JP6678245B2 - 発電入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁石を支持しているスライダ材を移動させて、ヨーク部材内の磁束の向きを変化させ、これによりコイルに電力を誘起する発電装置に関する。
特許文献1に発電入力装置に関する発明が記載されている。
この発電入力装置は、磁路形成部材を有している。磁路形成部材は第1腕部と第2腕部を有しており、それぞれの腕部の周囲に巻かれた発電コイルが設けられている。第1腕部と第2腕部の間に駆動体(回動体)が設けられている。駆動体は、第1の着磁面と第2の着磁面を有する磁石と、第1の着磁面に固着された第1の磁化部材および第2の着磁面に固着された第2の磁化部材を有している。
駆動体は、第1の磁化部材が第1腕部に対向し第2磁化部材が第2腕部に対向する第1の姿勢と、第1の磁化部材が第2腕部に対向し第2磁化部材が第1腕部に対向する第2の姿勢で安定状態になる。
操作部材によって動作させられるスライド部材に連結長穴が形成され、駆動体に設けられた連結ピンが連結長穴に摺動自在に挿入されている。
操作部材が押されると、その押圧力が第1弾性部材を介してスライド部材に伝達され、前記連結長穴と連結ピンとが摺動し、スライド部材の動きが駆動体の回転力に変換される。駆動体が回転して、第1の姿勢から第2の姿勢に変化するときに磁路形成部材内の磁束の向きが変化し、発電コイルに電力が誘起される。操作部材の押圧力を解除すると、第2弾性部材の付勢力でスライド部材が復帰させられる。このとき、スライド部材の復帰力で駆動体が第2の姿勢から第1の姿勢に回動し、磁路形成部材内の磁束の向きが再び変化して、このときも発電コイルに電力が誘起される。
特開2015−139267号公報
特許文献1には、操作部材が押されるときに、その押圧力が第1弾性部材を介してスライド部材に作用し、第1弾性部材の補助力が加わることで、駆動体の姿勢が変化する速さをより速くすることができる、と記載されている。
しかし、特許文献1に記載の発電入力装置は、押圧部材が押されたときに、スライド部材が移動する力を駆動体の回転力に変換しているため、操作力を発電力に変換するときの運動の伝達効率が悪い。しかも、駆動体は、もっぱら磁石の力で、第1の姿勢と、第2の姿勢で安定状態になるため、押圧部材の押圧操作によって、駆動体の回動力を速めることに限界がある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、操作部材の押圧操作力を磁石の移動力に効率よく変換して、常に磁石を高速で移動させて、大きい起電力を発揮することができる発電装置を提供することを目的としている。
本発明は、第1の方向とこれと逆向きの第2の方向へ移動する付勢スライダと、前記付勢スライダに支持された磁石と、前記磁石の移動によって内部を通過する磁束が変化する磁性体のヨーク部材と、前記ヨーク部材内の磁束の変化により発電するコイルと、が設けられた発電入力装置において、
前記磁石は、前記ヨーク部材に与える磁束が互いに逆向きである第1の着磁部と第2の着磁部とを有し、前記第1の着磁部が第1の方向側で、前記第2の着磁部が第2の方向側に並んで位置し、前記付勢スライダを第1の方向と第2の方向へ付勢する切替えばね部材が設けられており、
(1)前記第1の着磁部が前記ヨーク部材に対向しているときに、前記切替えばね部材によって前記付勢スライダが第2の方向へ付勢され、
(2)前記付勢スライダが第1の方向へ移動させられると、前記第1の着磁部と前記第2の着磁部との境界部が前記ヨーク部材との対向部を通過する前に、前記切替えばね部材による付勢方向が、第2の方向から第1の方向へ切替えられ、
(3)前記付勢スライダが第1の方向へ移動した後は、前記第2の着磁部が前記ヨーク部材に対向するとともに、前記切替えばね部材によって前記付勢スライダが第1の方向へ付勢され、
(4)前記付勢スライダが第2の方向へ移動するときは、前記境界部が前記ヨーク部材との対向部を通過する前に、前記切替えばね部材による付勢方向が、第1の方向から第2の方向へ切替えられる、
ことを特徴とするものである。
本発明の発電入力装置は、前記磁石は、前記付勢スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されているものである。
本発明の発電入力装置は、前記磁石は、磁石保持部材に保持されており、前記磁石保持部材が、前記付勢スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されているものが好ましい。
本発明の発電入力装置は、前記(1)で、前記第1の着磁部が前記ヨーク部材に対向しているときと、前記(3)で、前記第2の着磁部が前記ヨークに対向しているときに、前記磁石と前記前記ヨーク部材との間で前記磁石を停止させる磁気保持力が作用しており、
前記切替えばね部材が前記付勢スライダを第1の方向と第2の方向へ移動させる力が、前記磁気保磁力よりも大きいものである。
本発明の発電入力装置は、第1の方向と第2の方向へ移動する操作スライダが設けられ、前記操作スライダによって、前記付勢スライダが第1の方向と第2の方向へ移動させられるものとして構成できる。
この場合に、前記付勢スライダは、前記操作スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されており、
前記(2)で、前記切替えばね部材による付勢方向が、第2の方向から第1の方向へ切替えられたときに、前記付勢スライダが、前記操作スライダに拘束されることなく第1の方向へ移動し、
前記(4)で、前記切替えばね部材による付勢方向が、第1の方向から第2の方向へ切替えられたときに、前記付勢スライダが、前記操作スライダに拘束されることなく第2の方向へ移動するものが好ましい。
本発明の発電入力装置は、前記切替えばね部材は、トーションばねである。
なお、本発明での、付勢スライダおよび磁石の第1の方向と第2の方向への移動とは、付勢スライダと磁石が直線的に往復動作することに限られず、付勢スライダと磁石とが回動移動するものも含まれる。
本発明の発電入力装置は、トーションばねなどの切替えばね部材によって、付勢スライダが付勢されている。付勢スライダが第1の方向へ移動するときには、磁石の第1の着磁部と第2の着磁部の境界部が、ヨーク部材との対向部を通過する前に切替えばね部材による付勢方向が第2の方向から第1の方向へ切り替わるので、磁石が第1の方向へ高速に移動し、ヨーク部材内の磁束が急速に反転することになり、コイルに大きな電力を誘導することができる。これは、付勢スライダが第2の方向へ移動するときも同じである。
また、磁石または磁石を保持している磁石保持部材が、付勢スライダに第1の方向と第2の方向へ相対移動自在に支持されていると、付勢スライダが第1の方向へ移動するときと、第2の方向へ移動するときの双方において、第1の着磁部と第2の着磁部の境界部が、ヨーク部材との対向部に至る前に切替えばね部材の付勢方向を切替えることができ、境界部がヨークとの対向部を移動するときの磁石の移動速度を速めることが可能になる。
さらに、操作スライダを設け、付勢スライダが、操作スライダに対して第1の方向と第2の方向へ相対移動自在であると、操作スライダを第1の方向などに押圧操作しているときに、操作スライダの移動速度に拘束されることなく、切替えばね部材の付勢力で付勢スライダを高速に移動させることが可能になる。
本発明の実施形態に係る発電入力装置を表す斜視図である。 本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す斜視図である。 本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す分解斜視図である。 本実施形態の磁石を表す説明図である。 本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが押し込まれている途中の状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが押し込まれている途中の状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが復帰する途中の状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが復帰する途中の状態を表す側面図および断面図である。 本発明の他の実施形態に係る発電入力装置を表す斜視図である。 本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す斜視図である。 本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す分解斜視図である。 本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す正面図である。 本実施形態の操作スライダが押し込まれている途中の状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが押し込まれている途中の状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが押し込まれている途中の状態を表す正面図である。 本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す正面図である。 本実施形態の操作スライダが復帰する途中の状態を表す斜視図である。 本実施形態の操作スライダが復帰する途中の状態を表す側面図および断面図である。 本実施形態の操作スライダが復帰する途中の状態を表す正面図である。 操作スライダと付勢スライダおよび磁石の第1の方向(Y2方向)への移動を連続的に示す説明図、 操作スライダと付勢スライダおよび磁石の第2の方向(Y1方向)への移動を連続的に示す説明図、
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各図では、X1が左方向、X2が右方向、Y1が上方向で第2の方向、Y2が下方向で第1の方向、Z1がローラ部材の回転軸に沿う方向であって手前側、Z2がローラ部材の回転軸に沿う方向であって奥側である。
図1は、本発明の実施形態に係る発電入力装置を表す斜視図である。
図2は、本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す斜視図である。
図3は、本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す分解斜視図である。
図4は、本実施形態の磁石を表す説明図である。
図1〜図3に表したように、本実施形態に係る発電入力装置1は、第1の筐体11と、第2の筐体12と、第1の筐体11と第2の筐体12との間の内部に設けられた内部構造体2と、を備える。
図2および図3に表したように、内部構造体2は、コア21と、ヨーク部材23と、コイル25と、ローラ部材27と、磁石29と、スライド部材31と、切替えばね部材33と、復帰ばね部材であるコイルばね35とを有する。
コア21は、Y1−Y2方向に延びている。コア21は、コイル25を保持するコイル保持部材39の一方の孔(図3ではY1側の孔)39aに通され、コイル25の内部に通され、コイル保持部材39の他方の孔(図3ではY2側の孔)39bに通された状態で保持されている。コア21は、例えば鉄(Fe)などの磁性材料により形成され、磁気回路の少なくとも一部を構成する。磁気回路の詳細については、後述する。
ヨーク部材23は、例えば鉄(Fe)などの磁性材料により形成され、磁気回路の少なくとも一部を構成する。ヨーク部材23は、コア21に接続された、第1のヨーク23aと、第2のヨーク23bと、を有する。図3に表したように、第1のヨーク23aは、コア21の一方の端部(図3ではY1側の端部)21aが第1のヨーク23aの孔26aに通されることにより、コア21に接続されている。第2のヨーク23bは、コア21の他方の端部(図3ではY2側の端部)21bが第2のヨーク23bの孔26bに通されることにより、コア21に接続されている。
コイル25は、コイル保持部材39に保持され、内部にコア21が通されている。コイル25の軸は、Y1−Y2方向に延びている。コイル25の導線の一端は、コイル保持部材39に取り付けられた一方の端子41に電気的に接続されている。コイル25の導線の他端は、コイル保持部材39に取り付けられた他方の端子41に電気的に接続されている。コイル25は、磁気回路を通る磁束の変化により電圧を発生する。コイル25が電圧を発生する構成の詳細については、後述する。
ローラ部材27は、例えば鉄(Fe)などの磁性材料により形成され、磁気回路の少なくとも一部を構成し、本発明ではローラ部材27がヨーク部材の一部として機能する。ローラ部材27は、ヨーク部材23に対して回動自在に支持され、第1のローラ27aと、第2のローラ27bと、を有する。第1のローラ27aは、第1のヨーク23aの突起部24aに保持され、突起部24aが延びる方向に沿う軸を中心として回動自在に第1のヨーク23aに支持されている。第2のローラ27bは、第2のヨーク23bの突起部24bに保持され、突起部24bが延びる方向に沿う軸を中心とし回動自在に第2のヨーク23bに支持されている。
磁石29は、ローラ部材27に接触して設けられている。具体的には、磁石29は、第1のローラ27aと、第2のローラ27bと、の間に挟まれ、第1のローラ27aの円周面28a(例えば図5参照)、および第2のローラ27bの円周面28b(例えば図5参照)に接触している。なお、第1のローラ27aの円周面28aおよび第2のローラ27bの円周面28bの少なくともいずれかには、例えばゴムなどの非磁性体が設けられていてもよい。この場合には、磁石29は、非磁性体を介して第1のローラ27aの円周面28aおよび第2のローラ27bの円周面28bに間接的に接触する。このように、磁束が磁石29とローラ部材27との間を通過する限りにおいて、例えばゴムなどの非磁性体が第1のローラ27aの円周面28aおよび第2のローラ27bの円周面28bの少なくともいずれかに設けられていてもよい。
本実施の形態では、第1のローラ27aと第2のローラ27bが、磁石に接触しまたは非磁性体を介して接触することで、ヨーク部材23が磁石29に対向する構造である。ただし、本発明では、第1のローラ27aと第2のローラ27bを設けることなく、ヨーク部材23の一部が隙間を介して磁石29に対向し、または非磁性体を介して磁石29に接触している構造であってもよい。
図4(a)〜図4(c)に表したように、磁石29は、板状の永久磁石であり、第1の着磁部29aと、第2の着磁部29bと、を有する。第1の着磁部29aは、磁石29のうちの第1の方向側(Y2側)に設けられ、両面において互いに異なる極性を有する。第2の着磁部29bは、磁石29のうちの第2の方向側(Y1側)に設けられ、両面において互いに異なる極性を有する。第1の着磁部29aおよび第2の着磁部29bは、磁石29のうちで互いに隣接している。
第1の着磁部29aの一方の着磁面(図4(a)〜図4(c)ではX2側の面)291aは、例えばN極に着磁されている。第1の着磁部29aの他方の着磁面(図4(a)〜図4(c)ではX1側の面)291bは、例えばS極に着磁されている。一方で、第2の着磁部29bの一方の着磁面(図4(a)〜図4(c)ではX2側の面)292aは、例えばS極に着磁されている。第2の着磁部29bの他方の着磁面(図4(a)〜図4(c)ではX1側の面)292bは、例えばN極に着磁されている。このように、第2の着磁部29bは、第1の着磁部29aの両側の着磁面の極性が互いに入れ替わった極性を両面に有する。
図3に表すように、スライド部材31は、操作スライダ31aと、付勢スライダ31bと、を有し、外部からの操作力に基づいてローラ部材27の回転の接線方向に沿うY2方向(第1の方向)に移動する。操作スライダ31aの下部には、復帰ばね部材であるコイルばね35が設けられている。コイルばね35の一端は、操作スライダ31aの下部に取り付けられている。コイルばね35の他端は、第1の筐体11に取り付けられている。コイルばね35は、操作スライダ31aをY1方向(第2の方向)へ付勢している。外部からの操作力が操作スライダ31aに加えられると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力に対抗しつつY2方向(第1の方向)へ移動する。外部からの操作力が解除されると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力によりY1の方向(第2の方向)へ復帰移動する。
付勢スライダ31bは、操作スライダ31aに対してY2方向(第1の方向)およびY1方向(第2の方向)に摺動自在に保持されている。すなわち、付勢スライダ31bは、操作スライダ31aに対し、相対的にY1−Y2方向へ移動できる。付勢スライダ31bは、磁石29がY1−Y2方向に移動可能な隙間を内部に有し、磁石29は、付勢スライダ31bの内部においてY1−Y2方向にわずかな距離だけ移動可能である。磁石29は、磁石保持部材37(図2および図3参照)に保持されている。磁石保持部材37は、磁石29を保持した状態で、付勢スライダ31bに対してY1−Y2方向にわずかな距離だけ摺動自在に保持されている。
操作スライダ31a、付勢スライダ31b、および磁石保持部材37は、例えば樹脂材料により形成されている。磁石保持部材37は、磁石29の周囲を覆っており、磁石29に衝撃が加わることを抑えることができる。つまり、磁石保持部材37は、緩衝部材として機能し、上下に移動して付勢スライダ31bに当たったときの衝撃を緩和するためのものである。
切替えばね部材33は、トーションばねであり、付勢スライダ31bをY1方向およびY2方向に付勢している。切替えばね部材33は、第1のトーションばね33aと、第2のトーションばね33bと、から構成されている。図2および図3に表したように、第1のトーションばね33aは、付勢スライダ31bのX2側に設けられている。第2のトーションばね33bは、付勢スライダ31bのX1側に設けられている。つまり、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bは、X1−X2方向に並んで配置されている。
第1のトーションばね33aの一端は、付勢スライダ31bに取り付けられている。第1のトーションばね33aの他端は、第2の筐体12などの固定部に取り付けられている。第2のトーションばね33bの一端は、付勢スライダ31bに取り付けられている。第2のトーションばね33bの他端は、第2の筐体12などの固定部に取り付けられている。
図2と図5に示すように、第1のトーションばね33aの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY1側に位置するときは、第1のトーションばね33aが、付勢スライダ31bをY1方向へ付勢する。一方で、付勢スライダ31bがY2方向へ移動し、第1のトーションばね33aの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY2側に位置すると、第1のトーションばね33aは、付勢スライダ31bをY2方向へ付勢する。
同様に、第2のトーションばね33bの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY1側に位置するときは、第2のトーションばね33bは、付勢スライダ31bをY1方向へ付勢する。一方で、付勢スライダ31bがY2方向へ移動し、第2のトーションばね33bの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY2側に位置すると、第2のトーションばね33bは、付勢スライダ31bをY2方向へ付勢する。このようにして、切替えばね部材33は、付勢スライダ31bをY1方向およびY2方向に付勢している。
次に、本実施形態に係る発電入力装置の動作について、図面を参照しつつ説明する。
以下では、説明の便宜上、第1の筐体11および第2の筐体12を省略し、内部構造体2を表す図面を用いて説明する。
図28(a)(b)(c)(d)には、操作スライダ31aが第1の方向(Y2方向)へ押し込まれるときの、操作スライダ31aと付勢スライダ31bおよび磁石29の相対的な位置が順に模式的に示されている。図29(a)(b)(c)(d)には、操作スライダ31aが第2の方向(Y1方向)へ復帰動作するときの、操作スライダ31aと付勢スライダ31bおよび磁石29の相対的な位置が順に模式的に示されている。以下、図5以下の各図と図28および図29の各図を比較して参照しながら、発電入力装置1の動作を説明する。
図5は、本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す斜視図である。
図6は、本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す側面図および断面図である。
図6(a)は、本実施形態の内部構造体2をX2方向に見たときの側面図である。図6(b)は、図6(a)に表した切断面C1−C1における断面図である。
図5〜図6(b)に表したように、外部からの操作力が操作スライダ31aに作用していないときには、操作スライダ31aは、復帰ばね部材であるコイルばね35の付勢力でY1側に復帰させられている。
このときには、図6(a)に表したように、第1のトーションばね33aの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY1側に位置する。そのため、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、Y1方向の成分Fayを有する。また、図28(a)に表されるように、第2のトーションばね33bの付勢スライダ31bに取付けられた一端(i)が、第2の筐体12に取付けられた他端(ii)よりもY1側に位置する。そのため、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、Y1方向の成分Fbyを有する。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bの付勢力によりY1側に付勢されて復帰している。このとき、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間には、隙間S2が付勢スライダ31bのY2側に形成されている。
図6(a)に表されるように、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、Z1方向の成分Fazを有する。第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、Z2方向の成分Fbzを有する。このように、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbの成分Fbzとは反対方向の成分Fazを有する。
これにより、Z1−Z2方向において、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faの成分Fazと、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbの成分Fbzと、を互いに相殺することができる。これにより、一方向だけの付勢力が付勢スライダ31bに対して加わることを抑え、付勢スライダ31bのより円滑な移動を実現することができる。これは、図7〜図12(b)に関して後述する状態においても同じである。
図5および図6(b)に表したように、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第1の着磁部29aに存在する。第1のローラ27aは、磁性材料により形成されているため、第1の着磁部29aの一方の着磁面291a(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。また、第2のローラ27bは、磁性材料により形成されているため、第1の着磁部29aの他方の着磁面291b(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。第1の着磁部29aは第1のローラ27aと第2のローラ27bとの間で、磁気保持力で保持されている。
このとき、図6(a)と図28(a)に表したように、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S1が磁石保持部材37のY1側に形成されている。
図6(b)に表したように、第1のローラ27aの回転中心271aと、第2のローラ27bの回転中心271bと、を結ぶ仮想直線L1は、第1の着磁部29aと、第2の着磁部29bと、の間の境界面29cに対して平行であり、仮想直線L1は磁石29の移動方向であるY1−Y2方向と直交している。第1のローラ27aの回転中心271aと、第2のローラ27bの回転中心271bと、を結ぶ仮想直線L1は、第1のローラ27aと磁石29との接触位置と、第2のローラ27bと磁石29との接触位置と、を結ぶ仮想直線に相当する。また、仮想直線L1は、磁石29と、第1のローラ27aならびに第2のローラ27bとの対向中心線である。第1のローラ27aと第2のローラ27bを設けない実施の形態の場合には、仮想直線L1は、磁石29とヨーク部材23との対向中心線である。
図5に表した二点鎖線の矢印のように、第1の着磁部29aの一方の着磁面291aから出た磁束は、第1のローラ27aと、第1のヨーク23aと、コア21と、第2のヨーク23bと、第2のローラ27bと、をこの順に通り、第1の着磁部29aの他方の着磁面291bに入る。これにより、操作スライダ31aが自由位置にある状態において、磁気回路が構成されている。
図7は、本実施形態の操作スライダが押し込まれたときの状態を表す斜視図である。
図8は、本実施形態の操作スライダが押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。
図8(a)は、本実施形態の内部構造体2をX2方向に見たときの側面図である。図8(b)は、図8(a)に表した切断面C2−C2における断面図である。
外部からY2方向(第1の方向)の操作力(押圧力)が操作スライダ31aに作用すると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力に対抗しつつY2方向へ移動する。操作スライダ31aがY2方向へ移動すると、操作スライダ31aで付勢スライダ31bがY2方向へ押され、操作スライダ31aとともに付勢スライダ31bがY2方向へ移動する。
磁石29は、第1のローラ27aと第2のローラ27bとの間において磁力で保持されているため、付勢スライダ31bがY2方向へ移動し始めたときに磁石29は動かず、図8(a)と図28(b)に示すように、 それまで磁石保持部材37のY1側に形成されていた隙間S1がなくなり、付勢スライダ31bが磁石保持部材37の上部に接触する。
その代りに、図8(a)と図28(b)に表したように、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S3が磁石保持部材37のY2側に形成される。なお、付勢スライダ31bのY2側に形成されていた隙間S2は、維持されたままである。
操作スライダ31aがY2方向へ押されて、付勢スライダ31bがY2方向へさらに移動すると、磁石保持部材37は、付勢スライダ31bから力を受け、磁石29を保持した状態でY2方向へ移動させられる。付勢スライダ31bが、図28(b)の位置からさらにY2方向へ押され、図7および図8(a)および図28(c)の位置に至ると、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが、中立姿勢になる。
本願明細書において、「中立姿勢」とは、トーションばねの一端(i)の位置が、トーションばねの他端(ii)の位置に対して水平面(X−Z平面)において並んだ姿勢をいう。あるいは、「中立姿勢」とは、トーションばねが任意の部材(本実施形態では付勢スライダ31b)に与える付勢力が、水平方向の成分のみを有し、鉛直方向(Y1−Y2方向)の成分を有していない姿勢をいう。
第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にあるとき、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bのそれぞれのたわみが最大となる。図8(b)に示すように、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にあるとき、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbとつり合っている。
図7および図8(b)に表したように、操作スライダ31aの押し込み時において、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にあるとき、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29との接触位置は、第1の着磁部29aに存在する。図28(c)に示すように、仮想直線L1は、第1の着磁部29a上に位置している。具体的には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、境界面29cの近傍 の第1の着磁部29a側に存在する。言い換えれば、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化する直前の状態である。
第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある状態から、図28(d)に示すように、 さらに操作スライダ31aがコイルばね35の付勢力に対抗しつつY2方向へ押され、操作スライダ31aによって付勢スライダ31bがY2方向へ押されると、第1のトーションばね33aの付勢スライダ31bに取付けられた一端が、第2の筐体12に取付けられた他端よりもY2側に移動する。そのため、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faが、Y2方向の成分Fayを有するように変換させられる。また、図28(d)に表されるように、第2のトーションばね33bの付勢スライダ31bに取付けられた一端(i)も、第2の筐体12に取付けられた他端(ii)よりもY2側に移動する。そのため、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbも、Y2方向の成分Fbyを有するように変換させられる。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bによりY2方向に付勢される。
このとき、付勢スライダ31bが操作スライダ31aとは別体として設けられ、図28(c)の時点で、隙間S2が付勢スライダ31bのY2側に形成されていたため、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bの付勢力がY2方向に切替えられた瞬間に、付勢スライダ31bが、操作スライダ31aとは独立してY2方向に移動させられる。そして、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間では、付勢スライダ31bのY1側に隙間S4が形成される。
付勢スライダ31bの動きと、操作スライダ31aの動きと、を別の動きに設定することができるため、付勢スライダ31bは、外部操作の速度(操作スライダ31aの速度)にほとんど影響を受けることなく、より速い速度でY2方向へ移動することができる。付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bの付勢力によりY2方向へ加速されて移動する。
操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY2方向へ移動し、磁石保持部材37が磁石29を保持した状態でY2方向へ移動すると、図9および図10(b)に表したように、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化する。すると、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。
すなわち、図9に表した二点鎖線の矢印ように、第2の着磁部29bの他方の着磁面292b(図4(a)〜図4(c)参照)から出た磁束は、第2のローラ27bと、第2のヨーク23bと、コア21と、第1のヨーク23aと、第1のローラ27aと、をこの順に通り、第2の着磁部29bの一方の着磁面292aに入る。これにより、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化し、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。
これにより、コア21に巻かれたコイル25の内部を通る磁束の向きが反転する。これにより、操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY2方向に移動するときに、コイル25に誘導起電力が発生する。
なお、図9は、本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す斜視図である。
図10は、本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。
図10(a)は、本実施形態の内部構造体2をX2方向に見たときの側面図である。図10(b)は、図10(a)に表した切断面C3−C3における断面図である。
図9と図10では、図29(a)にも示すように、操作スライダ31aによって付勢スライダ31bがさらに押し下げられ、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間では、付勢スライダ31bのY2側に隙間S2が形成される。
図11は、本実施形態の操作スライダが復帰するときの状態を表す斜視図である。
図12は、本実施形態の操作スライダが復帰するときの状態を表す側面図および断面図である。
図12(a)は、本実施形態の内部構造体2をX2方向に見たときの側面図である。図12(b)は、図12(a)に表した切断面C4−C4における断面図である。
図9と図10(b)および図29(a)に示すように、操作スライダ31aがY2方向に最も押し込まれた状態から、操作スライダ31aに作用する外部からの操作力が解除されると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力によりY1方向へ復帰移動する。図9と図10(b)および図29(a)の状態では、磁石29の第2の着磁部29bが、第1のローラ27aと第2のローラ27bの間で、磁気力で保持されている。そのため、操作スライダ31aがY1方向へ移動し始めた直後は、磁石29が動くことがなく、操作スライダ31aと付勢スライダ31bがY1方向へ移動して、付勢スライダ31bのY2側に形成されていた隙間S2がなくなり、操作スライダ31aが付勢スライダ31bの下部に接触し、図29(b)に表したように、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間に、隙間S4が付勢スライダ31bのY1側に形成される。
さらに、操作スライダ31aがY1方向へ移動し、付勢スライダ31bがY1方向へ移動すると、図29(b)に示すように、磁石保持部材37 と付勢スライダ31bとの間では、磁石保持部材37のY2側に形成されていた隙間S3がなくなって、付勢スライダ31bが磁石保持部材37の下部に接触する。そして、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S1が磁石保持部材37のY1側に形成される。
コイルばね35の付勢力で、操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bが、図11および図12(a)および図29(c)の位置に移動すると、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが、中立姿勢になる。操作スライダ31aの復帰時において、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢になった時点では、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第2の着磁部29bに存在する。図29(c)に示すように、仮想直線L1は、第2の着磁部29bに位置している。具体的には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、境界面29c の近傍の第2の着磁部29b側に存在する。言い換えれば、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第2の着磁部29bから第1の着磁部29aへ変化する直前の状態である。
第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある状態から、操作スライダ31aがコイルばね35の付勢力によりY1方向へさらに移動させられ、第1のトーションばね33aの一端が第1のトーションばね33aの他端よりもY1側に位置すると、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faが、Y1方向の成分Fayを有するようになる。また、第2のトーションばね33bの一端(i)が第2のトーションばね33bの他端(ii)よりもY1側に位置し、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbが、Y1方向の成分Fbyを有する(図29(d)参照)ようになる。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bによりY1方向に付勢される。
このとき、図29(c)から図29(d)に示すように、操作スライダ31aに対して付勢スライダ31bが先行してY1方向へ移動できるため、コイルばね35の付勢力による操作スライダ31aのY1方向への移動速度が遅くても、付勢スライダ31bが操作スライダ31aに拘束されることなく、高速でY1方向へ移動する。
磁石保持部材37が磁石29を保持した状態でY1方向へ高速で移動し、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第2の着磁部29bから第1の着磁部29aへ急激に変化する。すると、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。すなわち、磁束の向きは、図5に関して前述した磁束の向きと同じになる。
すると、コア21に巻かれたコイル25の内部を通る磁束の向きが反転する。これにより、操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY1方向に移動するときに、コイル25に誘導起電力が発生する。このように、本実施形態に係る発電入力装置1によれば、操作スライダ31aの押し込み時および復帰時の両方において、コイル25に誘導起電力が発生する。
本実施形態に係る発電入力装置1では、図28(c)の状態で、磁石29の第1の着磁部29aが、第1のローラ27aと第2のローラ27bにおいて磁気保磁力で保持されている。そのため、図28(c)からさらに付勢スライダ31bがY2方向へ移動したときに、第1のトーションばね33aの付勢力Faの、Y2方向の成分Fayと、第2のトーションばね33bの付勢力Fbの、Y2方向の成分Fbyとの総和が、第1の着磁部29aを磁力で保持している力よりも大きいことが必要である。これは、図29に示すように、付勢スライダ31bがY1方向へ復帰するときも同じである。
本実施形態に係る発電入力装置1では、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bの付勢力が付勢スライダ31bに与えられるが、磁石29を保持している磁石保持部材37は、付勢スライダ31bの内部でY1−Y2方向への移動余裕(隙間S1,S3)を有している。その結果、付勢スライダ31bがY2方向へ移動するときは、図28(c)に示すように、第1の着磁部29aと第2の着磁部29bとの境界部が仮想直線L1を通過する直前に、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bを中立姿勢にでき、付勢スライダ31bがY1方向へ復帰移動するときも、図29(c)に示すように、第1の着磁部29aと第2の着磁部29bとの境界部が仮想直線L1を通過する直前に、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bを中立姿勢に設定することができる。
よって、付勢スライダ31bがY2方向へ移動するときに、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bのY2方向 への付勢力で、第1の着磁部29aと第2の着磁部29bとの境界部が、仮想直線L1を 通過することになり、付勢スライダ31bがY1方向へ復帰移動するときにも、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bのY1方向への付勢力で、第1の着磁部29aと第2の着磁部29bとの境界部を、仮想直線L1に通過させることができる。したがって、ヨーク部材の内部に導かれる磁束の向きを高速に反転させることができる。
また、操作スライダ31aに対して付勢スライダ31bがY1−Y2方向へ移動余裕(隙間S2,S4)を有しているため、図28(c)から図28(d)にかけて、第1のトーションばね33aと第2のトーションばね33bのY2方向への付勢力 で、付勢スライダ31bがY2方向へ移動するときに、操作スライダ31aが、付勢スライダ31bの高速移動を妨げることがない。これは、図29(c)から図29(d)にかけて、操作スライダ31aがY1方向へ復帰するときも同じである。
次に、本発明の他の実施形態に係る発電入力装置について説明する。
図13は、本発明の他の実施形態に係る発電入力装置を表す斜視図である。
図14は、本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す斜視図である。
図15は、本実施形態に係る発電入力装置の内部構造を表す分解図である。
図13〜図15は、本実施形態に係る発電入力装置1Aは、第1の筐体11と、第2の筐体12と、第1の筐体11と第2の筐体12との間の内部に設けられた内部構造体2Aと、を備える。
図14および図15に表したように、内部構造体2Aは、コア21と、ヨーク部材23と、コイル25と、ローラ部材27と、磁石29と、スライド部材31と、切替えばね部材33と、を有する。
コア21は、X1−X2方向に延びている。これに伴い、コア21に巻かれたコイル25の軸は、X1−X2方向に延びている。コア21およびコイル25の配置において、本実施形態に係る発電入力装置1Aは、図1〜図3に関して前述した発電入力装置1とは異なる。
また、操作スライダ31aの下部には、2つのコイルばね35がX1−X2方向に並んで配置されている。2つのコイルばね35のそれぞれの一端は、操作スライダ31aの下部に取り付けられている。2つのコイルばね35のそれぞれの他端は、第1の筐体11に取り付けられている。2つのコイルばね35は、操作スライダ31aをY1方向へ付勢している。コイルばね35の設置数において、本実施形態に係る発電入力装置1Aは、図1〜図3に関して前述した発電入力装置1とは異なる。
付勢スライダ31bのX2側には、第1のトーションばね33aが設けられている。第1のトーションばね33aの一端は、付勢スライダ31bに取り付けられている。第1のトーションばね33aの他端は、第2の筐体12に取り付けられている。付勢スライダ31bのX1側には、第2のトーションばね33bが設けられている。第2のトーションばね33bの一端は、付勢スライダ31bに取り付けられている。第2のトーションばね33bの他端は、第2の筐体12に取り付けられている。
第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Fa(図18参照)は、X1方向の成分Fax(図18参照)を有する。第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fb(図18参照)は、X2方向の成分Fbxを有する。第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力の水平面(X−Z平面)内の成分において、本実施形態に係る発電入力装置1Aは、図1〜図3に関して前述した発電入力装置1とは異なる。
その他の各部材の構造、材料、および配置は、図1〜図3に関して前述した通りである。また、本実施形態に係る発電入力装置1Aが備える磁石29は、図4に関して前述した通りである。
次に、本実施形態に係る発電入力装置の動作について、図面を参照しつつ説明する。
以下では、説明の便宜上、第1の筐体11および第2の筐体12を省略し、内部構造体2Aを表す図面を用いて説明する。
図16は、本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す斜視図である。
図17は、本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す側面図および断面図である。
図18は、本実施形態の操作スライダが自由位置にある状態を表す正面図である。
図17(a)は、本実施形態の内部構造体2AをX2方向に見たときの側面図である。図17(b)は、図17(a)に表した切断面C5−C5における断面図である。
図18は、本実施形態の内部構造体2AをZ2方向に見たときの正面図である。この動作状態は、図28(a)に相当している。
図16〜図18に表したように、外部からの操作力が操作スライダ31aに作用していないときには、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力によりY1側に位置している。
このときには、図18に表したように、第1のトーションばね33aの一端が第1のトーションばね33aの他端よりもY1側に位置する。そのため、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、Y1方向の成分Fayを有する。また、第2のトーションばね33bの一端が第2のトーションばね33bの他端よりもY1側に位置する。そのため、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、Y1方向の成分Fbyを有する。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bの付勢力によりY1側に位置している。そして、図17(a)に表したように、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間には、隙間S6が付勢スライダ31bのY2側に形成されている。
また、図18に表したように、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、X1方向の成分Faxを有する。第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、X2方向の成分Fbxを有する。このように、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbの成分Fbxとは反対方向の成分Faxを有する。
これにより、X1−X2方向において、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faの成分Faxと、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbの成分Fbxと、を互いに相殺することができる。これにより、一方向だけの付勢力が付勢スライダ31bに対して加わることを抑え、付勢スライダ31bのより円滑な移動を実現することができる。これは、図19〜図27に関して後述する状態においても同じである。
図16および図17(b)に表したように、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第1の着磁部29aに存在する。第1のローラ27aは、磁性材料により形成されているため、第1の着磁部29aの一方の着磁面291a(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。また、第2のローラ27bは、磁性材料により形成されているため、第1の着磁部29aの他方の着磁面291b(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。
このとき、図17(a)に表したように、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S5が磁石保持部材37のY1側に形成されている。
図17(b)に表したように、第1のローラ27aの回転中心271aと、第2のローラ27bの回転中心271bと、を結ぶ仮想直線L1は、第1の着磁部29aと、第2の着磁部29bと、の間の境界面29cに対して平行である。第1のローラ27aの回転中心271aと、第2のローラ27bの回転中心271bと、を結ぶ仮想直線L1は、第1のローラ27aと磁石29との接触位置と、第2のローラ27bと磁石29との接触位置と、を結ぶ仮想直線に相当する。
図16に表した二点鎖線の矢印のように、第1の着磁部29aの一方の着磁面291aから出た磁束は、第1のローラ27aと、第1のヨーク23aと、コア21と、第2のヨーク23bと、第2のローラ27bと、をこの順に通り、第1の着磁部29aの他方の着磁面291bに入る。これにより、操作スライダ31aが自由位置にある状態において、磁気回路が構成されている。
図19は、本実施形態の操作スライダが押し込まれたときの状態を表す斜視図である。
図20は、本実施形態の操作スライダが押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。
図21は、本実施形態の操作スライダが押し込まれたときの状態を表す正面図である。
図20(a)は、本実施形態の内部構造体2AをX2方向に見たときの側面図である。図20(b)は、図20(a)に表した切断面C6−C6における断面図である。図21は、本実施形態の内部構造体2AをZ2方向に見たときの正面図である。この動作状態は図28(c)に相当している。
外部からY2方向の操作力が操作スライダ31aに作用すると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力に対抗しつつY2方向へ移動する。操作スライダ31aがY2方向へ移動すると、付勢スライダ31bは、操作スライダ31aから力を受け、操作スライダ31aとともにY2方向へ移動する。
すると、磁石保持部材37のY1側に形成されていた隙間S5がなくなり、付勢スライダ31bが磁石保持部材37の上部に接触する。これにより、図20(a)に表したように、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S7が磁石保持部材37のY2側に形成される。なお、付勢スライダ31bのY2側に形成されていた隙間S6は、維持されたままである。
操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY2方向へさらに移動すると、磁石保持部材37は、付勢スライダ31bから力を受け、磁石29を保持した状態でY2方向へ移動する。すると、図21に表したように、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bは、中立姿勢になる。
第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある場合には、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bのそれぞれのたわみが最大となる。第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある場合において、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbとつり合っている。
図21に表したように 、操作スライダ31aの押し込み時において、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある場合には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第1の着磁部29aに存在する。具体的には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、境界面29cの近傍の第1の着磁部29a側に存在する。言い換えれば、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化する直前の状態である。
そのため、第1のローラ27aは、第1の着磁部29aの一方の着磁面291a(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。また、第2のローラ27bは、第1の着磁部29aの他方の着磁面291b(図4(a)〜図4(c)参照)に磁気的に吸引されている。そして、図16に関して前述した磁気回路と同じ磁気回路が構成されている。言い換えれば、図16に関して前述した磁気回路(図16に表した二点鎖線の矢印参照)が維持されている。図17(b)に関して前述したように、仮想直線L1は、第1の着磁部29aと、第2の着磁部29bと、の間の境界面29cに対して平行である。
図22は、本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す斜視図である。
図23は、本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す側面図および断面図である。
図24は、本実施形態の操作スライダが最も押し込まれたときの状態を表す正面図である。
図23(a)は、本実施形態の内部構造体2AをX2方向に見たときの側面図である。図23(b)は、図23(a)に表した切断面C7−C7における断面図である。
図24は、本実施形態の内部構造体2AをZ2方向に見たときの正面図である。この動作状態は、図29(a)に相当している。
図19〜図20に関して前述した中立姿勢から、操作スライダ31aがコイルばね35の付勢力に対抗しつつY2方向へさらに移動すると、第1のトーションばね33aの一端が第1のトーションばね33aの他端よりもY2側に位置する。そのため、図24に表したように、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、Y2方向の成分Fayを有する。また、第2のトーションばね33bの一端が第2のトーションばね33bの他端よりもY2側に位置する。そのため、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、Y2方向の成分Fbyを有する。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bによりY2方向に付勢される。
このとき、付勢スライダ31bが操作スライダ31aとは別体として設けられ、隙間S6が付勢スライダ31bのY2側に形成されているため、付勢スライダ31bは、操作スライダ31aとは別にY2方向に移動することができる。これにより、付勢スライダ31bの動きと、操作スライダ31aの動きと、を別の動きに設定することができ、付勢スライダ31bは、外部操作の速度(操作スライダ31aの速度)にほとんど影響を受けることなく、より速い速度で移動することができる。つまり、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bの付勢力によりY2方向へ加速される。
すると、磁石保持部材37は、付勢スライダ31bから力を受け、磁石29を保持した状態でY2方向へ加速される。このとき、隙間S7が磁石保持部材37のY2側に形成されているため、磁石保持部材37は、付勢スライダ31bとは別にY2方向に移動することができる。これにより、磁石29は、外部操作の速度にほとんど影響を受けることなく、より速い速度で移動することができる。
操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY2方向へ移動し、磁石保持部材37が磁石29を保持した状態でY2方向へ移動すると、図22および図23(b)に表したように、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化する。すると、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。
すなわち、図22に表した二点鎖線の矢印ように、第2の着磁部29bの他方の着磁面292b(図4(a)〜図4(c)参照)から出た磁束は、第2のローラ27bと、第2のヨーク23bと、コア21と、第1のヨーク23aと、第1のローラ27aと、をこの順に通り、第2の着磁部29bの一方の着磁面292a に入る。これにより、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第1の着磁部29aから第2の着磁部29bへ変化したときに、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。
すると、コア21に巻かれたコイル25の内部を通る磁束の向きが反転する。これにより、操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY2方向に移動するときに、コイル25に誘導起電力が発生する。
図25は、本実施形態の操作スライダが復帰するときの状態を表す斜視図である。
図26は、本実施形態の操作スライダが復帰するときの状態を表す側面図および断面図である。
図27は、本実施形態の操作スライダが復帰するときの状態を表す正面図である。
図26(a)は、本実施形態の内部構造体2AをX2方向に見たときの側面図である。図26(b)は、図26(a)に表した切断面C8−C8における断面図である。図27は、本実施形態の内部構造体2AをZ2方向に見たときの正面図である。この動作状態は、図29(c)に相当している。
図22〜図24に表した状態から、操作スライダ31aに作用する外部からの操作力が解除されると、操作スライダ31aは、コイルばね35の付勢力によりY1方向へ移動する。操作スライダ31aがY1方向へ移動すると、付勢スライダ31bのY2側に形成されていた隙間S6がなくなり、操作スライダ31aが付勢スライダ31bの下部に接触する。これにより、操作スライダ31aと付勢スライダ31bとの間には、隙間(図示せず)が付勢スライダ31bのY1側に形成される。
操作スライダ31aがY1方向へさらに移動すると、付勢スライダ31bは、操作スライダ31aから力を受け、操作スライダ31aとともにY1方向へ移動する。
すると、磁石保持部材37のY2側に形成されていた隙間S7がなくなり、付勢スライダ31bが磁石保持部材37の下部に接触する。これにより、図26(a)に表したように、付勢スライダ31bと磁石保持部材37との間には、隙間S5が磁石保持部材37のY1側に形成される。
操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY1方向へさらに移動すると、磁石保持部材37は、付勢スライダ31bから力を受け、磁石29を保持した状態でY1方向へ移動する。すると、図27に表したように、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bは、中立姿勢になる。
図25および図26(b)に表したように、操作スライダ31aの復帰時において、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある場合には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第2の着磁部29bに存在する。具体的には、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、境界面29cの近傍の第2の着磁部29b側に存在する。言い換えれば、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置は、第2の着磁部29bから第1の着磁部29aへ変化する直前の状態である。
そのため、第1のローラ27aは、第2の着磁部29bの一方の着磁面292aに磁気的に吸引されている。また、第2のローラ27bは、第2の着磁部29bの他方の着磁面292bに磁気的に吸引されている。そして、図22に関して前述した磁気回路と同じ磁気回路が構成されている。言い換えれば、図22に関して前述した磁気回路(図22に表した二点鎖線の矢印参照)が維持されている。図17(b)に関して前述したように、仮想直線L1は、第1の着磁部29aと、第2の着磁部29bと、の間の境界面29cに対して平行である。
操作スライダ31aの復帰時において、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bが中立姿勢にある状態から、操作スライダ31aがコイルばね35の付勢力によりY1方向へさらに移動すると、第1のトーションばね33aの一端が第1のトーションばね33aの他端よりもY1側に位置する。そのため、第1のトーションばね33aが付勢スライダ31bに与える付勢力Faは、Y1方向の成分Fayを有する(図18参照)。また、第2のトーションばね33bの一端が第2のトーションばね33bの他端よりもY1側に位置する。そのため、第2のトーションばね33bが付勢スライダ31bに与える付勢力Fbは、Y1方向の成分Fbyを有する(図18参照)。これにより、付勢スライダ31bは、第1のトーションばね33aおよび第2のトーションばね33bによりY1方向に付勢される。
操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY1方向へ移動し、磁石保持部材37が磁石29を保持した状態でY1方向へ移動すると、図16および図17(b)に表したように、第1のローラ27aおよび第2のローラ27bと、磁石29と、の接触位置が、第2の着磁部29bから第1の着磁部29aへ変化する。すると、コア21、ヨーク部材23およびローラ部材27を通る磁束の向きが反転する。すなわち、磁束の向きは、図16に関して 前述した磁束の向きと同じになる。
すると、コア21に巻かれたコイル25の内部を通る磁束の向きが反転する。これにより、操作スライダ31aおよび付勢スライダ31bがY1方向に移動するときに、コイル25に誘導起電力が発生する。このように、本実施形態に係る発電入力装置1Aによれば、操作スライダ31aの押し込み時および復帰時の両方において、コイル25に誘導起電力が発生する。
本実施形態に係る発電入力装置1Aによれば、コア21がX1−X2方向に延び、コア21に巻かれたコイル25の軸がX1−X2方向に延びているため、Y1−Y2方向において発電入力装置1Aの小型化を図ることができる。また、図1〜図12に関して前述した発電入力装置1の効果と同じ効果が得られる。
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、磁石および付勢スライダが、操作力により回動するものであってもよい。
1 発電入力装置
1A 発電入力装置
2 内部構造体
2A 内部構造体
11 第1の筐体
12 第2の筐体
21 コア
21a 端部
21b 端部
23 ヨーク部材
23a 第1のヨーク
23b 第2のヨーク
24a 突起部
24b 突起部
25 コイル
26a 孔
26b 孔
27 ローラ部材
27a 第1のローラ
27b 第2のローラ
28a 円周面
28b 円周面
29 磁石
29a 第1の着磁部
29b 第2の着磁部
29c 境界面
31 スライド部材
31a 操作スライダ
31b 付勢スライダ
33 切替えばね部材
33a 第1のトーションばね
33b 第2のトーションばね
35 コイルばね
37 磁石保持部材
39 コイル保持部材
39a 孔
39b 孔
41 端子
271a 回転中心
271b 回転中心
291a 面
291b 面
292a 面
292b 面
C1 切断面
C2 切断面
C3 切断面
C4 切断面
C5 切断面
C6 切断面
C7 切断面
C8 切断面
Fa 付勢力
Fax 成分
Fay 成分
Faz 成分
Fb 付勢力
Fbx 成分
Fby 成分
Fbz 成分
L1 仮想直線
S1 隙間
S2 隙間
S3 隙間
S4 隙間
S5 隙間
S6 隙間
S7 隙間

Claims (7)

  1. 第1の方向とこれと逆向きの第2の方向へ移動する付勢スライダと、前記付勢スライダに支持された磁石と、前記磁石の移動によって内部を通過する磁束が変化する磁性体のヨーク部材と、前記ヨーク部材内の磁束の変化により発電するコイルと、が設けられた発電入力装置において、
    前記磁石は、前記ヨーク部材に与える磁束が互いに逆向きである第1の着磁部と第2の着磁部とを有し、前記第1の着磁部が第1の方向側で、前記第2の着磁部が第2の方向側に並んで位置し、前記付勢スライダを第1の方向と第2の方向へ付勢する切替えばね部材が設けられており、
    (1)前記第1の着磁部が前記ヨーク部材に対向しているときに、前記切替えばね部材によって前記付勢スライダが第2の方向へ付勢され、
    (2)前記付勢スライダが第1の方向へ移動させられると、前記第1の着磁部と前記第2の着磁部との境界部が前記ヨーク部材との対向部を通過する前に、前記切替えばね部材による付勢方向が、第2の方向から第1の方向へ切替えられ、
    (3)前記付勢スライダが第1の方向へ移動した後は、前記第2の着磁部が前記ヨーク部材に対向するとともに、前記切替えばね部材によって前記付勢スライダが第1の方向へ付勢され、
    (4)前記付勢スライダが第2の方向へ移動するときは、前記境界部が前記ヨーク部材との対向部を通過する前に、前記切替えばね部材による付勢方向が、第1の方向から第2の方向へ切替えられる、
    ことを特徴とする発電入力装置。
  2. 前記磁石は、前記付勢スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されている請求項1記載の発電入力装置。
  3. 前記磁石は、磁石保持部材に保持されており、前記磁石保持部材が、前記付勢スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されている請求項2記載の発電入力装置。
  4. 前記(1)で、前記第1の着磁部が前記ヨーク部材に対向しているときと、前記(3)で、前記第2の着磁部が前記ヨークに対向しているときに、前記磁石と前記前記ヨーク部材との間で前記磁石を停止させる磁気保持力が作用しており、
    前記切替えばね部材が前記付勢スライダを第1の方向と第2の方向へ移動させる力が、前記磁気保磁力よりも大きい請求項2または3記載の発電入力装置。
  5. 第1の方向と第2の方向へ移動する操作スライダが設けられ、前記操作スライダによって、前記付勢スライダが第1の方向と第2の方向へ移動させられる請求項1ないし4のいずれかに記載の発電入力装置。
  6. 前記付勢スライダは、前記操作スライダに、第1の方向と第2の方向へ所定距離だけ相対移動自在に支持されており、
    前記(2)で、前記切替えばね部材による付勢方向が、第2の方向から第1の方向へ切替えられたときに、前記付勢スライダが、前記操作スライダに拘束されることなく第1の方向へ移動し、
    前記(4)で、前記切替えばね部材による付勢方向が、第1の方向から第2の方向へ切替えられたときに、前記付勢スライダが、前記操作スライダに拘束されることなく第2の方向へ移動する請求項5記載の発電入力装置。
  7. 前記切替えばね部材は、トーションばねである請求項1ないし6のいずれかに記載の発電入力装置。
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