JP6678823B1 - データ処理装置、タスク制御方法及びプログラム - Google Patents

データ処理装置、タスク制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

データ処理装置(10)は、受付部(120)と、特定部(142)と、タスク制御部(141)と、を備える。受付部(120)は、機器(21)から出力されたデータに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける。特定部(142)は、受付部(120)によって受け付けられた設定を基に、部分処理を実行する処理部(130)を特定する。タスク制御部(141)は、受付部(120)によって受け付けられた設定を基に、特定部(142)によって特定された処理部(130)を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従いタスクを起動する。

Description

本発明は、データ処理装置、タスク制御方法及びプログラムに関する。
工場に代表される施設では、生産工程、検査工程、その他の種々の工程を実現するために、施設内からリアルタイムに収集したデータを処理することが広く行われている。そして、激しく変化する様々な市場の要求に対応するために、データを処理する装置を置き換えることなく、処理を行うアプリケーションソフトウェアを置き換えることにより、処理の内容を変更することが広く行われている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、機械に接続されたコンピュータが、ベースソフトウェアおよび作業ソフトウェアを備える構成が開示されている。ベースソフトウェアは、コンピュータに搭載されていて、新たにインストールされる作業ソフトウェアと機械との間で伝送されるデータを中継する。これにより、新たな作業ソフトウェアをインストールすることで、コンピュータによるデータの処理内容を変更することができる。
特開2017−157189号公報
特許文献1に記載の技術は、一つの作業ソフトウェアが、機械からの情報を取得し、出力先の機械を特定して、指示情報を出力するところまでを実施するものであった。しかしながら、機械の種類は多岐にわたり、また、機械から収集したデータに対する処理や処理結果の活用に関するユーザの要望も、多様化している。そのため、全ての処理を一つのソフトウェアで実施するのではなく、部分処理を行うアプリケーションソフトウェアを準備し、ユーザがそれらを組み合わせて、自由に全体の処理(処理フロー)を構成できる仕組みが求められている。しかしながら、複数のアプリケーションソフトウェアを連携させてデータを処理するためのシステム設計や、実行時のエラーへの対処には、専門知識が必要であり、ユーザ側の負担が大きかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ユーザへ過度な負担をかけることなく、ユーザが設定した処理フローに従い、処理を実行することができる環境を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置は、機器から出力されたデータに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける受付手段と、受付手段によって受け付けられた設定を基に、部分処理を実行する処理手段を特定する特定手段と、受付手段によって受け付けられた設定を基に、特定手段によって特定された処理手段を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従いタスクを起動するタスク制御手段と、を備え、処理フローは、一連の部分処理を含み、タスク制御手段は、処理フローに従った処理が開始する際に、一連の部分処理のうち、起点より後の部分処理を実行する処理手段を実現するタスクを起動した後に、起点の部分処理を実行する処理手段を実現するタスクを起動することを決定する。
本発明によれば、データ処理装置は、データに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける受付手段と、部分処理を実行する処理手段を特定する特定手段と、を備える。そして、データ処理装置が備えるタスク制御手段は、処理手段を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従いタスクを起動する。これにより、タスクを適当な順序で起動し、実行時におけるエラーの発生を抑制することができる。したがって、ユーザへ過度な負担をかけることなく、ユーザが設定した処理フローに従い、処理を実行することができる環境を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る処理システムの構成を示すブロック図 実施の形態に係るデータ処理装置のハードウェア構成を示す図 実施の形態に係る処理フローの設定の一例を示す図 実施の形態に係るデータ処理装置の機能的な構成を示す図 実施の形態に係るデータ処理装置によって実行される処理フローを示す図 実施の形態に係るデータ処理装置によって実行される稼働処理を示すフローチャート 実施の形態に係るタスク起動処理を示すフローチャート 実施の形態に係るタスクの一部が起動していない状態を示す第1の図 実施の形態に係るタスクの一部が起動していない状態を示す第2の図 実施の形態に係るタスクの一部が起動していない状態を示す第3の図 実施の形態に係るタスクの一部が起動していない状態を示す第4の図 実施の形態に係るタスクの一部が起動していない状態を示す第5の図 実施の形態に係る異常情報履歴の一例を示す図 実施の形態に係るタスク終了処理を示すフローチャート 比較例に係る処理フローについて説明するための第1の図 比較例に係る処理フローについて説明するための第2の図 比較例に係る処理フローについて説明するための第3の図 変形例に係る処理フローを示す第1の図 変形例に係る処理フローを示す第2の図 変形例に係るデータ処理装置を示す図
以下、本発明の実施の形態に係るデータ処理装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態.
本実施の形態に係るデータ処理装置10は、工場に配置されるIPC(Industrial Personal Computer)である。データ処理装置10は、図1に示されるように、工場の製造ラインに配置された機器21,22と産業用のネットワーク20を介して接続され、FA(Factory Automation)システムとしての処理システム100を構成する。そして、データ処理装置10は、ネットワーク20を介して機器21から収集したデータを処理して、処理結果に応じた制御命令を機器22に出力する。機器21は、センサであって、機器22は、アクチュエータ又はロボットである。
データ処理装置10は、そのハードウェア構成として、図2に示されるように、プロセッサ11と、主記憶部12と、補助記憶部13と、入力部14と、出力部15と、通信部16と、を有する。主記憶部12、補助記憶部13、入力部14、出力部15及び通信部16はいずれも、内部バス17を介してプロセッサ11に接続される。
プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)を含む。プロセッサ11は、補助記憶部13に記憶されるプログラムP1を実行することにより、データ処理装置10の種々の機能を実現して、後述の処理を実行する。
主記憶部12は、RAM(Random Access Memory)を含む。主記憶部12には、補助記憶部13からプログラムP1がロードされる。そして、主記憶部12は、プロセッサ11の作業領域として用いられる。
補助記憶部13は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)及びHDD(Hard Disk Drive)に代表される不揮発性メモリを含む。補助記憶部13は、プログラムP1の他に、プロセッサ11の処理に用いられる種々のデータを記憶する。補助記憶部13は、プロセッサ11の指示に従って、プロセッサ11によって利用されるデータをプロセッサ11に供給し、プロセッサ11から供給されたデータを記憶する。なお、図2では、1つのプログラムP1が代表的に示されているが、補助記憶部13は、複数のプログラムを記憶してもよいし、主記憶部12には、複数のプログラムがロードされてもよい。
入力部14は、入力キー及びポインティングデバイスに代表される入力デバイスを含む。入力部14は、データ処理装置10のユーザによって入力された情報を取得して、取得した情報をプロセッサ11に通知する。
出力部15は、LCD(Liquid Crystal Display)及びスピーカに代表される出力デバイスを含む。出力部15は、プロセッサ11の指示に従って、種々の情報をユーザに提示する。
通信部16は、外部の装置と通信するためのネットワークインタフェース回路を含む。通信部16は、外部から信号を受信して、この信号により示されるデータをプロセッサ11へ出力する。また、通信部16は、プロセッサ11から出力されたデータを示す信号を外部の装置へ送信する。
図2に示されるハードウェア構成が協働することにより、データ処理装置10は、データの処理を含む種々の機能を発揮する。データ処理装置10によるデータの処理は、図3に示されるように、一連の部分処理30,31,32,33を含む処理フロー300として、ユーザによって任意に規定される。
処理フロー300は、機器21から出力されたデータに対し順次施される部分処理を含む。詳細には、処理フロー300は、データ収集を実行する部分処理30と、部分処理31と、部分処理32と、部分処理33と、データ出力39と、をこの順で実行することにより達成される。図3中の矢印は、データの伝送を示す。例えば、部分処理30の実行によりデータ処理装置10の外部から取得されたデータが部分処理31に入力され、このデータに対して部分処理31が施される。また、部分処理31の処理結果を示すデータが部分処理31から出力されてから部分処理32に入力され、このデータに対して部分処理32が施される。そして、部分処理33の処理結果を示すデータが、部分処理33から出力され、データ出力39の処理対象となってデータ処理装置10の外部へ出力される。
部分処理30は、図1に示されるネットワーク20を介して機器21からデータを受信することで処理対象となるデータを収集する処理に相当する。機器21はセンシング結果を示すデータを周期的に送信するため、部分処理30は、周期的に実行される。この周期は、例えば10ms、100ms又は1secである。また、センシング結果を示すデータは、例えば8ビット又は16ビットのデジタル値である。
部分処理31〜33はそれぞれ、部分処理30の実行に応じて繰り返し実行される処理である。部分処理31〜33はそれぞれ、例えば、移動平均の算出処理、処理対象の値が予め規定された閾値を超えるか否かを判定する判定処理、及び、図1中の機器22に対する制御命令の内容を決定する処理である。これらの部分処理31〜33によれば、センシング結果から移動平均によりノイズを除去して得る値が閾値を超えたときに限って特定の制御命令を出力することができる。
ただし、部分処理31〜33は、上述の処理に限定されない。例えば、部分処理31〜33は、値を予め定められた範囲内に収める端数処理若しくは正規化処理、入力値に予め規定された定数を乗じるスケーリング処理、予め規定されたオフセット値を加算するシフト処理、移動平均の算出処理とは異なるフィルタ処理若しくは統計処理、又は、FFT(Fast Fourier Transform)に代表される変換処理であってもよいし、他の加工処理又は診断処理であってもよいし、その他の処理であってもよい。また、図3では、処理フローを構成する4つの部分処理30〜33が代表的に示されているが、部分処理の数は、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
データ出力39は、図1に示されるネットワーク20を介して部分処理33の処理結果を機器22に送信する処理に相当する。
データ処理装置10は、図3に示される処理フロー300を実行するために、図4に示されるような機能的な構成を有する。詳細には、データ処理装置10は、ユーザとの間で情報を授受するUI(User Interface)部110と、処理フローの設定を受け付ける受付部120と、部分処理を実行する処理部131,132,133と、データ処理装置10の構成要素を制御する制御部140と、部分処理の処理結果を一時的に記憶する記憶部150と、データの収集及び制御命令の出力を実行する収集部160と、を有する。
UI部110は、主として入力部14と出力部15との協働により実現される。UI部110は、受付部120を介して制御部140からの表示命令を受けて、この表示命令に従って処理フローの入力をユーザに促す画面を表示する。ユーザは、表示された画面を操作することで任意の部分処理を組み合わせて、データ処理装置10に実行させる処理フローを設計する。そして、UI部110は、ユーザによって入力された処理フローの設定を受付部120に通知する。
受付部120は、主としてプロセッサ11によって実現される。受付部120は、データに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける。受付部120は、処理フローの設定を制御部140に通知する。処理フローの設定内容を示す情報は、制御部140によって記憶部150に格納される。受付部120は、請求項の受付手段として機能する。
処理部131〜133はそれぞれ、主としてプロセッサ11によって実現され、部分処理31〜33を実行する。詳細には、処理部131〜133はそれぞれ、補助記憶部13に記憶されたソフトウェアモジュールをプロセッサ11が実行することにより実現される。このソフトウェアモジュールは、ユーザによって補助記憶部13に格納されたプラグインソフトウェアであってもよい。さらに、このプラグインソフトウェアは、ユーザによって設計されたものであってもよいし、ユーザが購入したソフトウェア或いはオープンソースのソフトウェアとして入手したものであってもよい。以下では、処理部131〜133を総称して処理部130と表記する。処理部130は、請求項の処理手段として機能する。
ただし、処理部130は、図3に示される処理フロー300を構成する部分処理と一対一に対応するとは限らない。例えば、同一の部分処理をデータに対して2回施す場合には、処理フロー300内では、2つの部分処理が連結することになるが、これらの部分処理はいずれも単一の処理部132によって実行されてもよい。
制御部140は、主としてプロセッサ11によって実現される。制御部140は、処理フローを実行するタスクの起動及び終了を制御するタスク制御部141と、処理フローを構成する部分処理に対応する処理部130を特定する特定部142と、処理部130と他の処理部130との間でデータを中継する中継部143と、処理フローによる処理の対象として外部から入力されるデータを取得するデータ入力部144と、処理フローによる処理の結果として外部へデータを出力するデータ出力部145と、処理フローによる処理において生じる異常を検出する異常検出部146と、異常検出部146によって検出された異常に関する情報を出力する情報出力部147と、を有する。
タスク制御部141は、処理フローの設定を基に、処理部130を実現するタスクを起動する順序を決定して、決定した順序に従いタスクを起動する。詳細には、タスク制御部141は、処理フローに従った処理が開始する際に、処理フローを構成する部分処理を実行するタスクと中継部143を実現するタスクとを、処理フローに対応する順で起動する。また、タスク制御部141は、処理フローの設定を基に、処理部130を実現するタスクを終了させる順序を決定して、決定した順序に従いタスクを終了させる。詳細には、タスク制御部141は、処理フローに従った処理が終了する際に、部分処理を実行するタスクと中継部143を実現するタスクとを、処理フローに対応する順で終了させる。具体的な起動順序及び終了順序については、後述する。タスク制御部141は、請求項のタスク制御手段として機能する。
ここで、タスクは、図2中のプログラムP1が主記憶部12に実行イメージとしてロードされて、プロセッサ11が主記憶部12を作業領域として主記憶部12を利用することにより、図4に示される機能を発揮することができる状態を意味する。また、タスクの起動は、補助記憶部13に記憶されるプログラムP1を主記憶部12へロードして上述の状態へ遷移することを意味し、タスクの終了は、プログラムP1が展開された主記憶部12を作業領域として利用することの終了を意味する。
ただし、タスク、タスクの起動及びタスクの終了は、これに限定されない。例えば、タスクは、図4に示される機能を実現する、いわゆるプロセス又はスレッドに相当するものであってもよい。また、タスクの起動は、実行イメージが主記憶部12に展開されて、プロセッサ11がエントリーポイントにアクセスすることであってもよいし、プロセスIDを割り当てることであってもよい。また、プロセッサ11及び主記憶部12のリソースがプログラムP1にある程度割り当てられた状態を、タスクが起動している状態としてもよい。
特定部142は、処理フローの設定を基に、部分処理を実行する処理部130を特定する。詳細には、特定部142は、受付部120によって受け付けられた処理フローを解析して、処理フローを実行するための処理部130を特定する。より詳細には、特定部142は、処理部130を実現するためのプログラムP1を特定し、プログラムP1の実行に必要な設定情報を決定する。例えば、ユーザによって「入力値が閾値としての100以下の値であれば、出力値を100として、入力値が閾値以上であれば、入力値をそのまま出力値とする」という内容の切り上げ処理が1つの部分処理として設定された場合を想定する。特定部142は、このような設定から、この部分処理が、処理部131に対応するソフトウェアモジュールの実行により実現されることを特定する。また、特定部142は、閾値に相当する「100」という値を与える必要があることも特定する。同様に、特定部142は、他の部分処理を実行する処理部130を特定し、処理部131を他の構成要素と連携させることで、ユーザによって設定された処理フローを実行するためのデータ処理装置10の構成を特定する。特定部142は、請求項の特定手段として機能する。
中継部143は、一の部分処理の処理結果を示すデータを中継して次の部分処理に入力する。詳細には、中継部143は、一の部分処理を実行する処理部130による処理結果を示すデータを次の部分処理を実行する処理部130に伝送する。より詳細には、中継部143は、処理部130から出力されるデータを受け取り、記憶部150に一時的に格納する。そして、中継部143は、次の部分処理が実行可能になると、記憶部150からデータを読み出して、次の部分処理を実行する処理部130へデータを送出する。中継部143は、請求項の中継手段として機能する。
一の部分処理と次の部分処理との間に中継部143による中継処理が挿入されるため、図3に示されるようにユーザに設定された処理フロー300は、データ処理装置10では、図5に示されるような手順で実行されることとなる。図5中の中継処理40はいずれも、中継部143によって実行される。
データ入力部144は、図3,5に示される部分処理30を実行する。詳細には、データ入力部144は、ユーザによって設定された内容に従い、処理フローを施すデータを、収集部160を介して機器21から取得する。データ出力部145は、図3,5に示されるデータ出力39を実行する。詳細には、データ出力部145は、ユーザによって設定された内容に従い、処理フローの処理結果としての制御命令を、収集部160を介して機器22へ送信する。
異常検出部146は、処理フローの進行状況を監視して、処理部130による部分処理において生じた異常、及び、中継部143によるデータの中継において生じた異常を含む種々のエラーを検出して、検出結果を情報出力部147に通知する。処理部130による処理で生じる異常には、処理部130からエラーとして出力される情報、及び、部分処理を実行するタスクの異常終了が含まれる。中継部143によるデータの中継において生じる異常には、記憶部150に格納すべきデータ量が記憶部150に確保された記憶領域の容量を超えたことによるバッファ溢れ、及び、中継部143によるデータの伝送先となる処理部130を実現するタスクが起動されておらずデータの伝送不能となることが含まれる。異常検出部146は、請求項の異常検出手段として機能する。
情報出力部147は、異常検出部146によって検出されたエラーを分類して、分類タグとともにエラーの内容を蓄積する。また、情報出力部147は、異常に関する情報として、エラーの内容を外部に通知する。この通知は、異常検出部146から検出結果が通知されるたびに行われてもよいし、外部からの要求に応じて、蓄積したエラーの一部又は全部を送信することによりなされてもよい。また、エラー内容の通知先は、ユーザであってもよいし、データ処理装置10の外部の装置であってもよい。情報出力部147は、請求項の情報出力手段として機能する。
記憶部150は、主として主記憶部12によって実現される。記憶部150は、受付部120によって受け付けられた設定の処理フローを示す情報が格納される記憶領域と、中継部143によってバッファとして利用される記憶領域と、を有している。
収集部160は、主として通信部16によって実現される。収集部160は、データ入力部144とともに図3,5に示される部分処理30を実行する。詳細には、収集部160は、機器21から繰り返し送信される情報を制御部140のデータ入力部144に入力する。また、収集部160は、データ出力部145とともに図3,5に示されるデータ出力39を実行する。詳細には、収集部160は、制御部140のデータ出力部145から出力される制御命令を機器22へ送信する。収集部160は、請求項の処理手段として機能する。
続いて、データ処理装置10によって実行されるデータ処理について、図6〜15を用いて説明する。図6に示される稼働処理は、データ処理装置10の電源が投入されることで開始する。
図6に示されるように、データ処理装置10は、処理フローの設定を受け付ける(ステップS1)。具体的には、受付部120が、ユーザによって入力された処理フローの内容を受け付けて、制御部140に通知する。
次に、データ処理装置10は、処理フローの開始指示があるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、制御部140が、処理フローに従ったデータ処理を開始する旨の指示がユーザによって入力されたか否かを判定する。
開始指示がないと判定した場合(ステップS2;No)、データ処理装置10は、ステップS2の判定を繰り返して、開始指示があるまで待機する。一方、開始指示があると判定した場合(ステップS2;Yes)、データ処理装置10は、タスク起動処理を実行する(ステップS3)。このタスク起動処理について、図7を用いて説明する。
図7に示されるタスク起動処理は、処理フローを実行するためのタスクを順次起動する処理であって、主としてタスク制御部141によって実行される。タスク起動処理が開始する前には、データ処理装置10は、図8に示されるように、処理フローを実行するための機能を発揮することができない状態にある。ただし、図8の状態でデータ処理装置10が有する受付部120及び制御部140のタスク制御部141は、図6に示される稼働処理が開始した時点で実現されている。
タスク起動処理では、タスク制御部141は、特定部142を実現するタスクを起動する(ステップS31)。これにより、特定部142が実現され、データ処理装置10は、図9に示される状態になる。なお、特定部142を実現するタスクが既に起動しているときには、ステップS31が省略されてもよい。
次に、特定部142は、処理フローを構成する部分処理を実行する収集部160及び処理部130を特定する(ステップS32)。具体的には、特定部142は、収集部160及び処理部130を実現するソフトウェアモジュールを特定し、収集部160及び処理部130を実現するタスクを起動するために必要な情報を準備する。
次に、タスク制御部141は、タスクの起動順序を決定する(ステップS33)。詳細には、タスク制御部141は、ステップS32にて特定された収集部160及び処理部130を実現するタスクについて、設定された処理フローに対応する起動順序を決定する。以下では、この起動順序に従って収集部160及び処理部130を実現するタスクが起動される。
次に、タスク制御部141は、情報出力部147を実現するタスクを起動し(ステップS34)、異常検出部146を実現するタスクを起動する(ステップS35)。これにより、データ処理装置10は、図10に示されるように、異常の検出が可能な状態になる。なお、情報出力部147を実現するタスクと異常検出部146を実現するタスクとのそれぞれについて、既に起動しているときには、ステップS34,S35が省略されてもよい。
次に、タスク制御部141は、データ出力部145を実現するタスクを起動し(ステップS36)、一連の部分処理のうち起点より後の部分処理を実行するタスクを起動する(ステップS37)。ここで、一連の部分処理は、図3,5では、部分処理30〜33に相当し、起点の部分処理は、部分処理30に相当し、起点より後の部分処理は、部分処理31〜33に相当する。ステップS36,S37により、データ処理装置10は、図11に示されるような状態になる。ただし、処理部131,132,133はそれぞれ、図3,5に示される部分処理31,32,33に対応する。なお、起点より後の複数の部分処理を起動する順序については、制御部140によるリソースの確保に適した順であってもよいし、その他の任意の順であってもよい。
次に、タスク制御部141は、中継部143を実現するタスクを起動する(ステップS38)。これにより、データ処理装置10は、図12に示される状態になる。
次に、タスク制御部141は、一連の部分処理のうち起点の部分処理を実行するタスクを起動する(ステップS39)。これにより、データ処理装置10は、図4に示された状態になり、データに対して処理フローを施す準備が整う。ここで、図3,5に示される部分処理30は、収集部160及びデータ入力部144が実行する。
なお、起点の部分処理は、収集部160によって実行される部分処理30に限定されない。部分処理部30が実行する処理は、収集部160及びデータ入力部144が実行する処理に限定されず、記憶装置から読み出されるデータに対する処理であってもよい。
図6に戻り、ステップS3のタスク起動処理に続いて、データ処理装置10は、処理フローに従ったデータ処理を開始する(ステップS4)。これにより、データ処理が反復して実行される。具体的には、データに対して施される一連の部分処理が、データが入力されるたびに実行される。
次に、データ処理装置10は、異常を検出したか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、情報出力部147が、異常検出部146から検出結果が出力されたか否かを判定する。
異常を検出していないと判定した場合(ステップS5;No)、データ処理装置10は、処理をステップS7へ移行する。一方、異常を検出したと判定した場合(ステップS5;Yes)、データ処理装置10は、異常に関する情報を出力する(ステップS6)。具体的には、情報出力部147が、異常検出部146から出力された検出結果の内容を、図13に例示されるような異常情報履歴に追加する。ここで、情報出力部147は、ユーザに対して異常の内容を通知してもよい。
図13に示される異常情報履歴は、異常の発生日時と、エラータグと、エラーの内容と、を関連付けたテーブル形式のデータである。エラータグは、エラーの内容を分類するためのグループを示す情報である。エラータグのうち、「開始時エラー」は、タスク起動処理の実行中に発生したエラーを意味し、「処理フロー実行エラー」は、処理フローの実行中に生じたエラーを意味し、「終了時エラー」は、後述のタスク終了処理の実行中に発生したエラーを意味する。
図6に戻り、ステップS6に続いて、データ処理装置10は、処理フローの終了指示があるか否かを判定する(ステップS7)。具体的には、制御部140が、処理フローに従ったデータ処理を終了する旨の指示がユーザによって入力されたか否かを判定する。
終了指示がないと判定した場合(ステップS7;No)、データ処理装置10は、ステップS4以降の手順を繰り返す。これにより、処理フローに従ったデータ処理が継続する。一方、終了指示があると判定した場合(ステップS7;Yes)、データ処理装置10は、タスク終了処理を実行する(ステップS8)。
このタスク終了処理について、図14を用いて説明する。図14に示されるタスク終了処理は、処理フローを実行するためのタスクを順次終了する処理であって、主としてタスク制御部141によって実行される。
タスク終了処理では、情報出力部147が、処理フローに従ったデータ処理において生じる異常に関する情報の出力を停止する(ステップS81)。具体的には、情報出力部147が、処理部130による部分処理において生じた異常、及び、中継部143によるデータの伝送において生じた異常に関する情報の出力を停止する。これにより、図13に示される例では、「処理フロー実行エラー」のエラータグが付された情報が異常情報履歴へ追加されることがなくなる。ただし、情報出力部147は、処理フローの異常とは異なる情報の出力を継続する。継続して出力される情報には、例えば、タスクの異常終了及び主記憶部12へのアクセスエラーが含まれる。
次に、タスク制御部143は、タスクの終了順序を決定する(ステップS82)。詳細には、タスク制御部143は、図7中のステップS32にて特定された収集部160及び処理部130を実現するタスクについて、設定された処理フローに対応する終了順序を決定する。以下では、この終了順序に従って収集部160及び処理部130を実現するタスクが終了する。
次に、タスク制御部141は、一連の部分処理のうち起点の部分処理を実行するタスクを終了する(ステップS83)。これにより、データ処理装置10は、図12に示されるように、データ入力部144及び収集部160が起動していない状態になり、機器21からの新たなデータの取得が停止する。
次に、タスク制御部141は、中継部143を実現するタスクを終了する(ステップS84)。これにより、データ処理装置10は、図11に示されるような状態になる。ここで、収集部160及びデータ入力部144によって最後に取得されたデータに対して一連の部分処理が施されて、中継部143がデータを中継する必要がなくなった後に、中継部143が終了することが望ましい。そのため、ステップS84は、ステップS83が終了してから一連の部分処理にかかる時間が経過した後に実行されることが望ましい。そこで、ステップS84は、ステップS83が終了してから予め規定された長さの一定時間が経過してから実行される。この一定時間の長さは、例えば100ms又は200msである。
次に、タスク制御部141は、一連の部分処理のうち起点より後の部分処理を実行するタスクを終了し(ステップS85)、データ出力部145を実現するタスクを終了する(ステップS86)。これにより、データ処理装置10は、図10に示されるような状態になる。なお、起点より後の複数の部分処理を終了する順序については、制御部140によるリソースの解放に適した順であってもよいし、その他の任意の順であってもよい。
次に、情報出力部147は、ステップS81以降で停止していた情報の出力を再開する(ステップS87)。これにより、次に処理フローが開始したときにおいて検出されたエラーが出力されることとなる。
図6に戻り、ステップS8のタスク終了処理に続いて、データ処理装置10は、ステップS1以降の手順を繰り返す。これにより、新たな処理フローの設定を受け付けて、前回とは異なる処理フローを実行することが可能になる。なお、2回目以降のステップS1を省略して、処理フローの設定を受け付けることなく、前回と同様の処理フローを再開してもよい。
以上、説明したように、データ処理装置10は、処理フローの設定を受け付けて、処理フローを構成する部分処理を実行する処理部130及び収集部160を特定する。そして、データ処理装置は、処理部130及び収集部160を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従いタスクを起動する。これにより、タスクを適当な順序で起動し、実行時におけるエラーの発生を抑制することができる。したがって、ユーザへ過度な負担をかけることなく、ユーザが設定した処理フローに従い、処理を実行することができる環境を提供することができる。
また、データ処理装置10のタスク制御部141は、設定された処理フローに従ったデータ処理が開始する際に、処理フローを構成する部分処理を実行するタスクを処理フローに対応する順で起動する。また、タスク制御部141は、処理フローに従ったデータ処理が終了する際に、部分処理を実行するタスクを処理フローに対応する順で終了させる。これにより、適当な順序でタスクの起動及び終了をすることができる。したがって、データに施す処理フローを確実に実行し、ユーザの負担を軽減することができる。
また、処理フローに従ったデータ処理が開始する際に、タスク制御部141は、図7中のステップS37,S39で示されるように、一連の部分処理のうち、起点より後の部分処理を実行するタスクを起動した後に、起点の部分処理を実行するタスクを起動した。これにより、起動順序が不適当であることによるエラーの発生を抑制することができる。
図15,16には、本実施の形態に対する比較例として、起点より後の部分処理を実行するタスクよりも、起点の部分処理を実行するタスクを先に起動した場合が示されている。図15,16中の破線のブロックは、対応するタスクが未だ起動していないことを示す。図15,16の例では、部分処理30は実行可能であるが、起点より後の部分処理31〜33を実行するタスクが未だ起動していないため、部分処理31〜33を実行することができない。そのため、部分処理30の処理結果を部分処理31へ送り出すことができず、エラーが発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、起点より後の部分処理を実行するタスクを起動してから起点の部分処理を実行するタスクを起動するため、エラーの発生を抑制することができる。
また、処理フローに従ったデータ処理が開始する際に、タスク制御部141は、図7中のステップS38,S39に示されるように、中継部143を実現するタスクを起動した後に、起点の部分処理を実行するタスクを起動した。これにより、起動順序が不適当であることによるエラーの発生を抑制することができる。
図16,17には、本実施の形態に対する比較例として、中継部143を実現するタスクよりも、起点の部分処理を実行するタスクを先に起動した場合が示されている。この場合では、部分処理30は実行可能であるが、中継部143が未だ実現されていないため、中継処理40を実行することができない。そのため、部分処理30の処理結果を送り出すことができず、エラーが発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、上述の順序でタスクを起動するため、エラーの発生を抑制することができる。
また、処理フローに従ったデータ処理が終了する際に、タスク制御部141は、図14中のステップS83,85に示されるように、一連の部分処理のうち、起点の部分処理を実行するタスクを終了させた後に、起点より後の部分処理を実行するタスクを終了させた。これにより、終了順序が不適当であることによるエラーの発生を抑制することができる。
起点の部分処理を実行するタスクと、起点より後の部分処理を実行するタスクと、の終了順序が、本実施の形態とは逆になると、図15,16に示されるように、部分処理31の処理結果を送り出すことができず、エラーが発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、上述の順序でタスクを終了するため、エラーの発生を抑制することができる。
また、処理フローに従ったデータ処理が終了する際に、タスク制御部141は、図14中のステップS84,S85に示されるように、起点の部分処理を実行するタスクを終了させた後に、中継部143を実現するタスクを終了させた。これにより、終了順序が不適当であることによるエラーの発生を抑制することができる。
起点の部分処理を実行するタスクと、中継部143を実現するタスクと、の終了順序が、本実施の形態とは逆になると、図16,17に示されるように、部分処理30の処理結果を送り出すことができず、エラーが発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、上述の順序でタスクを終了させるため、エラーの発生を抑制することができる。
また、情報出力部147は、図14中のステップS81,S87に示されるように、タスク終了処理において、処理フローに従ったデータ処理において生じる異常に関する情報の出力を一時的に停止した。タスク終了処理は、処理フローの終了指示が入力されてから開始するものであり、一般的に、この終了指示が入力された以降は、処理フローにおいて生じるエラーに関する情報は不要になる。そこで、情報出力部147は、タスク終了処理においてこのような情報の出力を一時的に停止して、タスクの終了順序が図14に示されるものと異なった場合であっても、不要な情報の出力を停止する。これにより、データ処理装置10は、より適当な情報に限って異常に関する情報を出力することとなる。
また、データ処理装置10は、受付部120によって受け付けられた設定の処理フローを示す情報から、この処理フローを実行するための処理部130を特定する特定部142を備える。これにより、処理フローを実行するためのタスクを適当な順序で起動し終了することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、データ処理装置10は、製造ラインからデータを収集して、この製造ラインの機器22にデータを出力したが、これには限定されない。データ処理装置10によるデータ処理は、生産システム、加工システム又は検査システムに適用してもよいし、工場以外の施設に適用してもよい。工場以外の施設としては、例えばプラント、オフィス又は公共施設が考えられる。さらに、データ処理装置10を車両、航空機及び船に代表される移動体に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、データ入力部144がネットワーク20を介してデータを繰り返し取得したが、これには限定されない。データ入力部144は、専用線を介してデータを取得してもよい。また、データ入力部144は、外部記憶装置又は補助記憶部13からデータを読み出すことによりデータを取得してもよい。さらにデータ入力部144は、その他の手法によりデータを取得してもよい。
また、上記実施の形態では、機器21から出力されたデータを受信して、受信したデータがそのまま処理対象とされたが、これには限定されない。機器21から出力されてデータ処理の対象とされるデータは、機器21からリアルタイムに出力されているデータであってもよいし、機器21から出力されて記憶装置に記憶されている生データであってもよいし、機器21から出力された生データに対して加工が施されて記憶装置に記憶されたデータであってもよい。データに施される加工は、例えば、ノイズの除去、サンプリング値の間引きである。
また、上記実施の形態では、データ出力部145がネットワーク20を介して制御命令を出力したが、これには限定されない。データ出力部145は、専用線を介してデータを出力してもよい。また、データ出力部145によって出力されるデータは、機器22の制御とは異なる用途に利用されてもよく、例えば、生産管理情報又は品質管理情報として蓄積されてもよいし、製造ラインの運用状態を示す情報としてユーザに通知されてもよい。
また、上記実施の形態では、図3に示すように、比較的簡単な処理フロー300を扱ったが、これには限定されない。処理フロー300は、図18に例示するように、1つの部分処理34から複数の部分処理32,35,36へデータを伝送する分岐経路、及び、複数の部分処理32,35,36から1つの部分処理33へデータを伝送する集約経路を含んでもよい。また、処理フロー300は、収集部160及びデータ入力部144による複数の部分処理30,30aを含んでもよいし、収集部160及びデータ出力部145による複数のデータ出力39,39aを含んでもよい。図18に示される例では、処理フロー300が、一連の部分処理30,31,32,33と、一連の部分処理30a,34,35,33と、に代表される複数の一連の部分処理を含む。起点の部分処理は、部分処理30,30aに相当する。
また、上記実施の形態では、処理フローの対象となるデータの取得と部分処理とを別個の処理として扱い、部分処理と処理フローによる処理結果の出力とを別個の処理として扱ったが、これには限定されない。図19に示されるように、処理フロー300が、処理フローの対象となるデータを外部から取得する部分処理31と、処理フローの処理結果を外部に出力する部分処理33とを含んでもよい。また、処理フローの対象となるデータを外部から取得することなく、処理対象のデータを生成する部分処理31を起点とすることも考えられる。
また、図20に示されるように、受付部120は、データ処理装置10の外部の端末から処理フローの設定を受け付けてもよい。
また、図7に示されるタスク起動処理において、起点より後の部分処理を実行するタスクを起動するステップS37と、中継部143を実現するタスクを起動するステップS38とは、逆の順序で実行されてもよい。また、図14に示されるタスク終了処理において、中継部143を実現するタスクを終了するステップS84と、起点より後の部分処理を実行するタスクを終了するステップS85とは、逆の順序で実行されてもよい。
また、タスク制御部141は、タスク起動処理とタスク終了処理との双方を実行したが、いずれか一方のみを実行してもよい。タスク制御部141は、タスク起動処理とタスク終了処理との少なくとも一方を実行すればよい。
また、上記実施の形態では、処理フローのうち起点に相当する部分処理30が、収集部160及びデータ入力部144によって実行され、これらの収集部160及びデータ入力部144を実現するタスクが起動された。この際には、データ入力部144を起動してから収集部160を起動することが望ましい。
また、データ処理装置10の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、プロセッサ11によって実行されるプログラムP1を、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムP1をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。このような記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)が考えられる。
また、プログラムP1をインターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラムP1を転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
さらに、プログラムP1の全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
また、データ処理装置10の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を、回路を含む専用のハードウェアによって実現してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、データの処理に適している。
100 処理システム、 10 データ処理装置、 11 プロセッサ、 12 主記憶部、 13 補助記憶部、 14 入力部、 15 出力部、 16 通信部、 17 内部バス、 110 UI部、 120 受付部、 130〜133 処理部、 130 記憶部、 140 制御部、 141 タスク制御部、 142 特定部、 143 中継部、 144 データ入力部、 145 データ出力部、 146 異常検出部、 147 情報出力部、 150 記憶部、 160 収集部、 20 ネットワーク、 21,22 機器、 300 処理フロー、 30,30a,31〜36 部分処理、 39,39a データ出力、 40 中継処理、 P1 プログラム。

Claims (8)

  1. 機器から出力されたデータに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた設定を基に、前記部分処理を実行する処理手段を特定する特定手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた設定を基に、前記特定手段によって特定された前記処理手段を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従い前記タスクを起動するタスク制御手段と、
    を備え、
    前記処理フローは、一連の前記部分処理を含み、
    前記タスク制御手段は、前記処理フローに従った処理が開始する際に、一連の前記部分処理のうち、起点より後の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動した後に、起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動することを決定する、データ処理装置。
  2. 一の前記部分処理の処理結果を示すデータを中継して次の前記部分処理に入力する中継手段、をさらに備え、
    前記タスク制御手段は、前記処理フローに従った処理が開始する際に、前記中継手段を実現する前記タスクを起動した後に、一連の前記部分処理のうち起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動することを決定する、
    請求項に記載のデータ処理装置。
  3. 前記タスク制御手段は、前記受付手段によって受け付けられた設定を基に、前記特定手段によって特定された前記処理手段を実現する前記タスクを終了させる順序を決定し、該順序に従い前記タスクを終了させる、
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 記タスク制御手段は、前記処理フローに従った処理が終了する際に、一連の前記部分処理のうち、起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを終了させた後に、起点より後の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを終了させることを決定する、
    請求項に記載のデータ処理装置。
  5. 一の前記部分処理の処理結果を示すデータを中継して次の前記部分処理に入力する中継手段、をさらに備え、
    前記タスク制御手段は、前記処理フローに従った処理が終了する際に、一連の前記部分処理のうち、起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを終了させた後に、前記中継手段を実現する前記タスクを終了させる、
    請求項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記処理フローに従った処理において生じる異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって検出された前記異常に関する情報を出力する情報出力手段と、
    をさらに備え、
    前記情報出力手段は、一連の前記部分処理のうち起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクが終了すると、前記異常に関する情報の出力を停止する、
    請求項又はに記載のデータ処理装置。
  7. データに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付けるステップと、
    受け付けた設定を基に、前記部分処理を実行する処理手段を特定するステップと、
    受け付けた設定を基に、特定した前記処理手段を実現するタスクを起動する順序を決定するスップと、
    決定した順序に従い前記タスクを起動するステップと、
    を含み、
    前記処理フローは、一連の前記部分処理を含み、
    前記タスクを起動する順序を決定するステップでは、前記処理フローに従った処理が開始する際に、一連の前記部分処理のうち、起点より後の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動した後に、起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動することを決定する、タスク制御方法。
  8. コンピュータを、
    データに対し順次施される部分処理を定義する処理フローの設定を受け付ける受付手段、
    前記受付手段によって受け付けられた設定を基に、前記部分処理を実行する処理手段を特定する特定手段、
    前記受付手段によって受け付けられた設定を基に、前記特定手段によって特定された前記処理手段を実現するタスクを起動する順序を決定し、該順序に従い前記タスクを起動するタスク制御手段、
    として機能させ、
    前記処理フローは、一連の前記部分処理を含み、
    前記タスク制御手段は、前記処理フローに従った処理が開始する際に、一連の前記部分処理のうち、起点より後の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動した後に、起点の前記部分処理を実行する前記処理手段を実現する前記タスクを起動することを決定する、プログラム。
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