JP6380834B2 - 浴室設置型の機能ユニットおよびこれを備えた浴室システム - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば浴槽洗浄用ユニットなどの浴室設置型の機能ユニット、およびこれを備えた浴室システムに関する。
本出願人は、浴室設置型の機能ユニットの一例として、特許文献1に記載のものを先に提案している。
同文献に記載の機能ユニットは、ケース内に各種の流体機器が設けられた通水路を収容させた浴槽洗浄用ユニットであり、給湯器から供給されてくる湯水に洗剤を混入させることにより洗剤液を生成し、この洗剤液を浴槽に設置された洗浄用ノズルに供給するためのものである。この機能ユニットにおいては、ケース内に収容されているモータやその他の電気・電子部品を保護すべく、ケースを気密性の高いものとし、浴室内の湿気や水滴などがケース内に進入しないようにしている。ただし、ケースを完全な密閉型にしたのでは、ケース内の圧力変動(温度変化に伴う圧力変動)が大きくなり、ケースの負荷、あるいはケース内に収容されている機器の負荷も大きくなる。
そこで、特許文献1においては、ホースを利用した通気用流路をケースに接続し、かつ前記通気用流路を介してケースの内部を浴室の外部と連通させている。このことにより、浴室内の湿気などがケースに進入することを防止しつつ、ケースの内圧が大きく変動することも防止することができる。
加えて、前記した通気用流路の途中位置には、この通気用流路の通気性を損なわない構造のボール式の逆止弁を取り付けている。ケース内において漏水が万一発生し、かつこの水が通気用流路に進入したとしても、この水の流通は逆止弁により阻止される。したがって、ケース内に漏水が発生した際に、この水が通気用流路を通過して浴室の外部に不用意に排出されることは抑制される。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、従来においては、ケース内に漏水が発生した際に浴室外部への排水を防止するための手段として、ボール式の逆止弁を用いているが、この逆止弁は、ボールが流体圧を受けて所定の弁座に圧接することにより止水性を発揮するものである。このため、通気用流路に流入してきた水が比較的低圧状態である場合には、逆止弁のボールが弁座に対して強く圧接せず、十分な止水性が得られない。このため、ケース内において漏水が発生した場合に、この水が通気用流路を通過して浴室外部に不用意に排出されてしまう虞があった。したがって、浴室外部への排水防止の確実性、信頼性を高める上で、未だ改善の余地がある。
特許第4967836号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、流体機器などを収容した機能ユニット本体部のケース内に湿気や水滴などが不当に流入することを防止しつつ、前記ケース内の大きな圧力変動を防止し、しかも前記ケース内において漏水が生じた場
合に、この水が浴槽の外部へ排出される虞を従来よりも確実に防止することが可能な浴室設置型の機能ユニット、およびこれを備えた浴室システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される浴室設置型の機能ユニットは、流体機器が設けられた通水路をケース内に収容しており、かつ浴室内に設置されて使用される機能ユニット本体部と、前記ケースの内部を前記浴室の外部に連通させて前記ケース内に通気性をもたせるための通気用流路と、この通気用流路のいずれかの位置に設けられ、かつ前記ケース内において漏水を生じた際に、この水が前記通気用流路を通過して前記浴室の外部に排出されることを防止するための外部排水防止手段と、を備えている、浴室設置型の機能ユニットであって、前記外部排水防止手段として、通気性かつ非通水性の多孔質体が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、通気用流路に設けられた多孔質体は通気性を有するために、通常時においては、通気用流路を利用し、機能ユニット本体部のケース内と浴室外部とを通気状態に維持することができる。したがって、前記した特許文献1と同様に、浴室内の湿気や水滴などがケース内に進入することを防止しつつ、機能ユニット本体部のケース内の圧力が大きく変動することを抑制し、ケースや流体機器などに大きな負荷が作用しないようにすることができる。
第2に、前記多孔質体は非通水性を有するために、ケース内において漏水が生じ、かつこの水が仮に通気用流路内に進入したとしても、この水の流通は多孔質体によって遮られることとなる。したがって、水が通気用流路を通過して浴室の外部に不用意に排出されてしまう虞をなくすことができる。ここで、多孔質体は、たとえばボール方式の逆止弁とは異なり、水圧が低い場合であっても優れた止水性を発揮する特性をもつ。その結果、水圧が低い場合における浴室外部への排水防止の確実性、信頼性を高めることができる。
第3に、多孔質体は、シート状のまま用いればよく、その構造がシンプルであって、軽量かつ小サイズとすることができる。したがって、全体の構造の簡素化や、製造コストの低減化などを促進する上でも有利となる。
本発明において、好ましくは、前記ケース内の圧力を受けるように設けられた調圧弁を備えており、前記調圧弁は、前記圧力が所定圧未満の通常時には閉状態を維持する一方、前記調圧弁に作用する圧力が前記所定圧以上に上昇した際には、前記調圧弁が開状態となる構成とされている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、通常時においては、調圧弁が閉状態であるために、たとえば浴室内の湿気が調圧弁を介してケース内に進入するといった不具合はない。
第2に、たとえばケース内に漏水を生じ、かつこの水が多孔質体を覆うような状態が発生すると、多孔質体の非通水性が損なわれるため、ケース内の圧力が通常時よりも高くなる場合がある。また、多孔質体に目詰まりを生じるようなことに起因して、ケース内の圧力が高くなるような場合もある。このような現象を生じた場合には、調圧弁が開状態となるため、ケース内の圧力の異常上昇を防止し、各部の適切な保護を図ることができる。
たとえば、ケース内に漏水を生じ、多孔質体が高い水圧を受けた場合には、多孔質体の非通水性が損なわれ、ケース内の水が通気用流路を通過して浴室の外部に排出される虞があるが、本発明の前記構成によれば、そのような虞も適切に解消することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記調圧弁は、前記ケース内に漏水を生じることに起因して弁開状態となったときには、前記ケース内の水を前記浴室内において前記ケースの外部に排出可能に設けられている。
このような構成によれば、ケース内に漏水を生じた場合において、この水が浴室の外部に排出されることを的確に防止する上で、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記調圧弁が閉状態から開状態となる圧力としての前記所定圧は、前記多孔質体の耐水圧よりも低い圧力とされている。
このような構成によれば、多孔質体に作用する圧力が、多孔質体の耐水圧を超えないようにすることができるために、多孔質体による止水シール性能を確保することが確実化される。
本発明において、好ましくは、前記調圧弁は、前記通気用流路のうち、前記多孔質体よりも前記ケース寄りの上流側の位置に接続して設けられている。
このような構成によれば、ケース内に漏水が生じた状態において、調圧弁が開状態になると、通気用流路のうち、多孔質体よりもケース寄りの上流側の位置で排水がなされることとなる。したがって、多孔質体に作用する圧力を直接的にかつ効率良く低下させる上で、好ましいものとなる。また、通気用流路に調圧弁を接続して設ける構成によれば、調圧弁の取付けスペース確保なども容易となる。さらに、機能ユニット本体部として、既存の機能ユニット本体部を使用し、かつ調圧弁や多孔質体が設けられている通気用流路を、既存の機能ユニット本体部に後付けすることによって、本発明に係る浴室設置型の機能ユニットを容易に製作または構築するといったことも可能となる。
本発明において、好ましくは、前記多孔質体および前記調圧弁は、前記ケースとは別体で形成された単一の補助ケースに組み付けられている。
このような構成によれば、多孔質体と調圧弁とのユニット化を図り、これらの組み付け作業の容易化などを図ることができる。
本発明において、好ましくは、前記多孔質体は、前記補助ケース内を第1室および第2室に仕切るように前記補助ケース内に配されており、前記補助ケースには、前記第1室および第2室を前記機能ユニット本体部のケース内および前記浴室の外部にそれぞれ連通させるための第1および第2の流路が設けられており、前記調圧弁は、前記第1室の下部に取り付けられ、前記調圧弁の開状態時においては、前記第1室に流入している水を前記調圧弁の下方に排出可能とされている。
このような構成によれば、機能ユニット本体部のケース内と浴室の外部との通気性の確保、および補助ケース内の圧力が高まった際の調圧弁の開放による補助ケース内からの排水動作など、本発明が意図する動作を簡易な構造によって的確に生じさせることができる。
本発明において、好ましくは、前記調圧弁は、前記機能ユニット本体部のケースの下部に取り付けられている。
このような構成によっても、本発明が意図する作用を的確に得ることが可能である。なお、ケース内に漏水が生じ、ケース内に水が溜まった場合には、その水頭圧を利用して調圧弁を早期に開状態とし、ケース内の水をケース外部に排出させることが可能である。こ
のことにより、ケース内に多くの水が溜まらないようにすることも可能となる。
本発明の第2の側面により提供される浴室システムは、本発明の第1の側面により提供される浴室設置型の機能ユニットを備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される浴室設置型の機能ユニットについて述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る浴室設置型の機能ユニットを備えた浴室システムの一例を示す要部説明図である。 (a)は、図1に示す機能ユニットで用いられている多孔質体および調圧弁を備えた通気制御装置の断面図であり、(b)は、(a)の動作状態を示す断面図である。 本発明の他の例を示す要部説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す浴室システムS1は、浴室設置型の機能ユニットU1を備えており、この機能ユニットU1は、浴室90に設置された機能ユニット本体部A、通気用流路8、および通気制御装置Bを備えている。通気制御装置Bは、後述するように、多孔質体5および調圧弁7を備えている。図1において、浴室90は、壁部92(浴室壁部92)よりも左側の領域であり、壁部92よりも右側の領域は、浴室外部91である。
機能ユニット本体部Aは、たとえば浴槽洗浄装置の構成要素であり、洗浄水(洗剤液)を生成し、かつこの洗浄水を図示されていない浴槽に設置された洗浄ノズルに送り出すためのものである。この機能ユニット本体部Aは、たとえば浴槽と浴室90の壁部92との間のスペース、あるいは浴槽エプロンの内側スペースなどに設置される。機能ユニット本体部Aの基本的な構成自体は、特許文献1に記載された浴槽洗浄装置用の機能ユニット本体部と同様であり、以下簡単に説明する。
機能ユニット本体部Aは、ケース1内に、後述する流体機器が設けられた通水路2を収容した構成を有している。ケース1は、たとえば図面手前側の前面部分が開口した樹脂性のケース本体10と、このケース本体10の前面開口部分を塞ぐ樹脂製の前面カバー11(図1ではその一部分のみを示す)とを組み合わせたものであり、通気用流路8の一端部に相当する孔部80の形成箇所を除き、気密性を有している。
通水路2は、流入口20からこの通水路20内に流入した湯水に、洗剤投入用弁30から洗剤を混入させることにより洗浄水を生成し、かつこの洗浄水を流出口21から浴槽洗浄用の洗浄ノズルに向けて送出させるための部位である。洗剤投入用弁30への洗剤の補給は、不図示の洗剤タンクから洗剤導入口31を介して行なわれる。通水路2に設けられた流体機器としては、たとえばフィルタ40、水量調整弁41、流量センサ42、注湯電磁弁(開閉弁)43、および逆止弁44a,44b,46a,46bなどがある。また、通水路2に逆流が発生した場合の対応手段として、逃がし弁47,48が設けられており、逃がし弁47に到達した逆流水は、管体29を介してケース1の下方に排出される。逃がし弁48に到達した逆流水は、管体28を介してケース1の下方に排出される。
通気用流路8は、ホース81,82、および通気制御装置Bを用いて構成されており、ケース1内を浴室外部91に連通させるための流路である。ホース81,82のそれぞれの一端は、通気制御装置Bの補助ケース6に設けられた配管接続部61,62に接続されており、ホース81の他端は、ケース1の上部寄りの位置に設けられた孔部80に内部が連通するように接続されている。ホース82は、浴室90の壁部92を貫通し、その他端は浴室外部91に位置している。
通気制御装置Bは、図2に示すように、補助ケース6に多孔質体5および調圧弁7が組み付けられた構成である。
より詳細には、多孔質体5は、通気性を有する反面、通水性を有しない特性をもつシート状またはフィルム状の部材であり、たとえばポリテトラフルオロチレンの延伸加工フィルムとポリウレタンポリマを複合化した多孔質膜としてのゴアテックス(登録商標)が用いられている。この多孔質体5は、補助ケース6の内部を下部側の第1室63aと上部側の第2室63bとに仕切るように補助ケース6内に収容されている。
補助ケース6は、補助ケース本体部60aの上部開口部分がカバー体60bにより閉塞された構成を有している。補助ケース6の周側壁部には、先に述べた配管接続部61,62が突設され、これらの内側に形成されている第1および第2の流路61a,62aは、補助ケース6内の第1室63aおよび第2室63bにそれぞれ連通している。このため、第1および第2の流路61a,62aの相互間においては、多孔質体5を介した通気がなされる。一方、ケース1内において、通水路2あるいは各種の流体機器から漏水が発生し、かつこの水が第1の流路61aを通過して多孔質体5の下方領域に進入したとしても、その水圧が多孔質体5の耐水圧を超えない限りは多孔質体5を水は透過しない。このため、第2の流路61bへの水の流入、ひいては浴室外部91への排水は阻止される。
なお、第1の流路61aには、部分的に流路面積が小さくされた第1の絞り部61a'が設けられている。また、第1室63aには、内径を部分的に小さくした第2の絞り部63a'も形成されている。その他、配管接続部61,62の外径D1,D2は、互いに相違した寸法とされている。これらの構成の技術的な意義については後述する。
調圧弁7は、通常時には、図2(a)に示すような閉状態にあるものの、第1室63aの圧力が所定圧以上に上昇した際には、図2(b)に示すような開状態となる。多孔質体5は通気性を有するために、本来ならば、第1室63aの圧力上昇は殆どない。ただし、ケース1内において漏水を生じてこの水が第1室63aに進入した場合には、多孔質体5が非通水性であるため、第1室63aの圧力(水圧)が上昇する虞がある。調圧弁7は、第1室63aの下側に設けられており、この調圧弁7が開状態となった際には、第1室63aに流入している水を通気制御装置Bの下方に流れ落とすことが可能である。通気制御装置Bからその下方に流れ落ちた水は、たとえば浴室90の図示されていない排水パンにより受けられてから、この排水パンに設けられている排水口に導かれるようになっている。ただし、これとは異なり、調圧弁7に排水ガイド用のホースを接続するといった手段を採用してもよい。
調圧弁7は、より詳細には、ゴムまたは樹脂製の弁本体部70aを有する弁体70、弁座71a、弁体用のガイド72、およびバネ73を用いて構成されており、弁座71aは、この弁座71aを上部内周面に形成している筒状部材71を第1室63aの下部側に嵌入することにより設けられている。弁体用のガイド72は、弁体70を昇降可能にガイドするとともに、筒状部材71が補助ケース6の下部開口部からその下方に脱落しないように筒状部材71の固定を図る役割を果たしている。バネ73は、弁体70を上方に付勢しており、調圧弁7は、通常時にはバネ73の弾発力に基づいて弁本体部70aが弁座71aに圧接した弁閉状態を維持する。弁本体部70aは、第1室63aの圧力を常時受けており、この圧力が所定圧以上になると、調圧弁7が開状態となる。前記所定圧は、多孔質
体5の耐水圧よりも低い値である。
次に、前記した浴室設置型の機能ユニットU1を備えた浴室システムS1の作用について説明する。
まず、ケース1は浴室90内において気密性を有する構造とされており、浴室90の湿気や水滴などがケース1内に進入することは適切に阻止される。したがって、各種流体機器を保護することができる。調圧弁7は、浴室90内に位置するものの、この調圧弁7は通常時において閉状態にあるため、浴室90の湿気などが調圧弁7の位置からケース1内に進入するような虞もない。一方、ケース1内は、通気用流路8を介して浴室外部91と連通しているために、温度変化によるケース1内の空気の膨張や収縮に起因して、ケース1内に大きな圧力変動を生じないこととなる。したがって、ケース1や、ケース1内の各種流体機器に大きな負荷を生じないようにすることが可能である。
次いで、何らかの事情に起因してケース1内において漏水が万一発生した場合、その水が通気用流路8に進入して通気制御装置Bの第1室63aに流入する事態が生じ得る。これに対し、多孔質体5は止水性能を発揮するため、前記の水が第2室63b側に通過して浴室外部91に排出されることは適切に阻止される。多孔質体5は、たとえばボール方式の逆止弁とは異なり、水圧が低い場合に止水性能が低くなるといったことはない。したがって、浴室外部91への排水を確実に防止する上で、好ましいものとなる。
ケース1内において漏水を生じた場合、その漏水時間が長期化するほど、第1室63aへの流水量が多くなり、第1室63aの圧力(水圧)が上昇する。この圧力が前記所定圧に達すると、調圧弁7が開状態となり、第1室63aの水が通気制御装置Bの下方に排出される。このため、第1室63aが所定圧以上に上昇することは回避される。多孔質体5は、この多孔質体5に固有の耐水圧を超える水圧を受けた場合には、水を透過させてしまう虞があるが、調圧弁7が開状態となる圧力は、多孔質体5の耐水圧よりも低いために、第1室63aの水が多孔質体5が透過して浴室外部91に排出されることは、より確実に防止される。
通気制御装置Bにおける第1の絞り部61a'は、第1の流路61aから第1室63aへの水の流入量を絞る役割を果たすために、第1室63aの水圧を上昇し難くする作用を生じさせる。これは、多孔質体5に高い水圧ができる限り作用しないようにし、多孔質体5の負荷を小さくする上で好ましい。また、第2の絞り部63a'は、第1室63aに流れ込んでその内壁面によって反射された水流が、多孔質体5に対して勢いよく直接衝突することを抑制し、多孔質体5に作用する負荷を軽減するのに役立つ。さらに、配管接続部61,62の外径D1,D2は、互いに相違した寸法とされているために、これらに接続されるホース81,82の直径も相違したものとされる。したがって、通気制御装置Bにホース81,82を接続する場合に、通気制御装置Bを誤った向きにセッティングする虞(配管接続部61をホース82に接続し、かつ配管接続部62をホース81に誤って接続する虞)を無くす効果が得られる。
図3は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。図3に示す構成の説明においては、前記実施形態との重複説明は省略する。
図3に示す浴室システムS2における浴室設置型の機能ユニットU2は、多孔質体5を通気用流路8に設けつつ、調圧弁7については、ケース1の下部(より正確には、ケース1の底部)に取り付けた構成とされている。多孔質体5は、たとえばケース1に設けられた通気用の孔部80に対面するように配され、かつ押さえ部材88を利用してケース1の
外面部に当接した状態で固定されている。押さえ部材88には、ホース87が接続されており、孔部80、押さえ部材88の内部、およびホース87の内部が、通気用流路8である。調圧弁7の基本的な構造は、先に述べた調圧弁7と同様であり、常時は閉状態を維持するものの、この調圧弁7に作用する圧力が所定圧以上になると開状態となる。
本実施形態においては、前記実施形態と同様に、通気性かつ非通水性の多孔質体5を通気用流路8に設けているために、通常時には通気用流路8に適切な通気性をもたせることができる。ケース1内において漏水が生じ、かつ通気用流路8に水が進入したときには、この水が浴室外部91に不当に排出されないようにすることが可能である。一方、孔部80内に水が進入して、多孔質体5の片面の広い領域が水膜により覆われることにより多孔質体5の通気性が損なわれると、ケース1内の圧力が所定圧以上まで上昇する場合があるが、その際には、調圧弁7が開状態となり、ケース1内の圧力を下げることが可能である。したがって、多孔質体5が耐水圧以上の不当に高い圧力を受けて、水を透過させてしまうといったことは好適に解消される。
また、本実施形態においては、ケース1において漏水が発生し、かつこの水がケース1内に溜まっていく際に、その水頭圧を利用して調圧弁7を開状態とすることが可能である。たとえば、ケース1内に溜まった水の水位が、多孔質体5よりも低い所定の高さに達したときに、その水頭圧によって調圧弁7が開状態となるように構成すれば、ケース1内における水位が、多孔質体5の高さまで上昇しないようにすることも可能である。
本実施形態から理解されるように、本発明では、調圧弁は、通気用流路に接続して設けることに代えて、機能ユニット本体部のケースに直接取り付けた構成とすることもできる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る浴室設置型の機能ユニット、およびこれを備えた浴室システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
本発明でいう多孔質体は、通気性および非通水性の特性を有する多孔質膜構造を有していればよく、その具体的な材質、形状、サイズ、通気性能、耐水圧の値などは限定されない。また、多孔質体は、通気用流路のいずれかの位置に設けられていればよい。したがって、通気用流路の途中部分に代えて、通気用流路の端部に多孔質体を設けた構成とすることもできる。通気用流路の一端開口部を塞ぐように多孔質体を設けた場合も、本発明が意図する作用が得られ、本発明の技術的範囲に包摂される。
調圧弁は、機能ユニットのケース内の圧力を受け、かつこの圧力が所定圧未満のときには閉状態を維持し、所定圧以上になると開状態となる構造であればよく、その具体的な構成は限定されない。本発明でいう「ケース内の圧力」の概念には、漏水により調圧弁に作用する水圧(水頭圧も含む)が含まれることは勿論である。また、調圧弁は、漏水が生じた状態においてこの調圧弁が開状態となった際に、この水を浴室内においてケース外部に排出可能なように取り付けられていることが好ましいものの、これに限定されない。多孔質体が目詰まりしたような場合の圧力上昇を回避できるように設けられただけであってもよく、調圧弁の具体的な取付け位置、取付け方もとくに限定されものではない。
本発明でいう浴室設置型の機能ユニットは、浴槽洗浄に用いる洗浄水を生成するものに限定されない。たとえば、ジェットバス用のポンプをケース内に組み込んだものや、湯水流路などを切り替えるための方向切り替え弁またはその他の弁をケース内に組み込んだものなどでもよい。所望の流体機器が設けられた通水路をケース内に組み込み、ユニット化されたものであれば、本発明でいう機能ユニットの概念に含まれる。
A 機能ユニット本体部
S1,S2 浴室システム
U1,U2 浴室設置型の機能ユニット
1 ケース
2 通水路
40 フィルタ(流体機器)
41 水量調整弁(流体機器)
42 流量センサ(流体機器)
43 注湯電磁弁(流体機器)
44a〜46b 逆止弁(流体機器)
5 多孔質体
6 補助ケース
61a,62a 第1および第2の流路
63a 第1室
63b 第2室
7 調圧弁
8 通気用流路
90 浴室
91 浴室外部

Claims (9)

  1. 流体機器が設けられた通水路をケース内に収容しており、かつ浴室内に設置されて使用される機能ユニット本体部と、
    前記ケースの内部を前記浴室の外部に連通させて前記ケース内に通気性をもたせるための通気用流路と、
    この通気用流路のいずれかの位置に設けられ、かつ前記ケース内において漏水を生じた際に、この水が前記通気用流路を通過して前記浴室の外部に排出されることを防止するための外部排水防止手段と、
    を備えている、浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記外部排水防止手段として、通気性かつ非通水性の多孔質体が用いられていることを特徴とする、浴室設置型の機能ユニット。
  2. 請求項1に記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記ケース内の圧力を受けるように設けられた調圧弁を備えており、
    前記調圧弁は、前記圧力が所定圧未満の通常時には閉状態を維持する一方、前記調圧弁に作用する圧力が前記所定圧以上に上昇した際には、前記調圧弁が開状態となる構成とされている、浴室設置型の機能ユニット。
  3. 請求項2に記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記調圧弁は、前記ケース内に漏水を生じることに起因して弁開状態となったときには、前記ケース内の水を前記浴室内において前記ケースの外部に排出可能に設けられている、浴室設置型の機能ユニット。
  4. 請求項2または3に記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記調圧弁が閉状態から開状態となる圧力としての前記所定圧は、前記多孔質体の耐水圧よりも低い圧力とされている、浴室設置型の機能ユニット。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記調圧弁は、前記通気用流路のうち、前記多孔質体よりも前記ケース寄りの上流側の位置に接続して設けられている、浴室設置型の機能ユニット。
  6. 請求項5に記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記多孔質体および前記調圧弁は、前記ケースとは別体で形成された単一の補助ケースに組み付けられている、浴室設置型の機能ユニット。
  7. 請求項6に記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記多孔質体は、前記補助ケース内を第1室および第2室に仕切るように前記補助ケース内に配されており、
    前記補助ケースには、前記第1室および第2室を前記機能ユニット本体部のケース内および前記浴室の外部にそれぞれ連通させるための第1および第2の流路が設けられており、
    前記調圧弁は、前記第1室の下部に取り付けられ、前記調圧弁の開状態時においては、前記第1室に流入している水を前記調圧弁の下方に排出可能とされている、浴室設置型の機能ユニット。
  8. 請求項ないし4のいずれかに記載の浴室設置型の機能ユニットであって、
    前記調圧弁は、前記機能ユニット本体部のケースの下部に取り付けられている、浴室設置型の機能ユニット。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の浴室設置型の機能ユニットを備えていることを特徴とする、浴室システム。
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