JP6688461B2 - 回転子および回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、シャフト,永久磁石,補強材を有する回転子と、当該回転子を含む回転電機に関する。
従来では、例えば下記の特許文献1において、高速回転時の遠心力強度に対して十分な永久磁石の固定強度が得られ、永久磁石の破片が飛散するのを防止することを目的とする永久磁石式回転電機に関する技術の一例が開示されている。この永久磁石式回転電機は、接着剤,金具,ネジなどの固定手段により回転子シャフトの外表面に永久磁石を固定した後、回転子シャフトとともに永久磁石を円管状のバインドリングに圧入する。
特開2005−312250号公報
特許文献1に記載の永久磁石式回転電機は、特許文献1に明確な記載は見当たらないものの、回転数が3万[rpm]あたりまではバインドリングによる圧入の効果が維持されると考えられる。ところが、回転数が3万[rpm]を大幅に超えてゆくにつれて、バインドリングに加わる遠心力も大きくなる。回転数がn倍(nは正の実数)になれば、n2倍で遠心力が大きくなるので、バインドリングへの応力も大きくなる可能性がある。
バインドリングの剛性を高めるには、例えばバインドリングの厚みを増やすことが考えられる。しかしながら、バインドリングの厚みが増えると、固定子と回転子との間における磁気的エアギャップが増える。磁気的エアギャップの増加は、磁気抵抗が高まることを意味し、性能が低下するという問題がある。
本開示はこのような点に鑑みてなしたものであり、上述したバインドリングに相当する補強材の厚みを増やすことなく、従来よりも回転数を大幅に増やすことができる回転子および回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、シャフト(16)の外周面に配置されて軸方向に延びる一以上の永久磁石(13b)と、前記一以上の永久磁石の外表面を覆って補強する補強材(13a)とを有する回転子(13)において、前記シャフトに固定され、回転時に生じる遠心力(F3)によって前記永久磁石の軸方向端面側に変形可能に構成され、前記永久磁石の軸方向端面(13b1)に接するように設けられた端板(13c)を備え、前記端板は、前記シャフトから径方向に延び、径方向外側の端部が前記永久磁石の軸方向端面に接し、回転時に生じる遠心力によって前記永久磁石の軸方向端面を押圧し、前記永久磁石との間で径方向内側に向かう摩擦力(F1)を生じる永久磁石保持部(13c1)と、前記永久磁石保持部の径方向内側の端部から前記永久磁石側に突出する、前記永久磁石保持部よりも外径が小さい小径部(13c2)と、前記永久磁石保持部の径方向外側の外周面から径方向外側に突出し、前記補強材の軸方向端面に接し、回転時に生じる遠心力によって前記補強材との間で径方向内側に向かう摩擦力(F4)を生じる、前記永久磁石保持部よりも軸方向寸法が小さい補強材保持部(13c4)と、を有し、前記永久磁石保持部のうち、前記永久磁石に接している部分と前記小径部が突出している部分との間の部分と、前記永久磁石側において軸方向に対向する部材との間に、隙間が形成されている。この構成によれば、回転時に生じる遠心力に伴って変形する端板によって摩擦力が生じ、端板が永久磁石を保持する。永久磁石の遠心力による補強材への負荷を低減できるので、回転数を大幅に増やすことができる。また、この構成によれば、小径部は永久磁石保持部よりも変形し難いために固定部となる。そのため、永久磁石保持部を永久磁石側に向けて変形可能な構成とすることができ、永久磁石と永久磁石保持部との摩擦力を確実に高めることができる。さらに、この構成によれば、遠心力による端板の変形力を補強材より永久磁石に伝えることができ、摩擦力をより有効に発生できる。
第2の発明は、前記小径部と前記シャフトとは、締りばめ(17)またはネジ(18)で固定する。この構成によれば、小径部は永久磁石保持部よりも遠心力が小さいため、締りばめやネジによる固定でも端板が外れない。
の発明は、前記シャフトは、軸方向端部以外の部位に径方向に突出する一以上の突出部(16e)を有し、前記突出部の軸方向端面(16es)には、前記永久磁石が接して配置される。この構成によれば、摩擦力の発生点が増えることで、永久磁石の遠心力によって補強材に加わる負荷をより軽減できる。
の発明は、前記永久磁石保持部と前記永久磁石との接触面(13c5,13b2)は、テーパ状である。この構成によれば、接触面は径方向面と傾斜しているので、永久磁石保持部は永久磁石をより確実に保持することができる。
発明は、前記永久磁石保持部は、永久磁石保持面とは反対側の面に第1溝部(13c6)を有する。この構成によれば、第1溝部が設けられた部位は他の部位に比べて剛性が弱いので、永久磁石保持部を永久磁石側に向けてより確実に変形させることができる。
発明は、前記永久磁石保持部は、永久磁石保持面側の面に第2溝部(13c7)を有する。この構成によれば、第2溝部が設けられた部位は他の部位に比べて剛性が弱いので、永久磁石保持部を永久磁石側に向けてより確実に変形させることができる。
の発明は、前記シャフトは、軸方向に延びて前記永久磁石保持部と接する凸状部(16b)を有し、前記永久磁石は、前記凸状部よりも軸方向に延びるオーバーハング部(13b3)を有し、前記オーバーハング部の一部は、前記永久磁石保持部と接する。この構成によれば、端板は遠心力によって変形しても、シャフトの突出部に接することなく、永久磁石に接する。そのため、端板の変形に伴う押圧力を永久磁石に伝えることができ、端板と永久磁石との間に生じる摩擦力を高めることができる。
の発明は、前記端板は、固定前の前記永久磁石保持部と前記小径部とが鋭角(θ)をなし、固定後に前記永久磁石保持部が少なくとも前記永久磁石を付勢する。この構成によれば、固定に伴って変形した永久磁石保持部は少なくとも永久磁石を付勢する。摩擦力に付勢力が加わり、永久磁石をさらに確実に保持することができる。
の発明は、前記端板と前記永久磁石とのうちで少なくとも一方の接触面は、非平滑面、または、凹凸を有する凹凸面である。この構成によれば、非平滑面や凹凸面は、平滑面に比べて摩擦係数が高い。よって、摩擦力が高まって、永久磁石をより確実に保持することができる。
10の発明は、前記シャフトは、前記永久磁石が配置される部位の軸方向端面よりも、軸方向に凹ませた凹部(16d)を有する。この構成によれば、凹部があることで、端板が遠心力によって変形する空間が確保される。よって、回転時に生じる遠心力に伴って端板を確実に変形させることができる。
11の発明は、回転電機(10)は、第1の発明から第14の発明にかかる回転子と、前記回転子と空隙(G)を介して対向する固定子(11)とを有する。この構成によれば、永久磁石の遠心力による補強材への負荷を低減して、回転数を大幅に増やせる回転電機を提供することができる。
なお、「多相巻線」は固定子巻線と同義であり、一本状の巻線でもよく、複数の導体線やコイル等を電気的に接続して一本状にしたものでもよい。多相巻線の相数は、三相以上であれば問わない。「巻装」は巻いて装うことを意味し、巻き回す意味の「巻回」と同義である。「回転子」は、界磁巻線を含まず、永久磁石を有する。「補強材」は、永久磁石の外表面を覆って補強する部材であれば、物質(ただし材質や材料の意味を含む)や構成などを問わない。「回転電機」は、回転軸とも呼ぶシャフトを有する機器であれば任意であり、例えば発電機,電動機,電動発電機等が該当する。発電機には電動発電機が発電機として作動する場合を含み、電動機には電動発電機が電動機として作動する場合を含む。
回転電機の構成例を模式的に示す断面図である。 図1に示すII−II線から見た回転子を示す斜視図である。 端板の第1構成例を模式的に示す斜視図である。 第1構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 シャフトの第1構成例を模式的に示す斜視図である。 回転時に生じる遠心力を受けた端板の変形を説明する模式図である。 変形量と比率との関係例を示すグラフ図である。 回転時に生じる摩擦力,押圧力,遠心力を説明する断面図である。 端板の第2構成例を模式的に示す斜視図である。 回転子の第2構成例を模式的に示す断面図である。 第2構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 シャフトの第2構成例を模式的に示す斜視図である。 回転子の第3構成例を拡大して示す断面図である。 回転時に生じる摩擦力,押圧力,遠心力を説明する断面図である。 回転子の第2構成例にかかる変形例を示す断面図である。 端板の第3構成例を模式的に示す斜視図である。 回転子の第3構成例を模式的に示す断面図である。 第3構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 回転子の第3構成例にかかる変形例を示す断面図である。 回転子の第4構成例を模式的に示す断面図である。 第4構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 回転子の第4構成例にかかる変形例を示す断面図である。 端板の第5構成例を模式的に示す斜視図である。 回転子の第5構成例を模式的に示す断面図である。 第5構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 回転子の第6構成例を模式的に示す断面図である。 図26に示すXXVII−XXVII線から見た回転子を示す斜視図である。 回転子の第6構成例にかかる変形例を示す断面図である。 端板の第7構成例を模式的に示す断面図である。 第7構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 第8構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 第9構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 回転子の第10構成例を模式的に示す断面図である。 回転子の第11構成例を模式的に示す断面図である。 第12構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。 第13構成例にかかる回転子の一部を拡大して示す断面図である。
以下、参考の形態、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。回転子やシャフトが回転しているときを「回転時」と呼び、回転せずに停止しているときを「停止時」と呼ぶ。
参考の形態1〕
参考の形態1は図1〜図8を参照しながら説明する。図1に示す回転電機10は、回転子13やシャフト16の構成を除いて、本形態や後述する参考の形態2〜5,8、実施の形態1に共通する構成例である。この回転電機10は、固定子11,回転子13,軸受14,シャフト16などをフレーム12内に有する。
「筐体」や「ハウジング」などに相当するフレーム12は、固定子11,回転子13,軸受14,シャフト16などを収容できれば、形状や物質等を任意に設定してよい。このフレーム12は、少なくとも固定子11を支持して固定するとともに、軸受14を介してシャフト16を回転自在に支持する。本形態のフレーム12は、非磁性体のフレーム部材12a,12bなどを含む。フレーム部材12a,12bは一体成形してもよく、個別に形成した後に固定部材を用いて固定してもよい。固定部材は、例えばボルト,ネジ,ピン等の締結部材を用いる締結や、母材を溶かして溶接等を行う接合などが該当する。
「ステータ」や「電機子」などに相当する固定子11は、多相巻線11a,固定子コア11bなどを含む。「鉄心」に相当する固定子コア11bは、軟磁性体であれば任意に構成してよい。例えば、多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成する。
多相巻線11aは、三相以上の巻線であって、スロット11sに収容されて巻装される。この多相巻線11aは、電機子巻線,固定子巻線,ステータコイルなどに相当する。多相巻線11aの形態は任意であって、例えば断面が四角形状の平角線に限らず、断面が円形状の丸線や、断面が三角形状の三角線などでもよい。多相巻線11aを巻装する形態も任意であって、例えば全節巻,分布巻,集中巻,短節巻などが該当する。
「ロータ」に相当する回転子13は、固定子コア11bに対向して設けられるとともに、シャフト16に固定される。すなわち、回転子13とシャフト16は一体的に回転する。回転子13やシャフト16の構成例については後述する。回転子13と固定子11との間には、空隙Gが設けられる。空隙Gには、回転子13と固定子11との間で磁束が流れる範囲において任意の数値を設定してよい。
回転子13は、図1,図2に示すように、補強材13a,永久磁石13b,端板13cなどを有する。永久磁石13bは、シャフト16(具体的には図5に示す本体部16c)の外周面に配置されて軸方向に延びる。配置する永久磁石13bの数は、必要とする極数に応じて任意に設定してよい。補強材13aは、永久磁石13bの外表面を覆って補強する部材である。本形態の補強材13aは、例えば繊維強化プラスチック(以下では「CFRP」と呼ぶ)で製造したものを用い、シャフト16の外周面に配置された永久磁石13bに対して圧入して設ける。
端板13cは、図1に示すように、軸方向における補強材13aおよび永久磁石13bの両端に設けられる。端板13cは、内径側の一方側端部がシャフト16に固定され、かつ、外径側の他方側端部が永久磁石13bの軸方向端面13b1に接して配置される。また端板13cは、後述するように回転時に生じる遠心力によって、他方側端部が永久磁石13bの軸方向端面13b1と接するように変形する。
図3,図4に示す第1構成例の端板13cは、永久磁石保持部13c1,小径部13c2,穴部13c3などを有する。永久磁石保持部13c1は、永久磁石13bや補強材13aと接する上記「他方側端部」を含む。永久磁石保持部13c1は、回転時に生じる遠心力によって変形して、永久磁石13bとの接触面で生じる摩擦力F1によって、永久磁石13bや補強材13aを保持する。小径部13c2は、永久磁石保持部13c1よりも径方向に径が小さく、永久磁石保持面13csから軸方向に突出する部位である。当該軸方向は、永久磁石13bが配置されている方向であって、図3の左下方向や図4の左方向に相当する。穴部13c3はシャフト16の軸部16aを通すために設けられる部位であって、本形態では永久磁石保持部13c1および小径部13c2を貫く貫通穴である。
本形態では、回転子13とシャフト16を締りばめで固定する。すなわち、穴部13c3の径を軸部16aの径よりも小さくし、締りばめにより固定した締りばめ部17とする。締りばめ部17は、実線のハッチングで示すように、少なくとも小径部13c2に対応する部位を含める。締りばめ部17は、二点鎖線のハッチングで示すように、さらに永久磁石保持部13c1に対応する部位を含めてもよい。
図4において、端板13cの永久磁石保持面13csと永久磁石13bの軸方向端面13b1とは、摩擦力を高めるため、少なくとも一方の接触面が非平滑面または凹凸面であるのが望ましい。非平滑面は平滑でない面であって、例えば金属の鋳肌やヤスリなどのようなザラザラした面が該当する。凹凸面は、表面に凹凸が設けられた面である。いずれにせよ、摩擦係数が大きいほど摩擦力が高まるので良い。
シャフト16は、図5に示すように、軸部16a,凸状部16b,本体部16c,凹部16dなどを有する。本形態のシャフト16は、軸部16a,凸状部16b,本体部16cを一体に成形する。軸部16aは、外部との間で動力を伝達する部位である。本体部16cは、軸部16aよりも大きな径の部位である。凸状部16bは本体部16cから軸方向両側に突出する部位であって、図4に示すように端板13cの永久磁石保持部13c1と接する。凹部16dは、図4に示すように、永久磁石13bが配置される部位の軸方向端面16bsよりも、軸方向に凹ませた部位である。
回転時に端板13cが変形する原理について、図6を参照しながら説明する。図6では、停止時の通常状態を二点鎖線で示し、回転時の変形状態を実線で示す。遠心力は、物体の質量に比例するとともに、回転数に対応する角速度の二乗に比例することが知られている。図6に示す永久磁石保持部13c1と小径部13c2とを比べると、質量および角速度の双方について、明らかに永久磁石保持部13c1が小径部13c2よりも大きい。永久磁石保持部13c1に生じる遠心力Faは、小径部13c2に生じる遠心力Fbよりも格段に大きく、数式で表すとFa≫Fbになる。遠心力Faが大きくなるにつれて、永久磁石保持部13c1がシャフト16から離れるようになる。結果として、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bに向かう方向(図6の矢印D1方向)に変形する。
図4に示す空間15は、端板13cと、シャフト16の凹部16dとの間に設けられる。空間15を設けることで、遠心力Faによって端板13cが変形し易くなる。もし空間15が無ければ、小径部13c2が凸状部16bに押さえ付けられるため、永久磁石保持部13c1が変形できなる。したがって、空間15は永久磁石保持部13c1や小径部13c2が変形する範囲内で確保すれば足りる。
ここで、永久磁石保持部13c1の径方向長さをL1とし、小径部13c2の軸方向長さをL2とし、L2をL1で除した比率をrとし、永久磁石保持部13c1の変形量をmとする。比率rと変形量mとの関係は、例えば図7に示す特性線fのようになる。特性線fは、比率r1のときに変形量m1になり、比率r2までは比率rが大きくなるにつれて変形量mも大きくなる。比率r2のときに最大の変形量m2になった後は、変形量mも小さくなる。変形量mは、端板13cが永久磁石13bを押す押圧力になり、摩擦力にも影響する。比率rは、回転子13を所望の回転数で回転させる際に必要な摩擦力が得られるように設定するとよい。例えば、回転数が10万[rpm]のときに必要な摩擦力に対応する変形量mが変形量m1であれば、比率rが比率r1以上となるように設定する。
回転時に回転子13に生じる摩擦力,押圧力,遠心力を図8に示す。回転子13を高速回転させると、永久磁石13bには遠心力F3が生じる。また、回転時に生じる遠心力Faに伴って端板13cが変形して永久磁石13bを押す押圧力F2が生じて、端板13cと永久磁石13bとの間に摩擦力F1が生じる。こうして変形する端板13cによって摩擦力F1が生じるので、端板13cが永久磁石13bを保持する。図示するように、遠心力F3と摩擦力F1は互いに反対方向に生じる。永久磁石13bの遠心力F3による補強材13aへの負荷を低減できるので、回転数を大幅に増やすことができる。
上述した参考の形態1によれば、以下に示す各作用効果を得ることができる。
(1)回転子13は、図1に示すように、補強材13a,永久磁石13b,端板13cなどを有する。端板13cは、図4に示すように、一方側端部がシャフト16に固定され、かつ、他方側端部が永久磁石13bの軸方向端面13b1に接して配置される。図6に示すように、回転時に生じる遠心力Faによって他方側端部である永久磁石保持部13c1が永久磁石13bの軸方向端面13b1と接するように変形する。端板13cは、図8に示すように、永久磁石13bとの接触面で生じる摩擦力F1によって、永久磁石13bを保持する永久磁石保持部13c1を有する。この構成によれば、回転時に生じる遠心力F3に伴って変形する端板13cによって摩擦力F1が生じ、端板13cが永久磁石13bを保持する。永久磁石13bの遠心力F3による補強材13aへの負荷を低減できるので、補強材13aの厚みを増やすことなく、例えば5万〜数十万[rpm]のように回転数を大幅に増やすことができる。
(2)端板13cは、図3,図4に示すように、永久磁石保持部13c1よりも径方向に小さい小径部13c2を有する。図6に示すように、小径部13c2とシャフト16とは締りばめで固定する。この構成によれば、小径部13c2は永久磁石保持部13c1よりも遠心力F3が小さいため、締りばめによる固定でも端板13cが外れない。
(3)永久磁石保持部13c1は、図4に示すように、永久磁石13bと接して保持する永久磁石保持面13csを有する。小径部13c2は、図3,図4に示すように、永久磁石保持面13csから軸方向に突出する。この構成によれば、小径部13c2は永久磁石保持部13c1よりも変形し難いために固定部となる。そのため、永久磁石保持部13c1を永久磁石13b側に向けて変形させることができ、永久磁石13bと永久磁石保持部13c1との摩擦力F1を確実に高めることができる。
(11)端板13cと永久磁石13bとのうちで少なくとも一方の接触面は、非平滑面、または、凹凸を有する凹凸面である。この構成によれば、非平滑面や凹凸面は、平滑面に比べて摩擦係数が高い。非平滑面や凹凸面によって摩擦力F1が高まるので、永久磁石13bをより確実に保持することでができる。
(12)シャフト16は、図4,図5に示すように、永久磁石13bが配置される部位の軸方向端面16bsよりも、軸方向に凹ませた凹部16dを有する。この構成によれば、凹部16dがあることで、端板13cが遠心力Faによって変形する空間15が確保される。そのため、端板13cを確実に変形させることができる。
(13)図4に示すように、端板13cと、シャフト16の凹部16dとの間には、空間15が設けられる。この構成によれば、空間15は、遠心力F3による端板13cの変形を確保する。そのため、回転時に生じる遠心力F3に伴って端板13cを確実に変形させることができる。
(15)図1に示すように、回転電機10は、上述した回転子13と、回転子13と空隙Gを介して対向する固定子11とを有する。この構成によれば、永久磁石13bの遠心力F3による補強材13aへの負荷を低減して、回転数を大幅に増やせる回転電機10を提供することができる。
参考の形態2〕
参考の形態2は図9〜図11を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1と相違する点を説明する。
図9に示す端板13cは、図3に示す端板13cに代わる第2構成例である。図9に示す端板13cは、さらに補強材保持部13c4を有する点で、図3に示す端板13cと相違する。補強材保持部13c4は、図10,図11に示すように、永久磁石保持部13c1よりも剛性を弱くしている。永久磁石保持部13c1よりも補強材保持部13c4の剛性を弱くする形態は任意に設定してよい。本形態では、図9〜図11に示すように、永久磁石保持部13c1よりも軸方向の厚みを薄くすることで剛性を弱くしている。図11に二点鎖線で示すように軸方向の厚みを次第に薄くする形態や、図示を省略するが一以上の凹部を設ける形態などによって、補強材保持部13c4の剛性を弱くしてもよい。
補強材保持部13c4は、図11に示すように、補強材13aの軸方向端面と接し、補強材13aとの間で生じる摩擦力F4によって補強材13aを保持する。摩擦力F4は、永久磁石13bに生じる遠心力F3とは反対方向である。摩擦力F4は同じ方向に生じる摩擦力F1とともに遠心力F3に対抗するので、端板13cの変形力を補強材13aより永久磁石13bに伝えることができる。
上述した参考の形態2によれば、参考の形態1と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(4)端板13cは、図11に示すように、補強材13aとの間で生じる摩擦力F4によって、補強材13aを保持する補強材保持部13c4を有する。補強材保持部13c4は、図10,図11に示すように、永久磁石保持部13c1よりも剛性が弱くなるように設けられている。この構成によれば、端板13cの変形力を補強材13aより永久磁石13bに伝えることができ、摩擦力F1をより高めることができる。
参考の形態3〕
参考の形態3は図12〜図15を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1,2と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態2で用いた構成を適用する。
参考の形態3は、シャフト16と永久磁石13bが参考の形態2と相違する。図12に示すシャフト16は、図5に示すシャフト16に代わる第2構成例である。図12に示すシャフト16は、さらに突出部16eを有する点で、図5に示すシャフト16と相違する。突出部16eは、永久磁石13bが配置される本体部16cの外周面よりも径方向外側に向けて突出する部位である。本形態の突出部16eは、軸方向のバランスを保つため、シャフト16の中央部に設けている。
図13に示す永久磁石13bは、図10に示す永久磁石13bに代わる第2構成例である。第2構成例の永久磁石13bは、シャフト16に突出部16eが設けられるに伴って軸方向長さが短くなるとともに、本体部16cに配置する数が増える。突出部16eの軸方向端面16esは、本体部16cに配置された永久磁石13bと接する。軸方向端面16esと、軸方向端面16esに接する永久磁石13bの面は、摩擦力を高めるため、少なくとも一方の接触面が非平滑面または凹凸面であるのが望ましい。
回転時に回転子13に生じる摩擦力,押圧力,遠心力を図14に示す。摩擦力F1,押圧力F2および遠心力F3は、参考の形態1における図8と同様である。回転時に端板13cが変形して永久磁石13bを押す押圧力F2によって、永久磁石13bは突出部16eに向けて押される。そのため、突出部16eと永久磁石13bとの間には摩擦力F5が生じる。図示するように、遠心力F3と摩擦力F1,F5は互いに反対方向に生じる。こうして永久磁石13bは、端板13cによる摩擦力F1だけでなく、突出部16eによる摩擦力F5も生じて保持される。永久磁石13bは、参考の形態2よりも軸方向長さが短
くなるので質量が小さくなるため、回転時に受ける遠心力F3も小さくなる。摩擦力F1,F5および遠心力F3の相乗効果によって、補強材13aへの負荷を低減できるので、回転数を大幅に増やすことができる。
上述した参考の形態3によれば、参考の形態2と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(5)シャフト16は、図12,図13に示すように、径方向に突出する突出部16eを有する。突出部16eの軸方向端面16esには、図14に示すように、永久磁石13bが接して配置される。この構成によれば、摩擦力の発生点は摩擦力F1だけでなく摩擦力F5も増えるので、永久磁石13bの遠心力F3によって補強材13aに加わる負荷をさらに軽減できる。
上述した参考の形態3では、参考の形態2で用いた端板13cを適用した。この形態に代えて、図15に示すように、参考の形態1で用いた端板13cを適用してもよい。この場合は、上記(5)の作用効果とともに、参考の形態1と同様の作用効果が得られる。
参考の形態4〕
参考の形態4は図16〜図19を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1〜3と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態2で用いた構成を適用する。
図16に示す端板13cは、図9に示す端板13cに代わる第3構成例である。図16に示す端板13cは、さらにテーパ部13c5を有する点で、図9に示す端板13cと相違する。図3に示す端板13cに対しては、さらに補強材保持部13c4とテーパ部13c5とを設ける構成でもある。なお、補強材保持部13c4の構成は参考の形態2と同様であるので、以下では説明を省略する。
図17,図18に示すように、永久磁石保持部13c1はテーパ部13c5を有し、永久磁石13bはテーパ部13c5に対応するテーパ部13b2を有する。テーパ部13c5は、径が大きくなるにつれて永久磁石13bに向かう永久磁石保持部13c1の軸方向幅が逓増する部位である。テーパ部13b2は、径が大きくなるにつれて永久磁石保持部13c1に向かう永久磁石13bの軸方向幅が逓減する部位である。
テーパ部13c5とテーパ部13b2は、図示するように接する。テーパ部13c5およびテーパ部13b2の各接触面は、摩擦力を高めるため、少なくとも一方の接触面が非平滑面または凹凸面であるのが望ましい。
上述した参考の形態4によれば、参考の形態2と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(6)図17,図18に示すように、永久磁石保持部13c1と永久磁石13bとの接触面は、テーパ状に設けられたテーパ部13c5とテーパ部13b2である。この構成によれば、テーパ部13c5は径が大きくなるにつれて永久磁石保持部13c1の軸方向幅が逓増するので、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bをより確実に保持することでができる。
上述した参考の形態4では、参考の形態2で用いた端板13cに対してテーパ部13c5を設けた。この形態に代えて、図19に示すように、参考の形態1で用いた端板13c
に対してテーパ部13c5を設けてもよい。この場合は、上記(6)の作用効果とともに、参考の形態1と同様の作用効果が得られる。
参考の形態5〕
参考の形態5は図20〜図22を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1〜4で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1〜4と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態2で用いた構成を適用する。
参考の形態5は、端板13cとシャフト16が参考の形態2と相違する。図20に示す端板13cは、図9に示す端板13cに代わる第4構成例である。端板13cは、小径部13c2に代えて第1溝部13c6を有する点で、図9に示す端板13cと相違する。第1溝部13c6は、締りばめを行うための凸状部13ccができるように、永久磁石保持部13c1の永久磁石保持面13csとは反対側の面に設けられる。
端板13cが小径部13c2を有しないので、シャフト16には小径部13c2を収容する部位が不要となる。よって、図20に示すシャフト16は、軸部16aや本体部16cを有し、図4,図5に示す凸状部16bや凹部16dを有しない。小径部13c2,凸状部16bおよび凹部16dが無いので、図4に示す空間15も無くなる。
図21に示す締りばめ部17は、実線のハッチングで示すように、少なくとも第1溝部13c6に対応する凸状部13ccを含める。締りばめ部17は、二点鎖線のハッチングで示すように、さらに永久磁石保持部13c1に対応する部位を含めてもよい。
回転時に生じる遠心力によって、図6と同様にして、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bに向かって変形する。すなわち、第1溝部13c6が設けられた部位の永久磁石保持部13c1が変形する。
上述した参考の形態5によれば、参考の形態2と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(7)端板13cは、図20,図21に示すように、永久磁石保持部13c1の永久磁石保持面13csと反対側の面に第1溝部13c6を有する。この構成によれば、永久磁石保持部13c1は第1溝部13c6が設けられた部位が他の部位よりも剛性が弱いので、永久磁石13b側に向けてより確実に変形させることができる。
上述した参考の形態5では、参考の形態2で用いた端板13cに対して第1溝部13c6を設けた。この形態に代えて、図22に示すように、参考の形態1で用いた端板13cに対して第1溝部13c6を設けてもよい。この場合は、上記(7)の作用効果とともに、参考の形態1と同様の作用効果が得られる。
〔実施の形態
実施の形態は図23〜図25を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1〜5で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1〜5と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態2で用いた構成を適用する。
図23に示す端板13cは、図9に示す端板13cに代わる第5構成例である。図23に示す端板13cは、さらに第2溝部13c7を有する点で、図9に示す端板13cと相違する。第2溝部13c7は、凸状部16bとの間に隙間が生じるように、さらに永久磁石保持部13c1の永久磁石保持面13csと同じ側の面に設けられる。
図24,図25に示すように、永久磁石保持部13c1は第2溝部13c7を有する。端板13cは、第2溝部13c7を設けたことによって、永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間に隙間が生じる。また端板13cは、参考の形態1〜3,5と同様に永久磁石保持面13csを有するので、永久磁石13bと接して保持する。
回転時に生じる遠心力によって、図6と同様にして、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bに向かって変形する。永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間には、第2溝部13c7に対応する隙間があるので、永久磁石保持部13c1は凸状部16bで阻害されずに変形し易くなる。
上述した実施の形態によれば、参考の形態2と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(8)端板13cは、図24,図25に示すように、永久磁石保持部13c1の永久磁石保持面13csと同じ側の面に第2溝部13c7を有する。この構成によれば、第2溝部13c7が設けられた部位は他の部位に比べて剛性が弱いので、永久磁石保持部13c1を永久磁石13b側に向けてより確実に変形させることができる。
上述した実施の形態では、参考の形態2で用いた端板13cに対して第2溝部13c7を設けた。この形態に代えて、図26に示すように、参考の形態1で用いた端板13cに対して第2溝部13c7を設けてもよい。この場合は、上記(8)の作用効果とともに、参考の形態1と同様の作用効果が得られる。
なお端板13cは、図24,図25に二点鎖線で示す第1溝部13c6をさらに設けてもよい。第1溝部13c6の具体的な構成は実施の形態と同様であり、上記(7)の作用効果が得られる。
参考の形態
参考の形態は図26〜図28を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1〜5、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1〜5、実施の形態1と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態2で用いた構成を適用する。
図26,図27に示すシャフト16は、図5に示すシャフト16に代わる第3構成例である。第3構成例のシャフト16は、図10に示す凸状部16bよりも軸方向長さが短い。実施の形態では、永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間に隙間を確保するため、端板13cに第2溝部13c7を設けた。これに対して本形態では、永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間に隙間を確保するため、凸状部16bの軸方向長さを短くする。凸状部16bの軸方向長さが短くなるに伴って、永久磁石13bは凸状部16bの軸方向端面よりも突出したオーバーハング部13b3を有する。
図26に示すように、凸状部16bの軸方向長さを短くしたことによって、永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間に隙間が生じる。端板13cは参考の形態1〜3,5、実施の形態1と同様に永久磁石保持面13csを有するので、永久磁石13bと接して保持する。
回転時に生じる遠心力によって、図6と同様にして、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bに向かって変形する。永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間には隙間があるので、永久磁石保持部13c1は凸状部16bで阻害されずに変形し易くなる。
上述した参考の形態によれば、参考の形態2と同様の作用効果を得ることができるとともに、次の作用効果を得ることができる。
(9)図26に示すように、シャフト16は軸方向に延びる凸状部16bを有する。永久磁石13bは、凸状部16bよりも相対的に軸方向に延びるオーバーハング部13b3を有する。オーバーハング部13b3の一面は、永久磁石保持部13c1と接する。この構成によれば、遠心力Faによって変形する端板13cは、シャフト16の凸状部16bに接することなく、永久磁石13bに接する。そのため、端板13cの変形に伴う押圧力F2を永久磁石13bに伝えることができ、端板13cと永久磁石13bとの接触面に生じる摩擦力F1を高めることができる。
上述した参考の形態は、凸状部16bの軸方向長さを短くする構成とした。この構成に代えて、図示を省略するが、補強材13a,永久磁石13b,小径部13c2の軸方向長さを長くする構成としてもよい。この構成によれば、図26に示す回転子13よりも軸方向長さが長くなるものの、永久磁石13bは凸状部16bの軸方向端面よりも突出したオーバーハング部13b3を有することになる。そのため、永久磁石保持部13c1と凸状部16bとの間に隙間を確保することができる。
上述した参考の形態では、参考の形態2の端板13cを用いた。この形態に代えて、図28に示すように、参考の形態1の端板13cを用いてもよい。この場合は、上記(9)の作用効果とともに、参考の形態1と同様の作用効果が得られる。
参考の形態
参考の形態は図29,図30を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、参考の形態1〜5,7、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に参考の形態1〜5,7、実施の形態1と相違する点を説明する。なお、端板13cは参考の形態1で用いた構成を適用する。
図29に示す端板13cは、図3,図4に示す端板13cに代わる第6構成例である。図3,図4に示す端板13cは、永久磁石保持部13c1と小径部13c2とが直角になっている。これに対して、図29に示す端板13cは、永久磁石保持部13c1と小径部13c2とが鋭角θになっている。鋭角θは、後述する付勢力F6が所望の値となるように、例えば45°≦θ<90°の範囲内で任意に設定してよい。
図29に示す端板13cをシャフト16に固定するに当たって、図30に示すように締りばめする方向(図30の矢印D2方向)に移動させる。端板13cは、移動途中に永久磁石保持部13c1が補強材13aや永久磁石13bに接した後、永久磁石保持部13c1は弾性変形する。こうして、端板13cを締りばめでシャフト16に固定した後の状態を図30に示す。弾性変形した永久磁石保持部13c1は、補強材13aや永久磁石13bに対して付勢力F6で付勢する。この付勢力F6は、回転時や停止時を問わず、図8に示す摩擦力F1を高めるように寄与する。
回転時に生じる遠心力によって、図6と同様にして、永久磁石保持部13c1は永久磁石13bに向かって変形して図8に示す押圧力F2を生じさせる。押圧力F2と付勢力F6は別個に作用するので、永久磁石保持部13c1と永久磁石13bとの接触面で生じる摩擦力F1を高めることができる。したがって、端板13cは永久磁石13bをより強固に保持することができる。
上述した参考の形態によれば、参考の形態1と同様の作用効果を得ることができると
ともに、次の作用効果を得ることができる。
(10)端板13cは、図29に示すように固定前の永久磁石保持部13c1と小径部13c2とが鋭角θをなし、図30に示すように固定後に永久磁石保持部13c1が少なくとも永久磁石13bを付勢する。この構成によれば、固定に伴って弾性変形した永久磁石保持部13c1は少なくとも永久磁石13bを付勢する。摩擦力F1に付勢力F6が加わり、永久磁石13bをさらに強固に保持することでができる。
上述した参考の形態では、参考の形態1の端板13cを用いた。この形態に代えて、参考の形態2〜4,6、実施の形態1の端板13cを用いてもよい。すなわち、参考の形態2〜4,6、実施の形態1の端板13cに含まれる永久磁石保持部13c1と小径部13c2との間を鋭角θにする。この場合は、参考の形態2〜6、実施の形態1の作用効果が得られる。
他の形態
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した参考の形態1〜7、実施の形態1は、図4,図11,図18,図21,図25,図30に示すように、端板13cとシャフト16とを締りばめで固定する構成とした。この形態に代えて、他の固定形態で固定する構成としてもよい。例えば、図31に示すように端板13cとシャフト16とをネジで固定してもよい。図31に示すネジ部18は、回転子13の穴部13c3と、シャフト16の軸部16aとのうちで一方に雄ネジを設け、他方に雌ネジを設けている。図示を省略するが、端板13cと軸部16aとを溶接して固定してもよい。複数の固定形態を任意に組み合わせて固定してもよい。固定形態が相違するに過ぎないので、参考の形態1〜7、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態1〜7、実施の形態1では、図1,図10,図13,図17,図20,図24,図26,図30に示すように、補強材13aの軸方向端面を永久磁石13bの軸方向端面13b1に合わせる構成とした。この形態に代えて、図32に示すように、補強材13aの軸方向長さを永久磁石13bの軸方向端面13b1よりも短くする構成としてもよい。図32に示す端板13cは、補強材13aの軸方向長さが短くなった分に対応して、永久磁石保持部13c1から補強材13aに向けて軸方向に延びる掛止部13c8をさらに有する。二点鎖線で示すように参考の形態4における端板13cがテーパ部13b2を有する場合、掛止部13c8はテーパ部13b2よりも補強材13aに向けて軸方向に突出して延ばす。いずれの構成にせよ、掛止部13c8は補強材13aと接して保持するとともに、永久磁石13bの端部を係止して保持する。端板13cは、参考の形態1〜7、実施の形態1と同様に回転時に永久磁石保持部13c1が永久磁石13bに接して摩擦力F1が生じる。端板13cが掛止部13c8を有することで、次の作用効果を得ることができる。
(14)端板13cは、図32に示すように、永久磁石保持部13c1の端部から軸方向に延びる掛止部13c8を有する。掛止部13c8は、補強材13aと接し、かつ、永久磁石13bの端部を保持する。この構成によれば、掛止部13c8は補強材13aと接して摩擦力を生じさせて保持するとともに、永久磁石13bの端部を掛止して保持することができる。
上述した参考の形態1〜4,6,7、実施の形態1では、図1,図4,図10,図13,図17,図24,図26,図30に示すように、端板13cと凹部16dとの間に空間15を設ける構成とした。この形態に代えて、図33に示すように、端板13cと凹部16dとの間に弾性部材19を設ける構成としてもよい。言い換えると、空間15を弾性部材19で埋める
。弾性部材19は、例えばゴムや油などが該当する。弾性部材19を設けても、遠心力Faによって端板13cが変形するのを確保する。弾性部材19は小径部13c2を押さえ付ける作用もあるので、締りばめやネジの固定力を弱くしても端板13cをシャフト16に固定することができる。その他は、空間15か弾性部材19かの相違に過ぎないので、参考の形態1〜7,実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態3では、図12に示すように、シャフト16は一つの突出部16eを有する構成とした。この形態に代えて、図34に示すように、複数の突出部16eを有する構成としてもよい。突出部16eの増加に伴って、永久磁石13bは数が増える反面、遠心力F3に影響する質量が減る。軸方向に隣り合う突出部16eの相互間に配置される永久磁石13b(以下では単に「中間磁石」と呼ぶ)は、軸方向の両端面で突出部16eと接する。中間磁石と突出部16eとの接触面は、摩擦力を高めるため、少なくとも一方の接触面が非平滑面または凹凸面であるのが望ましい。よって中間磁石は、質量の減少による遠心力F3が減り、突出部16eとの接触によって摩擦力が生じるため、補強材13aに与える遠心力F3の影響が少なくなる。したがって、突出部16eの数が相違するに過ぎないので、参考の形態3と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図34に示す突出部16eの軸方向幅Wは任意に設定できる。例えば、突出部16eは図8に示す押圧力F2を中間磁石に伝達できない剛性を有する軸方向幅Wとしてもよい。また、突出部16eは図8に示す押圧力F2を中間磁石に伝達でき、かつ、破断等の損傷が生じない剛性を有する軸方向幅Wとしてもよい。軸方向幅Wが小さくなれば、中間磁石を含めた永久磁石13bが大きく確保されてトルクが高められる。さらに、押圧力F2によって中間磁石と突出部16eとの間に生じる摩擦力F1も大きくなるので、全ての永久磁石13bについて保持する保持力が高まる。
上述した参考の形態4では、図17,図18に示すように、永久磁石13bのテーパ部13b2と端板13cのテーパ部13c5とは平面状に構成した。この形態に代えて、図35に示すように、テーパ部13b2とテーパ部13c5とを曲面状に構成してもよい。図示を省略するが、断面から見ると所定形状(例えばS字状,J字状,C字状などの形状)で変化する曲面で構成してもよい。テーパ部13b2,13c5の形状が相違するに過ぎないので、参考の形態4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態1〜4,6,7、実施の形態1では、図1,図4,図10,図13,図17,図24,図26,図30に示すように、端板13cが軸方向に延びる小径部13c2を有する構成とした。この形態に代えて、図36に示すように、小径部13c2の端部から径方向に突出する嵌合部13c9をさらに有する構成としてもよい。嵌合部13c9は、シャフト16の凹部16dと嵌合する部位である。この構成によれば、嵌合部13c9は凹部16dと嵌合するので、端板13cはシャフト16と強固に固定される。空間15は、永久磁石保持部13c1,小径部13c2,嵌合部13c9,凸状部16bに囲まれて確保されるので、回転時に遠心力を受けた端板13cの変形を確保できる。その他については、参考の形態1〜4,6,7、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態1〜7、実施の形態1では、図1,図10,図13,図17,図20,図24,図26,図30に示すように、軸部16a,凸状部16bおよび本体部16cを一体に成形したシャフト16を用いる構成とした。この形態に代えて、図示を省略するが、軸部16a,凸状部16b,本体部16cのうちで一以上の要素を別体で成形し、任意の固定形態(例えば締りばめ,ネジ,溶接等)で固定したシャフト16を用いる構成としてもよい。シャフト16の構成が相違するに過ぎないので、参考の形態1〜7、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態2では、図9に示すように、さらに補強材保持部13c4を有する端板13cを用いた。参考の形態4では、図16に示すように、さらにテーパ部13c5を有する端板13cを用いた。参考の形態5では、図20に示すように、さらに第1溝部13c6を有する端板13cを用いた。実施の形態では、図22に示すように、さらに第2溝部13c7を有する端板13cを用いた。また、図32ではさらに掛止部13c8を有する端板13cを用いた。図示を省略するが、補強材保持部13c4,テーパ部13c5,第1溝部13c6,第2溝部13c7,掛止部13c8のうちで二以上の要素を組み合わせた端板13cを用いてもよい。要するに端板13cは、回転時に変形して、永久磁石保持部13c1が永久磁石13bに接して摩擦力を生じさせる構成であればよい。二以上の要素を組み合わせた端板13cであっても、組み合わせた要素に対応する形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した参考の形態1〜7、実施の形態1では、インナーロータ型の回転電機10に適用する構成とした。この形態に代えて、アウターロータ型の回転電機に適用する構成としてもよい。固定子11と回転子13の配置が相違するに過ぎないので、参考の形態1〜7、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
10 回転電機
11 固定子
13 回転子
13a 補強材
13b 永久磁石
13b1 軸方向端部
13c 端板
13c1 永久磁石保持部
13c2 小径部
16 シャフト

Claims (11)

  1. シャフト(16)の外周面に配置されて軸方向に延びる一以上の永久磁石(13b)と、前記一以上の永久磁石の外表面を覆って補強する補強材(13a)とを有する回転子(13)において、
    前記シャフトに固定され、回転時に生じる遠心力(F3)によって前記永久磁石の軸方向端面側に変形可能に構成され、前記永久磁石の軸方向端面(13b1)に接するように設けられた端板(13c)を備え、
    前記端板は、
    前記シャフトから径方向に延び、径方向外側の端部が前記永久磁石の軸方向端面に接し、回転時に生じる遠心力によって前記永久磁石の軸方向端面を押圧し、前記永久磁石との間で径方向内側に向かう摩擦力(F1)を生じる永久磁石保持部(13c1)と、
    前記永久磁石保持部の径方向内側の端部から前記永久磁石側に突出する、前記永久磁石保持部よりも外径が小さい小径部(13c2)と、
    前記永久磁石保持部の径方向外側の外周面から径方向外側に突出し、前記補強材の軸方向端面に接し、回転時に生じる遠心力によって前記補強材との間で径方向内側に向かう摩擦力(F4)を生じる、前記永久磁石保持部よりも軸方向寸法が小さい補強材保持部(13c4)と、
    を有し、
    前記永久磁石保持部のうち、前記永久磁石に接している部分と前記小径部が突出している部分との間の部分と、前記永久磁石側において軸方向に対向する部材との間に、隙間が形成されている回転子。
  2. 前記小径部と前記シャフトとは、
    締りばめ(17)またはネジ(18)で固定する請求項1に記載の回転子。
  3. 前記シャフトは、径方向に突出する一以上の突出部(16e)を有し、
    前記突出部の軸方向端面(16es)には、前記永久磁石が接して配置される請求項1または2に記載の回転子。
  4. 前記永久磁石保持部と前記永久磁石との接触面(13c5,13b2)は、テーパ状である請求項1から3のいずれか一項に記載の回転子。
  5. 前記永久磁石保持部は、前記永久磁石側とは反対側の面に第1溝部(13c6)を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の回転子。
  6. 前記永久磁石保持部は、前記永久磁石側の面に第2溝部(13c7)を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の回転子。
  7. 前記シャフトは、軸方向に延びる凸状部(16b)を有し、
    前記永久磁石は、前記凸状部よりも相対的に軸方向に延びるオーバーハング部(13b3)を有し、
    前記オーバーハング部の一面は、前記永久磁石保持部と接する請求項1から6のいずれか一項に記載の回転子。
  8. 前記端板は、固定前の前記永久磁石保持部と前記小径部とが鋭角(θ)をなし、固定後に前記永久磁石保持部が少なくとも前記永久磁石を付勢する請求項1から7のいずれか一項に記載の回転子。
  9. 前記端板と前記永久磁石とのうちで少なくとも一方の接触面は、非平滑面、または、凹凸を有する凹凸面である請求項1から8のいずれか一項に記載の回転子。
  10. 前記シャフトは、前記永久磁石が配置される部位の軸方向端面よりも、軸方向に凹ませた凹部(16d)を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の回転子。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の回転子と、
    前記回転子と空隙(G)を介して対向する固定子(11)とを有する回転電機(10)。
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