JP6687424B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本願は、蒸気や圧縮空気等の気体が流れる配管系統に設けられる弁装置に関し、特に騒音対策に係るものである。
例えば特許文献1に開示されている温水生成装置では、蒸気供給管に各種弁が設けられている。具体的に、蒸気供給管は熱交換器に蒸気を供給するものであり、その蒸気供給管には、上流側から順に、電磁弁、安全弁および制御弁が設けられている。蒸気供給管では、電磁弁によって蒸気の流通が許可または禁止され、制御弁によって蒸気の流量が調節される。
特許第4648430号公報
ところで、上述したような蒸気供給管では、諸条件によって、電磁弁が制御弁の下流側に配置される場合がある。しかしながら、その場合、制御弁から蒸気が電磁弁に流入する際に蒸気の流入音が騒音として発生する虞があった。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電磁弁等の弁本体に気体が流入する際に発生する気体の流入音を抑制することができる弁装置を提供することにある。
本願に開示の技術は、上記目的を達成するために、気体が弁本体の流入路に流入する前にその気体の流体力を減少させるようにしたものである。
具体的に、本願の弁装置は、弁本体と、絞り部材とを備えている。上記弁本体は、ケーシングと、弁体とを有している。上記ケーシングは、気体の流入路および流出路と、上記流入路と流出路とを連通させる弁口とが設けられている。上記弁体は、上記弁口を開閉するものである。上記絞り部材は、上記弁本体の流入路と、該流入路に気体を供給する供給管との間に設けられている。そして、上記絞り部材は、上記流入路と上記供給管とを連通させ且つ上記供給管の流路断面積よりも小さい開口面積に形成された開口を有しているものである。
以上のように、本願の弁装置によれば、弁本体の上流側に絞り部材を設けるようにしたため、弁本体の流入路に流れ込む気体の流体力(流体エネルギー)を減少させることができる。具体的に、絞り部材の開口の面積(開口面積)はその上流側に位置する供給管の流路断面積よりも小さいので、気体が絞り部材の開口を通過する際、気体の流体力が減少する。つまり、絞り部材が気体流れの抵抗となる。こうして、弁本体の流入路に流れ込む気体の流体力が減少することにより、流入路における気体の流入音を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る温水生成装置の概略構成を示す配管系統図である。 図2は、実施形態に係る弁装置の概略構成を示す断面図である。 図3は、実施形態に係る絞り部材を上下流方向に視て示す正面図である。 図4は、従来の弁装置における騒音値を示すグラフである。 図5は、実施形態に係る弁装置における騒音値を示すグラフである。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、本実施形態の温水生成装置1は、本願の請求項に係る弁装置15が設けられるものであり、蒸気供給系統10と、水加熱系統20と、ドレン排出系統30とを備えている。なお、図1の配管系統図は、各機器の接続関係を模式的に示したものであり、以下で特に言及しない限り、各機器における管の接続箇所や各機器の設置高さを具体的に示すものではない。
蒸気供給系統10は、水加熱系統20に加熱媒体である蒸気を供給するものである。蒸気供給系統10は、水加熱系統20に接続され、蒸気を供給する蒸気供給管11を備えている。蒸気供給管11には、上流側から順に、開閉弁12、制御弁13および弁装置15が設けられている。制御弁13は、気体である蒸気と液体であるドレンとを分離する気液分離部14を有しており、気液分離部14で分離された蒸気が下流側に流れる。つまり、制御弁13は蒸気のみを下流側に流すように構成されている。また、制御弁13は蒸気の流量が調節可能な流量調整弁である。弁装置15については後で詳述する。
水加熱系統20は、主熱交換器22と予熱熱交換器28を備えている。主熱交換器22は、入口側(上流側)に水供給管21が接続され、出口側(下流側)に温水送出管23が接続されている。また、主熱交換器22には蒸気供給系統10の蒸気供給管11が接続されている。主熱交換器22は、いわゆるシェルアンドチューブ式の熱交換器であり、水供給管21から冷水(水)が供給されると共に蒸気供給管11から蒸気が供給される。主熱交換器22では、供給された冷水が、蒸気と熱交換して加熱され所定温度の温水になる。一方、蒸気は凝縮してドレン(復水)になる。つまり、主熱交換器22は、冷水が蒸気の凝縮潜熱によって加熱される潜熱熱交換器である。こうして主熱交換器22で生成された温水は、温水送出管23を流れて利用側へ送られる。なお、主熱交換器22の入口側には冷水が溜められる水溜部24が設けられている。
予熱熱交換器28は、水供給管21の途中に設けられており、主熱交換器22に供給される水供給管21の冷水を加熱(予熱)するものである。予熱熱交換器28は、いわゆるシェルアンドチューブ式の熱交換器であり、上述したように水供給管21の途中に設けられている。予熱熱交換器28には、ドレン圧送管35およびドレン排出管36が接続されている。予熱熱交換器28では、水供給管21から流入した冷水が、ドレン圧送装置34から流入したドレンと熱交換して加熱(予熱)される。加熱された冷水は、水供給管21に流れて主熱交換器22に流入する。一方、冷水と熱交換したドレンは、ドレン排出管36に排出される。このように、本実施形態の温水生成装置1では、冷水が主熱交換器22に流入する前に予熱(昇温)される。
また、水加熱系統20は、循環用管25、循環ポンプ26および電磁弁27を備えている。循環用管25は、一端が水供給管21における予熱熱交換器28の上流側に接続され、他端が温水送出管23に接続されている。循環ポンプ26および電磁弁27は、循環用管25に水供給管21側から順に設けられている。水加熱系統20では、電磁弁27が開くと共に循環ポンプ26が駆動されることにより、主熱交換器22の温水が、水溜部24、予熱熱交換器28、循環用管25および温水送出管23を通って再び主熱交換器22に戻る温水の循環動作が行われる。なお、この温水の循環動作は、上述した循環方向と逆方向で行うようにしてもよい。
ドレン排出系統30は、ヘッダータンク32とドレン圧送装置34を備え、主熱交換器22で蒸気が凝縮して発生した高温のドレンを排出するものである。ヘッダータンク32は、水平方向に延びる円柱状の容器であり、ドレン排出管31を介して主熱交換器22に接続されている。ドレン排出管31は、ヘッダータンク32の上部に接続されている。ヘッダータンク32は、主熱交換器22のドレンがドレン排出管31を通って流入し一時的に貯留されるものである。
ドレン圧送装置34は、ヘッダータンク32のドレンが流入し、その流入したドレンを圧送するものである。具体的に、ドレン圧送装置34は、ドレンの流入口34aおよび圧送口34bと、蒸気の導入口34cおよび排出口34dとを有している。流入口34aは、ドレン流入管33を介してヘッダータンク32に接続されている。ドレン流入管33は、ヘッダータンク32の底部に接続されている。圧送口34bは、ドレン圧送管35を介して予熱熱交換器28に接続されている。なお、ドレン排出系統30は、予熱熱交換器28に接続され、該予熱熱交換器28からドレンが排出されるドレン排出管36を備えている。ドレン流入管33およびドレン圧送管35には、逆止弁37,38が設けられている。逆止弁37は、ドレン流入管33におけるヘッダータンク32からドレン圧送装置34へ向かう流体の流れのみを許容する。逆止弁38は、ドレン圧送管35におけるドレン圧送装置34から予熱熱交換器28へ向かう流体の流れのみを許容する。導入口34cは、蒸気導入管39を介して制御弁13の気液分離部14に接続されている。蒸気導入管39には、気液分離部14側から順に、ストレーナ42および減圧弁43が設けられている。排出口34dは、蒸気排出管41を介してドレン排出管31に接続されている。
ドレン圧送装置34は、図示しないが、ドレンの貯留室を有しており、その貯留室にフロートが配置されている。ドレン圧送装置34は、フロートが所定の低位まで下降すると、導入口34cが閉じると共に排出口34dが開き、フロートが所定の高位まで上昇すると、導入口34cが開くと共に排出口34dが閉じるように構成されている。ドレン圧送装置34では、導入口34cが閉じて排出口34dが開くと、ヘッダータンク32のドレンがドレン流入管33を通って流入口34aから貯留室に流入する。このドレンの流入に伴い、貯留室の蒸気が排出口34dから蒸気排出管41に排出される。また、ドレン圧送装置34では、導入口34cが開いて排出口34dが閉じると、気液分離部14の蒸気が蒸気導入管39を通って導入口34cから貯留室に流入する。この蒸気の導入により、貯留室のドレンが圧送口34bからドレン圧送管35に圧送(排出)される。こうして、ドレン圧送装置34はヘッダータンク32のドレン(即ち、主熱交換器22で蒸気が凝縮して発生したドレン)を圧送する。
さらに、ドレン排出系統30には、2つのドレン排出管45,48と、エア抜き管49が設けられている。ドレン排出管45は、一端(流入端)が蒸気導入管39における減圧弁43の下流側に接続され、他端(流出端)がドレン排出管36に接続されている。ドレン排出管45には、蒸気導入管39側から順に、スチームトラップ46および逆止弁47が設けられている。スチームトラップ46は、自動的にドレンのみを下流側に排出するものである。こうしたドレン排出管45およびスチームトラップ46が設けられることにより、気液分離部14から蒸気と共にドレンが蒸気導入管39に流入した場合でも、蒸気導入管39からドレンのみをドレン排出管45を通じて排出することができる。逆止弁47は、ドレン排出管45における蒸気導入管39からドレン排出管36へ向かう流体の流れのみを許容する。
ドレン排出管48は、一端(流入端)が制御弁13の気液分離部14に接続され、他端(流出端)がドレン排出管45におけるスチームトラップ46と逆止弁47との間に接続されている。ドレン排出管48は、気液分離部14で分離されたドレンが排出される。エア抜き管49は、一端(流入端)がヘッダータンク32の上部に接続され、他端(流出端)がドレン排出管48に接続されている。エア抜き管49には、ヘッダータンク32側から順に、エアベント51および逆止弁52が設けられている。逆止弁52は、ヘッダータンク32からドレン排出管48へ向かう流体の流れのみを許容する。エア抜き管49は、ヘッダータンク32内の初期空気を排出するものである。なお、ドレン圧送装置34には、ドレン圧送管35とは別に、貯留室のドレンを排出するためのドレン排出管53が接続されている。ドレン排出管53には、ブロー弁54が設けられている。
〈弁装置の構成および作用〉
弁装置15は、制御弁13から流出した蒸気(気体)が流通するものであり、上流側から順に、絞り部材16と、弁本体17とを備えている。
図2に示すように、弁本体17は、ケーシング17aと、弁座17fと、弁体17hと、駆動部17kとを有している。ケーシング17aは、蒸気の流入路17bおよび流出路17cが設けられている。流入路17bおよび流出路17cは、互いに対向する状態で設けられている。ケーシング17aの流入路17bおよび流出路17cは、蒸気供給菅11に接続されている。なお、後述するが、流入路17bは絞り部材16を介して蒸気供給菅11に接続されている。弁座17fは、ケーシング17a内に設けられている。弁座17fは、円環状に形成されており、軸が上下方向(図2において上下方向)に延びる状態で設けられている。そして、弁座17fは、その内部が弁口17gとなっている。ケーシング17aでは、流入路17bと流出路17cとが弁座17fの弁口17gによって連通しており、流入路17bから流入した蒸気が弁口17gを通過して流出路17cへ流れる。流入路17bは、流入端から直線状(水平)に延びた後、上方へ曲がる曲がり部17eを有している。
弁体17hは、ケーシング17a内において、弁口17g(弁座17f)の入口側に配置されている。弁体17hは、上下方向に変位することにより弁座17fの入口側端部に離着座し、弁口17gを開閉するものである。また、弁体17hの中央には、上下方向に貫通するパイロット流路17iが形成されている。ケーシング17a内には、弁体17hの背面側(上方)にパイロット室17jが設けられている。パイロット室17jは、図示しない通路を介して流入路17bと連通すると共に、パイロット流路17iを介して流出路17cと連通している。
駆動部17kは、ケーシング17aの上部に設けられており、弁体17hを開閉動作させるものである。駆動部17kは、コイルボビン17m、コイル17n、固定鉄心17pおよび可動鉄心17qを有している。コイル17nはコイルボビン17mに巻回されており、固定鉄心17pはコイルボビン17mの上部に挿入され固定されている。可動鉄心17qは、コイルボビン17mにおいて固定鉄心17pの下方に挿入されており、上下方向に変位可能となっている。可動鉄心17qの下端部には、弁体17hに離着座することによりパイロット流路17iを開閉するパイロット弁体17rが設けられている。可動鉄心17qと弁体17hとはバネ17sを介して接続されており、可動鉄心17qはバネ17sによって弁体17h側(弁体17hに着座する方向)へ付勢されている。
上記のように構成された弁本体17では、駆動部17k(コイル17n)に通電されていないとき、可動鉄心17qはバネ17sの付勢力によって弁体17hに着座しパイロット流路17iが閉じられる。一方、蒸気供給菅11から流入路17bに流入した蒸気は、一部が図示しない通路を介してパイロット室17jに流入する。そうすると、流入路17bの圧力とパイロット室17jの圧力とが同圧となり、弁体17hが下方へ押されて弁座17fに着座する。これにより、弁口17gが閉じられる(図2に示す状態)。つまり、この状態では、流入路17bと流出路17cとは連通していない。
また、弁本体17では、駆動部17k(コイル17n)に通電されると、電磁力により可動鉄心17qはバネ17sの付勢力に抗して固定鉄心17pに吸引される。つまり、可動鉄心17qは上方へ変位する。そのため、可動鉄心17qが弁体17hから離座し、パイロット流路17iが開く。これにより、パイロット室17jと流出路17cとがパイロット流路17iを介して連通するため、パイロット室17jの圧力が低下する。そうすると、流入路17bの圧力がパイロット室17jの圧力よりも高くなり、弁体17hは流入路17bの圧力により上方へ押し上げられて弁座17fから離座する。これにより、弁口17gが開き、流入路17bと流出路17cとが連通する。
絞り部材16は、弁本体17のケーシング17aにおけるフランジ17dと蒸気供給管11のフランジとに挟まれて設けられている。つまり、絞り部材16は、弁本体17の流入路17bと、該流入路17bに蒸気を供給する蒸気供給管11との間に設けられている。図3にも示すように、絞り部材16は、板状部材であり、円板状の主部16aと、該主部16aの上部から鉛直上方へ延びる摘み部16bを有している。
絞り部材16の主部16aには、開口16cが形成されている。この開口16cは、弁本体17の流入路17bと、蒸気供給管11とを連通させるものである。また、開口16cの面積(開口面積)は、蒸気供給管11や弁本体17の流入路17bの流路断面積よりも小さい。具体的に、開口16cには、円形開口の一部を遮蔽する障壁部16dが設けられている。障壁部16dは、円形開口の上部に位置している。つまり、障壁部16dは、開口16cにおいて流入路17bの曲がり部17eの曲がり方向(上方)と同じ側(上方)に対応する上部に設けられている。なお、障壁部16dが設けられていない円形開口の面積は、蒸気供給管11や流入路17bの流路断面積と同等である。つまり、絞り部材16の開口16cは、蒸気供給管11の流路断面積と同等の開口面積を有する円形開口において障壁部16dを設けることにより、蒸気供給管11の流路断面積よりも小さい開口面積となっている。
このように構成された弁装置15では、蒸気供給管11から蒸気が絞り部材16の開口16cを通過し、弁本体17の流入路17bに流入する。ここで、開口16cの面積(開口面積)は蒸気供給管11の流路断面積よりも小さいため、蒸気が絞り部材16の開口16cを通過する際、蒸気の流体力(流体エネルギー)が減少される。また、蒸気が開口16cを通過する際、蒸気の一部は開口16cの障壁部16dに衝突するため、これによっても蒸気の流体力が減少される。こうして流体力が減少された蒸気が弁本体17の流入路17bに流入するので、流入路17bにおける蒸気の流入音(騒音)が抑制される。
しかも、開口16cの障壁部16dは流入路17bの曲がり部17eの曲がり方向と同じ側に対応する上部に設けられているので、流入路17bにおける蒸気の流入音が効果的に抑制される。即ち、弁本体17の流入路17bは曲がり部17eを有しており、流入路17bでは蒸気が曲がり部17eで流入路壁に衝突し、この衝突によっても流入音が発生する。そして、曲がり部17eは上方へ曲がっているため、流入路17bでは上部を流れる蒸気よりも下部を流れる蒸気が曲がり部17eで強く流入路壁に衝突する。本実施形態では、障壁部16dが開口16cの上部に設けられているため、図2に示すように、蒸気供給管11を流れる蒸気のうち上部を流れる蒸気(図2に示す実線の矢印)は、障壁部16dに衝突し流体力が減少すると共に、障壁部16dの下流側に回り込むようにして流れる。これにより、障壁部16dの下流側(即ち、流入路17bの上部)では圧力が低下する(負圧になる)ので、蒸気供給菅11を流れる蒸気のうち中央および下部を流れる蒸気(図2に示す破線の矢印)は上方へ吸引されながら流れる。そのため、流入路17bに流入した中央および下部の蒸気は、上方へ向かって流向を変えながら流れる。つまり、流入路17bにおいて蒸気の流向を上方へ向かって滑らかに変えることができる。これにより、上述した曲がり部17eでの蒸気の衝突を緩和することができ、流入音(騒音)を抑制することができる。
上述した絞り部材16を設けなかった場合、図4に示すように、弁本体17の騒音値は大きい。なお、図4に示す「弁開度」は制御弁13の開度である。特に、弁開度が比較的大きいとき、即ち弁本体17に流入する蒸気の流量が比較的多いとき、弁本体17の騒音値が極めて大きくなっている(図4において破線で囲った領域)。これに対し、本実施形態のように絞り部材16を設けた場合、図5に示すように、弁本体17の騒音値が低減される。特に、弁開度が比較的大きいときの騒音値が著しく低減されていることが分かる(図5において破線で囲った領域)。
また、本実施形態の温水生成装置1は、フロースイッチ61、温度センサ62、2つの圧力計63,64、制御部70を備えている。フロースイッチ61は、水供給管21における予熱熱交換器28の上流側に設けられており、冷水の流れを検出するものである。温度センサ62は、温水送出管23における循環用管25の接続部よりも上流側に設けられており、温水の温度を検出するものである。2つの圧力計63,64は、蒸気導入管39における減圧弁43の上流側と下流側に設けられている。制御部70は、フロースイッチ61や温度センサ62の検出信号に基づいて、制御弁13や弁装置15等を制御するものである。具体的には次の通りである。
制御部70は、温度センサ62の検出温度(温水の温度)が設定温度になるように、制御弁13の開度を調節する。例えば、温度センサ62の検出温度(温水の温度)が設定温度よりも高くなると制御弁13の開度は減小され、温度センサ62の検出温度が設定温度よりも低くなると制御弁13の開度は増大される。また、制御部70は非常時には弁装置15の弁本体17を閉じる。例えば、制御弁13の開度が下限値に達したことにより或いは制御弁13の故障により、温度センサ62の検出温度が設定温度よりも所定温度以上高くなると、弁本体17は閉じられる。また、温水の利用が停止された場合(即ち、主熱交換器22から温水送出管23への温水の流出が停止した場合)において、温度センサ62の検出温度が設定温度よりも所定温度以上高くなると或いはフロースイッチ61で冷水の流れが検出されなくなると、弁本体17は閉じられる。こうして弁本体17が閉じられることにより、温水の温度が異常高温になるのを防止することができると共に、蒸気が主熱交換器22に無駄に供給されることを回避することができる。
以上のように、上記実施形態の弁装置15によれば、弁本体17の上流側に絞り部材16を設けるようにしたため、弁本体17の流入路17bに流れ込む蒸気の流体力(流体エネルギー)を減少させることができる。具体的には、絞り部材16の開口16cの面積(開口面積)を蒸気供給管11の流路断面積よりも小さくしたので、蒸気が絞り部材16の開口16cを通過する際、蒸気の流体力を減少させることができる。こうして、弁本体17の流入路17bに流れ込む蒸気の流体力が減少することにより、流入路17bにおける蒸気の流入音を抑制することができる。
また、上記実施形態の弁装置15では、絞り部材16の開口16cに、円形開口の一部を遮蔽する障壁部16dを設けるようにしたため、蒸気の一部を障壁部16dに衝突させ、これによって蒸気の流体力を減少させることができる。
しかも、絞り部材16の障壁部16dは開口16cにおいて流入路17bの曲がり部17eの曲がり方向と同じ側の位置に設けるようにしたため、流入路17bにおいて蒸気の流向を曲がり部17eの曲がり方向に沿って滑らかに変えることができる。つまり、蒸気を曲がり部17eの曲がり方向へ向かって滑らかに流すことができる。これにより、曲がり部17eでの蒸気の衝突を緩和することができるので、流入路17bにおける蒸気の流入音を効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態の絞り部材16において、障壁部16dの位置は、上述した位置に限らず、例えば弁本体17の流入路17bの曲がり部17eが下方へ曲がるものである場合は開口16cの下部に設けられる。
また、上記実施形態の弁装置15において、絞り部材16の開口16cは、障壁部16dを省略した円形に形成し、その開口面積を蒸気供給管11の流路断面積よりも小さくした形態であってもよい。
また、上記実施形態では、温水生成装置1に設けられた弁装置15について説明したが、本願の弁装置は、別の装置に設けられるものであってもよいし、蒸気以外の気体が流通するものであってもよい。
また、上記実施形態の弁本体17は、電磁弁により構成したが、電動機で弁体を駆動する電動弁であってもよい。
本願に開示の技術は、蒸気や圧縮空気等の気体が流れる配管系統に設けられる弁装置について有用である。
11 蒸気供給管(供給管)
15 弁装置
16 絞り部材
16c 開口
16d 障壁部
17 弁本体
17a ケーシング
17b 流入路
17c 流出路
17e 曲がり部
17g 弁口
17h 弁体

Claims (1)

  1. 気体の流入路および流出路と、上記流入路と流出路とを連通させる弁口とが設けられたケーシングと、上記弁口を開閉する弁体とを有する弁本体と、
    上記弁本体の流入路と、該流入路に気体を供給する供給管との間に設けられ、上記流入路と上記供給管とを連通させ且つ上記供給管の流路断面積よりも小さい開口面積に形成された開口を有する絞り部材とを備え
    上記絞り部材の開口には、円形開口の一部を遮蔽する障壁部が設けられ、
    上記弁本体の流入路は、流入端から水平に延びた後、上方へ曲がり上記水平に延びる部分よりも高い位置まで延びる曲がり部を有しており、
    上記弁口は、上記流入路における上記水平に延びる部分よりも高い位置に設けられ、上下方向に開口しており、
    上記弁体は、上記弁口の上方に設けられており、
    上記絞り部材の障壁部は、上記開口において上記流入路の曲がり部の曲がり方向と同じ側の位置に設けられている
    ことを特徴とする弁装置。
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