JP2008298110A - 逆流防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水口を通しての排水機能及び吸気機能を確実に発揮し得るようにして、逆流防止機能を確実に発揮し得る逆流防止装置を提供する。
【解決手段】 ダイヤフラム91の弁部913の上側にダイヤフラムプレート92の底壁921を重ねる。底壁921の周囲に周壁922を、周壁の上面に環状の補強リブ925と放射状の補強リブ926,926,…を一体に形成し、ダイヤフラムプレートの曲げ剛性を増強させる。弁体9が弁座76に押し付けられても、ダイヤフラムプレート92が弁部913を平坦な状態に維持し、弁部913に対する弁座76の食い込み量を一定量に制限することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ダイヤフラムを用いた弁体の一側に一次側圧力を、他側に二次側圧力をそれぞれ作用させ、一次側と二次側との圧力差に基づき開閉させることにより、二次側から一次側への逆流を防止するために用いられる逆流防止装置に関する。
従来、この種の逆流防止装置として、弁体にダイヤフラムを用い、正常時にはこの弁体の一側に作用させた一次側の圧力が大となって弁体を閉弁状態に維持させる一方、弁体の他側に作用させた二次側の圧力が一次側よりも大となる異常時には開弁して二次側からの湯水を排出させることにより二次側から一次側への逆流を防止するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。このものでは、弁座にダイヤフラムが押し付けられてダイヤフラムが弁座に食い込むことにより、そのダイヤフラムの素材の弾性限界を超えて局所的に亀裂や偏摩耗が生じることを防止するために、ダイヤフラムの外周部を硬質のストッパ部で覆って支持し、そのストッパ部と当接してそれ以上の下降を規制する受け部を弁ハウジングの内面に形成している。
特開2004−324666号公報
ところが、上記従来の逆流防止装置においては、ダイヤフラムの下降規制をダイヤフラムの外周部で行っているため、ダイヤフラムの内周側部位の変形を招き易くなり、かかる内周側部位の変形に起因してダイヤフラムの下降規制が不十分となる結果、ダイヤフラム素材の破損を招くおそれがある。
すなわち、上記従来の逆流防止装置は次のような構造を採用したものである。その例を例えば図7(a)に示すように、ダイヤフラム200の弁部201を覆うようにダイヤフラムプレート202を上から重ね合わせる一方、そのダイヤフラム200の弁部分201の外周部をバネ受け部材203で覆うようにしている。バネ受け部材203として、弁部分201の外周側部分であるダイヤフラム200の折返し部204に下から上に入り込んで反転を防止する周壁部205と、弁部201の外周囲の下端角部を下から覆う角部206と、下面に形成されたバネ受け部207とを備えたものとし、ハウジングの内面に上記角部206が当接するストッパ段部208を形成している。
ところが、ダイヤフラムプレート202の上から一次側圧力Pが作用すると、図7(b)に示すように、ダイヤフラム200の弁部201の外周側部分はバネ受け部材203の角部206とストッパ段部208との当接によりそれ以上の下降が規制されるものの、弁部201の内周側部分はダイヤフラムプレート202の撓みに起因してさらに下側に変位してしまうおそれがある。このようになると、弁座209が弁部201に対しかなり強度に食い込んでしまい、ダイヤフラム200の素材の弾性限界を超えてしまう事態も生じるおそれがある。この結果、逆流防止機能を劣化させたり、逆流防止装置全体の耐久性を悪化させたりして、装置全体の交換等を余儀なくされるおそれがある。
そこで、図8(a)に示すように、ダイヤフラム200の内周側部位の下降規制を実現させるために、ダイヤフラムプレート202の中央凸軸210に当接するリブ211,211,211(図8(b)参照)を排水口212に形成することが考えられる。すなわち、上記のバネ受け部材203の角部206がストッパ段部208に当接すると同時に、中央凸軸210が各リブ211に当接するようにして、ダイヤフラム200の外周側においても内周側においても双方の部位で下降規制を行うのである。
しかしながら、排水口212にその通路開口を区画するようなリブ211,211,211を形成すると、排水時に相隣接する各リブ211,211、211,211、…間の開口を遮蔽するような水膜形成を招き易くなってしまうことになる。そして、水膜が形成されと、排水機能の悪化を招いたり、特に一次側が負圧に陥った場合に負圧解消のための吸気が排水口から流入し難くなったりしてしまうことになる。かかる事態が生じると、排水機能の悪化のみならず、流入空気との置換による負圧解消が不能又は不十分になって逆流防止機能を十分に果たし得ないことになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排水口を通しての排水機能及び吸気機能を確実に発揮し得るようにして、逆流防止機能を確実に発揮し得る逆流防止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、閉弁方向に作用される一次側圧力と、開弁方向に作用される二次側圧力との差圧に基づいて、ダイヤフラムが弁座に対し当接・離反することにより、排水通路と二次側通路との間を遮断状態又は連通状態に切換するように構成された逆流防止装置を対象にして、次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記ダイヤフラムと、このダイヤフラムに対し弁座とは反対側であって上記一次側圧力が作用する側に重ね合わされたダイヤフラムプレートとを互いに互いに組み合わせて、弁体を構成する。そして、上記ダイヤフラムプレートとして、ダイヤフラムに当接する底壁と、この底壁のダイヤフラムとは反対側の面から突出しかつその面に沿って延びる1又は複数の補強リブとを備えて一体に形成することとした(請求項1)。
本発明の場合、ダイヤフラムプレートの曲げ剛性が、上記補強リブによって、補強リブのない場合に比して大幅に増強されることになる。このため、差圧の作用によって弁体が弁座の側に押し付けられたとしても、ダイヤフラムに当接しているダイヤフラムプレートの底壁は平面状態を維持し、弁座に押し付けられているダイヤフラムを平面状態に維持させ得ることになる。これにより、ダイヤフラムプレートの撓みに起因してダイヤフラムを平面状態に維持し得ずダイヤフラムを変形させてしまう結果、弁座のダイヤフラムに対する食い込み量をより大きくしてしまう、という不都合の発生を回避し得ることになる。これにより、ダイヤフラムの想定量を超える圧縮変形の発生を回避して、ダイヤフラムの耐久性の向上を図り得る一方、ダイヤフラムを平面状態に維持してその圧縮変形量を一定に維持するために他の手段を採用する必要がなく、それらの採用に伴う弊害を招くこともない。特にダイヤフラムの内周側の下降規制を行うために排水口にリブを設けるという手段を採用した場合に招くおそれのある排水機能の悪化や吸気不全等の発生を確実に回避することが可能になる。
上記発明におけるダイヤフラムプレートとして、上記底壁の周囲から補強リブと同じ側に突出する周壁を一体に備えるようにし、上記補強リブを上記底壁の中央位置から放射状に上記周壁の内周面に向けて延びる複数本のもので構成することができる(請求項2)。このようにすることにより、ダイヤフラムプレートの曲げ剛性の増強を効果的にかつ容易に得ることが可能となる。
以上、説明したように、請求項1又は請求項2の逆流防止装置によれば、補強リブによって、ダイヤフラムプレートの曲げ剛性を、補強リブのない場合に比して大幅に増強することができる。このため、差圧の作用によって弁体が弁座の側に押し付けられたとしても、ダイヤフラムに当接しているダイヤフラムプレートの底壁の平面状態を維持することができ、弁座に押し付けられているダイヤフラムを平面状態に維持させることができるようになる。これにより、ダイヤフラムプレートの撓みに起因してダイヤフラムを平面状態に維持し得ずダイヤフラムを変形させてしまう結果、弁座のダイヤフラムに対する食い込み量をより大きくしてしまう、という不都合の発生を確実に回避することができるようになる。加えて、ダイヤフラムプレートの撓み発生を回避するために排水口にリブを設けてダイヤフラムの内周側の下降規制を行うという手段を採用した場合に招くおそれのある排水機能の悪化や吸気不全等の発生を、本発明では確実に回避することができるようになる。
特に請求項2によれば、放射状に設けた補強リブによって、ダイヤフラムプレートの曲げ剛性の増強を効果的にかつ容易に得ることができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る逆流防止装置を適用した例として、給湯機能・湯張り機能・追い焚き機能を備えた複合型の熱源機を示す。なお、本発明の逆流防止装置を適用する対象としては、図1に例示したものに限らず、一次側の流路と、二次側の流路とを備える流体機器であればよい。
図1に示す熱源機1は、給湯回路2と、浴槽61内の湯水の追い焚きを行う追い焚き循環回路3と、浴槽61に湯張りするために給湯回路2の湯を追い焚き循環回路3に注湯して浴槽61に落とし込む注湯回路4と、上記給湯回路2及び追い焚き循環回路3の湯水を熱交換加熱するために燃焼バーナ51を内蔵した缶体5とを備えたものである。
上記給湯回路2は、水道管に接続された入水路21から給湯用熱交換器22に導入された水を燃焼バーナ51の燃焼熱により熱交換加熱し、加熱後の湯を出湯路23に出湯して下流端の給湯栓62まで給湯させるようになっている。上記入水路21と出湯路23との間には上記熱交換器22をバイパスするバイパス路24が設けられて、バイパス制御弁24aの開度調整により上記出湯路23からの出湯に対する水の混合比が変更調整されて上記の給湯栓62等に対する温度調整が可能となっている。
上記入水路21には、入水流量センサ25と、入水温度センサ26とが配設されている一方、上記出湯路23には、上記熱交換器22の出口近傍位置で缶体5から出湯された直後の出湯温度を検出する缶体温度センサ27と、給湯流量制御弁28と、上記給湯栓62もしくは後述の注湯路41に供給される湯水の温度を検出する給湯温度センサ29とが配設されている。
上記追い焚き循環回路3は循環路31と、循環ポンプ32と、追い焚き用熱交換器33とを備えている。循環路31は循環ポンプ32の作動により浴槽61内の湯水を上記熱交換器33に戻す戻り路31aと、上記熱交換器33で共通の燃焼バーナ51の燃焼熱により追い焚き加熱された湯水を浴槽61に供給する往き路31bとから構成されている。戻り路31aには、循環湯水の循環方向上流側から順に、循環ポンプ32と、循環流の通過によりON指令を出力する水流スイッチ34と、循環湯水の温度を検出することにより浴槽61内の湯水の温度(風呂温度)を検出する風呂温度センサ35とが配設されている。
また、上記給湯回路2の出湯路23と上記循環路31との間には、出湯路23からの湯水を上記循環路31に流入させることにより浴槽61に注湯して湯張りするための注湯路41が設けられている。この注湯路41はその上流端が給湯温度センサ29の下流側位置の出湯路23から分岐し、下流端が循環路31の例えば戻り路31aに連通されている。上記注湯路41には、注湯流量を検出する注湯流量センサ42と、開閉制御により湯張り実行又は停止の切換を行う注湯電磁弁43と、給湯回路2側への逆流入を阻止するための二段配置の逆止弁44,44とが配設されている。
上記注湯電磁弁43が開かれて注湯が開始されると、出湯路23からの湯が注湯路41を通して戻り路31aに供給され、供給された湯は戻り路31a等を通して浴槽61まで注湯されて、浴槽61の湯張りが行われることになる。上記の入水路21〜出湯路23に至る給湯回路2の流路が一次側流路(又は単に「一次側」)を構成し、上流側である出湯路23から分岐して注湯路41、戻り路31a(又は往き路31bを加えた循環路31)を経て最下流側である浴槽61までの流路が二次側流路(又は単に「二次側」)を構成する。
そして、上記の注湯回路4に逆流防止装置7が組み付けられている。この逆流防止装置7は、その二次側接続口71(図2参照)が上記の逆止弁44,44の中間位置の注湯路41に連通するように接続され、一次側接続口72(図2参照)が給湯回路2の入水路21に連通してその給水圧を導入し得るように導圧路72aを介して入水路21に接続され、排水接続口73(図2参照)が熱源機ケース1a外まで排水し得るように排水路73aを介して熱源機ケース1aの接続口に接続されている。なお、上記の導圧路72aや排水路73aは延長接続のためのものであり、逆流防止装置7の設置位置等の状況に応じてこれらを省略して直接に接続することも可能である。
以下、逆流防止装置7について図2以降の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、図面の上下方向を上下方向として、あるいは、図面の左右方向を左右方向として説明するが、逆流防止装置7の実際の用い方は図面に示した状態に限らず横倒しに倒した状態や上下逆転等の様々な姿勢で設置してもよいことはいうまでもない。
この逆流防止装置7は、ハウジング8と、ダイヤフラム91及びダイヤフラムプレート92からなる弁体9と、弁体9を開側に付勢するバネ(例えばコイルスプリング)10と、このバネ10の一端を支持してその付勢力を弁体9に伝達するバネ受け部材11とを備えたものである。
上記ハウジング8は、本実施形態では2つの分割ハウジング部81,82を互いに結合させて形成したものであるが、分割数等については適宜選択し得る。ハウジング8には、二次側接続口71から延びる二次側通路74と、排水接続口73から上記二次側通路74に対しこれに直交する方向に延び二次側通路74内に筒部75aになって突出しその開口端により排水口75bが構成される排水通路75と、この排水通路75の開口端面により構成された弁座76に臨むように拡がりかつ一次側接続口72と一次側の内圧を導入可能に連通された一次側圧力作動室77とが形成されている。そして、一次側圧力作動室77と、上記排水口75bの開口端面に形成された弁座76との間を仕切るように弁体9が設置され、弁座76に弁体9が押し付けられて当接し閉弁することで排水口75bが閉状態(図2に示す状態)にされて二次側通路74と排水通路75との間が遮断される一方、弁体9が弁座76から図面上方に離反して開弁することで排水口75bが開状態にされて二次側通路74と排水通路75とが連通されることになる。
上記一次側圧力作動室77を区画形成するハウジング8の周壁部分には、図3(a)に示すように、ダイヤフラム91の外周止着縁911が気密状態に内嵌・保持される周溝78と、バネ受け部材11の後述の外周角部112が当止してそれ以上の弁体9の下降を阻止・規制する受け部79とが形成されている。又、上記一次側圧力作動室77を区画するハウジングの8の内面には、開弁状態(図3(b)に示す状態)の弁体9のダイヤフラムプレート92の外周フランジ部923と当接してそれ以上の離反側(開弁方向;図面の上方)への移動を規制する当止部771が形成されている。
上記弁体9は、ダイヤフラム91(図3(a)参照)と、このダイヤフラム91の上側(一次側接続口72からの一次側圧力が作用する側)に重ね合わされた合成樹脂製のダイヤフラムプレート92とで構成されている。ダイヤフラム91は、外周縁位置に形成された外周止着縁911と、その内周側位置に比較的薄肉の折返し部912と、中央寄り位置にその下面か弁座76に当接するように弁座76よりも十分に大径でかつ比較的厚肉で平板状に形成された弁部913とからなるものである。ダイヤフラムプレート92は、平板状に形成されて上記弁部913に密着する底壁921と、底壁921の周囲から立ち上がる周壁922と、周壁922の上端から外周側に張り出した外周フランジ部923と、上記底壁921の中央位置から垂下する係合凸部924とを備え、上記底壁921及び周壁922により区画された空間内にはこの空間を仕切るように複数の補強リブ925,926,…が形成されている。かかるダイヤフラムプレート92は、少なくともダイヤフラム91よりも剛性のある硬質素材(例えば合成樹脂)により形成されている。
ダイヤフラム91とダイヤフラムプレート92とは、上記の係合凸部924が上記弁部913の中央位置の貫通孔に対し圧入気味に押し込まれることにより、互いに脱落しないように一体に組み付けられており、ダイヤフラムプレート92の底壁921が弁部913に重ね合わされた状態で当接して弁部913を平坦な状態に維持するようになっている。この際、上記のダイヤフラムプレート92は、図4(a)及び(b)にも示すように、底壁921の周囲が周壁22により囲まれ、その底壁921の上面には底壁921に直角に突出し周壁22の内面間に掛け渡された補強リブ925,926,…が一体に連結されており、これらのリブ925,926,…によって、曲げ剛性が図7(a)の場合の単に底壁202aと周壁202bとだけの平底皿状のダイヤフラムプレート202に比して飛躍的に増大されている。この図4の例の場合であると、中央位置の円筒状の補強リブ925と、この補強リブ925と周壁923との間であって周方向に6等分位置において放射状に延びる6本の補強リブ926,926,…とが一体に形成されている。
バネ受け部材11(図3(a)参照)は、上面においてダイヤフラム91の弁部913の外周端部下面に当接して支持し下面においてバネ10の一端である上端を内嵌状態に保持するドーナッツ円環部111と、このドーナッツ円環部111の外周縁から直角に上方に折曲されてダイヤフラム91の折返し部912に対し下から上に差し入れられて折返し部912の反転を防止するための周壁112とからなるものである。そして、ドーナッツ円環部111と周壁112との角部113が後述の圧着状態では上記受け部79に当止することによりダイヤフラム91のそれ以上の下降を阻止・規制するようになっている。
以上の逆流防止装置7においては、熱源機1(図1参照)に対する給水側設備等が正常であれば、一次側接続口72を通して一次側圧力作動室77内に一次側圧力として給湯回路2の入水路21の最上流から給水圧が導入され、弁体9に対してはその給水圧が常時作用することになる。一方、浴槽61が不使用で注湯回路4(図1参照)を用いた湯張りが行われていない状態(注湯電磁弁43が閉状態)では二次側通路74内の二次側圧力はほぼ大気圧になって一次側圧力よりも小となり、又、注湯電磁弁43が開かれて出湯路23から給湯回路2の湯が注湯回路4を通して注湯されて湯張りが行われている状態でも、その注湯は最上流側の給水圧が種々の流路抵抗を受けた後のものになるため、注湯に基づき二次側通路74に作用する二次側圧力は一次側圧力よりも小となる。このため、弁体9は、弁体9を挟んで一次側圧力作動室77からの一次側圧力P(図2参照))と、二次側通路74からの二次側圧力Pとの差圧に基づき、弁座76に押し付けられて、閉弁状態となって二次側通路74と排水通路75との間が遮断された状態になる。この閉弁状態としては、上記の差圧の如何によって、弁体9を構成するダイヤフラム91の弁部913の下面に対し弁座76の先端部がほぼ線接触状態で当接した当接状態(図3(a)に示す状態)から、弁部913がさらに強く弁座76側に押し付けられて弁部913が局部的に若干圧縮変形して弁座76が弁部913に若干食い込むことにより弁座76と面接触状態に至った圧着状態(図5に示す状態)までを含むものである。
一方、注湯回路4を通して注湯されて湯張りが行われている状態等において、例えば停電等の原因により給水源から給湯回路2(入水路21)への給水圧力が低下したり、負圧傾向になったりする事態が生じた場合には、一次側圧力作動室77に導入される一次側圧力も同様に低下したり負圧傾向となる。この場合には、二次側通路74を通して導入されている二次側圧力の方が一次側圧力よりも高くなって、弁体9は開弁して排水口75bが開くことにより二次側通路74と排水通路75とが互いに連通した状態(図3(b)に示す状態)になる。このため、例えば逆止弁44が異物噛み込み等の異常を生じて注湯路41を通して浴槽61側から逆流が生じたとしても、その逆流は注湯路41に連通した二次側通路44、排水口75b及び排水通路75を通して排水され、逆流が一次側である給湯回路2の側へ到達することを確実に防止することができる。この際、本実施形態の逆流防止装置では、図8に示す逆流防止装置の如く排水口212の開口を小さく区画するようなリブ211,211,211の存在がなく、かかるリブ211,211,211に起因して形成されるおそれのある水膜によって排水機能低下や吸気が不能となる事態を招くおそれがないため、排水機能や吸気機能を阻害することなく良好に発揮させることができる。すなわち、排水口75bを通して二次側通路74から排水通路75に注湯路41内の逆流湯水を確実に排水させることができる一方、その排水と同時に排水口75bを通して排水通路75から二次側通路74に外気を確実に吸気して注湯路41内の湯水と流入空気との置換により一次側の負圧を破壊して解消させることができることになる。これにより、逆流防止機能を十分にかつ確実に発揮させることができるようになる。
しかも、上記の圧着状態においては、図5(b)に詳細を示すように、バネ受け部材11の角部113がハウジング8の受け部79に当止することにより、弁体9のそれ以上の下降(弁座76に押し付けられる側への移動)が規制されることになる。この下降規制により、弁部913の圧縮変形が一定量を限度としてそれ以上の変形発生を規制・阻止することができ、特に弁座76が食い込んだ部位の弁部913を有するダイヤフラム91が弾性限界を超えてしまう等の事態発生を確実に阻止して耐久性が低下する事態の発生を確実に回避することができる。これにより、ダイヤフラム91を用いた弁体9の耐久性を良好に維持することができる。上記の一定量とは、例えば図3(a)にSで示す隙間量、つまり当接状態におけるバネ受け部材11の角部113と、ハウジング8の受け部79との上下方向の隙間量(上下方向間隔)Sのことであり、この隙間量Sが弁部913の許容圧縮代に相当する。
そして、この圧着状態においては、ダイヤフラムプレート92の曲げ剛性が補強リブ925,926,…によって極めて高く増強されているため、一次側圧力P1と二次側圧力P2との差圧がかなり大きいものになったとしても、ダイヤフラムプレート92の底壁921を平坦な状態に維持することができる。これにより、底壁921の下面に密着してこの下面と弁座76との間に挟み込まれることになるダイヤフラム91の弁部913を、底壁921と同様に平坦な状態(平板状態)に維持させることができる。又、かかる構造を採用しているため、その素材を合成樹脂(例えばPS)により形成しても、さらに個々の部分をかなり薄肉にしたとしても、構造的に曲げ剛性を増強させることができる。以上により、図8(a),(c)に示すような平底皿形状のダイヤフラムプレート202を用いた場合に懸念されるダイヤフラムプレート202自体の弾性変形に基づく撓みの発生によって、ダイヤフラム200が当初の意図した許容圧縮代を超えて弁座209が食い込んで局部圧縮されてしまうという事態の発生を回避することができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、ダイヤフラムプレート92の曲げ剛性を増強するための手段として図4に例示した補強リブ925,926,…を一体に形成した場合を示したが、これに限らず、例えば図6に例示したような構成を採用してもよい。図6(a)のダイヤフラムプレート92aでは、1本の補強リブ927を直径方向に延ばして底壁921の上面と周壁922の内面とに連続するように一体に形成し、図6(b)のダイヤフラムプレート92bでは、三角形の各辺を構成するように3本の補強リブ928,928,928を底壁921の上面と周壁922の内面とに連続するように一体に形成している。つまり、補強リブとしては直径方向、放射方向に限らず、周壁922の内面同士を結ぶ方向であれば、どの方向に延びるように配置しても底壁921の曲げ剛性を増強させ得る。
本発明の実施形態を適用した熱源機の模式図である。 実施形態の逆流防止装置の断面図である。 図3(a)は図2の部分拡大図として当接状態での閉弁状態を示し、図3(b)は開弁状態を示す。 図4(a)は図2のA−A線におけるダイヤフラムプレートの断面図であり、図4(b)は図2のダイヤフラムプレートの斜視図である。 図5(a)は圧着状態での閉弁状態を示す図3(a)対応図であり、図5(b)は図5(a)の部分拡大図である。 図6(a)はダイヤフラムプレートの他の実施形態を示す図4(b)対応図であり、図6(b)はダイヤフラムプレートの図6(a)以外の他の実施形態を示す図4(b)対応図である。 図7(a)は従来の問題点を示すための図3(a)対応図であり、図7(b)は図7(a)のものが圧着状態に至った状態を示す図7(a)対応図である。 図8(a)は図7の例に対する対策案についての図2対応図であり、図8(b)は図8(a)のB−B線における排水口の断面図であり、図8(c)は図8(a)のC−C線におけるダイヤフラムプレートの断面図である。
符号の説明
7 逆流防止装置
9 弁体
76 弁座
91 ダイヤフラム
92 ダイヤフラムプレート
921 底壁
922 周壁
925,926,927,928 補強リブ

Claims (2)

  1. 閉弁方向に作用される一次側圧力と、開弁方向に作用される二次側圧力との差圧に基づいて、ダイヤフラムが弁座に対し当接・離反することにより、排水通路と二次側通路との間を遮断状態又は連通状態に切換するように構成された逆流防止装置において、
    上記ダイヤフラムと、このダイヤフラムに対し弁座とは反対側であって上記一次側圧力が作用する側に重ね合わされたダイヤフラムプレートとが互いに互いに組み合わされて弁体が構成され、
    上記ダイヤフラムプレートは、ダイヤフラムに当接する底壁と、この底壁のダイヤフラムとは反対側の面から突出しかつその面に沿って延びる1又は複数の補強リブとを備えて一体に形成されている
    ことを特徴とする逆流防止装置。
  2. 請求項1記載の逆流防止装置であって、
    上記ダイヤフラムプレートは、上記底壁の周囲から補強リブと同じ側に突出する周壁を一体に備え、
    上記補強リブは上記底壁の中央位置から放射状に上記周壁の内周面に向けて延びる複数本のもので構成されている、逆流防止装置。
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