JP6682622B2 - 織機杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための装置を備えた織機、ならびに織機杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための方法 - Google Patents

織機杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための装置を備えた織機、ならびに織機杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、織機の杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための装置を備えた織機に関する。さらに、対応する方法が提示される。
織機において、従来技術では、様々な異なる緯糸が、織機の挿入側から、グリッパによって、経糸によって形成された織機の杼口に交互に挿入される装置および方法が知られている。準備を整えるために、織機の挿入側の、各製織サイクルにおける緯入れに関与していない緯糸、つまり従来技術の補助耳糸、いわゆる織物の縁、または別個の緯糸用糸クランプが使用される。織物の縁の代わりに別個の糸クランプを使用することは、織物の挿入側に補助耳糸が存在しないので、織物のさらなる利用の前に除去しなければならない糸屑が少なくなるという利点がある。さらに、駆動部を用いて緯入れする前に、中でクランプされた各緯糸を有する上記の糸クランプをグリッパに供給して、供給された糸端をグリッパによって把持し、次いで織機杼口に挿入することができることが知られている。このような供給または提示の糸クランプを使用することにより、完成織物の両側の生地端を越えて外向きに突出したままの緯糸の糸端が糸クランプを供給したり提示したりしない構成の場合よりも短くなるので、糸屑がさらに少なくなる。
そのような方法は、例えば欧州特許出願公開第902109号明細書に示されている。この装置は圧電クランプと協働し、緯糸がその装置を用いて交互に垂直に配置され、旋回駆動部によってグリッパに供給される。また、欧州特許出願公開第1367159号明細書、欧州特許出願公開第644286号明細書、ドイツ特許出願公開第1937134号明細書、およびドイツ特許出願公開第3524727号明細書は、緯糸を保持し、織機のグリッパに供給するための装置または方法を示している。
最後に、欧州特許出願公開第0240075号明細書には、織機の挿入側に互いに隣接して配置されたクランプを供給するシステムが記載されている。これらの供給クランプのそれぞれを、それ自身の駆動手段によって、それぞれ3つの異なる位置A,B,およびCに導くことができる。これらはそれぞれ準備が整っている準備完了位置(A)、供給する供給位置(B)、および移送する移送位置(C)である。
現代の織機は、毎分600回以上の緯入れの織り速度で動作することが可能である。これらの速度では、供給クランプの上記動作の利用可能な時間はごくわずかである。欧州特許出願公開第0240075号明細書には、対応する装置の運転のための方法が開示されており、この方法では、供給クランプを準備完了位置から供給位置へ移動させるために、織機の交絡点に対して筬打ちされた最後の緯糸の筬打ちと、次に続く緯入れのためのグリッパの動作の開始との間の時間だけが利用可能である。
織機の製織サイクルは、典型的に360度の角度に分割される。これは、織機の主駆動シャフトの1回転に相当する。グリッパ織機の典型的な動作シーケンスと毎分600回の緯入れ速度とを仮定すると、交絡点に対して最後に挿入された緯糸の筬打ち(=0度の機械角)とグリッパによる新しい緯糸の把持(約60〜70度の機械角で)との間の時間間隔は約0.01秒にすぎない。この時間は、今日利用可能な駆動部を用いて準備完了位置から供給位置に中でクランプされた緯糸端を有する大量の糸クランプをもたらすには不十分であることが分かった。
さらなる問題は、織機の挿入側の供給クランプを独立して駆動すると、製織サイクルで互いに続く2本の緯糸の許容できない交差を排除することができないという点にある。このような交差は、その供給クランプによって供給位置に移動されて新たに挿入される緯糸が直前に挿入された緯糸の経路を横切る途中で起こり得、緯入れ後に緯糸は織物の交絡点に向かう方向に織機筬によって搬送される。
欧州特許出願公開第902109号明細書 欧州特許出願公開第1367159号明細書 欧州特許出願公開第644286号明細書 ドイツ特許出願公開第1937134号明細書 ドイツ特許出願公開第3524727号明細書 欧州特許出願公開第0240075号明細書
本発明の目的は、準備完了位置から供給位置への供給クランプの動作により多くの時間が利用可能であり、また、挿入側での緯糸の交差が回避される装置を備えた織機、およびそのための方法が提供される。
この目的は、独立請求項に記載の装置を備えた織機および方法によって達成される。
織機は、緯糸を保持し、織機のグリッパに供給するための装置を備えている。さらに、クランプにそれぞれ割り当てられた第1および第2のクランプならびに第1および第2の駆動部によって、2つのクランプが動作経路上で互いに独立して供給位置、移送位置、および準備完了位置にそれぞれ移動可能である。これらの3つの位置は、織機の杼口の外側または生地端の横にある挿入側に配置される。これに関して、クランプの各供給位置は、グリッパの走行経路と織機筬の外側に延びた筬打ちラインとの間の領域に位置する。これに関して、筬打ちラインは、織物の交絡点に対して緯糸を筬打ちする際の織機の経糸方向における織機筬の最前方位置である。
供給位置は、ここでは、クランプのこの位置にある各緯糸が、緯糸供給部または織機の別のガイド手段と関連クランプとの間で、グリッパの織機杼口への挿入動作中にグリッパによって把持され得るような態様で延びるように選択される。筬打ちラインの位置およびグリッパの実施形態に依存して、供給位置は、グリッパまたは筬打ちラインの走行経路よりも織機においてより高くてもより低くてもよい。クランプの各供給位置がグリッパの近くにあるほど、緯糸が織物の他の側に挿入されている間にグリッパが引き取る緯糸端がより短くなる。
供給クランプの移送位置は、織機の筬打ちラインまたは織物の交絡点に向かう方向に織機筬によって行われる緯糸の移送後に、グリッパによって織機杼口に挿入された緯糸が再び各関連クランプによって引き取られることを可能にする働きをする。その後、緯糸を有するクランプを再び準備完了位置に導くことができる。クランプの各移送位置は、織機の外側に延びた筬打ちラインの領域内にある。これに関しては、それらは筬打ちラインまたは生地端に非常に近接して配置されているので、筬打ちラインに向かう方向に織機筬によって移動された緯糸の移送は、各クランプによって補助される。
準備完了位置では、クランプされた緯糸は、再び次のラインに来るまで、または織りパターンの要求に応じて織機杼口に挿入される次のターンまで、供給クランプによって準備が整えられる。緯入れが行われる前に、緯糸がクランプされた供給クランプは、織機のグリッパに近い供給位置に導かれる。
クランプの各準備完了位置は、各移送位置より上の且つ各供給位置より上の領域にある。これに関して、製織面は、一般に典型的な態様で配置され、織機杼口は、経糸の本質的に垂直方向の動作によって形成されると想定される。
本発明による織機は、このような態様でクランプの駆動部が織機に組み込まれて配置されることを特徴とし、
各クランプの動作経路は、それ自体閉じられた形状を有し、
各クランプは、関連する駆動手段によって、各動作経路に沿って順次配置される3つの所定の位置に移動することができ、
これらの所定の位置は、供給位置、移送位置、および準備完了位置であり、
各クランプは、中間に位置する第2の位置(移送位置)に入ることなく、これらの3つの位置のうちの最後の位置(準備完了位置)から3つの位置のうちの第1の位置(供給位置)に移動することができる。
これらの特徴により、2つの緯糸の交互挿入の間に、挿入側の2つの緯糸の許容されない交差が回避されるように、クランプを制御することが可能になる。上述した動作経路の構成は、さらに、前提条件を達成するので、次に挿入される緯糸の端部がクランプされた2つのクランプのうちの少なくとも1つが、製織サイクルの非常に早い段階でこのクランプの各準備完了位置から各供給位置に向かう動作を開始することができる。その結果、動作経路の閉じた形状のために、その準備完了位置から供給位置への1つのクランプの動作が可能であり、したがって、このクランプが移送位置に入ることはない。駆動部およびクランプの同様のまたは同種の構造および織機上の対応する構成により、その準備完了位置から供給位置への動作中の1つのクランプもまた、他方のクランプの移送位置の近傍に入ることはない。
構造的に好適な可能な実施形態の1つでは、第1のクランプの供給位置、移送位置、および準備完了位置が第1の動作面内にあり、第2のクランプの供給位置、移送位置、準備完了位置が第1の動作面とは異なる第2の動作面にあるように駆動部が構成される。
より多くのまたはより少ない緯糸を選択的に利用することができるように、緯糸をモジュール方式で保持して供給するための装置を構成することが適切である。1つの好適なモジュラー構造では、関連クランプを備えた駆動部が、それ自体のハウジングまたはキャリアプレート上にそれぞれ配置されることになる。それによって、駆動部、ハウジング、およびクランプの同様のまたは同種のモジュールが、数および要求に応じて、織機上で異なって配置され得る。
また、クランプの動作経路が織機の経糸方向に対して延びる動作面が、織機の水平面内にある角度だけ曲げられまたは角度付けされている場合、好適な構成が生じる。この結果、緯糸方向に見たときのクランプの各供給位置は、受容する移送位置よりも織機の中央からさらに離れている。これにより、供給位置にある緯糸は、織機杼口に入る途中でグリッパによって非常に早くすでに把持されている。緯糸方向という用語は、織機杼口の緯糸の延びに平行な織機の方向を意味する。
さらなる実施形態では、駆動部、ハウジング、およびクランプのモジュールは、クランプの動作面が、緯糸方向に延びる織機の垂直面内にある角度だけ互いに曲げられまたは角度付けされているように、織機上に配置される。モジュールのこの扇形状の構成により、クランプの供給位置が互いに非常に近接して、または織機の同じ位置に位置することができる。これは、第1の緯糸だけでなく第2の緯糸についても、小さく均一に長い緯糸の糸屑に対して有利である。これは、3本以上の異なる緯糸と対応する駆動部を備えた3つ以上のクランプが織機上で使用される場合に、さらに広い範囲で当てはまる。ただし、原理的には、クランプの様々な供給位置の間により大きいまたはより小さい離間距離を設けることも可能である。上述のモジュールの扇形状の構成により、織機に対するクランプの移送位置もすべて同じ幾何学的位置に導くことができる。これは、先に挿入された緯糸の各移送について同じ幾何学的関係または条件が存在するので、特に好適である。上述したような扇形状の構成により、緯糸方向に見たときの互いの離間距離は、様々な異なるクランプの準備完了位置の間で生じる。
織機上の装置に利用可能なスペースを最適に利用するために、クランプ用の駆動部を備えたハウジングを互いに鏡面対称的にずらして配置することがさらに適切である。
本発明による織機の好適な実施形態では、調整手段が存在し、この手段により、織機の製織サイクルの間に、次に挿入される緯糸の端部がクランプされたクランプの各準備完了位置から供給位置への動作開始は調整可能である。この調整手段は、例えば、クランプの駆動部用のプログラム可能な制御装置であってもよく、その調整またはプログラミングは、織機のオペレータコンソール上の入力メニューによって実施される。
さらに、織機は、挿入された緯糸を切断するための手段を備えており、これは原理的には当業者に知られている。この目的のために、典型的には、挿入側の生地端とクランプの移送位置との間の領域に緯糸カッターまたは緯糸はさみが配置される。
利用可能なクランプおよびそれらの駆動部は、織機上にモジュール式に配置できるように、好ましくは同様の方法で構築されている。緯糸を保持して織機のグリッパに供給するこのようなモジュールは、ハウジングまたはキャリアプレートと、緯糸用のクランプとを含む。さらに、駆動部が存在し、クランプがこの駆動部により動作経路に沿って様々な異なる位置に移動可能である。このモジュールは、駆動部が、クランプの動作経路がそれ自体閉じられた形状を有するような態様で実装される連結された伝達機構またはリンク機構を含むことを特徴とする。この形状は、例えば円形または楕円形である。動作経路の閉じた形状により、動作経路に沿って順次配置された3つの位置にクランプを導き、クランプをこれらの3つの位置のうちの最後の位置からこれらの3つの位置のうちの第1の位置に導くことが可能であり、中間に位置する第2の位置に入ることはない。従来技術と比較して、この特徴は、準備完了位置から供給位置への動作経路に沿った1つのクランプが、移送位置を含まない動作経路の部分に沿って来ることができるので、利点をもたらす。したがって、織機上のいくつかのこのようなモジュールの対応する構成により、クランプの各々は、異なるクランプの移送位置の近傍に延びていない動作経路上の準備完了位置から供給位置に向かって移動する。これにより、交互に挿入された2つの緯糸間の交差の危険性が小さくなる。これは、先に挿入された緯糸が織機の筬打ちラインに対して筬打ちされる前に、その準備完了位置から供給位置への1つのクランプの動作開始がすでに起こっているという結果につながる。
本発明によるモジュールの一実施形態は、モータと、モータによって駆動可能なクランクと連結された伝達機構またはリンク機構とを備えた駆動部を含む。さらに、プッシュロッドまたはコネクティングロッドが存在し、これは、クランクに接続され、スライドジョイント内で摺動可能に支持される。スライドジョイントは、モジュールのハウジングに対して回転点で支持される。最後に、緯糸用のクランプが設けられ、それによってクランプがプッシュロッドの先端に最も適切に配置される。原理的には、移動したクランプの動作経路の上述の閉じた形状を形成することができる他の種類の駆動部またはトランスミッションも可能である。例えば、互いに独立して動作するリニアモータでハウジングとプッシュロッドを移動させることが考えられる。この例では、1つのクランプの動作経路が平面内に延在する。しかしながら、空間的に湾曲した動作経路が形成されるトランスミッションまたは駆動部も技術的に可能である。
連結された伝達機構またはリンク機構のモータは、例えば、動作開始および動作速度が対応する制御ユニットを介して自由にプログラミング可能または調整可能であるステッパモータであってもよい。関連する動作経路に沿った所定の位置への次々のクランプの動作は、モータが一定の回転方向を有するこの例示的な実施形態で達成される。ただし、同じ緯糸を2つのすぐ連続する製織サイクルで次々に2回挿入する場合、モータの回転方向を逆転させることもできるので、例えば1つのクランプを移送位置から再び供給位置に移動させる。
最も好適には、クランプは、針状に形成され且つ上述した連結された伝達機構またはリンク機構の一部を形成するプッシュロッドまたはコネクティングロッドの先端に配置される。クランプは、例えば、ばね薄板クランプとして形成または構成されてもよく、その中に各緯糸が閉じたばね負荷クランプでクランプされるか、または引き出される。ただし、能動的に制御可能なクランプの使用が特に好適である。このために、例えば、電気的に制御される圧電クランプ(例えば欧州特許出願公開第902109号明細書)、または空気圧でもしくは電磁的に制御されるクランプ、またはこれらの動作原理の組み合わせが考慮される。
さらなる実施形態では、記載されたモジュールは、プッシュロッド内に空気圧ピストンを備えた空気圧シリンダを備える。さらに、空気圧ピストンに接続されたピストンロッドが設けられている。モジュールのクランプは、空気圧シリンダを操作することによってクランプを開閉できるようにピストンロッドに接続される。
また、織機の杼口に緯糸を保持し、供給し、挿入するための方法が提案されている。この方法は、本明細書に記載された本発明の実施形態による織機の運転に特に適している。
本発明による方法を実施するためには、少なくとも2本の緯糸、および経糸によって形成された織機杼口に緯糸を挿入するための少なくとも1つのグリッパが存在する。緯糸の挿入は、織機の挿入側から達成される。緯糸は、異なる連続する製織サイクルにおいて好ましくは交互に挿入される。緯糸を保持してグリッパに供給するための少なくとも1つの第1および第2のクランプが利用可能である。当然のことながら、この方法を3本以上の緯糸を有する用途に適用することも可能であり、これらの緯糸はそれに対応してより多くのクランプによって保持され、グリッパに供給される。それぞれがクランプにそれぞれ割り当てられた第1および第2の駆動部を用いて、クランプは、関連する動作経路上で互いに独立して、それぞれ異なる3つの位置、すなわち供給位置、移送位置、および準備完了位置にそれぞれ移動する。
さらに、当業者に知られているように、挿入された緯糸を切断するための手段は、本方法を実施するための織機上に存在する。この目的のために、典型的には、挿入側の生地端とクランプの移送位置との間の領域に緯糸カッターまたは緯糸はさみが配置される。
典型的には、織機の駆動シャフトの360度の回転角度にわたって、織機の製織サイクルが実行される。本発明による方法の実施において、連続する製織サイクルは、
第1の緯糸の端部がクランプされた状態の第1のクランプを、第1のクランプの準備完了位置から第1のクランプの供給位置に移動させるステップと、
グリッパによって第1の緯糸を把持するステップと、
第1の緯糸を織機杼口に挿入するステップと、
第1のクランプを第1のクランプの移送位置に移動させるステップと、
織機筬の筬打ち動作によって織機の筬打ちラインに対して第1の緯糸を筬打ちするステップと、
第1の緯糸を第1のクランプによって引き取るステップと、
新しい第1の緯糸端が生じるように第1の緯糸を切断するステップと、
第1の緯糸の新しい端部がクランプされた状態の第1のクランプを第1のクランプの移送位置から第1のクランプの準備完了位置に移動させるステップと、
第2の緯糸の端部がクランプされた状態の第2のクランプを第2のクランプの準備完了位置から第2のクランプの供給位置に移動させるステップと、
グリッパによって第2の緯糸を把持するステップと、
第2の緯糸を織機杼口に挿入するステップと、
第2のクランプを第2のクランプの移送位置に移動させるステップと、
織機筬の筬打ち動作によって織機の筬打ちラインに対して第2の緯糸を筬打ちするステップと、
第2の緯糸を第2のクランプによって引き取るステップと、
新しい第2の緯糸端が生じるように第2の緯糸を切断するステップと、
第2の緯糸の新しい端部がクランプされた状態の第2のクランプを第2のクランプの移送位置から第2のクランプの準備完了位置に移動させるステップと、
を含む。
本発明によれば、この方法を実施または実行するために、クランプの駆動部は、各クランプの動作経路がそれ自体閉じられた形状を有するように織機に組み込まれて配置され、各クランプは、関連する駆動手段によって、各動作経路に沿って順次配置された3つの位置、すなわち供給位置、移送位置、および準備完了位置に移動される。さらに、この方法を実施する際に、クランプの各々は、中間に位置する移送位置に入ることなく、各準備完了位置から供給位置へその動作経路上を移動する。本発明によれば、織機の製織サイクルにおいてその準備完了位置から供給位置への2つのクランプのうちの少なくとも1つの動作の動作開始は、織機筬の筬打ち動作の開始から、先に挿入された緯糸の織機の筬打ちラインに対する筬打ちまでの時間区間で起こる。
記載された時間シーケンスまたは進行は、クランプのそれぞれ互いに独立した駆動部によって可能になる。これらの駆動部は、先に挿入された緯糸の筬打ち、移送、および切断が達成されるまで、次に挿入される緯糸を有するクランプがグリッパに向かってその動作とともに待機しないように作動される。むしろ、次に挿入される緯糸を有するクランプの動作は、従来技術において可能であった場合よりも、製織サイクルにおいて早くに始まる。
このより早い動作開始により、準備完了位置から供給位置までのクランプの動作に対して、製織サイクルのより長い時間区間が利用可能となる。それにより、クランプの適切な機能が依然として保証される最大の可能な織り速度(1分当たりの緯入れ回数)が増加する。
本発明による織機の運転では、準備された緯糸は、典型的には、クランプの準備完了位置から始まって織機の外側に配置された緯糸供給部に向かう方向に延びる。糸の延伸部すなわち経路は、グリッパの上のグリッパの挿入側走行経路を横切る直線に沿って延びる。これに関して、準備された緯糸は、一般に、同様に緯糸方向に互いに隣接してグリッパの後ろにずれて配置された一連の糸ガイドまたは糸目を通して、緯糸供給部に向かう方向に延びる。上述の糸ガイドまたは糸目は、織機の従来技術において知られている装置の一部であってもよく、その機能により、一般に、織りパターンに依存して挿入されるべき緯糸を選択し、この緯糸をグリッパの動作経路に移動させて、グリッパが緯糸を把持し、それを織機杼口に移動させることができるようにする。これは、一般に、グリッパの挿入側動作経路の、経糸方向から見て上の背後の位置から、下方の位置への上記糸目の本質的に垂直方向の動作によって生じる。
緯糸を保持して供給するためのクランプの、各準備完了位置から各供給位置への動作において、ここでは、糸目または緯糸供給部に向かう方向の様々な異なる緯糸の延伸経路が、各クランプの現在位置から開始する。連続する製織サイクルにおいて交互に挿入される緯糸の動作シーケンスに応じて、織機の緯糸供給部に向かう方向に、糸目または糸ガイドに向かう方向の動作シーケンスにおける各クランプの現在の位置から開始する様々な異なる緯糸の糸延伸経路の間に、交差点が生じる。
本発明による方法を実施する際には、原理的には、織りパターンによって規定される2つの異なる動作シーケンスA)およびB)を互いに区別することができる。ケースA)およびB)の両方において、本発明の範囲または文脈における、いわゆる第1のクランプは、第2のクランプよりも、織機の中央または中心のより近くに配置されるクランプ、または挿入側の生地端のより近くに配置されるクランプである。したがって、クランプの準備完了位置は、緯糸方向に互いからずれて配置される。これは3つ以上のクランプを備えた3本以上の緯糸の使用においても同様に当てはまる。
ケースA)
次の製織サイクルで挿入される緯糸は、本発明の範囲または文脈では、いわゆる第1の緯糸である。これは、第1のクランプとしてここに指定されたクランプによって各準備完了位置から各供給位置に導かれる緯糸を指す。
ケースB)
次の製織サイクルで挿入される緯糸は、本発明の範囲または文脈では、いわゆる第2の緯糸である。これは、第2のクランプとしてここに指定されたクランプによって各準備完了位置から各供給位置に導かれる緯糸を指す。
上記の運動学的および幾何学的に必要とされる糸の交差が製織プロセスにおいて支障をきたさないように、クランプの動作は、ケースA)およびケースB)の両方で制御されなければならない。上述したように、織機の製織サイクルは、織機の駆動シャフトの360度の回転角度にわたって行われる。ここでは、織機の製織サイクルにおける準備完了位置から供給位置への各クランプの動作開始が調整されるかまたはプログラムされるため、織機の筬打ちラインへの織機筬によるこの挿入された緯糸の移送中の、各クランプによってクランプされた緯糸と直前に挿入された他の緯糸との交差が回避される。
この目的のために、ケースA)では、織機の製織サイクルにおけるその準備完了位置から供給位置への第1のクランプの動作開始が調整されるかまたはプログラムされて、第2の緯糸が、交絡点に向かう方向に織機筬によって搬送されている間に、第1のクランプでクランプされた第1の緯糸の下を過ぎて移動した後、第1の緯糸はまず、直前に挿入された第2の緯糸の動作経路を横切るようにすることが好適である。
織機の幾何学的関係および織機筬の動作の種類は、非常に異なっていてもよい。これらのパラメータは、クランプの動作開始を決定する。本発明による方法の好適な実施形態では、ケースA)において、直前に挿入された第1の緯糸が織物の交絡点に対して、または織機の筬打ちラインに対して筬打ちされる前に、その準備完了位置からその供給位置への第1のクランプの動作開始は、20度〜0度までの範囲の製織サイクルで行われる。
ケースB)においては、先に挿入された第1の緯糸がまだ織機筬によって交絡点に向かう方向に移動されている間に、第2のクランプの動作が製織サイクルのより早い段階で始まるように方法を実施または構成することが好適である。これは、第1の緯糸が、交絡点に向かう方向に織機筬によって搬送されている間に、第2のクランプでクランプされた第2の緯糸の上を過ぎて移動した後、第2の緯糸はまず、直前に挿入された第1の緯糸の動作経路を横切るようにする調整またはプログラミングによって起こる。したがって、本発明による方法の好適な実施形態では、ケースB)において、その準備完了位置から供給位置への第2のクランプの動作開始は、製織サイクルにおいて最後に挿入された第1の緯糸が筬打ちされる前に60度〜20度の範囲で行われる。
準備完了位置、供給位置、および移送位置の間の異なる離間距離に起因して、特定の状況下で本発明による方法を実施する際に、様々な異なる糸長さが、各クランプからカラーセレクタの糸目を経て緯糸供給部までの緯糸のコースで生じる。緯糸のコースまたは経路における糸目の逆方向の作動、または付加的に能動的に駆動される偏向要素(例えば、いくつかの偏向ローラ)により、緯糸のコースまたは経路における上述の異なる糸長さを補償することができる。対応する糸レトリーバまたは糸ポジショナは、例えばドイツ特許出願公開第3524727号明細書に記載されている。
緯糸の種類に応じて、付加的な手段によって、移送位置にある関連クランプによる筬打ち緯糸の移送または引き取りを補助することも適切であり得る。これは、垂直方向におけるクランプの動作であってもよく、これにより、例えば、フック状に形成された開かれたクランプは、横に渡された緯糸を把持することができる。ただし、これはまた、織機筬上に横方向に配置され且つ緯糸の横方向に突出した糸端を、筬打ち動作の間に待機しているクランプ内に押し込む糸ガイド要素であってもよい。このような要素は、例えば欧州特許出願公開第0240075号明細書に開示されている。このような機能のために、筬打ちラインの領域内の別個の能動的に駆動される糸ガイドも考えられる。
以下では、本発明による織機の可能な実施形態について説明する。
正面から経糸方向に見た織機の挿入側の概略部分図である。 図1に係る織機を上から見たA−A断面図である。 図1に係る織機を緯糸方向に見たB−B断面図である。 図2に係る織機の拡大図であり、クランプとグリッパの位置が異なる図である。 緯糸方向に見た動作経路を示した緯糸を保持して供給するためのモジュールの概略図であり、クランプが準備完了位置にある。 図5に係るモジュールの概略図であり、クランプが供給位置にある。 図5に係るモジュールの概略図であり、クランプが移送位置にある。 図2に係る拡大図であり、第1および第2のクランプの動作経路を示している。 図1に係る織機の図であり、緯糸を保持して供給するための装置の上部を上から見た図である。 図2に係る織機の図であり、第1のクランプが移送位置にあり、第2のクランプが供給位置への途中にある。 図10に係る織機の図であり、図1の断面B−Bに従って緯糸方向に見た図である。 空気圧シリンダとクランプを備えたプッシュロッドの詳細図である。
図1〜図3は、織機の挿入側の概略部分図を示している。いくつかの緯糸(本例では2つの緯糸1,2)が、異なる供給ボビン3から引き出されている。緯糸1,2は、緯糸または緯糸の色を選択するための装置4および緯糸を保持して供給するための装置5を用いてグリッパ6の動作ラインに交互に導かれ、このグリッパによって織機杼口7に挿入される。織機杼口7は、公知の方法で経糸8によって形成される。緯入れ後、挿入された緯糸2は、織機の筬打ちライン10または織物13の交絡点に対して織機筬9によって導かれる。これにより、緯糸2はクランプ12の領域に入り、クランプ12は緯糸2を移送位置20で引き取る。次に、切断装置15を用いて、緯糸2をクランプ12と生地端14との間で切断する。これにより、緯糸2の2つの部分が生じる。一方の部分は、織物13の中に残り、図示されていない引き出し装置に向かう方向に一緒に搬送される。緯糸2の他方の部分すなわち糸端を有するクランプ12は、移送位置20の上方の図1〜図3には示されていない準備完了位置21に導かれる。適切な緯糸2が新たに織機杼口7に挿入されるとすぐに、この緯糸2の糸端はクランプ12を用いてグリッパ6に近い供給位置19に導かれる。同時に、緯糸を選択するための装置4(例えば、カラーセレクタ)の糸目22が下方に移動される。このようにして、緯糸2はグリッパ6の経路に入り、グリッパ6によって把持されることができる。
図1〜図3は、第1の緯糸1の糸端が、第1の準備完了位置18で製織面の上の第1のクランプ11によって保持されている状況を示している。第1のクランプ11は、後で詳述するように第1のハウジング24内に支持され且つ第1のハウジング24内で第1の駆動部25に接続された第1のプッシュロッドまたはコネクティングロッド23の先端に配置されている。第1の緯糸1は、その経路に沿って緯糸供給部3、例えば糸ボビンから、場合によっては付加的に予備スプールデバイスを介して、カラーセレクタ4の糸目22を通って第1のクランプ11に延びている。
図1〜図3の図では、第2の緯糸2は、グリッパ6によって直前に挿入された後、織機杼口7内に配置される。織機筬9が、挿入された第2の緯糸2を織機の筬打ちライン10に向かう方向にどのように移動させるかが示されている。織機杼口7の外側で、第2の緯糸2は、第1の緯糸1と同様に緯糸供給部3から、カラーセレクタ4の下降した糸目22を通って織機杼口7に延びている。筬打ちライン10の延伸部の領域には、第2のクランプ12がその移送位置20に配置されている。第2のクランプ12は、第2のハウジング28に支持され且つ第2のハウジング28内の第2の駆動部29に接続された第2のプッシュロッド27の先端に配置されている。クランプ11,12用の駆動部25,29を備えた2つのハウジング24,28は、原理的には同様に形成されており、この場合、鏡面対称に配置され、互いに対してずらされている。
図1〜図3の位置から出発して、織機の製織サイクルにおけるプロセスのさらなる進行において、次に第2の緯糸2が織機の筬打ちライン10に向けて搬送され、それによって織物13の交絡点に対して筬打ちされる。これに関して、第2の緯糸2は、第1のクランプ11に保持された第1の緯糸1の下を過ぎる。図2に示す2つの緯糸1,2の交差は、この瞬間から前方に取り除かれるか、回避される。これにより、第1のクランプ11の供給位置16に向かう方向に、ここで始まる第1のクランプ11に伴う第1の緯糸1の動作のために経路がクリアされる(図4参照)。筬打ち時には、筬打ちされた第2の緯糸2が第2のクランプ12に導入またはガイドされる。この場合、クランプ12はこの目的のために空気圧で開かれる。クランプ11,12の制御がどのように実施されるかを以下にさらに説明する(図12)。
また、クランプ12の上方への移動によって、移送位置20にあるクランプ12への緯糸2の導入を補助することも可能である。これにより、緯糸2はクランプ12によって把持される。また、移送位置20において緯糸2をクランプ12内に積極的に押し込む追加の糸ガイド要素も考えられる。同様のことが、クランプ11による緯糸1の移送のシーケンスまたは進行にも同様に当てはまる。
第2の緯糸2が第2のクランプ12によって把持された後、このクランプは閉じられる。次に、第2の緯糸2は、緯糸はさみとして形成された切断装置15によって、第2のクランプ12と挿入側の生地端14との間で切断される。すると、第2の緯糸2の新しい端部を有する第2のクランプ12が第2のクランプ12の準備完了位置21に導かれる(図4参照)。このプロセスでは、カラーセレクタ4の関連する糸目22が持ち上げられる。依然として第2クランプ12による第2の緯糸2の引き取りの間、第1の緯糸1を有する第1のクランプ11は準備完了位置18から供給位置16に移動する。これにより、カラーセレクタ4の関連する糸目22が同時に下方に移動する。グリッパ6は、織機杼口7の方向にその動作を開始し、それによって第1の緯糸1を把持する。グリッパ6が第1の緯糸1を把持する瞬間に、第1のクランプ11が空気圧で開かれる。制御機構は、第2のクランプ12と同様に構築されており、以下にさらに詳細に説明される。ここで、第1の緯糸1は、織機杼口7に挿入される。この状況は図4に示されている。第1のクランプ11の図示された供給位置16は、グリッパ6の近くに位置する。対照的に、第2のクランプ12の準備完了位置21は、供給位置19よりも上で且つ移送位置20より上ではあるが、筬打ちライン10とグリッパ6との間の略中間に位置する。種々の異なる所定位置の場所は、図5〜図8を参照して以下でさらに説明される。
図1〜図4はまた、本実施形態のグリッパ6が、織機に取り付けられたガイドレール30によって織機杼口7の外側にガイドされることを示している。グリッパ6はグリッパロッドまたはレピア32に固定され、グリッパ6はそれを介して織機杼口7内に押し込まれ、引き戻される。グリッパ6がグリッパロッド32またはグリッパバンドもしくはテープによって駆動されるかどうかに応じて、他の形態のグリッパおよびガイドレール30を使用することもできる。織機杼口7に向かう方向へのその動作の間、グリッパ6は、横に渡された緯糸1を把持する。この目的のために、グリッパ6はクランプ要素31を備えており、このクランプ要素31は図示されていない制御要素によって能動的に作動される。当然のことながら、グリッパ6上のクランプ要素31として、糸を引き取ることができるように積極的に開く必要はない単純なばね式のグリッパクランプも可能である。そのようなグリッパクランプは、当業者に知られている。グリッパ6を織機杼口7内に前進させ、各製織サイクルで再び後退させるのに役立つ要素も知られている。この例では、剛性のグリッパロッド32がその目的のために使用されているが、可撓性のバンドまたはテープを利用することもできる。グリッパロッド32または対応するグリッパバンドもしくはテープは、トランスミッションによって逆転駆動され、このようなトランスミッションは当業者には公知であり、したがって、これ以上説明しない。
本発明では、グリッパ6が織機杼口7を通して織物13の幅全体にわたって緯糸1,2を搬送するかどうか、または織機杼口7を通って残りの部分でグリッパによって受け取られるように、緯糸1,2が運ぶグリッパ(bringer-gripper)から受け取るグリッパ(taker-gripper)へ織機の中央で搬送されるかどうかは重要ではない。
図5〜図7は、第1の緯糸1を保持して織機のグリッパ6に供給するためのモジュール33の詳細を概略的に示している。図5〜図7は、緯糸1を保持してグリッパ6に運ぶクランプ11の位置によって、それぞれ互いに区別されている。
本発明の範囲または文脈内で提供されるように、緯糸1,2をそれぞれ保持して供給するための個々のモジュール33,34は、基本的に類似または同種の方法で構築されているが、現行では織機上で対の鏡面対称にずれて配置されている。
クランプ11は、垂直に摺動可能なプッシュロッド23の下端のモジュール33内に配置されている。このプッシュロッド23は、動作経路35上のクランプ11を様々な異なる位置16,17,18に導く駆動部25の一部である。駆動部25は、現行では、スライダクランク機構またはクランクとロッドを有する駆動部の方式で形成されている。駆動部25のいくつかの部分は、ハウジング24内に収容されている。駆動部25は、ハウジング24に回転自在に支持されたスライドジョイント37と、クランク38と、クランク38に回転可能に支持され且つスライドジョイント37上に摺動可能に支持されたプッシュロッドまたはコネクティングロッド23とを含む。クランプ11を支持するプッシュロッド23はスライドジョイント37内を摺動可能である。スライドジョイント37は、ハウジング24に対して回転点39を中心に回転可能である。スライドジョイント37を介して圧縮空気40を供給することができ、その圧縮空気を用いてプッシュロッド23の内部の小さな空気圧シリンダ41を作動させることができる(図12参照)。その上端において、プッシュロッド23は、回転ジョイント42内のスライダクランク機構のクランク38に固定されている。クランク38は、モータ43によって回転駆動される。
第1の緯糸1を保持して供給するためのモジュール33は、クランプ11の駆動部25のための、クランプ11を開くための空気圧の作動のための電子制御ユニット44に接続されている。クランプ11のためのこの電子制御ユニット44は、織機の図示されていないコントローラと、織機の外側の圧縮空気源とに接続されている。織機のコントローラとクランプ11のコントローラとの間でデータを交換することができる。これらのデータは、例えば、製織サイクルにおける様々な異なる可動部品の瞬時位置に関する情報、および織機の回転速度に関する情報も含む。さらに、クランプ11のための制御ユニット44を調整またはプログラミングするための装置は、クランプ11のための制御ユニット44上または織機のコントローラ上に存在する。これらの装置を介して、所定の位置17〜19のうちの1つから異なる所定の位置17〜19へのクランプ11の動作開始の仕様も達成される。さらに、クランプ11を調整するこれらの装置を用いて、製織サイクルにおけるクランプ11の開閉の時点も規定することができる。また、駆動部25の回転方向またはその動作経路35上のクランプ11の動作方向を、制御ユニット44およびクランプ11を調整またはプログラミングするための装置を介して特定することができる。
緯糸を保持して供給するためのモジュール33を駆動するモータ43は、ハウジング24の外側に取り付けられ、ハウジング24の内部のクランク38と図示されていないシャフトを介して接続されている。クランプ11の詳細が図12に示されているが、これについては後にさらに詳細に説明する。この説明は、第2のクランプ12を有する同種のモジュールに対しても同様に当てはまる。
さらに、図5〜図7において、モータ43が矢印の方向に回転する間、クランプ11が固定された状態のプッシュロッド23の先端が閉じた動作経路35を通ることが分かる。クランプ11の上記の規定された位置は、この動作経路35上にある準備完了位置18、供給位置16、および移送位置17である。3つの位置はすべて1つの動作面にある。したがって、本発明の例示的な実施形態では、動作経路35は、垂直方向に長い軸を有する平面楕円に似ている。原理的には、当然のことながら、他の形状の動作経路35を有するクランプ11の他の駆動部25も考えられる。重要なのは、本発明の範囲または文脈で説明したように、クランプ11の3つの所定の位置16〜18またはクランプ12の3つの所定の位置19〜21であり、互いに対しておよび残りの織機に対してのこれらの位置の相対的な位置である。
図8は、2つのクランプ11,12を駆動するための2つのモジュール33,34を備えた装置5の本発明の楕円形の動作経路35,36の構成を示している。この図は拡大されているが、図2と同様である。緯糸1,2は、図8では図示されていない。図8では、2つのクランプ11,12が、3つの所定の位置にある動作経路35,36にそれぞれ示されている。
Figure 0006682622
ここで説明する実施形態では、緯糸を保持して供給するための2つのモジュール33,34は、扇形状に互いに対して傾斜している。動作面は、緯糸方向に延びる織機の垂直面内にある角度によって互いに曲げられまたは角度付けされている。これにより、図8に見られるように、2つのクランプ11,12の2つの楕円形の動作経路35,36の長手方向軸線が互いに離れて上方に延びる傾向にあることが達成される。これにより、2つのクランプ11,12の準備完了位置18,21は、2つのクランプ11,12の供給位置16,19よりも緯糸方向に互いにより大きな離間距離を有する。供給位置16,19は、次に、2つの移送位置17,20のように、緯糸方向に互いに同様の離間距離を有する。図8および図9は、緯糸を保持して供給するためのモジュール33,34が配置され、織機の経糸方向に対する2つのクランプ11,12の動作面が、織機の水平面内にある角度によって互いに曲げられまたは角度付けされることをさらに示している。これにより、クランプ11,12の供給位置16は、移送位置17,20よりも生地端14からの離間距離が大きくなるという結果につながる。
図1、図2、図3、および図4は、次の製織サイクルで挿入される緯糸が、本発明の範囲または文脈において、いわゆる第1の緯糸1である場合の状況を示している(上記ケースA参照)。すなわち、次に、第1の緯糸1は、第1のクランプ11によって準備完了位置18から供給位置16に導かれる。第1または第2の緯糸を保持して供給するための2つの可能なシーケンスまたは進行を区別するために、ここで、「第1のクランプ」または「第2のクランプ」という用語は、第1のクランプ11の準備完了位置18が、第2のクランプ12の準備完了位置21よりも挿入側の生地端14に近接して配置されるという点で規定される。このようにして、クランプ11,12の準備完了位置18,21は、互いに対して緯糸方向にずれて配置される。カラーセレクタ4の糸目または糸ガイド22への緯糸1,2の割り当ては、緯糸1,2のクランプへの割り当てと同様に達成される。すなわち、第2の緯糸2のための糸目または糸ガイド22は、第1の緯糸のための糸目22よりも生地端14からより大きな離間距離を有する。
クランプ11,12の動作は、ここで製織サイクルにおいて制御され、これにより、運動学的に必要とされ、さらに上で説明された糸1,2の糸交差は、製織プロセスにおいて支障をきたさない。この目的のために、現行では、ケースA)によるシーケンスまたは進行において、織機の製織サイクルにおいてその準備完了位置18から供給位置16への第1のクランプ11の動作開始が調整またはプログラムされ、直前に挿入された第2の緯糸2の交絡点に対する筬打ちの前に約10度の動作開始が行われる。これにより、第2の緯糸2が、筬打ちライン10に向かう方向への織機筬9による搬送中に、第1のクランプ11にクランプされた第1の緯糸1の下を通過した後、第1の緯糸1はまず、直前に挿入された第2の緯糸2の経路を横切ることが達成される(図2および図3参照)。
ただし、この例では、ケースA)によるシーケンスまたは進行について、幾何学的関係、織機の回転速度、またはグリッパの、および/もしくは織機筬の動作の種類により必要とされる場合には、第1のクランプ11の動作開始に対して他の値を調整または設定することもできる。原理的には、当然のことながら、本構成では、直前に挿入された緯糸の筬打ちの後に行われる、その準備完了位置から供給位置への1つのクランプの動作開始を調整可能に設定することも可能である。しかしながら、本発明による利点は、部分的にのみ達成可能である。
図10および図11では、上記のケースB)を参照したシーケンスまたは進行が示されている。これは、次の製織サイクルで挿入される緯糸が、本発明の範囲または文脈では、いわゆる第2の緯糸2であるケースである。すなわち、ここでは、第2のクランプ12と呼ばれるクランプによってその準備完了位置21から供給位置19に導かれ、グリッパによって把持される緯糸2の挿入に関与し、先に挿入された第1の緯糸1は、織機筬9によって搬送されるかまたは筬打ちライン10に対して筬打ちされる。図10および図11のケース(ケースB)による方法のシーケンスまたは進行は、準備完了位置21から供給位置19への第2クランプ12の動作が、製織サイクルの早い段階で開始するように構成され、先に挿入された第1の緯糸1は依然として織機筬9によって交絡点に向かう方向に移動されている。第1の緯糸1が、筬打ちライン10に向かう方向への織機筬9による搬送中に、第2のクランプ12にクランプされた第2の緯糸2の上を通過した後、第2の緯糸2はまず、直前に挿入された第1の緯糸1の経路を横切るように、シーケンスまたは進行を調整可能に設定する(図10および図11参照)。これは、コントローラ44のそのような調整またはプログラミングによって生じ、第2のクランプ12の、製織サイクルにおけるその準備完了位置21から供給位置19への動作開始が、例えば、先に挿入された第1の緯糸1の筬打ち前に40度行われる。該当する場合、カラーセレクタ4の片方または両方の糸目22と緯糸1および2との垂直動作によって、2つの緯糸の互いに対する、これらの相対動作の補助が必要となり得る。また、図10および図11のケース(ケースB)のシーケンスまたは進行について、幾何学的関係、織機の回転速度、またはグリッパの、および/もしくは織機筬の動作の種類により必要とされる場合には、第2のクランプ12の動作開始に対して他の値を調整可能に設定することもできる。
拡大図では、図12は、第1のクランプ11、ならびにスライドジョイント37および空気圧シリンダ41を有するプッシュロッド23の詳細を示している。この図は、第2のクランプ12についても同様に関連する。プッシュロッド23は、スライドジョイント37において長手方向に摺動可能に支持されている。スライドジョイント37は回転点39を有し、この回転点39を介してハウジング24に回転可能に支持されている。その内部には、プッシュロッド23が空気圧シリンダ41を含み、空気圧シリンダ41の上側に圧縮空気40が作用する。ピストン45は、ピストンロッド46およびその上に固定されたクランプ11とともに、圧縮空気40によって下方に押圧される。これにより、プッシュロッド23の先端のクランプ11が開く(クランプ11’)。図示されていない空気圧バルブを介して圧縮空気40を遮断すると、ピストン45はピストンロッド46とともにばね47の力で上向きに押圧され、クランプ11は閉じられる。圧縮空気40は、プッシュロッド23の開口部48を介して空気圧シリンダ41に導かれる。開口部48は、供給位置16および移送位置17のクランプ11を空気圧で開閉することができるように配置された長穴の形状を有する。
Figure 0006682622
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Claims (10)

  1. 緯糸(1,2)をクランプするための第1および第2のクランプ(11,12)ならびに前記2つのクランプの各々のためにそれぞれ1つの駆動部(25,29)を有する織機のグリッパ(6)に前記緯糸(1,2)を保持して供給するための装置(5)を備えた織機であって、
    前記2つのクランプ(11,12)は、前記駆動部(25,29)により動作経路(35,36)に沿って互いに独立してそれぞれの供給位置(16,19)、移送位置(17,20)、および準備完了位置(18,21)に移動可能であり、これらの3つの位置は前記織機の挿入側に配置され、前記クランプ(11,12)の前記各供給位置(16,19)は前記グリッパ(6)の走行経路と前記織機の織機筬(9)の筬打ちライン(10)の延伸部との間の領域に配置され、前記クランプ(11,12)の前記各移送位置(17,20)は前記筬打ちライン(10)の前記延伸部の領域に配置され、前記クランプの前記各準備完了位置(18,21)は前記各供給位置および前記各移送位置(16,19;17,20)の上方の領域に配置される、織機において、
    前記クランプの前記駆動部(25,29)は、前記各クランプの前記動作経路(35,36)がそれ自体閉じた形状を有するように前記織機に組み込まれて配置され、前記各クランプ(11,12)は、関連する前記駆動部(25,29)によって、前記各動作経路(35,36)に沿って次々に配置された前記3つの位置、すなわち前記供給位置(16,19)、前記移送位置(17,20)、および前記準備完了位置(18,21)に移動可能であり、
    前記各クランプ(11,12)は、中間に位置する前記移送位置(17,20)に入ることなく、前記準備完了位置(18,21)から前記供給位置(16,19)に移動可能であることを特徴とする、織機。
  2. 前記クランプの前記駆動部(25,29)は、前記クランプの前記動作経路(35,36)がそれぞれ動作面内に延びるように構成されている、請求項1に記載の装置(5)を備えた織機。
  3. 前記各クランプの前記駆動部(25,29)がそれ自体のハウジングまたはキャリアプレート(24,28)にそれぞれ配置されている、請求項1または2に記載の織機。
  4. 駆動部(25,29)、ハウジング(24,28)、およびクランプ(11,12)を備えたモジュール(33,34)が、前記織機の経糸方向に関する前記クランプの前記動作面(35,36)が前記織機の水平面内にある角度だけ曲げられているように、前記織機上に配置されている、請求項3に記載の織機。
  5. 駆動部(25,29)、ハウジング(24,28)、およびクランプ(11,12)を備えたモジュール(33,34)が、前記クランプの前記動作面(35,36)が緯糸方向に延びる前記織機の垂直面内にある角度だけ互いに曲げられているように、前記織機上に配置されている、請求項3または4に記載の織機。
  6. 電子調整手段またはプログラム手段が存在し、前記織機の製織サイクルにおける前記クランプ(11,12)の前記各準備完了位置(18,21)から前記各供給位置(16,19)への動作開始が調整可能またはプログラム可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の織機。
  7. ハウジングまたはキャリアプレート(24,28)、前記緯糸(1,2)用のクランプ(11,12)、および駆動部(25,29)を備え、緯糸(1,2)を保持して織機のグリッパ(6)に供給するためのモジュール(33,34)であって、
    前記クランプ(11,12)は、前記駆動部(25,29)により動作経路(35,36)に沿って様々な異なる位置(16〜18,19〜21)に移動可能であるモジュール(33,34)において、
    前記駆動部(25,29)は、前記クランプの前記動作経路(35,36)がそれ自体閉じられた形状を有するような態様で実装される連結された伝達機構またはリンク機構を含み、前記クランプ(11,12)は、前記駆動部によって、前記動作経路(35,36)に沿って次々に配置された3つの位置(16〜18,19〜21)に移動可能であり、前記クランプ(11,12)は、中間に位置する第2の位置に入ることなく、これらの3つの位置のうちの最後の位置から、これらの3つの位置のうちの第1の位置に移動可能であることを特徴とする、モジュール(33,34)。
  8. 前記駆動部(25,29)がモータ(43)を含み、前記連結された伝達機構またはリンク機構が、前記モータ(43)によって駆動可能なクランク(38)と、さらに前記クランク(38)に接続され且つスライドジョイント(37)に摺動可能に支持されたプッシュロッド(23,27)とを備え、前記スライドジョイント(37)は前記モジュール(33,34)の前記ハウジング(24,28)に対して、さらには前記緯糸用のクランプ(11,12)に対して回転点(39)で支持され、前記プッシュロッド(23,27)に前記クランプ(11,12)が取り付けられている、請求項7に記載のモジュール(33,34)。
  9. 前記プッシュロッド(23,27)が、空気圧ピストン(45)とピストンロッド(46)とを備えた空気圧シリンダ(41)を含み、前記クランプ(11,12)は、前記空気圧シリンダ(41)を作動させることによって前記クランプ(11,12)を開閉できるように前記ピストンロッド(46)に接続されている、請求項8に記載のモジュール(33,34)。
  10. 織機杼口(7)に緯糸(1,2)を保持し、供給し、挿入するための方法であって、少なくとも2つの緯糸(1,2)および前記緯糸(1,2)の挿入のための少なくとも1つのグリッパ(6)が存在し、少なくとも1つの第1および第2のクランプ(11,12)、ならびに少なくとも1つの第1および第2の駆動部(25,29)も存在し、前記クランプは、駆動部(25,29)により異なる動作経路(35,36)上で互いに独立して異なる位置(16〜18,19〜21)に移動され、さらに前記挿入された緯糸(1,2)を切断するための手段(15)を備え、織機の連続する製織サイクルが、
    前記第1の緯糸(1)の端部がクランプされた状態の前記第1のクランプ(11)を、前記第1のクランプの準備完了位置(18)から前記第1のクランプの供給位置(16)に移動させるステップと、
    前記グリッパ(6)によって前記第1の緯糸(1)を把持するステップと、
    前記第1の緯糸(1)を前記織機杼口(7)に挿入するステップと、
    前記第1のクランプ(11)を前記第1のクランプの移送位置(17)に移動させるステップと、
    織機筬(9)の筬打ち動作によって前記織機の筬打ちライン(10)に対して前記第1の緯糸(1)を筬打ちするステップと、
    前記第1の緯糸(1)を前記第1のクランプ(11)によって引き取るステップと、
    新しい第1の緯糸端が生じるように前記第1の緯糸(1)を切断するステップと、
    前記第1の緯糸(1)の前記新しい端部がクランプされた状態の前記第1のクランプ(11)を前記第1のクランプの前記移送位置(17)から前記第1のクランプの前記準備完了位置(18)に移動させるステップと、
    第2の緯糸(2)の端部がクランプされた状態の前記第2のクランプ(12)を前記第2のクランプの準備完了位置(21)から前記第2のクランプの供給位置(19)に移動させるステップと、
    前記グリッパ(6)によって前記第2の緯糸(2)を把持するステップと、
    前記第2の緯糸(2)を前記織機杼口(7)に挿入するステップと、
    前記第2のクランプ(12)を前記第2のクランプの移送位置(20)に移動させるステップと、
    前記織機筬(9)の筬打ち動作によって前記織機の前記筬打ちライン(10)に対して前記第2の緯糸(2)を筬打ちするステップと、
    前記第2の緯糸(2)を前記第2のクランプ(12)によって引き取るステップと、
    新しい第2の緯糸端が生じるように前記第2の緯糸(2)を切断するステップと、
    前記第2の緯糸(2)の前記新しい端部がクランプされた状態の前記第2のクランプ(12)を前記第2のクランプの前記移送位置(20)から前記第2のクランプの前記準備完了位置(21)に移動させるステップと、
    を含む方法において、
    前記クランプの前記駆動部(25,29)は、各クランプの前記動作経路(35,36)がそれ自体閉じた形状を有するように前記織機に組み込まれて配置され、前記各クランプ(11,12)は、関連する前記駆動部(25,29)によって、前記各動作経路(35,36)に沿って次々に配置された3つの位置、すなわち前記供給位置(16,19)、前記移送位置(17,20)、および前記準備完了位置(18,21)に移動され、前記各クランプ(11,12)は、中間に位置する前記移送位置(17,20)に入ることなく、前記準備完了位置(18,21)から前記供給位置(16,19)に移動され、
    前記織機の前記製織サイクル内の前記準備完了位置(18,21)から前記供給位置(16,19)への前記2つのクランプ(11,12)のうちの少なくとも1つの前記動作の動作開始は、前記織機筬(9)の前記筬打ち動作の前記開始から、前記先に挿入された緯糸(1,2)の前記織機の前記筬打ちライン(10)に対する前記筬打ちまでの時間区間で起こる
    ことを特徴とする、方法。
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