JP6677694B2 - ロボットシステム - Google Patents

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Description

本発明は、処理ツールを処理対象物に接触させ、処理対象物に所定の処理を施すロボットシステムに関する。
特許文献1〜4には、スポット溶接ガン(処理ツール)をワーク(処理対象物)に接触させ、ワークにスポット溶接(所定の処理)を施すスポット溶接システム(ロボットシステム)が記載されている。
このスポット溶接システムは、ガン軸用モータによって駆動される可動電極とこれと対向して配置される対向電極とを有するスポット溶接ガンと、スポット溶接ガンをアーム先端部に保持し複数のロボット軸用モータによって駆動される多関節型のロボットとを備える。このスポット溶接システムは、ロボットを用いてワークとスポット溶接ガンとを相対移動させた後、ワークの打点位置へ向かってスポット溶接ガンの可動電極と対向電極とを閉じて可動電極と対向電極との間にワークを挟み、両電極間に電圧を印加することによってスポット溶接を行う。
このようなスポット溶接システムでは、教示位置、又はロボット又はスポット溶接ガンの動作プログラム(作業プログラム)のワーク位置(スポット溶接打点位置)が実際のワーク位置からずれていると、ワークに過負荷が作用してワークを変形させることになり、溶接品質の低下を招くことがある。
このような状況を避けるため、特許文献1〜4に記載のスポット溶接システムは、ワークとスポット溶接ガンの電極との接触を検知して、スポット溶接ガンの目標位置(動作プログラムのワーク位置)を補正する。
スポット溶接ガンを閉じる動作を行っている際に電極とワークが接触すると、ガン軸用モータのトルク特性の変化傾向(傾き、単位時間当たりのトルクの変化量)が変化(増加)する。
この性質に着目し、特許文献1及び2に記載のスポット溶接システムは、スポット溶接ガンを閉じる動作を行っている際にガン軸用モータのトルクを監視し、トルク特性の変化傾向の変化から電極とワークとの接触位置を推定し、推定した接触位置に基づいてスポット溶接ガンの目標位置(動作プログラムのワーク位置)を補正する。
また、スポット溶接ガンを閉じる動作を行っている際に電極とワークが接触すると、ロボット軸用モータのトルクも変化(増加又は減少)する。
この性質に着目し、特許文献3及び4に記載のスポット溶接システムは、スポット溶接ガンを閉じる動作を行っている際にロボット軸用モータのトルクを監視し、トルクが閾値に達したときの時刻又は位置に基づいてスポット溶接ガンの目標位置(動作プログラムのワーク位置)を補正する。
特開2011−88175号公報 特開2011−152582号公報 特開2001−150150号公報 特開2012−11403号公報
特許文献1及び2に記載のスポット溶接システムでは、ガン軸のトルク情報を用いて溶接電極とワークの接触を検出している。このようにガン軸のトルク情報を用いる方法では、必ず可動電極とワークを接触させる必要があり、対向電極とワークが接触した場合は接触を検出できない。また、ロボット軸を制御するコントローラとガン軸を制御するコントローラを個別に備えるようなスポット溶接システムでは、ロボットコントローラからガン軸のトルク情報を参照する際に遅延が生じる。
また、特許文献3又は4に記載のスポット溶接システムでは、モータトルクが閾値に達したか否かを監視しており、特許文献1及び2に記載のスポット溶接システムのようにモータトルク特性の変化傾向の変化、すなわち電極とワークとの接触の瞬間を監視しているわけではないため、特許文献1及び2に記載のスポット溶接システムよりも接触位置の検出精度が低い。
本発明は、ロボット軸のトルク情報を用いて処理ツールと処理対象物との接触位置を精度よく検出するロボットシステムを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るロボットシステム(例えば、後述のスポット溶接システム1)は、処理ツール(例えば、後述のスポット溶接ガン20)を処理対象物(例えば、後述のワークW)に接触させ、前記処理対象物に所定の処理(例えば、後述のスポット溶接)を施すロボットシステムであって、前記処理対象物又は前記処理ツールをアーム先端部(例えば、後述のアーム先端部14)に保持し、複数の駆動軸(例えば、後述のロボット軸J1〜J6)を駆動する複数の駆動部(例えば、後述のロボット軸用モータ15)を備える多関節型のロボット(例えば、後述のロボット10)と、前記ロボットの目標位置に基づいて、前記ロボットの前記複数の駆動部を制御し、前記処理対象物と前記処理ツールとの相対位置を制御するロボット制御装置(例えば、後述のロボット制御装置30)とを備え、前記ロボット制御装置は、前記ロボットの前記複数の駆動部のトルクに関するトルク情報を検出するトルク情報検出部(例えば、後述のトルク情報検出部33)と、前記トルク情報検出部で検出された前記複数の駆動部の少なくとも1つのトルク情報の変化傾向の変化に基づいて、前記処理対象物と前記処理ツールとが接触する接触位置を推定する接触位置推定部(例えば、後述の接触位置推定部34)と、前記接触位置推定部で推定された接触位置に基づいて、前記ロボットの目標位置を補正する位置補正部(例えば、後述の位置補正部35)とを備える。
(2) (1)に記載のロボットシステムにおいて、前記ロボットの前記複数の駆動軸は、前記アーム先端部側の手首軸(例えば、後述の手首軸J4〜J6)と、前記アーム先端部と反対側の基本軸(例えば、後述の基本軸J1〜J3)とを含み、前記ロボット制御装置は、前記複数の駆動部の少なくとも1つのトルクを制限するトルク制限部(例えば、後述するトルク制限部36)と、前記ロボットの目標位置における姿勢に基づいて、前記処理対象物と前記処理ツールとが接触するときに前記複数の駆動軸が受けるモーメントSと、前記複数の駆動軸に生じるゆらぎNとのS/N比を推定し、推定したS/N比に基づいて制御方式を切り換える制御方式切換部(例えば、後述の制御方式切換部37)とを更に備え、前記制御方式切換部は、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がある場合には、前記接触位置推定部により前記処理対象物と前記処理ツールとの接触位置を推定して、前記位置補正部により前記ロボットの目標位置を補正し、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がない場合には、前記トルク制限部により基本軸のトルクを制限してもよい。
(3) (2)に記載のロボットシステムにおいて、前記制御方式切換部は、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がない場合、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸がある場合には、前記トルク制限部により基本軸のトルクを制限してもよい。
(4) (3)に記載のロボットシステムにおいて、アラーム通知を行う通知部(例えば、後述の通知部38)を更に備え、前記制御方式切換部は、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がなく、かつ、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸もない場合には、前記通知部にアラーム通知を行わせてもよい。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載のロボットシステムにおいて、前記トルク情報の変化傾向の変化は、前記トルク情報の単位時間あたりの変化量の変化であってもよい。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載のロボットシステムにおいて、前記トルク情報は、前記複数の駆動部のトルク又は駆動電流であってもよい。
(7) (1)から(6)のいずれかに記載のロボットシステムは、前記処理ツールとしてスポット溶接ガンを備え、前記処理対象物としてのワークにスポット溶接を行うスポット溶接システムであってもよい。
本発明によれば、ロボット軸のトルク情報を用いて処理ツールと処理対象物との接触位置を精度よく検出するロボットシステムを提供することができる。
本実施形態に係るスポット溶接システムの構成を示す図である。 図1に示すロボット制御装置であって、第1実施形態に係るロボット制御装置の構成を示す図である。 第1実施形態に係るロボット制御装置による接触位置推定動作のフローチャートである。 ロボット制御装置により、ワークの打点位置にスポット溶接ガンを配置するようにロボットを位置決めした状態を示す図である。 溶接ガン制御装置により、ワークの打点位置にスポット溶接ガンの電極を接触させた状態を示す図である。 ロボット軸用モータのトルク特性を示す概略図である。 図1に示すロボット制御装置であって、第2実施形態に係るロボット制御装置の構成を示す図である。 第2実施形態に係るロボット制御装置による制御方式切換動作のフローチャートである。 本実施形態の変形例に係るスポット溶接システムの構成を示す図である。 本実施形態の他の変形例に係るスポット溶接システムの構成を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明に係るロボットシステムの実施形態の一例としてスポット溶接システムについて説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
(スポット溶接システム:ロボットシステム)
図1は、本実施形態に係るスポット溶接システムの構成を示す図である。図1に示すスポット溶接システム1は、ロボット10を用いてスポット溶接ガン20とワークWとを相対移動させてスポット溶接ガン20をワークWに接触させ、ワークWにスポット溶接を施す。スポット溶接システム1は、ロボット10と、スポット溶接ガン20と、ロボット10の動作を制御するロボット制御装置30と、スポット溶接ガン20の動作を制御する溶接ガン制御装置40とを備える。
ロボット10は、例えば6軸垂直多関節型のロボットであり、基台(ベース)11と、下アーム12と、上アーム13と、アーム先端部14とを有する。基台11は、床上に設置されている。下アーム12の一端側は、基台11上に、第1軸(垂直軸)J1まわりに回転可能に、かつ、第2軸(水平軸)J2まわりに回転可能に連結されている。下アーム12の他端側には、上アーム13の一端側が第3軸(水平軸)J3まわりに回転可能に連結されている。上アーム13の他端側には、アーム先端部14が第3軸J3に垂直な第4軸J4まわりに回転可能に、かつ、第4軸J4に垂直な第5軸J5まわりに回転可能に連結されている。アーム先端部14には、スポット溶接ガン20が第5軸J5に垂直な第6軸J6まわりに回転可能に取り付けられている。
なお、ロボット10は、6軸垂直多関節型に限定されず、スポット溶接ガン20とワークWとを相対移動させることができれば、4軸垂直多関節型ロボットなど他のタイプの多関節型ロボットであってもよい。
ロボット10は、第1〜第6軸J1〜J6の複数の駆動軸をそれぞれ駆動する複数のサーボモータ15を内蔵する(便宜上1つのみ図示)。サーボモータ15はロボット制御装置30からの制御信号により駆動され、サーボモータ15の駆動によりスポット溶接ガン20の位置及び姿勢が変更される。
以下では、ロボット10の第1〜第6軸J1〜J6をロボット軸ということもあり、これらのロボット軸を駆動するサーボモータ15をロボット軸用モータということもある。
また、垂直軸又は水平軸である第1軸J1、第2軸J2及び第3軸J3を基本軸ということもあり、第4軸J4、第5軸J5及び第6軸J6を手首軸ということもある。垂直軸又は水平軸である基本軸J1〜J3は、主に、ロボット10のアーム先端部14の位置決めに寄与する。一方、手首軸J4〜J6は、主に、ロボット10のアーム先端部14の姿勢決めに寄与する。
スポット溶接ガン20は、いわゆるC型スポット溶接ガンである。スポット溶接ガン20は、アーム先端部14に連結されたC字状のガンアーム23と、ワーク挟持用のサーボモータ24とを有する。ガンアーム23は、L字状のフレーム23aの端部から突設された棒状の対向電極22と、対向電極22に対向して突設された棒状の可動電極21とを有する。可動電極21と対向電極22は同軸上に配置されている。対向電極22はフレーム23aに固定されているのに対し、可動電極21は対向電極22と同軸上をフレーム23aに対し相対移動可能である。
サーボモータ24は溶接ガン制御装置4からの制御信号により駆動され、サーボモータ24の駆動により、可動電極21は対向電極22に接近及び対向電極22から離間する。可動電極21と対向電極22の間には、ワークWが板厚方向で挟持され、ワークWのスポット溶接が行われる。ワークWは、図示しないワーク支持装置により支持されている。
以下では、スポット溶接ガン20の可動電極21と対向電極22との相対移動の軸をガン軸ということもあり、このガン軸を駆動するサーボモータ24をガン軸用モータということもある。
ロボット軸用の各サーボモータ15にはエンコーダ15aが設けられ、エンコーダ15aによりサーボモータ15の軸回りの回転角度が検出される。検出された回転角度はロボット制御装置30にフィードバックされ、ロボット制御装置30でのフィードバック制御により、アーム先端部14のスポット溶接ガン20の位置及び姿勢が制御される。これによりフレーム23aに一体化された対向電極22を、ワークWの板厚方向の教示位置に位置決めできるとともに、エンコーダ15aからの信号により対向電極22の位置及び姿勢を検出できる。
また、ガン軸用のサーボモータ24にはエンコーダ24aが設けられ、エンコーダ24aによりサーボモータ24の軸回りの回転角度が検出される。検出された回転角度は溶接ガン制御装置40にフィードバックされ、溶接ガン制御装置40でのフィードバック制御により、対向電極22に対して可動電極21を位置決めできる。電極21,22間の開放量はサーボモータ24の回転角度に応じて変化するが、本実施形態では可動電極21を対向電極22に接触させたとき、すなわち開放量が0のときのサーボモータ24の回転角度を予め基準値として設定している。これによりエンコーダ24aからの信号によって、基準値からの回転角度を検出でき、電極21,22間の開放量を検出できる。
ロボット制御装置30及び溶接ガン制御装置40は、それぞれCPU,ROM,RAM,その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成される。ロボット制御装置30と溶接ガン制御装置40とは接続されており、互いに信号の送受信(通信)を行う。
ロボット制御装置30は、ロボット10及びスポット溶接ガン20の動作プログラム(作業プログラム)及び教示データ等を格納している。教示データには、ワークWを多数の溶接箇所でスポット溶接するときのロボット10及びスポット溶接ガン20の位置及び姿勢である溶接打点データが含まれる。この教示データに基づき、自動運転のための作業プログラムが作成されている。
自動運転時には、ロボット制御装置30は、作業プログラムに従いロボット10を動作させ、ワークWに対するスポット溶接ガン20の位置と姿勢を制御して、電極21,22間にワークWを配置する。また、溶接ガン制御装置40は、作業プログラムに従い可動電極21を動作させ、ワークWに負荷される電極21,22による加圧力を制御するとともに、作業プログラムに従い電極21,22に供給する電流を制御し、予め定められた溶接打点位置でスポット溶接を実行する。
自動運転前には、ロボット制御装置30は、スポット溶接ガン20を閉じる動作を行う際に、電極21,22とワークWとの接触位置を検知する。この接触位置に基づいて、ロボット制御装置30は、作業プログラムにおける目標位置(打点位置)を補正する。
以下、ロボット制御装置30について詳細に説明する。
(第1実施形態に係るロボット制御装置)
図2は、第1実施形態に係るロボット制御装置の構成を示す図である。図2に示すロボット制御装置30Aは、図1に示すスポット溶接システム1におけるロボット制御装置30に適用される。ロボット制御装置30Aは、記憶部31と、動作制御部32と、トルク情報検出部33と、接触位置推定部34と、位置補正部35とを備える。
記憶部31は、例えばEEPROM等の書き換え可能なメモリである。記憶部31は、上述したように、ロボット10及びスポット溶接ガン20の動作プログラム(作業プログラム)及び教示データ等を記憶する。教示データには、ワークWを多数の溶接箇所でスポット溶接するときのロボット10及びスポット溶接ガン20の位置及び姿勢である溶接打点データが含まれる。教示データは、例えば、教示操作盤(図示せず)等を用いて教示者により入力される。この教示データに基づき、自動運転のための作業プログラムが作成される。
また、記憶部31は、後述するトルク情報検出部33で検出されたロボット軸用モータ15のトルクの時系列データと、ロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データとを関連付けて記憶する。
動作制御部32は、自動運転時及び自動運転前、記憶部31に記憶された作業プログラムに従いロボット10を動作させる。具体的には、動作制御部32は、目標位置(打点位置)と、ロボット軸用モータ15のエンコーダ15aからのフィードバックとに基づいて、動作指令を生成し、ロボット軸用モータ15を駆動制御する。これにより、動作制御部32は、ワークWに対するスポット溶接ガン20の位置及び姿勢を制御し、電極21,22間にワークWを配置する。
トルク情報検出部33は、自動運転前、溶接ガン制御装置40により作業プログラムに従ってスポット溶接ガン20を閉じる動作を行う際に、複数のロボット軸用モータ15のトルクを検出する。具体的には、トルク情報検出部33は、複数のロボット軸用モータ15のトルクの時系列データを取得する。このとき、トルク情報検出部33は、複数のロボット軸用モータ15のエンコーダ15a及びガン軸用モータ24のエンコーダ24aからフィードバックの時系列データを取得する。すなわち、トルク情報検出部33は、ロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データを取得する。トルク情報検出部33は、ロボット軸用モータ15のトルクの時系列データと、ロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データとを関連付けて、記憶部31に一旦記憶させる。
なお、トルク情報検出部33は、ロボット軸用モータ15のトルクに代えて駆動電流を検出してもよい。
接触位置推定部34は、自動運転前、トルク情報検出部33で検出され記憶部31に一旦記憶された複数のロボット軸用モータ15のトルクの時系列データに基づくトルク特性の変化傾向(傾き、単位時間あたりの変化量)の変化に基づいて、ワークWとスポット溶接ガン20とが接触する接触位置を推定する。具体的には、接触位置推定部34は、トルク特性の変化傾向の変化に基づいて接触時刻を推定する。接触位置推定部34は、トルク情報検出部33で検出され記憶部31に一旦記憶されたロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データから、推定した接触時刻に対応するロボット10の位置及びガン軸の位置を接触位置として推定する。
位置補正部35は、接触位置推定部34で推定された接触位置に基づいて、作業プログラムにおける目標位置(打点位置)を補正する。例えば、位置補正部35は、自動運転前に、記憶部31に記憶された作業プログラムにおける目標位置(打点位置)補正してもよい。或いは、位置補正部35は、自動運転時に、作業プログラムの目標位置(打点位置)を補正し、動作制御部32で生成される動作指令を補正してもよい。
次に、図3〜図5を参照して、第1実施形態に係るロボット制御装置30Aによる自動運転前の接触位置推定動作について説明する。図3は、第1実施形態に係るロボット制御装置30Aによる接触位置推定動作を示すフローチャートである。図4Aは、ロボット制御装置30により、ワークWの打点位置にスポット溶接ガン20を配置するようにロボット10を位置決めした状態を示す図である。図4Bは、溶接ガン制御装置40により、ワークWの打点位置にスポット溶接ガン20の電極21,22を接触させた状態を示す図である。図5は、ロボット軸用モータ15のトルク特性を示す概略図である。
まず、動作制御部32は、作業プログラムに従いロボット10を動作させてワークWとスポット溶接ガン20とを相対移動させ、図4Aに示すように、ワークWの打点位置(目標位置)にスポット溶接ガン20を配置させるようにロボット10を位置決めする(S1)。このとき、スポット溶接ガン20は開いた状態である。
次に、ロボット制御装置30は、溶接ガン制御装置40を制御して作業プログラムに従いスポット溶接ガン20を閉じる動作を開始する。その際、トルク情報検出部33は、ロボット軸用モータ15のトルクを時系列データとして検出する。このとき、トルク情報検出部33は、ロボット軸用モータ15のエンコーダ15a及びガン軸用モータ24のエンコーダ24aからのフィードバック、すなわちロボット10の位置及びガン軸の位置を時系列データとして検出する。トルク情報検出部33は、検出したロボット軸用モータ15のエンコーダ15aのトルクの時系列データと、ロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データとを関連付けて、記憶部31に一旦記憶する(S2)。
次に、接触位置推定部34は、記憶部31に一旦記憶されたロボット軸用モータ15のトルクの時系列データに基づいて、何れかのロボット軸用モータ15のトルクが検出閾値以上になったか否かを判定する(S3)。全てのロボット軸用モータ15のトルクが検出閾値未満である場合、接触位置推定部34は、電極21,22とワークWとがまだ接触していないと判断し、ステップS2に戻る。
図5に示すように何れかのロボット軸用モータ15のトルクが検出閾値以上になった場合、接触位置推定部34は、図4Bに示すように電極21,22とワークWとが接触したと判断し、ロボット軸用モータ15のトルク特性の変化傾向(傾き、単位時間あたりの変化量)の変化に基づいて、接触時刻を推定する(S4)。例えば、接触位置推定部34は、図5に示すように、トルク特性において傾きが異なる2つの近似直線L1,L2を求め、これらの交点を接触時刻と推定する。
次に、接触位置推定部34は、記憶部31に記憶されたロボット10の位置の時系列データ及びガン軸の位置の時系列データに基づいて、推定した接触時刻に対応するロボット10の位置及びガン軸の位置を、電極21,22とワークWの接触位置として推定する(S5)。
位置補正部35は、接触位置推定部34で推定された接触位置に基づいて、作業プログラムにおける打点位置(目標位置)を補正する(S6)。例えば、位置補正部35は、自動運転前に、記憶部31に記憶された作業プログラムにおける打点位置(目標位置)補正してもよい。
このとき、溶接ガン制御装置40も、接触位置推定部34で推定された接触位置に基づいて、作業プログラムにおける打点位置(目標位置)を補正してもよい。
或いは、位置補正部35は、自動運転時に、作業プログラムの打点位置(目標位置)を補正し、動作制御部32で生成される動作指令を補正してもよい。
このとき、溶接ガン制御装置40も、接触位置推定部34で推定された接触位置に基づいて、作業プログラムの打点位置(目標位置)を補正し、動作指令を補正してもよい。
以上説明したように、第1実施形態のロボット制御装置30A及びスポット溶接システム1によれば、ロボット軸用モータ15のトルク特性の変化傾向(傾き、単位時間あたりのトルクの変化量)の変化に基づいてスポット溶接ガン20の電極21,22とワークWとの接触位置を推定し、推定した接触位置に基づいてロボット10の目標位置(打点位置)を補正する。
このように、ガン軸モータのトルク情報ではなくロボット軸用モータ15のトルク情報を用いるので、ロボット制御装置30と溶接ガン制御装置40を個別に備えるスポット溶接システムにも適用できる(特許文献1及び2に対する優位性)。
また、ロボット軸用モータ15のトルク特性の変化傾向(傾き、単位時間あたりのトルクの変化量)の変化に基づいてスポット溶接ガン20の電極21,22とワークWとの接触の瞬間を監視しているので、接触位置を精度よく検出できる(特許文献3及び4に対する優位性)。
(第2実施形態に係るロボット制御装置)
スポット溶接ガン20を閉じる動作を行う際、図5に示すように、サーボモータの電流及びトルクにゆらぎ(変動)が発生する。ロボット軸用モータのトルクに生じるゆらぎは、ガン軸モータのトルクに生じるゆらぎよりも大きくなる傾向があるが、ロボット軸用モータの中でも、手首軸モータのトルクに生じるゆらぎは、基本軸モータのトルクに生じるゆらぎよりも小さい傾向がある。そのため、上述した接触位置推定部34では、手首軸モータのトルクを用いると接触位置の推定の精度が上がる。
一方、接触位置推定部34では、基本軸モータのトルクを用いると、ロボット軸用モータのトルクの変化傾向の変化がゆらぎに埋もれてしまい、接触位置の推定の精度が上がらず、更には接触を誤検出する恐れもある。
この点に関し、ワークの変形に大きく寄与するロボット軸用モータのトルク(すなわち駆動電流)を制限する手法がある。これによれば、電極とワークとの接触時に、ロボット軸用モータのトルクの上昇を制限でき、ワークの変形を和らげることができる。このトルク制限手法は、上述した問題を有する基本軸モータに対して有効である。
一方、トルク制限手法は、以下の理由により、手首軸モータに対しては有効でない場合が多い。すなわち、ロボットの姿勢によっては、手首軸モータのトルクを制限しても逆効果になり、電極とワークとの接触時に停止どころか加速してしまうことがある。
更には、電極とワークとの接触時に各ロボット軸がワークから受ける反力の影響の大きさ、すなわちトルクの変化傾向(傾き)の変化の大きさは、ロボットの姿勢によって変動する。更には、6つのロボット軸のうち、反力の影響を大きく受ける軸は、ロボットの姿勢によって変化する。
そこで、本実施形態では、電極とワークとの接触時にワークからの反力の影響を大きく受ける軸が手首軸にある場合には、上述した接触位置推定部34により、手首軸モータのトルクを用いて接触位置の推定の精度を上げる。一方、ロボットの姿勢によって、電極とワークとの接触時にワークからの反力の影響を大きく受ける軸が手首軸にない場合、ワークからの反力の影響を大きく受ける基本軸があれば、この基本軸モータのトルクを制限する。
図6は、第2実施形態に係るロボット制御装置の構成を示す図である。図6に示すロボット制御装置30Bは、図1に示すスポット溶接システム1におけるロボット制御装置30に適用される。
ロボット制御装置30Bは、図2に示すロボット制御装置30Aにおいて、更にトルク制限部36と、制御方式切換部37と、通知部38とを備える構成でロボット制御装置30Aと異なる。
トルク制限部36は、ロボット10の複数のロボット軸用モータ15のトルクを制限する。トルク制限部36は、複数のロボット軸用モータ15ごとに複数設けられてもよい。
制御方式切換部37は、作業プログラムに従い打点位置(目標位置)に位置決めされたロボット10の姿勢に基づいて、スポット溶接ガン20を閉じて電極21,22とワークWとが接触するときのロボット軸が受けるモーメントSと、ロボット軸用モータ15に生じるゆらぎNとのS/N比を推定する。制御方式切換部37は、推定したS/N比に基づいて制御方式を切り換える。
具体的には、推定したS/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸(駆動軸、例えば手首軸)がある場合には、制御方式切換部37は、接触位置推定部34により、当該ロボット軸のトルク特性の変化傾向の変化に基づいてワークWと電極21,22との接触位置を推定し、位置補正部35によりロボット10の目標位置(打点位置)を補正する(接触検知方式)。
一方、推定したS/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸がなく、かつ、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸がある場合には、制御方式切換部37は、トルク制限部36により当該基本軸のトルクを制限する(トルクリミット方式)。
また、推定したS/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸がなく、かつ、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸もない場合には、制御方式切換部37は、通知部38にアラーム通知を行わせる。
通知部38は、例えば通信インタフェースであり、教示操作盤等にアラーム通知を行う。
次に、図7を参照して、第2実施形態に係るロボット制御装置30Bによる自動運転前の制御方式切換動作について説明する。図7は、第2実施形態に係るロボット制御装置30Bによる制御方式切換動作を示すフローチャートである。
まず、上述した図3のステップS1と同様に、動作制御部32は、作業プログラムに従いロボット10を動作させてワークWとスポット溶接ガン20とを相対移動させ、ワークWの打点位置(目標位置)にスポット溶接ガン20を配置させるようにロボット10を位置決めする(S11)。このとき、スポット溶接ガン20は開いた状態である。
次に、制御方式切換部37は、電極21,22とワークWとの接触に起因してワークWから電極21,22に単位反力がかかると仮定した場合に、位置決めされたロボット10の姿勢において各ロボット軸が受けるモーメントSを計算する。また、制御方式切換部37は、位置決めされたロボット10の姿勢において各ロボット軸に生じるゆらぎNを推定する。制御方式切換部37は、求めたモーメントSとゆらぎNとのS/N比(以下、感度ともいう。)を推定する(S12)。
次に、制御方式切換部37は、何れかのロボット軸(例えば手首軸)のS/N比が第1切換閾値以上であるか否かを判定する(S13)。何れかのロボット軸のS/N比が第1切換閾値以上である場合、制御方式切換部37は、接触検知方式を選択し、上述した図3のステップS2〜S6の接触位置推定動作が行われる(S14)。
なお、S/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸が2以上ある場合、最も大きいS/N比のロボット軸で接触位置推定が行われてもよい。或いは、各ロボット軸で接触位置推定が行われてもよい。
全てのロボット軸のS/N比が第1切換閾値未満である場合、制御方式切換部37は、何れかの基本軸のS/N比が第2切換閾値以上であるか否かを判定する(S15)。何れかの基本軸のS/N比が閾値以上である場合、制御方式切換部37は、トルクリミット方式を選択する(S15)。これにより、自動運転時、トルク制限部36は、動作制御部32で生成されるトルクを制限する。
なお、S/N比が第2切換閾値以上である基本軸が2以上ある場合、最も大きいS/N比の基本軸でトルク制限が行われればよい。
全ての基本軸のS/N比も第2切換閾値未満である場合、制御方式切換部37は、現在の姿勢では接触検知方式もトルクリミット方式も適切でないと判断し、通知部38に警告メッセージを通知させ、ユーザにロボット10の姿勢の変更を促す。例えば、通知部38は教示操作盤に通知し、教示操作盤の表示部に警告メッセージを表示させるてもよい。
この第2実施形態のロボット制御装置30B及びスポット溶接システム1でも、第1実施形態のロボット制御装置30B及びスポット溶接システム1と同様の利点を得ることができる。
更に、第2実施形態のロボット制御装置30B及びスポット溶接システム1によれば、推定したS/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸(駆動軸、例えば手首軸)がある場合には、当該ロボット軸を用いて接触位置推定部34による接触検知方式を採用して接触位置の推定精度を上げる。一方、推定したS/N比が第1切換閾値以上であるロボット軸はないが、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸がある場合には、基本軸を用いてトルクリミット方式を採用する。
このように、ロボット10の姿勢応じて、接触検知方式とトルクリミット方式とを使い分けることで、ロボット10のより多くの姿勢に対応することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、C型スポット溶接ガン20を備えるスポット溶接システム1を例示した。しかし、本発明の特徴はこれに限定されず、種々のスポット溶接ガンを備えるスポット溶接システムに適用可能である。例えば、図8に示すように、開閉可能な一対のガンアーム26a,26bと、各ガンアーム26a,26bの先端部に取り付けられた可動電極21及び対向電極22とを有する、いわゆるX型のスポット溶接ガンを備えるスポット溶接システムにも適用可能である。
また、上述した実施形態では、ワークWを固定設置し、スポット溶接ガン20をロボット10のアーム先端部14に取り付けることにより、ワークWに対してスポット溶接ガン20を相対移動させた。しかし、スポット溶接ガン20を固定設置し、ワークWをロボット10のアーム先端部14に保持することにより、ワークWに対してスポット溶接ガン20を相対移動させてもよい。例えば、図9に示すように、所定位置に設置されたガンスタンド25によりスポット溶接ガン20を支持するとともに、ロボット10のアーム先端部でロボットハンド19を介してワークWを保持することにより、ロボット10の駆動によりスポット溶接ガン20に対しワークWを相対移動させて、電極21,22間にワークWを配置してもよい。
また、上述した実施形態では、スポット溶接システムを例示したが、これに限定されない。本実施形態の特徴は、処理ツールを処理対象物に接触させ、処理対象物に所定の処理を施す種々のロボットシステムにおけるロボット制御に適用可能である。
1 スポット溶接システム(ロボットシステム)
10 ロボット
11 基台
12 下アーム
13 上アーム
14 アーム先端部
15 サーボモータ(駆動部)
15a エンコーダ
20 スポット溶接ガン(処理ツール)
21 可動電極
22 対向電極
23 ガンアーム
23a フレーム
24 サーボモータ
24a エンコーダ
30,30A,30B ロボット制御装置
31 記憶部
32 動作制御部
33 トルク情報検出部
34 接触位置推定部
35 位置補正部
36 トルク制限部
37 制御方式切換部
38 通知部
40 溶接ガン制御装置
J1 第1軸(駆動軸、基本軸)
J2 第2軸(駆動軸、基本軸)
J3 第3軸(駆動軸、基本軸)
J4 第4軸(駆動軸、手首軸)
J5 第5軸(駆動軸、手首軸)
J6 第6軸(駆動軸、手首軸)
W ワーク(処理対象物)

Claims (7)

  1. 処理ツールを処理対象物に接触させ、前記処理対象物に所定の処理を施すロボットシステムであって、
    前記処理対象物又は前記処理ツールをアーム先端部に保持し、複数の駆動軸を駆動する複数の駆動部を備える多関節型のロボットと、
    前記ロボットの目標位置に基づいて、前記ロボットの前記複数の駆動部を制御し、前記処理対象物と前記処理ツールとの相対位置を制御するロボット制御装置と、
    を備え、
    前記ロボットの前記複数の駆動軸は、前記アーム先端部側の手首軸と、前記アーム先端部と反対側の基本軸とを含み、
    前記ロボット制御装置は、
    前記ロボットの前記複数の駆動部のトルクに関するトルク情報を検出するトルク情報検出部と、
    前記トルク情報検出部で検出された前記複数の駆動部の少なくとも1つのトルク情報の変化傾向の変化に基づいて、前記処理対象物と前記処理ツールとが接触する接触位置を推定する接触位置推定部と、
    前記接触位置推定部で推定された接触位置に基づいて、前記ロボットの目標位置を補正する位置補正部と、
    前記複数の駆動部の少なくとも1つのトルクを制限するトルク制限部と、
    前記ロボットの目標位置における姿勢に基づいて、前記処理対象物と前記処理ツールとが接触するときに前記複数の駆動軸が受けるモーメントSと、前記複数の駆動軸に生じるゆらぎNとのS/N比を推定し、推定したS/N比に基づいて、前記位置補正部により前記ロボットの目標位置を補正する制御方式と、前記トルク制限部により基本軸のトルクを制限する制御方式とを切り換える制御方式切換部と、
    を備える、ロボットシステム。
  2. 前記制御方式切換部は、
    推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がある場合には、前記接触位置推定部により前記処理対象物と前記処理ツールとの接触位置を推定して、前記位置補正部により前記ロボットの目標位置を補正し、
    推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がない場合には、前記トルク制限部により基本軸のトルクを制限する、
    請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記制御方式切換部は、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がない場合、
    推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸がある場合には、前記トルク制限部により基本軸のトルクを制限する、
    請求項2に記載のロボットシステム。
  4. アラーム通知を行う通知部を更に備え、
    前記制御方式切換部は、推定したS/N比が第1切換閾値以上である駆動軸がなく、かつ、推定したS/N比が第2切換閾値以上である基本軸もない場合には、前記通知部にアラーム通知を行わせる、
    請求項3に記載のロボットシステム。
  5. 前記トルク情報の変化傾向の変化は、前記トルク情報の単位時間あたりの変化量の変化である、請求項1〜4の何れか1項に記載のロボットシステム。
  6. 前記トルク情報は、前記複数の駆動部のトルク又は駆動電流である、請求項1〜5の何れか1項に記載のロボットシステム。
  7. 前記処理ツールとしてスポット溶接ガンを備え、前記処理対象物としてのワークにスポット溶接を行うスポット溶接システムである、請求項1〜6の何れか1項に記載のロボットシステム。
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