JP2003239334A - 逆流防止装置 - Google Patents

逆流防止装置

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JP2003239334A
JP2003239334A JP2002038943A JP2002038943A JP2003239334A JP 2003239334 A JP2003239334 A JP 2003239334A JP 2002038943 A JP2002038943 A JP 2002038943A JP 2002038943 A JP2002038943 A JP 2002038943A JP 2003239334 A JP2003239334 A JP 2003239334A
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valve
atmosphere
check valve
pressure
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JP2002038943A
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Sadao Okada
貞雄 岡田
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯水槽から上水に逆流することを防止できる程
度に大気開放弁を開きやすくし、それでいて給水に大気
が混入するのを防止できる構造を実現する。 【解決手段】入水口32が上水管に接続され、出水口5
0が貯水槽に接続され、出水口50から入水口32に逆
流することを防止する。入水口32に対して逆止弁38
と大気開放弁41が並列に配置されており、大気開放弁
41はダイヤフラム40に形成されており、ダイヤフラ
ム40で区画される一方の室52は逆止弁38の上流3
6に連通し、他方の室54は逆止弁38の下流39に連
通している。逆止弁38と大気開放弁41は独立に動作
可能であり、逆止弁38の上流圧力が下流圧力よりも高
い間は大気開放弁41が閉じる。電磁弁34が開いて正
圧が作用すると大気開放弁41が先に閉じ次いで逆止弁
38が開くために、給水の開始時に水が大気連通口42
から漏れることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 浴槽や洗濯槽等の貯水槽に
給水する設備では、貯水槽から上水管に逆流しないよう
にしておかなければならない。ここでいう上水管とは水
道圧力が作用している水路をいい、給湯器内の加熱用水
路も水道圧力が作用しているので上水管である。上水を
給湯器で加熱して浴槽に給水する場合、給湯器と浴槽と
の間に逆流防止装置を設けて、浴槽に貯められている水
が給湯器に逆流しないようにする必要がある。浴槽に貯
められている水が給湯器に逆流しかねない場合には、2
種類のケースが存在する。第1のケースは上水が断水し
て上水管内圧力が低下する場合であり、上水管内圧力が
負圧となれば貯水槽から逆流しかねない。第2のケース
は浴槽が高い位置に設置されている場合であり、断水し
ないまでも上水管内圧力が低下したときに浴槽から逆流
しかねない。
【0002】
【従来の技術】 上記のいずれの場合にも逆流を禁止で
きる装置が、特公平7−30954号公報に記載されて
いる。この公報に記載の技術を図3を参照して説明す
る。この公報に記載の逆流防止装置は、入水口2が上水
管(この場合は給湯器)に接続され、出水口20が浴槽
に接続される。給水管の浴槽側の開口は浴槽に貯められ
た湯面よりも低い位置にある。上水管と貯水槽との間に
2個の逆止弁8、16が直列に挿入される。2個の逆止
弁8、16を直列に用いることによっていずれか一方の
逆止弁の作動が不調となって逆止作用が得られなくなっ
ても(逆止弁に異物が噛みこむことによって逆止作用が
得られなくなることがある)上水管に逆流しないように
なっている。この逆流防止装置では、逆流防止の確実性
をさらに高めるために、直列に配置された2個の逆止弁
間9を大気に開放する大気開放弁11を付加している。
この大気開放弁11は上流側の逆止弁8と機械的に連動
し、逆止弁8が水通路6を開くのに連動して大気開放弁
11が大気連通口12を閉じる。バネ10によって、逆
止弁8は閉じ位置に付勢され、大気開放弁11は開き位
置に付勢されている。なお、図示4は電磁弁であり、1
8は流量センサであるこの構造の場合、2個の逆止弁
8、16が双方とも作動不調なときに上水管に負圧が発
生すると、大気開放弁11が開くために上水管には大気
が吸い込まれ、貯水槽の水が逆流することを防止でき
る。あるいは2個の逆止弁8、16が双方とも作動不調
なときに出水口20に浴槽側から正圧がかかると、大気
開放弁11が開くために、浴槽側からの水は大気連通口
11から排出され、貯水槽の水が上水管に逆流すること
を防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記の
逆流防止装置には、さらなる改善が必要とされる。 問題点:上水管に負圧が発生したときに優先的に大気が
吸い込まれて貯水槽の水が吸い込まれないようにするた
めには、大気開放弁11を開きやすくする必要がある。
貯水槽に給水している間に給水圧が低下することがあ
り、大気開放弁11を開きやすくすると、給水圧の低下
時に逆止弁8の上流側圧力と下流側圧力の差が小さくな
ってバネ10によって大気開放弁11が開いてしまうこ
とがある。給水中に大気開放弁11が開いてしまうと、
給水に大気が混入してしまう。大気開放弁11を、逆流
の発生を防止できる程度に開きやすくし、給水に大気が
混入するのを防止できる程度に開きにくくする必要があ
り、しばしば、両要求を満足させられないことがある。 他の問題点:逆止弁8が開くのに連動して大気開放弁1
1が閉じるために、逆止弁8が開き始めたときには大気
連通口12が閉じられておらず、大気連通口12から水
が漏れる。あるいは、貯水槽への給水が終わって出水口
20の圧力が低下すると、バネ10によって大気連通口
12が開かれるために、管内の水が大気連通口12から
漏れでる。即ち、逆止弁8ないし大気開放弁11が作動
する毎に大気連通口12から水が漏れる。この問題に対
処するために、特公平7−30954号公報に記載の技
術では、大気連通口12の下流にホッパ22を設けて大
気連通口12から漏れた水を貯める。逆止弁8ないし大
気開放弁11が作動する毎にホッパ22に水が溜まって
いく。特公平7−30954号公報に記載の技術では、
ホッパ22に水抜き口とそれを開閉する電磁弁を設け、
別の目的で水を循環させるポンプの駆動時にその電磁弁
を開けてホッパ22内の水を汲み出す。特許第2805
277号公報には、ホッパ22の水抜き口に電磁弁を設
ける代わりにダイヤフラム26を利用する技術が開示さ
れており、これによると逆流防止装置の製作コストを低
減することができる。しかしながら、いかにしても、大
気連通口12から漏れた水を貯めるホッパ22と、ホッ
パ22に貯まった水を汲み出す仕掛けが必要とされ、逆
流防止装置の製作コストを上げ、配管作業を複雑なもの
とする。
【0004】本発明の一つの目的は、逆流の発生を防止
できる程度に大気開放弁を開きやすくし、それでいて給
水に大気が混入するのを防止できる構造を実現する。本
発明の他の一つの目的は、逆止弁が開く毎に大気開放弁
から水が漏れるという現象が生じないようにして、大気
連通口から漏れでる水に対する対策を不要化できる構造
を実現する。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】 本出願の請求項
1の逆流防止装置は、例えば給湯器内の管路のように上
水に直結されて上水の圧力が掛かっている上水管と、例
えば浴槽や洗濯槽といった貯水槽との間に設置して用い
る装置であり、貯水槽から上水管に水が逆流することを
防止する。請求項1の逆流防止装置は、上水管に対して
逆止弁と大気開放弁が並列に配置されており、その大気
開放弁はダイヤフラムに形成されており、ダイヤフラム
で区画される一方の室は逆止弁の上流に連通し、他方の
室は逆止弁の下流に連通していることを特徴とする。
【0006】この逆流防止装置によると、逆止弁上流の
圧力と下流の圧力との差が給水中に小さくなっても、そ
の圧力差はダイヤフラムを大気連通口を閉じる側に変形
させる。給水の際に大気開放弁が開いて給水に大気が混
入することはない。閉じる力はダイヤフラムによって増
幅されるために、圧力差が小さくても大気連通口を安定
的に閉じる。このために、給水に大気が混入することを
考慮しないで、上水管に負圧が発生したときにはダイヤ
フラムが容易に変形して大気開放弁を開きやすくするこ
とができ、上水管に負圧が発生すると多量の大気が吸引
されるようにして貯水槽の水が上水管に逆流することを
防止できる。本逆流防止装置によると、上水管に負圧が
掛かったときには容易に大気開放弁が開いて逆流を防止
することと、給水の際には大気開放弁が開かないように
して給水に大気が混入しないようにすることを両立させ
ることができる。貯水槽側から圧力がかかって逆止弁下
流の圧力が高まると、ダイヤフラムは大気連通口を開け
る側に変形するために、貯水槽から逆流する水は大気連
通口から開放され、上水管に逆流することはない。
【0007】逆止弁の下流に負圧が作用すると大気に開
放する第2の大気開放弁が付加されていることが好まし
い。この場合、上水管に負圧が作用するとともに貯水槽
から正圧が作用するときに、上水管には第2の大気開放
弁から大気が吸引され、貯水槽からの逆流水は第1の大
気開放弁から大気に開放され、貯水槽から上水管に逆流
することを確実に防止できる。
【0008】上記の場合、逆止弁の下流にさらに逆止弁
を付加して2重に逆止することができる。この場合、い
ずれか一方の逆止弁の作動が不調になっても、他方の逆
止弁で逆止することができる。
【0009】請求項3の逆流防止装置は、直列に配置さ
れた2個の逆止弁と、逆止弁間を大気に開放する大気開
放弁を有し、逆止弁と大気開放弁は独立に動作可能であ
り、上流側逆止弁の上流圧力が逆止弁間の圧力よりも高
い間は大気開放弁が閉じることを特徴とする。従来の逆
流防止装置は、図3に示すように、大気開放弁11を開
く側にバネ10で付勢しており、逆止弁間9の負圧が大
きくなれば大気開放弁11が閉じられるが、水量が少な
くて逆止弁間9の負圧が小さい場合には、逆止弁8の上
流側圧力が逆止弁間9の圧力よりも高くても、バネ10
によって大気開放弁11を閉じることができない。この
ために、給水の際に大気開放弁11が開いて給水に大気
が混入することがあった。バネ10の付勢力を強くする
と、上水管に負圧が作用したときに大気開放弁11が開
きやすくなって逆流の発生を防止しやすくなるが、大気
開放弁11を閉じさせるに必要な逆止弁間9の負圧が大
きくなってしまう。逆流の禁止と、給水に空気が混入す
ることをともに解決するのが困難であった。請求項3の
逆流防止装置では、大気開放弁が逆止弁から独立して動
作することができ、その大気開放弁はバネで付勢されて
おらずに逆止弁の上流側圧力が逆止弁間の圧力よりも高
い間は閉じるために、給水の際に大気開放弁が開いて給
水に大気が混入することを防止できる。逆止弁間が負圧
になったら大気開放弁を閉じるようにしておいても、上
水管に負圧が作用するときには上水管に逆止弁間以上の
負圧が作用するために、大気開放弁が開いて上水管に逆
流することを防止することができる。
【0010】請求項4の逆流防止装置では、上水管に対
して逆止弁と大気開放弁が並列に配置されており、上水
管から正圧が作用すると、先に大気開放弁が閉じ次いで
逆止弁が開くことを特徴とする。この場合、逆止弁が開
いて給水が開始される以前に大気開放弁が閉じるために
大気開放弁から水が漏れでることがなく、漏れでる水に
対する対策が不要化される。
【0011】本発明の逆流防止装置は、上水管に対して
逆止弁と大気開放弁が並列に配置されており、逆止弁と
大気開放弁は独立に動作可能であり、上水管内圧力が貯
水槽側からの圧力よりも高い間、大気開放弁が閉じられ
ているということができる。この場合、機器が正常に作
動している限り大気開放弁は開かず、大気開放弁から水
が漏れることがない。大気開放弁から水が漏れることを
前提とした対策は必要とされない。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例の主要な
特徴を列記する (形態1)正常時には大気開放弁は閉じられており、そ
れと並列に配置されている逆止弁の上水管側圧力が貯水
槽側からの圧力よりも低い異常時にのみ、大気開放弁が
開く。
【0013】
【実施例】 図1において、図示32は入水口であり、
上水管(この場合給湯器)に接続される。図示50は出
水口であり、浴槽に接続される。浴槽側の開口は浴槽に
貯められた湯面よりも低い位置にある。浴槽は逆流防止
装置の設置階よりも階上に設置されることもあれば、階
下に設置されることもある。入水口32と出水口50の
間には2個の逆止弁38、46が直列に挿入される。2
個の逆止弁38、46を直列に用いることによっていず
れか一方の逆止弁の作動が不調となって逆止作用が得ら
れなくなっても(逆止弁に異物が噛みこむことによって
逆止作用が得られなくなることがある)上水管に逆流し
ないようになっている。図1と2において、逆止弁3
8、46等は逆止位置と開放位置で図示され、中心線よ
りも右側では逆止位置を示し、左側では開放位置を示し
ている。この逆流防止装置では、逆流防止の確実性をさ
らに高めるために、直列に配置された2個の逆止弁間3
9を大気に開放する大気連通口42を付加している。大
気連通口42は大気開放弁41で開閉され、大気開放弁
41はダイヤフラム40に取付けられている。ダイヤフ
ラム40で区画される一方の室52は逆止弁38の上流
36に連通し、他方の室54は逆止弁38の下流39に
連通する。大気開放弁41と逆止弁38は入水口32に
対して並列に配置されており、独立に動作することがで
きる。なお、図示34は電磁弁であり、48は流量セン
サである。大気連通口42の下流には後記する逆流水を
受入れてオーバフロー管58から排水するオーバフロー
タンク56が設けられている。
【0014】この逆流防止装置は下記のように作動す
る。 (正常時:入水口32の圧力が出水口50の圧力よりも
高い場合)通常時の給水停止時には、貯水槽から排水さ
れて第2逆止弁46よりも下流が大気に開放されていて
も、その上流には上水圧力がかかっており、第1逆止弁
38の上流36と、第1逆止弁38の下流で第2逆止弁
46の上流(逆止弁間39)の圧力は上水管圧力に等し
い。逆止弁38を水が流れないので逆止弁38の上下で
圧力差は生じない。このためにダイヤフラム40の上室
52と下室54の圧力は等しくなる。ダイヤフラム40
は、わずかな力で大気開放弁41で大気連通口42を閉
じる側に付勢されており、ダイヤフラム40の上室52
と下室54の圧力が等しいときには大気連通口42が閉
じられている。上水は大気連通口42から漏れることは
ない。給水時には、電磁弁34が開くために、第1逆止
弁38の上流36の圧力が高まる。この結果、大気開放
弁41が大気連通口42に強く押付けられ、シール力が
高められる。次いで第1逆止弁38と第2逆止弁46が
開いて給水が開始される。第1逆止弁38と第2逆止弁
46が開くにさきだって大気連通口42は大気開放弁4
1によって閉じられるために、上水は大気連通口42か
ら漏れることはない。入水口32の圧力が出水口50の
圧力よりも高い正常時には、給水の開始時にも給水の停
止時にも水が大気連通口42から漏れることはなく、漏
れ出る水に対策しておく必要はない。
【0015】給水後に断水して入水口32に負圧(大気
圧以下の圧力)が加わったとき:装置が正常であれば、
2個の逆止弁38、46によって2重に逆流が防止され
ている。ダイヤフラム40は変形して大気連通口42が
開いて第1逆止弁38の下流39の圧力は大気圧となる
が、第1逆止弁38の上流36の圧力は負圧であり、第
1逆止弁38は逆流の発生を防止する。2個の逆止弁3
8、46の双方とも作動不良になって閉じないような事
態が発生したとする。このような事態がおきると、ダイ
ヤフラム40は変形して大気連通口42が開く。この場
合、第1逆止弁38は閉じていないために、第1逆止弁
38の下流39にも負圧がかかる。第1逆止弁38の下
流39に負圧がかかっても上流の負圧の方が大きい(真
空に近い)ので、圧力差によってダイヤフラム40は変
形して大気連通口42が開く。第1逆止弁38の下流3
9に負圧がかかると、その負圧は、大気連通口42から
大気を吸引し、出水口50から水を吸引しようとする
(第2逆止弁46も作動不良で閉じない)。この場合、
大気連通口42の開口面積が大きく、大気の吸引抵抗の
方が水の吸引抵抗よりもはるかに小さい。第1逆止弁3
8の下流39に負圧がかかると、優先的に大気連通口4
2から大気が吸引され、出水口50から水を吸引するこ
とはほとんどない。このように、2個の逆止弁38、4
6の双方とも作動不良になり、入水口32に負圧が作用
しても、水が出水口50から入水口32に逆流すること
はない。
【0016】出水口50が浴槽に接続されており、その
浴槽が階上に設置されており、浴槽側の給水管の開口が
湯面よりも下方にあると、出水口50には正圧がかか
る。上水圧力が正常にあれば、入水口32の正圧の方が
高いために、逆流することはない。断水しないまでも上
水の圧力が低下すると、入水口32の圧力が出水口50
の圧力よりも低下することがある。装置が正常であれ
ば、2個の逆止弁38、46によって2重に逆流が防止
されている。2個の逆止弁38、46の双方とも作動不
良になって閉じないときに入水口32の圧力が出水口5
0の圧力よりも低下すると、出水口50の高い圧力がダ
イヤフラム40を変形させて大気連通口42を開ける。
このために、出水口50からの逆流水は大気連通口42
から排出され、出水口50から入水口32に逆流するこ
とはない。大気連通口42から排出された水は、オーバ
ーフロータンク56からオーバーフロー配管58によっ
てオーバーフローする。このオーバーフローは、装置の
故障時にのみ生じる異常現象であり、オーバーフローを
想定して配水管を接続しておく必要はない。装置の故障
時に水が溢れ出すことはやむを得ないからである。逆流
防止装置は戸外またはパイプハウスに設置されており、
装置故障時に水があふれることがあっても、最悪事態に
はならないように配慮されている。
【0017】浴槽が階下に設置されている場合、給水中
に第1逆止弁38の上流と下流の圧力差が小さくなるこ
とがある。この場合、ダイヤフラム40は小さな圧力差
によって大気連通口42を閉じ続けることができ、大気
連通口42を開けることがない。給水に大気が混入する
おそれはない。このために、大気連通口42の面積を大
きく確保し、入水口32に負圧がかかったときには優先
的に大気が吸引され、出水口50から水を吸引する力を
低下させることができる。ダイヤフラム40は、給水中
に第1逆止弁38の上流と下流の圧力差が小さくなって
も大気連通口を閉じる。図3に示した従来の技術では、
第1逆止弁8の上流と下流の圧力差が小さくなると給水
中に大気連通口42が閉じないことがあり、このときに
は給水に大気が混入してしまう。本技術によるとかかる
問題は生じない。
【0018】上記したように本実施例の逆流防止装置
は、入水口32が上水管に接続され、出水口50が貯水
槽に接続され、上水管と貯水槽との間に設置されて用い
られ、出水口50から入水口32に水が逆流することを
防止するために用いられる。入水口32に対して逆止弁
38と大気開放弁41が並列に配置されており、大気開
放弁41はダイヤフラム40に形成されており、ダイヤ
フラム40で区画される一方の室52は逆止弁38の上
流36に連通し、他方の室54は逆止弁38の下流39
に連通している。また、2個の逆止弁38,46が直列
に接続されており、逆止弁間39を大気に開放する大気
開放弁41を有し、逆止弁38と大気開放弁41は独立
に動作可能であり、給水中に逆止弁38の上流圧力が下
流圧力よりも高い間は大気開放弁41が閉じる。電磁弁
34が開いて正圧が作用すると、大気開放弁41が先に
閉じ(あるいは最初から閉じている)次いで逆止弁38
が開くために、給水の開始時に水が大気連通口42から
漏れることがない。さらに、逆止弁38と大気開放弁4
1は独立に動作可能であり、入水口32の圧力が出水口
50の圧力よりも高い間、大気開放弁41が閉じられて
いる。以上によって給水の開始時と停止時に大気開放弁
から水が漏れることがなく、給水に大気が混入せず、逆
流の発生を確実に防止することに成功している。
【0019】(第2実施例) 図2に第2実施例を示
す。第1実施例と多くの部分で共通しており、以下では
相違点のみを説明する。第2実施例では、第1逆止弁3
8の下流で第2逆止弁46の上流、即ち逆止弁間39
に、第2の大気連通口60と第2の大気開放弁62が付
加されている。第2大気開放弁62は、逆止弁間39に
負圧が作用すると、第2大気連通口60を開けて大気を
導入する。第2大気開放弁62と第2大気連通口60が
付加されていると、同時に、第1逆止弁38が逆止不能
となり、第2逆止弁46が逆止不能となり、入水口32
に負圧が作用し、出水口50に正圧がかかるという最悪
な事態が発生しても、逆流を禁止する。この場合、出水
口50からの逆流水は第1大気連通口42から排出され
る。同時に第2大気連通口60から大気が導入されて上
水管の負圧を補償する。実験によって、出水口50から
の入水口32に逆流することを禁止できることが確認さ
れている。
【0020】
【発明の効果】 本発明の逆流防止装置によると、給水
の開始時と停止時に大気開放弁から水が漏れることがな
い、給水に大気が混入しない、逆流の発生を確実に防止
できる、のうちの少なくとも一つの利点を享受すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の逆流防止装置の断面図。
【図2】 第2実施例の逆流防止装置の断面図。
【図3】 従来の逆流防止装置の断面図
【符号の説明】
32:入水口 34:電磁弁 38:第1逆止弁 39:逆止弁間 40:ダイヤフラム 41:大気開放弁 42:大気連通口 46:第2逆止弁 60:第2大気連通口 62:第2大気開放弁 50:出水口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月24日(2002.12.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上水管と貯水槽との間に設置されて貯水
    槽から上水管に逆流することを防止する装置であり、上
    水管に対して逆止弁と大気開放弁が並列に配置されてお
    り、その大気開放弁はダイヤフラムに形成されており、
    ダイヤフラムで区画される一方の室は逆止弁の上流に連
    通し、他方の室は逆止弁の下流に連通していることを特
    徴とする逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 逆止弁の下流に負圧が作用すると大気に
    開放する第2の大気開放弁が付加されていることを特徴
    とする請求項1の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 上水管と貯水槽との間に設置されて貯水
    槽から上水管に逆流することを防止する装置であり、直
    列に配置された2個の逆止弁と、逆止弁間を大気に開放
    する大気開放弁を有し、逆止弁と大気開放弁は独立に動
    作可能であり、上流側逆止弁の上流圧力が逆止弁間の圧
    力よりも高い間は大気開放弁が閉じることを特徴とする
    逆流防止装置。
  4. 【請求項4】 上水管と貯水槽との間に設置されて貯水
    槽から上水管に逆流することを防止する装置であり、上
    水管に対して逆止弁と大気開放弁が並列に配置されてお
    り、上水管から正圧が作用すると、先に大気開放弁が閉
    じ次いで逆止弁が開くことを特徴とする逆流防止装置。
  5. 【請求項5】 上水管と貯水槽との間に設置されて貯水
    槽から上水管に逆流することを防止する装置であり、上
    水管に対して逆止弁と大気開放弁が並列に配置されてお
    り、逆止弁と大気開放弁は独立に動作可能であり、上水
    管内圧力が貯水槽側からの圧力よりも高い間は大気開放
    弁が閉じられていることを特徴とする逆流防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003254604A (ja) 2002-02-28 2003-09-10 Tgk Co Ltd 逆流防止装置
JP2009041855A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Noritz Corp 逆流防止装置とこれを有する給湯装置及び給湯システム
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WO2024122268A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 株式会社ジオックス サイフォン解消型逆流防止給水器及び縦型減圧逆流防止装置

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