変換した上で機器制御部120に送信してもよい。
〔処理プログラム例〕
以上の説明で処理の概要は明らかとなっているが、以下では、フローチャートを用いて具体的な処理の手順を説明する。
〔情報提示管理処理〕
図11は、機器制御部120で実行されるプログラムの一部として情報提示管理処理の手順例を示すフローチャートである。この情報提示管理処理は、例えば機器制御部120のCPUによるタイマ割込処理の1スレッドとして実行することができる。以下、手順例に沿って説明する。
ステップS100:機器制御部120は、通信処理部134において通信実行処理を行う。この処理は、通信網160を通じて遠隔制御部150との相互通信を行うためのものである。
ステップS102:機器制御部120は、現在距離の測定が実行中か否かを確認する。未だ距離の測定を実行していなければ(No)、次にステップS104を実行する。既に距離の測定を実行中である場合(Yes)、ステップS104をスキップしてステップS106に移行する。
ステップS104:未だ距離の測定中でない場合、機器制御部120は開始条件が満たされるか否かを判断する。ここでの判断では、例えば遠隔制御部150から運搬操作の開始が伝達されたことをトリガとし、開始条件が満たされたとすることができる。特に開始条件が満たされなければ(No)、機器制御部120はここで一旦、本処理から離脱する(リターン)。一方、開始条件が満たされれば(Yes)、機器制御部120は次にステップS106に進む。
ステップS106:機器制御部120は、バケット間距離測定部124においてバケット間距離測定処理を実行する。この処理では、上記のように魚眼カメラ104,106で撮像した画像の数フレームを用いてバケットBKの検出及び距離の測定を行う。なお、具体的な処理の内容については、さらに別のフローチャートを用いて後述する。
ステップS108:機器制御部120は、バケット間距離Dbの測定が完了したか否かを確認する。未だ測定処理の途中であれば(No)、機器制御部120はここで一旦、本処理から離脱する(リターン)。一方、測定が完了したと判断した場合(Yes)、次にステップS110を実行する。
ステップS110:機器制御部120は、対象物間距離測定部128において対象物間距離測定処理を実行する。この処理では、上記のように魚眼カメラ104,106で撮像した画像の数フレームを用いて、指定された対象物までの距離の測定を行うか、もしくは距離センサ102を用いて測定を行う。なお、具体的な処理の内容については、さらに別のフローチャートを用いて後述する。
ステップS112:機器制御部120は、対象物間距離Doの測定が完了したか否かを確認する。未だ測定処理の途中であれば(No)、機器制御部120はここで一旦、本処理から離脱する(リターン)。一方、測定が完了したと判断した場合(Yes)、次にステップS114を実行する。
ステップS114:機器制御部120は、バケット−対象物間距離測定部130によりバケット−対象物間距離測定処理を実行する。この処理では、上記のように距離Db−oを算出する。
ステップS116:機器制御部120は、提示情報処理部132において提示情報生成処理を実行する。この処理では、算出した距離Db−oに応じた態様で提示する情報を生成する。
ステップS118:機器制御部120は、終了条件が満たされたか否かを判断する。ここでの判断では、例えば遠隔制御部150から運搬操作の終了が伝達されたことをトリガとし、終了条件が満たされたとすることができる。運搬操作の終了は、操作者が操作部140の操作によって明示的に伝達することとしてもよいし、操作者が運搬作業以外の操作、例えば旋回体TRを旋回させたり、走行体MVを駆動したりする操作を行うと、遠隔制御部150が自動的に判断し、機器制御部120に運搬操作の終了を伝達することとしてもよい。終了条件が満たされなければ(No)、機器制御部120はここで本処理から離脱する(リターン)。一方、終了条件が満たされれば(Yes)、機器制御部120は次にステップS120に進む。
ステップS120:機器制御部120は、提示モードを終了するため情報提示終了処理を実行する。この処理では、これまでに測定及び算出した各種の距離Db,Do,Db−oの記憶をリセットし、各種の条件フラグをクリアする。また、機器制御部120は、プログラム上で提示モードから非提示モードに切り替える。そして、機器制御部120は本処理から離脱する(リターン)。
〔バケット間距離測定処理〕
図12は、バケット間距離測定処理の手順例を示すフローチャートである。この処理は、先の情報提示管理処理(図11)中で呼び出され、バケット間距離測定部124においてサブルーチンとして実行されるものである。以下、手順例に沿って説明する。
ステップS200:呼び出し当初において、前回までの実行中ステップへ移行する処理が行われる。この処理では、前回の呼び出し時に保存したステップ番号に基づいて、今回の呼び出しで着手すべきステップ番号を決定する。初回の呼び出しであれば、未だ実行中のステップ番号は保存されていないので、バケット間距離測定部124はそのままステップS202から着手する。一方、2回目以降の呼び出しであれば、前回の呼び出し時に保存していたステップ番号を参照し、今回の呼び出しで着手すべきステップ番号を決定する。
ステップS202:左前方の魚眼カメラ104で撮像された画像フレームを取得する。取得したフレームは、例えばフレームバッファ等の一時記憶領域に保存される。
ステップS204:これまでに取得済のフレーム数を確認し、差分演算に充分なサンプル数に達しているかを判断する。取得フレーム数が充分でなければ(No)、ステップS224に進む。
ステップS224:この場合、現在までの実行中ステップ番号を保存して一旦、本処理を抜け、呼び出し元の情報提示管理処理に復帰する(リターン)。したがって、次回の呼び出しでは、ステップS200においてステップS202から着手することが決定される。
次回以降の呼び出しにおいて、取得済のフレーム数が充分であると判断すると(ステップS204=Yes)、次にステップS206以降が実行される。
ステップS206:取得済の数フレームを用いて移動体を検出する。ここでは上記のように、左前方の魚眼カメラ104で撮像された画像の数フレーム間の差分から、移動体に該当するオブジェクトを抽出する。
ステップS208〜ステップS212は、右前方の魚眼カメラ106について上記と同様の処理を行うものであり、その詳細は省略する。
ステップS214:左前方及び右前方の魚眼カメラ104,106を用いた移動体の検出が完了したかを確認する。移動体の検出が完了していない場合(No)、ステップS224でステップ番号を保存し、本処理から呼び出し元に復帰する。この場合、次回の呼び出しでは、ステップS200においてステップS202から改めて着手することが決定される。一方、移動体の検出が完了していれば(Yes)、次にステップS216に進む。
ステップS216:移動体の中からバケットBKを検出する。具体的には、検出された全ての移動体の画像特徴量からバケットBKに該当するものを検出する。
ステップS218:次に、バケットBKの検出に成功したか否かを確認する。数フレームの画像から移動体が検出されても、画像特徴量からバケットBKに該当するものが検出されなかった場合(No)、ステップS224でステップ番号を保存し、本処理から呼び出し元に復帰する。この場合、次回の呼び出しでは、ステップS200においてステップS202から改めて着手することが決定される。一方、バケットBKの検出に成功していれば(Yes)、次にステップS220に進む。
ステップS220:抽出したバケットBKの画像から、その左右両端を検出する。ここでは、上記の例(図8)に示したように、水平方向のエッジEGの左右両端を検出する。なお、画像の水平方向以外のエッジ、全体の輪郭その他の画像特徴量からバケットBKの左右両端を検出してもよい。
ステップS222:そして、ステレオ処理によりバケットBKまでの距離Dbを算出する。ここで算出した距離Dbは、以後の情報提示管理処理において使用される。
以上の手順を実行すると、本処理から呼び出し元の情報提示管理処理に復帰する(リターン)。
〔対象物間距離測定処理〕
図13は、対象物間距離測定処理の手順例を示すフローチャートである。この処理は、先の情報提示管理処理(図11)中で呼び出され、対象物間距離測定部128においてサブルーチンとして実行されるものである。以下、手順例に沿って説明する。
ステップS300:先ず、遠隔制御部150から対象物の領域が指定されたか否かを確認する。未だ対象物の領域が指定されていなければ(No)、本処理を抜けて呼び出し元の情報提示管理処理に復帰する。一方、対象物の領域が指定されていた場合(Yes)、次にステップS302を実行する。
ステップS302:遠隔制御部150から指定された対象物の設定を行う。ここでは、上記の例(図8)に示したように、タッチ操作で指定された画像領域を機器制御部120側で対象物に設定する。
ステップS304:そして、設定した対象物までの距離Doを測定する。測定方法については、既に述べたように魚眼カメラ104,106の撮影画像を用いたステレオ処理によるもの、あるいは、距離センサ102を用いた測定によるもののいずれであってもよい。ここで測定した距離Doもまた、以後の情報提示管理処理において使用される。
以上の手順を実行すると、本処理から呼び出し元の情報提示管理処理に復帰する(リターン)。
〔遠隔操作管理処理〕
図14は、遠隔制御部150で実行されるプログラムの一部として遠隔操作管理処理の手順例を示すフローチャートである。この遠隔操作管理処理は、例えば遠隔制御部150のCPUによるタイマ割込処理の1スレッドとして実行することができる。また、遠隔操作管理処理は、メインスレッド内に条件分岐を有しておらず、複数のサブルーチン群で構成されている。以下、サブルーチンについて説明する。
ステップS400:遠隔制御部150は、サブルーチンとして操作入力処理を実行する。ここでは、主にバックホウBHに対する操作者の操作に基づく処理が行われる。なお、具体的な処理の内容は、別途フローチャートを用いて後述する。
ステップS500:遠隔制御部150は、サブルーチンとして通信実行処理を実行する。ここでは、機器制御部120に伝達する各種の情報を送信する処理が行われる。
ステップS600:また、遠隔制御部150は、サブルーチンとして表示出力処理を実行する。ここでは、表示部144(タッチスクリーンTS1,TS2)で表示する画像信号の出力処理が行われる。
ステップS700:さらに遠隔制御部150は、サブルーチンとして音出力処理を実行する。ここでは、音出力部142(図示しないスピーカ、ヘッドセット等)から出力する音や音声の出力処理が行われる。
遠隔制御部150が以上のサブルーチン群を定常的に実行することで、オペレーションルームR内での俯瞰画像の表示や前方画像の表示、音出力等が随時行われるとともに、バックホウBHの遠隔操作が実現されている。また、作業モードが運搬モードに移行した場合は、機器制御部120からの情報に基づいて、操作者に距離感が伝わる態様で情報の提示が行われることになる。
〔操作入力処理〕
図15は、サブルーチンとして実行される操作入力処理の手順例を示すフローチャートである。この処理は、上記のように遠隔操作管理処理(図14)において定常的に呼び出し実行されている。
ステップS402:遠隔制御部150は、バックホウBHの操作に関する作業モードを選択する。作業モードには、例えば大きく分けて「運搬作業モード」及び「その他の作業モード」がある。作業モードの選択は、操作者が行っている操作部140(コントローラCN)への操作に基づく。上記のように、操作者がバケットBKを下ろす操作を開始すると、遠隔制御部150は「運搬作業モード」を選択する。一方、操作者が走行体MVを駆動したり、旋回体TRを旋回させたりする操作を行うと、遠隔制御部150は「その他の作業モード」を選択する。なお、「その他の作業モード」をさらに細分したモードを有していてもよい。
ステップS404:遠隔制御部150は、先のステップS402で「運搬作業モード」を選択したか否かを確認する。実際に「運搬作業モード」を選択した場合(Yes)、次にステップS406を実行する。一方、「その他の作業モード」を選択していれば(No)、ステップS406をスキップしてステップS408に進む。
ステップS406:遠隔制御部150は、運搬対象物の領域指定入力を実行する。ここでは、上記のように、タッチ入力部146(タッチスクリーンTS2)に対する操作者のタッチ操作に応じて、対象物の領域を指定する。
ステップS408:遠隔制御部150は、選択モード中の操作入力を実行する。ここでは、例えば現在の選択モードが「その他の作業モード」であれば、走行体MVに対する操作入力や旋回体TRに対する操作入力が行われる。一方、「運搬作業モード」であれば、バケットBKを含むフロント作業機構FRに対する操作入力が行われる。
ステップS410:そして、遠隔制御部150は、機器側(機器制御部120)への伝達情報を生成する。ここでは、先のステップS408で行われた各種の操作入力に基づいて、機器制御部120に対する操作信号が生成される。また、「運搬作業モード」が選択された場合は、合わせて「運搬作業の開始」を伝達する情報も生成される。
以上の手順を実行すると、遠隔制御部150は呼び出し元の遠隔操作管理処理に復帰する。
ここまでをシステム100の第1実施形態とすると、システム100には以下の第2実施形態も適用可能である。
〔第2実施形態〕
図16は、システム100の第2実施形態における各種デバイスの配置を示す図である。第1実施形態では、旋回体TRの四隅(前方左右コーナ、後方左右コーナ)に4つの魚眼カメラ104〜110を配置することで、バケットBKが2つの魚眼カメラ104,106から撮像される構成となっていた。
これに対し、第2実施形態の配置は、旋回体TRの前面(フロント)、左右側面及び背面(リヤ)に4つの魚眼カメラ204〜210を配置している。この場合でも、4つの魚眼カメラ204〜210で撮像された画像を合成し、オペレーションルームR内で俯瞰画像を表示させることができる。ただし、この配置では、前面に取り付けた1つの魚眼カメラ204でしかバケットBKが撮像されないことになる。
したがって第2実施形態では、ステレオ処理によりバケットBKまでの距離Dbを測定することはできなくなるものの、初期設定の段階で、バケットBKの水平方向の実際の長さを事前に設定しておくことで距離Dbを測定することができる。
すなわち、第1実施形態と比較すると、第2実施形態では、ステレオ処理を行う代わりに、バケットBKの画像上での長さと、実際の長さを利用して求めることが違うだけであり、その他については第1実施形態と同様に行うことができる。
以上のような実施形態の情報提示システム100によれば、実際の作業現場とは別の遠隔地点においても、対象物を運搬等する作業において、操作者に距離感が掴みやすい情報を提示することができる。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することが可能である。
既に述べたように、システム100を適用する建設機械はバックホウBH以外であってもよいし、建設機械以外の自走式遠隔操作ロボット、レスキューロボット、あるいは大気圏外で使用されるマニピュレータ等の各種の作業機器に本システム100を適用してもよい。これらの場合、各種の作業機器が有する作業体(ロボットハンド等)とその対象物との距離を測定し、遠隔地点において距離感が伝わりやすい態様で情報を提示することができる。
魚眼カメラ104〜110の配置や個数、画角や向き等は、第1、第2実施形態に例示したもの以外でもよい。また、対象物までの距離を魚眼カメラ104,106を用いたステレオ処理で測定する場合、距離センサ102を搭載していなくてもよい。
距離センサ102は、上記の実施形態では1つだけ配置されているが、複数の距離センサ102を配置してもよい。
上記の実施形態では、機器制御部120で提示する情報の生成までを行っているが、機器制御部120では情報の生成を行わず、画像信号と距離Db−oの情報だけを遠隔制御部150に送信し、遠隔制御部150が距離Db−oに応じた態様で提示する情報を生成してもよい。
あるいは、機器制御部120では距離Db−oの測定を実行せず、必要な画像信号や検出結果等を全て遠隔制御部150に送信し、遠隔制御部150で距離Db,Do,Db−oを測定することとしてもよい。この場合、機器制御部120の機能ブロックが遠隔制御部150側に移設されることになる。あるいは、機器制御部120及び遠隔制御部150が両方とも同等の機能ブロックを備えていて、適宜、いずれの側で距離の測定や情報の生成を行うかをその都度ごとに決定してもよい。
その他、実施形態等において図示とともに挙げた構造はあくまで好ましい一例であり、基本的な構造に各種の要素を付加し、あるいは一部を置換しても本発明を好適に実施可能であることはいうまでもない。
100 情報提示システム
120 機器制御部
124 バケット間距離測定部
126 対象物設定部
128 対象物間距離測定部
130 バケット−対象物間距離測定部
132 提示情報生成部
142 音出力部
144 表示部
146 タッチ入力部
150 遠隔制御部

Claims (9)

  1. 可動式の作業体による作業の対象物を設定する対象物設定手段と、
    前記作業体と前記対象物との距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離測定手段により測定した距離に応じた態様で情報を提示する提示手段と
    を備えた情報提示システム。
  2. 請求項1に記載の情報提示システムにおいて、
    前記距離測定手段は、
    前記作業体による作業の過程で、動的に変化する前記作業体と前記対象物との距離を測定し、
    前記提示手段は、
    前記距離測定手段により動的に測定した距離の変化に伴って、情報を提示する態様を変化させることを特徴とする情報提示システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報提示システムにおいて、
    前記距離測定手段は、
    所定の基準位置から前記対象物までの距離を測定する対象物間距離測定手段と、
    前記基準位置から前記作業体までの距離を測定する作業体間距離測定手段とを含み、
    前記対象物間距離測定手段及び前記作業体間距離測定手段により測定した各距離に基づいて前記作業体と前記対象物との距離を測定することを特徴とする情報提示システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の情報提示システムにおいて、
    前記距離測定手段は、
    所定の基準位置から前記作業体を撮像するステレオカメラを含み、
    前記ステレオカメラにより撮像した前記作業体の画像に基づいて前記基準位置から前記作業体までの距離を測定することを特徴とする情報提示システム。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の情報提示システムにおいて、
    前記距離測定手段は、
    前記作業体が有する水平方向の実長を設定する実長設定手段と、
    所定の基準位置から前記作業体を撮像するカメラとを含み、
    前記カメラにより撮像した画像内に現れる前記作業体の水平方向の長さと、設定した前記実長とに基づいて前記基準位置から前記作業体までの距離を算出することを特徴とする情報提示システム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の情報提示システムにおいて、
    前記対象物設定手段は、
    前記対象物を撮像するカメラと、
    前記カメラにより撮像した画像を画面上でのタッチ操作が可能なデバイスに表示する表示手段とを含み、
    前記画面上でのタッチ操作により、前記対象物を設定することを特徴とする情報提示システム。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の情報提示システムにおいて、
    前記距離測定手段は、
    所定の基準位置からの距離を測定可能な距離センサを含み、
    前記距離センサにより測定した前記対象物までの距離を用いて前記作業体と前記対象物との距離を測定することを特徴とする情報提示システム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の情報提示システムにおいて、
    前記提示手段は、
    情報の提示を行う提示モードと、提示を行わない非提示モードとを有しており、
    前記作業体による作業として前記対象物の運搬を指定する操作がなされたことをトリガにして、前記提示モードと前記非提示モードとを切り替えることを特徴とする情報提示システム。
  9. 請求項8に記載の情報提示システムにおいて、
    前記提示手段は、
    前記提示モード中に前記作業体による作業以外を指定する操作がなされたことをトリガにして、前記非提示モードに切り替えることを特徴とする情報提示システム。
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