JP6690307B2 - 不燃化粧板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は不燃化粧板及びその製造方法に関する。
化粧シートと不燃性の板材とを貼り合わせた化粧板は、床面、壁面等の内装や家具などの様々な用途に不燃材料として使用されている。不燃性建築材料として一般的に使用されている火山性ガラス質複層板は、化粧シートを貼り合わせる不燃性の板材として使用可能であるが、火山性ガラス質複層板は加工性が高い反面、柔らかく傷付きやすいという問題があった。
火山性ガラス質複層板の傷付きやすさを補うために、耐傷性に優れた化粧シートを使用する方法があり、耐傷性に優れた化粧シートとして、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる樹脂層を有する樹脂シートが知られている。
しかしながら、耐傷性を向上させるためには樹脂シートの厚さを厚くする必要があるため、不燃性が低下するおそれがあった。また、柔らかい板材に樹脂シートを貼り合わせた場合には、その樹脂シートの耐傷性が十分に発揮されない場合があった。
特開2015−54455号公報
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、優れた耐傷性を有する不燃化粧板及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る不燃化粧板は、不燃性基材の表面に化粧シートを設けた不燃化粧板であって、不燃性基材と化粧シートの間に、アルミニウム箔の両面に紙を積層したアルミ複合紙が介在されており、化粧シートは、アルミ複合紙側のチタン紙と最表面側のポリエステル樹脂層とを有することを要旨とする。
本発明の他の態様に係る不燃化粧板の製造方法は、不燃性基材の表面に、アルミニウム箔の両面に紙を積層したアルミ複合紙を積層し、不燃性基材上に積層されたアルミ複合紙の上に、印刷画像が形成されたチタン紙をさらに積層し、アルミ複合紙の上に積層されたチタン紙の上に、液状のポリエステル樹脂を膜状に配した後に、ポリエステル樹脂を硬化させて、チタン紙の上にポリエステル樹脂層をさらに積層することを要旨とする。
本発明によれば、優れた耐傷性を有する不燃化粧板を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る不燃化粧板の構造を説明する断面図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1に示す本実施形態の不燃化粧板は、不燃性基材1の表面に化粧シート5を設けて形成したものである。詳述すると、本実施形態の不燃化粧板は、不燃性基材1と化粧シート5の間に、図示しないアルミニウム箔の両面に図示しない紙をそれぞれ積層したアルミ複合紙2が介在されており、化粧シート5は、アルミ複合紙2側のチタン紙3と最表面側のポリエステル樹脂層4とを有している。チタン紙3には、図示しない印刷画像が形成されている。すなわち、本実施形態の不燃化粧板は、不燃性基材1とアルミ複合紙2とチタン紙3とポリエステル樹脂層4とが、この順で積層されたものである。なお、本実施形態の不燃化粧板は、接着層等の他の層を備えていてもよい。
このような本実施形態の不燃化粧板は、基材として不燃性基材1が使用されているので優れた不燃性を有している。また、不燃化粧板の表面を被覆するポリエステル樹脂層4は表面硬度が高いので、ポリエステル樹脂層4の厚さは薄くても差し支えなく、ポリエステル樹脂層4の厚さが薄くても本実施形態の不燃化粧板は耐傷性と不燃性が優れている。よって、本実施形態の不燃化粧板は、床面、壁面等の内装や家具などの様々な用途に、不燃材料として好適に使用することができる。
不燃性基材1の種類は、優れた不燃性を有しているならば特に限定されるものではないが、例えば、火山性ガラス質堆積物粉体、鉱物繊維等から製造される火山性ガラス質複層板があげられる。
また、ポリエステル樹脂層4を構成するポリエステル樹脂の種類は、優れた耐傷性と不燃性を有しているならば特に限定されるものではないが、例えば、硬化性を有する液状の不飽和ポリエステルの硬化物があげられる。
さらに、ポリエステル樹脂層4の厚さは優れた耐傷性と不燃性が奏されるならば特に限定されるものではないが、0.1mm以上0.2mm以下が好ましい。
本実施形態の不燃化粧板は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、不燃性基材1の表面に接着剤を介してアルミ複合紙2を積層し、不燃性基材1上に積層されたアルミ複合紙2の上に、接着剤を介して、印刷画像が形成されたチタン紙3をさらに積層する。接着剤の種類は特に限定されるものではないが、例えば、メラミン樹脂系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ウレタン系接着剤があげられる。
チタン紙3の印刷方法は特に限定されるものではなく、例えば、インクジェット印刷法、グラビア印刷法、マイクログラビア印刷法、ファニッシャーロール印刷法、オフセット印刷法、シルクスクリーン印刷法を採用することが可能である。
また、印刷によって形成される印刷画像の絵柄の種類は特に限定されるものではなく、例えば木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字、記号、又はこれらの組み合わせ等、所望により任意であり、単色無地であってもよい。
次に、アルミ複合紙2の上に積層されたチタン紙3の上に、液状のポリエステル樹脂を膜状に配した後に、加熱等によりポリエステル樹脂を硬化させて、チタン紙3の上にポリエステル樹脂層4をさらに積層する。これにより、最表面がポリエステル樹脂層4で被覆された、耐傷性に優れる不燃化粧板が得られる。
なお、ポリエステル樹脂を硬化させる際に、以下のような手段を用いることにより、ポリエステル樹脂層4の表面に凹凸で形成された模様を設けることができる。アルミ複合紙2の上に積層されたチタン紙3の上に、液状のポリエステル樹脂を膜状に配した後に、膜状に配された液状のポリエステル樹脂の上に、表面に凹凸形状を有するフィルム状型材(図示せず)を配する。
そして、その状態で、加熱等によりポリエステル樹脂を硬化させてポリエステル樹脂層4を形成し、ポリエステル樹脂が硬化した後にポリエステル樹脂層4からフィルム状型材を剥離する。すると、ポリエステル樹脂層4の表面にフィルム状型材の凹凸形状が転写されるので、ポリエステル樹脂層4の表面に凹凸で形成された模様を設けることができる。このような不燃化粧板の製造方法によれば、意匠性に優れる不燃化粧板を容易に製造することができる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。例えば、本実施形態においては、板状の不燃性基材1を用いて不燃化粧板を製造する例を説明したが、板状以外の形状の不燃性基材を用いれば、板状以外の形状の不燃化粧材を製造することも可能である。例えば、直方体状、球状、錐体状、柱状等の不燃性基材を用いて同形状の不燃化粧材を製造することも可能である。
〔実施例〕
以下に実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明する。
厚さ6mmの火山性ガラス質複層板(大建工業株式会社製の商品名ダイライト)の表面にアルミ複合紙を積層した。そして、火山性ガラス質複層板に積層されたアルミ複合紙に酢酸ビニル系接着剤を塗布し、坪量80gのチタン紙を貼り合わせ、ホットプレス法により加熱圧着した。このチタン紙には、水溶性インキを用いた印刷によって印刷画像が形成されている。
次に、火山性ガラス質複層板に貼り合わされたチタン紙に、液状のポリエステル樹脂を1m当たり150g滴下して塗布し、膜状とした。膜状に配された液状のポリエステル樹脂の上に、表面に凹凸形状を有するフィルム状型材を載置し、その状態で、100℃の乾燥炉で3分間加熱し、ポリエステル樹脂を硬化させてポリエステル樹脂層を形成した。ポリエステル樹脂が硬化したら、ポリエステル樹脂層からフィルム状型材を剥離した。フィルム状型材を剥離した後のポリエステル樹脂層の表面には、フィルム状型材の凹凸形状が鮮明に転写されていて、意匠性に優れる良好な表面を有する不燃化粧板が得られた。
次に、実施例の不燃化粧板の耐傷性及び不燃性を評価した。まず、実施例の不燃化粧板の耐傷性を評価したところ、鉛筆硬度で2Hの良好な結果が得られ、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる樹脂層で表面が覆われた不燃化粧板と比較して、優れた耐傷性を有することが確認された。
次に、実施例の不燃化粧板の不燃性を、ISO5660に規定されたコーンカロリーメーターによる発熱性試験により評価した。その結果、20分間の加熱による総発熱量は8MJ/m以下であった。また、20分間の加熱の間に、最大発熱速度が10秒を超えて連続して200kW/mを超えることはなかった。これらの結果から、実施例の不燃化粧板は、建築基準法が不燃材料に要求する基準を満たしていることが確認された。
1 不燃性基材
2 アルミ複合紙
3 チタン紙
4 ポリエステル樹脂層
5 化粧シート

Claims (3)

  1. 不燃性基材の表面に化粧シートを設けた不燃化粧板であって、
    前記不燃性基材と前記化粧シートの間に、アルミニウム箔の両面に紙を積層したアルミ複合紙が介在されており、
    前記化粧シートは、前記アルミ複合紙側のチタン紙と最表面側のポリエステル樹脂層とを有し、
    前記ポリエステル樹脂層の厚さが0.1mm以上0.2mm以下であり、
    前記不燃性基材と前記アルミ複合紙がメラミン樹脂系接着剤を介して積層され、前記アルミ複合紙と前記チタン紙がメラミン樹脂系接着剤を介して積層されている不燃化粧板。
  2. 不燃性基材の表面に、アルミニウム箔の両面に紙を積層したアルミ複合紙を、メラミン樹脂系接着剤を介して積層し、
    前記不燃性基材上に積層された前記アルミ複合紙の上に、印刷画像が形成されたチタン紙を、メラミン樹脂系接着剤を介してさらに積層し、
    前記アルミ複合紙の上に積層された前記チタン紙の上に、液状のポリエステル樹脂を膜状に配した後に、前記ポリエステル樹脂を硬化させて、前記チタン紙の上に厚さ0.1mm以上0.2mm以下のポリエステル樹脂層をさらに積層する不燃化粧板の製造方法。
  3. 膜状に配された前記液状のポリエステル樹脂の上に、表面に凹凸形状を有するフィルム状型材を配した状態で、前記ポリエステル樹脂を硬化させて前記ポリエステル樹脂層を形成し、前記ポリエステル樹脂の硬化の後に前記ポリエステル樹脂層から前記フィルム状型材を剥離する請求項2に記載の不燃化粧板の製造方法。
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