JP2003278159A - 遠隔操作による施工方法及びシステム - Google Patents

遠隔操作による施工方法及びシステム

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JP2003278159A
JP2003278159A JP2002088761A JP2002088761A JP2003278159A JP 2003278159 A JP2003278159 A JP 2003278159A JP 2002088761 A JP2002088761 A JP 2002088761A JP 2002088761 A JP2002088761 A JP 2002088761A JP 2003278159 A JP2003278159 A JP 2003278159A
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Muneo Yoshie
宗生 吉江
Makoto Uchiumi
真 内海
Joji Hirabayashi
丈嗣 平林
Hiroo Iwata
洋夫 岩田
Hiroaki Yano
博明 矢野
Hiroyuki Kanayama
裕幸 金山
Yasushi Yamamoto
恭 山本
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National Institute of Maritime Port and Aviation Technology
Saeki Kensetsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
National Institute of Maritime Port and Aviation Technology
Saeki Kensetsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工手段を遠隔操作する操作者が、施工状況
を目視や撮影像により直接視覚により確認せずに、施工
手段を遠隔操作し施工することができる遠隔操作による
施工方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 施工機械11と施工対象との接触情報を
検出し、検出した接触情報を、ケーブル13を介して、
施工機械11に対し遠隔配置されるコントロール部12
に伝達し、接触情報に基づいて、コントロール部12に
より、表示装置20に表示される3次元立体化処理され
たコンピュータグラフィクス画像を形成し、コンピュー
タグラフィクス画像を見て、施工状況の仮想現実感を得
ることにより、施工状況に応じた操作制御情報を、ケー
ブル13を介して施工機械11に伝達し、施工機械11
を遠隔操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠隔操作による
施工方法及びシステムに関し、特に、施工状況を直接視
認することができない施工場所において施工するための
遠隔操作による施工方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾等の海底において捨石均し等
の水中土木作業を行う場合、水中バックホウ等の水中作
業機械を用いることが知られている。海底の水中バック
ホウは、海面上の作業台船から動力が供給されると共に
作動制御情報が送られて、例えば、作業台船に乗り込ん
だ操作者(オペレータ)の遠隔操作により駆動される。
この水中バックホウは、必要に応じ潜水士が直接乗り込
んで操作することもできる。
【0003】水中バックホウの遠隔操作により水中作業
を行う場合、操作者は、例えば、水中カメラ等で撮影し
た作業場所の画像を見て、作業状況を視覚により確認し
つつ進める。これにより、操作者は、視覚により確認し
た作業状況に基づき、作業場所における水中バックホウ
の位置やグラブバケットの動きを、遠隔操作により任意
に変化させながら、必要とする作業を行うことができ
る。
【0004】なお、水中作業開始前には、これから行う
作業内容に合わせた作業予定場所の水中測量を行って、
丁張りという目印を付ける作業が行われる。同様に、作
業終了後には、作業が予定通りに行われたか否かを調べ
て作業の進捗状況を確認するために、超音波を用いた、
或いはレッド(錘)や水中スタッフ(標尺)等を用いた
水中測量により、完成検査が行われる。
【0005】このように、操作者が、例えば、作業台船
から水中バックホウを遠隔操作して水中作業を行うこと
により、潜水士が直接捨て石を移動したりして水中作業
を行う場合に比べ、格段に効率良く、且つ、確実に水中
作業を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水中バ
ックホウを遠隔操作する操作者は、映し出された撮影画
像を介して視覚により確認しながら作業を行うため、作
業状況を映し出す水中カメラによる撮影画像が得られな
い場合、視覚による確認ができず、水中バックホウの遠
隔操作による水中作業が不可能になってしまう。
【0007】水中では、濁りや土砂の巻上げ等により視
覚が損なわれ易く、例えば、水中作業に伴い或いは気象
条件等により水中に濁りが発生して透明度が落ちた場
合、水中カメラにより水中作業状況を映し出すことがで
きず、操作者は、視覚による状況確認ができなくなる。
【0008】これは、海底作業等の水中作業に限るもの
ではなく、例えば、火山噴火現場で復旧作業を行う場合
等においても、同様である。火山噴火現場では、溶岩流
の熱気や噴煙に伴う降灰等を避けるため、設置したカメ
ラによる撮影画像を見ながら、安全を確保した地点から
操作者が作業機械を遠隔操作して作業を行うが、噴火に
伴う粉塵や降灰等に遮られて撮影が不可能になると、視
覚による確認ができなくなる。
【0009】この発明の目的は、施工手段を遠隔操作す
る操作者が、施工状況を目視や撮影像により直接視覚に
よって確認しなくても、施工手段を遠隔操作して施工す
ることができる遠隔操作による施工方法及びシステムを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る遠隔操作による施工方法は、施工手
段から、前記施工手段と施工対象との接触情報を検出
し、検出した前記接触情報を、伝達手段を介して、前記
施工手段に対し遠隔配置される制御手段に伝達し、伝達
された前記接触情報に基づいて、前記制御手段により、
表示手段に表示される3次元立体化処理されたコンピュ
ータグラフィクス画像を形成し、前記コンピュータグラ
フィクス画像を見て、施工状況の仮想現実感を得ること
により、施工状況に応じた操作制御情報を、前記伝達手
段を介して前記施工手段に伝達し、前記施工手段を遠隔
操作することを特徴としている。
【0011】上記構成を有することにより、施工手段か
ら検出した、施工手段と施工対象との接触情報が、伝達
手段を介して、施工手段に対し遠隔配置される制御手段
に伝達され、この接触情報に基づいて、制御手段によ
り、表示手段に表示される3次元立体化処理されたコン
ピュータグラフィクス画像が形成される。操作者は、こ
のコンピュータグラフィクス画像を見て、施工状況の仮
想現実感を得ることにより、施工状況に応じた操作制御
情報を、伝達手段を介して施工手段に伝達し、施工手段
を遠隔操作する。これにより、施工手段を遠隔操作する
操作者が、施工状況を目視や撮影像により直接視覚によ
って確認しなくても、施工手段を遠隔操作して施工する
ことができる。
【0012】また、この発明に係る遠隔操作による施工
システムにより、上記遠隔操作による施工方法を実現す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】図1は、この発明の一実施の形態に係る遠
隔操作による施工システムの概略構成を示すブロック図
である。図1に示すように、遠隔操作による施工システ
ム10は、水中や地上で各種土木工事を行うための施工
機械(施工手段)11、施工機械11との間で相互に情
報のやり取りを行うコントロール部(制御手段)12、
及び施工機械11とコントロール部12の間で情報を伝
達するケーブル(伝達手段)13を有している。
【0015】施工機械11は、有線或いは無線を用いた
遠隔操作により作動を制御することができる、地上や水
底での土木作業や建設作業等を行う各種作業機械であ
る。従って、作業員や潜水夫等の操作者(オペレータ)
Pが乗り込んで直接操作する必要がない。
【0016】この施工機械11には、施工対象に接触し
た場合の負荷(反力)に基づく感触情報を出力する接触
センサ14が備えられている。接触センサ14は、施工
機械11が施工対象に接触したことにより生ずる変化を
検出することができ、施工対象との接触を感知すること
ができる部位、例えば、バックホウのグラブバケット
等、先端作用部に取り付けられている。
【0017】また、施工機械11の各可動変位部分(例
えば、バックホウのブーム、アーム、グラブバケット
等)には、変位検出センサ15が取り付けられている。
これら各変位検出センサ15の変位出力情報から、施工
機械11の現在姿勢を認識して、施工機械11の現在位
置を基に、先端作用部、即ち、接触センサ14の位置座
標を計算により取得する。
【0018】この変位検出センサ15として、角度セン
サを用いることができ、角度センサにより得られた角度
出力情報から、施工機械11の現在姿勢を認識すること
ができる。また、角度センサに代えて、ストロークセン
サを用いても良い。各ストロークセンサのストローク出
力情報から、角度センサと同様に、施工機械11の現在
姿勢を認識することができる。
【0019】コントロール部12は、検出情報処理部1
6、3次元画像形成部17、感触出力形成部18、及び
制御情報出力部19を有し、施工機械11に対し遠隔配
置されている。このコントロール部12は、ケーブル1
3を介して施工機械11からの検出情報が入力するのに
伴い、操作者Pへ施工状況を知らせる情報を出力し、操
作者Pからの施工機械11の作動を指示する遠隔操作情
報の入力に伴い、ケーブル13を介して施工機械11へ
制御情報を出力する。
【0020】検出情報処理部16は、施工機械11から
入力した反力情報a及び位置情報bに必要な処理を施し
て、3次元画像形成部17及び感触出力形成部18に処
理情報cを出力する。
【0021】3次元画像形成部17は、検出情報処理部
16から入力した処理情報cに基づき、3次元立体化処
理されたコンピュータグラフィクス(Computer
Graphics:CG)画像からなる、施工状況の
仮想世界を表示するための3次元画像情報dを形成す
る。この3次元画像情報dの入力により、表示装置20
上には、施工状況が、3次元立体コンピュータグラフィ
クス画像からなる視覚情報として表示され、仮想現実感
(Virtual Reality:VR)を得ること
ができる。
【0022】表示装置20に表示される3次元立体コン
ピュータグラフィクス画像は、施工機械11が施工対象
物に接触した際の接触状況を、色により視覚的に表示す
ることができる。例えば、負荷(反力)の作用の有無に
応じて色を異ならせ、負荷の増加に比例して明度を変化
させる。
【0023】感触出力形成部18は、検出情報処理部1
6から入力した処理情報cに基づき、施工機械11の作
動に伴って発生する施工機械11の受ける変化を感触と
して表現するための感触情報eを形成する。この感触情
報eは、相似型ディスプレイ情報としてフォースフィー
ドバックディスプレイ(遠隔操作手段)21に送られ、
施工機械11の作動に伴う感触情報として表現される。
【0024】フォースフィードバックディスプレイ21
は、対象物から受けた反力を入力レバーに手応えとして
戻す装置であり、同時に、入力レバーを操作して対象物
に対し各種操作情報を出力することができる。
【0025】制御情報出力部19は、操作者Pがフォー
スフィードバックディスプレイ21を操作することによ
り出力された、施工機械11の作動を指示する遠隔操作
情報の入力により、ケーブル13を介して施工機械11
へ、作動指示情報に基づく制御情報fを出力する。
【0026】つまり、コントロール部12は、伝達され
た接触情報に基づいて接触地点座標を取得し、表示装置
20に表示される3次元立体化処理されたコンピュータ
グラフィクス画像を形成する。接触センサ14は、施工
機械11が施工対象に接触したことにより生ずる変化を
検出し、この接触センサ14からの接触情報に基づき感
知された負荷を、視覚的変化を持たせて表示装置20に
表示する。また、施工機械11に設けられた変位検出セ
ンサ15からの変位検出情報に基づき、施工機械11の
接触位置の3次元座標を演算取得する。
【0027】従って、操作者Pは、コンピュータグラフ
ィクス画像を見て、施工機械11の作動に伴う施工状況
の仮想現実感を得ることができ、施工状況を、表示装置
20からの視覚情報として、また、フォースフィードバ
ックディスプレイ21からの感触情報として、同時に感
知することができる。
【0028】そして、操作者Pは、視覚情報及び感触情
報に基づいてフォースフィードバックディスプレイ21
を操作することにより、施工現場を直接目視により確認
しなくても、施工状況に応じた施工機械11の操作制御
情報を、ケーブル13を介して施工機械11に伝達し、
施工機械11を任意に遠隔操作することができる。
【0029】次に、港湾等の海底における捨石均し等の
水中土木作業を、施工機械11として水中バックホウを
用い、海面上の支援台船上から遠隔操作により行う場合
について説明する。
【0030】図2は、図1の遠隔操作による施工システ
ムの水中バックホウを用いた具体例を示す説明図であ
る。図2に示すように、港湾等の海底Gにおいて、水中
バックホウ22を遠隔操作することにより、捨石均し作
業を行う。水中バックホウ22は、各種情報を伝達する
ケーブル13を介して、海面上の支援台船23に繋がっ
ている。
【0031】ケーブル13は、油圧管、制御・通信線及
びエア管等を一体化して形成されており、支援台船23
上に備えられた支援設備24のホースリールによって、
自由に巻き取り或いは巻き戻すことができる。
【0032】支援台船23には、遠隔操作室25が設け
られており、遠隔操作室25には、図示しないが、コン
トロール部12と共に表示装置20及びフォースフィー
ドバックディスプレイ21(図1参照)が設置されてい
る。また、支援台船23には、水中バックホウ22を支
援台船23から吊り下げ或いは海底から吊り上げるため
のクレーン設備(図示しない)が備えられている。
【0033】この支援台船23の船体上面には、海底地
形用のGPS(Global Positioning
Ssystem)アンテナ26及び台船位置用のGP
Sアンテナ27が設置されており、船底外面には、海底
地形情報装置28と共に複数のSBL(Short B
ase Line)受信器29が設置されている。
【0034】水中バックホウ22は、バックホウ本体3
0に方位センサ31aと傾斜センサ31bが取り付けら
れており、バックホウ本体30とブーム32a、ブーム
32aとアーム32b、アーム32bとグラブバケット
33の各連結部には、それぞれ角度センサ34が取り付
けられている。また、バックホウ本体30の上面には、
複数のSBL発信器35が設置されている。
【0035】この角度センサ34からの角度検出情報に
より、水中バックホウ22の各関節部分における変位状
況が検出され、水中バックホウ22のブーム32a、ア
ーム32b、グラブバケット33の現在姿勢を認識する
ことができる。
【0036】グラブバケット33には、接触センサ14
が備えられている。即ち、接触センサ14は、グラブバ
ケット33により、例えば、海底にある異形ブロック等
を移動しようとする場合、グラブバケット33が異形ブ
ロック等に接触したのを感知して感触情報を出力する。
【0037】この接触センサ14の位置座標は、水中バ
ックホウ22のブーム32a、アーム32b、グラブバ
ケット33の現在姿勢に基づく座標データから、計算に
より取得することができる。接触センサ14は、例え
ば、グラブバケット33の先端に取り付ける他、グラブ
バケット33全体の動きを検出することができる、グラ
ブバケット33とアーム32bの連結部に設けても良
い。
【0038】図3は、図2の水中バックホウに取り付け
られる接触センサの例を示し、(a)はロードセルを用
いた場合の説明図、(b)はリミットスイッチを用いた
場合の説明図である。
【0039】図3に示すように、接触センサ14とし
て、耐荷重のレンジの比較的大きなロードセル36を利
用して、グラブバケット33の回転軸33a回りのモー
メントを計測する。この場合、スプリング33bを介す
ることにより、荷重が直接ロードセル36にかからない
機構とする((a)参照)。また、接触センサとして、
リミットスイッチ37を利用して、グラブバケット33
の回転軸33cの微小な可動を検出する。このときの閾
値は、スプリング33dのバネ定数により変更すること
ができる((b)参照)。
【0040】上述した、支援台船23及び水中バックホ
ウ22に設けられた、接触センサ14や変位検出センサ
15等の各種計測手段により、水中バックホウ22の3
次元位置、姿勢、及び海底地形等の各種情報を得ること
ができる。これらの情報は、支援台船23の遠隔操作室
25に設置した表示装置20(図1参照)にリアルタイ
ムに表示され、操作者Pは、随時確認することができ
る。
【0041】次に、遠隔操作による施工システム(図1
参照)を用いた施工方法を説明する。この遠隔操作によ
る施工方法により、例えば、水中バックホウを用いた海
底土工均し作業を行う。
【0042】先ず、土工均し作業現場に関する各種計測
データを取得すると共に、土工均し作業実施による施工
完了後の完成時状況に基づく施工計画データを作成す
る。
【0043】次に、作成した施工計画データに基づい
て、水中バックホウ22による海底土工均し作業を行
う。作業に伴い、随時、作業現場の計測データが、水中
バックホウ22からケーブル13を介して、支援台船2
3に設けた遠隔操作室25のコントロール部12に送ら
れる。コントロール部12から、表示装置20に視覚情
報が、フォースフィードバックディスプレイ21に感触
情報が、それぞれ伝えられる。
【0044】表示装置20には、随時、作業に伴う作業
現場状況が表示され、作業現場の計測データは、作業に
伴って得られる計測データとGPSデータから取得され
た絶対位置データに基づいて更新される。この更新デー
タにより、現在の作業現場状況が表示され、完了図デー
タが記録される。
【0045】つまり、水中バックホウ22のグラブバケ
ット33を支持するアーム32b及びブーム32aの連
結可動部の動きに連動する変位検出情報から、水中バッ
クホウ22のグラブバケット33先端座標を演算する。
そして、水中バックホウ22による作業中に、接触セン
サ14に感知入力があれば、そのときのグラブバケット
33先端の座標を演算取得し、3次元立体処理されたコ
ンピュータグラフィックス画像により接触ポイントを描
画する。
【0046】この接触ポイントの数が多くなれば、グラ
ブバケット33の接触地点(地形や異形ブロック等)の
形状を把握することができる。その地形形状と予め入力
してある目的とする完成形状(例えば、高さ)とを比較
し、差分を色分けすることで、掘り過ぎ部分や未整地部
分を判断することができる。
【0047】従って、作業者Pは、表示装置20からの
視覚情報、及びフォースフィードバックディスプレイ2
1からの感触情報により、水中バックホウ22による海
底土工均し作業の現在状況を、作業の進行に合わせて随
時知ることができる。同時に、表示装置20で確認した
作業の進行状況に合わせて、フォースフィードバックデ
ィスプレイ21を操作し、水中バックホウ22の動きを
調整することができる。
【0048】このように、水中バックホウ22に取り付
けた接触センサ14によって、グラブバケット33が感
知した負荷(反力)に基づき、グラブバケット33の接
触地点座標を取得することにより、その座標を、表示装
置20に表示した3次元立体処理されたコンピュータグ
ラフィックス画像により視覚化(触像)することができ
る。
【0049】この結果、遠隔操作される水中バックホウ
22による海底作業状況を、直接或いは水中カメラ等の
映像を介した目視によって確認する必要が無く、3次元
立体処理されたコンピュータグラフィクス画像を視覚情
報としてリアルタイムに確認しながら作業することがで
きる。従って、海中が濁ったりして視覚の得られない作
業現場であっても作業が可能になる。
【0050】また、得られた更新データを施工計画デー
タと比較することにより、施工実施前に行う丁張りのた
めの計測と施工実施後に行う完了検査のための計測と
を、水中バックホウ22による海底土工均し作業と同時
に、実施することができる。
【0051】このため、作業を開始する前の計測と作業
結果を確認するための計測を別に行う必要が無く、測量
−施工−測量(検査)の工程を同時に、即ち、1工程で
行うことができ、作業時間の短縮が可能である。
【0052】また、3次元立体処理されたコンピュータ
グラフィクス画像を視覚により確認すると同時に、フォ
ースフィードバックディスプレイ21を介した感触によ
って作業の内容を判断することができる。従って、例え
ば、作業対象の海底地形を、現状のままとするか或いは
掘削、均し、その他の作業により変形するかの判断を、
表示装置20に表示された画像を見ながら行うことがで
きる。
【0053】次に、遠隔操作による施工システムに用い
られる把持装置について説明する。
【0054】図4は、遠隔操作による施工システムに用
いられる把持装置を示す説明図である。図4に示すよう
に、把持装置38は、水中バックホウ22に離脱自在に
装着され、捨石や異形ブロック等の把持対象(施工対
象)39を把持するための複数(図中、2本の場合を示
す)のセンサ付き指(掴み部)40を備えている。
【0055】この把持装置38は、水中バックホウ22
に、陸上のバックホウと同様に各種アタッチメントとし
て取り付けられる。これにより、根固めブロックや捨石
や被覆石の移動或いは敷設、破損した異形ブロックや被
災した港湾構造物の解体・撤去作業等に活用することが
できる。
【0056】物体を把持する場合に重要なことは、把持
対象物の重心位置の認識、把持の確認と、把持中におけ
る対象物の状態の監視である。重心位置から外れて物体
を掴むと不安定であり、物体を落し易い。陸上の作業に
おいては、こうした判断を目視で行うことができるため
作業は難しいものではないが、水中では濁りや土砂の巻
上げにより視覚が損なわれ易い。水中の透明度が5m以
下程度になると、ブームの先端が見えなくなり、把持の
状況が確認できないため作業は困難になる。
【0057】また、水中バックホウを、ケーソンや作業
台船上から遠隔操作することにより、視界不良時の水中
作業や被災地の復旧等に使用することが可能になり、更
に、地雷探索・撤去作業に使用することもできる。
【0058】そこで、水中施工機械やロボットの新たな
遠隔操作手法として、拡張現実感(Augmented
Reality:AR)の観念を取り入れ、反力や触
覚情報を拡張加工することで、乏しい視覚情報を補完す
ることが考えられる。この拡張現実感では、複数の情報
を人間がより理解し易いように加工、拡張するものであ
り、視覚を音に、力覚を視覚に変換する、或いは複数の
情報を合成するといったことも含んでいる。 1.拡張現実感手法の適用 人間が暗闇で物体を掴む場合、手探りで物体を探し、こ
のとき得た情報を頭の中でイメージ化して物体の形状を
推測する。また、この形状イメ−ジと掴んだときの反力
の感覚で重心位置等を推測し、安定して物体を持ち上げ
ることができる。人間は、触覚と力覚及びそれらを元に
したイメージによって、視覚に頼らなくとも把持作業を
確実に行うことができる。
【0059】そこで、このような人間の推測方法を応用
することにより、視覚が乏しい場合の把持作業におい
て、複数の情報を加工、拡張、組み合わせて利用し、欠
落した視覚情報を補完する。つまり、反力の伝達、反力
の視覚化、触像の視覚化の3方法を組み合わせて、視覚
情報の補完を行う。 (反力の伝達)把持装置が把持した感覚を操作者に伝達
できるように、双方向(バイラテラル)制御を用いる。
把持装置に、力覚センサや触覚センサを取り付け、これ
らのセンサで取得した力を操作装置に取り付けたモータ
で操作者の手に提示する。これにより、操縦者は、物体
を掴んだときの反力を感じることができる。 (反力の視覚化)把持装置に取り付けた力覚センサは、
コンクリートブロック等を把持するため、数トン以上の
非常に大きな力をうけるが、操作者にこの力を直接伝達
することはできないため、力の縮小が必要になる。この
とき、物体との接触のような比較的小さな力も縮小され
るため、操作者は物体との接触を認識することができな
くなる。そこで、モニタに描画する把持装置の色を作用
力によって変化させることで、視覚的に反力を認識でき
るようにする。
【0060】提示すべき情報としては、把持装置各指の
接触の有無と把持力、重力方向に作用する力である。各
指が物体と接触してない場合は、指をグレー色で描画
し、何らかの物体と接触し反力を受けた場合には、描画
色を赤に変化させる。更に、反力が大きくなるに従い赤
みを強くする。なお、色の種類は一例を示し、以下の説
明においても同様である。
【0061】物体を掴み持ち上げた場合、各指の重力方
向に作用する力を提示するブロックを各指につけて描画
する。無負荷時には、指と同じくグレー色で描画し、重
力方向下に力が作用したときには赤色、上に作用したと
きは緑色で描画する。この色も、力の大きさに比例して
色味を変化させる。物体の重心位置を中心として把持で
きていない場合は、各指に作用する力の大きさや方向に
ばらつきを生じる。これにより、重力方向作用力提示部
の色もばらつくため、操作者は、直感的に把持位置のず
れを理解することが可能となる。 (触像の視覚化)反力を伝達し視覚化することで、物体
との接触等がある程度は理解できるが、実際に自分の手
で触る場合とは違い、対象物のイメ−ジは作り難く不明
瞭である。そこで、実際に、ロボットハンドが触った場
所をコンピュータの画面上に描画することで像を作り、
作業の助けとする触像の視覚化を行う。このとき作成さ
れた像を“触像体”(Haptic Image Ob
ject)と呼ぶ。
【0062】触像体の作成方法としては、把持対象物を
地面と区別し描画する頂点数を少なくできることから、
ハンドが触った点を頂点として多面体を作成する方法を
用いる。但し、現時点では、研究の初期段階でもあり、
触像の視覚化の有効性検証に主眼を置くこと及びシミュ
レーション計算の負荷軽減から、触像体で表現する対象
物の形状は凸多面体に限る。より複雑な形状の凹多面体
は、凸多面体を組み合わせる等により表現可能であると
考えられる。
【0063】図5は、触像の視覚化のプロセスを示す説
明図である。図5に示すように、先ず、最初にハンドが
対象物を把持したときに、核となる小さな三角形4面体
を作成する((a)参照)。次に、このとき接触した点
を新たな頂点として4面体に追加し、最初の触像体HI
を構成する。この方法であれば、最初に接触した点が2
点であっても、最初の触像体を作ることができる。
【0064】この頂点追加アルゴリズムに関して、触像
体HIがn個の頂点を持つ状態で説明する。
【0065】n個の頂点を持つ触像体HIの頂点リスト
Vtを Vt={vt1 ,vt2 ,…,vtn } …(1) HIの平面リストFtを Ft={ft1 ,ft2 ,…,ft2n-4} …(2) とする。
【0066】解像体の作製は、以下の手順で行う。 1)ハンドが把持対象物に接触したとき((b)参
照)、HIのあるk番目の平面ftk に属する1番目の
頂点vtj からvtn+1 へのベクトルavtを引く
((c)参照)。
【0067】 avt=vtn+1 −vtj …(3) 2)式(4)を用い、avtと平面の法線nfkの角が90
度未満ならftk が可視であると判断する。
【0068】 cos-1{(avt/|avt|)・nfk}<π/2 …(4) 3)全ての平面について可視・不可視を調べ((d)参
照)、可視面と不可視面が隣接する辺から、可視境界凸
包の頂点リストVtr を作る((e)参照)。 4)頂点リストVtr にVtn+1 を追加する。 5)可視面の内、隣接する平面が全て可視の場合、その
平面に属する頂点は原点リストVtより消去する。可視
面を平面リストFtより消去する。境界頂点リストVt
r と新しい頂点Vtn+1 から平面を作り、平面リストF
tに追加する((f)参照)。
【0069】この作業を繰り返すことにより、解像体H
Iが次第に把持対象物の形状に近づいてゆく。 2.把持作業シミュレーション 前述した拡張現実感手法を検証するために、把持作業シ
ミュレーションのプログラムを製作した。コンピュ−夕
を用いて仮想世界を作り、その中でコンピュータグラフ
ィクス(CG)の3指把持装置を外部(実世界)の操作
装置を用いて操作し、把持実験を行う。
【0070】シミュレ−ションは、リアルタイム物理シ
ミュレーションである。物理的現象としては、物体の落
下、物体の接触を再現できる。仮想世界の構成要素は、
把持装置であるハンド、地面、把持対象物であり、地面
は平面、把持対象物体は1個の凸多面体とする。シミュ
レーション画面は、俯瞰、上面、側面からの様子を提示
し、俯瞰図は、ズームイン・アウトや視点の変更が可能
である。 (システム構成)実験装置は、操作装置と操作装置制御
用コンピュータとシミュレーション計算用コンピュータ
からなり、これらをLAN(Local Area N
etwork)回線で接続している。シミュレーション
画像は、計算用コンピュータ側のモニタで表示する。操
作装置制御用コンピュータからは、指先の位置情報とコ
マンドを送信する。シミュレーション用コンピュータ
は、シミュレータ内でハンドを位置制御し、その動作に
より得られた反力を送信する。このシステムは、位置指
令力帰還型のマスタ・スレーブシステムとなっている。 (操作装置)操作装置は、力覚提示型操作装置のハプテ
ィックマスタを利用している。ハプティックマスタは、
3つのリンクユニットを持ち3次元位置の取得と各方向
への反力生成を行うことができる。この3つのリンクの
先端位置を、仮想空間内のハンドの指先位置に対応させ
制御する。操作者は、3つのリンクに指を固定して操作
を行う。仮想空間内のハンド(把持装置)が物を掴み反
力を生じたとき、ハプティックマスタのモ−夕が動作し
て、反力を操作者に伝達することができる。 (ハンド)ハンドの形状は、コンビュータの計算負荷の
軽減から、3指と重力方向反力提示部の必要最小限の要
素とした。3指の描画色は、無負荷時にはグレー色であ
るが、負荷が作用すると赤色になり、負荷の増加に比例
して明度を強くする。これにより、指の物体との接触や
把握力を、色で視覚的に提示することができる。重力方
向反力提示部は、反力の重力方向成分のみを提示する。
重力方向下向きに反力が作用した場合、描画色が赤色に
変化し、上向きに反力が作用した場合、緑色に変化す
る。これら描画色の明度は、反力の大きさに比例する。
これにより、把持対象物の傾き等の把持状態を、操作者
が視覚により理解することが可能である。 (ハンドの姿勢計算)ハプティックマスタを利用した操
作装置では、3点の位置しか取得できない。従って、各
指先の位置は決定されるがハンドの姿勢は定まらない。
そこで、指先位置の3点から計算によりハンドの姿勢を
求める。
【0071】図6は、ハンド姿勢の計算方法を示す説明
図である。図6に示すように、先ず、指i(i=1,
2,3)の位置ベクトルクpi から平面を構成し、法線
h を求める。
【0072】 a=p2 −p1 ,b=p3 −p1 h =a×b …(5) また、この3点から、ハンド座標中心位置Ch を求め
る。
【0073】 Ch =〔{(p2 +p3 )1/2}+p1 〕1/2 …(6) また、法線nh と中心位置から、ハンド座標となる姿勢
マトリクスRh を求める。xh ,yh ,zh をハンド座
標単位ベクトルとすると、 Rh =[xh ,yh ,zh ] …(7) xh =r/|r|,zh =nh /|nh |,yh =xh ×zh …(8) 但し、r=p1 −Ch である。
【0074】この座標中心位置Ch と姿勢マトリクスR
h をハンド描画時の基準とし、座標変換を行う。 (ハンドの運動方程式)ハンドの指先は、操作装置の位
置と直接対応するため、操作装置で取得した位置をその
まま仮想空間内で指先の位置とすることもできる。しか
しながら、操作装置からの位置指令は、サンプリングタ
イムを要する離散的なものであり、仮想空間内では移動
量等のスケールも拡大される。仮想空間内では、指先が
瞬間的に大きく移動し、反力が急激に変化する。操作装
置のノイズによる値のぶれにも反応してしまうため、安
定して把持を行うことが困難となった。
【0075】そこで、計算負荷も考慮しつつ、指先だけ
に質点を設定し、並進運動だけを考えて運動方程式を立
てる。また、指先の振動を抑制するため、粘性摩擦を作
用させる。
【0076】図7は、指モデルの運動方程式を説明する
ブロック図である。図7に示すように、指i(i=1,
2,3)の質量をmi 、位置ベクトルをpi 、速度ベク
トルをpvi、加速度ベクトルをpai、外力をfi 、駆動
力をτi 、粘性抵抗係数をcとすると mi ai=fi +τi −cpvi …(9) となる。 (制御系の構成)図8は、システム全体の制御系の構成
を示すブロック図である。図8に示すように、ハンドの
指は、x,y,z方向に対して位置制御する。指iの目
標位置をpri、比例制御ゲインをkp とすると、 τi =kp (pri−pi ) …(10) となる。
【0077】把持対象物を手探りで探索する際、ハンド
が把持対象物に接触して把持対象物を移動させてしま
い、対象物を見失ってしまう場合が生じた。そこで、探
索時等には、モードセレクタで把持装置の出力切り替え
を行う。探索モード時に、外力がある一定以上となった
場合、式(10)で求めた駆動力にリミツタを加えて出
力を制限する。また、ハンドの出力を制限すると、操作
者に伝達する反力が小さくなってしまうので、探索モー
ド時には、反力の伝達係数を切り替え、操作者に物体と
の接触等の力が伝わるようにする。 (接触)図9は、物体の粘弾性接触を示し、(a)は接
触の説明図、(b)は接触位置の修正の説明図である。
図9に示すように、物体との接触は、粘弾性接触をシミ
ュレートする。接触の計算は、頂点と平面で行う。対象
とする頂点が、多面体の中に入ったらこれを判定する。
接触が判定されたら、平面の法線方向に衝撃力を作用さ
せる。
【0078】反力をFr 、摩擦力をFf 、衝撃力をFc
とすると、定常接触時は、 Fr =Fn +Ff …(11) 衝突時は、これに衝撃力を付加し、 Fr =Fn +Ff +Fc …(12) Fc =kc d を用いる。但し、 Fn =kf v +kc d …(13) dp =pvt−pc v =(nf ・dp)nf d =pvvt −pacv =(nf ・dp)nf である。ここで、vd :相対速度、pc :平面の衝突
点、pvt:頂点、pvvt ,pac:速度ベクトル、dv
鉛直方向の移動ベクトル、dh :水平方向の移動ベクト
ル、dp :接触点からの移動ベクトル、nf :平面の法
線ベクトルとする。 (摩擦の計算)摩擦力は、動摩擦と静止摩擦を作用させ
る。接触点が移動したとき、平面に平行に静止摩擦を作
用させる。移動量がある値を超えたときに、動摩擦を作
用させ、接触点の原点を変更する。
【0079】接点の原点からの移動ベクトルをdh 、限
界移動量dmax とするとき、摩擦力Ff は、|dh |≦
max のとき静止摩擦係数をks とすると、 Ff =ks |Fr |dh /dmax …(14) dv=(nf ・dp )nf h =dp −dv |dh |>dmax のとき動摩擦係数をkd とすると、 Ff =kd |Fr |uh …(15) uh =dh /|dh | となる。
【0080】動摩擦のときは、移動前の接触原点pco
ら、接触原点pc を以下のように更新する。
【0081】 pc =pvt −dmax h …(16) これにより、常に一定の動摩擦力が接触点に作用する。 (触像体構成の条件)ハンドは、仮想世界において、把
持対象物以外の地面にも接触する。地面に接触した場合
は、触像体を作ると対象物の形が不明確になってしま
う。そこで、ハンドが物体を“把持”したことを判定
し、このときだけ触像体を構成することとする。
【0082】また、物体に触りながらハンドが移動する
ときは、常に接触していると判定される。そのままで
は、連続して触像体の頂点が追加されるため、プログラ
ムの実行速度が遅くなってしまう。“把持”の判定と共
に、“解放”の判定も行い、新たに把持されたときだけ
触像体の構成が行われるようにする。これらの判定条件
は、以下のようになる。
【0083】条件1:操作者の親指に相当する指3とそ
れ以外の指1,2の両方、若しくはどちらか一方が物体
と接触したときに“把持”とする。
【0084】条件2:条件1が満足されないとき、“解
放”とする。 3.把持作業シミュレーション実験 (実験方法)前述したシミュレーション環境で、被験者
により把持作業実験を行い、視覚を得られない場合に拡
張現実感手法を用いた把持システムが有効であることを
確認する。把持作業は、物体を掴んで持ち上げるところ
までとする。把持対象物体は、コンクリートブロックを
想定した四角柱で、重さは約4500kgである。把持
対象物が見える場合と見えない場合について、操作者に
提示する情報を変え、被験者10人に対し実験を行っ
た。 (評価方法) 把持システムの評価は以下に示す項目で行う 1)成功率:物体を持ち上げると2点、把持のみ1点、
失敗0点とし、3回の試行の合計点を最高点6点で割
り、作業の成功率とする。 2)傾斜角度:把持が成功したとき(1点以上)のブロ
ックのy軸と水平面の傾斜角度の平均値。 3)位置偏差:把持が成功したときのx−y平面上のブ
ロック重心位置とハンド中心位置の距離の平均値。 4)作業時間:把持が成功したときに要した時間の平
均。
【0085】上記の項目を被験者毎に出すと共に、被験
者全員の平均値を出し、把持システムの評価とする。 (実験結果)把持作業実験の成功率は、視覚が伴う実験
では非常に高い値となっている。把持対象物が見えない
条件で反力の視覚化や提示だけを行う実験では、非常に
低い成功率である。不可視の場合でも、触像体を用いる
実験では、成功率が高く、可視の場合と比較しても遜色
がない。触像体に関しては、被験者全員が作成できた。
【0086】図10は、触像体の視覚化の例を示し、
(a)は触像体が作成されてゆく様子を示す説明図、
(b)は作成された触像体の説明図である。図10
(a)に示すように、左上から右上、更に左下から右下
へと、ハンド41の動きと共に、徐々に形状が作成され
てゆき、触像体42が完成する。完成した触像体42が
表示される表示画面には、把持状態確認用の把持対象物
43も一緒に表示される((b)参照)。
【0087】このように、把持装置に力センサを取り付
けて、反力の有無により把持対象物との接触を検出する
と共に、コンピュータグラフィクスで描画した把持装置
の描画色を、反力の大きさにより変化させることで、直
感的に反力を理解することができるようにする。
【0088】また、把持装置が受けた反力を、操縦者に
操作装置を介して伝達することにより、操縦者に把持の
感覚を理解させ、指や爪の掴み部に作用する反力のばら
つきから、把持対象物の傾き(重心位置のずれ)の検出
を可能にする。
【0089】更に、把持装置の関節部に取り付けた角度
センサから角度情報を取得し、把持装置が接触した部分
の3次元位置を計算し、把持装置が把持対象物と接触し
た座標を基にして、コンピュータグラフィクスで接触し
た点を頂点とする立体を描画することにより、把持対象
物の形状を明らかにする。
【0090】従って、濁り等によってTVカメラや目視
で把持状況を確認することは困難な水中で、把持装置の
掴み部(爪や指)と把持対象物の接触を検出し、検出結
果を操縦者に伝達することができる。これにより、手探
りによる感覚(触覚)や反力で対象物を把持することが
できたか、重心位置とずれていないかを確認することが
できる。
【0091】また、把持装置から得られた反力を、コン
ピュータグラフィクスで色の変化として表し、反力を視
覚的に理解きるようにする、即ち、触覚により得られた
把持対象物の形状イメージである触像を、コンピュータ
グラフィクスで視覚化することにより、操縦者は、把持
対象物の形状や重心位置を確認することができる。
【0092】この効果、水中バックホウ22のアタッチ
メントとして把持装置を取り付ければ、把持装置を遠隔
操作して、捨て石の移動や異形ブロックの撤去・移動や
構造物の解体作業等に使用することができる。また、把
持装置をクレーンにより吊り下げることで、大型の構造
物や異形ブロックの撤去・据え付けに使用することがで
きる。
【0093】このように、この発明によれば、遠隔操作
による施工システム10は、施工対象との接触情報を検
出する接触センサ14が設けられた施工機械11と、施
工機械11に対し遠隔配置され、検出した接触情報に基
づき、表示装置20に表示される3次元立体化処理され
たコンピュータグラフィクス画像を形成するコントロー
ル部12と、接触情報を施工機械11からコントロール
部12へ伝達する伝達手段と、コンピュータグラフィク
ス画像を見て、施工状況の仮想現実感を得ることによ
り、施工状況に応じた操作制御情報を、伝達手段を介し
て施工機械11に伝達し、施工機械11を遠隔操作する
遠隔操作手段とを有する。
【0094】これにより、濁った水中や火山の噴煙の中
等、モニタカメラの使用が不可能な状況、即ち、視覚の
得られない現場においても、3次元立体処理されたコン
ピュータグラフィックス画像を視覚によりリアルタイム
に確認しながら、土木作業や建設作業を行うことができ
る。
【0095】また、施工に際し、丁張りと完了検査を同
時に行うことができるため、施工前後の計測を個別に行
う必要が無く、作業時間の短縮が可能である。
【0096】また、3次元立体処理されたコンピュータ
グラフィクス画像を視覚により確認すると同時に、フォ
ースフィードバックディスプレイ21を介した触覚によ
って作業状況を随時確認することができるため、表示装
置20に表示された画像を見ながら、例えば、更に掘削
を進めるとか、異形ブロックの移動方向を変更すると
か、状況に応じて作業内容を決定することができる。
【0097】なお、上記実施の形態において、施工機械
11とコントロール部12の間で情報を伝達する伝達手
段は、ケーブル13等の有線に限るものではなく、音波
等を用いた無線でも良い。また、遠隔操作される施工機
械11は、バックホウに限るものではなくブルドーザ等
の各種土木建設機械でも良く、水中においても同様に、
水中での使用が可能な他の土木建設機械でも良い。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、施工手段から検出した、施工手段と施工対象との接
触情報が、伝達手段を介して、施工手段に対し遠隔配置
される制御手段に伝達され、この接触情報に基づいて、
制御手段により、表示手段に表示される3次元立体化処
理されたコンピュータグラフィクス画像が形成され、操
作者は、このコンピュータグラフィクス画像を見て、施
工状況の仮想現実感を得ることにより、施工状況に応じ
た操作制御情報を、伝達手段を介して施工手段に伝達
し、施工手段を遠隔操作するので、施工手段を遠隔操作
する操作者が、施工状況を目視や撮影像により直接視覚
によって確認しなくても、施工手段を遠隔操作して施工
することができる。
【0099】また、この発明に係る遠隔操作による施工
システムにより、上記遠隔操作による施工方法を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る遠隔操作による
施工システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の遠隔操作による施工システムの水中バッ
クホウを用いた具体例を示す説明図である。
【図3】図2の水中バックホウに取り付けられる接触セ
ンサの例を示し、(a)はロードセルを用いた場合の説
明図、(b)はリミットスイッチを用いた場合の説明図
である。
【図4】遠隔操作による施工システムに用いられる把持
装置を示す説明図である。
【図5】触像の視覚化のプロセスを示す説明図である。
【図6】ハンド姿勢の計算方法を示す説明図である。
【図7】指モデルの運動方程式を説明するブロック図で
ある。
【図8】システム全体の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図9】物体の粘弾性接触を示し、(a)は接触の説明
図、(b)は接触位置の修正の説明図である。
【図10】触像体の視覚化の例を示し、(a)は触像体
が作成されてゆく様子を示す説明図、(b)は作成され
た触像体の説明図である。
【符号の説明】
10 遠隔操作による施工システム 11 施工機械 12 コントロール部 13 ケーブル 14 接触センサ 15 変位検出センサ 16 検出情報処理部 17 3次元画像形成部 18 感触出力形成部 19 制御情報出力部 20 表示装置 21 フォースフィードバックディスプレイ 22 水中バックホウ 23 支援台船 24 支援設備 25 遠隔操作室 26,27 GPSアンテナ 28 海底地形情報装置 29 SBL受信器 30 バックホウ本体 31a 方位センサ 31b 傾斜センサ 32a ブーム 32b アーム 33 グラブバケット 33a 回転軸 33b スプリング 33c 回転軸 33d スプリング 34 角度センサ 35 SBL発信器 36 ロードセル 37 リミットスイッチ 38 把持装置 39 把持対象 40 センサ付き指 41 ハンド 42 触像体 43 把持対象物 G 海底 P 操作者 a 反力情報 b 位置情報 c 処理情報 d 3次元画像情報 e 感触情報 f 制御情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 真 神奈川県横須賀市長瀬3丁目1番1号 独 立行政法人 港湾空港技術研究所内 (72)発明者 平林 丈嗣 神奈川県横須賀市長瀬3丁目1番1号 独 立行政法人 港湾空港技術研究所内 (72)発明者 岩田 洋夫 茨城県つくば市天王台1丁目1番地1号 筑波大学内 (72)発明者 矢野 博明 茨城県つくば市天王台1丁目1番地1号 筑波大学内 (72)発明者 金山 裕幸 東京都港区北青山一丁目2番3号 佐伯建 設工業株式会社内 (72)発明者 山本 恭 東京都港区北青山一丁目2番3号 佐伯建 設工業株式会社内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB04 BA04 BA06 BB10 DB04 DB05 FA02 2D045 AA04 BA02 CA02 CA36

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】施工手段から、前記施工手段と施工対象と
    の接触情報を検出し、 検出した前記接触情報を、伝達手段を介して、前記施工
    手段に対し遠隔配置される制御手段に伝達し、 伝達された前記接触情報に基づいて、前記制御手段によ
    り、表示手段に表示される3次元立体化処理されたコン
    ピュータグラフィクス画像を形成し、 前記コンピュータグラフィクス画像を見て、施工状況の
    仮想現実感を得ることにより、施工状況に応じた操作制
    御情報を、前記伝達手段を介して前記施工手段に伝達
    し、前記施工手段を遠隔操作することを特徴とする遠隔
    操作による施工方法。
  2. 【請求項2】前記コンピュータグラフィクス画像は、 拡張現実感(Augmented Reality)の
    観念を取り入れて前記接触情報を拡張加工することによ
    り形成されることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操
    作による施工方法。
  3. 【請求項3】前記コンピュータグラフィクス画像は、 前記施工手段からの変位検出情報に基づき演算取得した
    前記施工手段の接触位置座標を、前記施工手段の接触ポ
    イントとして描画することを特徴とする請求項1または
    2に記載の遠隔操作による施工方法。
  4. 【請求項4】前記接触情報に基づき前記施工手段の接触
    地点座標を取得することにより、丁張りと完了検査に伴
    う計測を施工と同時に行うことを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の遠隔操作による施工方法。
  5. 【請求項5】施工対象との接触情報を検出する接触セン
    サが設けられた施工手段と、 前記施工手段に対し遠隔配置され、検出した接触情報に
    基づき、表示手段に表示される3次元立体化処理された
    コンピュータグラフィクス画像を形成する制御手段と、 前記接触情報を前記施工手段から前記制御手段へ伝達す
    る伝達手段と、 前記コンピュータグラフィクス画像を見て、施工状況の
    仮想現実感を得ることにより、施工状況に応じた操作制
    御情報を、前記伝達手段を介して前記施工手段に伝達
    し、前記施工手段を遠隔操作する遠隔操作手段とを有す
    ることを特徴とする遠隔操作による施工システム。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、 拡張現実感(Augmented Reality)の
    観念を取り入れて前記接触情報を拡張加工することによ
    り、前記コンピュータグラフィクス画像を形成すること
    を特徴とする請求項5に記載の遠隔操作による施工シス
    テム。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、 前記接触情報に基づき接触地点座標を取得することを特
    徴とする請求項5または6に記載の遠隔操作による施工
    システム。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、 前記接触センサからの接触情報に基づき感知された負荷
    を、視覚的変化を持たせて前記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の遠隔操
    作による施工システム。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、 前記施工手段に設けられた変位検出センサからの変位検
    出情報に基づき、前記施工手段の接触位置の3次元座標
    を演算取得することを特徴とする請求項5から8のいず
    れかに記載の遠隔操作による施工システム。
  10. 【請求項10】前記接触センサは、 前記施工手段が前記施工対象に接触したことにより生ず
    る変化を検出することを特徴とする請求項5から9のい
    ずれかに記載の遠隔操作による施工システム。
  11. 【請求項11】前記施工手段は、水中バックホウであ
    り、前記接触センサは、グラブバケットと前記グラブバ
    ケットを変位可能に支持するアームとの連結部分に設け
    られていることを特徴とする請求項10に記載の遠隔操
    作による施工システム。
  12. 【請求項12】前記施工手段は、前記施工対象を把持す
    るための複数の掴み部を備えた把持装置であり、前記接
    触センサは、前記各掴み部にそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項10に記載の遠隔操作による施工
    システム。
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