JP2011141975A - 電磁石装置および電磁リレー - Google Patents

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賢 藤田
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Abstract

【課題】電磁石装置の駆動力を大きくするとともに直線駆動距離を大きくすることのできる電磁石装置および開閉接点間の開離距離を大きくすることのできる電磁リレーを提供する。
【解決手段】電磁石により駆動される可動鉄心部の可動鉄心を、永久磁石を内蔵したU字形鉄心により構成し、この可動鉄心の平行な鉄心脚の一方が電磁石の平行に配置された2つのヨークの先端部間に挿入され、かつ前記ヨークの一方の先端部が可動鉄心の平行な2本の鉄心脚間に挿入されるように可動鉄心と電磁石のヨークとを互いに入り組んで配置するとともに可動鉄心部の下端を回転可能に支持する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁石装置およびこれを用いた電磁リレーに関する。
電磁石装置により駆動される電磁リレーおいては、一般に回転可能に支持された可動鉄心部を電磁石の磁気吸引力および復帰ばねのばね力により回転させ、この回転力により直接又は間接的に接点機構を駆動して可動接点と固定接点からなる開閉接点の開閉が行われる。
そして、特に、安全リレーと称される高規格の電磁レーにおいては、開閉接点の溶着による開閉不良を低減するために、開閉接点に溶着が生じた場合でもこれを剥離して開閉を行うことができるように、駆動力の大きな電磁石装置で駆動するようにしている。
電磁石装置の駆動力を大きくするために、従来から、特許文献1に見られるように電磁石装置の可動鉄心部に永久磁石を使用することが知られている。
このような永久磁石を使用した電磁石装置を備えた従来の電磁リレーの構成を図10に示す。この電磁リレーは、電磁石装置50と、これによって駆動される開閉接点機構60とを備える。
電磁石装置50は、鉄心51、この鉄心51に巻装された電磁コイル52、鉄心51の上下両端に結合されたヨーク53、54および永久磁石55の組み込まれた可動鉄心部56により構成されている。可動鉄心部56は、上下両端部がそれぞれ上下のヨーク53、54と対向され、中心部に設けられた回転軸57により回転可能に支持されている。
開閉接点機構60は、それぞれ先端に接点61a、61bを備えたばね材で構成された固定接触子片62a、62bと、これと対向してそれぞれ先端に接点63a、63bの固着された可動接触子片64a、64bによりそれぞれ常開開閉接点および常閉開閉接点を構成する。固定接触子片62a、62bおよび可動接触子片64a、64bは基端側が絶縁ベース67に埋め込まれそれぞれ外部引き出し端子R接続されて外部へ引き出される。
電磁石装置50の駆動力を開閉接点機構60へ伝達するために、開閉接点機構60の上部に直線的にスライド可能にしたスライド板69が設けられている。このスライド板69の左端の連係孔69cに電磁石装置50の可動鉄心部56の上端に設けた操作突起56aの先端を挿入係合することにより、可動鉄心部56をスライド板69に連係する。スライド板69には、その他に連係孔69a、69bが設けられ、これらの連係孔69a、69bにそれぞれ可動接触片62a、62bの先端が挿入係合される。スライド板69の中間付近に復帰用突起69dが設けられており、この突起69dに復帰ばね68の先端が係合される。復帰ばね68は、スライド板69を電磁石側(図の右方向)へ付勢する。
このように構成された電磁リレーにおいて、電磁コイル52への励磁電流の供給を遮断して電磁石装置50を非励磁の状態にすると、可動鉄心部56は永久磁石55による吸引力およびスライド板69を介して復帰ばね68の付勢力により、回転軸57を中心にして右方向(時計方向)へ回転される。これにより図10に点線で示すように、可動鉄心部56の上辺が永久磁石57の磁力により電磁石の上ヨーク53に吸引され接触して停止する。
これに応じて、スライド板69が右側へ移動するので、可動接触子片64aおよび64bの先端が右側へ変位し、常開開閉接点を構成する可動接触子64aの接点63aが固定接点61aから開離し、常閉開閉接点を構成する可動接触子片64bの可動接点63bが固定接点63bと閉合する。
電磁コイル52に通電し、電磁石装置50を励磁状態にすると鉄心51およびヨーク53、54に、可動鉄心部56に結合された永久磁石55を反発する極性の磁束が発生されることにより、可動鉄心部56が左方向(反時計方向)へ回転し、永久磁石55の磁力により可動鉄心部56の下辺が実線で図示するように電磁石の下側ヨーク54に吸引され接触して停止する。
これにより、スライド板69が可動鉄心部56の係合突起56aにより左方向へ押され、水平に直線移動する。このスライド板69の移動とともにこれに係合された可動接触子片64aおよび64bならびに復帰ばね68の先端が移動されるため、可動接点63aが固定接点61aに閉合し、可動接点63bが固定接点61bから開離し、開閉接点の開閉状態が切り替わる。
特開2000‐285782号公報
このような、電磁石装置のコイルを励磁、非励磁に切り換えることにより可動鉄心部を回転させて開閉接点機構を駆動するようにした従来の電磁石装置は、可動鉄心部の中心部に回転軸が設けられている関係で、可動鉄心部の回転中心から作用点となるスライド板との係合点までの回転半径が、ほぼ可動鉄心部56の全長の半分となり、短くなる。そして、可動鉄心部56は、磁気的吸引力および反発力を利用して回転されるので、その回転角度が制限され、これを大きくすることができない。
このため、従来の電磁石装置では、駆動力はそこそこ得られても、可動接触子に対する直線駆動距離を大きくすることができず、電磁リレーの開閉接点の開離距離を大きくすることができないという問題がある。
この発明は、このような問題を解決するために、電磁石装置の駆動力を大きくするだけでなく直線駆動距離を大きくすることのできる電磁石装置を得るとともに、開閉接点間の開離距離を大きくすることのできる電磁リレーを得ることを課題とするものである。
前記の課題を解決するために、この発明の電磁石装置は、電磁コイルの巻かれた鉄心と、この鉄心の両端に結合された2つのヨークとを有する電磁石部と、この電磁石部の前記2つのヨークの間に回転可能に配置された可動鉄心部とを備え、前記電磁石部の2つのヨークが、互いに所定の間隔をおいて平行に配置された先端部を有し、前記可動鉄心部が、平行に間隔をおいて配置された2本の鉄心脚を備えた可動鉄心と、この可動鉄心の平行な2本の鉄心脚を端部で結合する永久磁石片と、前記可動鉄心を保持する絶縁性の非磁性材で構成された保持体とを備え、さらに前記可動鉄心部の可動鉄心の平行な2本の鉄心脚の一方が前記平行に配置された2つのヨーク間に挿入され、かつ前記平行する2つのヨークの一方が前記平行する2本の鉄心脚の間に挿入されるように前記可動鉄心部の可動鉄心と前記電磁石部のヨークとを互いに入り組んで配置するとともに前記可動鉄心部の一方端に操作部を形成し、他方端に回転可能に支持する支持部を設けたことを特徴とするものである。
この発明においては、前記可動鉄心部にU字形の可動鉄心を設け、この可動鉄心の平行な鉄心脚の間に底片と並べて前記永久磁石片を配設することができる。
さらに、この発明の電磁石装置を電磁リレーに適用する場合は、電磁コイルの巻かれた鉄心と、この鉄心の両端に結合された2つのヨークとを有する電磁石と、この電磁石の前記2つのヨークの間に回転可能に配置された可動鉄心部とを備え、前記電磁石の2つのヨークが、互いに所定の間隔をおいて平行に配置された先端部を有し、前記可動鉄心部が、平行に間隔をおいて配置された2本の鉄心脚を備えた可動鉄心と、この可動鉄心の平行な2本の鉄心脚を端部で結合する永久磁石片と、前記可動鉄心を保持する絶縁性の非磁性材で構成された保持体とを備え、さらに前記可動鉄心部の可動鉄心の平行な2本の鉄心脚の一方が前記平行に配置された2つのヨーク間に挿入され、かつ前記平行する2つのヨークの一方が前記平行する2本の鉄心脚の間に挿入されるように前記可動鉄心部の可動鉄心と前記電磁石部のヨークとを互いに入り組んで配置するとともに前記可動鉄心部を保持する保持体を前記可動鉄心部の下端において回転可能に支持するように構成された電磁石装置に開閉接点機構を結合し、前記可動鉄心部により前記開閉接点機構の開閉接点を開閉駆動するように構成する。
この電磁リレーにおいては、前記開閉接点機構に開閉接点と連係された直線的に移動可能にしたスライド板を設け、このスライド板を前記電磁石装置の前記可動鉄心部により直線的に往復駆動するようにする。
この発明によれば、電磁石装置の可動鉄心部に永久磁石を組み込むとともにその回転支点を可動鉄心部の下端に設けたことにより、可動鉄心部の発生する回転駆動力を大きくすることができ、そして可動鉄心部の回転中心から作用点となる上端までの回転半径を大きくすることができることにより、可動鉄心部の小さい回転角度で大きな直線駆動距離を得ることができる。
そして、この電磁石装置により開閉接点機構を駆動するようにした電磁リレーによれば、開閉接点機構を駆動したときの直線駆動距離を大きくすることができるので、開閉接点機構の接点間の開離距離を十分に大きく確保することができ、より安全な電磁リレーとすることができる。
この発明の実施例の電磁石装置の構成を示す正面図である。 この発明の実施例の電磁石装置の復帰状態における永久磁石の流れの説明図である。 この発明の実施例の電磁石装置の復帰状態における磁極極性の説明図である。 この発明の実施例の電磁石装置の復帰状態における電磁石の磁束の流れの説明図である。 この発明の実施例の電磁石装置の動作状態の説明図である。 この発明の実施例の電磁石装置の動作状態における磁極極性の説明図である。 この発明の実施例の電磁石装置の回転動作の説明図である。 この発明の実施例の電磁リレーの復帰状態を示す一部断面を構成図である。 この発明の実施例の電磁リレーの動作状態を示す一部断面を構成図である。 従来の電磁リレーの構成を示す一部断面を含む構成図である。
次に、この発明の実施の形態を図に示す実施例について説明する。
図1は、この発明による電磁石装置の実施例の構成を示す正面図である。
この図において、10は電磁石装置である。この電磁石装置10の電磁石部11は、電磁コイル12の巻かれた鉄心13の両端にそれぞれヨーク14および15を機械的および磁気的に結合して構成されている。ヨーク14および15のそれぞれ垂直方向に折り曲げられた先端部13aおよび14aは、互いに所定の間隔をおいて平行に配置され、その一部が対向し、重なり合う。
可動鉄心部16は、所定間隔をおいて平行に並置された2本の鉄心脚17aおよび17bとこれらの鉄心脚の下端を連結する連結脚17cによりU字形に形成された可動鉄心17を備える。この可動鉄心17の平行な鉄心脚17aと17bの間に永久磁石片18が連結脚17cと接して装着されている。なお、この可動鉄心17連結脚17cは必ずしも必要でなく、省いてもよい。
さらに、可動鉄心17は、絶縁性の非磁性材、例えば絶縁性の合成樹脂で形成された保持体19により保持されている。保持体19の上方の先端に細くなった操作突起19aが設けられ、下端部に可動鉄心部16を回転可能に支持するための回転軸19bが設けられている。回転軸19bは、図示しない軸受を介して固定フレームにより支持される。このため、可動鉄心部16は、下端部の回転軸19bを中心にして、この回転軸19bから操作突起19aの先端までの距離Lを回転半径として左右両方向に回転可能となる。この回転半径Lは、電磁石部11の全体の高さHにほぼ等しい。
このように構成された電磁石部11と可動鉄心部16とは、図1に示すように、可動鉄心部16の平行した2本の鉄心脚17aと17bの間に電磁石部11の一方のヨーク先端部14aが挿入され、平行した2つのヨーク先端部14aと15aの間に可動鉄心部16の一方の鉄心脚17bが挿入されるように、互いに入り組んで配置される。
この電磁石装置10では、可動鉄心17の一方の鉄心脚17aのヨーク先端部14aと対向する内側面と、他方の鉄心脚17bのそれぞれヨーク先端部14aおよび15aに対向する内側面および外側面の3つの面が有効な磁極面となる。
次に、この電磁石装置10の動作を説明する。
まず、電磁コイル12への励磁電流の供給が停止され、電磁石部11が非励磁となっている状態では、可動鉄心部16の備える永久磁石18の生じる磁束により、可動鉄心部16が電磁石部11側へ吸引されて、右方向(時計方向)へ回転する。このため、可動鉄心16は、図2に示すように鉄心脚17aがコーク先端部14aに、そして鉄心脚17bがヨーク先端部15aに接触して停止し、復帰位置に置かれる。
この状態では、永久磁石18の発生する磁束が、可動鉄心部16と電磁石部11との間で図2に実線矢印で示すように通る。このため互いに接している鉄心脚17aとコーク先端部14aの間、および鉄心脚17bとヨーク先端部15aの間には、図3に示すように互いに反対の極性の磁極が生じることにより吸引力が働き、可動鉄心部16はこの復帰位置に安定して保持される。
次に、電磁石部11に図4に太点線矢印で示すように永久磁石18の発生する磁束を打ち消す方向の極性の磁束を発生する励磁電流を電磁コイル12に供給して、電磁石部11を励磁状態にする。この状態では、電磁石部11に発生される磁束が、電磁石部11および可動鉄心部16を図4に細点線矢印で示すように通る。これにより、鉄心脚17aおよび17bに接しているヨーク先端部14aおよび15aには、図4に示すようにそれぞれ接している可動鉄心部16の鉄心脚17aおよび17bの極性と同じ極性の磁極が生じる。このため、互いに接している鉄心脚17aと上ヨーク先端部14aとの間および鉄心脚17bと下ヨーク先端部15aとの間に磁気反発力が生じるとともに、上ヨーク14aと鉄心脚17bとの間に磁気吸引力が生じるので、これらの力により可動鉄心部16が左方向(反時計方向)へ回転し、鉄心脚17bが図5に示すようにヨーク先端部14aに接触し、これに吸引されて停止し、動作位置に置かれる。
この状態ではヨーク先端部14a、15aおよび鉄心脚17a、17bの先端の磁極の極性が、図6に示すような極性となる。これにより、ヨーク先端部14a、15aと鉄心脚17a、17bとの間に矢印で示すような磁気吸引力および反発力が働き、鉄心脚17bが上ヨーク先端部14aに吸引接触された状態となる。
ここで、電磁コイル12への励磁電流の供給を停止して電磁石部11を非励磁状態に戻した場合、可動鉄心部16に復帰手段から復帰方向の付勢力が与えられなければ、可動鉄心部16は上ヨーク先端部14aに吸着された位置を保持する。しかし、通常は、ここには図示しないが何らかの復帰手段が設けられているので、電磁石部11が励磁状態から非励磁状態に戻されると、この復帰手段から加えられる復帰力により可動鉄心部16が、上ヨーク先端部14aへの吸着力に抗して右方向(時計方向)へ回転され、図2に示す復帰位置に戻る。
このように、電磁石装置10は、電磁コイル12へ供給する励磁電流を制御して、電磁石部11を非励磁状態と励磁状態に切り換えることにより、可動鉄心部16を復帰位置と動作位置の間で回転させる。このときの可動鉄心部16の回転角度は、図7に示すように可動鉄心部16の極片17bが下側ヨーク先端部15aに接した位置から上側ヨーク先端部14aに接する位置までのθとなる。そして可動鉄心部16の操作突起19aの直線移動距離(操作ストローク)はXとなる。この直線移動距離Xは、回転角度θが一定であれば、可動鉄心部16の回転半径Lに比例した大きさになるので、この発明のように、可動鉄心部16の回転軸19bを可動鉄心部16の下端側に設けて、回転半径Lを大きくすれば、電磁石装置の大きさを大きくすることなく直線移動距離(操作ストローク)Xを大きくすることができる。
この発明の電磁石装置10においては、可動鉄心部16に平行した2本の鉄心脚17aおよび17bが設けられ、これらの鉄心脚のヨーク先端部14aおよび15aに対向する3面が有効な磁極面となり、ヨークとの間に生じる磁気吸引力又は反発力のすべてを回転力に有効に利用することができるので、可動鉄心部16の発生する駆動力が大きくなる。
図8および図9は、この発明の電磁石装置を使用した電磁リレーの実施例を示すものである。
これらの図において、10は、前記した電磁石装置と同一構成の電磁石装置、20は電磁リレーの開閉接点機構である。
この開閉接点機構20は、ばね材で構成され、先端にそれぞれ固定接点21aおよび可動接点23aを備えた固定接触子片22および可動接触子片24aにより構成した2組の常開開閉接点機構(所謂a接点機構)を備える。そして、同様にばね材で構成され、先端にそれぞれ固定接点21bおよび可動接点23b備えた固定接触子片22bおよび可動接触子片24bにより構成した1組の常閉開閉接点機構(所謂b接点機構)を備える。
固定接触子片22a、22bおよび可動接触子片24a、24bは、それぞれ基端部を合成樹脂で構成された絶縁ベース27に埋め込まれ、このベース内で接続された外部引き出し端子Rを介して外部へ引き出される。
さらに、可動接触子片24aおよび24bの上部に、スライド板29が水平方向に直線的にスライド可能に配置されている。また、スライド板29の先端側(図の左端)に、基端を絶縁ベース27に埋め込み固定された板ばねにより形成した復帰ばね28が設けられている。この復帰ばね28は、先端をスライド板29の先端部に設けた係合段部29aに係合させて、スライド板28を常に電磁石装置10側(図の右方向)へ付勢する。
スライド板29には、さらに、可動接触子片24a、24b、24bおよび電磁石装置の10における可動鉄心部16の先端の操作突起19aに対応する位置にそれぞれ連係孔29b,29c、29dおよび29eが設けられている。これらの連係孔29b,29c、29dには、それぞれ可動接触子片24a、24b、24b先端が挿入係合される。
電磁石装置10を開閉接点機構20の絶縁ベース27上に載置固定し、可動鉄心部16の操作突起19aの先端をスライド板29の連係孔29eに挿入係合する。これによって電磁石装置10の可動鉄心部16と開閉接点機構20の可動接触子片4a、24b、24bとがスライド板29を介して連係され、電磁石装置10により開閉接点機構20を開閉駆動する電磁リレーが完成する。
図8は、電磁石装置10を非励磁状態にした復帰状態を示す。この状態では、電磁石装置10の可動鉄心部16による駆動力が解除されているため、スライド板29が開閉接点機構20の復帰ばね28の復帰力により押されて右側へ直線移動されることにより、電磁石装置10における可動鉄心部16が操作突起19aを介して右方向(時計方向)に回転し、電磁石部11の上ヨーク14および下ヨーク15に接触して停止する。
また、スライド板29の右側への移動とともにこれに係合された可動接触子片24a,24a、24bも移動するので、可動接点23a、23aが固定接点21a、21aから開離し、可動接点23bが固定接点21bに閉合した復帰状態となる。
電磁コイル12に励磁電流を供給し、電磁石部11を励磁状態にすると、可動鉄心部16が、永久磁石18の磁束を打ち消す方向の電磁石部11の作る磁束により発生される磁気吸引力および反発力により左方向(反時計方向)へ回転され、操作突起19aを介して開閉接点機構20のスライド板29を左方向へ駆動する。
これによって、スライド板29が左方向へ直線移動し、可動接点24a,24aおよび24bの先端が左方向へ変位されるため、図9に示すように可動接点23a、23aが固定接点21a、21aに閉合し、可動接点23bが固定接点21bから開離し、動作状態となる。
この発明においては、電磁石装置10の可動鉄心部16が下端側に回転軸19bが、設けられているので、回転軸19bの中心から、操作突起19aの先端までの可動鉄心部16の回転半径が大きくなるため、可動鉄心部16によるスライド板29の直線駆動距離(操作ストローク)をより大きくすることができる。このため、開閉接点機構20における開閉接点の復帰状態および動作状態における開離距離を大きく保つことが可能となり、電磁リレーの安全性を高めることができる。
10:電磁石装置
11:電磁石部
12:電磁コイル
13:鉄心
14:上ヨーク
15:下ヨーク
16:可動鉄心部
17:可動鉄心
18:永久磁石片
19:保持体
20:開閉接点機構
29:スライド板

Claims (4)

  1. 電磁コイルの巻かれた鉄心と、この鉄心の両端に結合された2つのヨークとを有する電磁石部と、この電磁石部の前記2つのヨークの間に回転可能に配置された可動鉄心部とを備え、前記電磁石部の2つのヨークが、互いに所定の間隔をおいて平行に配置された先端部を有し、前記可動鉄心部が、平行に間隔をおいて配置された2本の鉄心脚を備えた可動鉄心と、この可動鉄心の平行な2本の鉄心脚を端部で結合する永久磁石片と、前記可動鉄心を保持する絶縁性の非磁性材で構成された保持体とを備え、さらに前記可動鉄心部の可動鉄心の平行な2本の鉄心脚の一方が前記平行に配置された2つのヨーク間に挿入され、かつ前記平行する2つのヨークの一方が前記平行する2本の鉄心脚の間に挿入されるように前記可動鉄心部の可動鉄心と前記電磁石部のヨークとを互いに入り組んで配置するとともに前記可動鉄心部の一方端に操作部を形成し、他方端に回転可能に支持する支持部を設けたことを特徴とする電磁石装置。
  2. 前記可動鉄心部にU字形の可動鉄心を設け、この可動鉄心の平行な鉄心脚の間に底片と並べて前記永久磁石片を配設することを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
  3. 電磁コイルの巻かれた鉄心と、この鉄心の両端に結合された2つのヨークとを有する電磁石と、この電磁石の前記2つのヨークの間に回転可能に配置された可動鉄心部とを備え、前記電磁石の2つのヨークが、互いに所定の間隔をおいて平行に配置された先端部を有し、前記可動鉄心部が、平行に間隔をおいて配置された2本の鉄心脚を備えた可動鉄心と、この可動鉄心の平行な2本の鉄心脚を端部で結合する永久磁石片と、前記可動鉄心を保持する絶縁性の非磁性材で構成された保持体とを備え、さらに前記可動鉄心部の可動鉄心の平行な2本の鉄心脚の一方が前記平行に配置された2つのヨーク間に挿入され、かつ前記平行する2つのヨークの一方が前記平行する2本の鉄心脚の間に挿入されるように前記可動鉄心部の可動鉄心と前記電磁石部のヨークとを互いに入り組んで配置するとともに前記可動鉄心部を保持する保持体を前記可動鉄心部の下端において回転可能に支持するように構成された電磁石装置に開閉接点機構を結合し、前記可動鉄心部により前記開閉接点機構の開閉接点を開閉駆動するように構成することを特徴とする電磁リレー。
  4. 前記開閉接点機構に開閉接点と連係された直線的に移動可能にしたスライド板を設け、このスライド板を前記電磁石装置の前記可動鉄心部により直線的に往復駆動することを特徴とする請求項3に記載の電磁リレー。
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