JP6692127B2 - 天板昇降式什器 - Google Patents
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Description
このような天板付什器においては、使用者の体格、性別、好み等によって、作業のしやすい天板の高さは個々に異なる。そこで、例えば特許文献1、2に開示されているように、天板の高さを上下に変更可能とする昇降機能を備えた天板付什器が多用されている。
すなわち、本発明に係る天板昇降式什器は、上面が作業面とされた天板と、床面上に設けられ、上下方向に伸縮することで前記天板を昇降可能に支持する少なくとも1以上の脚部と、前記脚部の前記上下方向の伸縮にともない昇降可能に、少なくとも1の前記脚部に支持され、情報を表示する表示装置を前記天板の上方に配置する支持部と、前記支持部に支持され、該支持部を挟んで前記表示装置と反対側に設けられたパネルと、を備え、平面視において、前記支持部は、支持された前記脚部と重なるように配置され、前記脚部として、前記上下方向と交差する所定方向に離間して配置された第一の脚部及び第二の脚部を備え、前記第一の脚部は、前記天板における前記所定方向の一方の端部に設けられ、前記支持部を支持し、前記第二の脚部は、前記天板における前記所定方向の他方の端部から前記一方の端部側にセットバックした位置に配置され、平面視において、前記表示装置及び前記パネルを支持する前記支持部の重心位置は、前記支持部を支持する前記脚部の図心位置に重なるように配置されていることを特徴とする。
さらに、平面視において支持部は支持された脚部と重なるように配置されているため、支持部の荷重が脚部に鉛直下向きに作用する。よって、鉛直下向きに対して交差する方向の力、つまり脚部の上下方向の伸縮の妨げとなる力の発生が抑えられるため、脚部が上下方向に円滑に伸縮することで、天板を円滑に上下昇降させることができる。
また、第一の脚部が天板における所定方向の一方の端部の下方に配置されるため、第一の脚部に支持された支持部及び支持部に支持された表示装置は一方の端部の上方に配置される。よって、天板の上方では一方の端部から他方の端部にわたって所定方向に開放されているため、天板上を広く使用することができる。
また、第二の脚部が天板における所定方向の他方の端部から一方の端部側にセットバックした位置に配置されるため、天板の下方において、第二の脚部から天板の他方の端部にわたって所定方向に開放することができる。
また、平面視において表示装置及びパネルを支持する支持部の重心位置は支持部を支持する脚部の図心位置に重なるように配置されているため、支持部、表示装置及びパネルの荷重により脚部に作用するモーメントがより一層抑えられる。よって、脚部が、表示装置及びパネルを安定的に支持することができる。
さらに、平面視において表示装置及びパネルを支持する支持部の重心位置は支持部を支持する脚部の図心位置に重なるように配置されているため、表示装置及びパネルを支持する支持部の荷重が脚部に鉛直下向きに作用する。よって、鉛直下向きに対して交差する方向の力、つまり脚部の上下方向の伸縮の妨げとなる力の発生がより一層抑えられるため、脚部が上下方向に円滑に伸縮することで、天板を円滑に上下昇降させることができる。
図1、図2に示すように、デスク装置(天板昇降式什器)1は平面視長方形状に形成された天板部20と、床面Fに設置される天板支持体10と、天板支持体10に取り付けられたモニターフレーム(支持部)40と、モニターフレーム40に取り付けられたモニター(表示装置)M及びパネルPと、を備えている。
天板部20は、上面21fが作業面とされた天板21を備えている。天板21は、平面視略長方形状をなすとともに、天板21の幅方向の端部(幅方向の他方の端部)21Qが外方に向かって凸となるように湾曲した形状をなしている。これにより、端部21Qに沿って、多くの利用者を配置可能としている。天板21の幅方向の端部(幅方向の一方の端部)21P側には、後述するモニターM及びパネルPが配置されている。
天板支持体10は、天板21の幅方向(所定方向)に離間して配置された一対の脚部11A,11B(順に、第一の脚部、第二の脚部)と、一対の脚部11A,11Bどうしを連結する連結体30と、を有している。
図3に示すように、支持フレーム23は、天板21を支持する天板部23aと、天板部23aの一方の端部(デスク装置1の幅方向内方側の端部)から下方に折曲された内板部23bと、天板部23aの他方の端部(デスク装置1の幅方向外方側の端部)から下方に折曲された外板部23cとを有している。
図4は、本発明の一実施形態に係る天板昇降式什器の要部において、表示装置を分解した斜視図である。図5は、図1のA−A矢視図である。図6は、図5のB部を拡大して断面で示した断面図である。
図3、図4、図5及び図6に示すように、モニターフレーム40は、上下方向に延びる一対の縦フレーム41,41と、一対の縦フレーム41,41どうしを連結する横フレーム42,42とを有している。これら縦フレーム41及び横フレーム42は、管状に形成されている。モニターフレーム40は、平面視において、脚部11Aと重なるように配置されている。
モニターMは、電力及び情報の供給により文字や映像を映し出すものである。モニターMは、デスク装置1の前後方向に離間して配置された一対のモニターブラケット51,51を介して、モニターフレーム40に取り付けられている。
パネルPは、図示しないL金具等を介して、モニターフレーム40におけるデスク装置1の幅方向外方に取り付けられている。
制御ユニットは、例えば、天板21の下面等に固定されている。この制御ユニットには、デスク装置1が配置される執務空間に設けられた商用電源に接続される電源ケーブル(不図示。以下同じ。)が接続されている。
利用者が操作部19に対して所定の操作を入力すると、操作部19から配線ケーブルを介し、制御ユニットに操作信号が送信される。制御ユニットは、操作部19から操作信号を受信すると、受信した信号に基づいて脚部材13に昇降動作を実行させる指令信号を出力する。各脚部材13は、指令信号を受信すると、その指令信号に応じて、例えば各脚部材13に内蔵された伸縮駆動装置(不図示)によって伸縮駆動され、これによって天板部20の高さの調整がなされる。
さらに、平面視においてモニターフレーム40は天板支持体10の脚部11Aと重なるように配置されているため、モニターフレーム40の荷重が脚部11Aに鉛直下向きに作用するため、鉛直下向きに対して交差する方向の力、つまり脚部11Aの上下方向の伸縮の妨げとなる力の発生が抑えられるため、脚部11Aが上下方向に円滑に伸縮することで、天板21を円滑に上下昇降させることができる。
10…天板支持体
11A…脚部(第一の脚部)
11B…脚部(第二の脚部)
12…ベース部材
13…脚部材
20…天板部
21…天板
21k…凹部(貫通部)
23…支持フレーム
23s…配線挿通孔
30…連結体
31…外側連結杆
32…内側連結体
40…モニターフレーム(支持部)
46…フレームカバー
51…モニターブラケット
F…床面
M…モニター(表示装置)
P…パネル
Claims (5)
- 上面が作業面とされた天板と、
床面上に設けられ、上下方向に伸縮することで前記天板を昇降可能に支持する少なくとも1以上の脚部と、
前記脚部の前記上下方向の伸縮にともない昇降可能に、少なくとも1の前記脚部に支持され、情報を表示する表示装置を前記天板の上方に配置する支持部と、
前記支持部に支持され、該支持部を挟んで前記表示装置と反対側に設けられたパネルと、を備え、
平面視において、前記支持部は、支持された前記脚部と重なるように配置され、
前記脚部として、前記上下方向と交差する所定方向に離間して配置された第一の脚部及び第二の脚部を備え、
前記第一の脚部は、前記天板における前記所定方向の一方の端部に設けられ、前記支持部を支持し、
前記第二の脚部は、前記天板における前記所定方向の他方の端部から前記一方の端部側にセットバックした位置に配置され、
平面視において、前記表示装置及び前記パネルを支持する前記支持部の重心位置は、前記支持部を支持する前記脚部の図心位置に重なるように配置されていることを特徴とする天板昇降式什器。 - 前記支持部と前記脚部との連結部は、前記脚部の直上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の天板昇降式什器。
- 前記天板には、上下方向に貫通する貫通部が形成され、
前記支持部の下部は、前記貫通部に配置されていることを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の天板昇降式什器。 - 前記支持部は、前記天板の下面に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の天板昇降式什器。
- 前記脚部には、配線を挿通可能な配線挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の天板昇降式什器。
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