JP6672820B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

この発明は、電子部品に関するものであり、特に基板と、機能素子と回路部と端子電極とを備えた機能部と、樹脂層とを備えた電子部品に関する。
通信機器などの電子機器の小型化の要請により、回路基板上への電子部品の高密度実装が要求されている。また、実装された電子部品の端子電極と、回路基板上の実装用電極との接続が、確実に行なわれることも重要である。
例えば、国際公開第2010/100706号(特許文献1)には、回路基板上の実装用電極と接続される電子部品の端子電極の一例が提案されている。
図4(A)は、特許文献1に記載されている電子部品200(図4(A)では全体図は不図示)の要部の断面図である。特許文献1に記載されている電子部品200は、基板201と、樹脂層203と、第1の電極205aと、高さtおよび幅wのはんだバンプSBが接続された第2の電極206aと、保護層207とを備えている。第2の電極206aは、不図示の回路基板上の実装用電極と接続される端子電極となっている。
保護層207は、基板201の一方主面上に配置されており、第1の貫通孔A1を有している。樹脂層203は、保護層207の上面に配置されており、第2の貫通孔A2を有している。第1の電極205aは、基板201の一方主面上の、第2の貫通孔A2内に配置されている。第2の電極206aは、第1の貫通孔A1を介して第1の電極205a上に配置されている。したがって、はんだバンプSBは、樹脂層203の第2の貫通孔内に形成されることになるため、位置ずれを起こしにくい。
すなわち、特許文献1に記載されている電子部品200では、その後のリフロー工程におけるはんだバンプSBと回路基板上の実装用電極との位置ずれによる接続不良が低減されるとされている。
国際公開第2014/100706号
ところで、電子部品の端子電極として、既存品とあわせるために、形状を一方が長い長方形にすることが考えられる。この場合において、図4(B)ないし(D)に示した、特許文献1に開示されている正八角形、円形、正方形のような保護膜の開口形状を適用しようとすると、開口部の縁に応力が集中してしまう。
したがって、第1の電極205aと第2の電極206aとは、十分な接続強度が得られていない虞がある。そのため、第2の電極206a上に形成したはんだバンプSBと回路基板上の実装用電極とを接続する際に、発生する熱歪みに第1の電極205aと第2の電極206aとの接合界面が耐えられず、そこに剥離やクラックが発生する虞がある。
そこで、この発明の目的は、端子電極における剥離やクラックのない電子部品を提供することである。
この発明では、回路基板上の実装用電極との接続強度が十分高く、かつ端子電極における剥離やクラックのない電子部品を得るため、端子電極の形状についての改良が図られる。
この発明に係る電子部品は、基板と、機能部と、樹脂層とを備えている。
機能部は、機能素子と、回路部と、端子電極とを含み、回路部および端子電極が基板の一方主面上に配置されている。回路部は、第1の電極と、機能素子と第1の電極とに接続された配線部とを含んでいる。端子電極は、第2の電極と、第1の電極と第2の電極とに接続された連結部とを含んでいる。
樹脂層は、第1の樹脂層を含んでいる。第1の樹脂層は、基板の一方主面上に配置され、かつ第1の貫通孔を有している。
第2の電極は、基板の一方主面側から見たときの平面図形が、矩形状または角部が円弧となっている矩形状であり、かつ第1の樹脂層の基板の一方主面と対向していない表面側に配置されている。また、連結部は、基板の一方主面側から見たときの平面図形が、角部が円弧となっている矩形状であり、かつ第1の貫通孔内に配置されている。
そして、第2の電極の平面図形の短軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の短軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし1の間にある。また、第2の電極の平面図形の長軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の長軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし1の間にある。
上記の電子部品では、連結部の形状が基板の一方主面側から見たときの平面図形が、角部が円弧となっている矩形状であるため、第1の電極と第2の電極との接合面積が広い。したがって、両者の間の接続強度が十分高くなる。また、第2の電極の形状と連結部の形状とが上記の関係を満たすため、第2の電極上に形成されたはんだバンプと回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みの集中が抑制される。上記の作用により、端子電極における剥離やクラックの発生が抑制される。
この発明に係る電子部品は、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、第2の電極の平面図形の短軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の短軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし3/4の間にある。また、第2の電極の平面図形の長軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の長軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし3/4の間にある。
上記の電子部品では、第1の電極と第2の電極との接合面積がさらに広くなっている。したがって、第1の電極と第2の電極との間の接続強度がさらに高くなる。また、第2の電極上に形成されたはんだバンプと回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みの集中がさらに抑制される。上記の作用により、端子電極における剥離やクラックの発生が確実に抑制される。
この発明に係る電子部品は、およびその好ましい実施形態は、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、樹脂層は、第2の樹脂層をさらに含んでいる。第2の樹脂層は、第1の樹脂層の基板の一方主面と対向していない表面側に配置され、かつ第2の貫通孔を有している。そして、第2の電極は、第2の樹脂層から第2の貫通孔を介して一部が露出している。
上記の電子部品では、第2の樹脂層が第2の電極の一部を被覆しているため、第2の電極上に形成されたはんだバンプと回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みが、第2の電極の周囲でも緩和される。上記の作用により、端子電極における剥離やクラックの発生が確実に抑制される。
この発明に係る電子部品は、およびその好ましい実施形態は、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、第2の電極は、長方形である。
上記の電子部品では、第2の電極の面積が広いため、回路基板上の実装用電極との接続強度が高くなる。
この発明に係る電子部品では、連結部の形状が基板の一方主面側から見たときの平面図形が、角部が円弧となっている矩形状であるため、第1の電極と第2の電極との接合面積が広い。したがって、両者の間の接続強度が十分高くなる。また、第2の電極の形状と連結部の形状とが前述の関係を満たすため、第2の電極上に形成されたはんだバンプと回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みの集中が抑制される。上記の作用により、端子電極における剥離やクラックの発生が抑制される。
この発明に係る電子部品の実施形態である電子部品100の断面図、およびそれぞれの電極と貫通孔との位置関係を示した上面図である。 この発明に係る電子部品の実施形態である電子部品100の要部の詳細を示した上面図である。 この発明に係る電子部品の実施形態の変形例である電子部品100Aの要部の詳細を示した上面図である。 背景技術の電子部品200の要部の断面図、および第2の電極206aの形状の例を示す上面図である。
以下にこの発明の実施形態を示して、この発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。この発明が適用される電子部品としては、例えばESD(Electro‐Static‐Discharge)保護デバイスなどの半導体装置や、薄膜コンデンサなどが挙げられるが、これらに限られるものではない。
−電子部品の実施形態−
この発明に係る電子部品の実施形態である電子部品100について、図1および図2を用いて説明する。ここでは、電子部品100の例として、ESD保護デバイスを取り上げる。
図1(A)は、図1(B)に示したA1−A1線を含む切断面における電子部品100の矢視断面図である。図1(B)は、電子部品100の各構成要素の位置関係を示した上面図である。図2は、電子部品100の要部の詳細を示した上面図である。なお、図2は、後述する第2の樹脂層3bを仮想的に剥離して、後述する第1の樹脂層3aならびに第2の電極6a1、6b1を露出させた状態での上面図となっている。
電子部品100は、基板1と、機能部2と、樹脂層3とを備えた2端子の電子部品である。基板1には、例えば半導体Siや半導体GaAsなどが用いられる。電子部品100において、基板1は、長方形であり、短軸と直交する対称軸と長軸と直交する対称軸を有している。
機能部2は、機能素子4と、回路部5a、5bと、端子電極6a、6bとを含んでいる。機能素子4は、例えば2端子のツェナーダイオードなどが用いられる。回路部5aは、第1の電極5a1と、機能素子4と第1の電極5a1とに接続された配線部5a2とを含んでいる。回路部5bは、第1の電極5b1と、機能素子4と第1の電極5b1とに接続された配線部5b2とを含んでいる。
電子部品100では、基板1の一方主面上に保護層7が配置されている。保護層7は、基板1の一方主面上に配置された第1の保護層7aと、第1の保護層7aの表面上に配置された第2の保護層7bとを含んでいる。保護層7は、電子部品100の耐湿性向上のために設置される。第1の保護層7aには、例えばSi酸化物などが用いられ、第2の保護層7bには、例えばSi窒化物などが用いられる。第1の保護層7aおよび第2の保護層7bの材質は、これらに限られない。なお、第1の保護層7aおよび第2の保護層7bは、電子部品100において必須の構成要素ではない。
第1の電極5a1、5b1は、第1の保護層7aの表面上に形成されている。また、配線部5a2、5b2も、第1の保護層7aの表面上に形成されており、第1の保護層7aに形成されている2つの開口部を介してそれぞれ機能素子4と接続されている。第2の保護層7bにも2つの開口部が形成されており、それぞれの開口部内で第1の電極5a1と後述する連結部6a2とが接続され、第1の電極5b1と後述する連結部6b2とが接続されている。
端子電極6aは、第2の電極6a1と連結部6a2とを含んでいる。第2の電極6a1は、基材6a11と、基材6a11の表面上に配置された第1の被覆層6a12と、第1の被覆層6a12の表面上に配置された第2の被覆層6a13とを含んでいる。また、第2の電極6a1は、基板1の一方主面側から見たときの平面図形が、長さXa1の短軸と長さYa1の長軸とを有する長方形(図2参照)であり、後述する第1の樹脂層3aの基板1の一方主面と対向していない表面側に配置されている。なお、第2の電極6a1は、長方形に限らず、矩形状、または後述するように角部が円弧となっている矩形状(図3参照)であってもよい。
連結部6a2は、第1の電極5a1と第2の電極6a1とに接続されている。また、連結部6a2は、基板1の一方主面側から見たときの平面図形が、長さXa2の短軸と長さYa2の長軸とを有する、角部が半径Ra2の円弧となっている矩形状(図2参照)であり、後述する第1の貫通孔A1a内に配置されている。基材6a11には、Cuなどが用いられ、第1の被覆層6a12には、Niなどが用いられ、第2の被覆層6a13には、Auなどが用いられる。なお、第1の被覆層6a12および第2の被覆層6a13は、端子電極6aにおいて必須の構成要素ではない。
基材6a11と第1の被覆層6a12と第2の被覆層6a13は、例えばめっきにより形成される。その際、第1の電極5a1の表面上にシード層となるTi層およびCu層がスパッタリングにより配置され、その上に上記の構成要素が順次めっきにより形成される。
端子電極6bは、第2の電極6b1と連結部6b2とを含んでいる。第2の電極6b1は、基材6b11と、基材6b11の表面上に配置された第1の被覆層6b12と、第1の被覆層6b12の表面上に配置された第2の被覆層6b13とを含んでいる。また、第2の電極6b1は、基板1の一方主面側から見たときの平面図形が、長さXb1の短軸と長さYb1の長軸とを有する長方形(図2参照)であり、後述する第1の樹脂層3aの基板1の一方主面と対向していない表面側に配置されている。なお、第2の電極6b1の形状は、第2の電極6a1と同様に長方形に限られない。
連結部6b2は、第1の電極5b1と第2の電極6b1とに接続されている。また、連結部6b2は、基板1の一方主面側から見たときの平面図形が、長さXb2の短軸と長さYb2の長軸とを有する、角部が半径Rb2の円弧となっている矩形状(図2参照)であり、後述する第1の貫通孔A1b内に配置されている。各構成要素の材質および形成方法は、端子電極6aと同様である。また、端子電極6aと同様に、第1の被覆層6b12および第2の被覆層6b13は、端子電極6bにおいて必須の構成要素ではない。
なお、連結部6a2の平面図形の形状と連結部6b2の平面図形の形状とは、電子部品100内部における熱歪みの対称性の観点から、同一であることが好ましい。
回路部5a、5bおよび端子電極6a、6bは、基板1の一方主面上に配置されている。なお、端子電極6a、6bは、図1(B)に示されるように、基板1の一方主面上において、上記の長軸に直交する対称面について対称に配置されている。
樹脂層3は、第1の樹脂層3aと、第2の樹脂層3bとを備えている。第1の樹脂層3aは、基板1の一方主面上に配置され、かつ第1の貫通孔A1a、A1bを有している。前述したように、第1の樹脂層3aの基板1の一方主面と対向していない表面側には、第2の電極6a1、6b1が配置されている。また、第1の貫通孔A1a内には、連結部6a2が配置され、第1の貫通孔A1b内には、連結部6b2が配置されている。
第2の樹脂層3bは、第1の樹脂層3aの基板1の一方主面と対向していない表面側に配置され、かつ第2の貫通孔A2a、A2bを有している。第2の電極6a1は、第2の樹脂層3bから第2の貫通孔A2aを介して一部が露出している。また、第2の電極6b1は、第2の樹脂層3bから第2の貫通孔A2bを介して一部が露出している。
第1の樹脂層3aおよび第2の樹脂層3bには、ポリイミド樹脂、エポキシ系樹脂、液晶ポリマー樹脂、PBO(ポリベンゾオキサゾール)、BCB(ベンゾシクロブテン)などが用いられる。なお、第1の樹脂層3aおよび第2の樹脂層3bの材質は、同じであっても、または異なっていてもよい。
そして、電子部品100の特徴は、第2の電極6a1の平面図形の短軸の長さXa1を分母とし、連結部6a2の平面図形の短軸の長さXa2を分子としたときの比率MaXが1/2ないし1の間にあり、第2の電極6a1の平面図形の長軸の長さYa1を分母とし、連結部6a2の平面図形の長軸の長さYa2を分子としたときの比率MaYが1/2ないし1の間にあることにある。
さらに、電子部品100のもう1つの特徴は、第2の電極6b1の平面図形の短軸の長さXb1を分母とし、連結部6b2の平面図形の短軸の長さXb2を分子としたときの比率MbXが1/2ないし1の間にあり、第2の電極6b1の平面図形の長軸の長さYb1を分母とし、連結部6b2の平面図形の長軸の長さYb2を分子としたときの比率MbYが1/2ないし1の間にあることにある。
そのため、第1の電極5a1と第2の電極6a1との接合面積、および第1の電極5b1と第2の電極6b1との接合面積が広くなっている。したがって、第1の電極5a1と第2の電極6a1との間、および第1の電極5b1と第2の電極6b1との間の接続強度が十分高くなる。
前述したように、連結部6a2の平面図形は、角部が半径Ra2の円弧となっている矩形状である。また、連結部6b2の平面図形は、角部が半径Rb2の円弧となっている矩形状である。
したがって、第2の電極6a1、6b1の形状と連結部6a2、6b2の形状とが上記の関係を満たすため、第2の電極6a1、6b1上に形成されたはんだバンプと通信機器などの回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みの集中が抑制される。上記の作用により、端子電極6a、6bにおける剥離やクラックの発生が抑制される。
また、比率MaXが1/2ないし3/4の間にあり、比率MaYが1/2ないし3/4の間にあり、比率MbXが1/2ないし3/4の間にあり、比率MbYが1/2ないし3/4の間にあることが好ましい。
この場合、第1の電極5a1と第2の電極6a1との接合面積、および第1の電極5b1と第2の電極6b1との接合面積がさらに広くなっている。したがって、第1の電極5a1と第2の電極6a1との間、および第1の電極5b1と第2の電極6b1との間の接続強度がさらに高くなる。
また、第2の電極6a1、6b1上に形成されたはんだバンプと通信機器などの回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みの集中がさらに抑制される。上記の作用により、端子電極6a、6bにおける剥離やクラックの発生が確実に抑制される。
この実施形態のように、樹脂層3は、第2の樹脂層3bを含むことが好ましい。それは、第2の樹脂層3bが第2の電極6a1、6b1の一部を被覆することで、第2の電極6a1、6b1上に形成されたはんだバンプと、通信機器などの回路基板上の実装用電極とを接続する際に発生する熱歪みが、第2の電極6a1、6b1の周囲でも緩和されるためである。上記の作用により、端子電極6a、6bにおける剥離やクラックの発生が確実に抑制される。しかしながら、電子部品が上記の特徴を有していれば、第1の樹脂層3aだけでもこの発明の効果は十分得られる。
なお、連結部6a2の角部における円弧の半径Ra2は、0より大きく、かつXa2/2以下であり、半径Ra2がXa2/2、すなわち連結部6a2の形状がいわゆる長円形である場合が好ましい。連結部6b2の角部における円弧の半径Rb2についても同様であり、半径Rb2がXb2/2、すなわち連結部6b2の形状がいわゆる長円形である場合が好ましい。また、前述したように、電子部品100内部における熱歪みの対称性の観点から、連結部6a2の角部における円弧の半径Ra2と、連結部6b2の角部における円弧の半径Rb2とは、同一であることが好ましい。
−電子部品の実施形態の変形例−
この発明に係る電子部品の実施形態の変形例である電子部品100Aについて、図3を用いて説明する。電子部品100Aの例として、電子部品100と同様にESD保護デバイスを取り上げる。
図3は、図2に相当する電子部品100Aの要部の詳細を示した上面図である。電子部品100Aは、第2の電極6b1の形状が、前述の電子部品100と異なっており、角部が円弧となっている長方形である。それ以外は電子部品100と共通であるため、共通する箇所の説明については省略または簡略化することがある。
図3に示すように、第2の電極6a1の形状と第2の電極6b1の形状とが異なっていても、この発明の効果を得ることができる。端子電極6a、6bにおける剥離やクラックの発生は、前述した熱歪みにより、第2の電極6a1と連結部6a2との接合界面、および第2の電極6b1と連結部6b2との接合界面で発生する。それで、第2の電極6a1の形状と第2の電極6b1の形状が幾らか異なっていたとしても、接合界面の面積自体は異ならないので、剥離やクラックの発生には影響を及ぼさないためと考えられる。なお、第2の電極6b1に替えて、第2の電極6a1を角部が円弧となっている長方形としてもよい。
−実験例−
次に、この発明を実験例に基づいて具体的に説明する。この実験例では、2端子の電子部品における一方の端子電極に着目して評価が行なわれた。すなわち、連結部の形状、ならびに前述した比率MaXおよび比率MaYの違いによる熱衝撃試験の結果の違いが調べられた。なお、他方の端子電極についても同様の結果が得られるものと考えられるため、他方の端子電極についての評価は割愛した。
熱衝撃試験の試料である電子部品について説明する。連結部の形状および寸法を変更した3種類の試料を作製した。電子部品として、半導体Si基板にツェナーダイオードが形成された、ESD保護デバイスを用意した。半導体Si基板の一方主面上には、2つの開口部を有するSi酸化物からなる第1の保護層が形成されている。以下、電子部品の構成要素は、半導体Si基板の一方主面側に形成されたものとする。
第1の保護層上に、ツェナーダイオードの引き出し電極として、2つの第1の電極が配置された。第1の電極の材質はAlである。第1の電極とツェナーダイオードとは、第1の保護層の開口部を介して接続されている。第1の保護層上および第1の電極上に、2つの開口部を有する第2の保護層が配置された。第2の保護層の材質はSi窒化物である。
第2の保護層上に、2つの第1の貫通孔を有する第1の樹脂層が配置された。第1の樹脂層の材質はポリイミド樹脂である。第1の貫通孔は、第1の電極の中央領域が露出するように形成されている。第1の貫通孔内に、第1の電極と接続された連結部が形成された。連結部の材質はCuである。連結部の形状および寸法は、後述する表1に示されている。
連結部に接続されるように、第2の電極が形成された。第2の電極は、基材ならびに第1および第2の被覆層を含んでいる。基材の材質はCuであり、第1の被覆層の材質はNiであり、第2の被覆層の材質はAuである。第2の電極の形状および寸法は、後述する表1に示されている。
第1の樹脂層上に、2つの第2の貫通孔を有する第2の樹脂層が配置された。第2の樹脂層の材質はポリイミド樹脂である。第2の貫通孔は、第2の電極の中央領域が露出するように形成されている。
以上のようにして得られた電子部品の試料について、低温側温度を−55℃とし、高温側温度を125℃として、両者の間を1000サイクル往復させる熱衝撃試験(JIS C 60068−2−14に準拠)が実施された。連結部の形状および寸法、ならびに第2の電極の形状および寸法と、熱衝撃試験の結果は、表1に示されている。
表1から分かるように、連結部の形状が基板の一方主面側から見たときの平面図形が、角部が円弧となっている矩形状であり、かつ前述した比率Maおよび比率MaYがこの発明で規定した範囲内にあるとき、熱衝撃試験において故障の発生が認められなかった。ここでいう故障とは、熱衝撃試験後に行なわれた導通試験により異常が認められたものについて断面研磨などが行なわれた結果、第1の電極と第2の電極との間に剥離またはクラックの発生が認められたものである。
すなわち、上記の実験例により、この発明に係る電子部品では、端子電極における剥離やクラックの発生が抑制されていることが確認された。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。また、この明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
100、100A 電子部品
1 基板
2 機能部
3 樹脂層
3a 第1の樹脂層
3b 第2の樹脂層
4 機能素子
5a、5b 回路部
5a1、5b1 第1の電極
5a2、5b2 配線部
6a、6b 端子電極
6a1、6b1 第2の電極
6a2、6b2 連結部
7 保護層
7a 第1の保護層
7b 第2の保護層
A1a、A1b 第1の貫通孔
A2a、A2b 第2の貫通孔
MaX、MaX 第2の電極の平面図形の短軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の短軸の長さを分子としたときの比率
MaY、MaY 第2の電極の平面図形の長軸の長さを分母とし、連結部の平面図形の長軸の長さを分子としたときの比率
Xa1、Xb1 第2の電極の平面図形の短軸の長さ
Xa2、Xb2 連結部の平面図形の短軸の長さ
Ya1、Yb1 第2の電極の平面図形の長軸の長さ
Ya2、Yb2 連結部の平面図形の長軸の長さ

Claims (8)

  1. 基板と、機能部と、樹脂層とを備えた電子部品であって、
    前記機能部は、機能素子と、回路部と、端子電極とを含み、前記回路部および前記端子電極が前記基板の一方主面上に配置されており、
    前記回路部は、第1の電極と、前記機能素子と前記第1の電極とに接続された配線部とを含み、
    前記端子電極は、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とに接続された連結部とを含み、
    前記樹脂層は、第1の樹脂層を含み、
    前記第1の樹脂層は、前記基板の一方主面上に配置され、かつ第1の貫通孔を有しており、
    前記第2の電極は、前記基板の一方主面側から見たときの平面図形が、矩形状または角部が円弧となっている矩形状であり、かつ前記第1の樹脂層の前記基板の一方主面と対向していない表面側に配置されており、
    前記連結部は、前記基板の一方主面側から見たときの平面図形が、角部が円弧となっている矩形状であり、かつ前記第1の貫通孔内に配置されており、
    前記第2の電極の前記平面図形の短軸の長さを分母とし、前記連結部の前記平面図形の短軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし1の間にあり、
    前記第2の電極の前記平面図形の長軸の長さを分母とし、前記連結部の前記平面図形の長軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし1の間にある、電子部品。
  2. 前記第2の電極の前記平面図形の短軸の長さを分母とし、前記連結部の前記平面図形の短軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし3/4の間にあり、
    前記第2の電極の前記平面図形の長軸の長さを分母とし、前記連結部の前記平面図形の長軸の長さを分子としたときの比率が1/2ないし3/4の間にある、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記樹脂層は、第2の樹脂層をさらに含み、
    前記第2の樹脂層は、前記第1の樹脂層の前記基板の一方主面と対向していない表面側に配置され、かつ第2の貫通孔を有しており、
    前記第2の電極は、前記第2の樹脂層から前記第2の貫通孔を介して一部が露出している、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記第2の電極は、前記基板の一方主面側から見たときの平面図形が、長方形である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子部品。
  5. 前記連結部における前記角部の前記円弧の半径は、0より大きく、かつ前記連結部の前記平面図形の短軸の長さの半分以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子部品。
  6. 前記連結部は、前記基板の一方主面側から見たときの平面図形が、長円形である、請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記機能素子は、前記基板の一方主面側から見たときに、前記端子電極に重ならない位置に設けられている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子部品。
  8. 前記機能部は、前記端子電極として第1端子電極と第2端子電極とを含み、
    前記機能素子は、前記基板の一方主面側から見たときに、前記第1端子電極と前記第2端子電極との間に設けられている、請求項7に記載の電子部品。
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