JP6683027B2 - ブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造 - Google Patents

ブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造に関する。
自動二輪車の制動装置を構成するディスクブレーキは、制動時に発熱を伴う。自動二輪車では制動時の発熱が隣接配置のスピードセンサーリングに伝熱して熱歪みを発生させるため、車輪速センサーで正確な車速の計測に支障を来すことがあった。
自動二輪車のホイールにおいて、ブレーキディスクとスピードセンサーリングに所定の性能を満足させるためには、スピードセンサーリングの回転中心が車軸(ホイール軸心)と所定の同軸度や締付箇所の位置度を確保させる必要がある。ブレーキディスクとスピードセンサーリングのホイールへの取付には、ホイール軸心と同軸度や締付箇所の位置度等が確保できるような加工が必要となり、一定条件が担保された加工にはコストの負担も大きくなっていた。
特開2007−1532号公報 特開2014−125018号公報 特開2005−271666号公報
ホイール軸心と同軸度や締付箇所の位置度等を確保するため、ブレーキディスクとスピードセンサーリングとをホイールへ共締め固定する取付構造や、ホイールに固定されたブレーキディスクに中間リングを介してスピードセンサーリングを固定する取付構造が先行技術文献に開示されている。
しかし、先行技術文献のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造では、制動時にブレーキディスクの発熱がスピードセンサーリングに熱伝達され、熱歪みや熱変形が生じるため、車輪速センサーで車速を正確に計測できない、という課題があった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ブレーキディスクの発熱によるスピードセンサーリングの熱歪みや熱変形の発生を抑制し、車速の計測を正確に行なうことができ、かつブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付作業性、メンテナンス性に優れたブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンサーリングの回転を検出する車輪速センサーと、前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、前記車輪速センサーが検知する前記スピードセンサーリングのセンシング部分を前記ブレーキディスクの車幅方向外側に位置させ、前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとを互いに非接触状態に共通のインローにて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付けたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するために、車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンサーリングの回転を検出する車輪速センサーと、前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとを互いに非接触状態に共通のインロー径にて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付け、前記車輪のホイールハブ部は、前記ブレーキディスクを周方向に交互に取り付けるディスク取付部と前記スピードセンサーリングを取り付けるリング取付部とを花びら形状あるいは星形形状の取付部を備え、前記ブレーキディスクは半径方向内方に先細形状に突出する複数の被取付部を前記ホイールハブ部のディスク取付部に取り付け、前記スピードセンサーリングは半径方向内方に先細形状に突出する複数の被取付部を前記ホイールハブ部のリング取付部に取り付け、前記ブレーキディスクとスピードセンサーリングの各被取付部は、共通のインロー径にて前記ホイールハブ部の取付部に嵌め込まれたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造を提供する。
さらに、本発明は、上述した課題を解決するために、車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンターリングの回転を検出する車輪速センサーと、前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとは、車幅方向でホイールハブ部に対して一方側に配置され、前記ホイールハブ部にはディスク取付部が形成され、前記ブレーキディスクは、前記ディスク取付部と前記スピードセンサーリングとで挟まれて配置され、前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとは、互いに非接触状態に共通のインロー径にて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付けたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造を提供する。
本発明では、制動時にブレーキディスクの発熱によるスピードセンサーリングの熱歪みや熱変形の発生を抑制することができ、車輪速センサーで車速の計測を正確に行なうことができ、しかも、ブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付作業性が良好でメンテナンス性に優れたものとなる効果を奏する。
本発明の一実施形態を示すもので、車輪速センサーが備えられた自動二輪車の後輪ホイールへのブレーキディスクとスピードセンサーリングとの取付構造を示す右側面図。 図1に示すブレーキディスクとスピードセンサーリングとの取付構造を車両の右後方側から見た斜視図。 ブレーキディスクとスピードセンサーリングとの取付構造とを拡大して示す正面図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 ブレーキディスクとスピードセンサーリングとの後輪ホイールへの取付態様を示す断面図。 (A)はブレーキディスクを示す平面図、(B)は図6(A)のA−A線に沿う断面図。 (A)はスピードセンサーリングを示す平面図、(B)は図7(A)のA−A線に沿う断面図。
以下、本発明に係る実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、自動二輪車の後輪取付態様を示す右側面図であり、後輪ホイールへのブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造の実施形態を示す右側面図である。図2は後輪ホイールへのブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造を、車両右側後方から見た斜視図である。図3は、ブレーキディスクとスピードセンサーリングとの正面の取付構造を示す正面図である。図1において、自動二輪車は車両前方側を符号FWで、車両後方側を符号BWで、上方を符号Uでそれぞれ示す。
自動二輪車10は、図1に示すように、車体フレーム11の左右の中央フレーム12間の中程にピボット部13が設けられ、このピボット部13にスイングアーム14が上下スイング自在に設けられる。スイングアーム14は車両後方側BWに延び、後端部に後輪15を支持するリヤアスクル(車軸)16が設けられる。後輪15は、リヤホイール17のリム部18にリヤタイヤ21が装着されて構成される。リヤホイール17はリム部18とハブ部19とがスポーク部20で継ぎ合せて一体に構成される(図2参照)。
リヤホイール17のハブ部19に図2および図3に示すように、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付構造が設けられる。ブレーキディスク25はキャリパブラケット27に取り付けられるブレーキキャリパ28によりディスクブレーキ装置としての制動装置29が構成される。制動装置29のキャリパブラケット27はスイングアーム14のアーム後部側上部に固定される。制動装置29はブレーキキャリパ28がマスタシリンダ30からブレーキホース31を経て送られるブレーキ液により作動され、制動操作される。マスタシリンダ30はリヤブレーキペダル32あるいはブレーキレバー(図示せず)の操作により作動される。なお、符号33はタンデムステップである。
一方、図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は図3のV−V線に沿う断面図である。図4および図5に示すようにリヤホイール17は、アルミ合金等の精密鋳造成型品のキャストホイールで構成される。リヤホイール17のハブ部19は、外筒と内筒の間が肉抜きされた内部中空の二重筒構造に構成され、バネ下重量に大きな影響を与えるホイールの強度を保ちつつ軽量化を図っている。
リヤホイール17のハブ部19は内筒内の車幅方向両側に一対の軸受35,35が設けられ、リヤアスクル16の車軸を回動自在に支持している。軸受35,35間の間隔はスペーサ36により保持される。
リヤホイール17のハブ部19に6枚花弁の花びら状あるいは六角形の星形形状の取付部が構成され、ホイールハブ部19の取付部に図1〜図3に示すように、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とが取り付けられる。本実施形態のブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付構造はブレーキディスク25の被取付部である取付片とスピードセンサーリング26の被取付部である取付片とが互いに重ならない位置にレイアウトされる。
ブレーキディスク25は、図6(A)および(B)に示すように、ディスクプレート状をなし、例えば、ディスクロータ37の外周を波形にしたディスクである。ディスクロータ37には多数の孔あるいは大小の孔が周期性を持って所要の間隔で周方向に配列され、ブレーキディスク25の軽量化や放熱性向上を図り、パッド面にクリーニング効果が得られるように構成される。ブレーキディスク25の内周部には、半径方向内方に突出して椀状あるいは先細形状に形成され、中心角θが120度の間隔を有する3つの被取付部の取付片37a,37b,37cが内径方向に突出している。ブレーキディスク25は、半径方向内方に突出した腕状被取付部の各取付片37a,37b,37cに取付穴38がそれぞれ設けられる。ブレーキディスク25の各取付片37a,37b,37cは、インロー部の内端が直径Xの円弧状に構成され、ホイールハブ部19のディスク取付部にボルト等の締付具39で締め付けられ、3箇所締めで固定される。
また、スピードセンサーリング26は、図7(A)および(B)に示すように構成される。スピードセンサーリング26は、センターロータ40がホイールハブ19のセンサー取付部に取り付けられる内周部と、多数、例えば50個のセンシング孔41を周方向に列状に形成したリング状被検出部(センシング部)の外周部とから構成される。スピードセンサーリング26の内周部と外周部とは、中間の段差部を介してオフセット構造に作製され、スピードセンサーリング26の外周部はその内周部より車幅方向外側に配設される。
スピードセンサーリング26の内周部には、中心角θが120度の間隔を置いて3つの腕状取付片43a,43b,43cが内径方向に突出している。各取付片43a,43b,43cには取付穴あるいは取付溝44がそれぞれ設けられる。スピードセンサーリング26の各取付片43a,43b,43cは、インロー部の内端が直径Xの円弧状に構成され、ホイールハブ部19の取付部に小ボルトあるいは小ネジ等の固定具45で締め付けられ、3箇所締めで固定される。
ところで、図2および図3に示すように、ホイールハブ部19の取付部は、車両側面視でディスク取付部とリング取付部が花弁6枚の花びら形状あるいは六角形の星形形状に構成される。後輪15の右側面視において、ホイールハブ部19の花びら形状あるいは星形形状の取付部は、ブレーキディスク25被取付部の各取付片37a〜37cと、スピードセンサーリング26被取付部の各取付片43a〜43cとが周方向に交互に配設されて略面一の平面状に取り付けられる。しかも、ホイールハブ部19の花びら形状の取付部、すなわち、ディスク取付部およびリング取付部には、6個の取付穴(ねじ孔)が中心角60度ずつの間隔を置いて配列される。
その上、スピードセンサーリング26は、内周部の腕状各取付片43a〜43cと外周部のリング状被検出部(センサーリング部)とがオフセット構造に構成され、図4および図5にホイールハブ部19の花びら形状の取付部にブレーキディスク25と共にそれぞれ固定される。そして、スピードセンサーリング26の取付穴あるいは取付溝44は、ブレーキディスク25の各取付片37a〜37cの取付穴38間の中間に位置するように配設される。
また、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、インロー部が図4および図5に示すように共通のインロー径Xを有するように周方向に沿って配設される。車輪速センサー48は、スピードセンサーリング26外周部(センサー検出部)のセンシング孔41に対向して図1および図2に示すように設けられる。車輪速センサー48はスイングアーム14の後端部上部のセンサーブラケット49に取り付けられ、車輪速センサー48でスピードセンサーリング26の回転および回転量が検出され、自動二輪車10の車速あるいは車輪速が正確に検出される。
さらに、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、それぞれ中心角θ,θが120度ずつの間隔を置いて取り付けられた3個ずつの被取付部の取付片37a〜37c;43a〜43cをそれぞれ有する。そして、ブレーキディスク25の各取付片37a〜37cは、スピードセンサーリング26の各取付片43a〜43cに対し、図3に示すように、回転方向に中心角で60度ずつ相互に変位させて配設され、各取付片37a〜37cおよび43a〜43c同士が互いに接触しないように、非接触状態でホイールハブ部19の花びら形状あるいは星形形状の取付部にそれぞれ直接取り付けられる。
その際、ブレーキディスク25は、被取付部の各取付片37a〜37cをホイールハブ部19の取付穴(ねじ孔)に締付具(ボルト)39を締付固定させたとき、ボルト頂部は埋設されて各取付片37a〜37cの外側面とボルト頭の頂面が図5に示すように略面一に構成される。スピードセンサーリング26被取付部の各取付片43a〜43cをホイールハブ部19の取付穴に固定具45で3点締めで締め付けて固定することで、スピードセンサーリング26はブレーキディスク25と所定の間隙を保持して非接触状態に取り付けられる。
しかして、図4および図5に示すように、後輪車軸(リヤアクスル)16の中心軸線CLは、リヤホイール17のホイール軸心と一致しており、さらにホイールハブ部19の取付部にブレーキディスク25とスピードセンサーリング26が取り付けられ、固定されるが、ブレーキディスク25の中心Oとスピードセンサーリング26の中心Oとはホイール軸心CLを通るように締め付けられ、正確に固定される。
しかも、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、ホイールハブ部19の取付部、すなわち、ディスク取付面とリング取付面に、インロー部が共通インロー径Xを有するように取り付けられ、それぞれ3点締めで安定的に締付固定される。したがって、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、後輪15のホイール軸心CLと同軸度、締付箇所の位置度を確保してホイールハブ部19にそれぞれ締結される。その上、スピードセンサーリング26はブレーキディスク25と接触することなく、スピードセンサーリング26のリング状被検出部(センサーリング部)がブレーキディスク25の車幅方向外側(ホイールハブ部19の反対側)に位置されて互いに非接触状態に取り付けられるので、ブレーキ性能と車速計測性能の両方を充分有効的に確保することができる。
本実施形態のブレーキディスク25およびスピードセンサーリング26の取付構造では、ブレーキディスク25の各取付片37a〜37cとスピードセンサーリング26の各取付片43a〜43cは、ホイールハブ部19の取付部にそれぞれ直接取り付けられるが、ホイールハブ部19への取付は、中心角θ,θが各々120度間隔でそれぞれ3点締めされ、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、ホイールハブ部19の取付部に、中心角60度の間隔を保って締付固定される。
しかも、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、ホイールハブ部19の取付部に3点締めずつで直接取り付けられるが、各取付片37a〜37cおよび43a〜43cは重ね合せたり、互いに接触することがないように、非接触状態に取り付けられる。スピードセンサーリング26は、内周部の各取付片43a〜43cと外周部のセンサー被検出部(センシング部)とはオフセット構造に構成され、ブレーキディスク25とは非接触状態に保持される。したがって、ディスクブレーキ装置(制動装置)29の制動時にブレーキディスク25の発熱が、スピードセンサーリング26に伝達されるのを防止できる。したがって、スピードセンサーリング26に熱歪みの発生を抑制でき、その熱変形を防止することができる。
このため、スピードセンサーリング26は、熱歪みによる熱変形が生じることなく、車輪速センサー48が車輪ホイール17の回転状態を正確に精度よく検知することができ、車速の正確な計測が可能となる。
また、スピードセンサーリング26は、内周部の各取付片43a〜43cと外周部のリング状被検出部(センシング部)は車両幅方向(ホイール軸心方向)にオフセットして取り付けられる。ホイールハブ部19の取付部にブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは別締めでそれぞれ独立して締付固定させることができる。その上、スピードセンサーリング26の外周部を構成するリング状被検出部は、ブレーキディスク25の車幅方向外側に位置してブレーキディスク25とは外周径の制約を受けることなく、大きな自由度で非接触状態に取り付けることができる。
したがって、自動二輪車10のディスクブレーキ装置29は、ブレーキディスク25の外側に非接触状態で配置されるスピードセンサーリング26は外周部にリング状被検出部(センシング部)に一定以上の大きさの外径を確保することが容易にできる。車輪ホイール17の回転状態を車輪速センサー48で正確に精度よく検知するためには、スピードセンサーリング26は一定以上の大きさの外径を備えることが必要となるが、この形状要件はスピードセンサーリング26をオフセット構造とし、外周部のセンサー状被検出部をブレーキディスク25の外側に位置させることで、容易に得ることができる。
この点、従来の自動二輪車において、ホイールハブ部にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを別締めにした取付技術が、特開2009−173136号公報に開示されている。しかし、この従来技術公報のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造では、ブレーキディスクの内周開口部内にスピードセンサーリングが収容されてホイールハブ部に締め付けられているので、スピードセンサーリングの外周側のセンシング部の大きさを、ブレーキディスクの内径以上の直径に構成することができない。このため、従来の自動二輪車では、スピードセンサーリングをブレーキディスクの内径以上に大径化することが難しく、車輪速ホイールで正確な車速を検出することが困難となる。
これに対し、本実施形態では、一般的には小型のブレーキディスクが装着される小型二輪車等にディスクブレーキ装置29を装備する場合にも、スピードセンサーリング26は外周側のリング被検出部(センシング部)の径を、ブレーキディスク25の内側開口の大きさ(インロー径X)の制約を受けることなく、リング状被検出部(センシング部)は大きさの自由度が大きく、一定以上の外径を自由に作製することができるので、車速を正確に精度よく検知することができる。
本実施形態では、車輪ホイール17はハブ部19とスポーク部21とリム部18とが精密一体鋳造等で製造され、ブレーキディスク25およびスピードセンサーリング26はプレス加工等で簡単かつ容易に製造される。したがって、車輪ホイール17に対してブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは加工工数が少なく、精度よく簡単に製造することができる。
しかも、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とは、ホイールハブ部19の取付部、すなわち、ディスク取付部やリング取付部に、各取付片37a〜37cや43a〜43cをそれぞれ3点締めで独立して取り付けられ、締付固定される。
その上、ホイールハブ部19へのブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付は、初めにブレーキディスク25の各取付片37a〜37cをホイールハブ部19のディスク取付部に締付具(ボルト)39を用いて3点締めで取り付けた後、スピードセンサーリング26の各取付片43a〜43cをホイールハブ部19のリング取付部に固定具(小ボルト、小ねじ)45を用いて3点締めで容易に取り付けられる。
スピードセンサーリング26のホイールハブ部19への取付は、ブレーキディスク25の車幅方向外側からブレーキディスク25に接触することなく非接触状態で締め付けられ、固定される。したがって、車輪ホイール17へのブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付は、取付作業性が良く、取外しも簡単かつ容易に行なうことができるので、メンテナンスも良好でメンテナンス面でのサービス性を向上させることができる。
[実施形態の効果]
本実施形態においては、制動時にブレーキディスク25に発熱を伴っても、スピードセンサーリング26はブレーキディスク25と非接触状態に独立して取り付けられるので、ブレーキディスク25の発熱がスピードセンサーリング26に伝達されるのを防止できる。スピードセンサーリング26はブレーキディスク25の発熱に伴う熱歪みを抑制でき、熱変形を発生させないので、正確な車速を計測することができる。
また、本実施形態では、一般的には小型のブレーキディスクが装着される小排気量の小型二輪車等のディスクブレーキ装置に装備しても、スピードセンサーリング26のリング状被検出部(センシング部)の大きさの自由度が高く、所定の外径を確保することができるので、車輪ホイール17の回転状態を正確に検出することができ、車速や車輪速を正確に精度よく検知することができる。
さらに、ブレーキディスク25およびスピードセンサーリング26は加工工数を少なくして製造でき、ホイールハブ部19に対してブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とを、互い非接触状態で精度よく取り付けることができ、正確な車速検出を低コストで製造可能となるメリットがある。
加えて、ホイールハブ部19へのブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付構造では、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26とをホイールハブ部19に互いに非接触状態で取付や取外しができるので、取付や取外しの作業性が良好で、メンテナンス性に優れ、サービス性を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態では、自動二輪車10の後輪ホイールハブ部19へのブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付構造を示したが、この取付構造は、自動二輪車の前輪に適用することもできる。
また、ブレーキディスク25とスピードセンサーリング26の取付構造は、自動二輪車のみでなく、バギー車両のような三輪車両や四輪車両にも適用することもできる。
さらに、スピードセンサーリング26は内周部の各取付片43a〜43cと外周部のリング状被検出部(センシング部)とをオフセット構造に構成したので、スピードセンサーリング26の歯数(センシング孔41の数)を大きな自由度をもって確保できる例を示したが、スピードセンサーリング26はセンシング孔に代えて、センシング突起や凹部を周方向に列状に形成したものであってもよい。
加えて、ホイールハブ部19の取付部にブレーキディスク25やスピードセンサーリング26の各取付片37a〜37c,43a〜43cを3箇所ずつ3点締めで締付固定する例を示したが、各取付片は4箇所ずつ等の複数箇所ずつ締付固定させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、種々の二輪車両に適用することができ、様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…自動二輪車、11…車体フレーム、13…ピボット部、14…スイングアーム、15…後輪、16…リヤアスクル(車軸)、17…リヤホイール(車輪ホイール)、18…リム部、19…ハブ部、20…スポーク部、21…リヤタイヤ、25…ブレーキディスク、26…スピードセンサーリング、27…キャリパブラケット、28…ブレーキキャリパ、29…制動装置(ディスクブレーキ装置)、30…マスタシリンダ、31…ブレーキホース、32…リヤブレーキペダル、35…軸受、36…スペーサ、37…ディスクロータ、37a,37b,37c…取付片、38…取付穴、39…締付穴(ボルト)、40…センサーロータ、41…センシング孔、43a,43b,43c…取付具、44…取付穴または取付溝、45…固定具、48…車輪速センサー、49…センサーブラケット。

Claims (6)

  1. 車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンサーリングの回転を検出する車輪速センサーと、
    前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、
    前記車輪速センサーが検知する前記スピードセンサーリングのセンシング部分を前記ブレーキディスクの車幅方向外側に位置させ、
    前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとを互いに非接触状態に共通のインロー径にて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付けたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造。
  2. 前記スピードセンサーリングは半径方向内方へ先細形状に突出する被取付部を前記ホイールハブ部に取り付けた請求項1に記載のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造。
  3. 車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンサーリングの回転を検出する車輪速センサーと、
    前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、
    前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとを互いに非接触状態に共通のインロー径にて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付け、
    前記車輪のホイールハブ部は、前記ブレーキディスクを周方向に交互に取り付けるディスク取付部と前記スピードセンサーリングを取り付けるリング取付部とを花びら形状あるいは星形形状の取付部を備え、
    前記ブレーキディスクは半径方向内方に先細形状に突出する複数の被取付部を前記ホイールハブ部のディスク取付部に取り付け、
    前記スピードセンターリングは半径方向内方に先細形状に突出する複数の被取付部を前記ホイールハブ部のリング取付部に取り付け、
    前記ブレーキディスクとスピードセンサーリングの各被取付部は、共通の直径のインローにて前記ホイールハブ部の取付部に嵌め込まれたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造。
  4. 車輪にブレーキディスクとスピードセンサーリングとを取り付け、車体フレームに前記スピードセンターリングの回転を検出する車輪速センサーと、
    前記ブレーキディスクを挟持して制動をかけるキャリパとを設けた自動二輪車のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造であって、
    前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとは、車幅方向でホイールハブ部に対して一方側に配置され、
    前記ホイールハブ部にはディスク取付部が形成され、
    前記ブレーキディスクは、前記ディスク取付部と前記スピードセンサーリングとで挟まれて配置され、
    前記ブレーキディスクと前記スピードセンサーリングとは、互いに非接触状態に共通のインロー径にて前記車輪のホイールハブ部に嵌め込み、かつ前記ホイールハブ部にそれぞれ個別に取り付けたことを特徴とするブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造。
  5. 前記ホイールハブ部の取付部は、前記ブレーキディスクの被取付部を取付ける前記ディスク取付部と、前記スピードセンサーリングの被取付部を取付けるリング取付部とが、周方向に間隔をおいて交互に配設され、
    前記スピードセンサーリングは、前記被取付部の内周部よりセンシング部分の外周部が段差部を介して車幅方向外側に配設され、
    前記ブレーキディスクは、前記スピードセンサーリングと非接触状態に設けられた請求項4に記載のブレーキディスクとスピードセンサーリングとの取付構造。
  6. 前記ブレーキディスクは、取付片を前記ホイールハブ部の取付穴に締付具を締付固定させたとき、締付具の頂部は埋設されて前記取付片の外側面と前記締付具の頂面が面一に構成された請求項4又は5に記載のブレーキディスクとスピードセンサーリングの取付構造。
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