JP2014119795A - 画像形成装置及びそれを備えた画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが印刷物を速やかに得ることができ、不要な印刷ジョブを確実に削除可能な画像形成装置及びそれを備えた画像形成システムを提供する。
【解決手段】端末装置160と複数の画像形成装置100及び130とサーバ140とを備えた画像形成システム200において、端末装置は、印刷ジョブ、ユーザID及び保存期間をサーバに送信し、サーバは、複数の画像形成装置のうち、ユーザIDに対応する使用頻度の高い画像形成装置に、印刷ジョブ、ユーザID及び保存期間を転送し、画像形成装置は、印刷指示を受けて印刷ジョブを用いて印刷を実行した後、当該印刷ジョブを削除し、印刷指示を受けずに、印刷ジョブを受信してから保存期間が経過したことを受けて、受信した印刷ジョブを削除する。これにより、ユーザは速やかに印刷物を得ることができ、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の画像形成装置、端末装置、及び管理装置がネットワークに接続されて構成され、管理装置が印刷サービスを提供する画像形成システムに関し、端末装置から印刷を指示したユーザが速やかに印刷物を得ることができ、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる画像形成装置及びそれを備えた画像形成システムに関する。
近年、ネットワーク環境が整備され、個人用のコンピュータ(以下PCとも記す)等の端末が普及してきたこともあり、いつでも、どこからでも文書及び画像等の電子データにしたがって記録用紙等の上に画像を形成(以下、印刷ともいう)することが可能になっている。
また、多くの事業所(会社、事務所等)において、電子機器である画像処理装置の1種として、記録用紙に画像を形成する画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。このような事業所において、プリンタ機能又はコピー機能等を備えた複数の画像形成装置をネットワークに接続し、これらを複数のユーザで共用するケースが多くなっている。このような画像形成装置の1種である複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))は、コピーモード、ファクシミリモード(以下、ファクシミリをFAXともいう)、ネットワーク対応のプリンタモード、及びスキャナモードのように、複数の基本的な動作モードを備える。
これらの画像形成装置の機能を、ネットワークに接続されたサーバコンピュータを介して、サービスとして提供するシステムが知られている。特定の企業内のローカルネットワーク上に構築されたシステム上でサービスを提供する形態以外に、インターネット上でサービスを提供する形態のクラウドコンピューティングが知られている。
このようなシステムにおいては、ユーザはパーソナルコンピュータ等の端末装置から、サービスを提供するサーバコンピュータに印刷実行を依頼し(印刷ジョブを送信する)、サーバコンピュータと通信可能な画像形成装置を操作して、サーバコンピュータと連携するためのアプリケーションソフトを起動させてから印刷実行を指示する。画像形成装置は、ユーザがサーバコンピュータに送信した印刷ジョブをサーバコンピュータから受信して実行する。セキュリティが重視される場合には、画像形成装置においてユーザ認証が実行される。ユーザが認証をパスした場合には、そのユーザが印刷を指示した印刷ジョブのみ実行することができる。
このように、ユーザは、印刷を指示した後、画像形成装置から直ぐに印刷物を得ることはできず、認証操作と、印刷ジョブを選択して実行する操作とを行なう必要があり、煩雑である。また、ユーザは、サーバコンピュータから印刷ジョブが転送される時間待つ必要がある。このようなユーザの待ち時間を短縮するための技術が知られている。
例えば、下記特許文献1は、ユーザの端末(携帯電話機)から受信した画像を印刷して販売する画像印刷販売システムを開示している。このシステムにおいて、サーバは、ユーザの端末から画像ファイルを添付したメールを受信した場合、利用履歴テーブルから、そのユーザが過去に利用した画像自販機の中からN台を特定し、それぞれの画像自販機に、受信した画像ファイルを送信する。ユーザが、特定の画像自販機において、画像ファイルの画像を印刷すると、その画像自販機は、印刷を完了した情報をサーバに送信する。これを受けて、サーバは、該当する画像ファイルを送信したN台の画像自販機のうち、印刷を実行した特定の画像自販機以外の画像自販機に画像ファイルの削除要求を送信する。
また、下記特許文献2は、複数の画像形成装置と、ユーザ端末と、プリントサーバとが通信ネットワークを介して接続されたプリントシステムにおいて、印刷指示から印刷完了までの時間を短縮し、情報のセキュリティを確保しつつ、複数の画像形成装置から同じ画像データを印刷する場合の操作性の向上を図った画像形成装置及びプリントシステムを開示している。画像形成装置は、受信した印刷データを印刷可能な画像形式(例えば、ラスター画像又はベクター画像等)に変換してジョブ蓄積部に蓄積し、取得したユーザ識別情報とユーザ端末情報とを比較し、それらが一致した場合に、印刷を行なう。画像形成装置は、印刷を行なった同じ印刷データを持つ他の画像形成装置に対して、同じ印刷データの削除要求を送信する。削除要求を受信した画像形成装置は、即座に、又は、受信した時刻から所定時間が経過した後に、該当する印刷データを削除する。
特開2005−190405号公報 特開2009−187291号公報
特許文献1及び2により、ユーザの待ち時間を短縮することができる。また、画像形成装置に、印刷ジョブが残ることも防止することができる。
しかし、特許文献1に記載された発明では、サーバから、印刷データを送信した画像形成装置に、データを削除する指示を送信する必要があるので、何らかのトラブル(画像形成装置のトラブル、ネットワークのトラブル等)により、サーバが印刷完了の情報を受信できなかった場合には、各画像形成装置に画像データが残ったままになる問題がある。また、サーバが、印刷完了の情報を受信したけれども、何らかの原因で削除指示を送信できなかった場合にも、各画像形成装置に画像データが残ったままになる問題がある。また、サーバが送信した、削除要求を画像形成装置が受信できなかった場合にも、画像形成装置に画像データが残ったままになる問題がある。また、画像形成装置が印刷ジョブを受信した後に、電源がオフされた場合等にこのような問題が生じる。
これに対応するには、例えば、相互に送受信を確認すればよいが、確認が取れるまで送信を繰返する必要があり、送信側(削除指示を送信するサーバ、及び印刷完了を送信する画像形成装置)にとって負担になる問題が新たに生じる。
これらの問題は、印刷を実行した画像形成装置が削除要求を、他の画像形成装置に送信する特許文献2に記載された発明においても解決することはできない。
したがって、端末装置から印刷を指示したユーザが煩雑な操作を行なうことなく、速やかに印刷物を得ることができ、不要な印刷ジョブを画像形成装置から確実に削除することができる画像形成装置及びそれを備えた画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係る画像形成システムは、ネットワークに接続された端末装置、複数の画像形成装置、及び管理装置を備えた画像形成システムである。端末装置は、印刷ジョブと当該印刷ジョブの生成を指示したユーザを特定するためのユーザ特定情報とを、ネットワークを介して管理装置に送信する送信部を備え、管理装置は、印刷ジョブ及びユーザ特定情報を、ネットワークを介して受信する第1の受信部と、ユーザ特定情報に対応する、複数の画像形成装置の各々により印刷実行された頻度にしたがって、複数の画像形成装置の中から、ネットワークを介して印刷ジョブ転送する画像形成装置を決定する決定部と、決定部により決定された画像形成装置に、印刷ジョブ、ユーザ特定情報、及び、印刷ジョブの保存期間を転送する転送部とを備え、決定部により決定された画像形成装置は、印刷ジョブ、ユーザ特定情報及び保存期間を、ネットワークを介して受信する第2の受信部と、印刷指示を受けたことに応じて、受信済みの印刷ジョブを用いて印刷を実行する印刷部と、印刷に使用された印刷ジョブを削除する第1の削除部と、印刷指示を受けないまま、印刷ジョブを受信してから保存期間が経過したことを受けて、受信した印刷ジョブを削除する第2の削除部とを備え、保存期間は、端末装置において設定されて印刷ジョブと共に管理装置に送信される、又は、管理装置により設定される。
このように、管理装置(サーバ)が、受信した印刷ジョブと当該ジョブの保存期間とを、その印刷ジョブの生成を指示したユーザの使用頻度が高い画像形成装置に、予め送信することにより、画像形成装置は、ユーザに速やかに印刷物を提供することができ、画像形成装置単独の処理により、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる。したがって、管理装置から印刷ジョブを受信した後、管理装置との通信に支障が生じたとしても、画像形成装置に記憶されている不要な印刷ジョブは確実に削除される。
好ましくは、保存期間は、端末装置においてユーザにより設定される、又は、端末装置若しくは管理装置においてユーザ若しくは印刷ジョブの属性に応じて設定される。例えば、保存期間は、印刷ジョブのデータサイズが大きいほど、短縮される。
これにより、印刷ジョブをより適切なタイミングで削除することができる。保存期間が、印刷ジョブのデータサイズが大きいほど短縮されることにより、データサイズが大きい印刷ジョブにより、記憶装置の空き容量が低減することを回避することができる。
より好ましくは、複数の画像形成装置のうち、決定部により決定された画像形成装置以外の画像形成装置は、決定部により決定された画像形成装置に転送された印刷ジョブを用いて印刷するように指示を受けたことに応じて、当該印刷ジョブを管理装置に要求して受信し、受信した印刷ジョブを用いて印刷を実行し、当該印刷ジョブを用いて印刷が実行された後、当該印刷ジョブを削除する。
これにより、画像形成装置は、予め印刷ジョブが転送されていなくても、印刷ジョブを管理装置に要求することにより、印刷を行なうことができる。
さらに好ましくは、管理装置は、決定部により決定された画像形成装置を特定する情報を、端末装置に送信し、端末装置は、画像形成装置を特定する情報を提示する提示部をさらに備える。
これにより、端末装置に、印刷ジョブの転送先(画像形成装置)の情報が提示されるので、ユーザは確実に、転送先の画像形成装置を操作して印刷物を速やかに取得することができる。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、印刷ジョブと当該印刷ジョブの保存期間とを受信する受信部と、印刷指示を受けたことに応じて、受信済みの印刷ジョブを用いて印刷を実行する印刷部と、印刷に使用された印刷ジョブを削除する第1の削除部と、印刷指示を受けないまま、印刷ジョブを受信してから保存期間が経過したことを受けて、受信した印刷ジョブを削除する第2の削除部とを備える。
これにより、画像形成装置は、ユーザに速やかに印刷物を提供することができ、画像形成装置単独の処理により、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる。したがって、管理装置から印刷ジョブを受信した後、管理装置との通信に支障が生じたとしても、画像形成装置に記憶されている不要な印刷ジョブは確実に削除される。
本発明によれば、画像形成装置は、ユーザに速やかに印刷物を提供することができ、画像形成装置単独の処理により、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる。したがって、管理装置から印刷ジョブを受信した後、管理装置との通信に支障が生じたとしても、画像形成装置に記憶されている不要な印刷ジョブは確実に削除される。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。 第1画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 サーバコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 端末装置の内部構成を示すブロック図である。 端末装置において実行される、印刷指示を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 印刷条件の設定画面の例を示す図である。 サーバコンピュータにおいて実行される、印刷サービスを実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第1画像形成装置において実行される、印刷ジョブの受信及び印刷を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 ワンタッチ印刷処理を示すフローチャートである。 第1画像形成装置の操作部に表示される、ワンタッチ印刷を示す画面例を示す図である。 第1画像形成装置の操作部に表示される、印刷ジョブがリスト表示された状態の画面例を示す図である。 第1画像形成装置で印刷が実行される場合における、端末装置、サーバコンピュータ及び画像形成装置の処理の相互関係を示す図である。 何れの画像形成装置でも印刷が実行されない場合における、端末装置、サーバコンピュータ及び画像形成装置の処理の相互関係を示す図である。 第2画像形成装置で印刷が実行される場合における、端末装置、サーバコンピュータ及び画像形成装置の処理の相互関係を示す図である。 図5において、サーバコンピュータからの情報を受信する処理を追加したプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図7において、印刷ジョブを送信した画像形成装置の情報を送信する処理を追加したプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図9において、印刷ジョブを削除する処理を追加したプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 削除する印刷ジョブの選択画面の例を示す図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムは、ネットワークによって相互に接続された複数の画像形成装置、端末装置、及びサーバコンピュータを備えて構成される。本画像形成システムは、ユーザに、任意の画像形成装置から印刷可能なサービスを提供する。ユーザが端末装置を操作して印刷を指示すると、端末装置は印刷ジョブをサーバコンピュータに送信する。サーバコンピュータは、受信した印刷ジョブを記憶する。ユーザは、サーバコンピュータと通信可能な画像形成装置を操作して、サーバコンピュータに記憶されている印刷ジョブを指定して、印刷を指示することができる。画像形成装置は、指定された印刷ジョブをサーバコンピュータから受信して、実行する。
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成システム200は、第1画像形成装置100、第2画像形成装置130、サーバコンピュータ(以下、単にサーバともいう)140、端末装置160、及びこれらが接続されたネットワーク190を備えている。画像形成システム200は、ネットワーク190に接続された複数の画像形成装置及び端末装置を備えている。図1では、代表的に2台の画像形成装置及び1台の端末装置のみを示している。3台以上の画像形成装置及び2台以上の端末装置がネットワーク190に接続されていてもよい。
上記したように、サーバ140は、ユーザが端末装置160を操作して印刷を指示した後、第1画像形成装置100又は第2画像形成装置130により画像形成(印刷)することを可能にする。
第1画像形成装置100及び第2画像形成装置130は、プリンタ機能のみを備えた装置であっても、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、及びファクシミリ機能等の複数の機能を備えた複合機であってもよい。ここでは、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置130は何れも複合機であり、同じ構成及び機能を有するとする。したがって、以下における第1画像形成装置100の説明は、第2画像形成装置130の説明でもある。
図2を参照して、第1画像形成装置100は、第1画像形成装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、第1画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
第1画像形成装置100はさらに、タイマ110、NIC(Network Interface Card)112、原稿読取部116、画像形成部118、画像処理部120、画像メモリ122、操作部124、及びバス114を備えている。第1画像形成装置100は、これら以外にも、画像を形成するための記録紙を収容した給紙部、画像形成された記録紙を排出する排紙部(排紙トレイ)、電話回線に接続されたFAX通信するためのFAXモデム等を備えている。
CPU102、ROM104、RAM106、HDD108、タイマ110、NIC112、原稿読取部116、画像形成部118、画像処理部120、画像メモリ122、及び操作部124は、バス114に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス114を介して行なわれる。CPU102は、バス114を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって第1画像形成装置100を構成する各部の制御を行ない、第1画像形成装置100の各機能を実現する。
タイマ110は、CPU102からの要求を受けて、現在の時刻を表す情報(以下、現在時刻という)をCPU102に提供する。
操作部124は、タッチパネルディスプレイ及び操作キー部を備えている。タッチパネルディスプレイは、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。タッチパネルディスプレイには、第1画像形成装置100の操作画面が表示される。操作キー部には、ハードウェアキーとして、第1画像形成装置100の電源をオン/オフするための電源キー、第1画像形成装置100を省電力状態に遷移させる又は省電力状態から通常状態に復帰させるための節電キー、及び、電源オンの場合に点灯するLEDランプ等が配置されている。タッチパネルディスプレイに表示される画面は、第1画像形成装置100の状態に応じて種々変化(画面遷移)する。
操作部124は、ユーザによる第1画像形成装置100に対する指示等の入力を受付ける。ユーザは、タッチパネルディスプレイに表示される画面によって、第1画像形成装置100の状態及びジョブの処理状況等の確認を行なう。タッチパネルディスプレイに表示されたキーを、表示パネルに重ねられたタッチパネル上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、第1画像形成装置100の機能設定及び動作指示等ができる。
NIC112は、ネットワーク190に接続され、第1画像形成装置100がネットワーク190を介して外部装置と通信するためのインターフェイスとして機能する。
原稿読取部116は、画像を読取るためのCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)と、原稿台、自動原稿送り装置(ADF)等にセットされた原稿を検知する原稿検知センサとを備え、原稿を読取って画像データを入力する。画像データは画像メモリ122に一時的に記憶される。画像処理部120は、読取った画像データに対して、種々の画像処理を実行する。画像形成部118は、画像データを記録紙に印刷する。画像データは、必要に応じてHDD108に記憶される。
第1画像形成装置100がプリンタとして利用される場合には、NIC112を介して受信した印刷ジョブから画像データが生成され、画像メモリ122等を介して画像形成部118から出力される。具体的には、NIC112は、ネットワーク190を介して、サーバ140から、印刷ジョブを受信する。受信された印刷ジョブから画像データが生成され、出力画像データとしてページ単位に画像メモリ122に送られた後、HDD108に記憶される。その後、HDD108に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読出されて画像メモリ122に送られる。そして、画像形成部118での画像形成のタイミングに合わせて、画像データは画像形成部118へと伝送される。
給紙部では、記録紙がピックアップローラによって引き出され、複数の搬送用ローラによって、画像形成部118まで搬送される。画像形成部118では、帯電された感光体ドラムを入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラムの表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。感光体ドラム上の静電潜像部分にトナーを付着させた後、トナーによる画像を、転写ベルトを介して、搬送された記録紙に転写させる。その後、記録紙は加熱及び加圧され(これにより記録紙に画像が定着する)、排紙トレイに排出される。
第1画像形成装置100は、公知のコピー機能及びスキャナ機能等も備えているが、説明を繰返さない。
図3を参照して、サーバ140は、公知のコンピュータであり、CPU142、ROM144、RAM146、HDD148、NIC150、表示部154、操作部156、及び、それらが接続されたバス152を備えている。表示部154は、画像を表示することができる表示装置(液晶ディスプレイ装置又はCRTディスプレイ装置等)と、この表示装置にビデオ信号を供給するビデオ出力装置とを備えている。ビデオ出力装置は、RAMの所定領域(VRAM領域)に記憶された画像データから、表示装置に供給するビデオ信号を生成する。操作部156は、サーバ140に指示を入力するための装置として、コンピュータ用のキーボード(以下、単にキーボードという)及びコンピュータ用マウス(以下、単にマウスという)を備えている。
図4を参照して、端末装置160は、公知のコンピュータであり、CPU162、ROM164、RAM166、HDD168、NIC170、表示部174、操作部176、及び、それらが接続されたバス172を備えている。表示部174は、画像を表示することができる表示装置であり、サーバ140の表示部154と同様に構成されている。操作部176は、端末装置160に指示を入力するための装置であり、サーバ140の操作部156と同様に構成されている。
以下、図1に示した画像形成システム200により提供される印刷サービスに関して説明する。この印刷サービスは、サーバ140によるユーザ認証をパスしたユーザが、端末装置160から印刷を指示した後、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置130の何れからでも印刷を実行することができるサービスである。
以下では、ユーザは、サーバ140が管理するネットワークに、端末装置160からログインした状態で端末装置160を操作するとする。ユーザ図5を参照して、端末装置160において実行される、印刷指示を実現するためのプログラムの制御構造のステップ400において、CPU162は、操作部176が操作されたか否かを判定する。具体的には、CPU162は、キーボード又はマウスが操作されたか否かを判定する。例えば、文書作成又は画像作成アプリケーション等の画面(例えば、OS(Operating System)が提供するマルチウィンドウ環境における1つのウィンドウ)が表示部174に表示された状態で、マウスが操作され、画面上に表示された項目の中から「印刷」が選択されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、CPU162がその操作を特定した後、制御はステップ402に移行する。そうでなければ、制御はステップ410に移行する。
ステップ402において、CPU162は、ステップ400で特定された操作が、印刷指示であるか否かを判定する。印刷指示であると判定された場合、制御はステップ404に移行する。そうでなければ、制御は412に移行する。
ステップ412において、CPU162は、操作に対応する処理を実行する。その後、制御はステップ400に戻る。
ステップ404において、CPU162は、印刷条件の設定画面を表示する。具体的には、CPU162は、表示部174に、アプリケーションのデータ(文書ファイル又は画像ファイル等)から印刷ジョブを生成するプリンタドライバに対して、印刷条件を設定するための画面を表示する。CPU162は、この状態で入力を待受ける。
例えば、図6に示す画面300が表示される。ユーザ情報欄302に表示されているユーザID及びパスワードは、現在、端末装置160においてサーバ140によるユーザ認証をパスしたものが表示されている(パスワードは伏字となっている)。これらは、画像形成装置における認証に必要な情報でもある。ジョブ情報欄304は、ジョブ名を入力する欄である。ジョブ情報欄304に入力されたジョブ名は、後述する印刷ジョブのリスト表示において使用される。空欄のままであれば、ジョブ名は自動的に作成される。自動的に作成されるジョブ名は、例えば、印刷ジョブが作成された時刻(端末装置160のタイマから取得された年月日時分秒のタイムスタンプ)、及び、印刷ジョブが作成される元になるアプリケーションで作成されたファイルの名前で構成される。
図6は、「ジョブ操作」のタブが選択された状態を示している。「メイン」、「用紙」及び「カラー」等のタブがタッチされると、それぞれに関する印刷条件を設定するための画面が表示される。例えば、印刷方向、割付け印刷の有無、印刷部数、用紙(記録紙)のサイズ、カラー又はグレーの設定等を設定することができる。
図6のOKキー306は、印刷条件の設定を確定させて、印刷条件の設定を完了するためのキーである。キャンセルキー308及び右上の「X」キー310は、印刷条件の設定を破棄させて、印刷条件の設定を完了するためのキーである。
ステップ406において、CPU162は、印刷条件の設定が完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合、制御はステップ408に移行する。そうでなければ、制御はステップ404に戻り、操作に応じて画面が変更される。
上記したように、図6のOKキー306が選択されたことにより印刷条件の設定の完了と判定される。なお、図6のOKキー306が選択されたことにより、さらに画面が表示され、その画面上での操作により、印刷条件の設定の完了と判定されてもよい。
ステップ408において、CPU162は、設定された印刷条件にしたがって、印刷ジョブを生成し、サーバ140に送信する。ここで作成される印刷ジョブには、ユーザ情報欄302の情報(ユーザID及びパスワード)、印刷ジョブを表す情報(ジョブ情報欄304に入力されたジョブ名、又は自動的に作成されたジョブ名)、及び「保存期間」が付加されている。保存期間は、後述するように、それが含まれた印刷ジョブを受信した画像形成装置が、その印刷ジョブを削除せずに保存する時間を表す情報である。保存期間は、例えば、分、時間、又は日等の単位で、所定の値が設定される。ネットワーク190を介した通信は、CPU162がNIC170を制御して行なわれる。例えば、公知のTCP/IPプロトコルにしたがい、送信元のIPアドレスと送信先のIPアドレスとを含むパケットデータが作成され、ネットワーク190に出力される。
ステップ410において、CPU162は、本プログラムを終了する指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、端末装置160を停止する指示、即ちOSのシャットダウンの指示である。終了の指示を受けていると判定された場合、CPU162は、本プログラムを終了する。そうでなければ、制御はステップ400に戻る。
以上により、ユーザは、端末装置160を操作して印刷を指示することができる。
図7を参照して、サーバ140において実行される、印刷サービスを実現するためのプログラムの制御構造のステップ500において、CPU142は、NIC150を介してデータを受信したか否かを判定する。具体的には、CPU142は、NIC150を制御して、何らかのデータを受信したか否かを判定する。このとき、受信された複数のパケットデータがRAM146上で処理されて、元データ(送信されたファイル)が生成され、HDD148に記憶される。受信したと判定された場合、制御はステップ502に移行する。そうでなければ、制御はステップ516に移行する。
ステップ516において、CPU142は、受信したデータに応じた処理を実行する。
ステップ502において、CPU142は、ステップ500で受信されたデータが印刷ジョブであるか否かを判定する。印刷ジョブであると判定された場合、CPU142は、印刷ジョブに一意のID(以下、ジョブIDという)を付加し、制御はステップ504に移行する。そうでなければ、制御は508に移行する。
ステップ504において、CPU142は、ステップ500で受信されてHDD148に記憶された印刷ジョブからユーザIDを読出し、そのユーザIDに応じて、その印刷ジョブを送信する画像形成装置を決定し、決定された画像形成装置に、その印刷ジョブ及び対応するジョブIDを送信する。サーバ140のHDD148には、ユーザ毎の印刷履歴が記憶されており、CPU142は、この印刷履歴情報を用いて、印刷ジョブを送信する画像形成装置を決定する。
印刷履歴情報は、例えば、複数のレコードから構成される。各レコードには、例えば、ユーザID、印刷時刻、及び画像形成装置ID(印刷に使用された画像形成装置を特定する情報)が、対応させて記憶されている。ここでは、画像形成装置IDは、各画像形成装置のIPアドレスであるとする。後述するように、ユーザが印刷を指示し、実際に何れかの画像形成装置で印刷を実行した場合に、印刷履歴情報にレコードが追加される。ユーザが印刷を指示しても、実際に印刷が実行されなければ、レコードは追加されない。印刷時刻は、例えば、レコードを追加するときの時刻である。印刷時刻は、ユーザID及び画像形成装置IDが同じであるレコードを区別するためのものであり、実際に印刷が実行された時刻でなくてもよい。端末装置160が、送信する印刷ジョブに、印刷ジョブが作成された時刻の情報が含まれていれば、それを印刷時刻としてもよい。
CPU142は、印刷履歴情報を、印刷ジョブから読出したユーザIDで検索して、該当する画像形成装置のIPアドレスを読出し、それらをIPアドレス毎に集計する。そして、CPU142は、最も集計値が大きいIPアドレス(そのユーザIDに関して使用頻度が最も高い画像形成装置のIPアドレス)を、ステップ500で受信された印刷ジョブの送信先アドレスとして決定する。
ステップ506において、CPU142は、本プログラムを終了する指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、サーバ140を停止する指示、即ちOSのシャットダウンの指示である。終了の指示を受けていると判定された場合、CPU142は、本プログラムを終了する。そうでなければ、制御はステップ500に戻る。
ステップ502において印刷ジョブでないと判定された場合、ステップ508において、CPU142は、ステップ500で受信されたデータが、印刷ジョブに関する要求(例えば、所定のコマンド)であるか否かを判定する。印刷ジョブに関する要求とは、後述するように、画像形成装置にログインしたユーザが、その画像形成装置で印刷を実行させるために必要なデータをサーバ140に要求することである。例えば、複数の印刷ジョブをリスト形式で表示するために必要な印刷ジョブの属性情報、又は、印刷ジョブ自体が要求される。
ステップ510において、CPU142は、受信した要求に応じたデータを、要求を送信した画像形成装置に送信する。例えば、ステップ500で受信されたデータが、ユーザID、及び、印刷ジョブの属性の要求を含んでいれば、CPU142は、HDDに記憶されている印刷ジョブのうち、そのユーザIDに対応する(そのユーザIDを含む)印刷ジョブを決定し、それらの属性情報を送信する。このとき、送信先の画像形成装置のIPアドレスには、ステップ500で受信したデータ(パケットデータ)に含まれていた送信元のIPアドレスが設定される。また、ステップ500で受信されたデータが、ユーザID及び印刷ジョブの要求を含んでいれば、CPU142は、HDDに記憶されている印刷ジョブのうち、そのユーザIDに対応する(そのユーザIDを含む)印刷ジョブを送信する。印刷ジョブを送信した場合、CPU142は、対応するレコードを印刷履歴情報に記憶する。
ステップ508において印刷ジョブに関する要求でないと判定された場合、ステップ512において、CPU142は、印刷結果の受信であるか否かを判定する。印刷結果とは、後述するように、印刷ジョブを受信した画像形成装置からの印刷を実行した旨の情報、又は、印刷を実行せずに削除した旨の情報である。印刷結果には、該当するジョブID(ジョブIDは、上記したようにサーバ140から印刷ジョブと共に送信される)が含まれている。印刷結果の受信であると判定された場合、制御はステップ514に移行する。そうでなければ、制御はステップ516に移行し、上記したように、該当する処理が実行される。
ステップ514において、CPU142は、印刷結果と共に受信したジョブIDに対応する印刷ジョブをHDD148から削除する。また。CPU142は、印刷結果が、印刷ジョブを実行した旨の情報(以下「実行通知」ともいう)であれば、印刷履歴情報にレコードを追加する。このとき、ユーザIDには、ジョブIDに対応する印刷ジョブに含まれるユーザIDを使用することができるので、印刷結果にはユーザIDが含まれていなくてもよい。印刷結果が、印刷を実行せずに印刷ジョブを削除した旨の情報(以下「非実行通知」ともいう)であれば、CPU142は、印刷履歴情報にレコードを追加しない。
以上により、サーバ140は、端末装置160から受信した印刷ジョブを、適切な画像形成装置、即ち、端末装置160で印刷を指示したユーザの使用頻度が最も高い画像形成装置に送信することができる。
図8を参照して、第1画像形成装置100において実行されるプログラムに関して説明する。以下の説明は、第2画像形成装置130に関する説明でもある。即ち、第1画像形成装置100を第2画像形成装置130と読み換えることにより、第2画像形成装置130において実行されるプログラムの説明になる。
第1画像形成装置100において実行される印刷ジョブの受信及び印刷を実現するためのプログラムの制御構造のステップ600において、CPU102は、操作部124に対する操作がなされたか否かを判定する。具体的には、操作部124のタッチパネルディスプレイに表示された画面に含まれるキーがタッチされた、又は、操作キー部のキー(電源キー又は省エネキー)が押されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ610に移行する。そうでなければ、制御はステップ602に移行する。
ステップ602において、CPU102は、NIC112を介して印刷ジョブを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ604に移行する。そうでなければ、制御はステップ606に移行する。なお、受信された印刷ジョブにはジョブIDが付加されている(図7のステップ504参照)。
ステップ604において、CPU102は、受信した印刷ジョブから、印刷実行可能な形式の画像データを生成する。印刷実行可能な形式の画像データとは、例えば、ラスター画像データ又はベクター画像データである。印刷実行可能な形式の画像データは、例えば画像メモリ122に記憶される。また、CPU102は、現在時刻をタイマ110から取得し、受信した印刷ジョブから保存期間を読出し、現在時刻に保存期間を加算して得られた時刻を、削除時刻として決定する。CPU102は、削除時刻を、その印刷ジョブに付加されたジョブIDと対応させて、RAM106に記憶する。その後、制御はステップ600に戻る。
ステップ602において印刷ジョブを受信していないと判定された場合、ステップ606において、CPU102は、削除時刻が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU102は、RAM106から削除時刻を読出し、タイマ110から現在時刻を取得して、現在時刻が削除時刻を過ぎているか否か(削除時刻が現在時刻よりも過去か否か)を判定する。削除時刻を過ぎていると判定された場合、制御はステップ608に移行する。そうでなければ、制御はステップ600に戻る。削除時刻は、複数記憶されている場合がある。その場合には、少なくとも1つの削除時刻が過ぎていれば、制御はステップ608に移行する。
ステップ608において、CPU102は、現在時刻よりも過去の削除時刻に対応するジョブIDの印刷ジョブを削除し、サーバ140に、そのジョブIDと、非実行通知(印刷を実行せずに印刷ジョブを削除した旨の情報)とを送信する。後述するように、印刷ジョブが実行された場合には、その印刷ジョブ及び削除時刻は削除されるので、削除時刻が残っていることは、印刷ジョブが実行されていないことを意味する。また、CPU102は、現在時刻よりも過去の削除時刻、及び対応するジョブIDを、RAM106から削除する。その後、制御はステップ600に戻る。
このように、ステップ602〜ステップ608により、サーバ140から第1画像形成装置100に送信された印刷ジョブは、その印刷ジョブを受信してから所定時間(保存期間)が経過すれば、確実に削除される。そして、その結果がサーバ140に送信されるので、サーバ140は、ユーザが実行する予定のない不要な印刷ジョブを、HDD148から削除することができ、HDD148の空き容量の減少を低減することができる。後述するように、ユーザが、第1画像形成装置100とは別の画像形成装置で印刷を実行する場合には、その印刷ジョブを送信するので、サーバ140は送信した印刷ジョブをHDD148から削除することができる。しかし、何れの画像形成装置でも印刷が実行されなかった場合には、不要な印刷ジョブがHDD148に残ることになる。ステップ608で非実行通知が送信されることにより、これを回避することができる。
ステップ600において操作されたと判定された場合、ステップ610において、CPU102は、既にユーザ認証をパスし、ログイン中であるか否かを判定する。ログイン中であると判定された場合、制御はステップ618に移行する。そうでなければ、制御はステップ612に移行する。
ステップ612において、CPU102は、ユーザ認証処理を実行する。具体的には、CPU102は、操作部124にユーザ認証画面を表示し、ユーザID及びパスワードの入力を受付ける。入力されたユーザID及びパスワードは、認証サーバに送信され許可されたユーザであるか否かが判定される。ここでは、サーバ140が認証サーバの役割を担っているとする。サーバ140は、許可されたユーザであると判定すれば、許可通知を第1画像形成装置100に送信する。サーバ140は、許可されたユーザでないと判定すれば、禁止通知を第1画像形成装置100に送信する。第1画像形成装置100は、許可通知を受信するまで、ユーザ認証画面の表示を繰返す。
なお、第1画像形成装置100に誰もログインしていなければ、操作部124にユーザ認証画面が表示された状態で、ステップ600〜ステップ610の処理が実行される。
ユーザ認証をパスすると、ステップ614において、CPU102は、ステップ612で入力されたユーザIDが、受信済みの印刷ジョブに対応するユーザIDであるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、受信済みの印刷ジョブからユーザIDを読出して、ステップ612で入力されたユーザIDと一致するか否かを判定する。一致すると判定された場合、制御はステップ616に移行する。そうでなければ、制御はステップ618に移行する。
ステップ616において、CPU102は、ワンタッチ印刷処理を実行する。具体的には、CPU102は、図9に示されたステップ700〜ステップ708を実行する。
ステップ700において、CPU102は、操作部124に、ワンタッチ印刷画面を表示する。具体的には、CPU102は、印刷可能なジョブがある旨のメッセージ、印刷ジョブのリスト、OKキー、及び、キャンセルキーを含む画面を表示し、操作を待受ける。例えば、図10に示す画面320が表示される。画面320には、ログインしたユーザIDがユーザID表示欄322に表示され、メッセージ324、及び、第1画像形成装置100が受信した印刷ジョブであって、ログインしたユーザが印刷を指示した印刷ジョブが表示されている。表示されている印刷ジョブ名は、端末装置160において印刷指示がなされたときに自動的に作成されたものである。
ステップ702において、CPU102は、操作部124が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ704に移行する、そうでなければステップ702が繰返される。
ステップ704において、CPU102は、ステップ702で検出した操作が、印刷指示であるか否かを判定する。具体的には、図10の画面320のOKキー326がタッチされた場合、印刷指示であると判定され、制御はステップ706に移行する。そうでなければ(キャンセルキー328がタッチされた場合)、制御は図8のフローチャートに戻り、ステップ600に戻る。
ステップ706において、CPU102は、画像メモリ122に記憶されている画像データのうち、ステップ612におけるユーザ認証をパスしたユーザIDを含む印刷ジョブから生成された画像データを用いて、印刷を実行する。該当する画像データが複数あれば、その全てを用いて印刷が実行される。また、CPU102は、実行した印刷ジョブを削除する。
ステップ708において、CPU102は、実行通知と、ステップ704で実行した印刷ジョブのジョブIDとをサーバ140に送信する。また、CPU102は、ステップ604でRAM106に記憶された削除時刻及びジョブIDのうち、印刷を実行した印刷ジョブに対応する削除時刻及びジョブIDを全て削除する。その後、制御は図8のフローチャートに戻り、ステップ600に戻る。
このように、ステップ616、即ちステップ700〜ステップ708により、ユーザは端末装置160から印刷を指示した後、そのユーザの使用頻度の高い画像形成装置にログインするだけで、直ちに、指示した印刷の結果(印刷物)を得ることができる。
ステップ614において、ステップ612で入力されたユーザIDが、受信済みの印刷ジョブに対応するユーザIDでないと判定された場合、又は、ステップ610においてログイン中であると判定された場合、ステップ618において、CPU102は、「印刷ジョブの要求」が指示されたか否かを判定する。印刷ジョブの要求が指示されたと判定された場合、制御はステップ620に移行する。そうでなければ、制御はステップ622に移行する。
第1画像形成装置100には、サーバ140から印刷ジョブをダウンロードして、それを実行する(印刷する)という公知の機能を有する。印刷ジョブの要求は、この機能を実行するためのものである。即ち、サーバ140が実行するステップ508の処理に関して上記したように、印刷ジョブの要求は、第1画像形成装置100が受信していない印刷ジョブを実行するために必要な情報をサーバ140に要求することである。
ステップ620において、CPU102は、サーバ140に印刷ジョブを要求し、受信した印刷ジョブを実行する。具体的には、CPU102は、ユーザによる操作部124に表示された画面の操作を受けて、サーバ140に、ユーザIDと、印刷ジョブの属性情報(印刷ジョブ名、ジョブ作成時刻、及びジョブID等)の要求とを送信し、サーバ140からそのユーザIDに対応する印刷ジョブの属性情報の情報を取得する。CPU102は、取得した属性情報を用いて、操作部124に印刷ジョブをリスト表示する。例えば、図11に示す画面340が表示される。領域342には、各印刷ジョブの情報がリスト表示されている。CPU102は、ユーザによる印刷ジョブの選択を受けて、選択された印刷ジョブのジョブIDと、サーバ140に印刷ジョブの要求とを送信する。画面340において、1又は複数の印刷ジョブのチェックボックス(各印刷ジョブ名の前の四角形)がタッチされてチェックされることにより選択され、OKキー344がタッチされた場合に、選択された印刷ジョブの要求が送信される。図11では、1行目の印刷ジョブのみが選択されている。そして、CPU102は、該当する印刷ジョブをサーバ140から受信し、受信した印刷ジョブを実行した後、その印刷ジョブを削除する。なお、画面340において、キャンセルキー346がタッチされると、画面340を消去して、印刷ジョブをダウンロードして印刷する機能を中止する。
ステップ622において、CPU102は、検出された操作に応じた処理を実行する。その後、制御はステップ600に戻る。
このように、ステップ618及びステップ620により、第1画像形成装置100は、ユーザが端末装置160から印刷を指示した印刷ジョブを受信していなくても(第1画像形成装置100が、そのユーザの使用頻度が高い画像形成装置ではなく、サーバ140が受信した印刷ジョブを予め送信していなかった場合)、ユーザの操作を受けて、印刷を実行することができる。
なお、第1画像形成装置100の電源オフ等により、本プログラムが終了する場合に、RAM106に削除時刻及び対応するジョブIDが残っていれば、それらをHDD108に記憶した後に終了する。そして、本プログラムが再起動された場合、CPU102は、HDD108から削除時刻及び対応するジョブIDをRAM106に読出して、ステップ606において使用する。これにより、不要な印刷ジョブを確実に削除することができる。
図12〜図14を参照して、端末装置160、サーバ140、第1画像形成装置100、及び第2画像形成装置130がそれぞれ実行する上記のプログラム(図5及び図7〜9)において、相互に関係する処理のタイミングに関して説明する。
図12は、ユーザが端末装置160を操作して印刷を指示し、サーバ140が受信した印刷ジョブを特定の画像形成装置に送信し、ユーザが、その特定の画像形成装置で印刷を行なうという一連の処理を示す。
端末装置160は、ユーザによる印刷指示を待受け、印刷指示が検出された場合(ステップ430)、印刷ジョブを作成して送信する(ステップ432)。
サーバ140は、印刷ジョブを受信し(ステップ530)、受信した印刷ジョブを送信する画像形成装置を決定する(ステップ532)。受信した印刷ジョブに含まれていたユーザIDを用いて印刷履歴情報を参照し、送信先として、ユーザの使用頻度が高い第1画像形成装置100を決定する。サーバ140は、決定された送信先(第1画像形成装置100)に印刷ジョブを送信する(ステップ534)。
第1画像形成装置100は、印刷ジョブを受信し(ステップ630)、印刷実行の指示を待受け(ステップ632)、同時に削除時刻を経過するまで時間経過を監視する(ステップ634)。第1画像形成装置100は、ユーザにより印刷実行が指示された場合、時間経過の監視を終了し(図12において「×」で示す)、印刷を実行する(ステップ636)。その後、第1画像形成装置100は、実行通知を送信する(ステップ638)。
サーバ140は、実行通知を受信し(ステップ536)、印刷履歴情報にレコードを追加し(ステップ538)、該当する印刷ジョブを削除する(ステップ540)。
第1画像形成装置100は、実行通知を送信した後、実行した印刷ジョブを削除する(ステップ640)。
このようにして、ユーザは、端末装置160において印刷実行を指示した後、使用頻度が高い画像形成装置(第1画像形成装置100)で、速やかに印刷結果を得ることができる。そして、実行された印刷ジョブは、第1画像形成装置100及びサーバ140から確実に削除される。したがって、記憶装置の空き容量の減少、及び情報の漏洩を回避することができる。
図13は、ユーザが端末装置160を操作して印刷を指示し、サーバ140が受信した印刷ジョブを特定の画像形成装置に送信し、ユーザは、所定の時間内に、どの画像形成装置においても印刷しないという一連の処理を示す。図13において、図12と同じ参照符号を付したステップは、図12と同じであるので、簡単な説明に留める。
端末装置160は、ユーザによる印刷指示を待受け、印刷ジョブを送信する(ステップ430及びステップ432)。サーバ140は、受信した印刷ジョブを、送信先として決定した第1画像形成装置100に送信する(ステップ530〜534)。
第1画像形成装置100は、印刷ジョブを受信し(ステップ630)、印刷実行の指示を待受け(ステップ632)、同時に時間経過を監視する(ステップ634)。第1画像形成装置100は、所定時間(保存期間)が経過し、削除時刻を過ぎたにも拘わらず、ユーザにより印刷実行の指示を受けなかった場合、該当する印刷ジョブを削除し(ステップ642)、非実行通知を送信する(ステップ644)。
サーバ140は、非実行通知を受信し(ステップ542)、該当する印刷ジョブを削除する(ステップ540)。
このようにして、ユーザは、端末装置160において印刷実行を指示したけれども、所定の時間内に、どの画像形成装置でも印刷しなかった場合、印刷ジョブは、第1画像形成装置100及びサーバ140から確実に削除される。したがって、記憶装置の空き容量の減少、及び情報の漏洩を回避することができる。
図14は、ユーザが端末装置160を操作して印刷を指示し、サーバ140が受信した印刷ジョブを特定の画像形成装置に送信し、ユーザが、その特定の画像形成装置とは異なる画像形成装置で印刷を行なうという一連の処理を示す。上記と同様に、印刷ジョブの送信先として第1画像形成装置100が決定されたとする。図14は、図13に破線部分の処理が追加された図である。図13と同じ参照符号を付したステップは、図12と同じであるので、簡単な説明に留める。なお、図14は便宜上、第1画像形成装置及び第2画像形成装置の処理の配置が、図12及び図13と異なる。
端末装置160は、ユーザによる印刷指示を待受け、印刷ジョブを送信する(ステップ430、ステップ432)。サーバ140は、受信した印刷ジョブを、送信先として決定した第1画像形成装置100に送信する(ステップ530〜534)。第1画像形成装置100は、印刷ジョブを受信し、印刷実行の指示を待受けると同時に、時間経過を監視する(ステップ630〜634)。
第1画像形成装置100が経過時間を監視する間に、第2画像形成装置130は、ユーザによる印刷ジョブの要求を待受け(ステップ800)、印刷ジョブの要求を受けて、印刷ジョブ要求を送信する(ステップ802)。サーバ140は、印刷ジョブ要求を受信し(ステップ542)、該当する印刷ジョブを送信し(ステップ544)、レコードを印刷履歴情報に追加する(ステップ546)。第2画像形成装置130は、印刷ジョブを受信し(ステップ804)、印刷を実行する(ステップ806)。印刷完了後、第2画像形成装置130は、実行した印刷ジョブを削除する(ステップ808)。
第2画像形成装置130により印刷が行なわれることにより、第1画像形成装置100は、ユーザにより印刷実行の指示を受けることなく、所定時間が経過したことを検出するので、該当する印刷ジョブを削除し、非実行通知を送信する(ステップ642〜644)。サーバ140は、非実行通知を受信し、該当する印刷ジョブを削除する(ステップ542及びステップ540)。
このようにして、ユーザは、端末装置160において印刷実行を指示し、使用頻度が高い画像形成装置(第1画像形成装置100)とは別の画像形成装置(第2画像形成装置130)で印刷して、印刷結果を得ることができる。この場合にも、印刷ジョブは、第1画像形成装置100及びサーバ140から確実に削除される。したがって、記憶装置の空き容量の減少、及び情報の漏洩を回避することができる。
図5、及び図7〜図9に示した端末装置160、サーバ140、及び第1画像形成装置100(第2画像形成装置130)の処理は適宜変更され得る。以下に、変形例を例示する。
(変形例1)
上記では、端末装置160において、ユーザによらず一定の保存期間が設定される場合を説明したが、これに限定されない。保存期間を、ユーザが、任意に又は所定の候補の中から選択して設定してもよい。例えば図6の印刷条件を設定する画面に、保存期間を設定する欄を設けてもよい。
また、保存期間は、ユーザ(即ちユーザID)、ユーザが所属する部署、又はユーザの役職等に応じて設定されてもよい。例えば、ユーザID毎に保存期間が予め端末装置160に記憶されていれば、ユーザID毎の保存期間を印刷ジョブに付加することができる。同様に、部署毎又は役職毎の保存期間、及び、ユーザIDと部署又は役職との対応テーブルが予め端末装置160に記憶されていれば、ユーザIDに対応する保存期間を印刷ジョブに付加することがきる。これらの情報をサーバ140が記憶し、管理している場合には、端末装置160は、ユーザIDが入力されると、そのユーザIDをサーバ140に送信し、該当する保存期間を取得すればよい。
また、保存期間は、印刷ジョブの属性に応じて設定されてもよい。例えば、印刷ジョブのデータサイズ又は重要度(機密度)等に応じて保存期間を設定する。例えば、印刷ジョブのデータサイズが所定値よりも大きい場合、長時間記憶されると記憶装置の空き容量が減少するので、保存期間を比較的短く設定する。長時間記憶されると漏洩の危険性が高くなるので、印刷ジョブの重要度が高ければ、保存期間を比較的短く設定する。印刷ジョブの重要度は、例えば、ウォーターマーク(透かし)の有無、及び、設定されているウォーターマークの種類で判定することができる。例えば、図6の画面300において、「ウォーターマーク」のタブがタッチされて表示される画面において、「極秘」、「重要」又は「コピー禁止」等の中から選択して、ウォーターマークを設定することができる場合、予めウォーターマーク毎に保存期間を設定しておけばよい。
(変形例2)
端末装置160が印刷ジョブに保存期間を付加する代わりに、サーバ140が受信した印刷ジョブに保存期間を付加して、画像形成装置に送信してもよい。その場合、端末装置160は、ユーザID等を含み、保存期間を含まない印刷ジョブをサーバ140に送信する。サーバ140は、一定の保存期間、又は、受信した印刷ジョブに含まれている情報に応じた保存期間を、受信した印刷ジョブに付加する。そして、サーバ140は、ユーサIDに応じて決定された画像形成装置に、保存期間を含む印刷ジョブを送信する。この場合にも、上記のように、サーバ140は、ユーザID、ユーザが所属する部署、ユーザの役職、又は印刷ジョブの属性(データサイズ又は重要度等)等に応じた保存期間を決定することができる。
また、サーバ140は、管理対象の各画像形成装置の情報をHDD148に記憶している場合には、受信した印刷ジョブを送信すべき画像形成装置に応じて保存期間を決定して、印刷ジョブに付加してもよい。例えば、画像形成装置の機種又はその記憶容量等に応じて、保存期間が決定される。
(変形例3)
上記では、ユーザには、印刷を指示した印刷ジョブがどの画像形成装置に送信されたか分からない。またユーザは、自分がどのような頻度で各画像形成装置を使用しているかを正しく把握している訳ではないので、使用頻度が最も高い画像形成装置に送信されることを知っていたとしても、必ずしも印刷ジョブが転送された画像形成装置で印刷を実行できるとは限らない。ユーザが、印刷を指示した印刷ジョブがどの画像形成装置に送信されたかを知ることができれば、ユーザはその画像形成装置を操作して、確実に速やかに印刷結果を得ることができる。そのためには、図5及び図7の処理をそれぞれ、例えば図15及び図16のように変更すればよい。
図15は、図5にステップ414及びステップ416が追加されているだけである。図16は、図7にステップ518が追加されているだけである。図15及び図16において、図5及び図7と同じ参照符号が付されたステップは、図5及び図7のステップと同じであるので、説明を繰返さない。
端末装置160においては、ステップ408に続くステップ414において、CPU162は、サーバ140からデータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ416に移行する。ぞうでなければ、制御はステップ410に移行する。
ステップ416において、CPU162は、受信した情報を表示部174に表示する。
一方、サーバ140においては、ステップ504に続くステップ518において、CPU142は、印刷ジョブを送信した画像形成装置を特定する情報を、端末装置160に送信する。ここでは、第1画像形成装置100に印刷ジョブが送信されるので、CPU142は、第1画像形成装置100を特定する情報(例えば、第1画像形成装置100の名前(テキストデータ))と、送信した印刷ジョブを特定する情報(例えば、ジョブ名)とを送信する。
このようにステップ518において、サーバ140から送信されたデータは、ステップ414において端末装置160により受信され、ステップ416において、ユーザに提示される。「MFP1」が第1画像形成装置100の名前であるとすれば、例えば、「ジョブ名が“2012/12/3 09:25:15 報告書.doc”の印刷ジョブは、MFP1に送信されました。MFP1で印刷するのが最も効率的です。」というメッセージが、表示部174に表示される。これによって、ユーザは、確実に、速やかに印刷結果を得ることができる。
なお、印刷ジョブが複数の画像形成装置に送信された場合には、それらの名前が表示されるの。したがって、ユーザは、表示された各画像形成装置の現在の利用状況等を考慮して、望ましい画像形成装置から印刷を実行することができる。
(変形例4)
また、上記では、ステップ704において印刷指示でないと判定された場合(キャンセルキーがタッチされたと判定された場合)、何もせずにステップ600に戻る場合を説明したが、これに限定されない。図17に示すように、印刷ジョブを削除してもよい。図17は、図9にステップ710及びステップ712が追加されているだけである。図17において、同じ参照符号が付されたステップは、図9のステップと同じであるので、説明を繰返さない。
ステップ704において印刷指示でないと判定された場合(キャンセルキーがタッチされたと判定された場合)、ステップ710において、CPU102は、画像メモリ122に記憶されている画像データのうち、ステップ612におけるユーザ認証をパスしたユーザIDを含む印刷ジョブから生成された画像データを全て削除する。また、CPU102は、ステップ604でRAM106に記憶された削除時刻及びジョブIDのうち、削除した印刷ジョブに対応する削除時刻及びジョブIDを全て削除する。
ステップ712において、CPU102は、非実行通知と、ステップ710で削除した印刷ジョブのジョブIDとをサーバ140に送信する。その後、制御は図8のステップ600に戻る。
このようにすることで、ユーザが間違って指示した印刷ジョブを、削除時刻まで放置することなく、速やかに削除することができる。
(変形例5)
図17のステップ704において、CPU102が直ぐに印刷ジョブを削除せずに、一旦選択画面を表示してもよい。例えば、CPU102は、図18に示すような画面360を表示してもよい。画面360において、印刷ジョブのリスト、チェックボックス、メッセージ362、OKキー364、及びキャンセルキー366が表示され、ユーザの操作に応じた削除処理が実行される。CPU102は、表示された印刷ジョブが選択された状態(チェックボックスがチェックされた状態)で、OKキー364がタッチされた場合、選択された印刷ジョブ、及びそれらに対応する削除時刻を削除する。キャンセルキー366がタッチされた場合、CPU102は何もせずに、制御はステップ600に移行する。
このようにすることで、ユーザが間違って指示した印刷ジョブ、又は、実行することなく削除したい印刷ジョブを速やかに削除することができ、その後の操作により、削除しなかった印刷ジョブを実行することができる。
(変形例6)
上記では、サーバ140において、ステップ504により、集計値が最大のIPアドレス(使用頻度が最も高い画像形成装置)に印刷ジョブを送信する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、集計値が最大のものから順に所定数のIPアドレスを、印刷ジョブの送信先アドレスとして決定してもよい。即ち、ユーザIDに対応するユーザが使用する頻度が高い複数の画像形成装置に印刷ジョブを送信してもよい。このようにすれば、ユーザの使用頻度が最も高い画像形成装置が大量の印刷を実行している場合等、ユーザが直ちに印刷を実行できないような場合に、ユーザは別の画像形成装置で速やかに印刷することができる。
(変形例7)
上記では、図8のステップ604において、受信した印刷ジョブから、印刷実行可能な形式の画像データが生成される場合を説明したが、これに限定されない。図9のステップ704において印刷指示(図10のOKキー326のタッチ)であると判定された場合に、印刷ジョブから、印刷実行可能な形式の画像データが生成されてもよい。その場合、ユーザの待ち時間は若干長くなるが、図10に示したワンタッチ画面により、ユーザは比較的簡単な操作で印刷を実行することができる。また、印刷後には、画像形成装置単独の処理により、サーバ140と通信することなく、確実に印刷ジョブを削除することができる。
(その他の変形例)
図8に示したプログラムを、複数のプログラムとして実行してもよい。例えば、時間経過を監視するステップ602〜608を1つのプログラムとし、ステップ600及びステップ610〜622を別のプログラムとしてもよい。
上記では、各画像形成装置を特定する画像形成装置IDとして、IPアドレスを使用する場合を説明したが、これに限定されない。IPアドレスが固定的に割当てられず、適応的に割当てられる場合には、IPアドレスとは別の情報で画像形成装置を特定する必要がある。例えば、画像形成装置に一意に付与した名前を、画像形成装置IDとして使用することができる。
印刷履歴情報は、上記のようにレコードを記録する構成に限定されない。ユーザ毎に、各画像形成装置が印刷に使用された頻度を特定することができる履歴情報であればよい。
また、印刷履歴情報は、検索時から所定期間(例えば、1カ月又は半年等)以内の範囲であればよく、適宜メンテナンスにより古いレコードは削除されることが好ましい。
上記では、事前に印刷ジョブが送信されていない画像形成装置(第2画像形成装置130)において、ステップ620が実行された場合、事前に印刷ジョブを送信された画像形成装置(第1画像形成装置100)においては、削除時刻が経過した後にその印刷ジョブが削除される。しかし、事前に印刷ジョブを送信された画像形成装置(第1画像形成装置100)においても、不要な印刷ジョブを速やかに削除することが好ましい場合もある。これに対応するには、ステップ620において、印刷を実行した後に、実行通知をサーバ140に送信するようにすればよい。このようにすれば、事前に印刷ジョブが送信されていなかった画像形成装置(第2画像形成装置130)は、印刷を実行した後に、実行通知をサーバ140に送信するので、サーバ140が、事前に印刷ジョブを送信した画像形成装置(第1画像形成装置100)に印刷ジョブの削除要求を送信することができる。また、サーバ140は、事前に印刷ジョブを送信していなかった画像形成装置から実行通知を受信することにより、対応する印刷ジョブを速やかに削除することができる。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100 第1画像形成装置
130 第2画像形成装置
140 サーバコンピュータ
160 端末装置
102、142、162 CPU
104、144、164 ROM
106、146、166 RAM
108、148、168 HDD
110 タイマ
112、150、170 NIC
114、152、172 バス
116 原稿読取部
118 画像形成部
120 画像処理部
122 画像メモリ
124、156、176 操作部
154、174 表示部
190 ネットワーク
200 画像形成システム

Claims (5)

  1. ネットワークに接続された端末装置、複数の画像形成装置、及び管理装置を備えた画像形成システムであって、
    前記端末装置は、印刷ジョブと当該印刷ジョブの生成を指示したユーザを特定するためのユーザ特定情報とを、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する送信手段を備え、
    前記管理装置は、
    前記印刷ジョブ及び前記ユーザ特定情報を、前記ネットワークを介して受信する第1の受信手段と、
    前記ユーザ特定情報に対応する、複数の前記画像形成装置の各々により印刷が実行された頻度にしたがって、複数の前記画像形成装置の中から、前記ネットワークを介して前記印刷ジョブを転送する画像形成装置を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記画像形成装置に、前記印刷ジョブ、前記ユーザ特定情報、及び、前記印刷ジョブの保存期間を転送する転送手段とを備え、
    前記決定手段により決定された前記画像形成装置は、
    前記印刷ジョブ、前記ユーザ特定情報及び前記保存期間を、前記ネットワークを介して受信する第2の受信手段と、
    印刷指示を受けたことに応じて、受信済みの前記印刷ジョブを用いて印刷を実行する印刷手段と、
    印刷に使用された前記印刷ジョブを削除する第1の削除手段と、
    印刷指示を受けないまま、前記印刷ジョブを受信してから前記保存期間が経過したことを受けて、受信した前記印刷ジョブを削除する第2の削除手段とを備え、
    前記保存期間は、前記端末装置において設定されて前記印刷ジョブと共に前記管理装置に送信される、又は、前記管理装置により設定されることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記保存期間は、前記端末装置において前記ユーザにより設定される、又は、前記端末装置若しくは前記管理装置において前記ユーザ若しくは前記印刷ジョブの属性に応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 複数の前記画像形成装置のうち、前記決定手段により決定された前記画像形成装置以外の画像形成装置は、
    前記決定手段により決定された前記画像形成装置に転送された前記印刷ジョブを用いて印刷するように指示を受けたことに応じて、前記印刷ジョブを前記管理装置に要求して受信する手段と、
    受信した前記印刷ジョブを用いて印刷を実行する手段と、
    前記印刷ジョブを用いて印刷が実行された後、前記印刷ジョブを削除する手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記管理装置は、前記決定手段により決定された前記画像形成装置を特定する情報を、前記端末装置に送信する手段をさらに備え、
    前記端末装置は、前記画像形成装置を特定する前記情報を提示する提示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成システム。
  5. 印刷ジョブと当該印刷ジョブの保存期間とを受信する受信手段と、
    印刷指示を受けたことに応じて、受信済みの前記印刷ジョブを用いて印刷を実行する印刷手段と、
    印刷に使用された前記印刷ジョブを削除する第1の削除手段と、
    印刷指示を受けないまま、前記印刷ジョブを受信してから前記保存期間が経過したことを受けて、受信した前記印刷ジョブを削除する第2の削除手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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