以下、図1〜図17を用いて本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1に基づき、実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は、制御部1、記憶部2、操作パネル3、画像読取部4、印刷部5、接続部6、通信部7を含む。
制御部1は、複合機100の動作を制御する。制御部1は、記憶部2、操作パネル3、画像読取部4、印刷部5、接続部6、通信部7とバスや信号線で接続される。制御部1は、各部を制御する。制御部1は、スキャン動作や印刷動作のような複合機100の動作を制御する。制御部1は、CPU1a、画像処理部1bのような回路を含む。CPU1aは、記憶部2に記憶されるプログラム、データに基づき処理を行う。CPU1aは、複合機100の各部の制御や、各種の演算処理を行う。画像処理部1bは、印刷や送信に用いる画像データに画像処理を施す。処理後の画像データは、印刷部5でのトナー像形成や、送信に用いられる。
記憶部2は、ROM、HDDのような不揮発性の記憶装置と、RAMのような揮発性の記憶装置を含む。記憶部2は、データを不揮発的に記憶する。例えば、記憶部2は、制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データを記憶する。
操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。制御部1は、各種設定画面を表示パネル31に表示させる。また、表示パネル31は、複合機100の状態や各種メッセージを表示する。表示パネル31の上面にタッチパネル32が設けられる。タッチパネル32は、表示パネル31でタッチされた位置(座標)を検知する。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、タッチされた画面内の操作画像を認識する。例えば、操作画像はソフトキー、ボタン、タブである。また、操作パネル3には、スタートキーやテンキーのような複数のハードキー33も設けられる。
制御部1は、原稿を画像読取部4に読み取らせる。画像読取部4は読み取った原稿の画像データを生成する。画像読取部4は送り読取用コンタクトガラス(不図示)を通過する原稿や、載置読取用コンタクトガラス(不図示)にセットされた原稿を読み取る。
印刷部5は、給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dを含む。給紙部5aは、複数の用紙を収容する。印刷ジョブを実行するとき、制御部1は、用紙を給紙部5aに供給させる。制御部1は給紙部5aから供給された用紙を用紙搬送部5bに搬送させる。制御部1は、画像データに基づきトナー像を画像形成部5cに形成させる。画像形成部5cは、搬送される用紙にトナー像を転写する。制御部1は、用紙に転写されたトナー像を定着部5dに定着させる。トナー定着後の用紙は、機外に排出される。
制御部1は、接続部6と通信可能に接続される。接続部6は、携帯型メモリー200が接続されるインターフェイスである。接続部6は、ソケット、通信制御用回路を含む。携帯型メモリー200には、USBメモリーを用いることができる。例えば、接続部6は、USBインターフェイス回路である。なお、携帯型メモリー200はメモリーカードのような他種の媒体でもよい。
制御部1は、通信部7と通信可能に接続される。通信部7は、コンピューター300や他の画像形成装置400と通信を行える。通信部7は、ネットワークや公衆回線を介して通信を行う。通信部7は、コンピューター300や他の画像形成装置400とデータのやり取りを行える。
(記憶部2が記憶するデータ)
次に、図2を用いて、実施形態に係る記憶部2が記憶するデータの一例を説明する。図2は、実施形態に係る記憶部2が記憶するデータの一例を示す図である。
記憶部2は、データを不揮発的に記憶できる。複合機100では、データをバックアップする(複製する)ことができる。また、バックアップしたデータに基づき復元を行うことができる。本説明でのデータには、プログラムやアプリケーションが含まれる。そして、複合機100では、データは項目に基づき分類される。項目単位でバックアップすることができる。そこで、バックアップの対象となる記憶部2のデータを説明する。
記憶部2は、設定値記憶領域21、ファームウェア記憶領域22、アプリケーション記憶領域23を含む。記憶部2は、複数の設定値をデータとして記憶する。各設定値は、設定値記憶領域21に記憶される。設定値は、複合機100を適切に動作させるためのパラメータとなる場合がある。また、設定値には、使用者が設定し、登録したものもある。各設定値を仕分ける項目として、仕分け項目が設けられる。各設定値は、何れかの仕分け項目に割り当てられる。仕分け項目として、デフォルト、ネットワーク、コピー、プリンター、原稿/用紙設定、送信、アドレス帳、ユーザーアカウントが設けられる。なお、仕分け項目は一例である。仕分け項目の名前を別のものとしてもよい。仕分け項目の数をより多くしてもよいし、少なくしてもよい。
記憶部2は、デフォルトの仕分け項目に割り当てられた設定値をデフォルト設定値S1として記憶する。また、記憶部2はネットワークの仕分け項目に割り当てられた設定値をネットワーク設定値S2として記憶する。以下、同様に、記憶部2は、コピー設定値S3、プリンター設定値S4、原稿/用紙設定値S5、送信設定値S6、アドレス帳設定値S7、ユーザーアカウント設定値S8を記憶する。
ジョブの各設定項目のデフォルト値(初期設定値)はデフォルト設定値S1として記憶される。ネットワーク通信に関する設定値は、ネットワーク設定値S2として記憶される。コピージョブに関する設定値はコピー設定値S3として記憶される。プリンタージョブに関する設定値はプリンター設定値S4として記憶される。原稿や用紙に関して使用者に設定された設定値は原稿/用紙設定値S5として記憶される。送信ジョブに関する設定値は送信設定値S6として記憶される。使用者が登録した宛先名やアドレスはアドレス帳設定値S7として記憶される。複合機100を使用可能な者のIDやパスワードは、ユーザーアカウント設定値S8として記憶される。
記憶部2は、複数のファームウェアをデータとして記憶する。1つのファームウェアが1つの項目に該当する。図2に示すように、例えば、記憶部2は、メインファームウェアF1、MMIファームウェアF2、パネルファームウェアF3、ブラウザーファームウェアF4、エンジンファームウェアF5、スキャナーファームウェアF6、IHCPUファームウェアF7、ブートファームウェアF8を記憶する。なお、記憶部2に記憶されるファームウェアは、上記のものに限られない。他のファームウェアを記憶させてもよい。
ファームウェアは、ハードウェアを制御するためのソフトウェア、プログラム、データを含む。メインファームウェアF1は制御部1の制御に用いられる。MMIファームウェアF2は操作パネル3の制御に用いられる。パネルファームウェアF3は表示パネル31の制御に用いられる。ブラウザーファームウェアF4は複合機100の通信に用いられる。エンジンファームウェアF5は印刷部5の制御に用いられる、スキャナーファームウェアF6は画像読取部4の制御に用いられる、IHCPUファームウェアF7は定着部5dのCPU(不図示)が用いる。ブートファームウェアF8は、起動に用いられる。
記憶部2にインストールすることにより、アプリケーションを使用できるようになる。アプリケーションにより複合機100をより便利に使用することができる。例えば、名刺のスキャンデータから住所録を自動作成するアプリケーションがある。記憶部2は、複数のアプリケーションをデータとして記憶できる。1つのアプリケーションが1つの項目に該当する。図2では、4つのアプリケーション(第1アプリA1、第2アプリA2、第3アプリA3、第4アプリA4)を記憶部2に記憶させる例を示している。
(バックアップする項目の選択)
次に、図3〜図6を用いて、実施形態に係る複合機100での項目の選択の一例を説明する。図3は、実施形態に係るシステムメニュー画面81の一例を示す図である。図4、図5、図6は、実施形態に係る項目選択画面82の一例を示す図である。
従来、画像形成装置では、データのバックアップを行うとき、予め定められた全てのデータのバックアップを行っていた。一方、複合機100では、操作パネル3は1又は複数の項目の選択を受け付ける。項目単位でバックアップするデータを選択することができる。制御部1は、記憶部2のデータのうち、操作パネル3で選択された項目に対応するデータのコピーをバックアップデータとして保存先に記憶させる。
そこで、以下、図3〜図6を用いて、項目の選択を説明する。まず、図3は、システムメニュー画面81である。操作パネル3に所定の操作が行われたとき、制御部1は、システムメニュー画面81を表示パネル31に表示させる。システムメニュー画面81には、復元ポイント作成キーK1と復元実行キーK2が設けられる。
復元ポイント作成キーK1を操作することにより、データのバックアップを開始することができる。復元ポイント作成キーK1が操作されたとき、制御部1は、図4に示す項目選択画面82を表示パネル31に表示させる。
図4の項目選択画面82では、使用者は、バックアップデータを作成する仕分け項目を選択できる。仕分け項目の選択画面には、複数の第1選択キーK3が配される。第1選択キーK3には、何れか1つの仕分け項目の文字列が含まれる。1つの第1選択キーK3は、何れか1つの仕分け項目と対応する。操作パネル3は、第1選択キーK3への操作を受け付ける。制御部1は、操作された第1選択キーK3を認識する。制御部1は、操作された第1選択キーK3に対応する仕分け項目が選択されたと認識する。制御部1は、バックアップするデータが選択された仕分け項目に対応する設定値であると認識する。
例えば、ネットワークの第1選択キーK3が操作されたとき、制御部1は、ネットワーク設定値S2をバックアップするデータと認識する。図4は、プリンターとアドレス帳の第1選択キーK3が操作された状態の一例を示す。複数の仕分け項目を同時に選択することが可能である。
タブTBを操作することにより、ファームウェアを選択するための項目選択画面82を表示させることができる。図5は、ファームウェアを選択するための項目選択画面82の一例を示す。使用者は、ファームウェアの選択画面にてバックアップするファームウェアを選択できる。ファームウェアの選択画面には、複数の第2選択キーK4が配される。第2選択キーK4には、何れか1つのファームウェアの文字列が含まれる。1つの第2選択キーK4は、何れか1つのファームウェアと対応する。操作パネル3は、第2選択キーK4への操作を受け付ける。制御部1は、操作された第2選択キーK4を認識する。制御部1は、操作された第2選択キーK4に対応するファームウェアが選択されたと認識する。制御部1は、選択されたファームウェアをバックアップするデータと認識する。
例えば、メインファームウェアF1に対応する第2選択キーK4が操作されたとき、制御部1は、メインファームウェアF1をバックアップするデータと認識する。図5は、エンジンファームウェアF5とスキャナーファームウェアF6の第2選択キーK4が操作された状態の一例を示す。このように、複数のファームウェア(項目)を同時に選択することが可能である。
また、タブTBを操作することにより、アプリケーションを選択するための項目選択画面82を表示させることができる。図6は、アプリケーションファームウェアを選択するための項目選択画面82の一例を示す。使用者は、アプリケーションの選択画面にてバックアップするアプリケーションを選択できる。アプリケーションの選択画面には、複数の第3選択キーK5が配される。第3選択キーK5には、何れか1つのアプリケーションの文字列が含まれる。言い換えると、第3選択キーK5は、何れか1つのアプリケーションと対応する。操作パネル3は、第3選択キーK5への操作を受け付ける。制御部1は、操作された第3選択キーK5を認識する。制御部1は、操作された第3選択キーK5に対応するアプリケーションが選択されたと認識する。制御部1は、選択されたアプリケーションをバックアップするデータと認識する。
例えば、第4アプリA4に対応する第3選択キーK5が操作されたとき、制御部1は、第4アプリA4をバックアップするデータと認識する。図6は、第1アプリA1と第2アプリA2の第3選択キーK5が操作された状態の一例を示す。このように、複数のアプリケーション(項目)を同時に選択することが可能である。
(保存先の選択)
次に、図7を用いて、実施形態に係る保存先(保存装置)の選択の一例を説明する。図7は、実施形態に係る保存先選択画面83の一例を示す図である。
図4〜図6に示す各選択画面には、基本設定キーK6、項目設定キーK7、キャンセルキーK8、生成キーK9が設けられる。生成キーK9が操作されたとき、制御部1は、図7に示す保存先選択画面83を表示パネル31に表示させる。保存先設定画面では、選択した項目のバックアップデータの保存先を設定することができる。
保存先設定画面には、HDDキーK10、メモリーキーK11、ネットワークキーK12が設けられる。つまり、記憶部2、携帯型メモリー200、コンピューター300の中から保存先(保存装置)を選択することができる。HDDキーK10が操作されたとき、制御部1は、記憶部2(HDD)を保存先と認識する。メモリーキーK11が操作されたとき、制御部1は、接続部6に取り付けられた携帯型メモリー200を保存先と認識する。ネットワークキーK12が操作されたとき、制御部1は、複合機100外の装置を保存先と認識する。言い換えると、制御部1は、外部のコンピューター300を保存先と認識する。外部のコンピューター300は、通信部7とネットワークを介して通信可能なPCやサーバーである。
HDDキーK10、メモリーキーK11、ネットワークキーK12の下方には、宛先設定領域R0が設けられる。制御部1は、デフォルトの保存先として登録されたコンピューター300を宛先設定領域R0に表示させる。宛先設定領域R0では、バックアップデータを保存させるコンピューター300を設定することができる。例えば、コンピューター300の名前、パス、コンピューター300のアクセスに必要な情報を設定することができる。
宛先設定領域R0には変更キーK13が複数設けられる。保存先のコンピューター300を変更したいとき、何れかの変更キーK13を操作する。変更キーK13が操作されたとき、制御部1は、ソフトウェアキーボード画面(不図示)を表示させる。使用者は、ソフトウェアキーボード画面を操作し、バックアップデータの保存先とするコンピューター300を設定する。このように、操作パネル3は、バックアップデータを記憶させる保存先を選択する設定を受け付ける。また、項目ごとに保存先を設定することができる。
保存先設定画面の下方には、OKキーK14が設けられる。OKキーK14が操作されたとき、制御部1は、バックアップデータの生成と保存を開始する。つまり、使用者は手動でデータのバックアップを行える。具体的に、制御部1は、選択された項目に対応するデータのコピーを、選択された保存先に記憶させる。制御部1は選択された仕分け項目に対応する設定値のコピーを保存先に記憶させる。制御部1は選択されたファームウェアのコピーを保存先に記憶させる。制御部1は選択されたアプリケーションのコピーを保存先に記憶させる。
(バックアップの基本設定)
次に、図8〜図11を用いて、実施形態に係る複合機100でのバックアップの基本設定の一例を説明する。図8〜図11は、実施形態に係る基本設定画面84の一例を示す図である。
基本設定キーK6を操作することにより、バックアップの基本設定(共通設定)を行うことができる。基本設定画面84には、HDDボタンB1、ネットワークボタンB2、トリガーボタンB3、レポートボタンB4が設けられる。また、基本設定画面84にはOKキーK15とキャンセルキーK16が設けられる。設定が完了したとき、OKキーK15が操作される。設定を破棄するとき、キャンセルキーK16が操作される。
基本設定画面84には、第1切替領域R1が設けられる。操作されたボタンに応じて、制御部1は第1切替領域R1の表示内容を切り替える。HDDボタンB1が操作されたとき、制御部1は、図8に示す基本設定画面84を表示パネル31に表示させる。HDDボタンB1が操作されたとき、制御部1はサイズ設定欄C1と上書きボタンB5を第1切替領域R1内に表示させる。使用者は、HDDの記憶容量のうち、バックアップデータの保存に割り当てる容量をサイズ設定欄C1で設定できる。古くなったバックアップデータの上書きを行うか否かを上書きボタンB5で設定することができる。上書きボタンB5への操作により、上書きのON/OFFを切り替えることができる。
ネットワークボタンB2が操作されたとき、制御部1は、図9に示す基本設定画面84を表示パネル31に表示させる。ネットワークボタンB2が操作されたとき、制御部1は保存先ボタン群G1を第1切替領域R1内に表示させる。保存先ボタン群G1を操作することで、バックアップデータを保存させるデフォルトのコンピューター300を設定することができる。例えば、コンピューター300の名前、パス、コンピューター300のアクセスに必要な情報(ログインユーザー名、パスワード)を設定することができる。保存先ボタン群G1の何れかのボタンが操作されたとき、制御部1は、ソフトウェアキーボード画面(不図示)を表示させる。使用者は、ソフトウェアキーボード画面を操作して情報を設定できる。
トリガーボタンB3が操作されたとき、制御部1は、図10に示す基本設定画面84を表示パネル31に表示させる。トリガーボタンB3が操作されたとき、制御部1はイベントボタンB6とイベント表示欄C2を複数表示させる。使用者は、イベントボタンB6を操作し、バックアップを行うトリガーを設定することができる。言い換えると、操作パネル3は、バックアップデータを自動的に保存先に記憶させるイベントを設定するイベント設定を受け付ける。図10の例では、ファームウェアの変更、電源ON、アプリケーションのアップデート、記憶部2のROMの初期化がイベントとして設定されている。なお、他のタイミング(時点)をイベントとしてもよい。
レポートボタンB4が操作されたとき、制御部1は、図11に示す基本設定画面84を表示パネル31に表示させる。レポートボタンB4が操作されたとき、制御部1は、送信先設定ボタン群G2と内容設定ボタン群G3を第1切替領域R1内に表示させる。図11に示す例では、送信先設定ボタン群G2は内容設定ボタン群G3の上側に位置する。
送信先設定ボタン群G2は、4つの出力先選択ボタンを含む。出力先選択ボタンを操作し、バックアップレポートの出力先を設定することができる。バックアップレポートは、実行されたバックアップに関する情報が記される。バックアップレポートは、バックアップ実行時に出力される。出力先として、コンピューター300、クラウド、HDD(記憶部2)、印刷を選択することができる。複数の出力先を選択することもできる。
操作パネル3は、バックアップに関するバックアップレポートの出力先(出力方法)を選択する設定を受け付ける。バックアップレポートの出力先に印刷が選択されているとき、制御部1は、バックアップレポートを印刷部5に印刷させる。出力先への送信が選択されているとき、制御部1は、予め設定された送信先(コンピューター300、クラウド、記憶部2)にバックアップレポートを送信する。なお、バックアップレポートを出力先は上記の場所(方法)に限られない。他の出力先を選択できるようにしてもよい。
内容設定ボタン群G3は、4つの内容選択ボタンを含む。制御部1は、バックアップデータを生成した項目名をバックアップレポートに含ませる。ファームウェアのバックアップを行ったとき、バックアップレポートには、バックアップしたファームウェアの名前が含まれる。そして、内容選択ボタンを操作することにより、バックアップレポートの出力内容を設定することができる。
具体的に、所定の情報のうち、何れをバックアップレポートに含めるかを選択できる。所定の情報は、バックアップされた個々の項目のデータサイズ、バックアップデータの合計サイズ、日付、状態(バックアップが正常に行われたか否か)である。なお、バックアップレポートに含める情報は、上記のものに限られない。他の情報について選択できるようにしてもよい。このように、操作パネル3は、バックアップレポートに含める内容を定める設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル3で設定された内容のバックアップレポートを印刷又は送信させる。
(項目単位の設定)
次に、図12、図13を用いて、実施形態に係る複合機100での項目単位の設定の一例を説明する。図12、13は実施形態に係る個別設定画面85の一例を示す図である。
複合機100では、項目ごとにバックアップに関する設定を行うことができる。項目設定キーK7(図4〜図6参照)を操作することにより、項目単位でバックアップに関する個別設定を行うことができる。項目設定キーK7が操作されたとき、制御部1は、個別設定画面85を表示パネル31に表示させる。
項目選択欄C3が個別設定画面85の上方に設けられる。項目選択欄C3が操作されたとき、制御部1は、図4〜図6と同様の画面を表示させる。制御部1は、これらの画面で選択された項目を認識する。制御部1は、個別に選択された項目(個別選択項目)を項目選択欄C3内に表示させる。バックアップに関し、項目ごとに設定を行うことができる。図12、図13では、ネットワーク、アドレス帳の項目が選択されている状態を示す。
個別設定画面85には、復元ポイントボタンB7、自動バックアップボタンB8が設けられる。また、個別設定画面85にはOKキーK17とキャンセルキーK18が設けられる。設定が完了したとき、OKキーK17が操作される。設定を破棄するとき、キャンセルキーK18が操作される。
個別設定画面85には、第2切替領域R2が設けられる。操作されたボタンに応じて、制御部1は第2切替領域R2の表示内容を切り替える。復元ポイントボタンB7が操作されたとき、制御部1は、図12に示す個別設定画面85を表示パネル31に表示させる。復元ポイントボタンB7が操作されたとき、制御部1は復元ポイント欄C4を第2切替領域R2内に表示させる。使用者は、復元ポイント欄C4を操作し、項目単位で復元ポイント数(バックアップデータの個数)を設定できる。言い換えると、操作パネル3は、項目単位でバックアップデータの上限数(復元ポイント数)の設定を受け付ける。図12の例では、ネットワーク、アドレス帳の項目の復元ポイント数は、5とされる。制御部1は、項目1つにつき、予め定められた復元ポイント数内のバックアップデータを保存先に記憶させる。これにより、バックアップデータの合計容量を抑えることができる。
また、使用状況、更新頻度に応じ、項目ごとに復元ポイント数を定めることができる。ファームウェアは、一般的にアップデートの頻度は多くない。ファームウェアをアップデート前のものに戻すことは少ない。一方、アプリケーションについては、アップデート前のバージョンに自由に戻せるようにしたい場合がある。そこで、ファームウェアの復元ポイント数をアプリケーションの復元ポイント数よりも少なくしてもよい。使用者の希望に沿うように、復元ポイント数を項目ごとに定めることができる。例えば、あるファームウェアの復元ポイント数は2つまでとし、あるアプリケーションの復元ポイント数は5つまでとすることができる。
上書きがONされている場合、かつ、新たにバックアップデータを記憶させると復元ポイント数を超える場合、制御部1は、復元ポイント数を超える項目のバックアップデータのうち、最も古いバックアップデータを削除する。例えば、バックアップすると選択された項目の復元ポイント数が2とする。また、その項目のバックアップデータが保存先として選択された保存先に既に2つあるとする。この場合、制御部1は、選択された保存先のバックアップデータのうち、最も古いバックアップデータを削除させる。そして、制御部1は、選択された項目の新たなバックアップデータを選択された保存先に記憶させる。
なお、上書きがONされていない場合、制御部1は、容量オーバーが生ずるか否か、及び、復元ポイント数を超えるか否かを確認する。容量オーバーが生ずる場合、又は、復元ポイント数を超える場合、制御部1は、エラーが発生したと扱う。この場合、新たなバックアップデータは、保存されない。もしくは、制御部1は、現在保存されている復元ポイント(バックアップデータ)を表示パネル31に表示させる。この画面において、操作パネル3は、新たに保存する代わりに、削除する復元ポイントの選択を受け付ける。制御部1は、選択された復元ポイントを削除する。容量や復元ポイント数に空きを作る。そして、制御部1は、新たなバックアップデータを保存させる。
自動バックアップボタンB8が操作されたとき、制御部1は、図13に示す個別設定画面85を表示パネル31に表示させる。自動バックアップボタンB8が操作されたとき、制御部1は、スケジュールボタンB9、周期選択欄C5、複数のトリガー選択ボタンB10を表示させる。
使用者は、スケジュールボタンB9を操作し、選択した項目のバックアップを周期的に作成するか否かを設定できる。スケジュールボタンB9への操作により、周期的なバックアップのON/OFFを切り替えることができる。図13は、周期的な自動バックアップをONにしている状態の一例を示す。
周期選択欄C5はプルダウンメニューとなっている。周期選択欄C5が操作されたとき、制御部1は、設定可能な周期の一覧を表示パネル31に表示させる。例えば、1日、2日、1週間、10日、2週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年といった周期が表示される。図13では、自動バックアップの周期として、1週間が選択されている状態を示す。周期的な自動バックアップがオンの場合、制御部1は、選択されている項目のバックアップデータが作成されてから設定された周期が経過した時点を認識する。そして、制御部1は、選択されている項目のバックアップデータを自動的に保存先に記憶させる。図13の例では、ネットワークとアドレス帳の項目のバックアップデータが1週間ごとに保存される。周期的な自動バックアップに基づきバックアップデータを保存する場合、デフォルト保存先が設定されているとき、バックアップデータをデフォルト保存先に記憶させてもよい。また、制御部1は、バックアップデータを記憶部2に記憶させてもよい。
また、トリガー選択ボタンB10を操作することにより、バックアップ開始のトリガーを選択することができる。図10に示す基本設定画面84で設定されたトリガーのうち、適用するトリガーを選択することができる。つまり、操作パネル3は、項目ごとにバックアップ開始のイベント設定を受け付ける。選択したトリガーに対応するイベントが発生したとき、制御部1は選択された項目のバックアップデータを自動的に保存先に記憶させる。選択したトリガーに基づきバックアップデータを生成する場合、デフォルト保存先が設定されているとき、制御部1は、バックアップデータをデフォルト保存先に記憶させてもよい。また、制御部1は、バックアップデータを記憶部2に記憶させてもよい。
(バックアップの流れ)
次に、図14を用いて、実施形態に係る複合機100でのデータのバックアップの流れの一例を説明する。図14は、実施形態に係る複合機100でのデータのバックアップの流れの一例を示すフローチャートである。
図14のスタートは、データのバックアップを開始する時点である。具体的に、使用者がバックアップデータの生成を指示したとき(図7に示すOKキーK14が操作されたとき)が該当する。また、周期的な自動バックアップを開始する時点も該当する。イベントの発生によりバックアップを開始する時点も該当する。
まず、制御部1は、バックアップデータを生成する項目を認識する(ステップ♯11)。使用者がバックアップデータの生成を指示したとき、制御部1は、図4〜図6の各画面で選択された項目を認識する。周期的な自動バックアップやイベント発生に基づきバックアップを開始するとき、バックアップデータを生成する時点に到った項目を認識する。
続いて、制御部1は、バックアップデータの保存先を認識する(ステップ♯12)。使用者がバックアップデータの生成を指示したとき、制御部1は、図7に示す画面で選択された保存先を認識する。周期的な自動バックアップやイベント発生に基づきバックアップを行うとき、記憶部2又はデフォルト保存先を認識する。
制御部1は、バックアップデータを生成する項目に対応するデータをコピーする(ステップ♯13)。制御部1は、コピーしたデータを保存先に記憶させる(ステップ♯14)。続いて、制御部1は、バックアップレポートを出力するか否かを確認する(ステップ♯15)。具体的に、制御部1は、バックアップレポートの出力先が選択されているか否かを確認する。バックアップレポートを出力する場合(ステップ♯15のYes)、制御部1は、設定された出力先にバックアップレポートを出力する(ステップ♯16)。
バックアップレポートを出力しない場合(ステップ♯15のNo)、及び、ステップ♯16の後、制御部1は、バックアップの終了した旨のメッセージを表示パネル31に表示させる(ステップ♯17)。このとき、制御部1は、バックアップデータを作成した項目や、バックアップデータのサイズを表示パネル31に表示させてもよい。そして、本フローは終了する(エンド)。
(バックアップデータに基づく復元)
次に、図15、図16を用いて、実施形態に係る複合機100での復元の一例を説明する。図15は、実施形態に係るデータ選択画面86の一例を示す。図16は実施形態にかかる復元レポート設定画面87の一例を示す。
上述したようにシステムメニュー画面81(図3参照)には、復元実行キーK2が設けられる。復元実行キーK2を操作することにより、データの復元の設定を開始することができる。復元実行キーK2が操作されたとき、制御部1は、データ選択画面86を表示パネル31に表示させる。
データ選択画面86には、HDDボタンB11、メモリーボタンB12、ネットワークボタンB13、他装置ボタンB14が設けられる。また、データ選択画面86にはレポートキーK19、OKキーK20、キャンセルキーK21が設けられる。設定が完了したとき、OKキーK20が操作される。設定を破棄するとき、キャンセルキーK21が操作される。データ選択画面86には、第3切替領域R3が設けられる。制御部1は、バックアップデータを選択するためのデータ選択ボタンB15を第3切替領域R3に表示させる。操作されたボタンに応じて、制御部1は第3切替領域R3に表示するデータ選択ボタンB15を切り替える。
HDDボタンB11が操作されたとき、制御部1は、記憶部2に記憶されたバックアップデータに対応するデータ選択ボタンB15を表示させる。メモリーボタンB12が操作されたとき、制御部1は、携帯型メモリー200に記憶されたバックアップデータに対応するデータ選択ボタンB15を表示させる。このとき、制御部1は、接続部6には携帯型メモリー200が接続されている。ネットワークボタンB13が操作されたとき、制御部1は、コンピューター300に記憶されたバックアップデータに対応するデータ選択ボタンB15を表示させる。今までにバックアップデータを記憶させたコンピューター300が対象となる。他装置ボタンB14が操作されたとき、制御部1は、他の画像形成装置400に記憶されたバックアップデータに対応するデータ選択ボタンB15を表示させる。同じローカルネットワークに属する画像形成装置が対象となる。制御部1は、データ選択ボタンB15内に、対応するバックアップデータの保存された日時を表示させる。制御部1は、項目名をデータ選択ボタンB15内に表示させてもよい。
また、記憶場所単位ではなく、項目のタイプ(設定値、ファームウェア、アプリケーション)に基づき、バックアップデータを選択できるようにしてもよい。この場合、制御部1は、図4〜6のような項目を選択するためのボタンをデータ選択画面86内に表示させる。操作パネル3(タッチパネル32)は、項目の選択を受け付ける。制御部1は、選択された項目のバックアップデータに対応するデータ選択ボタンB15を表示させる。あるいは、操作パネル3は、記憶場所の選択を受け付け、さらに、項目のタイプに基づくバックアップデータの選択を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、HDDボタンB11、メモリーボタンB12、ネットワークボタンB13、他装置ボタンB14を表示パネル31に表示させる。記憶場所が選択されたとき(ボタンが操作されたとき)、制御部1は、図4〜6のような項目を選択するためのボタンをデータ選択画面86内に表示させる。これにより、記憶場所を選択し、選択された記憶場所に記憶されたバックアップデータを項目単位で選択することができる。
操作パネル3は、データ選択ボタンB15への操作を受け付ける。つまり、操作パネル3は復元に用いるバックアップデータを選択する操作を受け付ける。OKキーK20が操作されたとき、制御部1は、操作パネル3で選択されたバックアップデータに基づく復元を記憶部2に行わせる。復元では、制御部1は、記憶部2のデータを選択されたバックアップデータに戻す。制御部1は、選択されたバックアップデータと同じ項目に対応するデータを、選択されたバックアップデータに戻す。復元では、操作パネル3は、他の画像形成装置400が記憶させたバックアップデータを選択する操作を受け付ける。制御部1は、他の画像形成装置400のバックアップデータに基づく復元を記憶部2に行わせ得る。
レポートキーK19が操作されたとき、制御部1は、図16に示す復元レポート設定画面87を表示パネル31に表示させる。復元レポート設定画面87が操作されたとき、制御部1は、送信先設定ボタン群G4と内容設定ボタン群G5を表示させる。
送信先設定ボタン群G4は、4つの出力先選択キーを含む。出力先選択キーを操作することにより、復元レポートの出力先を設定することができる。復元レポートは、実行された復元に関する情報が記される。復元レポートは、復元実行時に出力される。
出力先として、コンピューター300、クラウド、HDD(記憶部2)、印刷を選択することができる。なお、他の出力先を選択できるようにしてもよい。また、複数の出力先を選択することもできる。操作パネル3は、復元に関する復元レポートの出力先(出力方法)を選択する設定を受け付ける。印刷が選択されているとき、制御部1は、復元レポートを印刷部5に印刷させる。送信先が選択されているとき、制御部1は、予め設定された送信先(コンピューター300、クラウド、記憶部2)に復元レポートを送信する。なお、出力先が選択されていない場合、復元レポートは出力されない。
ファームウェアの復元を行ったとき、復元したファームウェアの名前が復元レポートに含まれる。内容設定ボタン群G5は、4つの内容選択ボタンを含む。制御部1は、復元レポートに復元したデータの項目の名前を含ませる。内容選択ボタンを操作することにより、復元レポートの出力内容を設定することができる。
復元された個々の項目のデータサイズ、復元データの合計サイズ、日付、状態(復元が正常に行われたか否か)を含めるか否かを設定することができる。なお、他の情報についても、レポートに含めるか否かを選択できるようにしてもよい。操作パネル3は、復元レポートに含める内容を定める設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル3で設定された内容の復元レポートを印刷又は送信させる。
(復元の流れ)
次に、図17を用いて、実施形態に係る複合機100での復元の流れの一例を説明する。図17は、複合機100での復元の流れの一例を示すフローチャートである。
図17のスタートは、バックアップデータに基づく復元を開始する時点である。具体的に、使用者が復元を指示したとき(図15に示すOKキーK20が操作されたとき)が該当する。まず、制御部1は、復元に用いるバックアップデータを取得する(ステップ♯21)。選択されたバックアップデータの保存先が携帯型メモリー200、コンピューター300、他の画像形成装置400の場合、制御部1は、携帯型メモリー200、コンピューター300、他の画像形成装置400にバックアップデータの送信要求を出す。そして、制御部1は、要求に応じて送信されたバックアップデータを受信する。
続いて、制御部1は、復元に用いるバックアップデータの項目を認識する(ステップ♯22)。制御部1は、記憶部2のデータのうち、認識した項目に対応するデータを、記憶部2において、バックアップデータに変更する(ステップ♯23)。つまり、制御部1は、記憶部2において、バックアップデータに基づき復元する。
続いて、制御部1は、復元レポートを出力するか否かを確認する(ステップ♯24)。具体的に、制御部1は、復元レポートの出力先が選択されているか否かを確認する。復元レポートを出力する場合(ステップ♯24のYes)、制御部1は、設定された出力先に復元レポートを出力する(ステップ♯25)。復元レポートを出力しない場合(ステップ♯24のNo)、及び、ステップ♯25の後、制御部1は、復元を終了した旨のメッセージを表示パネル31に表示させる(ステップ♯26)。このとき、制御部1は、復元した項目や、復元前と復元後のデータのサイズをあわせて表示させてもよい。そして、本フローは終了する(エンド)。
従来、画像形成装置のバックアップでは、予め定められた全てのデータがまとめてコピーされていた。また、復元を行った場合、元に戻したくないデータまで復元されてしまう場合があった。そこで、実施形態に係る画像形成装置は、印刷部5、記憶部2、操作パネル3、制御部1と、を備える。印刷部5は、印刷を行う。記憶部2は、データを記憶する。操作パネル3は、バックアップする1又は複数の項目の選択を受け付ける。制御部1は、記憶部2に記憶されたデータのうち、操作パネル3で選択された項目に対応するデータのコピーをバックアップデータとして保存先に記憶させる。操作パネル3は、バックアップデータを選択する操作を受け付ける。制御部1は、操作パネル3で選択されたバックアップデータに基づく復元では、記憶部2が記憶するデータのうち、選択されたバックアップデータと同じ項目に対応するデータを、記憶部2において、選択されたバックアップデータに戻す。
これにより、データの重要性、使用頻度を考慮し、バックアップを行う項目を選択することができる。項目単位で個別にデータのバックアップすることができる。従って、所望のデータのみをバックアップすることができる。つまり、項目単位で復元ポイントを作成することができる。1回のバックアップに要する時間と1回の復元に要する時間を短くすることができる。また、復元に用いるバックアップデータを選択することができる。項目単位で個別にデータの復元を行うことができる。従って、所望するデータのみを、バックアップ時(復元ポイント作成時)の状態に戻すことができる。元に戻したくないデータまで復元されることを防ぐことができる。
また、記憶部2は、複数の設定値をデータとして記憶する。項目として複数の仕分け項目が設けられる。各設定値は複数の仕分け項目の何れかに割り当てられる。また、記憶部2は、複数のファームウェアをデータとして記憶する。1つのファームウェアが1つの項目に該当する。記憶部2は、複数のアプリケーションをデータとして記憶する。1つのアプリケーションが1つの項目に該当する。これにより、仕分け項目に対応する設定値群、1つのファームウェア、1つのアプリケーションの単位でデータをバックアップすることができる。従って、従来よりもバックアップするデータを詳細に選択することができる。また、仕分け項目に対応する設定値群、1つのファームウェア、1つのアプリケーションの単位でデータの復元を行うことができる。従って、従来よりも復元するデータを詳細に選択することができる。
また、操作パネル3は、バックアップデータを自動的に保存先に記憶させるイベントを設定するイベント設定を受け付ける。操作パネル3は、項目ごとにイベント設定を受け付ける。制御部1は、イベント設定に基づき、バックアップデータを保存先に記憶させる。これにより、項目ごとに自動バックアップを行うタイミングを設定することができる。データの重要性、使用頻度を考慮し、項目単位で自動バックアップを行うタイミングを設定することができる。言い換えると、復元ポイントの自動作成のタイミングを項目単位で設定することができる。
また、操作パネル3は、項目ごとにバックアップデータを記憶させる保存先を選択する設定を受け付ける。これにより、バックアップデータの保存先を詳細に設定することができる。データの種類に応じてバックアップデータの保存先を分散させることができる。バックアップデータの取扱方針、容量のような事情を考慮し、バックアップデータを記憶させる装置を定めることができる。画像形成装置から所望の保存先に直接的にバックアップデータを書き込むことができる。
また、操作パネル3は、実行されたバックアップのレポートであるバックアップレポートの出力先を選択する設定を受け付ける。バックアップが実行された場合、出力先として印刷が選択されているとき、制御部1は、バックアップレポートを印刷部5に印刷させ、出力先として送信が選択されたとき、制御部1は、予め定められた送信先にバックアップレポートを送信する。これにより、実行したバックアップに関する情報を使用者の所望の形態で、所望の出力先に出力することができる。また、操作パネル3は、バックアップレポートに含める内容を定める設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル3で設定された内容のバックアップレポートを印刷又は送信させる。これにより、使用者は所望する内容のバックアップレポートを得ることができる。
また、制御部1は、項目1つにつき、予め定められた復元ポイント数内のバックアップデータを保存先に記憶させる。新たにバックアップデータを記憶させると復元ポイント数を超える場合、制御部1は、復元ポイント数を超える項目のバックアップデータのうち、最も古いバックアップデータを削除する。復元ポイント数は、項目ごとに定められる。これにより、古いバックアップデータを自動的に削除することができる。そして、保存先におけるバックアップデータの総容量を抑えることができる。また、各項目に対応するデータの使用頻度や更新頻度に応じ、適切な復元ポイント数を定めることができる。
また、操作パネル3は、複数のバックアップデータを選択する操作を受け付ける。制御部1は、複数の選択されたバックアップデータに基づき、複数の項目に対応するデータの復元を行う。これにより、複数のバックアップデータを用いて、同時に復元を行うことができる。1回の復元操作で複数の項目に対応するデータを復元することができる。項目ごとに復元のための操作を繰り返さなくてすむ。
また、操作パネル3は、他の画像形成装置400のバックアップデータを選択する操作を受け付ける。他の画像形成装置400のバックアップデータに基づき、制御部1は、記憶部2において、復元する。これにより、バックアップデータを流用し、他の画像形成装置400の設定やデータを容易に再現することができる。
また、操作パネル3は、実行された復元のレポートである復元レポートの出力先を選択する設定を受け付ける。復元が実行された場合、出力先として印刷が選択されているとき、制御部1は、復元レポートを印刷部5に印刷させる。出力先として送信が選択されているとき、制御部1は予め定められた送信先に復元レポートを送信する。これにより、実行した復元に関する情報を使用者の所望の形態で、所望の出力先に出力することができる。また、操作パネル3は、復元レポートに含める内容を定める設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル3で設定された内容のバックアップレポートを印刷又は送信させる。これにより、使用者は所望する内容の復元レポートを得ることができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。