JP2012141184A - パルサーリングおよび鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輪とともに回転するようにして車輪に同軸に固定されるリング状の板部材に、周方向に等間隔をあけて被検出部が設けられるパルサーリングにおいて、コストの上昇を抑えつつ、高い冷却効果が得られるようにする。
【解決手段】板部材33Aに、被検出部34Aとは別に、冷却風を通し得る複数の冷却孔40Aが設けられる。
【選択図】 図4
【解決手段】板部材33Aに、被検出部34Aとは別に、冷却風を通し得る複数の冷却孔40Aが設けられる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、車輪とともに回転するようにして車輪に同軸に固定されるリング状の板部材に、周方向に等間隔をあけて被検出部が設けられるパルサーリング、ならびにパルサーリングを備える鞍乗り型車両に関する。
アンチロックブレーキシステムを備える車両において、車輪速を検出するためのパルサーリングが車輪に取付けられるようにしたものが、特許文献1で知られており、このものでは、被検出部である切り起こし部が板金加工によって形成される外リングと、切り起こしによって生じる前記外リングの開口部を塞ぐようにして前記外リングを嵌合せしめる内リングとでパルサーリングが構成されるようにして、コストの上昇を抑えている。
ところで、ディスクブレーキが装着される車輪に取付けられるパルサーリングは、発熱するブレーキディスクまたはその近傍に取付けられるので、熱による影響を小さくするために、冷却効果の高いパルサーリングであることが望まれるが、上記特許文献1開示のものでは、冷却効果が高いとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、コストの上昇を抑えつつ、高い冷却効果が得られるようにしたパルサーリング、ならびにそのようなパルサーリングを効果的に備えるようにした鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車輪とともに回転するようにして車輪に同軸に固定されるリング状の板部材に、周方向に等間隔をあけて被検出部が設けられるパルサーリングにおいて、前記板部材に、前記被検出部とは別に、冷却風を通し得る複数の冷却孔が設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記冷却孔の周縁の一部に連なるフィン部が前記板部材に一体に設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成を有するパルサーリングを備える鞍乗り型車両であって、前記パルサーリングの半径方向に沿って複数の前記被検出部よりも外側に配置されるブレーキディスクが前記車輪に固定され、前記ブレーキディスクの外周部を跨ぐようにキャリパが配置され、複数の前記冷却孔が、前記パルサーリングの半径方向に沿って複数の前記被検出部よりも外側で前記板部材に設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記冷却孔の周縁の一部に連なって車幅方向内側に向けて延びるフィン部が前記板部材に一体に設けられることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記フィン部が、前記冷却孔の周縁のうち前記車輪の正転方向に沿う後方側の周縁から正転方向の前方に向けて斜めに延びるように形成されることを第5の特徴とする。
なお実施の形態の後輪WRが本発明の車輪に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、パルサーリングは、被検出部とは別に複数の冷却孔を有し、それらの冷却孔は冷却風を通すことができるものであるので、冷却のためのコストの増大を抑えつつパルサーリングおよびその周辺部品の冷却効果を高めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、冷却孔の周縁の一部に連なるフィン部をパルサーリングに設けることで、冷却孔を設けることによる冷却表面積の減少をフィン部で補い、しかもフィン部が羽根として機能してパルサーリング周辺の空気を動かすことができるので、冷却効果をより高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、キャリパが外周部を跨ぐようにして車輪に固定されるブレーキディスクが、パルサーリングの半径方向に沿って複数の被検出部よりも外側に配置され、冷却孔がパルサーリングの半径方向に沿って被検出部よりも外側で板部材に設けられるので、ブレーキディスクの近傍に冷却口が配置されることになり、ブレーキディスクの冷却効果を高めることができる。
本発明の第4の特徴によれば、冷却孔の周縁の一部に連なるフィン部が車幅方向内側に向けて延びるので、パルサーリングの外側にフィン部が突出することがなく、外観性が向上する。
さらに本発明の第5の特徴によれば、フィン部は、冷却孔の周縁のうち車輪の正転方向に沿う後方側の周縁から正転方向の前方に向けて斜めに延びるので、パルサーリングの内側から外側に向けて冷却孔内を流れるように空気を流すことができ、より効率よく空気を循環させることができる。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFには、内燃機関Eの機関本体11が搭載されており、車体フレームFの後部上には乗車用シート12が設けられる。
前記機関本体11よりも後方で前記車体フレームFの前後方向中間部にはピボットプレート13が設けられており、後輪WRの左側に配置されるスイングアーム14L(図3参照)の前端部ならびに前記後輪WRの右側に配置されるスイングアーム14Rの前端部が前記ピボットプレート13に支軸15を介して揺動可能に支承され、それらのスイングアーム14L,14Rの後端部に後輪WRが軸支される。しかも前記スイングアーム14L,14Rおよび前記車体フレームF間にリヤクッションユニット16が設けられる。
図2および図3を併せて参照して、前記両スイングアーム14L,14Rの後端部には車軸17の両端部が固定されており、後輪WRは該車軸17で回転自在に支承される。而して後輪WRは、ホイール18の外周にタイヤ19が装着されて成り、前記ホイール18は、前記車軸17を貫通せしめる内筒部20aならびに該内筒部20aを同軸に囲繞する外筒部20bを一体に有するホイールハブ20と、該ホイールハブ20を同軸に囲繞するとともに前記タイヤ19が装着されるリム21と、前記ホイールハブ20および前記リム21間を結ぶスポーク22とを一体に有するものであり、前記ホイールハブ20の内筒部20aおよび前記車軸17間には軸受手段23およびシール手段24が介装される。
前記ホイール18におけるホイールハブ20の左端部には、被動スプロケット25が固着されており、前記内燃機関Eが発揮する動力を伝達する無端状のチェーン26が前記被動スプロケット25に巻き掛けられる。
また前記後輪WRには、ディスクブレーキBが装着されるものであり、このディスクブレーキBは、前記ホイールハブ20の右端部に固定されるブレーキディスク28と、該ブレーキディスク28の外周部を跨ぐように配置されるキャリパ29とを備え、前記キャリパ29は、右側のスイングアーム14Rの後部に固着されるブラケット30に支持される。
而して前記ブレーキディスク28の内周部の周方向等間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所にはブレーキディスク28の半径方向内方に突出するようにして取付け部28a,28a…が一体に設けられる。また前記ホイールハブ20における外筒部20bの周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所には、前記外筒部20bの内周から内方に膨らみつつ軸方向に延びるボス部20c…が一体に設けられており、前記ブレーキディスク28の取付け部28a,28a…が、前記外筒部20bのボス部20c…にボルト31,31…でそれぞれ締結される。
ところで後輪WRには、該後輪WRの回転速度を検出して、たとえば前記ディスクブレーキBのアンチロックブレーキ制御に用いるためのパルサーリング32Aが後輪WRとともに回転するようにして装着されるものであり、このパルサーリング32Aは、前記ホイールハブ20における外筒部20bの右端部に前記ブレーキディスク28とともに固定されるリング状の板部材33Aに、周方向に等間隔をあけて複数の被検出部34A,34A…が設けられて成るものである。
図4および図5を併せて参照して、前記板部材33Aは、前記ブレーキディスク28よりも半径方向内方に配置される内リング部35と、該内リング部35の外周に一端が直角に連設されて自動二輪車の車幅方向内方に延びる円筒部36と、該円筒部36の他端に直角に連設されて放射状に延びる複数(この実施の形態では5つ)の連結腕部37,37…と、それらの連結腕部37,37…の外端に内周部が連設される外リング部38とを一体に有する。前記各連結腕部37,37…の前記外リング部38寄りの部分は、前記ブレーキディスク28の内周部の取付け部28a,28a…との間に円環状のカラー43…を介在させつつ前記外筒部20bのボス部20c…に当接され、前記取付け部28a,28a…、前記カラー43…および前記連結腕部37,37…に挿通されるボルト31,31…が前記ボス部20c…に螺合される。すなわち前記板部材33Aは、前記ブレーキディスク28との共締めで前記ボルト31,31…によって前記ボス部20c…に締結され、前記外リング部38は、前記ホイールハブ20の半径方向外方で前記ブレーキディスク28の車幅方向に沿う内面にわずかな間隙をあけて対向する位置に配置される。
なお前記板部材33Aの連結腕部37,37…および前記ブレーキディスク28の取付け部28a,28a…間に前記カラー43…を介在させることで前記ホイールハブ20の半径方向外方で前記外リング部38および前記ブレーキディスク28間に間隙を形成するのに代えて、前記ホイールハブ20の半径方向外方で前記連結腕部37,37…を車幅方向内方に屈曲させることで、前記外リング部38および前記ブレーキディスク28間に間隙を形成するようにしてもよい。
而して前記被検出部34A,34A…は、前記内リング部35の周方向に等間隔をあけた複数箇所に設けられる開口部であり、この被検出部34A,34A…を検出するセンサ39が、その検出端39aを前記ホイール18の軸方向に沿う外側から前記パルサーリング32Aの被検出部34A,34A…に臨ませるようにして前記ブラケット30に取付けられる。
本発明に従えば、冷却風を通し得る複数の冷却孔40A,40A…が前記パルサーリング32Aの半径方向に沿って複数の前記被検出部34A,34A…よりも外側で、前記被検出部34A,34A…とは別に前記板部材33Aに設けられるものであり、この実施の形態では、前記板部材33Aのうち前記ホイールハブ20よりも外側で前記ブレーキディスク28の車幅方向内方に配置される部分、すなわち前記外リング部38に前記冷却孔40A,40A…が設けられる。
しかも前記冷却孔40A,40A…は、切り起こし加工によって形成されるものであり、その切り起こし加工によって生じるフィン部41A,41A…が、冷却孔40A,40A…の周縁の一部に連なるようにして板部材33Aの外リング部38に一体に設けられる。しかも各フィン部41A,41A…は、前記外リング部38から車幅方向内側に向けて延びるものであり、この実施の形態では、前記冷却孔40A,40A…の周縁のうち図5の矢印で示す後輪WRの正転方向42に沿う後方側の周縁から正転方向の前方に向けて斜めに延びるように各フィン部41A,41A…が形成される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、後輪WRとともに回転するようにして後輪WRに同軸に固定されるリング状の板部材33Aに周方向に等間隔をあけて被検出部34A,34A…が設けられるパルサーリング32Aは、被検出部34A,34A…とは別に複数の冷却孔40A,40A…を有し、それらの冷却孔40A,40A…は冷却風を通すことができるものであるので、冷却のためのコストの増大を抑えつつパルサーリング32Aおよびその周辺部品すなわちブレーキディスク28の冷却効果を高めることができる。
また冷却孔40A,40A…の周縁の一部に連なるフィン部41A,41A…がパルサーリング32Aに設けられるので、冷却孔40A,40A…を設けることによる冷却表面積の減少をフィン部41A,41A…で補い、しかもフィン部41A,41A…が羽根として機能してパルサーリング32A周辺の空気を動かすことができるので、冷却効果をより高めることができる。
またキャリパ29が外周部を跨ぐようにして後輪WRに固定されるブレーキディスク28が、パルサーリング32Aの半径方向に沿って複数の被検出部34A,34A…よりも外側に配置され、冷却孔40A,40A…がパルサーリング32Aの半径方向に沿って被検出部34A,34A…よりも外側で板部材33Aに設けられるので、ブレーキディスク28の近傍に冷却孔40A,40A…が配置されることになり、ブレーキディスク28の冷却効果を高めることができる。
また冷却孔40A,40A…の周縁の一部に連なるフィン部41A,41A…が車幅方向内側に向けて延びるので、パルサーリング32Aの外側にフィン部41A,41A…が突出することがなく、外観性が向上する。
さらにフィン部41A,41A…は、冷却孔40A,40A…の周縁のうち後輪WRの正転方向42に沿う後方側の周縁から正転方向42の前方に向けて斜めに延びるので、パルサーリング32Aの内側から外側に向けて冷却孔40A,40A…内を流れるように空気を流すことができ、より効率よく空気を循環させることができる。
本発明の第2の実施の形態について図6を参照しながら説明するが、図1〜図5で示した上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
パルサーリング32Bは、ブレーキディスク28とともに前記ホイールハブ20における外筒部20bの右端部に固定される板部材33Bに、周方向に等間隔をあけて複数の被検出部34B…が設けられて成るものである。
前記板部材33Bは、第1の実施の形態のパルサーリング32Aにおける板部材33Aと同様に、前記ブレーキディスク28よりも半径方向内方に配置される内リング部35と、該内リング部35の外周に一端が直角に連設されて自動二輪車の車幅方向内方に延びる円筒部36と、該円筒部36の他端に直角に連設されて放射状に延びる複数(この実施の形態では5つ)の連結腕部37,37…と、それらの連結腕部37,37…の外端に内周部が連設される外リング部38とを一体に有するものであり、前記各連結腕部37,37…の前記外リング部38寄りの部分が、前記ブレーキディスク28の内周部の取付け部28a,28a…との間に円環状のカラー43…を介在させつつ、前記ホイールハブ20における外筒部20bの内周のボス部20c…に当接され、前記取付け部28a,28a…、前記カラー43…および前記連結腕部37,37…に挿通されるボルト31,31…が前記ボス部20c…に螺合される。これにより前記各連結腕部37,37…の前記外リング部38寄りの部分は、前記ボルト31,31…による共締めで前記取付け部28a,28a…とともにホイールハブ20のボス部20c…に締結され、前記外リング部38は、前記ホイールハブ20の半径方向外方で前記ブレーキディスク28の内面にわずかな間隙をあけて対向する位置に配置される。
而して前記被検出部34B…は、前記内リング部35の周方向に等間隔をあけた複数箇所で車幅方向外方に突出するように形成される突部であり、この被検出部34B…を検出するセンサ39が、その検出端39aを前記ホイール18の軸方向に沿う外側から前記パルサーリング32Bの被検出部34B…に臨ませるようにしてブラケット30に取付けられる。
また冷却風を通し得る複数の冷却孔40B…が前記パルサーリング32Bの半径方向に沿って複数の前記被検出部34B…よりも外側で、前記被検出部34B…とは別に前記板部材33Bに設けられるものであり、この実施の形態では、前記板部材33Bのうち前記ホイール18よりも外側で前記ブレーキディスク28の車幅方向内方に配置される部分、すなわち前記外リング部38に前記冷却孔40B…が設けられる。
しかも前記冷却孔40B…は、切り起こし加工によって形成されるものであり、その切り起こし加工によって生じるフィン部41B…が、冷却孔40A…の周縁の一部に連なるようにして板部材33Bの外リング部38に一体に設けられる。しかも各フィン部41B…は、前記外リング部38から車幅方向内側に向けて延びるものであり、この実施の形態では、前記冷却孔40B…の周縁のうち後輪WRの半径方向沿う外方側の周縁から半径方向内方に向けて斜めに延びるように各フィン部41B…が形成される。
この第2の実施の形態によれば、冷却のためのコストの増大を抑えつつパルサーリング32Bおよびその周辺部品すなわちブレーキディスク28の冷却効果を高めることができ,冷却孔40B…を設けることによる冷却表面積の減少をフィン部41B…で補い、しかもフィン部41B…がパルサーリング32B周辺の空気を動かすことができるので、冷却効果をより高めることができる。また冷却孔40B…がパルサーリング32Bの半径方向に沿って被検出部34B…よりも外側で板部材33Bに設けられるので、ブレーキディスク28の近傍に冷却孔40B…が配置されることになり、ブレーキディスク28の冷却効果を高めることができる。さらに冷却孔40B…の周縁の一部に連なるフィン部41B…が車幅方向内側に向けて延びるので、パルサーリング32Bの外側にフィン部41B…が突出することがなく、外観性が向上する。
本発明の第3の実施の形態について図7および図8を参照しながら説明するが、第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
パルサーリング32Cは、ブレーキディスク28とともに前記ホイールハブ20における外筒部20bの右端部に固定される板部材33Cに、周方向に等間隔をあけて複数の被検出部34C…が設けられて成るものであり、ブレーキディスク28の外周部を跨ぐように配置されるキャリパ29は、右側のスイングアーム14Rの後部に固着されるブラケット45に支持される。
前記板部材33Cは、車幅方向で前記ブレーキディスク28の内周部よりも外方に同軸に配置される円筒部46と、該円筒部46の内端の周方向に間隔をあけた複数箇所(この実施の形態では5箇所)から半径方向内方に張り出して前記ブレーキディスク28の内周部の取付け部28a…に外方から重なる取付け腕部47…とを一体に有し、前記取付け腕部47…および前記ブレーキディスク28の取付け部28a…とは、ボルト31…による共締めでホイールハブ20に締結される。
前記被検出部34C…は、前記円筒部46の周方向に等間隔をあけた複数箇所に設けられる開口部であり、この被検出部34C…を検出するセンサ39が、その検出端39aを前記円筒部46の半径方向外方から前記パルサーリング32Cの被検出部34C…に臨ませるようにして、前記ブラケット45に取付けられる。
また冷却風を通し得る複数の冷却孔40C…が、車幅方向で複数の前記被検出部34C…よりも外側に位置するようにして、前記被検出部34C…とは別に前記板部材33Cの円筒部46に周方向に間隔をあけて設けられる。しかも前記冷却孔40C…は、切り起こし加工によって形成されるものであり、その切り起こし加工によって生じるフィン部41C…が、冷却孔40A…の周縁の一部に連なるようにして板部材33Cの円筒部46に一体に設けられる。しかも各フィン部41C…は、前記円筒部46から半径方向内方に向けて延びるように形成される。
この第3の実施の形態によっても、冷却のためのコストの増大を抑えつつパルサーリング32Cおよびその周辺部品すなわちブレーキディスク28の冷却効果を高めることができ,冷却孔40C…を設けることによる冷却表面積の減少をフィン部41C…で補い、しかもフィン部41C…がパルサーリング32C周辺の空気を動かすことができるので、冷却効果をより高めることができる。
本発明の第4の実施の形態について図9を参照しながら説明するが、第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
パルサーリング32Dは、板部材33Dに、周方向に等間隔をあけて複数の被検出部34D…が設けられて成るものであり、板部材33Dは、ブレーキディスク28の内周部よりも半径方向内方に同軸に配置されるリング部48と、該リング部48の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所(この実施の形態では5箇所)から半径方向外方に突出して前記ブレーキディスク28の内周部の取付け部28a…に外方から重なる取付け突部49…とを一体に有し、前記取付け突部49…および前記ブレーキディスク28の取付け部28a…とがボルト31…による共締めでホイールハブ20(第1の実施の形態参照)に締結される。
前記被検出部34D…は、前記リング部48の周方向に等間隔をあけた複数箇所に設けられる開口部であり、この被検出部34D…を検出するセンサ39が、前記リング部48の軸方向外方から前記被検出部34D…に臨むようにしてブラケット30に取付けられる。
また冷却風を通し得る複数の冷却孔40D…が、前記パルサーリング32Dの半径方向に沿って前記被検出部34D…よりも外方かつ前記ブレーキディスク28の内周部よりも内方に位置するようにして、前記被検出部34D…とは別に前記板部材33Dの前記リング部48に周方向に間隔をあけて設けられる。しかも前記冷却孔40D…は、切り起こし加工によって形成されるものであり、その切り起こし加工によって生じるフィン部41D…が、冷却孔40D…の周縁の一部に連なるようにして板部材33Dのリング部48に一体に設けられる。しかも各フィン部41D…は、前記リング部48から車幅方向に沿う内方側に延びるように形成される。
この第4の実施の形態によっても、冷却のためのコストの増大を抑えつつパルサーリング32Dおよびその周辺部品すなわちブレーキディスク28の冷却効果を高めることができ,冷却孔40D…を設けることによる冷却表面積の減少をフィン部41D…で補い、しかもフィン部41D…がパルサーリング32C周辺の空気を動かすことができるので、冷却効果をより高めることができる。また冷却孔40D…がパルサーリング32Dの半径方向に沿って被検出部34D…よりも外側で板部材33Dに設けられるので、ブレーキディスク28の近傍に冷却孔40D…が配置されることになり、ブレーキディスク28の冷却効果を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記各実施の形態では、自動二輪車の後輪に取付けられるパルサーリングに関連して説明したが、本発明は、自動二輪車の前輪に取付けられるパルサーリングに関連しても実施可能であり、また自動二輪車以外の車両の車輪に取付けられるパルサーリングに関連して広く実施可能である。
28・・・ブレーキディスク
29・・・キャリパ
32A,32B,32C,32D・・・パルサーリング
33A,33B,33C,33D・・・板部材
34A,34B,34C,34D・・・被検出部
40A,40B,40C,40D・・・冷却孔
41A,41B,41C,41D・・・フィン部
42・・・正転方向
WR・・・車輪である後輪
29・・・キャリパ
32A,32B,32C,32D・・・パルサーリング
33A,33B,33C,33D・・・板部材
34A,34B,34C,34D・・・被検出部
40A,40B,40C,40D・・・冷却孔
41A,41B,41C,41D・・・フィン部
42・・・正転方向
WR・・・車輪である後輪
Claims (5)
- 車輪(WR)とともに回転するようにして車輪(WR)に同軸に固定されるリング状の板部材(33A,33B,33C,33D)に、周方向に等間隔をあけて被検出部(34A,34B,34C,34D)が設けられるパルサーリングにおいて、前記板部材(33A〜33D)に、前記被検出部(34A〜34D)とは別に、冷却風を通し得る複数の冷却孔(40A,40B,40C,40D)が設けられることを特徴とするパルサーリング。
- 前記冷却孔(40A〜40D)の周縁の一部に連なるフィン部(41A,41B,41C,41D)が前記板部材(33A〜33D)に一体に設けられることを特徴とする請求項1記載のパルサーリング。
- 請求項1または2記載のパルサーリングを備える鞍乗り型車両であって、前記パルサーリング(32A,32B,32D)の半径方向に沿って複数の前記被検出部(34A,34B,34D)よりも外側に配置されるブレーキディスク(28)が前記車輪(WR)に固定され、前記ブレーキディスク(28)の外周部を跨ぐようにキャリパ(29)が配置され、複数の前記冷却孔(40A,40B,40D)が、前記パルサーリング(32A,32B,32D)の半径方向に沿って複数の前記被検出部(34A,34B,34D)よりも外側で前記板部材(33A,33B,33D)に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
- 前記冷却孔(40A,40B,40D)の周縁の一部に連なって車幅方向内側に向けて延びるフィン部(41A,41B,41D)が前記板部材(33A,33B,33D)に一体に設けられることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
- 前記フィン部(41A)が、前記冷却孔(40A)の周縁のうち前記車輪(WR)の正転方向(42)に沿う後方側の周縁から正転方向(42)の前方に向けて斜めに延びるように形成されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
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Cited By (3)
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-
2010
- 2010-12-28 JP JP2010292936A patent/JP2012141184A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3272599A4 (en) * | 2015-03-20 | 2018-09-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Wheel speed detecting device, and ring to be detected |
US10345325B2 (en) | 2015-03-20 | 2019-07-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Wheel speed detecting device, and ring to be detected |
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