JP6682389B2 - 拡張装置及び拡張方法 - Google Patents
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Description
また、フレーム位置づけ手段によって、シートに貼着された被加工物の向きに合わせて、環状フレームの向きを調整できるため、環状フレームに対する被加工物の向きを一様に定めることが可能となり、例えば後工程のピックアップ工程を実施するときにアライメント不良が発生するおそれを低減することができる。
図1に示す拡張装置1は、被加工物に貼着されるシート8を拡張することができる拡張装置の一例である。拡張装置1は、三階層構造となっており、一階層部分において第一方向に延在する装置ベース100aと、二階層部分において第一方向に延在する装置ベース100bと、三階層部分において第一方向に延在する一対のガイドベース103とを有している。装置ベース100bの中央部分には、装置ベース100a側と連通するための開口101が形成されている。一対のガイドベース103には、第一方向に延在するガイドレール104がそれぞれ敷設されている。装置ベース100a,100bの第一方向後方側には中央に開口3を有する環状フレーム2を複数収容するためのフレーム収容部4が連結されている。
フレーム収容部4に収容された環状フレーム2がフレーム保持手段60に保持された際にシート8に貼着された被加工物に対して所定の向きに位置づけられるように環状フレーム2の向きを調整する環状フレーム位置づけ手段62と、保持手段40に保持される被加工物にシート8を貼着する貼着ローラ30と、フレーム保持手段60に保持された環状フレーム2にシート8を貼着するフレーム用貼着ローラ33a,33bと、フレーム保持手段60に保持された環状フレーム2に沿ってシート8を切断する切断手段34とを備え、拡張手段10は、第一方向においてシート8に貼着された被加工物を挟んで互いに対向して配設され、それぞれがシート8を挟持する第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bと、第一方向に直交する第二方向においてシート8に貼着された被加工物を挟んで互いに対向して配設され、それぞれがシート8を挟持する第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとを備えたため、拡張装置1内で被加工物へのシート8の貼着及び被加工物が貼着されたシート8の拡張を行うことができ、従来に比べて作業性が向上する上、チップ間に十分な距離を形成することができる。
また、環状フレーム位置づけ手段62により、シート8に貼着された被加工物の向きにあわせて環状フレーム2の向きを調整することができるため、環状フレーム2に対する被加工物の向きを一様に定めることが可能となり、例えば後工程のピックアップ工程を実施するときにアライメント不良が発生するおそれを低減することができる。
次に、上記した拡張装置1を用いて、個々のチップに分割された被加工物にシート8を貼着するとともに、シート8を拡張して隣接するチップ間に間隔を形成する拡張方法について説明する。本発明の適用対象となる被加工物は、分割予定ラインに沿って分割起点(例えば改質層)が形成された被加工物、または分割予定ラインに沿って個々のチップに分割された被加工物である。
図10に示すように、送り出しローラ22により一端側の送り出しリール20からロール状に巻回されたシート8を第一方向に送り出すとともに、送り出されたシート8を引き込みローラ23,24によって引き込んで巻き取りリール21により巻き取る。このとき、送り出されたシート8の上向きに露出した上面が粘着性を有する粘着面8aとなっている。なお、本実施形態で使用されるシート8は、例えば、ポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の基材層に粘着層が積層されたエキスパンドシートを用いる。
図11に示すように、ウエーハWを保持手段40に搬入する。ウエーハWは、被加工物の一例であって、その表面Waに交差する複数の分割予定ラインにより区画された各領域にデバイスが形成されている。ウエーハWの表面Waには、デバイスを保護するための保護テープTが貼着されている。表面Waと反対側の裏面は、後述する貼着ステップでシート8に貼着される被貼着面Wbとなっている。本実施形態に示すウエーハWは、例えばレーザー光線の照射により分割予定ラインに沿った改質層がウエーハWの内部に形成され、例えば研削装置において薄化され改質層を起点に個々のチップに分割されている。
図12に示すように、ウエーハWを保持手段40で保持するとともに、シート送り出しステップで送り出されたシート8の粘着面8aにウエーハWの被貼着面Wbを対面させる。具体的には、保持テーブル41の保持面41aでウエーハWの表面Wa側を保持した状態で、図6に示した回転軸44が回転し保持テーブル41の保持面41aを反転させウエーハWの被貼着面Wbを下向きに露出させる。次いで、保持手段40は、図5に示した走行部401の走行により所望の位置に移動してから、移動部400によって保持テーブル41を下降させてシート8から数mm程度上方の位置にウエーハWの被貼着面Wbを位置づけ、シート8の粘着面8aにウエーハWの被貼着面Wbを対面させる。なお、保持手段40は、保持テーブル41を反転させずに所望の位置に移動してから保持テーブル41を反転させて、シート8から数mm程度上方の位置にウエーハWの被貼着面Wbを位置づけるようにしてもよい。
被加工物対面ステップを実施した後、図13に示すように、第一方向においてウエーハWを挟んで互いに対向した第一挟持手段10Aと第二挟持手段Bとでシート8を挟持するとともに、第一方向に直交する第二方向においてウエーハWを挟んで互いに対向した第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとでシート8を挟持する。まず、2つの第一方向移動手段14aを作動させ、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとが互いに接近するように図4に示した各スライド部131を第一方向に水平移動させる。また、2つの第二方向移動手段14bを作動させ、第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとが互いに接近するように各スライド部135を第二方向に水平移動させる。このようにして、第一挟持手段10A,第二挟持手段10B,第三挟持手段10C及び第四挟持手段10Dを互いに接近させる。
挟持ステップを実施した後貼着ステップを実施する前に、第一方向においてシート8に撓みが発生している場合は、図14に示すように、第一方向においてシート8を拡張させてシート8の撓みを解消する。具体的には、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとがシート8の上下面を挟持した状態で第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとを互いに離反するように移動させる。すなわち、図13に示した2つの第一方向移動手段14aを作動させ、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとが互いに離反するように、図4に示した各スライド部131を凹部102aにおいて第一方向に水平移動させ、各下側挟持部110のローラ113と各上側挟持部120のローラ123とによって挟持されたシート8をそれぞれ外側に向けて引っ張る。その結果、第一方向においてシート8が伸張されて撓みが解消される。
次いで、第二方向においてシート8に撓みが発生している場合は、図15に示すように、第二方向においてシート8を拡張させてシート8の撓みを解消する。第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとがシート8の上下面を挟持した状態で第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとを互いに離反するように移動させる。すなわち、図13に示した2つの第二方向移動手段14bを作動させ、第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとが互いに離反するように、図4に示した各スライド部135を凹部102bにおいて第二方向に水平移動させ、各下側挟持部110のローラ113と各上側挟持部120のローラ123とによって挟持されたシート8をそれぞれ外側に向けて引っ張る。その結果、第二方向においてシート8が伸張されて撓みが解消される。
挟持ステップを実施した後(事前第一方向拡張ステップ及び事前第二方向拡張ステップを実施した後はその後)、図16に示すように、シート8の粘着面8aの反対側からシート8を押圧してシート8をウエーハWに貼着する。具体的には、エアシリンダ302においてピストン303が上昇することにより、貼着ローラ30をシート8の下面に接触させる。続いて貼着ローラ30を回転させながらシート8の下面を上方に押圧するとともに、図3に示した第一方向送り手段37により移動基台373を第一方向に移動させ貼着ローラ30を転動させる。転動する貼着ローラ30の押圧にともない、シート8をウエーハWの被貼着面Wbに向けて押し付けることにより、被貼着面Wbの全面にシート8の粘着面8aを貼着する。その後、エアシリンダ302においてピストン303が下降し、シート8から貼着ローラ30を退避させる。このとき、第一挟持手段10A,第二挟持手段10B,図15に示した第三挟持手段10C及び第四挟持手段10Dによりシート8の上下面は挟持されており、この状態は後述するシート切断ステップが完了するまで維持される。
貼着ステップを実施した後、図17に示すように、シート8に貼着されたウエーハWを保持手段40から放す。具体的には、図3に示した第一方向送り手段37により移動基台373が第一方向に移動し、リリーステーブル311を第一方向に移動させる。続いてエアシリンダ312においてピストン313が上昇することによりリリーステーブル311を上昇させ、保持手段40と対向した位置にリリーステーブル311を位置づける。すなわち、リリーステーブル311がシート8を介して保持テーブル41が保持するウエーハWの被貼着面Wb側に接触する。その後、保持テーブル41がウエーハWの吸引を解除するとともに、リリーステーブル311によりウエーハWを吸引保持する。このようにして、保持テーブル41からリリーステーブル311へウエーハWの吸引保持を引き継ぐことで、ウエーハWに破損が生じるのを低減することができる。
次に、剥離ユニット50を用いて保護テープTをウエーハWの表面Waから剥離する。まず、図18に示すように、リリーステーブル311の上方にテープ保持手段50A及び剥離起点部生成手段50Cを移動させる。この際、ウエーハWに貼着された保護テープTの外周端部のわずかに外周部分を剥離起点部生成手段50Cにおける先端針状部材58の先端の直下に位置づける。その後、図9に示した第4エアシリンダ51dを作動させて、先端針状部材58の先端を保護テープTの外周端部に近接する位置まで降下させる。
次に、図25に示すように、第一方向においてシート8をさらに拡張して個々のチップC間の間隔を形成する。具体的には、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとがシート8を挟持した状態で第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとを第一方向において互いに離反するように移動させる。すなわち、図4に示した2つの第一方向移動手段14aを作動させ、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bとが互いに離反するように、各スライド部131を凹部102aにおいて第一方向に移動させ、各下側挟持部110のローラ113と各上側挟持部120のローラ123とによって挟持されたシート8をそれぞれ外側に引っ張る。シート8がさらに拡張することにともない、隣り合うチップCの間の間隔が大きくなり、各チップCの間に十分な間隔を形成することができる。これにより、ウエーハWの搬送時に隣り合うチップC同士が接触することを防止できる。
続いて、図26に示すように、第二方向においてシート8をさらに拡張して個々のチップC間の間隔を形成する。具体的には、第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとがシート8を挟持した状態で第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとを第二方向において互いに離反するように移動させる。すなわち、図4に示した2つの第二方向移動手段14bを作動させ、第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとが互いに離反するように、各スライド部135を凹部102bにおいて第二方向に移動させ、各下側挟持部110のローラ113と各上側挟持部120のローラ123とによって挟持されたシート8をそれぞれ外側に引っ張る。シート8がさらに拡張することにともない、隣り合うチップCの間の間隔が拡がり、各チップCの間に十分な間隔を形成することができる。これにより、第一方向拡張ステップと同様に、ウエーハWの搬送時に隣り合うチップC同士が接触することを防止できる。なお、本実施形態では、第一方向拡張ステップを実施した後に第二方向拡張ステップを実施しているが、この場合に限られず、第一方向拡張ステップと第二方向拡張ステップとを同時に実施してもよいし、第二方向の拡張をしてから第一方向の拡張を行ってもよい。また、シート8の第一方向の拡張量と第二方向の拡張量とは、等しくてもよいし、異なっていてもよい。
ここで、第一方向拡張ステップ及び第二方向拡張ステップにより拡張されたウエーハWのうち、個々のチップCに分割されていない未分割領域(改質層を起点に分割されなかった領域)がある場合は、図3に示した分割手段35によってウエーハWに外力を付与することにより、個々のチップCに分割する。例えば、第一方向においてウエーハWに未分割領域がある場合は、回転テーブル36を回転させることにより、スキージ350の延在方向を第一方向に合わせるとともに、第二方向送り手段38により移動基台383を第二方向に移動させ未分割領域に対応する位置にスキージ350を位置づける。続いて、スキージ350を上昇させてシート8を介してウエーハWに接触させスリット351を通じてウエーハWを吸引することにより、未分割領域を分割して個々のチップCに分割する。なお、未分割領域分割ステップは、少なくともフレーム貼着ステップを実施する前に行う。
次に、図27に示すように、フレーム保持手段60によって、フレーム収容部4から環状フレーム2を搬出して保持する。具体的には、フレーム保持手段60は、図5に示した走行部601が第一方向に移動することにより、フレーム保持部61をフレーム収容部4の上方側に移動させる。続いて、移動部600がフレーム収容部4に接近する方向に下降し、フレーム保持部61をフレームストッカー5に積層されている環状フレーム2のうち、最上部の環状フレーム2に接触させる。そして、図示しない吸引源の吸引力をフレーム保持部61に作用させて環状フレーム2を吸引保持する。
フレーム保持部61で保持した環状フレーム2の向きを、シート8に貼着されたウエーハWに対して所定の向きに調整する。具体的には、図5に示した環状フレーム位置づけ手段62によって、フレーム保持部61の第二方向の位置を調整しつつ、シート8に貼着されたウエーハWの向きに合わせてフレーム保持部61を例えば90°回転させることにより、図2に示した環状フレーム2の切り欠き200の向きを第一方向又は第二方向に向かせて、環状フレーム2の向きをウエーハWの向きに一致させる。フレーム向き調整ステップは、フレーム保持ステップを開始した後、後述するフレーム貼着ステップを実施するまでに実施すればよい。
第一方向拡張ステップと第二方向拡張ステップとフレーム保持ステップとを実施した後、図28に示すように、フレーム保持手段60によって環状フレーム2をシート8に対面させる。具体的には、フレーム保持手段60は、第一挟持手段10Aと第二挟持手段10Bと図26に示した第三挟持手段10Cと第四挟持手段10Dとでシート8を挟持した状態で、シート8の粘着面8aに、フレーム保持手段60で保持された環状フレーム2を対面させるとともに開口3内にウエーハを位置づける。
フレーム位置づけステップを実施したら、図29に示すように、シート8の粘着面8aに対面して位置づけられた環状フレーム2にシート8を貼着する。具体的には、昇降機構によりフレーム用貼着ローラ33a,33bが上昇し、シート8の下面にフレーム用貼着ローラ33a,33bを接触させる。続いて図3に示した回転テーブル36が少なくとも1回転することによりフレーム用貼着ローラ33a,33bを環状フレーム2に沿って転動させながらシート8の下面を上方に押圧することにより、環状フレーム2にシート8の粘着面8aを貼着する。環状フレーム2にシート8が貼着された後、フレーム用貼着ローラ33a,33bを下降させてシート8から退避させる。
フレーム貼着ステップを実施した後、図30に示すように、環状フレーム2に沿ってシート8を切断する。具体的には、昇降機構により切断手段34が上昇してシート8に切り込ませ、図3に示した回転テーブル36が少なくとも1回転することにより、環状フレーム2に沿って切断手段34を円形に移動させることによりシート8を切断する。
シート切断ステップを実施した後、図31に示すように、環状フレーム2にシート8を介してウエーハWが貼着されたフレームユニット9が形成される。そして、フレーム保持手段60はフレームユニット9を保持した状態で上昇することにより、シート8が切断された位置Pからフレームユニット9を搬出し、次工程(例えば実装工程)にフレームユニット9を移送する。
4:フレーム収容部 5:フレームストッカー 6:台車 7:キャスター
8:シート 8a:粘着面 9:フレームユニット 10:拡張手段
10A:第一挟持手段 10B:第二挟持手段 10C:第三挟持手段
10D:第四挟持手段
11a,11b:下側挟持機構 12a,12b:上側挟持機構
13a,13b:可動基台 14a:第一方向移動手段 14b:第二方向移動手段
15:下側昇降手段 16:上側昇降手段
20:送り出しリール 21:巻き取りリール 22:送り出しローラ
23,24:引き込みローラ 30:貼着ローラ 31:リリース手段 32:固定基台
33a,33b:フレーム用貼着ローラ 34:切断手段 35:分割手段
36:回転テーブル 37:第一方向送り手段 38:第二方向送り手段
40:保持手段 41:保持テーブル 42:回転テーブル 43:ベース
44:回転軸 45:支持部
50:剥離ユニット 50A:テープ保持手段 50B:折り曲げローラ移動手段
50C:剥離起点部生成手段 51a:第1エアシリンダ 51b:第2エアシリンダ
51c:第3エアシリンダ 51d:第4エアシリンダ 511,512:挟持片
52:保持ベース 53:保持板 54:支持フレーム 55:折り曲げローラ
56:アーム部材 57:先端部材 58:先端針状部材 59:エアーノズル
60:フレーム保持手段 61:フレーム保持部
62:環状フレーム位置づけ手段 620:ガイドレール 621:可動板
70:ロボットハンド
Claims (2)
- 交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成された被加工物、または交差する複数の分割予定ラインに沿って個々のチップに分割された被加工物に粘着面を有したシートを貼着するとともに貼着された該シートを拡張して隣接するチップ間に間隔を形成する拡張装置であって、
被加工物が貼着されたシートを拡張する拡張手段と、
該拡張手段で拡張される該シートの上方で該シートに貼着される被加工物の被貼着面を該シートの該粘着面に対面させた状態で保持する保持手段と、
被加工物が貼着される該シートを介して該保持手段に対面して配設され、該保持手段で保持された被加工物に該シートを貼着する貼着ローラと、
該拡張手段で拡張された該シートの上方で中央に開口を有するとともに向きを示す印が形成された環状フレームを、該開口内に該シートに貼着された被加工物が位置づけられるように保持するフレーム保持手段と、
該環状フレームを収容するフレーム収容部と、
該フレーム収容部に収容された該環状フレームが該フレーム保持手段に保持された際に該シートに貼着された被加工物に対して所定の向きに位置づけられるように該環状フレームの向きを調整する環状フレーム位置づけ手段と、
被加工物が貼着される該シートの下方側に配設され該フレーム保持手段に保持された該環状フレームに該シートを貼着するフレーム用貼着ローラと、
被加工物が貼着される該シートの下方側に配設され該フレーム保持手段に保持された該環状フレームに沿って該シートを切断する切断手段と、を備え、
該拡張手段は、第一方向において該シートに貼着される被加工物を挟んで互いに対向して配設され、それぞれが該シートを挟持する第一挟持手段と第二挟持手段と、該第一方向に直交する第二方向において該シートに貼着される被加工物を挟んで互いに対向して配設され、それぞれが該シートを挟持する第三挟持手段と第四挟持手段と、該第一挟持手段と該第二挟持手段とを該第一方向において互いに離反する向きに移動可能とするとともに該第三挟持手段と該第四挟持手段とを該第二方向において互いに離反する向きに移動可能とする移動手段と、を備える拡張装置。 - 交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成された被加工物、または交差する複数の分割予定ラインに沿って個々のチップに分割された被加工物に粘着面を有したシートを貼着するとともに貼着された該シートを拡張して隣接するチップ間に間隔を形成する拡張方法であって、
一端でロール状に巻回された該シートを送り出すとともに送り出された該シートを他端で巻き取るシート送り出しステップと、
被加工物を保持手段で保持するとともに該シート送り出しステップで送り出された該シートの該粘着面に被加工物の被貼着面を対面させる被加工物対面ステップと、
被加工物対面ステップを実施した後、第一方向において被加工物を挟んで互いに対向した第一挟持手段と第二挟持手段とで該シートを挟持するとともに、該第一方向に直交する第二方向において被加工物を挟んで互いに対向した第三挟持手段と第四挟持手段とで該シートを挟持する挟持ステップと、
該挟持ステップを実施した後、該シートの該粘着面の反対側から該シートを押圧して該シートを被加工物に貼着する貼着ステップと、
該貼着ステップを実施した後、該シートに貼着された被加工物を該保持手段から放すリリースステップと、
該リリースステップを実施した後、該第一挟持手段と該第二挟持手段とが該シートを挟持した状態で該第一挟持手段と該第二挟持手段とを互いに離反するよう移動させて該シートを該第一方向に拡張させる第一方向拡張ステップと、
該リリースステップを実施した後、該第三挟持手段と該第四挟持手段とが該シートを挟持した状態で該第三挟持手段と該第四挟持手段とを互いに離反するよう移動させて該シートを該第二方向に拡張させる第二方向拡張ステップと、
中央に開口を有するとともに向きを示す印が形成された環状フレームをフレーム収容部から搬出してフレーム保持手段で保持するフレーム保持ステップと、
該第一方向拡張ステップと該第二方向拡張ステップと該フレーム保持ステップとを実施した後、該第一挟持手段と該第二挟持手段と該第三挟持手段と該第四挟持手段とで該シートを挟持した状態で、該シートの該粘着面に、該フレーム保持手段で保持された該環状フレームを対面させるとともに該開口内に被加工物を位置づけるフレーム位置づけステップと、
該フレーム位置づけステップで該粘着面に対面して位置づけられた該環状フレームに該シートを貼着するフレーム貼着ステップと、
該フレーム貼着ステップを実施した後、該環状フレームに沿って該シートを切断するシート切断ステップと、
該シート切断ステップを実施した後、該環状フレームに該シートを介して被加工物が貼着されたフレームユニットを該シート上から搬出する搬出ステップと、を備え、
該フレーム保持ステップを開始した後、該フレーム貼着ステップを実施するまでに該環状フレームを該シートに貼着された被加工物に対して所定の向きに位置づけるフレーム向き調整ステップを更に備えた拡張方法。
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