JP6673301B2 - 基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法に関する。
従来より、基板に実装されて使用される基板実装型同軸コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の基板実装型同軸コネクタは、内部端子(中心導体)と、外部端子(外導体)と、内部端子と外部端子の間に配置される絶縁体とを備え、内部端子および外部端子を介して基板に実装される。
内部端子は、上下方向に延びる略円筒状の導体からなる第1導体部(差込部)と、第1導体部の下端部の外周面から水平方向に突出する平板状の導体からなる第2導体部(突出部)とを備える。
このような構成において、内部端子の第2導体部の先端は、絶縁体によって封止される領域を超えて外側まで延びるように形成されている。
実開平2−31083号公報
近年、同軸コネクタが実装される基板の多層化が進んでいる。このような基板の内部には複数の電極(グランド電極や信号電極)による層が設けられている。基板の多層化が進むほど、複数の電極による層同士の間隔や、同軸コネクタの端子と電極による層との距離も近くなる。特に、同軸コネクタの端子と電極による層の距離が近くなった場合、両者の間に電気的な容量結合が発生し、電気特性が劣化することが懸念される。基板の設計を変更することができない場合、同軸コネクタ側において、基板に実装した場合にも電気特性の劣化を抑制できるような工夫を行うことが望ましい。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、電気特性の劣化を抑制することができる基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の基板実装型同軸コネクタの製造方法は、内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタを製造する方法であって、前記内部端子として、所定の方向に突出し、相手方コネクタの端子に接続するための第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを有する前記内部端子を準備するステップと、前記外部端子として、筒状の外部導体部を備える前記外部端子を準備するステップと、前記内部端子の前記第1導体部を囲むように前記外部端子の前記外部導体部を配置して、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップと、前記内部端子の前記第2導体部の先端側部分を除く領域において前記内部端子と前記外部端子の間に第1の絶縁性部材をインサート成形するステップと、前記内部端子の前記第2導体部の前記先端側部分を切断するステップとを含み、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップは、前記内部端子の前記第2導体部により前記内部端子を位置決めするステップを含む。
また本発明の基板実装型同軸コネクタは、内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタであって、前記内部端子は、相手方コネクタの端子に接続されるように所定の方向に突出する第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを備え、前記外部端子は、前記内部端子の前記第1導体部を囲むように配置される筒状の外部導体部を備え、前記絶縁性部材は、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される第1絶縁性部材と、前記内部端子の前記第2導体部の先端面を覆う位置に配置される第2絶縁性部材とを備える。
本発明の基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法によれば、電気特性の劣化を抑制することができる。
実施の形態1の同軸コネクタの斜視図 実施の形態1の同軸コネクタの平面図 実施の形態1の同軸コネクタの背面図 実施の形態1の同軸コネクタの斜視図(絶縁性部材を省略した状態) 実施の形態1の同軸コネクタを基板に実装した状態のイメージ図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態1の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの斜視図 実施の形態2の同軸コネクタの平面図 実施の形態2の同軸コネクタの背面図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図 実施の形態2の同軸コネクタの製造方法を説明するための図
本発明の第1態様によれば、内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタを製造する方法であって、前記内部端子として、所定の方向に突出し、相手方コネクタの端子に接続するための第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを有する前記内部端子を準備するステップと、前記外部端子として、筒状の外部導体部を備える前記外部端子を準備するステップと、前記内部端子の前記第1導体部を囲むように前記外部端子の前記外部導体部を配置して、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップと、前記内部端子の前記第2導体部の先端側部分を除く領域において前記内部端子と前記外部端子の間に第1の絶縁性部材をインサート成形するステップと、前記内部端子の前記第2導体部の前記先端側部分を切断するステップとを含み、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップは、前記内部端子の前記第2導体部により前記内部端子を位置決めするステップを含む、基板実装型同軸コネクタの製造方法を提供する。
このような方法によれば、内部端子の第2導体部を切断することで、第2導体部の長さを短くすることができる。これにより、内部端子の第2導体部と実装基板の電極との間で生じる付加容量を小さくすることができ、同軸コネクタの高周波特性の劣化を抑制することができる。また切断される第2導体部は、切断される前に内部端子と外部端子を直接接触しない状態で保持する際の位置決め用部材として使用している。これにより、内部端子を所望の位置に位置決めすることができる。
本発明の第2態様によれば、前記内部端子の前記第2導体部の切断後に、前記内部端子の前記第2導体部の切断面を覆う位置に第2の絶縁性部材をインサート成形するステップをさらに含む、第1態様に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法を提供する。このような方法によれば、第2導体部の切断面を絶縁性部材により覆うことで、第2導体部を基板に実装する際に半田やフラックスが切断面を覆うことを防止することができる。これにより、内部端子における信号の伝送性能の劣化を抑制することができ、同軸コネクタの高周波特性の劣化を抑制することができる。
本発明の第3態様によれば、前記外部端子を準備するステップでは、前記外部導体部を軸方向から見たときに周方向に途切れた筒状であり、途切れた2つの端面を前記内部端子の前記第2導体部の幅以上に間隔を空けて対向させた前記外部導体部を有する前記外部端子を準備し、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップでは、前記外部導体部の前記端面同士の隙間に対向する位置に前記内部端子の前記第2導体部を配置し、前記第1の絶縁性部材をインサート成形するステップでは、前記外部導体部の前記端面同士の前記隙間を含む、前記内部端子の前記第2導体部の前記先端側部分に対向する領域を除いて、前記絶縁性部材をインサート成形し、前記内部端子の前記第2導体部を切断するステップでは、前記外部導体部の前記隙間に対向する領域を含む前記第2導体部の前記先端側部分を切断する、第1態様又は第2態様に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法を提供する。
このような方法によれば、内部端子の第2導体部の切断箇所に対向する位置には外部端子の外部導体部および絶縁性部材を配置しないように設計している。これにより、第2導体部の先端部を容易にくり抜いて短く切断することができる。
本発明の第4態様によれば、前記第2導体部の切断後に、前記外部導体部の前記端面同士の前記隙間に導電性材料をインサート成形して前記端面同士を接続するステップをさらに含む、第3態様に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法を提供する。このような方法によれば、外部端子の外部導体部を全周つなげるように構成することで、外部導体部を相手方コネクタの端子に嵌合させたときに抜けにくくすることができる。
本発明の第5態様によれば、前記端面同士を接続するステップでは、前記内部端子の前記第2導体部とともに前記基板に実装されるグランド端子を形成するように前記導電性材料をインサート成形する、第4態様に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法を提供する。このような方法によれば、基板に実装されるグランド端子を形成することで、同軸コネクタと基板の固着強度を向上させることができる。
本発明の第6態様によれば、内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタであって、前記内部端子は、相手方コネクタの端子に接続されるように所定の方向に突出する第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを備え、前記外部端子は、前記内部端子の前記第1導体部を囲むように配置される筒状の外部導体部を備え、前記絶縁性部材は、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される第1絶縁性部材と、前記内部端子の前記第2導体部の先端面を覆う位置に配置される第2絶縁性部材とを備える、基板実装型同軸コネクタを提供する。
このような構成によれば、従来は内部端子の第2導体部の先端面が絶縁性部材の外側まで延びるように形成されていたのに対し、内部端子の第2導体部の先端面を絶縁性部材により覆うように構成することで、内部端子の第2導体部の長さを短くすることができる。これにより、内部端子の第2導体部と実装基板の電極との付加容量を小さくすることができ、同軸コネクタの高周波特性の劣化を抑制することができる。
本発明の第7態様によれば、前記外部端子の前記外部導体部は、軸方向から見たときに、周方向に途切れた筒状の部材であって、途切れた2つの端面を前記内部端子の前記第2導体部の幅以上に間隔を空けて対向させた第1の筒状部を備え、前記内部端子の前記第2導体部は、前記外部導体部の前記端面同士の隙間に対向する位置に配置される、第6態様に記載の基板実装型同軸コネクタを提供する。このような構成によれば、第3態様に対応する製造方法により製造することができる。
本発明の第8態様によれば、前記外部端子の前記外部導体部は、前記第1の筒状部の前記端面同士を接続するように前記第1の筒状部と一体的に形成された第2の筒状部をさらに備える、第7態様に記載の基板実装型同軸コネクタを提供する。このような構成によれば、外部端子の外部導体部を全周つなげるように構成することで、外部導体部を相手方コネクタの端子に嵌合させたときに抜けにくくすることができる。
本発明の第9態様によれば、前記第2の筒状部には、前記内部端子の前記第2導体部とともに前記基板に実装されるグランド端子が接続されている、第8態様に記載の基板実装型同軸コネクタを提供する。このような構成によれば、基板に実装されるグランド端子を形成することで、同軸コネクタと基板の固着強度を向上させることができる。
本発明の第10態様によれば、前記内部端子の前記第2導体部の前記先端面は、前記第2導体部の面に垂直な方向から見たときに、前記外部導体部よりも内側に配置されている、第6態様、第8態様、第9態様のいずれか1つに記載の基板実装型同軸コネクタを提供する。このような構成によれば、第2導体部の先端面が外部導体部よりも外側に配置される場合に比べて第2導体部の長さを短くすることができる。これにより、内部端子の第2導体部と実装基板の電極との付加容量をより小さくすることができ、同軸コネクタの高周波特性の劣化をさらに抑制することができる。
以下、本発明に係る同軸コネクタおよびその製造方法の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態1)
実施の形態1における同軸コネクタ2の概略構成について、図1−図4を用いて説明する。図1は、実施の形態1の同軸コネクタ2の斜視図であり、図2は、同軸コネクタ2の平面図であり、図3は、同軸コネクタ2の背面図であり、図4は、絶縁性部材を省略した同軸コネクタ2の分解斜視図である。
実施の形態1における同軸コネクタ2は、外部端子4と内部端子6を介して、後述する基板20(図5)に実装された状態で使用される基板実装型同軸コネクタである(以降では単に「同軸コネクタ」と称する。)。図3に示す同軸コネクタ2の裏面側が基板20に実装される。
実施の形態1の同軸コネクタ2は基板20に実装された状態において、相手方コネクタ(図示せず)に装着される。具体的には、図1、図2に示す同軸コネクタ2の表面側において、外部端子4および内部端子6のそれぞれが相手方コネクタの対応する各端子に嵌合して接続される。
相手方コネクタは例えば、同軸ケーブルが接続されたL型同軸コネクタ(「プラグケーブル」とも称する。図示せず。)である。この場合、実施の形態1の同軸コネクタ2は、プラグケーブルが挿入されるレセプタクルとなる。
図1―図3に示す同軸コネクタ2は、外部端子4と、内部端子6と、絶縁性部材8とを備える。
外部端子4は、内部端子6とともに基板20に実装される端子部である。外部端子4は、銅などの導電性材料により構成される。実施の形態1における外部端子4は、部分的な筒状の外部導体部10と、板状の実装部(第1の実装部)12とを備える(図4)。
外部導体部10は、部分的な筒状に形成された導体部である。本実施の形態1の外部導体部10は、円筒状の部材を一部切欠いて構成されており、外周部の一部が途切れた部分的な筒状となっている。外部導体部10の途切れた2つの端面10a、10bの間には隙間13が形成されている。外部導体部10の内側には、後述する内部端子6の第1導体部16が配置される。
図1に示すように、外部導体部10の外周部には、前述したL型同軸コネクタの端子(図示せず)を嵌合させるための凹部14が形成されている。
実装部12は、後述する基板20に実装される板状の導体部である。図4などに示すように、実装部12は、外部導体部10の下方側端部から径方向外側へ向かって延びる。本実施の形態1では、実装部12は外部導体部10と一体的に形成されるとともに3箇所に分けて設けられている。
図3に示すように、実装部12の裏面が、基板20に実装される実装面12aを構成する。
内部端子6は、外部端子4とともに基板20に実装される端子部である。内部端子6は外部端子4と同様に、銅などの導電性材料により構成される。実施の形態1における内部端子6は、第1導体部16と、第2導体部18(図3、図4)とを備える。
第1導体部16は、第2導体部18から所定の方向(本実施の形態1では上方)へ突出するように設けられた導体部である(コンタクトピン、中心導体部とも称される)。第1導体部16は、前述した相手方コネクタの端子に嵌合して接続される。図1に示す組立後の状態において、第1導体部16は外部導体部10によって同心円状に囲まれている。第1導体部16は、外部導体部10の軸方向であるA方向(上下方向)に延びるように配置される。
図3、図4に示す第2導体部18は、第1導体部16の下方側端部から径方向外側に延びる板状の部材である(「板部」とも称される)。本実施の形態1では、第2導体部18は第1導体部16と一体的に形成されている。
第2導体部18は、前述した外部端子4の実装部12と同様に、基板20に実装される実装部である。図3に示す第2導体部18の裏面が、基板20に実装される実装面を構成する。
第2導体部18は、第1導体部16の下方側端部における周囲全体に広がるフランジ部18bと、フランジ部18bから水平方向であるC方向にわずかに延びた先端側部分18cとを備える(長さL2)。先端側部分18cは後述するように、C方向に長く延びた第2導体部を切断することで形成されたものである。具体的な切断方法については後述する。
絶縁性部材8は、外部端子4と内部端子6の間に配置される絶縁性の部材である。絶縁性部材8は、外部端子4と内部端子6の形状に応じた凹部を有し、外部端子4と内部端子6を一体的に保持する。絶縁性部材8は樹脂などの絶縁性材料により構成される。
絶縁性部材8は、第1の絶縁性部材8aと、第2の絶縁性部材8bとを備える。
第1の絶縁性部材8aは、外部端子4と内部端子6に直接接触して外部端子4と内部端子6を一体的に保持する位置に設けられている。第2の絶縁性部材8bは、第1の絶縁性部材8aの外周が凹んだ位置に設けられており、第1の絶縁性部材8aと面一な絶縁性部材8を構成する。第2の絶縁性部材8bは図6Eを参照しながら後述するように、内部端子6の第2導体部18の先端側部分18cが切断された後の切断面(先端面)18dを覆う位置に配置される。
第1の絶縁性部材8aと第2の絶縁性部材8bは一体的に構成されているが、第1の絶縁性部材8aと第2の絶縁性部材8bの境界部には界面としてのウェルドライン26が形成されている。
絶縁性部材8によって外部端子4および内部端子6が保持された状態において、図3に示す同軸コネクタ2の裏面側が基板20に面実装される。
上述した構成の同軸コネクタ2を基板20に実装した状態を簡略化したイメージ図を図5に示す。
図5は、同軸コネクタ2の内部端子6と、基板20の表面側グランド電極22および裏面側グランド電極24を模式的に示している。図5に示す状態において、同軸コネクタ2に高周波信号を流した場合、内部端子6と表面側グランド電極22の間(矢印D)と、内部端子6と裏面側グランド電極24の間(矢印E)において電気的な容量結合が生じる。この中でも特に、矢印Eで示す内部端子6と裏面側グランド電極24の間で発生する付加容量が大きくなると、電気特性(VSWR)の劣化が生じてしまうことが多い。昨今では同軸コネクタ2の高周波化が進んでおり、この付加容量も大きくなる傾向にある。
このような電気特性の劣化を抑制するために、本実施の形態1の同軸コネクタ2では、内部端子6の第2導体部18の長さを短くしている(図3、図4に示すC方向)。このような第2導体部18を有する同軸コネクタ2の製造方法に関して、図6A−6Fを用いて説明する。
まず、内部端子6を準備する(ステップS1)。具体的には、図6Aに示すように、第1導体部16と第2導体部18を一体的に有した導電性の端子として内部端子6を準備する。図6Aに示すような形状の内部端子6は例えば、1枚の平板状の部材に絞り加工を行うことで形成することができる。
図6Aに示す内部端子6は、図1などに示した組立後の内部端子6とは異なる形状を有している。具体的には、図6Aに示す内部端子6の第2導体部18は、第1導体部16の基端部から外側に広がったフランジ部18bと、フランジ部18bから水平方向であるC方向に長く延びた先端側部分18cとを備える(長さL1)。このように長く形成された先端側部分18cは、後述する外部端子4と内部端子6を直接接触しない状態で保持する工程(ステップS3)において、内部端子6を位置決めするために用いられる。内部端子6の位置決めに用いられた先端側部分18cはその後の工程(ステップS4)において先端側の大部分が切断される。
次に、外部端子4を準備する(ステップS2)。具体的には、図6Bに示すように、外部導体部10と実装部12を一体的に有した導電性の端子として外部端子4を準備する。図6Bに示すような形状の外部端子4は例えば、1枚の平板状の部材に絞り加工および曲げ加工を行うことで形成することができる。
図6Bに示す外部端子4は、図1などに示した外部端子4と同じ形状を有している。具体的には、外部導体部10をA方向から見たときに、周方向であるB方向に途切れた部分的な筒状であって、途切れた2つの端面10a、10bが間隔D2を空けて対向する隙間13が形成されている。この間隔D2は、前述した内部端子6の第2導体部18の幅D1よりも長くなるように設定されている。
次に、内部端子6と外部端子4を直接接触しない状態で保持する(ステップS3)。具体的には、図6Cに示すように、内部端子6の第1導体部16を囲むように外部端子4の外部導体部10を配置し、内部端子6と外部端子4を互いに接触させずに間隔を空けた状態で保持する。本実施の形態1では、外部端子4の外部導体部10および内部端子6の第1導体部16が同心円状に配置され、それぞれの軸方向がA方向で一致するように配置する。
図6Cに示すように、第2導体部18の先端側部分18cは、A方向から見たときに外部導体部10の端面10aと端面10bの隙間13に対向する位置に配置している。すなわち、第2導体部18はA方向から見たときに外部導体部10に重ならないように配置される。
また本実施の形態1では、内部端子6と外部端子4を位置決めする際に、内部端子6の第2導体部18の先端側部分18cおよび外部端子4の実装部12を金型など(図示せず)により把持することで位置決めしている。このように先端側部分18cおよび実装部12を外部端子4および内部端子6の位置決め用部材として利用することで、それぞれの端子の位置決めを精度良く行うことができる。
次に、第1の絶縁性部材をインサート成形する(ステップS4)。具体的には、図6Dに示すように、位置決めされた状態の内部端子6と外部端子4の間に、樹脂を原料として第1の絶縁性部材8aをインサート成形する。
このとき、内部端子6の第2導体部18の先端側部分18c(切断箇所)に対向する領域には第1の絶縁性部材8aを配置していない。すなわち、本ステップS3では、先端側部分18cを除く領域で、内部端子6と外部端子4の間に第1の絶縁性部材8aをインサート成形している。
次に、内部端子6の第2導体部18から先端側部分18cを切断する(ステップS5)。具体的には、A方向に移動可能なパンチ(型)を移動させることで、第2導体部18から先端側部分18cの切断箇所を切断する。これにより、図6Eに示すように、先端側部分18cの先端側の大部分を切断することで、第2導体部18のC方向の長さが大幅に短くなる(L1→L2)。また第2導体部18の先端面として切断面18dが露出する。
このように先端側部分18cを切断する際には、先端側部分18cの切断箇所に対向する位置には外部端子4の外部導体部10および第1の絶縁性部材8aを配置しないように設計している。これにより、パンチをA方向に移動させることによって、外部導体部10や第1の絶縁性部材8aに干渉することなく第2導体部18の先端側部分18cを容易にくり抜いて大幅に短く切断することができる。またこのような方法によれば、熱を利用した加熱方法(例えばレーザ切断)を用いる場合と異なり、樹脂で形成された第1の絶縁性部材8aが熱によって溶けてしまうことがなく、信頼性の高い同軸コネクタ2を製造することができる。
また先端側部分18cの全長ではなく、わずかに長さL2を残すように先端側部分18cを切断している。すなわち、パンチと第1導体部16の水平方向の間隔を十分に空けながら切断を行っている。これにより、第1導体部16がパンチにより誤って切断されることを防止することができる。
次に、第2の絶縁性部材をインサート成形する(ステップS6)。具体的には、切断された第2導体部18の切断面18dを覆うように、図6Fに示すように、第1の絶縁性部材8aと同じ樹脂を原料として第2の絶縁性部材8bをインサート成形する。これにより、第1の絶縁性部材8aと一体的な第2の絶縁性部材8bが形成される。図6Fに示すように、第1の絶縁性部材8aおよび第2の絶縁性部材8bによって、大略直方体状の外形を有する一体的な絶縁性部材8が構成される。
ステップS1−S6の実施により、図1などに示したものと同形状の同軸コネクタ2を製造することができる。
第1の絶縁性部材8aと第2の絶縁性部材8bの境界部には、界面としてのウェルドライン26が形成される。図6Fに示す同軸コネクタ2では、第1の絶縁性部材8aと第2の絶縁性部材8bは同じ樹脂材料で一体的に形成されているが、ウェルドライン26があることにより、それぞれが別工程で形成されたものであることを判別できる。
図6Fに示す同軸コネクタ2はその後、裏面側の外部端子4の実装部12および内部端子6の第2導体部18が、図5に示した基板20に実装される。
ここで、図6Eに示した第2導体部18の切断面18dを第2の絶縁性部材8bにより覆っているため、第2導体部18を基板20に実装する際に半田やフラックスが切断面18dを覆うことを防止することができる。これにより、内部端子6における信号の伝送性能の劣化を抑制することができ、同軸コネクタ2の高周波特性の劣化を抑制することができる。
上述したように、実施の形態1の同軸コネクタ2の製造方法によれば、内部端子6の第2導体部18から先端側部分18cを切断することで、第2導体部18の長さを短くすることができる。これにより、第2導体部18の実装面積を減らすことができるため、内部端子6の第2導体部18と基板20の電極との間で生じる付加容量を小さくすることができる。このため、同軸コネクタ2の高周波特性の劣化を抑制することができる。また切断される第2導体部18の先端側部分18cは、切断される前に内部端子6と外部端子4を直接接触しない状態で保持する際の内部端子6の位置決め用部材として使用している。これにより、内部端子6を所望の位置に位置決めすることができる。
このように同軸コネクタ2の電気特性の劣化を抑制することができるため、前述した基板20内層に多数の電極層を設けた場合であっても、内部端子6の第2導体部18と基板20の電極との容量結合を小さくして所望の電気特性が得ることができる。これにより、基板20内層の電極層の数を減らす必要がなくなり、基板20の設計上の制約を減らすことができる。
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2の同軸コネクタおよびその製造方法について説明する。なお、実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。また、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。
実施の形態1では、外部端子4の外部導体部10がA方向から見たときにB方向に途切れた部分的な筒状であったのに対して、実施の形態2では、外部端子の外部導体部が周方向に全周つながった完全な筒状である点が、実施の形態1と異なる。
実施の形態2における同軸コネクタ30を図7―図9に示す。図7は、実施の形態2の同軸コネクタ30の斜視図であり、図8は、同軸コネクタ30の平面図であり、図9は、同軸コネクタ30の背面図である。
図7、図8に示すように、実施の形態2の同軸コネクタ30は、実施の形態1と同じ形状の内部端子6と、実施の形態1とは異なる形状の外部端子32および絶縁性部材34を備える。
外部端子32は、外部導体部36と、実装部12とを備える。図7、図8に示す外部導体部36は、第1の筒状部37と、第2の筒状部39とを備える。
第1の筒状部37と第2の筒状部39は一体的に形成されている。第1の筒状部37と第2の筒状部39は、軸方向であるA方向から見たときに、周方向であるB方向に円周状に連続的に形成されている。このような外部導体部36は、B方向に全周つながった略円筒状に形成される。
第1の筒状部37は、実施の形態1の外部導体部10と同形状を有する端子部である。第1の筒状部37はA方向から見たときに、B方向に途切れた部分的な筒状に形成される。
第2の筒状部39は、第1の筒状部37の途切れた部分を接続するように第1の筒状部37と一体的に形成された端子部である。第2の筒状部39を設けることで、B方向に全周つながった外部導体部36が形成される。
さらに第2の筒状部39には、同軸コネクタ30の裏面まで延びるグランド端子38が一体的に形成されている。グランド端子38は、内部端子6の第2導体部18とともに前述した基板20に実装される端子部である。グランド端子38は外部導体部10の一部として形成される。
絶縁性部材34は、実施の形態1と同形状の内部端子6と、実施の形態1とは異形状の外部端子32の間に配置され、内部端子6と外部端子32を電気的に絶縁した状態で保持する。
上述した実施の形態2の同軸コネクタ30の製造方法について説明する。
実施の形態2の同軸コネクタ30の製造方法は、前述した実施の形態1の同軸コネクタ2の製造方法とステップS1からステップS5まで共通しており、後のステップS16、S17が異なっている。
共通するステップとして、ステップS1(内部端子の準備)、ステップS2(外部端子の準備)、ステップS3(内部端子と外部端子を保持)、ステップS4(第1の絶縁性部材のインサート成形)、ステップS5(先端側部分の切断)について説明する。
まず、図10Aに示すように、第1導体部16と第2導体部18を有する内部端子6を準備する(ステップS1)。
次に、図10Bに示すように、第1の筒状部37と実装部12を有する外部端子32を準備する。第1の筒状部37は、軸方向であるA方向から見たときに周方向であるB方向に一部途切れた部分的な筒形状を有する。第1の筒状部37の途切れた2つの端面37a、37bの間には隙間41が形成されている。隙間41は後のステップS16により第2の筒状部39によって埋められる。
次に、図10Cに示すように、内部端子6と外部端子32を直接接触しない状態で保持する(ステップS3)。このとき、第2導体部18の先端側部分18cは、A方向から見たときに第1の筒状部37の端面37aと端面37bの隙間41に対向する位置に配置される。
次に、図10Dに示すように、第1の絶縁性部材34aをインサート成形する(ステップS4)。図10Dに示す第1の絶縁性部材34aは、図7Dに示した実施の形態1の第1の絶縁性部材8aと同形状である。
次に、図10Eに示すように、内部端子6の第2導体部18から先端側部分18cを切断する(ステップS5)。
次に、実施の形態1と異なるステップであるステップS16、S17を行う。
具体的には、ステップS5の後、第2の絶縁性部材34bをインサート成形する(ステップS16)。具体的には、図10Fに示すように、先端側部分18cの切断面18dを覆う位置に第2の絶縁性部材34bをインサート成形する。
実施の形態1では、第1の絶縁性部材8aにおける外周部が凹んだ箇所を第2の絶縁性部材8bにより完全に埋めていたのに対し、実施の形態2では、第1の絶縁性部材34aにおける外周部が凹んだ箇所を第2の絶縁性部材34bによって部分的に埋めている。図10Fに示すように、第2の絶縁性部材8bの外側には凹部40が形成される。凹部40は、次のステップS17によって形成するグランド端子38を配置するための空間である。
図10Fに示す第2の絶縁性部材34bは、次のステップS17によって形成する第2の筒状部39の土台となるように、第1の筒状部37の隙間41に対向する位置まで形成されている。
次に、第2の筒状部39およびグランド端子38をインサート成形する(ステップS17)。具体的には、第1の筒状部37のB方向に途切れた端面37a、37b同士を接続する位置に導電性材料をインサート成形することにより、図10Gに示すような第2の筒状部39およびグランド端子38を形成する。第2の筒状部39およびグランド端子38は一体的に形成されている。第2の筒状部39は第1の筒状部37とともに略円筒状の外部導体部36を構成する。
このように、先端側部分18cの切断後に、第1の筒状部37の端面37a、37b同士の隙間41に導電性材料をインサート成形して接続することにより、外部導体部36をB方向に全周つなげている。これにより、実施の形態1の外部導体部10のようにB方向に途切れた部分的な筒状と比べて、相手方コネクタの端子に嵌合させたときに抜けにくくすることができる。このようにして外部導体部36の抜去力を向上させることができる。
また、第2の筒状部39の形成に併せて、基板20に実装されるグランド端子38を形成することで、同軸コネクタ30と基板20の固着強度を向上させることができる。
ステップS1−S5、S16、S17の実施により、図7−図9に示したものと同形状の同軸コネクタ30を製造することができる。
図10Gに示す同軸コネクタ30においては、第2導体部18の切断面18dは、軸方向であるA方向から見たときに外部導体部36よりも内側に配置されている(図10E参照)。このような構成によれば、第2導体部18の切断面18dが外部導体部36よりも外側に配置される場合に比べて第2導体部18の長さを短くすることができる。これにより、内部端子6の第2導体部18と基板20の電極との付加容量をより小さくすることができ、同軸コネクタ30の高周波特性の劣化をさらに抑制することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態1、2に限定されない。例えば、実施の形態1では、外部端子4の外部導体部10として周方向であるB方向に途切れた部分的な筒状のものを用いる場合について説明したが、このような場合に限らない。周方向であるB方向に全周つながった完全な筒状の外部導体部を用いて同軸コネクタを製造してもよい。この場合、内部端子6の第2導体部18を切断する際には、完全な円筒状の外部導体部に干渉しないようにA方向から見たときに外部導体部の外側で第2導体部18を切断すればよい。これに対して、実施の形態1のように外部導体部10の内側で第2導体部18を切断する方が、第2導体部18の長さをより短くすることができ、同軸コネクタ2の電気特性の劣化をより抑制することができる。
また実施の形態1では、外部端子4が円筒状の外部導体部10を有し、かつ、外部導体部10の内側に配置される内部端子6の第1導体部16が円筒状である場合について説明したが、このような場合に限らない。外部導体部10および第1導体部16の断面外形は円形状に限らず任意の形状であってもよい。なお、外部導体部10および第1導体部16の断面外形は円形状とした方が、互いの電気的な容量結合を抑制することができる。
また実施の形態1では、第1絶縁性部材8aと第2絶縁性部材8bを同じ絶縁性材料(樹脂)で形成する場合について説明したが、このような場合に限らず、異なる絶縁性材料で形成してもよい。
また実施の形態1では、外部導体部10に切欠き(隙間13)を1箇所のみ設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、複数の切欠きを設けてもよい。
また実施の形態1では、第2導体部18がフラットな板状である場合について説明したが、このような場合に限らず、凹凸を有した板状など、任意の形状であってもよい。第2導体部18は、第1導体部16が延びる方向に対して交差するように延びる先端側部分18cを有していればよい。
また実施の形態1では、第1導体部16が延びるA方向と第2導体部18が延びる方向(水平方向およびC方向)が互いに直交する場合について説明したが、このような場合に限らない。それぞれの方向が交差していれば、必ずしも直交する必要はない。
なお、本明細書における「筒状」とは、完全な筒形状だけでなく、外径が一定ではなく変化する筒形状や、筒形状に凹凸や切欠き、突出部などが加わったものまで含む(概ね筒状、略筒状、大略筒状など)。また、本明細書における「円筒状」とは、完全な円筒形状だけでなく、外径が一定ではなく変化する円筒形状や、円筒形状に凹凸や切欠き、突出部などが加わったものまで含む(概ね円筒状、略円筒状、大略円筒状など)。
また実施の形態2では、ステップS1−S5の後に、ステップS16(第2の絶縁性部材34bをインサート成形)およびステップS17(第2の筒状部39およびグランド端子38をインサート成形)を行う場合について説明したが、このような場合に限らない。ステップS16、S17をより細分化して、絶縁性部材をインサート成形するステップ、筒状部および/又はグランド端子をインサート成形するステップをそれぞれ複数回実施することにより、さらに複雑な形状を構成することもできる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、基板実装型同軸コネクタおよびその製造方法であれば適用可能である。
2 同軸コネクタ(基板実装型同軸コネクタ)
4 外部端子
6 内部端子
8 絶縁性部材
8a 第1の絶縁性部材
8b 第2の絶縁性部材
10 外部導体部
10a、10b 端面
12 実装部
12a 実装面
13 隙間
14 凹部
16 第1導体部
18 第2導体部
18b フランジ部
18c 先端側部分
18d 切断面(先端面)
20 基板
22 表面側グランド電極
24 裏面側グランド電極
30 同軸コネクタ
32 外部端子
34 絶縁性部材
34a 第1の絶縁性部材
34b 第2の絶縁性部材
36 外部導体部
37 第1の筒状部
38 グランド端子
39 第2の筒状部
40 凹部
41 隙間

Claims (9)

  1. 内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタを製造する方法であって、
    前記内部端子として、所定の方向に突出し、相手方コネクタの端子に接続するための第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを有する前記内部端子を準備するステップと、
    前記外部端子として、筒状の外部導体部を備える前記外部端子を準備するステップと、
    前記内部端子の前記第1導体部を囲むように前記外部端子の前記外部導体部を配置して、前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップと、
    前記内部端子の前記第2導体部の先端側部分を除く領域において前記内部端子と前記外部端子の間に第1の絶縁性部材をインサート成形するステップと、
    前記内部端子の前記第2導体部の前記先端側部分を切断するステップと
    前記内部端子の前記第2導体部の切断後に、前記内部端子の前記第2導体部の切断面を覆う位置に第2の絶縁性部材をインサート成形するステップとを含み、
    前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップは、前記内部端子の前記第2導体部により前記内部端子を位置決めするステップを含む、
    基板実装型同軸コネクタの製造方法。
  2. 前記外部端子を準備するステップでは、前記外部導体部を軸方向から見たときに周方向に途切れた筒状であり、途切れた2つの端面を前記内部端子の前記第2導体部の幅以上に間隔を空けて対向させた前記外部導体部を有する前記外部端子を準備し、
    前記内部端子と前記外部端子を直接接触しない状態で保持するステップでは、前記外部導体部の前記端面同士の隙間に対向する位置に前記内部端子の前記第2導体部を配置し、
    前記第1の絶縁性部材をインサート成形するステップでは、前記外部導体部の前記端面同士の前記隙間を含む、前記内部端子の前記第2導体部の前記先端側部分に対向する領域を除いて、前記絶縁性部材をインサート成形し、
    前記内部端子の前記第2導体部を切断するステップでは、前記外部導体部の前記隙間に対向する領域を含む前記第2導体部の前記先端側部分を切断する、請求項1に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法。
  3. 前記第2導体部の切断後に、前記外部導体部の前記端面同士の前記隙間に導電性材料をインサート成形して前記端面同士を接続するステップをさらに含む、請求項に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法。
  4. 前記端面同士を接続するステップでは、前記内部端子の前記第2導体部とともに前記基板に実装されるグランド端子を形成するように前記導電性材料をインサート成形する、請求項に記載の基板実装型同軸コネクタの製造方法。
  5. 内部端子と、外部端子と、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される絶縁性部材とを備え、前記内部端子および前記外部端子を介して基板に実装される基板実装型同軸コネクタであって、
    前記内部端子は、相手方コネクタの端子に接続されるように所定の方向に突出する第1導体部と、前記第1導体部の基端部から前記第1導体部の突出方向に交差する方向に延びる第2導体部とを備え、
    前記外部端子は、前記内部端子の前記第1導体部を囲むように配置される筒状の外部導体部を備え、
    前記絶縁性部材は、前記内部端子と前記外部端子の間に配置される第1絶縁性部材と、前記内部端子の前記第2導体部の先端面を覆う位置に配置される第2絶縁性部材とを備える、基板実装型同軸コネクタ。
  6. 前記外部端子の前記外部導体部は、軸方向から見たときに、周方向に途切れた筒状の部材であって、途切れた2つの端面を前記内部端子の前記第2導体部の幅以上に間隔を空けて対向させた第1の筒状部を備え、
    前記内部端子の前記第2導体部は、前記外部導体部の前記端面同士の隙間に対向する位置に配置される、請求項に記載の基板実装型同軸コネクタ。
  7. 前記外部端子の前記外部導体部は、前記第1の筒状部の前記端面同士を接続するように前記第1の筒状部と一体的に形成された第2の筒状部をさらに備える、請求項に記載の基板実装型同軸コネクタ。
  8. 前記第2の筒状部には、前記内部端子の前記第2導体部とともに前記基板に実装されるグランド端子が接続されている、請求項に記載の基板実装型同軸コネクタ。
  9. 前記内部端子の前記第2導体部の前記先端面は、前記第2導体部の面に垂直な方向から見たときに、前記外部導体部よりも内側に配置されている、請求項のいずれか1つに記載の基板実装型同軸コネクタ。
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