JP5119797B2 - 逆流防止装置とこれを有する給湯装置及び給湯システム - Google Patents

逆流防止装置とこれを有する給湯装置及び給湯システム Download PDF

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Description

本発明は、給湯装置の温水を浴槽に通水する管路に設けられ、給湯装置に対する給水圧が低下しても浴槽の戻り水が給湯管に逆流するのを防止する逆流防止装置と、これを有する給湯装置及び給湯システムに関する。
例えば、風呂の給湯システムは、給水管に給水された上水を給湯装置で加熱し、この加熱された湯を給湯管から風呂の浴槽に注湯するようになっている。この場合、集合住宅や給水圧が低い住宅では、ポンプで上水を汲み上げて各戸に給水するが、給水元の停電や断水のために給水側が負圧になると、その負圧で浴槽からの戻り水が吸引され、給湯装置の給湯管まで浴槽の戻り水が逆流することがある。
このような浴槽からの逆流を防止するために、給湯装置の給湯管と浴槽の間の管路に逆流防止装置が設けられている。
従来の逆流防止装置は、給湯管の温水を浴槽に通水する管路と、浴槽への通水のみを許容するように管路に直列に設けられた一対の逆止弁とを備えており、基本的には、この両逆止弁によって給湯管への逆止機能を確保している。
しかし、上記逆止弁が異物の噛み込み等によって完全に閉じていないときは、逆流防止装置の上流側の一次圧(以下、給水圧ということがある。)が負圧になったり、逆流防止弁の上流側の一次圧が下流側の二次圧(以下、通水圧ということがある。)を下回ったりすると、浴槽の戻り水がその水頭圧によって逆止弁を通過し、給湯管に逆流してくることがある。
そこで、従来の逆流防止装置では、上記管路における両逆止弁間の通水部分に、給湯管への給水圧をパイロット圧として当該通水部分に対する大気開放と逆流水排水を行う逆流防止弁が設けられている。
この場合、給水圧が減少すると逆流防止弁が開弁し、これによって通水部分が大気開放されるとともに、その通水部分に引き込まれた逆流水が外部に排出されるので、浴槽からの戻り水が給湯管に逆流するのが防止される(特許文献1参照)。
このように、従来の逆流防止装置では、比較的高位置の浴槽に残り湯があり、かつ、逆止弁が十分に機能してない場合に、水道の断水や停電による汲み上げポンプの停止のために給水側が負圧状態になっても、逆止弁間の通水部分に設けた逆流防止弁が開き、浴槽からの戻り水を外部に排水できるようになっている。
特開2003−254604号公報
この種の逆流防止装置では、当該装置の上流側の一次圧が負圧になることで逆流防止弁が開き、この逆流防止弁の排水口から空気を吸い込んで負圧を破壊するようになっているので、その空気の吸い込み時に外部に排出すべき逆流水も一緒に吸い込まれる可能性がある。
このように、上記逆流防止弁は、通水部分に対する大気開放(負圧破壊)機能と逆流水排水機能という、相反する機能を担っている。また、この種の逆流防止装置では、一次圧が二次圧よりも低下した場合も逆流防止弁が開いて逆流水排水機能が働くが、従来の逆流防止装置では、逆止弁間の通水部分に当該逆流防止弁が一つしか設けられていない。
このため、従来の逆流防止装置では、例えば逆止弁に対する異物の噛み込みが大きくて浴槽側からの戻り水の逆流量が多い場合には、逆流防止弁による排水量が不十分になり、給湯管に逆流が生じる可能性が残されている。
本発明は、このような実情に鑑み、一対の逆止弁間の通水部分に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成される信頼性の高い逆流防止装置を提供することを目的とする。
本発明は、上水を熱交換器に給水する給水管と、給湯管の温水を浴槽に通水する管路と、前記浴槽への通水のみを許容するように前記管路に直列に設けられた一対の逆止弁と、前記管路における前記両逆止弁間の通水部分に設けられた逆流防止弁とを備え、この逆流防止弁が、前記給湯管への給水圧をパイロット圧として前記通水部分に対する大気開放と逆流水排水を行う逆流防止装置において、複数の前記逆流防止弁が前記通水部分に独立して設けられ、前記各逆流防止弁には、前記給水管から分岐している、それぞれ独立したパイロット管が接続されており、前記各逆流防止弁に対してそれぞれ独立して給水圧が印加されていることを特徴とする(請求項1)。
上記逆流防止装置によれば、通水部分に対する大気開放と逆流水排水を行う複数の逆流防止弁が、両逆止弁間に位置する通水部分に独立して設けられているので、給湯管に対する給水圧(一次圧)が低下して負圧になったときに、通水部分に対する大気開放と逆流水排水が複数の逆流防止弁によってそれぞれ独立して行われる。
このため、逆流防止弁が一つしかない従来装置に比べて、一対の逆止弁間の通水部分に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成され、逆流防止装置の信頼性を高めることができる。
また、給湯管に対する給水圧(一次圧)が、負圧までは至らないが逆流防止装置の下流側の二次圧よりも低下したような場合には、両逆止弁間に設けた複数の逆流防止弁が開いて個別に逆流水を排出するので、逆流水排水がより確実に達成される。
本発明の逆流防止装置において、前記通水部分は、その通水方向上流側が上方に位置する上下方向に長い縦向き管よりなり、複数の前記逆流防止弁が前記縦向き管に上下方向に離間して設けられていることが好ましい(請求項2)。
この場合、管路における両逆止弁間の通水部分が、その通水方向上流側が上方に位置する上下方向に長い縦向き管よりなるので、一次側(給湯管側)の逆止弁が縦向き管の上側に位置し、かつ、二次側(浴槽側)の逆止弁が縦向き管の下側に位置することになる。
このため、給水圧が低下して通水部分(縦向き管)が負圧になったり二次圧よりも低圧になったりした場合に、浴槽の戻り水が縦向き管の下部に位置する二次側の逆止弁を超えて引っ張られたとしても、一次側の逆止弁が当該縦向き管の上側に位置することから、その縦向き管に侵入した逆流水が一次側の逆止弁を超えて給水管側への逆流が進行する可能性が低くなる。
また、複数の逆流防止弁が縦向き管に上下方向に離間して設けられているので、給水圧が低下して通水部分(縦向き管)が負圧になったり二次圧よりも低圧になったりした場合に、一次側に近い上方の逆流防止弁が主として大気開放機能を担い、二次側に近い下方の逆流防止弁が主として逆流水排水機能を担うことになる。
従って、大気開放と逆流水排水とをそれぞれ複数の逆流防止弁に役割分担させることができ、縦向き管に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成され、逆流防止装置の信頼性を更に高めることができる。
なお、縦向き管に設ける逆流防止弁は少なくとも二つあればよいが、三つ以上設けるものとしてもよい。
また、本発明の逆流防止装置において、複数の前記逆流防止弁はそれぞれ同じ形状及び構造の構成部品で構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合、複数の逆流防止弁の構成部品を共通化できるので、本発明の逆流防止装置の製作コストを低減することができる。
更に、本発明は、上水が給水される給水管と、この給水管に給水された上水を加熱する熱交換器と、この熱交換器で加熱された温水を外部に給湯する給湯管と、この給湯管と浴槽との間に介装された上記逆流防止装置とを備えていることを特徴とする給湯装置である(請求項4)。
また、本発明は上記給湯装置と、前記給湯管からの温水が前記逆流防止装置を介して給湯される浴槽とを備えていることを特徴とする給湯システムである(請求項5)。
上記給湯装置及び給湯システムによれば、前記給湯管と前記浴槽の間に上記逆流防止装置が介装されているので、給湯管に対する給水圧が低下したときに、通水部分に対する大気開放と逆流水排水が複数の逆流防止弁によってそれぞれ独立して行われる。このため、逆流防止弁が一つしかない従来装置に比べて、一対の逆止弁間の通水部分に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成され、給湯システムにおける逆流防止機能の信頼性を高めることができる。
以上の通り、本発明によれば、一対の逆止弁間の通水部分に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成されるので、逆流防止装置の信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
図1〜図6は、本発明を採用した逆流防止装置の一例を示し、図7は、その逆流防止装置を適用した風呂の給湯システムを示している。
〔給湯システム〕
図7に示すように、本実施形態の給湯システム1は、ガス給湯器2よりなる給湯装置と、その給湯器2に給排水可能に接続された風呂の浴槽3とを備えている。
ガス給湯器2は、給湯室等に設置可能な筐体5と、この筐体5内に設けられた熱交換器6とを備え、筐体5には、上水道の給水口7と、燃料ガスの吸気部8と、加熱湯をキッチンの蛇口等に供給する第一給湯口9と、浴槽への給湯を行う第二給湯口10と、浴槽からの戻り湯を受け入れる戻り口11とが設けられている。
前記給水口7は筐体2内の給水管17に繋がっており、この給水管17は、給水量センサ18を介して熱交換器6内の給湯熱交換部19に接続されている。給湯熱交換部19の下流側と第一給湯口9の間は給湯管20で繋がっており、この給湯管20には、給湯水量調整弁21が設けられている。
また、給湯管20と給水管17はバイパス管22で繋がっており、このバイバス管22にはバイパス水量調整弁23が設けられている。
前記第二給湯口10は風呂往き管24に繋がっており、戻り口11は風呂戻り管25に繋がっている。この風呂の往き管24と戻り管25のうち、往き管24は熱交換器6内の風呂熱交換部26の出口側に繋がっており、この風呂熱交換部26の入口側は吐出管28に繋がっている。
この吐出管28は、筐体5内に設けられた風呂ポンプ29の吐出側に接続され、戻り管25は当該風呂ポンプ29の吸い込み側に接続されている。
ガス給湯器2の給湯管20は、水量調整弁21の下流側の部分に分岐管30を備えており、この分岐管30は、後述する逆流防止装置31の入口側に接続されている。また、逆流防止装置31の出口側には浴槽への注湯管32が接続され、この注湯管32は、前記戻り管25とともに風呂ポンプ29の吸い込み側に通じている。
本実施形態の逆流防止装置31は、その上流側(給湯管20側:一次側ということがある。)から下流側(浴槽3側:二次側ということがある。)へ至る順序で、注湯水量センサ34と、注湯電磁弁35と、通水方向に直列に並ぶ一対の逆止弁36,37と、この両逆止弁36,37の間に配置された複数の逆流防止弁38とを備えている。
上記一対の逆止弁36,37は、一次側の第一逆止弁36と、二次側の第二逆止弁36とからなり、浴槽3の戻り管25からの戻り水が給湯管20に逆流するのを防止する逆止機能を有する。
しかし、これらの逆止弁36,37が、異物の噛み込み等が原因で完全に閉じていないときは、給水管20への給水圧(上流側の一次圧)P1が負圧になったり、逆止弁36,37間の通水圧(下流側の二次圧)P2よりも低くなると、浴槽3の戻り水がその水頭圧により逆止弁36,37を通過し、給湯管20に逆流してくることがある。
そこで、本実施形態の逆流防止装置31では、給湯管20の温水を浴槽3に通水する管路における両逆止弁36,37間の通水部分に上記逆流防止弁38が設けられ、この弁38によって給湯管20への逆流現象をより確実に防止するようにしている。
すなわち、この逆流防止弁38は、給水管17の給水圧P1をパイロット圧として、両逆止弁36,37間の通水部分に対する大気開放(負圧破壊)と逆流水排水を行うように作動するものであり、逆流防止弁38の背圧側は前記給水管17に接続され、かつ、逆流防止弁38の出口側は大気開放された排水管39に繋がっている。
このため、給水管17の給水圧P1が低下して負圧になったり、その給水圧P1が逆止弁36,37間の通水部分の通水圧P2(注湯管32の管内圧と同じ圧力)よりも低くなったりすると、逆流防止弁38が作動して、逆止弁36,37間の通水部分が大気開放され、当該通水部分の負圧状態が解かれる。
また、これと同時に、戻り管25からの逆流水が通水部分に侵入してきても、その逆流水は逆流防止弁38の出口(後述する開放口69)から排出管39に排出されるようになっている。
上記構成の給湯システム1において、給水管17に給水された上流水は、給水量センサ18を通り、その一部が給湯熱交換部19で加熱されて湯になり、他の一部がバイパス管22を通って給湯熱交換部19から出てきた湯と混合される。
このさい、バイパス水量調整弁23がバイパスする水流量を制御して湯水の混合比が変わり、出湯の温度制御が行われる。所望の温度に制御された湯は、給湯水量調整弁21により給湯水量が制御され、第一給湯口9から外部に給湯される。
一方、浴槽3に湯張りを行う場合には、逆流防止装置31の注湯電磁弁35を開くことにより、分岐管30の湯が注湯水量センサ34と逆止弁36,37を介して浴槽3へ供給される。
このさい、逆流防止装置31の逆流防止弁38は、パイロット圧として上水道の給水圧P1を受けて閉弁方向に付勢されている。そして、逆流防止装置31の下流側の注湯管32の通水圧P2は上記給水圧P1よりも低いので、これらの差圧で逆流防止弁38は閉状態になっている。
他方、断水等によって給水管17に負圧が発生すると、逆流防止弁38が給水圧P1の低下に対応して開かれる。
これにより、一対の逆止弁36,37間の通水部分が大気開放され、給水管17に生じた負圧がその通水部分で破壊されるとともに、その通水部分内の水が逆流防止弁38の出口から排出管39を通って外部に排出され、給湯管20への逆流現象がより確実に防止される。
〔逆流防止装置〕
次に、図1〜図6を参照しつつ、本実施形態の逆流防止装置31の具体的構成について説明する。
図1〜図6に示すように、本実施形態の逆流防止装置31は、前記一対の逆止弁36,37(図5及び図6参照)及び逆流防止弁38を管路中に一体に組み込んだバルブユニットよりなり、給湯管20から分岐する前記分岐管30が接続される第一管路41と、浴槽3側へ給湯するための前記注湯管32が接続される第二管路42とを備えている。
第一管路41は、両端開放の水平管43と、この水平管43の中央部から下方に延びる縦向き管44とを一体に備えたT字管よりなり、この縦向き管44の下端部には分岐管30との接続部45が形成されている。
他方、第二管路42は、第一管路41の水平管43の下流側端部(図5の右側端部)に接続された片側開放の水平管46と、この水平管46から下方に延びる縦向き管47とを一体に備えており、この縦向き管47の下端部には前記注湯管32との接続部48が形成されている。
第一管路41の水平管43と第二管路42の水平管46は、それらの縦向き管44,47の軸心方向が上下方向でかつ互いに平行状態となるように接続されている。
このため、第一管路41の縦向き管44に流入した温水は、この縦向き管44を下から上に流れ、各水平管43,46を通って、第二管路42の縦向き管47を上から下に流れるようになっている。
図5に示すように、第一管路41の縦向き管44の内部には、前記注湯水量センサ34が設けられている。
この注湯水量センサ34は、通過する水に旋回流を与える整流器50と、縦向き管47の中心線回りに回転する着磁された羽根車51と、この羽根車51に近接して管路壁内に埋設された磁気センサ(図示せず)とからなり、羽根車51の回転数をカウントすることで浴槽3への注湯量を計測するものである。
また、第一管路41の水平管43の上流側端部(図5の左側端部)には、前記注湯電磁弁35が接続されている。
この注湯電磁弁35は、水平管43と一体形成された筒状の弁座52と、ダイヤフラム53によって支持された弁体54と、この弁体54の中央部に接続されたソレノイドのプランジャ55と、このプランジャ55を常時弁座52側に付勢するコイルばね56と含むパイロット弁よりなる。このため、プランジャ55を磁力で開弁方向(図5の左側)に移動させて弁体54を弁座52から引き離すことにより、第一管路41の縦向き管44に至った温水が水平管43に流入するようになっている。
前記一対の逆止弁36,37のうち、上流側に位置する第一逆止弁36は、第一及び第二管路41,42の水平管43,46の接続部内に設けられ、下流側に位置する第二逆止弁37は、第二管路42の縦向き管47の下端部内に設けられている。
このため、本実施形態の逆流防止装置31では、第二管路42における両逆止弁間36,37の通水部分が、通水方向上流側が上方に位置する、上下方向に長い当該第二管路42の縦向き管47により構成されている。
図5に示すように、第一逆止弁36は、第一管路41の水平管43の接続部内に収納された筒状の弁座57と、この弁座57に下流側(図5の右側)から当接して通水方向に進退自在に配置された弁体58と、この弁体58を弁座57側に付勢するコイルばね59とを有する。
また、第二逆止弁37は、上記第一逆止弁36と同一構造のものであり、第二管路42の縦向き管47の下端部内に収納された筒状の弁座57と、この弁座57に下流側(図5の下側)から当接して通水方向に進退自在に配置された弁体58と、この弁体58を弁座57側に付勢するコイルばね59とを有する。
本実施形態の逆流防止装置31では、上下一対の逆流防止弁38U,38Lが第二管路42の縦向き管47に対して上下方向に離間して独立して設けられ、図1〜図6に示すように、上側に位置する第一逆流防止弁38Uと下側に位置する第二逆止防止弁38Lは、それぞれ同じ形状及び構造の構成部品で構成されている。
図6に示すように、上記各逆流防止弁38U,38Lは、縦向き管47から水平方向に一体に突設された弁筒体61と、この弁筒体61の内部に同軸心状に設けられた弁座62と、ダイヤフラム63によって支持された弁体64と、この弁体64を弁座62と離す方向に付勢するコイルばね65とを備えている。
弁筒体61の開口部はほぼ正方形状の弁蓋体66で閉塞され、この弁蓋体66と弁座62の間に前記弁体64が介装されている。
弁筒体61と弁蓋体66の内側で構成されるスペースのうち、ダイヤフラム63の背面側(弁座62の反対側)の空間は、弁体64を弁座62に密着させるための背圧室67とされ、この背圧室67に給水管17の給水圧P1を導入する導入口68(図2及び図3参照)が弁蓋体66に形成されている。
また、ダイヤフラム63の正面側(弁座62側)にある、弁座62の外周側の筒状の開放通路70は、開弁時に吸気と排水が行われるスペースであり、この開放通路70は弁筒体61に形成された開放口69(図3参照)と連通している。そして、導入口68には給水管17から分岐するパイロット管が接続され、開放口69には排出管39が接続されるようになっている。
上記構成に係る逆流防止装置31において、注湯電磁弁35が通電されていない時は、そのプランジャ55が弁体54を弁座52に押し付けており、当該電磁弁35が閉弁状態にある。従って、この場合には浴槽3への給湯は遮断されている。
このさい、各逆流防止弁38U,38Lの背圧室67には給水圧P1がかかっているため、その弁体64は弁座62に当接しており、各逆流防止弁38U,38Lの開放通路70はいずれも閉塞されている。
従って、注湯電磁弁35が通電されると、そのプランジャ55が磁力で吸引されて弁体54が開き、分岐管30から第一及び第二管路41,42に温水が流入し、その温水が第一及び第二逆止弁36,37を通って浴槽3への給湯が開始される。
一方、給水管17の断水等によって給水圧P1が低下した場合は、第一及び第二逆止弁36,37が閉じ、第二管路42の縦向き管47に設けられている各逆流防止弁38U,38Lの背圧室67の圧力が低下し、その弁体64が弁座62から離れる。
これにより、各逆流防止弁38U,38Lの開放通路70が開放口69と連通して大気開放され、第一及び第二逆止弁36,37の間の通水部分である縦向き管47の負圧が破壊されるとともに、その縦向き管47内に溜まっていた水が開放口69を通って排出管39から排出される。
このとき、第二逆止弁37が完全に閉塞しないという事態が発生すると、浴槽3からの戻り水が第二逆止弁37を通過して逆流が比較的大量に発生するが、その逆流水は、主として下側の逆流防止弁38Lの開放口60から排出されるため、給湯管20まで逆流することがない。
このように、本実施形態の逆流防止装置31によれば、両逆止弁36,37の通水部分(第二管路42の縦向き管47)に対する大気開放と逆流水排水を行う一対の逆流防止弁38U,38Lがその通水部分に独立して設けられているので、逆流防止弁が一つしかない従来装置に比べて、通水部分に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成され、逆流防止装置31の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態の逆流防止装置31によれば、両逆止弁36,37間の通水部分(第二管路42の縦向き管47)が、その通水方向上流側が上方に位置する上下方向に長い縦向き管よりなるので、一次側(給湯管20側)の第一逆止弁36が縦向き管47の上側に位置し、かつ、二次側(浴槽側)の第二逆止弁37が当該縦向き管47の下側に位置するようになっている。
このため、給水圧P1が低下して縦向き管47の内部が負圧になったり二次側の通水圧P2よりも低圧になったりした場合に、浴槽3の戻り水が縦向き管47の下部に位置する第二逆止弁37を超えて引っ張られたとしても、第一逆止弁36が当該縦向き管47の上側に位置することから、その縦向き管47に侵入した逆流水が第一逆止弁36を超えて給水管20側への逆流が進行する可能性が低くなる。
また、本実施形態の逆流防止装置31によれば、一対の逆流防止弁38U,38Lが縦向き管47に対して上下方向に離間して設けられているので、給水圧P1が低下して縦向き管47の内部が負圧になったり二次側の通水圧P2よりも低圧になったりした場合に、上方の第一逆流防止弁38Uが主として大気開放機能を担い、下方の第二逆流防止弁38Lが主として逆流水排水機能を担うことになる。
従って、大気開放と逆流水排水とをそれぞれ上下の逆流防止弁38U,38Lに役割分担させることができ、縦向き管47に対する大気開放と逆流水排水がより確実に達成される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、縦向き管47に一対の逆流防止弁38を配置しているが、この逆流防止弁38を縦向き管47に三つ以上接続することにしてもよい。また、その縦向き管47は、必ずしも図示の鉛直方向でなくてもよく、所定角度で傾斜した管路で構成してもよい。
更に、上記実施形態では、逆止弁36,37と逆流防止弁38を管路中に一体に組み込んだバルブユニットよりなる逆流防止装置31を例示したが、この装置31は、ユニット化されていない複数の管路と弁装置で分割構成することもできる。
本発明の逆流防止装置の一例を示す斜視図である。 同逆流防止装置の正面図である。 同逆流防止装置の左側面図である。 同逆流防止装置の右側面図である。 図3のB−B線断面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の逆流防止装置を用いた給湯システムの配管構成図である。
符号の説明
1 給湯システム
2 ガス給湯器(給湯装置)
3 浴槽
17 給水管
20 給湯管
30 分岐管
31 逆流防止装置
32 注湯管
34 注湯水量センサ
35 注湯電磁弁
36 第一逆止弁
37 第二逆止弁
38 逆流防止弁
38U 第一逆流防止弁
38L 第二逆流防止弁
39 排出管
41 第一管路
42 第二管路
43 水平管
44 縦向き管
45 接続部
46 水平管
47 縦向き管(通水部分)
48 接続部

Claims (5)

  1. 上水を熱交換器に給水する給水管と、給湯管の温水を浴槽に通水する管路と、前記浴槽への通水のみを許容するように前記管路に直列に設けられた一対の逆止弁と、前記管路における前記両逆止弁間の通水部分に設けられた逆流防止弁とを備え、この逆流防止弁が、前記給湯管への給水圧をパイロット圧として前記通水部分に対する大気開放と逆流水排水を行う逆流防止装置において、
    複数の前記逆流防止弁が前記通水部分に独立して設けられ、
    前記各逆流防止弁には、前記給水管から分岐している、それぞれ独立したパイロット管が接続されており、前記各逆流防止弁に対してそれぞれ独立して給水圧が印加されていることを特徴とする逆流防止装置。
  2. 前記通水部分は、その通水方向上流側が上方に位置する上下方向に長い縦向き管よりなり、複数の前記逆流防止弁が前記縦向き管に上下方向に離間して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の逆流防止装置。
  3. 複数の前記逆流防止弁はそれぞれ同じ形状及び構造の構成部品で構成されている請求項1又は2に記載の逆流防止装置。
  4. 上水が給水される給水管と、
    この給水管に給水された上水を加熱する熱交換器と、
    この熱交換器で加熱された温水を外部に給湯する給湯管と、
    この給湯管と浴槽との間に介装された請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆流防止装置とを備えていることを特徴とする給湯装置。
  5. 請求項4に記載の給湯装置と、
    前記給湯管からの温水が前記逆流防止装置を介して給湯される前記浴槽と
    を備えていることを特徴とする給湯システム。
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