JP6682244B2 - ベッド用サイド部材の固定部材 - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドの側柵等のベッド用サイド部材をベッド側部に着脱自在に設置するために、ベッド側部に設けた筒状の1対の取着用孔内に、夫々ベッド用サイド部材の脚棒を挿入し、1対の脚棒間の間隔を調整することにより、脚棒の外面と取着用孔内面との間の摩擦により前記脚棒を前記取着用孔内に固定するベッド用サイド部材の固定部材に関する。ベッド用サイド部材には、ベッド上に横たわる人がベッドから落下しないように柵となるベッド用側柵の他、ベッドのボトムをベッド幅方向に広げるためのサイドサポート等、ベッドサイドに取り付けられる種々のベッド用のサイド部材が含まれる。
ベッドの側部には、ベッドからベッド使用者が落下しないようにするために、側柵が設置されるようになっている。また、この側柵は、医師の治療行為及び看護師又は介護士の看護・介護行為を妨げないようにするため、必要な場合には、取り外しすることができるようになっている。このように、側柵をベッド側部に取り付けるために、ベッド側部の側柵取り付け位置に、1対の筒状の取着用孔を設置し、ベッド側柵の下縁部に、1対の脚棒を略平行に設け、各脚棒を夫々取着用孔内に挿入すると共に、脚棒間の間隔を広げて脚棒を取着用孔の内面に押圧することにより、摩擦により脚棒を取着用孔に固定する。また、側柵をベッド側部から取り外すためには、脚棒の取着用孔への押圧を解除することができるようになっている(特許文献1)。
この特許文献1に記載の従来技術においては、偏心させた脚部を回動させてベッドに固定するように構成した固定機構が開示されている。そして、固定状態で、その操作ハンドルを保持するために、固定機構のロック時における操作ハンドルと固定柵部との間に、保持装置が設けられている。この保持装置は、前記保持装置の前記操作ハンドル側に、操作ハンドルを保持する保持溝を設けると共に、前記操作ハンドルの回動操作に伴いこの保持装置が上下に揺動するように、弾性変形する取付片を設けたものである。
特開2012−70767
しかしながら、この特許文献1に記載の従来技術においては、偏心した脚部下部と、他方の脚部との間の間隔を変化させ、脚部下部を取着用孔に押圧して、その摩擦力により脚部と取着用孔とを固定するものであるが、この取着用孔への押圧力が変動しやすく、ひいては、摩擦力が変動し、脚部を取着用孔に固定するための固定力が変動するという問題点がある。
また、特許文献1に記載の従来技術においては、操作ハンドルにより、偏心した脚部下部を回転させて、この脚部下部と取着用孔との固定及び固定解除を行っているが、脚部の固定状態では、操作ハンドルは単に凹部に嵌め込まれてその位置に保持されているだけであるので、外力が作用したときに操作ハンドルが容易に凹部から外れてしまうという問題点がある。操作ハンドルが不用意に所定の保持位置から外れてしまうと、操作ハンドルがベッドのフレーム側にまで回転してしまい、ベッドフレーム又は側柵の破損が生じる可能性がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、脚部を取着用孔に一定の固定力で固定することができるベッド用サイド部材の固定部材を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、偏芯脚部を取着用孔に締め付けるためのレバーを、偏芯脚部を取着用孔に固定する固定状態で、確実に所定位置に保持し、不用意にレバーが回動してしまうことを防止できるベッド用サイド部材の固定部材を提供することにある。
本発明は、ベッドフレームに設けられた1対の取着用孔が設けられた取着部材を利用して、ベッド用サイド部材を前記ベッドフレームに固定するベッド用サイド部材の固定部材において、
前記ベッド用サイド部材に支持され、少なくとも一方はその回転軸の周りに回動可能の1対の脚部と、
前記回動可能な脚部の少なくとも一方を回動させるレバーと、
を有し、前記レバーにより回動される脚部は、前記取着用孔に挿入される部分が、前記ベッド用サイド部材に回動可能に支持される部分に対して、偏芯しており、
この偏芯部分における上部に、前記偏芯部分における下部よりも小径又は凹部からなる段差が設けられていることを特徴とするベッド用サイド部材の固定部材である。
本願発明に係るベッド用サイド部材の固定部材は、
ベッドフレームに設けられた1対の筒状の取着用孔が設けられた取着部材を利用して、ベッド用サイド部材を前記ベッドフレームに固定するベッド用サイド部材の固定部材において、
前記サイド部材に軸方向を垂直にして設けられた円筒状の支持部材と、
棒状の上部分がこの支持部材内に挿入され、前記支持部材の軸を中心として回転可能に支持され、棒状の下部分が、前記上部分に対してその軸芯に対して偏芯した状態で設けられ、前記取着用孔の他方に挿入される第1の脚部と、
前記サイド部材に軸方向を垂直にして配置され、前記取着用孔の一方に挿入される棒状の第2の脚部と、
前記第1の脚部の前記上部分に連結部にて連結され、前記第1の脚部を回動させるためのレバーと、
を有し、
前記第1の脚部の前記下部分に、前記連結部から所定の軸方向の長さにわたり、その側面又は周面が凹む段差が設けられており、
前記レバーの回動により、前記第1の脚部の偏芯した下部分と前記第2の脚部との間隔が変化して、前記取着用孔に対する押圧力が変化することにより、前記第1の脚部の下部分及び前記第2の脚部と、前記取着用孔との間の固定状態又は非固定状態が選択されることを特徴とする。
また、この場合に、上記発明において、
前記支持部材は、
円筒状の本体部と、
前記本体部の下端に形成され、円輪の一部が欠落した形状の係止部と、
を有し、
前記第1の脚部は、前記上部分の側面に設けられた突起状の凸部を有し、
この第1の脚部には、筒状のストッパが外嵌され、
前記ストッパは、
その内面に内側に突出するように形成された第1の突起と、
その下端から下方に突出するように形成された第2の突起と、
を有し、
前記ストッパは前記係止部に外嵌され、前記第1の突起が前記係止部の前記欠落部を移動可能に、前記支持部材の前記本体部に対して回動し、
前記レバーを介して前記第1の脚部が回動すると、それにつれて前記凸部が回動し、前記ストッパの前記第2の突起に当接して前記ストッパを回動させ、
前記第1の突起が前記支持部材の前記係止部の両端のいずれか一方の係止端部に当接して、前記レバーの回動域が規制されるように構成することができる。
この場合に、
前記ベッド用サイド部材は、そのサイド部材フレームを覆うフレームカバーを有し、
前記第1の脚部は、前記レバーを覆うレバーカバーを有し、
前記レバーが、前記第1の脚部の下部分及び前記第2の脚部と前記取着用孔との非固定状態にあるときに、前記フレームカバー及び前記レバーカバーのいずれか一方に設けた突起と、他方に設けた凹部とが係合して、前記レバーがその非固定状態の位置に一時的に保持されるように構成することができる。
更に、上記発明において、
前記第1の脚部に設けられたストッパと、
前記レバーを覆うと共に、前記レバーに対して、前記一方向に移動可能のレバーカバーと、
を有し、
前記ストッパは、
前記レバーカバーに形成された凹部又は凸部からなる第1係止部と、
前記固定状態において前記第1係止部に対向する位置の前記サイド部材に設けられ、前記第1係止部に嵌合可能の凸部又は凹部からなる第2係止部と、
前記レバーカバーを前記一方向における前記第1の脚部の前記上半部分に向かう方向に付勢する弾性部材と、
を有し、
前記固定状態において、前記レバーカバーは、前記弾性部材により、前記第1係止部と前記第2係止部との嵌合状態が維持される方向の付勢力を付与されるように構成することができる。
本発明によれば、第1の脚部の下半部分と上半部分とが偏芯しているので、第1の脚部の上半部分の回動により、第1の脚部の下半部分と第2の脚部との間の距離が変動し、これらの第1の脚部の下半部分及び第2の脚部と、取着用孔との間の押圧力が変化して、押圧力が高い状態で、前記第1の脚部及び第2の脚部を前記取着用孔に固定することができ、押圧力が小さい状態で、前記第1の脚部及び第2の脚部を前記取着用孔から抜き出すことができる。この場合に、前記第1の脚部の偏芯した下部分は、前記連結部から所定の長さにわたり、側面又は周面が凹む段差となっている。このため、第1及び第2の脚部を取着用孔に挿入して、ベッド用サイド部材を取着部材に装着した場合に、レバーの連結部が取着部材に接触して支持されると、前記段差の部分は、取着用孔に接触せず、段差の下方の下部分が取着用孔に接触し、この段差との境界の下部分、即ち、下部分の肩の部分が取着用孔の内面に接触して、これを押圧する。また、取着部材を覆うカバーが設けられた場合も、段差の部分はカバーの孔には接触せず、段差の下方の下部分が取着用孔に接触する。よって、第1の脚部の段差の下方の下部分の肩部は、常に取着用孔の内面に接触し、常に一定の応力で、取着用孔を押圧する。このため、ベッド用サイド部材は、常に一定の固定力で取着部材に固定される。
また、本願請求項2に係る発明によれば、ストッパが回動してその第1の突起が前記係止部の係止端部に当接して、レバーの回動域が規制される。よって、レバーに不用意に荷重が印加されても、レバーがベッドフレーム側に回動してしまうことがなく、レバーによりベッドフレーム又はサイド部材が損傷を受けることが防止される。
更に、本願請求項4に係る発明においても、固定状態において、レバーカバーは、弾性部材により、第1係止部と第2係止部との嵌合状態が維持される方向の付勢力を付与されるので、レバーに不用意に荷重が印加されても、レバーがベッドフレーム側に回動してしまうことがなく、レバーによりベッドフレーム又はサイド部材が損傷を受けることが防止される。
本願発明の実施形態の固定部材が取り付けられたベッド用サイド部材(側柵)を示す全体図である。 固定部材を示す正面図である。 同じく、本実施形態の固定部材が取り付けられたベッド用側柵を示す全体図である。 同じく、固定部材を示す正面図である。 固定部材を示す正面図である。 ベッド側柵の脚部とレバーとの連結部を示す正面図である。 ベッド側柵における脚部を支持する支持部を示す斜視図である。 脚部を示す斜視図である。 ストッパを示す斜視図である。 本実施形態の固定部材の組立状態を示す図である。 ストッパ9の構造を示す下面図である。 ストッパ9と脚部中間部62との関係を示す斜視図である。 カバー8の凹部83を示す斜視図である。 カバー4の突起41を示す斜視図である。 突起41と凹部83との係合状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態の全体を示す正面図である。 同じく、他の実施形態のストッパの構造を示す図である。 同じく、他の実施形態のストッパの機構を示す正面図である。 取着部材及びカバーを示す側面図である。 第1及び第2の脚部を取着用孔に挿入した状態を示す正面断面図である。 本発明の比較例の動作原理を示す模式図である。 本発明の実施例の動作原理を示す模式図である。 本発明の他の実施形態を示す模式図である。 本発明の実施形態の使用態様を示す模式図である。
以下、本発明をベッド用側柵に適用した実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施形態の固定部材10が取り付けられた固定状態のベッド用側柵1を示す全体図、図2及び図5は同じく固定部材を示す正面図、図3は、本実施形態の固定部材が取り付けられた非固定状態のベッド用側柵を示す全体図、図4(a)は同じくその第1の脚部6の近傍を示す拡大図、図4(b)は同じくその第2の脚部7の近傍を示す拡大図である。また、図6はベッド側柵の脚部とレバーとの連結部を示す正面図、図7はベッド側柵における脚部を支持する支持部を示す斜視図、図8は脚部を示す斜視図、図9はストッパを示す斜視図である。図19はベッドの長辺側フレーム110のベッド幅方向の断面図(横断面図)、図20(b)はベッドの長辺側フレーム110のベッド長手方向の断面図である。ベッドの長辺側フレーム110には、その長手方向に離隔して、1対の脚部取着用孔113が固定されている。この取着用孔113は円筒状をなし、その軸方向を垂直にして配置されている。図1及び図3に示すように、ベッド側柵1は、その棒状の脚部6,7を、ベッドの矩形のフレームの長辺側フレーム110に固定された1対の取着用孔113内に挿入することにより、ベッド側部に立設されるようになっている。脚部6、7は、円棒状をなし、取着用孔は円筒状をなして、脚部6,7が遊嵌されるに十分な大きさの内径を有している。脚部6は側柵1の下端縁部に対して回転可能に連結されており、脚部7は側柵1の下端縁部に固定されていて、脚部6,7は相互に平行に鉛直下方を向いている。なお、図10に示すように、ベッド長辺側のベッドフレーム110は、断面がコ字形をなし、その上壁及び下壁に架け渡すように円筒状の取着用孔113が固定されているが、ベッド使用時の意匠を考慮して、フレーム110には、カバー111が装着される場合がある。このカバー111も断面コ字状をなし、フレーム110に側面から嵌め込まれるようになっている。そして、カバー111の上壁下面には、図20(a)に示すように、脚部6,7を挿通して案内する案内孔112が固定されている。
側柵1のフレーム2は脚部6,7により支持されて、ベッド側部に立設され、側柵1の他のフレーム3は、垂直に配置された回動軸11により、フレーム2に相互に回動可能に連結されている。そして、フレーム3とフレーム2とを同一面上に配置させた場合に、ベッドの長辺縁部の広大な領域で、ベッド上の患者が落下しないように防護し、フレーム3をフレーム2に対して折りたたむように回動させた場合には、患者がベッド上に移乗し、又はベッドから離床することを可能とする。
フレーム2及びフレーム3は、夫々カバー4,5により覆われている。これらのカバー4,5は、半割の板状の部品同士を、フレーム2,3を間に挟んで重ねて連結することにより組み立てられる。
脚部7は、フレーム2の下縁部に固定されている。一方、脚部6は、フレーム2の下縁部に回動可能に連結されている。即ち、図7に示すように、フレーム2の下縁部は、水平の角筒状の部材2aと、水平の円筒状の部材2bとの間に、垂直の円筒状の連結部2cを配置して組み立てられており、連結部2cは、円筒状の本体部21と、この本体部21の下端部の本体部21より小径の係止部22とから構成されている。係止部22は、本体部21の円周方向の一部に形成されており、その両端部は、係止端部23(23a,23b)となっている。部材2a側の係止端部23a、23b間は、係止部22が欠落している。図10に示すように、係止部22の欠落部は、角筒状部材2a側に位置しており、係止端部23a及び係止端部23bと、係止部22の軸心(本体部21の軸心)とを結ぶ線分が、角筒状部材2aの軸心とがなす角度は、例えば、60°であり、90°未満の角度である。この角度が60°の場合は、係止部22は本体部21の2/3の周長部分に形成されていることになる。
図8に示すように、脚部6は、円柱棒状をなし、上部61と下部63とがその間に中間部62を設けて一体成形されている。上部61は、図10に示すように、部材2cの係止部22の内径に整合する直径を有し、この係止部22内に挿入されて、係止部22と同軸的に回動する。また、上部61の上縁部には、円周方向に延びる溝61aが形成されており、図2に示すように、この溝61aが部材2cの上端から上方に突出して、この溝61aを介して、脚部6が部材2cから落下しないように支持されている。脚部6の中間部62は、上部61よりも若干大径であり、中間部62の側部から、レバー65が中間部62に垂直に、従って水平方向に延びるように固定されている。このレバー65の先端部67は上方に若干屈曲して形成されている。このレバー65及び先端部67は、中間部62と共に、カバー8により覆われている。このカバー8は、先端部67近傍の部分が上方に立ち上がり、この部分に孔82を有する握持部81となっている。カバー8は、その内部に、レバー65とこのレバー65に直交する先端部67とが設けられているので、垂直面内における剛性が確保されている。また、中間部62の上側部であって、レバー65の上方の位置には、突起タイプのストッパ64が形成されている。
脚部6の下部63は上部61と同様に円柱棒状をなすが、その軸芯は、上部61の軸芯から偏倚している。即ち、下部63は上部61に対して偏芯している。このため、フレーム2の部材2c内に挿入された上部61を中心として、脚部6が回動した場合には、下部63の軸芯は上部61の軸芯を中心として、公転する。この下部63は、ベッドフレームに固定された取着用孔内に挿入される。このため、脚部6が回動すると、その下部63は上部61の回動中心に対して偏芯しているので、取着用孔内でその内面に接近したり、逆に離隔する。そして、下部63は、取着用孔の内面に接近して接触した後は、下部63が取着用孔の内面を押圧することになる。
図2に示すように、レバー65が中間部62に固定されており、このレバー65がカバー8により覆われているが、図4(a)に示すように、中間部62と、この中間部62とレバー65との連結部は、連結部カバー85により覆われている。そして、第1の脚部6の下部63は、連結部カバー85に設けた孔から下方に延出しているが、下部63の上端から軸方向に所定の長さにわたり、軸径が小さくなっており、下部63の全体よりも周面が凹んで段差69となっている。また、図4(b)に示すように、第2の脚部7も、フレーム2に対する第2の脚部7の固定部が固定部カバー86により覆われており、固定部カバー86に設けた孔から下方に延出している。この第2の脚部7は、その上部が、軸方向に所定の長さの部分にわたって、第2の脚部7の本体部71より小径となっており、この小径部分は周面が凹んで段差72となっている。
ストッパ9は、円筒状をなし、本体部91は、その内径が係止部22の外径と整合し、本体部91は、係止部22に外嵌して、本体部91が係止部22を中心として回動することができる。つまり、ストッパ9の本体部91の内面91aは係止部22の外面に接触して摺動するが、この内面91aの周方向の一部に内側に突出する突起92が形成されている。また、本体部91の下端縁には、その周方向の一部における外面91bを含む厚さ方向の一部が、下方に突出して、突起93が形成されている。
次に、上述のごとく構成された部材2c、脚部6及びストッパ9の組立方法について、図2〜図6、図11、図12を参照して説明する。先ず、フレーム2の部材2cの下部の係止部22にストッパ9を外嵌する。このとき、ストッパ9の内面91aは、部材2cの係止部22の外面に重なる。そして、ストッパ9の突起92は、係止部22の欠落部に位置し、ストッパ9は、係止部22に外嵌した状態で、突起92が係止端部23aと係止端部23bとに当接するまで、突起92は係止端部23aと係止端部23bとの間を移動することができる。更に、脚部6の上部61を部材2cの内部に挿入する。このとき、脚部6の上部61の周面は、係止部22の内面に接触し、脚部6が回転すると、上部61の周面が係止部22の内面に摺動することになる。また、中間部62の突起状ストッパ64は、ストッパ9の外面突起93に対し、脚部6の長手方向に関して整合する位置にあり、中間部62が回転すると、ストッパ64は突起93の周方向端面に当接する。
カバー8は、図13に示すように、主として、レバー65を覆う棒状の部分から、レバー65の先端部67の部分では上方に延出して板状となり、握持部81を構成している。そして、この握持部81の中間部62側の側面に、凹部83が形成されている。また、図14に示すように、カバー4の側面には、突起41が形成されており、図15に示すように、カバー8が外側に回動(脚部7の反対側に回動)してきた場合に、カバー4の突起41がカバー8の凹部83に嵌合し、カバー8がその位置に係止される。
次に、上述の本実施形態の動作について説明する。側柵1の第1の脚部6の下部63及び第2の脚部7の本体部71を、ベッドフレーム110の取着用孔113に挿入すると、図19及び図20に示すように、第1の脚部6のカバー85と、第2の脚部7のカバー86が、ベッドフレーム110のカバー111の上面に当接して、それ以上の脚部の挿入が阻止される。この状態で、図1及び図2に示すように、カバー8を介してレバー65を脚部7側に回動させると、図2及び図8に示すように、脚部6の上部61及び中間部62に対して偏芯した下部63が、脚部7から遠くなる位置に回動する。このため、脚部7の本端部71と、脚部下部63との間の距離は、大きなもの(第1間隔)となっている。そして、ベッドフレームに設置された1対の取着用孔113内に、脚部本体部71と脚部下部63とが挿入されているので、脚部本体部71と脚部下部63との間隔が広くなると、脚部下部63と脚部7とが、相互に相反する方向に突っ張る状態となり、脚部下部63と脚部本体部71が、取着用孔113の内面に強固に押しつけられ、脚部下部63及び脚部本体部71と取着用孔113内面との間の摩擦力により、脚部下部63及び脚部本体部71が取着用孔113に固定される。これにより、側柵1は、ベッドフレームから抜け出ないように固定配置される。
このとき、図1及び図2に示すように、レバー65が側柵の固定位置にあり、第1の脚部6の偏芯下部63は、他方の第2の脚部7の本体部71との間の距離が最大(第1間隔)の位置に回動している。即ち、第1の脚部6の中間部62をレバー65により回動させ、脚部上部61とこれに同心状の中間部62を中心として、第1の脚部6の全体を回動させて、偏芯脚部下部63を第2の脚部本体部71から最も離隔した位置に回動させている。そして、第1の脚部6は、その脚部上部61がフレーム2の支持部材本体部21に固定され、第2の脚部7は、その上端が同様にフレーム2に固定された状態で、第1の脚部6及び第2の脚部7は取着用孔113を広げる方向に取着用孔113に応力を及ぼす。即ち、第1の脚部6及び第2の脚部7はその上端が固定的に配置され、双方の下部で取着用孔113に対し広げる方向に応力を及ぼし、その反力で、第1の脚部6の下部63及び第2の脚部7の本体部71には、取着用孔113から、相互に接近する方向に応力を受ける。従って、側柵1の固定状態(図1,図2)では、第1の脚部6及び第2の脚部7はその軸芯が、逆「ハ」字状をなして、若干傾斜する。このため、図20に示すように、第1の脚部6及び第2の脚部7における取着用孔113の内面に接触する部位は、段差69,72との境界の下部63及び本体部71の上端、即ち、下部63及び本体部71の肩部である。段差69及び段差72の長さは、これらのカバー111及びガイド112の想定される長さを考慮して、段差69及び段差73の下端がこれらを通り過ぎるものにする。これにより、本発明においては、脚部下部63及び本体部71の肩部が取着用孔113の内面に接触するので、カバー111が存在しない場合、及びカバー111とフレーム110との間の間隔が異なる場合等、第1の脚部6及び第2の脚部7の取着用孔113内への挿入長さが変動しても、第1の脚部6及び第2の脚部7は、常に、脚部下部63の肩部及び本体部71の肩部にて、取着用孔113の内面に接触し、必ず、これらの肩部が取着用孔113から反力を受ける。このため、レバー65及びカバー8が図1及び図2に示す側柵1の固定位置に回動しているときには、脚部下部63は本体部71から最も遠い位置に回動していて、脚部下部63及び本体部71の肩部間の間隔は常に一定である。よって、この肩部の接触位置が取着用孔113の上下方向に変動しても、肩部の接触位置の相互間の間隔は常に一定であり、常に一定の反力を受ける。従って、第1の脚部6及び第2の脚部7の取着用孔への挿入深さの変動に拘わらず、第1の脚部6及び第2の脚部7は常に一定の固定力で、取着用孔に固定される。なお、段差69及び段差72が存在しない場合は、脚部下部63及び本体部71の挿入深さが異なると、逆「ハ」字状に傾斜する1対の脚部6,7は、その長手方向の異なる位置で、取着用孔113の内面又はカバー111若しくはガイド112の内面に接触する。よって、側柵1をフレーム110に固定したときに、脚部下部63及び脚部7間の間隔が挿入深さにより異なり、取着用孔113から一定の反力を受けることができない。よって、固定力が変動する。
更に、詳述すると、図21(a)は段差を有しない脚部下部63aの押込深さ(挿入長さ)と、取着用孔113との関係を示す模式図である。1対の偏芯した脚部下部63aが相互に離反した位置に回動した場合に、この脚部下部63aは、取着用孔113の相互に離反した位置の上端縁に接触し、この上端縁から反力を受ける。この場合に、押込深さが浅いケースAの場合は、図21(b)に示すように、Hの深さ位置で接触し、押込深さが深いケースBの場合は、Hの深さ位置で接触する。取着用孔113の上縁部に接触する脚部下部63aの位置が高いほど、偏芯脚部下部63aが回動したときに取着用孔113の上縁部から受ける反力が大きくなり、脚部下部63aを曲げようとする力が大きくなるため、脚部下部63aを取着用孔113に固定しようとする固定力が大きくなる。このため、脚部を回動させるために必要な駆動力(操作力)も大きくなる。つまり、ケースBの方がケースAよりも固定力及び操作力が大きくなり、脚部下部63aの挿入用孔113への差込深さの相違により、固定力及び操作力が変動する。
これに対し、図22(a)に示す本発明の実施形態のように、脚部下部63及び脚部本体部71が夫々段差69、72を有する場合、脚部6及び7の押込深さが異なっていても、脚部下部63及び本体部71が取着用孔113の内面と接触する位置は、脚部下部63及び本体部71の段差69,72の下端、即ち、脚部下部63及び本体部71の夫々肩部である。よって、図22(b)に示すように、ケースAの接触位置Hは、ケースBの接触位置Hと同一である。このため、脚部下部63及び本体部71の取着用孔113への押込深さが相違しても、ケースA及びケースBのいずれの場合も接触位置は同一である。従って、ケースA及びケースBの場合のいずれの場合も、固定力及び操作力は同一であり、押込深さが変動しても固定力及び操作力は一定である。
なお、段差69を設けることによる固定力及び操作力の一定化は、図24(a)に示す上述の実施形態のように、カバー111が設けられている場合に限らず、図24(b)に示すように、ベッドフレーム110にカバー111が設けられていない場合についても同様に機能する。
次に、レバー65の係止機構について説明する。レバー65は、その先端部67が脚部7側を向き、レバー65がフレーム2又はカバー4と平行になっている。このときの脚部6とストッパ9との関係は、図10(b)及び図12に示すように、上面視で、レバー65が反時計方向に回転したことによるものであり、レバー65が反時計方向に回転することにより、脚部上部61が反時計方向に回転し、脚部上部61と一体的な脚部中間部62も反時計方向に回転し、その結果、脚部中間部62に設けられたストッパ64も反時計方向に回転して、ストッパ9の下端の突起93に当接し、ストッパ64が突起93を押して、ストッパ9を反時計方向に回転させる。その結果、ストッパ9の上端の突起92が反時計方向に回転して、最終的に、部材2cの係止部22の係止端部23bに当接する。このようにして、突起92が係止端部23bに当接すると、ストッパ9はそれ以上回転できず、停止した突起93に阻止されて、脚部6もそれ以上回転できない。その結果、レバー65もそれ以上反時計方向に回転できなくなる。これにより、脚部6,7が取着用孔に固定された状態で、カバー8を介してレバー65に不用意に応力が印加されても、レバー65はベッドフレーム側に回動してしまうことはない。なお、ベッドフレーム側からレバー65に応力が印加される事態は、ベッドフレームとレバー65との間に故意に手を挿入するようなことがなければ生じようがなく、レバー65に時計方向に回転するような応力が不用意に印加されることはない。
次いで、側柵1をベッドフレームから取り外す場合には、カバー8の孔82に指を挿入して、握持部81を手前に引き、レバー65を時計方向に回転させる。そうすると、カバー8は、図14に示す状態から、上面視で、時計方向に回動し、図15に示すように、カバー4の外側の側縁に設けた突起41にカバー8の凹部83が嵌合する。これにより、レバー65又はカバー8は、図15に示すように、カバー4と平行で、カバー4の下方に退避した状態で、保持される。
このとき、レバー65は、図2の状態から180°回転しており、従って、脚部下部63は、その軸芯が脚部上部61又は脚部中間部62の軸芯に対して、脚部7側に偏倚している。即ち、脚部下部63と脚部7との間の間隔は、図2に示す状態よりも小さくなっている。このため、脚部下部63及び脚部7と、ベッドフレームに設けた取着用孔との間は、遊嵌状態になっており、脚部下部63及び脚部7は、取着用孔に向けて押圧されていない。よって、脚部下部63及び脚部7を、取着用孔から、容易に抜け出すことができ、側柵1を容易に取り外すことができる。また、このように、側柵1をベッドフレームに非固定状態にするのは、側柵1を取り外すときであるので、レバー65又はカバー8は、側柵取り外し作業の際に、ばたつかなければ良く、突起41と凹部83との係合で、その位置に係止させておく程度で足りる。即ち、この側柵1の非固定状態は、ベッドの通常の使用状態ではないので、不用意にレバー65に荷重が印加されることはなく、また、それによる患者等の危険もない。このため、上述の突起41と凹部83との係合程度で、レバー65又はカバー8を係止すれば足りる。なお、この図15に示すように、凹部83に突起41が係合してカバー8が保持された状態で、脚部をベッドフレームの取着用孔に挿入するので、容易に脚部を取着用孔に挿入することができる。また、凹部83に突起41が係合している場合は、この係合状態を視認することにより、側柵が非固定状態であることを把握することができる。そして、凹部83に突起41が係合する際のクリック感により、視認のみの場合よりも確実に非固定状態の確認ができるため、側柵取外時の安全性が高い。即ち、側柵を非固定状態以外の状態で、無理に引き抜くと、ベッド及び側柵固定部材を破損させる虞があるが、本実施形態の場合は、前記クリック感により、確実に非固定状態の確認ができるため、側柵取り外し時の安全性が高まる。
一方、ベッドに対する側柵1の取着状態は、図1に示す場合に限らず、回転フレーム3及びカバー5が、正面視で、固定フレーム2及びカバー4の左側になる必要がある場合がある。この場合、側柵1は、ベッドに対して、図1の裏返しにする必要がある。つまり、側柵1は、図1の裏側の部分を、表側にする必要がある。この場合でも、脚部下部63と、脚部7との間隔が広くなるように、脚部下部63が脚部状部61に対して偏芯しているときに、脚部下部63及び脚部7が取着用孔に固定される。
しかし、このように、側柵1を裏返しにベッドフレームに取着する場合は、レバー65又はカバー8の回転方向が、側柵1を図1に示すようにベッドフレームに取着する場合に対して、逆方向になる。即ち、図10(b)に示すように、前述の側柵使用形態においては、側柵1を固定する場合は、レバー65又はカバー8を上面視で反時計方向に回動させて、脚部上部61を反時計方向に回動させ、ひいては、ストッパ9も反時計方向に回動させる結果、ストッパ9の突起92が係止部材22の係止端部23bに当接した状態で、脚部下部63が取着用孔に固定される。これに対し、側柵1を裏返しにベッドフレームに取着する場合は、レバー65又はカバー8を手前に引いて、脚部下部63を固定しようとすると、レバー65又はカバー8を上面視で時計方向に回動させることになる。この場合には、図10(c)に示すように、上面視で、レバー65又はカバー8を時計方向に回動させ、脚部上部61を時計方向に回動させると、脚部中間部62のストッパ64が突起93を介してストッパ9を時計方向に回動させ、その突起92が時計方向に回動して、係止部22の係止端部23aに当接する。この状態で、レバー65及びカバー8は、脚部7を向き、脚部下部63と脚部7は、取着用孔に押しつけられて、固定される。また、このとき、突起92が係止端部23aに当接するので、脚部下部63及び脚部7が固定状態になると共に、レバー65及びカバー8がカバー4と平行になった後は、レバー65及び脚部6はそれ以上時計方向に回動しない。よって、レバー65に不用意に荷重が印加されても、レバー65がベッドフレーム側に回動してしまうことはない。
このように、本実施形態においては、側柵1がどのようにベッドフレームに装着されようとしても、その固定状態で、レバー65がベッドフレーム側に回動してしまうことが確実に防止される。即ち、固定状態にするために、レバー65を時計方向に回動させる場合も、反時計方向に回動させる場合も、いずれの場合も、回転するストッパ9を設けてその係止位置を変動可能とするだけで、脚部固定状態では、常に、レバー65又はカバー8を、脚部7側を向いた状態で、カバー4の直下の位置に位置させることができ、いずれの場合も、レバー65又はカバー8がベッドフレーム側に不用意に回動してしまうことを防止できる。
なお、カバー8には、これを、レバー65及び先端部67に対して、脚部6側に向けて弾性的に付勢した状態で、取り付けることとしてもよい。この場合は、カバー8の握持部の斜面に設けられた凹部83の周辺部分が、付勢力に抗して突起41を乗り越えて、凹部83に突起41が嵌合されるので、突起41と凹部83との係合状態をより強固に保持することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図16は本実施形態の全体を示す正面図、図17(a)及び(b)はストッパの構造を示す図、図18はこのストッパの機構を示す正面図である。これらの図において、図1等の前述の実施形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。但し、本実施形態においては、脚部6にはストッパ9が取り付けられていない。本実施形態においても、レバー65が,図1及び図2と同様に、脚部6に対して正面視で右側に回動している場合に、脚部下部63と、脚部7との間の距離が拡大して、脚部下部63及び脚部7が取着用孔の内面に押しつけられ、脚部下部63及び脚部7が取着用孔に固定されている。逆に、レバー65が、脚部6に対して正面視で左側に回動している場合に、脚部下部63と脚部7は、取着用孔に固定されず、側柵1をベッドの取着用孔から取り外すことができる。
本実施形態においては、レバー65を覆うカバー8の握持部81における脚部6側の斜辺に、凹部101が形成されている。また、フレーム2のカバー4にも、その凹部101に対向する位置に、凸部100が形成されている。そして、凹部101に凸部100が嵌まり込むことにより、レバー65がそれ以上回動せずに、その位置に保持されるためのストッパ機構が構成される。この場合に、本実施形態においては、カバー8が、レバー65及び先端部67を含む仮想面と平行に、その仮想面の表裏に重なるようにしてレバー65及び先端部67を覆うが、このカバー8内に、圧縮コイルバネ102が設けられている。また、カバー8は、レバー65及び先端部67に対してレバー65の長手方向に若干の裕度があるような大きさを有している。そして、圧縮コイルバネ102は、レバー65を外嵌するように配置されており、この圧縮コイルバネ102の先端部67側の端部103は、レバー65又は先端部67に固定されている。また、圧縮コイルバネ102の他方の端部104は、カバー8の内面に固定されている。これにより、カバー8には、圧縮コイルバネ102が伸びる方向に付勢力が作用し、従って、カバー8には、常に脚部6側に向けて付勢力が作用する。
次に、本実施形態の固定部材の動作について説明する。カバー8の握持部82を操作して、レバー65を図16及び図18に示すように、正面視で、脚部6の反対側に回動させる。これにより、脚部6の偏芯した脚部下部63が脚部7から遠い方に移動し、脚部7と脚部下部63との間隔が大きくなる。そして、ベッドフレームに立設された取着用孔内において、脚部7及び脚部下部63が取着用孔の内面に強く押圧され、脚部6,7が取着用孔に固定される。これにより、側柵1がベッドフレームに固定される。このとき、レバー65のカバー8が平面視で反時計方向に回動して、上述の固定状態の位置に移動する際、カバー8は圧縮コイルバネ102により、脚部6側に向けて付勢されているので、握持部82の斜辺に形成された凹部101の周囲の部分は、圧縮コイルバネ102の弾性力に抗して脚部6の反対側に若干移動することによりカバー4に形成された突起100を、乗り越える。そして、突起100が凹部101に嵌合されたときに、圧縮コイルバネ102の付勢力により、カバー8が脚部6側に戻り、突起100が凹部101内に嵌合された状態を保持する。このとき、カバー8は圧縮コイルバネ102により、脚部6側に付勢されているので、カバー8に不用意に外力が作用しても、凹部101が突起100から離脱してしまうことがない。よって、レバー65が不用意に外側に回動してしまうことがない。側柵1を取り外す際には、握持部82を握持して、意図的にカバー8を手前に引き、平面視で、時計方向にカバー8を回動させて、図16及び図18に示す位置の反対側の位置(180°回動した位置(図15に示す位置))に移動させる。これにより、脚部下部63及び脚部7の取着用孔への押圧が解除され、脚部下部63及び脚部7を引き抜くことが可能となる。なお、本実施形態においても、側柵1を表裏逆にベッドフレームに装着した場合に、固定状態においてレバー65をその位置に保持することができる。
本実施形態においては、ストッパ9を設けた実施形態と同様の効果を奏するのに加え、固定状態において、外力によりレバー65が不用意に手前に回動してしまうことを確実に防止できる。操作ハンドルとしてのレバー65又はカバー8が、大きな外力を受けて、外側(手前)に回転してしまうと、脚部と取着用孔との固着状体が解除されてしまい、側柵が取着用孔から外れてしまう虞があり、更に、操作ハンドルが、看護師又は介護者側に飛び出し、看護師又は介護者が操作用ハンドルに接触して、転倒及び怪我が発生する虞がある。しかし、本実施形態においては、圧縮コイルバネ102により突起100と凹部101との嵌合状態が確実に保持されているので、大きな外力が作用しても、レバー65及びカバー8が手前に飛び出してしまうことはない。
なお、段差69及び段差72は、脚部下部63及び本体部71の直径を小さくすることにより形成したが、本発明は、これに限らず、面上に削り取る等、種々の方法で、ガイド及び取着用孔内面に接触しない部分を形成すれば良い。また、必ずしも、第1の脚部6と第2の脚部7の双方に段差を設けなくても、固定力の一定化を図ることはでき、少なくとも一方に設ければ良い。
また、図23(a)に示すように、脚部下部63の肩部、即ち、段差69の下端に対応する位置に、段差69の代わりに、突起120を設け、更に、脚部下部63aの下端に突起121を設けても良い。このようにすることにより、段差69を設けなくても、脚部下部63aと、取着用孔113との接触位置を一定にすることができる。更に、図23(b)に示すように、カバー111が設けられている状態を基準として、カバー111が使用されていない場合は、リング状のスペーサ123を取着用孔113が設けられたベッドフレーム110の上面と脚部6の中間部62のカバー85との間に介在させることにより、ベッドフレーム110用のカバー111の有無にかかわらず、脚部6の押込深さを一定にすることができる。
本発明は、ベッド側柵のベッドフレームへの装着に際し、脚部の固定状態で、一定の固定力で脚部を固定することができると共に、レバーがベッドフレーム側に不用意に回動してしまうことを、簡易な機構で確実に防止することができる。このため、ベッドフレームの損傷、介護者又は看護師の転送又は怪我の発生を確実に防止できるため、特に病院又は介護施設等のベッド装置として極めて有益である。
1:側柵
2,3:フレーム
4,5,8:カバー
6,7:脚部
9:ストッパ
10:固定部材
21:本体部
22:係止部
23(23a、23b):係止端部
41:突起
61:脚部上部
62:脚部中間部
63:脚部下部
64:ストッパ
65:レバー
67:先端部
69:段差
71:本体部
72:段差
81:握持部
83:凹部
85:連結部カバー
86:固定部カバー
91:本体部
92、93:突起
100:凸部
101:凹部
102:圧縮コイルバネ
103:端部(レバー65への固定)
104:端部(カバー8への固定)
110:ベッドフレーム
111:カバー
112:ガイド
113:取着用孔

Claims (6)

  1. ベッドフレームに設けられた1対の取着用孔が設けられた取着部材を利用して、ベッド用サイド部材を前記ベッドフレームに固定するベッド用サイド部材の固定部材において、
    前記ベッド用サイド部材に支持され、少なくとも一方はその回転軸の周りに回動可能の1対の脚部と、
    前記回動可能な脚部の少なくとも一方を回動させるレバーと、
    を有し、前記レバーにより回動される脚部は、前記取着用孔に挿入される部分が、前記ベッド用サイド部材に回動可能に支持される部分に対して、偏芯しており、
    この偏芯部分における上部に、前記偏芯部分における下部よりも小径なる段差が設けられていることを特徴とするベッド用サイド部材の固定部材。
  2. ベッドフレームに設けられた1対の筒状の取着用孔が設けられた取着部材を利用して、ベッド用サイド部材を前記ベッドフレームに固定するベッド用サイド部材の固定部材において、
    前記サイド部材に軸方向を垂直にして設けられた円筒状の支持部材と、
    棒状の上部分がこの支持部材内に挿入され、前記支持部材の軸を中心として回転可能に支持され、棒状の下部分が、前記上部分に対してその軸芯に対して偏芯した状態で設けられ、前記取着用孔の他方に挿入される第1の脚部と、
    前記サイド部材に軸方向を垂直にして配置され、前記取着用孔の一方に挿入される棒状の第2の脚部と、
    前記第1の脚部の前記上部分に連結部にて連結され、前記第1の脚部を回動させるためのレバーと、
    を有し、
    前記第1の脚部の前記下部分は、前記連結部から所定の軸方向の長さにわたって設けられた第1部分と、前記第1部分よりも下方に設けられた第2部分とを含み、前記下部分には、前記第2部分よりも径が小さい前記第1部分により段差が設けられており、
    前記レバーの回動により、前記第1の脚部の偏芯した下部分と前記第2の脚部との間隔が変化して、前記取着用孔に対する押圧力が変化することにより、前記第1の脚部の下部分及び前記第2の脚部と、前記取着用孔との間の固定状態又は非固定状態が選択されることを特徴とするベッド用サイド部材の固定部材。
  3. 前記支持部材は、
    円筒状の本体部と、
    前記本体部の下端に形成され、円輪の一部が欠落した形状の係止部と、
    を有し、
    前記第1の脚部は、前記上部分の側面に設けられた突起状の凸部を有し、
    この第1の脚部には、筒状のストッパが外嵌され、
    前記ストッパは、
    その内面に内側に突出するように形成された第1の突起と、
    その下端から下方に突出するように形成された第2の突起と、
    を有し、
    前記ストッパは前記係止部に外嵌され、前記第1の突起が前記係止部の前記欠落部を移動可能に、前記支持部材の前記本体部に対して回動し、
    前記レバーを介して前記第1の脚部が回動すると、それにつれて前記凸部が回動し、前記ストッパの前記第2の突起に当接して前記ストッパを回動させ、
    前記第1の突起が前記支持部材の前記係止部の両端のいずれか一方の係止端部に当接して、前記レバーの回動域が規制されることを特徴とする請求項2に記載のベッド用サイド部材の固定部材。
  4. 前記ベッド用サイド部材は、そのサイド部材フレームを覆うフレームカバーを有し、
    前記第1の脚部は、前記レバーを覆うレバーカバーを有し、
    前記レバーが、前記第1の脚部の下部分及び前記第2の脚部と前記取着用孔との非固定状態にあるときに、前記フレームカバー及び前記レバーカバーのいずれか一方に設けた突起と、他方に設けた凹部とが係合して、前記レバーがその非固定状態の位置に一時的に保持されることを特徴とする請求項2に記載のベッド用サイド部材の固定部材。
  5. 前記第1の脚部に設けられたストッパと、
    前記レバーを覆うと共に、前記レバーに対して、方向に移動可能のレバーカバーと、
    を有し、
    前記ストッパは、
    前記レバーカバーに形成された凹部又は凸部からなる第1係止部と、
    前記固定状態において前記第1係止部に対向する位置の前記サイド部材を覆うフレームカバーに設けられ、前記第1係止部に嵌合可能の凸部又は凹部からなる第2係止部と、
    前記レバーカバーを前記一方向における前記第1の脚部の前記上部分に向かう方向に付勢する弾性部材と、
    を有し、
    前記固定状態において、前記レバーカバーは、前記弾性部材により、前記第1係止部と前記第2係止部との嵌合状態が維持される方向の付勢力を付与されることを特徴とする請求項2に記載のベッド用サイド部材の固定部材。
  6. ベッドフレームに設けられた1対の筒状の取着用孔が設けられた取着部材を利用して、ベッド用サイド部材を前記ベッドフレームに固定するベッド用サイド部材の固定部材において、
    前記ベッド用サイド部材に相互に平行に支持され、少なくとも一方はその回転軸の周りに回動可能の1対の脚部と、
    前記回動可能な脚部の少なくとも一方を回動させるレバーと、
    を有し、前記レバーにより回動される脚部は、前記取着用孔に挿入される部分が、前記ベッド用サイド部材に回動可能に支持される部分に対して、偏芯しており、
    前記取着用孔に挿入される部分の上部に肩部が設けられ、
    前記肩部に前記取着用孔との接触位置を一定にするための突起が設けられていることを特徴とするベッド用サイド部材の固定部材。
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