JPWO2020066201A1 - 車輪構造 - Google Patents

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Abstract

この車輪構造は、ブレーキドラム(62)を備えるホイールハブ(68)と、車輪速センサ(76)を構成するセンサリング(78)と、を備える車輪構造において、前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側に、前記センサリング(78)を取り付けるためのリング取り付け部(82)を備えている。前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側にフランジ部(74)を備え、前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)に設けられている。

Description

本発明は、車輪構造に関する。
本願は、2018年9月28日に、日本に出願された特願2018−184519号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両において、構造が知られている。例えば、特許文献1では、車輪速センサ用のセンサリングを、ホイールハブの外周面であってブレーキドラムの内側に配置している。
特開平10−185936号公報
ところで、上記従来の構成においては、以下の課題がある。上記従来の構成では、センサリングの径が小さくならざるを得ず、きめ細やかな車輪速検知に対して課題がある。
そこで本発明は、センサリングの径寸法の制約を抑えて車輪速検知の細やかさを向上させることができる車輪構造を提供する。
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、ブレーキドラム(62)を備えるホイールハブ(68)と、車輪速センサ(76)を構成するセンサリング(78)と、を備える車輪構造において、前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側に、前記センサリング(78)を取り付けるためのリング取り付け部(82)を備えている。
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側にフランジ部(74)を備え、前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)に設けられている。
本発明の第三の態様は、上記第二の態様において、前記リング取り付け部(82)は、前記センサリング(78)を車軸方向と平行に締結する締結ボスであり、前記リング取り付け部(82)の締結座面(82a)は、前記フランジ部(74)の車軸方向の外側面(74a)よりも車軸方向外側に配置されている。
本発明の第四の態様は、上記第二の態様において、ホイール(66)の外周部を形成するリム(67)と、前記ホイールハブ(68)およびリム(67)の間を連結する複数のワイヤスポーク(69)と、を備え、前記フランジ部(74)は、前記複数のワイヤスポーク(69)の各々に対応して設けられる複数のスポーク連結部(75)を備え、前記複数のスポーク連結部(75)は、前記フランジ部(74)の周方向で間隔を空けて並ぶように配置され、前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)の周方向で隣り合う一対のスポーク連結部(75)の間に配置されている。
本発明の第五の態様は、上記第四の態様において、前記一対のスポーク連結部(75)の各々に連結される前記ワイヤスポーク(69)は、車軸方向から見て、ホイール径方向に対して前記リング取り付け部(82)から離れる側に傾斜して配置されている。
本発明の第六の態様は、上記第一から第五の態様の何れか一つにおいて、前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)に配置されるブレーキパネル(63b)と、前記ブレーキパネル(63b)に取り付けられ、前記センサリング(78)とともに前記車輪速センサ(76)を構成するセンサ本体(77)と、を備え、前記リング取り付け部(82)は、車軸方向で前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)側に配置されている。
上記第一の態様によれば、ブレーキドラムよりもホイール径方向外側にリング取り付け部を備えるので、センサリングをブレーキドラムの外側に配置することが可能となる。このため、ブレーキドラムの内側にセンサリングを配置する場合と比べて、ブレーキドラムの径によらずセンサリングが大径化される。これにより、より細かな回転角度で車輪速を検知することが可能となり、車輪速検知の細やかさを向上させることができる。
上記第二の態様によれば、フランジ部にリング取り付け部が設けられるので、リング取り付け部とフランジ部とを一体化してこれらの成型を容易にすることができる。
上記第三の態様によれば、リング取り付け部の締結座面がフランジ部(スポーク連結部)の外側面から車軸方向で離れるので、センサリングとワイヤスポークとの干渉を容易に抑えることができる。
上記第四の態様によれば、フランジ部の周方向でスポーク連結部を避けてリング取り付け部が設けられるので、センサリングとスポーク連結部(およびワイヤスポーク)との干渉を抑えつつ、センサリングをリング取り付け部に取り付けることができる。
上記第五の態様によれば、リング取り付け部に近接するワイヤスポークがリング取り付け部から離れるように傾斜するので、リング取り付け部とワイヤスポークとの干渉をより容易に抑えることができ、結果としてコンパクトなホイールハブを形成することができる。
上記第六の態様によれば、車輪速センサのセンサ本体がブレーキパネルに支持され、リング取り付け部が車軸方向でブレーキドラムの開口部側に配置されるので、センサ本体とセンサリングとを車軸方向で近付けて配置することが可能となる。このため、センサ本体を支持する専用部品等が不要になり、構造の簡素化および部品点数の削減を図ることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車の後輪ブレーキ周辺の右側面図である。 図2に対して一部の部品を取り外した状態の右側面図である。 上記自動二輪車の後輪のホイールの右側面図である。 図3の要部の斜視図である。 図5に対してブレーキ機構部を取り外した状態の斜視図である。 図3のVII−VII断面図(車軸中心とセンサリング締結ボルト中心とを通る断面図)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、所謂アンダーボーン型の車体フレーム5を備えている。自動二輪車1は、ハンドル4aとシート15との間を低部として跨り易さを向上させ、かつ車両の低重心化を図っている。自動二輪車1の前輪(操舵輪)2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5の前端部に操舵可能に支持されている。ステアリングステム4の上部には、前輪操舵用のハンドル4aが取り付けられている。
車体フレーム5は、前端部に位置するヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から斜め下後方に向けて延びるメインフレーム7と、メインフレーム7の後端部から下方に向けて延びるピボットフレーム8と、を備えている。ピボットフレーム8には、スイングアーム11の前端部が、左右方向(車幅方向)に沿うピボット軸11aを介して上下揺動可能に支持されている。スイングアーム11の後端部には、自動二輪車1の後輪(駆動輪)12が支持されている。
メインフレーム7およびピボットフレーム8の後上方には、後上方に向けてシートフレーム13が延びている。シートフレーム13とスイングアーム11の後部との間には、左右一対のクッションユニット14が配置されている。シートフレーム13上には、乗員着座用のシート15が配置されている。
自動二輪車1の車体は、合成樹脂製の車体カバー16で覆われている。車体カバー16は、フロントボディカバー16aと、リアボディカバー16bと、を備えている。フロントボディカバー16aは、ヘッドパイプ6周り、メインフレーム7の前部周りおよびエンジン20のシリンダ22周りを覆う。リアボディカバー16bは、フロントボディカバー16aと、メインフレーム7の後部周りおよびシートフレーム13周りを覆う。フロントボディカバー16aの左右側部には、左右外側に張り出す左右レッグシールド16cが設けられている。
図中符号17aは前輪2の上部を覆うフロントフェンダ、符号17bは後輪12の上部を覆うリヤフェンダ、符号は17cハンドル4aの周囲を覆うハンドルカバー、をそれぞれ示している。
メインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機であるエンジン20が搭載されている。エンジン20は、例えば空冷単気筒エンジンである。エンジン20は、クランク軸の回転軸線(クランク軸線)を左右方向に沿わせて配置されている。エンジン20は、クランクケース21の前端部から前方へ、シリンダ22を略水平に(詳細にはやや前上がりに)突出させている。
<ABS>
自動二輪車1は、アンチロックブレーキシステム(「Anti-lock Brake System」、以下、「ABS」という。)を採用している。ABSは、車輪のスリップ率をフィードバックして車輪に対する制動力を制御する。自動二輪車1のABSは、一般に、前後輪2,12それぞれに車輪速センサ46,76を備えている。ABSは、車輪速センサ46,76の出力を相互に比較することにより、車輪のスリップ率を検出している。自動二輪車1では、ABSを安価に採用するために、1つの車輪(例えば前輪2)のみアンチロック制御を行ういわゆる1チャンネルABSを採用している。
自動二輪車1は、液圧式(油圧式)のディスクブレーキである前輪ブレーキ30を備えている。前輪ブレーキ30は、前輪2と一体回転するブレーキディスク32と、ブレーキディスク32を挟圧して摩擦制動力を発生させるブレーキキャリパ33と、を備えている。図中符号100は前輪ブレーキ30の周囲を覆うディスクカバーを示す。
自動二輪車1は、機械式のドラムブレーキである後輪ブレーキ60を備えている。
前輪ブレーキ30のブレーキキャリパ33は、不図示のABSモジュレータを介して、マスターシリンダ34に接続されている。マスターシリンダ34には、ブレーキレバー(ブレーキ操作子)34aが係合されている。前輪制動時には、運転者がブレーキレバー34aを操作してマスターシリンダ34に液圧を発生させる。マスターシリンダ34が発生した液圧は、ABSモジュレータを介してブレーキキャリパ33に供給される。これにより、ブレーキキャリパ33がブレーキディスク32を挟圧して、前輪2の回転を制動する。
ABSモジュレータは、前輪ブレーキ30に対するABS制御(アンチロックブレーキ制御)を行う。ABSモジュレータは、前輪制動時に、車輪速センサ46,76の検出情報から前輪2がロック状態に陥りそうになったことを検出する。このとき、ABS制御として、ブレーキキャリパ33に供給するブレーキ液圧を減圧、増圧あるいは一定に保持する制御がなされる。
<後輪周り>
図2、図7に示すように、スイングアーム11は、前後に延びる左右一対のリアアーム11bを備えている。左右リアアーム11bの後部間には、後輪12配置されている。後輪12は、左右方向(車幅方向)に沿うリアアクスル(後輪車軸)26を介して、左右リアアーム11bの後端部に支持されている。
後輪12の左側部には、チェーン式伝動機構のドリブンスプロケット27と、ドリブンスプロケット27を一体回転可能に保持するドリブンフランジ28と、が配置されている。ドリブンフランジ28は、ゴム等の弾性体からなるダンパー部材29を介して、後輪12のホイールハブ68と後輪回転方向(周方向)で係合する。ホイールハブ68(後輪12)とドリブンフランジ28(ドリブンスプロケット27)とは、ダンパー部材29を介して相互にトルク伝達が可能である。
後輪ブレーキ60は、後輪12の右側部に配置されている。後輪ブレーキ60は、ブレーキドラム62と、ブレーキ機構部63と、を備えている。ブレーキドラム62は、後輪12のホイールハブ68の右側部に一体回転可能に設けられる。ブレーキ機構部63は、右リアアーム11b側に相対回転不能に支持される。ブレーキ機構部63は、ブレーキパネル63bと、一対のブレーキシュー63a等の機構部品と、を備えている。ブレーキパネル63bは、ブレーキドラム62の開口部62aを閉塞するように設けられる。機構部品は、ブレーキパネル63bに支持される。
ブレーキパネル63bは、トルクロッド64を介してスイングアーム11に連結されている。これにより、ブレーキパネル63bの車軸回りの回転が規制されている。ブレーキパネル63bには、アンカーピン(不図示)が立設されるとともに、カム軸65が回動可能に支持されている。アンカーピンは、一対のブレーキシュー63aの拡開作動の支軸となる。カム軸65は、一対のブレーキシュー63aを拡開作動させる。一対のブレーキシュー63aは、ブレーキドラム62内に臨んでいる。カム軸65は、ブレーキパネル63bを貫通して右方に突出している。カム軸65の突出端部には、ブレーキアーム65aの基端部が一体回動可能に取り付けられている。このブレーキアーム65aおよびカム軸65が、ブレーキロッド等を介して回動操作される。これにより、一対のブレーキシュー63aが拡開作動してブレーキドラム62の内周面に摺接し、後輪12の制動がなされる。
<ホイール>
図2に示すように、後輪12は、ホイール66の外周にタイヤ66aを装着している。ホイール66は、組み立て式のワイヤスポークホイールである。ホイール66は、外周部を形成するリム67と、内周部を形成するホイールハブ68と、リム67とホイールハブ68とを連結する複数のワイヤスポーク69と、を備えている。なお、前輪2も同様の構成を有している。
図3〜図7に示すように、ホイールハブ68は、例えばアルミ合金等の金属材料を用いて形成されている。ホイールハブ68は、鋳造等により一体形成されている。ホイールハブ68は、左右方向に沿うリアアクスル(車軸)26と同軸の円筒状をなしている。ホイールハブ68は、リアアクスル26およびアクスルベアリング26b等を収容している。ホイールハブ68は、リアアクスル26に対して回転可能に支持されている。
リム67は、例えばアルミ合金等の金属材料を用いて形成されている。リム67は、鋳造等により一体形成されている。リム67は、後輪12の周方向に沿う環状をなしている。リム67の車軸方向中央部には、中央凸部67aが形成されている。中央凸部67aは、リム周方向の全周に渡って環状に延びている。中央凸部67aには、リム径方向内側へ半球状に突出するスポーク台座部67bが形成されている。スポーク台座部67bは、リム周方向で等間隔に並ぶように複数形成されている。複数のスポーク台座部67bは、複数のワイヤスポーク69に対応して設けられている。各スポーク台座部67bには、ニップル67cが回転可能に保持されている。ニップル67cは、対応するワイヤスポーク69のホイール外周側の先端部69bを連結する。
ワイヤスポーク69は、例えばステンレス鋼等の金属材料を用いた線材である。ワイヤスポーク69は、ホイール内周側の基端部69aと、ホイール外周側の先端部69bと、両端部69a,69b間に渡る直線状の延出部69cと、を備えている。ワイヤスポーク69の基端部69aはフック状をなし、ホイールハブ68のスポーク連結部75に係止されている。ワイヤスポーク69の先端部69bはネジ軸状をなし、リム67に保持したニップル67cに螺合されて締め込まれている。このように、ワイヤスポーク69の両端部は、ホイールハブ68およびリム67にそれぞれ連結されている。ワイヤスポーク69は、リム67とホイールハブ68との間に所定の張力をもって架設されている。これにより、リム67とホイールハブ68とがワイヤスポーク69を介して連結されている。
図4を参照し、ワイヤスポーク69の配置は、概ね二種類に分けられる。ワイヤスポーク69の配置は、車軸方向視における延出部69cのホイール径方向に対する傾きにより分けられる。一つ目の配置は、基端部69a側から先端部69b側に向けて、延出部69cが後輪12の前転方向(車両走行時の回転方向、正転方向r1)に倣うように傾斜した配置である。二つ目の配置は、基端部69a側から先端部69b側に向けて、延出部69cが後輪12の後転方向(車両後退時の回転方向、逆転方向r2)に倣うように傾斜した配置である。前者の配置と後者の配置とは、延出部69cの傾斜方向は異なるが、ホイール半径に対する傾斜角度は実質的に同一である。以下、前者の配置を「正転方向に傾斜した配置h1」、後者の配置を「逆転方向に傾斜した配置h2」という。
<ホイールハブ>
図3、図7に示すように、ホイールハブ68は、リアアクスル26を挿通する円筒状のハブ本体68aと、ハブ本体68aの外周に間隔を空けて配置される円筒状の外郭部68bと、を備えている。ハブ本体68aの内側の左右両側には、左右一対のボールベアリング(アクスルベアリング26b)が圧入されている。
ハブ本体68aと外郭部68bとの間には、左右方向と直交する板状の隔壁部68cが設けられている。隔壁部68cは、ホイールハブ68の左右方向(車軸方向)の中央位置よりも左側(ドリブンスプロケット27側)に設けられている。隔壁部68cは、ハブ本体68aと外郭部68bとを連結するとともに、ホイールハブ68の内部空間を左空間k1と右空間k2とに区画している。
左空間k1は、ホイールハブ68の左方に開放する環状の凹空間であり、左右方向深さが相対的に浅い。右空間k2は、ホイールハブ68の右方に開放する環状の凹空間であり、左右方向深さが相対的に深い。ホイールハブ68における左空間k1を形成する部位(以下、左空間形成部71という。)は、隔壁部68cを底部として左方に開口(開放)する有底円筒形状をなしている。左空間形成部71は、中心部にハブ本体68aが突出した態様をなしている。ホイールハブ68における右空間k2を形成する部位(以下、右空間形成部72という。)は、隔壁部68cを底部として右方に開口(開放)する有底円筒形状をなしている。右空間形成部72は、中心部にハブ本体68aが突出した態様をなしている。
右空間形成部72の内側には、内壁面を形成する例えば有底円筒状のブレーキドラム62が配置されている。ブレーキドラム62は、例えばホイールハブ68に鋳込まれて一体回転可能に設けられている。なお、ホイールハブ68と別体のブレーキドラム62がホイールハブ68に一体回転可能に取り付けられる構成でもよい。外郭部68b(右空間形成部72)の右側部には、外郭部68bに対して拡径する拡径部68dが形成されている。拡径部68dは、ブレーキパネル63bを嵌め込んで装着可能とする。
リアアクスル26は、例えば左右方向に延びる長尺の段付きボルトの軸部で構成されている。リアアクスル26は、左右方向一側から他側へ、後輪12およびスイングアーム11を貫通する。リアアクスル26は、左右リアアーム11bの後端部、並びにホイールハブ68内に圧入された左右アクスルベアリング26b等を貫通している。この状態で、リアアクスル26の先端ネジ部が左右方向他側に突出する。この先端ネジ部にアクスルナットを螺着し締め込むことで、スイングアーム11の後端部に後輪12が回転可能に軸支されている。
図5、図6を併せて参照し、外郭部68bの左側には、左フランジ部73が形成されている。左フランジ部73は、左空間形成部71の左右中間部の外周に形成され、ハブ径方向外側に起立する。外郭部68bの右側には、右フランジ部74が形成されている。右フランジ部74は、拡径部68dの外周に形成され、ハブ径方向外側に起立する。左右フランジ部73,74は、例えば先端高さを同一にして起立している。左右フランジ部73,74は、ブレーキドラム62よりもハブ径方向外側に設けられている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意である。左右フランジ部73,74は、複数のワイヤスポーク69と同数の複数のスポーク連結部75を形成している。
なお、図中符号26cは左右アクスルベアリング26b間に配置されるセンタカラー、符号26dはドリブンフランジ28の外側部内周に保持される外側ボールベアリング、符号26eは外側ボールベアリング26dと左アクスルベアリング26bとの間に配置される外側カラー、符号26fは外側ボールベアリング26dの外側に配置される左アウタカラー、線C3はリアアクスル26の中心軸線、をそれぞれ示す。
<スポーク連結部>
図4〜図6に示すように、ホイールハブ68の複数のスポーク連結部75は、各々挿通孔75aを有している。各挿通孔75aは、対応するワイヤスポーク69の基端部69aを挿通する。ワイヤスポーク69の基端部69aは、屈曲部69a1と、屈曲部69a1の先端に拡径形成された傘状の頭部69a2と、を有している。ワイヤスポーク69は、スポーク連結部75の挿通孔75aに先端部69b側から挿通され、頭部69a2によって基端部69aの抜け止めがなされる。これにより、基端部69aがスポーク連結部75に係止されている。
複数のスポーク連結部75は、ハブ周方向で等間隔に離間して配置されている。複数のスポーク連結部75は、例えばハブ周方向で交互に、異なる配置のワイヤスポーク69を連結している。複数のスポーク連結部75は、正転方向に傾斜した配置h1のワイヤスポーク69と、逆転方向に傾斜した配置h2のワイヤスポーク69と、を交互に連結している。スポーク連結部75に対し、例えば正転方向に傾斜した配置h1のワイヤスポーク69は、延出部69cを車軸方向内側に配置し、頭部69a2を車軸方向外側に配置している。スポーク連結部75に対し、例えば逆転方向に傾斜した配置h2のワイヤスポーク69は、延出部69cを車軸方向外側に配置し、頭部69a2を車軸方向内側に配置している。以下、複数のワイヤスポーク69の内、以下の一対のワイヤスポーク69を、「ワイヤスポーク対69P」と称する。ワイヤスポーク対69Pの一対のワイヤスポーク69は、ハブ周方向で隣り合う一対のスポーク連結部75に連結され、車軸方向視で互いに離れるように配置されている。
<後車輪速センサ>
図2、図3、図5に示すように、後輪12の回転速度を検出する後車輪速センサ76は、センサ本体(ピックアップセンサ)77と、センサリング(パルサリング)78と、を備えている。センサ本体77は、ホイールハブ68の右方でブレーキパネル63bに取り付けられる。センサリング78は、プレート状をなし、ホイールハブ68の右端部に取り付けられて後輪12と一体回転する。
ブレーキパネル63bの上前部には、センサ本体77を取り付けるためのセンサ取り付け部79が突設されている。センサ取り付け部79は、ブレーキパネル63bと一体形成されている。センサ取り付け部79は、センサ本体77を挿通保持するセンサ挿通孔を有している。センサ挿通孔の下方には、センサ締結孔を有している。センサ締結孔には、センサ本体77の締結フランジ78bが締結ボルト79cで締結固定される。
センサリング78は、ホイールハブ68の車軸方向中央(車体左右中心)よりも右側に配置されている。センサリング78は、ブレーキドラム62の車軸方向中央よりも開口側(右側)に配置されている。
センサリング78は、後輪12と同軸の環状をなす被検出部78aと、被検出部78aの内周側に延出する複数の締結フランジ78bと、を備えている。被検出部78aには、複数のピックアップ孔がリング周方向で等間隔に隣接して形成されている。被検出部78aには、センサ本体77の検出部が車軸方向(左右方向)外側から対向している。複数の締結フランジ78bは、リング周方向で等間隔に並んで配置されている。
被検出部78aは、ホイール径方向外側に張り出すように(すなわちホイールハブ68およびブレーキドラム62よりも大径に)形成されている。被検出部78aは、車軸方向視でホイールハブ68およびブレーキドラム62よりもホイール径方向外側に張り出している。センサリング78は、例えば被検出部78aおよび締結フランジ78bを含んで面一の平板状に形成されている。
センサ本体77は、後輪12に対して非回転側となるブレーキパネル63bに支持されている。センサ本体77は、後輪12のホイールハブ68の車軸方向中央よりも右側に配置されている。センサ本体77は、ブレーキドラム62の車軸方向中央よりも開口側に配置されている。これにより、センサ本体77とセンサリング78とが車軸方向で近接し、後車輪速センサ76の設置が容易である。センサ本体77は、ピックアップコイルを有し、被検出部78aの回転に伴う磁束変化によってパルス信号を発生する。このパルス信号は、予め定めた制御部に出力される。後車輪速センサ76により検知した車輪速は、ABSおよびトラクションコントロールシステム等の制御に用いられる。
<リング取り付け部>
図4、図6に示すように、ホイールハブ68は、センサリング78を取り付けるリング取り付け部82を備えている。リング取り付け部82は、右フランジ部74の外側面74aから車軸方向外側に突出するボス状に設けられている。リング取り付け部82は、右フランジ部74に一体形成されている。リング取り付け部82は、車軸方向視でホイールハブ68およびブレーキドラム62よりもホイール径方向外側に設けられている。リング取り付け部82は、基端側が右フランジ部74に一体化されている。リング取り付け部82は、ホイール径方向内周端側がホイールハブ68の拡径部68dに一体化されている。
リング取り付け部82は、車軸方向外側に、車軸方向と直交する端面(締結座面82a)を形成している。リング取り付け部82は、車軸方向に沿うネジ穴を有している。リング取り付け部82のネジ穴は、締結座面82a上に開口している。締結座面82aは、例えば拡径部68dの車軸方向外側の端面と面一に配置されている。リング取り付け部82は、締結座面82aにセンサリング78の締結フランジ78bを当接させる。この状態で、締結フランジ78bのネジ挿通孔に車軸方向と平行な締結ボルト82cを挿通する。この締結ボルト82cをリング取り付け部82のネジ穴に螺着し締め込むことで、締結フランジ78bがリング取り付け部82に締結される。これにより、センサリング78がホイールハブ68に一体回転可能に固定される。
リング取り付け部82は、ワイヤスポーク対69Pにおける一対のワイヤスポーク69の間に配置されている。ワイヤスポーク対69Pの一対のワイヤスポーク69は、互いに離れるように傾斜して配置されている。これにより、リング取り付け部82のハブ周方向の両側には、以下の一対のワイヤスポーク69が配置される。これら一対のワイヤスポーク69は、車軸方向視でリング取り付け部82から離間する側に傾斜している。すなわち、リング取り付け部82は、車軸方向視でリング取り付け部82から離間する側に傾斜した一対のワイヤスポーク69の間に配置されることとなる。
これにより、リング取り付け部82に締結するセンサリング78および締結ボルト82cと、リング取り付け部82の両側の一対のワイヤスポーク69と、の干渉が抑えやすくなる。また、センサリング78の締結作業にワイヤスポーク69が邪魔になり難くなる。また、締結座面82aは、右フランジ部74の外側面74aから車軸方向外側にオフセットしている。この点でも、センサリング78および締結ボルト82cとワイヤスポーク69との干渉を抑えやすい。
また、センサリング78および締結ボルト82cとワイヤスポーク69との干渉が簡単に抑えられる。つまり、センサリング78の締結フランジ78bを段差状に形成してオフセットさせる等の対応をしなくてもよい。しかも、センサリング78は、ホイールハブ68に一体形成されたボス状のリング取り付け部82に固定される。このため、別途のリング取り付け部材を設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑えてコスト削減が図られる。なお、リング取り付け部82の態様は上記に限らない。例えばリング取り付け部82が右フランジ部74および拡径部68d(ハブ端部)の少なくとも一方と分離してもよい。
以上説明したように、上記実施形態における車輪構造は、ブレーキドラム62を備えるホイールハブ68と、後車輪速センサ76を構成するセンサリング78と、を備えている。ホイールハブ68は、ブレーキドラム62よりもホイール径方向外側に、センサリング78を取り付けるためのリング取り付け部82を備えている。
この構成によれば、ブレーキドラム62よりもホイール径方向外側にリング取り付け部82を備えるので、以下の作用および効果がある。すなわち、センサリング78をブレーキドラム62の外側に配置することが可能となる。このため、ブレーキドラム62の内側にセンサリング78を配置する場合と比べて、ブレーキドラム62の径によらずセンサリング78が大径化される。これにより、より細かな回転角度で車輪速を検知することが可能となる。したがって、車輪速検知の細やかさを向上させることができる。
上記車輪構造において、ホイールハブ68は、ブレーキドラム62よりもホイール径方向外側に右フランジ部74を備えている。リング取り付け部82は、右フランジ部74に設けられている。
この構成によれば、右フランジ部74にリング取り付け部82が設けられる。このため、リング取り付け部82と右フランジ部74とを一体化してこれらの成型を容易にすることができる。
上記車輪構造において、リング取り付け部82は、センサリング78を車軸方向と平行に締結する締結ボスである。リング取り付け部82の締結座面82aは、右フランジ部74の車軸方向の外側面74aよりも車軸方向外側に配置されている。
この構成によれば、リング取り付け部82の締結座面82aが右フランジ部74(スポーク連結部75)の外側面74aから車軸方向で離れる。このため、センサリング78とワイヤスポーク69との干渉を容易に抑えることができる。
上記車輪構造において、ホイール66の外周部を形成するリム67と、ホイールハブ68およびリム67の間を連結する複数のワイヤスポーク69と、を備えている。右フランジ部74は、複数のスポーク連結部75を備えている。複数のスポーク連結部75は、複数のワイヤスポーク69の各々に対応して設けられている。複数のスポーク連結部75は、右フランジ部74の周方向で間隔を空けて並ぶように配置されている。リング取り付け部82は、右フランジ部74の周方向で隣り合う一対のスポーク連結部75の間に配置されている。
この構成によれば、右フランジ部74の周方向でスポーク連結部75を避けてリング取り付け部82が設けられる。このため、センサリング78とスポーク連結部75(およびワイヤスポーク69)との干渉を抑える。この状態で、センサリング78をリング取り付け部82に取り付けることができる。
上記車輪構造において、ワイヤスポーク対69Pの一対のワイヤスポーク69は、一対のスポーク連結部75の各々に連結される。これら一対のワイヤスポーク69は、車軸方向から見て、ホイール径方向に対してリング取り付け部82から離れる側に傾斜して配置されている。
この構成によれば、リング取り付け部82に近接するワイヤスポーク69がリング取り付け部82から離れるように傾斜する。このため、リング取り付け部82とワイヤスポーク69との干渉をより容易に抑えることができる。
上記車輪構造において、ブレーキドラム62の開口部62aに配置されるブレーキパネル63bと、ブレーキパネル63bに取り付けられ、センサリング78とともに後車輪速センサ76を構成するセンサ本体77と、を備えている。リング取り付け部82は、車軸方向でブレーキドラム62の開口部62a側に配置されている。
この構成によれば、後車輪速センサ76のセンサ本体77がブレーキパネル63bに支持される。リング取り付け部82が車軸方向でブレーキドラム62の開口部62a側に配置される。これにより、センサ本体77とセンサリング78とを車軸方向で近付けて配置することが可能となる。このため、センサ本体77を支持する専用部品等が不要となる。したがって、構造の簡素化および部品点数の削減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、前輪ブレーキ30がドラムブレーキである場合、前輪2の車輪構造に適用してもよい。すなわち、前輪2が、ブレーキドラムを備えるホイールハブと、前車輪速センサ46を構成するセンサリングと、を備える構成としてもよい。また、ホイールハブは、ブレーキドラムよりもホイール径方向外側に、センサリングを取り付けるためのリング取り付け部を備えている構成としてもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
62 ブレーキドラム
62a 開口部
63b ブレーキパネル
66 ホイール
67 リム
68 ホイールハブ
69 ワイヤスポーク
74 右フランジ部(フランジ部)
74a 外側面
75 スポーク連結部
76 後車輪速センサ(車輪速センサ)
77 センサ本体
78 センサリング
82 リング取り付け部
82a 締結座面
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、車輪構造に関する。
本願は、2018年9月28日に、日本に出願された特願2018−184519号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
背景技術
[0002]
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両において、構造が知られている。例えば、特許文献1では、車輪速センサ用のセンサリングを、ホイールハブの外周面であってブレーキドラムの内側に配置している。
先行技術文献
特許文献
[0003]
特許文献1:特開平10−185936号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004]
ところで、上記従来の構成においては、以下の課題がある。上記従来の構成では、センサリングの径が小さくならざるを得ず、きめ細やかな車輪速検知に対して課題がある。
[0005]
そこで本発明は、センサリングの径寸法の制約を抑えて車輪速検知の細やかさを向上させることができる車輪構造を提供する。
課題を解決するための手段
[0006]
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、ブレーキドラム(62)を備えるホイールハブ(68)と、車輪速センサ(76)を構成するセンサリング(78)と、を備える車輪構造において、ホイール(66)の外周部を形成するリム(67)と、前記ホイールハブ(68)およびリム(67)の間を連結する複数のワイヤスポーク(69)と、を備え、前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側に、前記センサリング(78)を取り付けるためのリング取り付け部(82)と、フランジ部(74)と、を備え、前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)に設けられ、前記センサリング(78)を車軸方向と平行に締結する締結ボスであり、前記リング取り付け部(82)の締結座面(82a)は、前記フランジ部(74)の車軸方向の外側面(74a)よりも車軸方向外側に配置され、前記フランジ部(74)は、前記複数のワイヤスポーク(69)の各々に対応して設けられる複数のスポーク連結部(75)を備え、前記複数のスポーク連結部(75)は、前記フランジ部(74)の周方向で間隔を空けて並ぶように配置され、前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)の周方向で隣り合う一対のスポーク連結部(75)の間に配置され、前記ワイヤスポーク(69)は、フック状の基端部(69a)を前記スポーク連結部(75)に係止させるものであり、前記締結座面(82a)は、前記周方向で複数設けられるとともに、前記周方向で隣り合う前記スポーク連結部(75)と前記周方向で離間して配置されている。
【0002】
[0007]
[0008]
[0009]
[0010]
本発明の第五の態様は、上記第一の態様において、前記一対のスポーク連結部(75)の各々に連結される前記ワイヤスポーク(69)は、車軸方向から見て、ホイール径方向に対して前記リング取り付け部(82)から離れる側に傾斜して配置されている。
[0011]
本発明の第六の態様は、上記第一又は第五の態様において、前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)に配置されるブレーキパネル(63b)と、前記ブレーキパネル(63b)に取り付けられ、前記センサリング(78)とともに前記車輪速センサ(76)を構成するセンサ本体(77)と、を備え、前記リング取り付け部(82)は、車軸方向で前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)側に配置されている。
発明の効果
【0003】
[0012]
上記第一の態様によれば、ブレーキドラムよりもホイール径方向外側にリング取り付け部を備えるので、センサリングをブレーキドラムの外側に配置することが可能となる。このため、ブレーキドラムの内側にセンサリングを配置する場合と比べて、ブレーキドラムの径によらずセンサリングが大径化される。これにより、より細かな回転角度で車輪速を検知することが可能となり、車輪速検知の細やかさを向上させることができる。
[0013]
上記第一の態様によれば、フランジ部にリング取り付け部が設けられるので、リング取り付け部とフランジ部とを一体化してこれらの成型を容易にすることができる。
[0014]
上記第一の態様によれば、リング取り付け部の締結座面がフランジ部(スポーク連結部)の外側面から車軸方向で離れるので、センサリングとワイヤスポークとの干渉を容易に抑えることができる。
[0015]
上記第一の態様によれば、フランジ部の周方向でスポーク連結部を避けてリング取り付け部が設けられるので、センサリングとスポーク連結部(およびワイヤスポーク)との干渉を抑えつつ、センサリングをリング取り付け部に取り付けることができる。
[0016]
上記第五の態様によれば、リング取り付け部に近接するワイヤスポークがリング取り付け部から離れるように傾斜するので、リング取り付け部とワイヤスポークとの干渉をより容易に抑えることができ、結果としてコンパクトなホイールハブを形成することができる。
[0017]
上記第六の態様によれば、車輪速センサのセンサ本体がブレーキパネルに支持され、リング取り付け部が車軸方向でブレーキドラムの開口部側に配置されるので、センサ本体とセンサリングとを車軸方向で近付けて配置することが可能となる。このため、センサ本体を支持する専用部品等が不要になり、構造の簡素化および部品点数の削減を図ることができる。
図面の簡単な説明
[0018]
[図1]本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。
[図2]上記自動二輪車の後輪ブレーキ周辺の右側面図である。

Claims (6)

  1. ブレーキドラム(62)を備えるホイールハブ(68)と、
    車輪速センサ(76)を構成するセンサリング(78)と、を備える車輪構造において、
    前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側に、前記センサリング(78)を取り付けるためのリング取り付け部(82)を備えている車輪構造。
  2. 前記ホイールハブ(68)は、前記ブレーキドラム(62)よりもホイール径方向外側にフランジ部(74)を備え、
    前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)に設けられている請求項1に記載の車輪構造。
  3. 前記リング取り付け部(82)は、前記センサリング(78)を車軸方向と平行に締結する締結ボスであり、
    前記リング取り付け部(82)の締結座面(82a)は、前記フランジ部(74)の車軸方向の外側面(74a)よりも車軸方向外側に配置されている請求項2に記載の車輪構造。
  4. ホイール(66)の外周部を形成するリム(67)と、前記ホイールハブ(68)およびリム(67)の間を連結する複数のワイヤスポーク(69)と、を備え、
    前記フランジ部(74)は、前記複数のワイヤスポーク(69)の各々に対応して設けられる複数のスポーク連結部(75)を備え、
    前記複数のスポーク連結部(75)は、前記フランジ部(74)の周方向で間隔を空けて並ぶように配置され、
    前記リング取り付け部(82)は、前記フランジ部(74)の周方向で隣り合う一対のスポーク連結部(75)の間に配置されている請求項2に記載の車輪構造。
  5. 前記一対のスポーク連結部(75)の各々に連結される前記ワイヤスポーク(69)は、車軸方向から見て、ホイール径方向に対して前記リング取り付け部(82)から離れる側に傾斜して配置されている請求項4に記載の車輪構造。
  6. 前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)に配置されるブレーキパネル(63b)と、
    前記ブレーキパネル(63b)に取り付けられ、前記センサリング(78)とともに前記車輪速センサ(76)を構成するセンサ本体(77)と、を備え、
    前記リング取り付け部(82)は、車軸方向で前記ブレーキドラム(62)の開口部(62a)側に配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の車輪構造。
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