JP6690178B2 - 鋼部材の補修構造および補修方法 - Google Patents

鋼部材の補修構造および補修方法 Download PDF

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本発明は、亀裂が生じた鋼部材の補修構造および補修方法に関するものであり、繰り返し載荷を受けて亀裂が発生した鋼部材に対して、溶接や孔開けを必要とせず応急処置に適した補修に関する。
工場や倉庫などには、重量物を運搬するために天井クレーンが設置されている。天井クレーンは、クレーンガーダーと呼ばれる鋼製梁の上面に敷設された軌条上を走行する。クレーンガーダーは、天井クレーンの移動に伴って繰り返し載荷を受けるため、長期間使用すると疲労亀裂が生じることがある。クレーンガーダーに疲労亀裂が発生するとクレーン走行ができなくなり、工場等の操業が中断するため、早急に補修を行う必要がある。
従来、亀裂が生じた鋼部材に孔を開け、ボルトを用いて補強材と鋼部材とを緊結して一体化する補修方法が一般的である。ところが、亀裂が入って応力が低下している母材にさらに孔を開けるため、構造上のリスクがあるうえ、孔開けを行うことにより補修に要する時間が長くなる。
また、亀裂が生じた鋼部材に補強材を溶接して、鋼部材と補強材とを一体化する補修方法もあるが、現場での溶接作業となるため、安定した溶接品質の確保が困難であり、さらに溶接熱による母材へのダメージも懸念される。また、火気を嫌う電気配線や溶剤等が周辺に配置されている場合には、これらの配線や溶剤等の火気養生もしくは移設が必須となり、作業性の問題がある。
さらに、高剛性、高強度の炭素繊維シートを、亀裂が生じた鋼部材と接着剤で一体化する方法もあるが、炭素繊維シートと鋼材との熱膨張率の差により、熱を受けた際に両者間に歪みが発生して剥離しやすいという問題がある。また、接着剤の耐熱温度は、通常70℃以下程度であり、高温環境下では使用不可であるという問題がある。
そこで、例えば特許文献1および特許文献2には、複数枚の補強プレートで亀裂が生じた母材を挟み込むとともに、固定用のボルト貫通部にスペーサを挟むことで、母材への孔開けや溶接を回避して既設の構造物を補強する方法が開示されている。ところが、母材が腐食して減肉している場合等にはスペーサの厚さの調整が困難であり、母材に適切にボルト摩擦力を伝えることができなくなる場合がある。
特開2008−2268号公報 特開2007−77643号公報
本発明の目的は、既設の鋼部材に亀裂が発生した際に、孔開けや溶接を行わず、母材の板厚の変化にも容易に対応できる簡易な補修構造および補修方法を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明は、亀裂が生じた鋼部材の補修構造であって、前記鋼部材がクレーンガーダーのH形断面の鋼材であり、前記鋼部材の亀裂が生じた部位の、ウェブを挟んだフランジの両側の両面または片面に補強材が当接され、凹部を有する本体部と、前記凹部に挟んだ部材を2個所以上で締め付けることにより前記鋼部材と前記補強材との間に摩擦力を生じさせる2つ以上の締め付けボルトとを備えた挟締金具によって、前記亀裂が生じた部位と前記補強材とが、前記凹部に挟まれて前記締め付けボルトで締め付けられ、前記鋼部材の亀裂が生じた部位の両面または片面に当接される前記補強材の断面積を合計した必要断面積A(cm )は、
A=Ac×σf/σs
で求められ、
前記締め付けボルトの必要本数nは、
n=[F/Pb]+1
で求められることを特徴とする、鋼部材の補修構造を提供する。
ただし、
Ac:亀裂が生じた部位の断面積(cm
σf:鋼部材の強度(N/cm
σs:補強材の強度(N/cm
F :亀裂が生じた部位で負担していた荷重(N)
Pb:締め付けボルト1本当たりの摩擦伝達力(N/本)
[F/Pb]:F/Pbの整数部分
前記補強材は、表面に凹凸処理または金属溶射処理を施した鋼板でもよい。また、前記補強材は、亀裂の進行を外から観察できるように、前記亀裂の先端を露出させて配置されていてもよい。前記鋼部材に複数の前記挟締金具が取り付けられ、隣り合う挟締金具同士が、緊結部材で緊結されていてもよい。
また、本発明は、亀裂が生じた鋼部材の補修方法であって、前記鋼部材が、クレーンガーダーのH形断面の鋼材であり、前記鋼部材の亀裂が生じた部位の、ウェブを挟んだフランジの両側の両面に補強材を当接し、凹部を有する本体部と、前記凹部に挟んだ部材を2個所以上で締め付けることにより前記鋼部材と前記補強材との間に摩擦力を生じさせる2つ以上の締め付けボルトとを備えた挟締金具によって、前記亀裂が生じた部位と前記補強材とを、前記凹部で挟んで前記締め付けボルトで締め、前記鋼部材の亀裂が生じた部位の両面または片面に当接される前記補強材の断面積を合計した必要断面積A(cm )を、
A=Ac×σf/σs
で求め、
前記締め付けボルトの必要本数nを、
n=[F/Pb]+1
で求めることを特徴とする、鋼部材の補修方法を提供する。
ただし、
Ac:亀裂が生じた部位の断面積(cm
σf:鋼部材の強度(N/cm
σs:補強材の強度(N/cm
F :亀裂が生じた部位で負担していた荷重(N)
Pb:締め付けボルト1本当たりの摩擦伝達力(N/本)
[F/Pb]:F/Pbの整数部分
本発明によれば、亀裂が生じた鋼部材にダメージを与えることなく、簡易に補修することができる。また、溶接を行わないので、火気を嫌う電気配線や溶剤等が周辺に配置されていても、火気養生等を行うことなく、現場で、短時間で補修できる。
本発明の実施形態にかかるクレーンガーダーの構造の概要を示す部分斜視図である。 図1に示すクレーンガーダーにおいて亀裂が生じやすい位置を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態にかかる補修構造の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる補修構造の異なる例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる補修構造の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる補修構造の設計の説明図である。 本発明の実施形態にかかる補修構造の設計例を示す断面図であり、(a)は鋼部材の形状および寸法を示し、(b)は補強材の配置および寸法を示す。 本発明の実施形態にかかる補修構造の設計例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施形態にかかるクレーンガーダーの構造の概要を示す。クレーンガーダー1は、主ガーダー11、下面構12、上面構13及びバックガーダー14を有する。主ガーダー11は、H形鋼または平板状のプレートを溶接によりH形の断面に組んだ鋼材で構成され、下フランジ21、ウェブ22、上フランジ23を有する。以下、本実施形態では、疲労亀裂が生じる鋼部材の例として、クレーン走行を支持するクレーンガーダーについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
クレーンガーダー1は、クレーンの使用に伴って繰り返し載荷を受け、長期間クレーンを使用することにより疲労亀裂が生じることがある。特に、主ガーダー11の下フランジ21と、主ガーダー11と下面構12とを連結するガセットプレート24との溶接部は、疲労亀裂が発生しやすい部位である。すなわち、図2に示すように、下フランジ21には、ガセットプレート24との接点25を起点として亀裂Cが生じやすく、下フランジ21の幅方向を横断してウェブ22に向かって亀裂Cが延びていく。
以下、このような亀裂Cが生じた鋼部材(本実施形態ではクレーンガーダー1)の補修構造について説明する。
図3は、下フランジ21に亀裂Cが生じた場合の、本実施形態にかかる補修構造10の一例を示す断面図である。
下フランジ21に図2に示すような亀裂Cが発生した場合、下フランジ21の長手方向の、亀裂Cの位置を中心とした所定の範囲に、平板状の補強材31を配置する。補強材31は、例えば図3に示すように、断面において下フランジ21の下面ほぼ全体と、下フランジ21の上面のウェブ22を挟んだ両側に配置する。そして、ウェブ22の両側から、それぞれ、下フランジ21と上下面の補強材31とを一体化させるように、挟締金具32で挟み込む。
挟締金具32は、図3において略コ字状の凹部33aを有する本体部33と、図3において紙面に対して垂直方向に並列する2つ以上の締め付けボルト34とを有し、凹部33aに複数の板状部材を差し込んだ後締め付けボルト34を締めることによって、複数の板状部材が長手方向に2個所以上で締め付けられて固定されるものである。2つ以上の締め付けボルト34を有することにより、挟締金具32が傾いたり回転したりすることなく、安定して部材を固定することができる。挟締金具32の一例として、例えば「ピタグリップ」(登録商標)等を用いることができる。
このような挟締金具32で下フランジ21とその上下面に配置した補強材31とを締め付けることにより、下フランジ21と補強材31との間に摩擦力が生じ、下フランジ21に作用する荷重が補強材31に伝達されて、補強材31で荷重を負担することができる。本実施形態によれば、クレーンガーダー1に孔を開けたり溶接を行ったりすることなく、簡易な工程で補修することができる。したがって、電気配線や溶剤等が周辺に配置されている現場でも、火気養生や移設等を行う必要がなく、現場で容易に補修できる。しかも、亀裂が生じた鋼部材が腐食して減肉している場合でも、厚さの変化に対応し、締め付けボルトによる摩擦力を適切に伝達できる。
補強材31は、一般的な鋼板でも構わないが、例えば表面に凹凸処理を施した高摩擦鋼板やアルミ等の金属溶射処理を施した鋼板等のように、表面の摩擦力を向上させた鋼板を用いることにより、荷重の伝達におけるロスが低減される。
図4は、本発明の異なる実施形態にかかる補修構造10の例を示す。この例では、下フランジ21の下面に当接する補強材31が2つに分かれている。これは、補強材31を取り外すことなく亀裂Cの進行を目視観察できるようにするためであり、補強材31を、亀裂Cの先端を露出させるサイズとし、亀裂Cの先端が外部から見えるように配置するものである。つまり、本実施形態にかかる補修を行った後、亀裂Cの進行状況を外観から視認できるようにするものである。これにより、亀裂Cの進行状況を観察し、クレーンガーダー1の架け替えや抜本的な補強を行うタイミングを判断することができる。
また、図5は、本発明の実施形態にかかる補修構造の例を示す斜視図である。挟締金具32は、下フランジ21の長手方向に沿って複数個取り付けられ、隣り合う挟締金具32同士が、緊結部材41を用いて緊結されている。緊結部材41はワイヤーや鋼材等からなり、この緊結部材41を取り付けることによって、挟締金具32の脱落を防止することができる。
次に、補強材31の断面積および締め付けボルト34の本数の設計方法について、図6に基づいて説明する。
まず、第一の設計方法として、必要最小限の補修を行う場合の設計方法を説明する。これは、亀裂Cが生じた部分で負担していた荷重のみを補強材31で負担するものである。図6において、下フランジ21のハッチングで示した部分を亀裂が生じた部分(以下、亀裂部)21cとする。
亀裂部21cで負担していた荷重F(N)は、
=(Mc/Z)×Ac
ただし、
Mc:亀裂部における作用モーメント(N・cm)
Z :亀裂部の断面係数(cm
Ac:亀裂部の断面積(cm
図6に示す補強材31a、31b、31cの断面積を合計した必要断面積A(=A+A+A)(cm)は、
+A+A=Ac×σf/σs
ただし、
:補強材31aの断面積(cm
:補強材31bの断面積(cm
:補強材31cの断面積(cm
σf:下フランジの鋼材強度(N/cm
σs:補強材の鋼材強度(N/cm
締め付けボルト34の必要本数nは、
n=[F/Pb]+1
ただし、
Pb:締め付けボルト1本当たりの摩擦伝達力(N/本)
[F/Pb] はF/Pbの整数部分を表す。
次に、第二の設計方法として、下フランジ21全体で負担できる荷重を補強材31で負担可能とする設計方法を説明する。
下フランジが負担できる荷重F(N)は、
=Abf×σf
ただし、
bf:下フランジの断面積(cm
図6に示す補強材31a、31b、31cの断面積を合計した必要断面積A(=A+A+A)(cm)は、
+A+A=Abf×σf/σs
締め付けボルト34の必要本数nは、
n=[F/Pb]+1
上記の計算により、必要な補強材31の断面積合計および締め付けボルト34の本数が算出される。そして、これらより、補強材31の断面積を確保し、且つ、締め付けボルト34を備えた挟締金具32を必要数だけ配置可能となるように、クレーンガーダー1の長手方向の補強材31の長さが決定される。挟締金具32は、補強材31の長手方向の適宜位置に取り付ければよいが、補強材31を亀裂部に密着させるために、できるだけ亀裂に近い位置に配置するようにする。なお、補強材31が図4に示すように4つに分かれている場合には、断面積の合計Aは、4つの補強材の断面積の合計とする。
以下に、補強材の断面積および締め付けボルト本数の具体的な設計例として、図7(a)に示す寸法(数値はmm)の鋼部材について、下フランジ全体で負担できる荷重を補強材で負担可能とする場合の設計方法を説明する。
図7(a)に示すH型の鋼部材の下フランジの断面積は、
28.0cm×1.9cm=53.2cm2
である。
下フランジおよび補強材の強度がいずれも235×102N/cm2(=2.4t/cm2)とすると、下フランジが負担できる荷重は、
53.2 cm2×2.4t/cm2=127.68t
であり、補強材の必要断面積は、
127.68t/2.4t/cm2=53.2cm2
となる。
そこで、補強材の配置および断面積は、図7(b)に示す寸法(数値はmm)に設計することができる。この場合の補強材の総断面積は、
11.5cm×1.2cm×2+28.0cm×1.2cm=61.2cm2
となり、必要断面積(53.2cm2)よりも大きい。
また、締め付けボルトの必要本数は、締め付けボルト1本、1面当たりの摩擦伝達力を2.5t/本・面とすると、補強材が下フランジの両面すなわち2面で当接していることから、
[127.68/(2.5×2)]+1=[25.5]+1=26(本)
となり、ウェブの左右両側に13本ずつとなる。本実施形態では、1つの挟締金具当たり2つの締め付けボルトを有するものを用いることとし、亀裂Cの片側においてウェブ22を挟んで下フランジ21の両側にそれぞれ7つずつの挟締金具32を取り付けて、14本ずつの締め付けボルト34で固定すればよい。
図8は、下フランジ21の亀裂Cを挟んで両側に7つずつの挟締金具32を配置した例を示したものである。挟締金具32は、まず亀裂Cに近い位置に取り付けられ、残りはガセットプレート24の位置を避けて取り付けられる。補強材31の長手方向の長さは、挟締金具32が配置される範囲にわたるように決定される。
以上のように、本発明は、繰り返し荷重を受けて疲労亀裂が生じた鋼部材に対して、簡易な工程で応急処置としての補修を行うものであり、この補修により、クレーン走行の停止やそれに伴う工場等の操業中断を防ぐことができる。本発明にかかる補修後、さらに亀裂が進行し、例えば亀裂Cが下フランジ21からウェブ22に達した場合等には、従来行われていたボルトや溶接による補修、またはクレーンガーダー1の架け替えや抜本的な補強を行えばよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、振動等により疲労亀裂が生じた機械や構造物の梁や柱等の部材の補修に適用できる。
1 クレーンガーダー
10 補修構造
21 下フランジ
22 ウェブ
24 ガセットプレート
31 補強材
32 挟締金具
33 本体部
33a 凹部
34 締め付けボルト
41 緊結部材
C 亀裂

Claims (5)

  1. 亀裂が生じた鋼部材の補修構造であって、
    前記鋼部材がクレーンガーダーのH形断面の鋼材であり、
    前記鋼部材の亀裂が生じた部位の、ウェブを挟んだフランジの両側の両面または片面に補強材が当接され、
    凹部を有する本体部と、前記凹部に挟んだ部材を2個所以上で締め付けることにより前記鋼部材と前記補強材との間に摩擦力を生じさせる2つ以上の締め付けボルトとを備えた挟締金具によって、前記亀裂が生じた部位と前記補強材とが、前記凹部に挟まれて前記締め付けボルトで締め付けられ
    前記鋼部材の亀裂が生じた部位の両面または片面に当接される前記補強材の断面積を合計した必要断面積A(cm )は、
    A=Ac×σf/σs
    で求められ、
    前記締め付けボルトの必要本数nは、
    n=[F/Pb]+1
    で求められることを特徴とする、鋼部材の補修構造。
    ただし、
    Ac:亀裂が生じた部位の断面積(cm
    σf:鋼部材の強度(N/cm
    σs:補強材の強度(N/cm
    F :亀裂が生じた部位で負担していた荷重(N)
    Pb:締め付けボルト1本当たりの摩擦伝達力(N/本)
    [F/Pb]:F/Pbの整数部分
  2. 前記補強材は、表面に凹凸処理または金属溶射処理を施した鋼板であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼部材の補修構造。
  3. 前記補強材は、亀裂の進行を外から観察できるように、前記亀裂の先端を露出させて配置されていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の鋼部材の補修構造。
  4. 前記鋼部材に複数の前記挟締金具が取り付けられ、隣り合う挟締金具同士が、緊結部材で緊結されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋼部材の補修構造。
  5. 亀裂が生じた鋼部材の補修方法であって、
    前記鋼部材が、クレーンガーダーのH形断面の鋼材であり、
    前記鋼部材の亀裂が生じた部位の、ウェブを挟んだフランジの両側の両面に補強材を当接し、
    凹部を有する本体部と、前記凹部に挟んだ部材を2個所以上で締め付けることにより前記鋼部材と前記補強材との間に摩擦力を生じさせる2つ以上の締め付けボルトとを備えた挟締金具によって、前記亀裂が生じた部位と前記補強材とを、前記凹部で挟んで前記締め付けボルトで締め、
    前記鋼部材の亀裂が生じた部位の両面または片面に当接される前記補強材の断面積を合計した必要断面積A(cm )を、
    A=Ac×σf/σs
    で求め、
    前記締め付けボルトの必要本数nを、
    n=[F/Pb]+1
    で求めることを特徴とする、鋼部材の補修方法。
    ただし、
    Ac:亀裂が生じた部位の断面積(cm
    σf:鋼部材の強度(N/cm
    σs:補強材の強度(N/cm
    F :亀裂が生じた部位で負担していた荷重(N)
    Pb:締め付けボルト1本当たりの摩擦伝達力(N/本)
    [F/Pb]:F/Pbの整数部分
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