JP6671564B2 - 導波管方向性結合器及び偏波分離回路 - Google Patents

導波管方向性結合器及び偏波分離回路 Download PDF

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Description

この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯で用いられる導波管方向性結合器及びこれを用いた偏波分離回路に関するものである。
直交する二つの円偏波信号(右旋、左旋)または直線偏波信号(垂直、水平)を分離する回路として、セプタムポラライザと呼ばれる、正方形導波管内にセプタム位相板を挿入した構造のものが知られている。セプタムポラライザは一つの正方形導波管端子と、広壁面が対向して隣接する二つの長方形導波管端子を有するものである。
セプタムポラライザにおいて、正方形導波管端子から直交する二つの円偏波が入力された場合は、それぞれセプタム位相板を介して隣接する長方形導波管端子に分離されて出力される。一方、正方形導波管端子から直交する二つの直線偏波が入力された場合は、偏波の向きに応じてそれぞれ二つの長方形導波管から同じ電界の向き、または、対向する電界の向きで出力される。このため、直線偏波を分離するためには、セプタムポラライザの二つの長方形導波管に、180度位相差の方向性結合器を接続する必要がある。
一般的な180度位相差の導波管方向性結合器としては、マジックTやラットレースが知られている。マジックTは二つの導波管端子に逆相で入力されると一つの導波管端子に合成されて出力される。一方、ラットレースは90度伝送線路と270度伝送線路からなるものであり、二つの導波管端子に逆相で入力されると一つの導波管端子に合成されて出力される。
いずれの場合も二つの導波管端子は離れているため、長方形導波管端子同士が隣接しているセプタムポラライザと接続するためには引き回しの伝送線路が必要となる。従来、このような引き回しのための伝送線路の無い導波管方向性結合器として、位相補正回路を二つの導波管端子に接続して位相差を180度とした導波管方向性結合器が知られている(例えば、非特許文献1の図1参照)。
F.Arndt et al, "Rigorous Modal-S-Matrix Design of A New Class of Broadband 180-Degree Branch Guide Couplers", 1990 IEEE MTT-S Digest, pp.577-580, IEEE, 1990.
しかしながら、上記非特許文献1に記載されたような従来の導波管方向性結合器は一般的なブランチライン形の方向性結合器と位相補正回路が接続されるため、大型化するという問題があった。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、180度位相差の導波管方向性結合器として小型化を図ることのできる導波管方向性結合器を提供することを目的とする。
この発明に係る導波管方向性結合器は、矩形の入出力断面形状を有する第一の主導波管と、矩形の入出力断面形状を有し、断面長辺側の面を広壁面とした場合、広壁面が第一の主導波管の断面長辺側の面である広壁面と対向して配置された第二の主導波管と、第一の主導波管と第二の主導波管におけるそれぞれの広壁面の開口部同士を接続する枝導波管を備え、第一の主導波管と第二の主導波管の管内波長が異なり、かつ、第一の主導波管は、管軸方向の一部において入出力断面形状と異なる断面形状を有し、第二の主導波管は、管軸方向の一部において、第二の主導波管の入出力断面形状及び第一の主導波管の一部の断面形状とは異なる断面形状を有するようにしたものである。
この発明に係る導波管方向性結合器は、第一の主導波管と第二の主導波管とを枝導波管で接続し、第一の主導波管と第二の主導波管の管内波長を異なるようにしたものである。これにより、180度位相差の導波管方向性結合器として小型化を図ることができる。
この発明の実施の形態1の導波管方向性結合器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の導波管方向性結合器の断面図である。 この発明の実施の形態1の導波管方向性結合器の等価回路図である。 この発明の実施の形態1の導波管方向性結合器の特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の導波管方向性結合器の外形寸法を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の導波管方向性結合器の断面図である。 この発明の実施の形態2の導波管方向性結合器の特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態3の導波管方向性結合器の断面図である。 この発明の実施の形態4の導波管方向性結合器の断面図である。 この発明の実施の形態5の偏波分離回路の断面図である。 この発明の実施の形態5の偏波分離回路に用いられるセプタムポラライザを示す斜視図である。 この発明の実施の形態5の偏波分離回路の外形寸法を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態による導波管方向性結合器の構成を示す斜視図である。
図示の導波管方向性結合器は、第一の主導波管1、第二の主導波管2、複数の枝導波管3を備える。第一の主導波管1及び第二の主導波管2は、それぞれ矩形の入出力断面形状を有する導波管である。これら第一の主導波管1及び第二の主導波管2の入出力断面形状は同じに形成され、また、それぞれ管軸方向断面が長辺側の面(以下、これを広壁面という)が対向するよう配置されている。第一の主導波管1は第一の端子P1と第二の端子P2を有し、第二の主導波管2は第三の端子P3と第四の端子P4を有する。複数の枝導波管3は第一の主導波管1と第二の主導波管2とを接続するための導波管であり、第一の主導波管1及び第二の主導波管2の広壁面の開口部同士を接続する。
第一の主導波管1の内部における枝導波管3が開口する広壁面と対向する広壁面には第一の突起4が複数個管軸方向に沿って周期的に設けられている。一方、第二の主導波管2の内部における管軸方向断面が短辺側の面(以下、これを狭壁面という)のそれぞれには第二の突起5が複数個管軸方向に沿って周期的に設けられている。
図2は、導波管方向性結合器における断面図であり、断面101は管軸方向に沿って広壁面を切断する面、断面102は第一の主導波管1の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面103は第二の主導波管2の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面104は第一の突起4及び第二の突起5の突起形成方向と平行な面を示している。
図2に示すように、第一の突起4及び第二の突起5はその高さ(導波管内への突出量)が管軸方向の中央部において高くなる分布となっている。このような第一の突起4及び第二の突起5が第一の主導波管1及び第二の主導波管2内に設けられることによって、第一の主導波管1は、管軸方向の一部において入出力断面形状と異なる断面形状を有し、また、第二の主導波管2は、管軸方向の一部において、入出力断面形状及び第一の主導波管1の一部の断面形状と異なる断面形状を有することになる。ここで、第一の主導波管1の管軸方向の一部の断面及び第二の主導波管2の管軸方向の一部の断面は、入出力断面よりも外形が小さいことになる。
次に、実施の形態1の導波管方向性結合器の動作について説明する。
複数の第一の突起4が設けられた第一の主導波管1と、複数の第二の突起5が設けられた第二の主導波管2は、突起の設けられ方が異なるため、異なる管内波長を有する導波管となる。このため、同じ物理長であっても通過位相は異なるものとなる。このような主導波管同士を枝導波管3で接続した場合、等価回路としては図3のようになる。
ここで、Port1が第一の端子P1、Port2が第二の端子P2、Port3が第三の端子P3、Port4が第四の端子P4、Θ1が第一の主導波管1の伝送線路の電気長、Θ2が第二の主導波管2の伝送線路の電気長、Θ3が枝導波管3の伝送線路の電気長を表している。また、矢印は、一例として第一の端子P1から信号が入力されたときに第四の端子P4に出力される信号の経路を模式的に示している。第一の端子P1から入力され、第四の端子P4に出力される信号は、各経路の信号の重ね合わせとなるため、各電気長を適切に設定すると、所望の中心周波数において信号が出力されず、良好なアイソレーション特性が得られるようになる。同様に、反射、通過、結合特性についても良好な特性を得ることが可能である。
以上の原理について、説明を簡略化するため、等価回路計算した結果について示す。図4に計算結果を示す。図において、反射(S11、S44)、アイソレーション(S41)、通過(S21)、結合(S31)の各特性を示している。中心周波数において良好なアイソレーションが得られ、反射特性は通過端子と結合端子で中心周波数からシフトするものの良好な特性が得られていることがわかる。また、通過と結合の特性は中心周波数において同じ分配比となる特性となる。さらに、位相差は180度が得られていることがわかる(S24とS34参照)。
このように、本実施の形態では、第一の主導波管1と第二の主導波管2に異なる複数の第一の突起4及び第二の突起5を設けることにより、管軸方向に長くすることなく位相差180度が得られるという効果がある。
また、図5に示すように、入出力導波管の広壁面の幅をA、狭壁面の幅をB、枝導波管の長さをCとすると、本導波管方向性結合器の外形は、幅Aと幅2B+Cの中に納まり、小型化に寄与するという効果もある。
さらに、導波管方向性結合器を、例えば、セプタムポラライザといった他のコンポーネントに接続して偏波分離回路として構成する場合、第一の主導波管と第二の主導波管の入出力断面形状が異なる場合は変成器等を用いて入出力導波管寸法を合わせる必要があるが、本実施の形態では、第一の主導波管と第二の主導波管の寸法が同一であるため、このような変成部等の部材を設ける必要がなく、その結果、偏波分離回路といった装置を構成する場合の小型化を図ることができる。
なお、図1では、複数の第一の突起4と複数の第二の突起5の高さは、管軸方向に中央部において高くなる分布となるものについて示したが、所望の特性に応じて分布を異なるようにしてもよい。また、第一の突起4と第二の突起5の数も、所望の特性に応じて設定してよい。さらに、第一の突起4と第二の突起5の幅も、所望の特性に応じて設定してよい。
以上説明したように、実施の形態1の導波管方向性結合器によれば、矩形の入出力断面形状を有する第一の主導波管と、矩形の入出力断面形状を有し、断面長辺側の面を広壁面とした場合、広壁面が第一の主導波管の断面長辺側の面である広壁面と対向して配置された第二の主導波管と、第一の主導波管と第二の主導波管におけるそれぞれの広壁面の開口部同士を接続する枝導波管を備え、第一の主導波管と第二の主導波管の管内波長が異なり、かつ、第一の主導波管は、管軸方向の一部において入出力断面形状と異なる断面形状を有し、第二の主導波管は、管軸方向の一部において、第二の主導波管の入出力断面形状及び第一の主導波管の一部の断面形状とは異なる断面形状を有するようにしたので、180度位相差の導波管方向性結合器として小型化を図ることができる。
また、実施の形態1の導波管方向性結合器によれば、第一の主導波管と第二の主導波管の入出力断面形状は同じであるようにしたので、他のコンポーネントを接続する場合でも特別な構成を必要とせず、他のコンポーネントを接続した場合の小型化を図ることができる。
また、実施の形態1の導波管方向性結合器によれば、第一の主導波管の管軸方向の一部の断面及び第二の主導波管の管軸方向の一部の断面は、それぞれ入出力断面よりも外形が小さいようにしたので、所望の特性を容易に実現することができる。
また、実施の形態1の導波管方向性結合器によれば、第一の主導波管は、枝導波管が接続される広壁面と対向する広壁面に、第一の突起が管軸方向に沿って周期的に複数設けられ、第二の主導波管は、断面が短辺側の二つの面に第二の突起が複数管軸方向に沿って周期的に複数設けられたので、所望の特性を容易に実現することができる。
また、実施の形態1の導波管方向性結合器によれば、第一の主導波管に設けられた複数の第一の突起と、第二の主導波管に設けられた複数の第二の突起の高さは、管軸方向の中央部において高くなる分布であるようにしたので、所望の特性を容易に実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、枝導波管3と第二の主導波管2との接続面と第二の突起5との間に空間部を設けたものである。
図6は、実施の形態2の導波管方向性結合器の断面図であり、実施の形態1における図2と同様に、断面101は管軸方向に沿って広壁面を切断する面、断面102は第一の主導波管1の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面103は第二の主導波管2の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面104は第一の突起4及び第二の突起5の突起形成方向と平行な面を示している。
図6に示すように、実施の形態2の導波管方向性結合器は、第二の突起5と、枝導波管3と第二の主導波管2との接続面との間に空間部6が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態によっても、第一の主導波管1と第二の主導波管2の管内波長は異なるので、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、第二の主導波管2において、枝導波管3が接続される面と第二の突起5との間に空間部6が位置するため、枝導波管3が接続しやすく、製造が容易となる効果がある。さらに、空間部6の大きさもパラメータとすることができ、所望の特性を得るための調整がしやすいという効果がある。
ここで、本構成の有効性について確認した電磁界計算結果について説明する。電磁界計算は、市販の電磁界シミュレータANSOFT_HFSSを用いて行った。図7に計算結果を示す。ここで、S11、S41等は図4に示したものと同様である。
図4に示した等価回路計算結果と同様、物理的な構造においても良好な反射、アイソレーション、通過、結合の各特性が得られていることがわかる。また、位相差は180度である。本特性は従来文献と概ね同等の特性である。したがって、従来と同等の特性で管軸方向の長さを約半分にできることを確認した。
以上説明したように、実施の形態2の導波管方向性結合器によれば、第二の突起と、枝導波管と第二の主導波管との接続面との間に空間部を設けたので、実施の形態1の効果に加えて製造が容易となる効果がある。また、空間部の大きさもパラメータとすることができるため、所望の特性を得るための調整がしやすいという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3は、枝導波管の、第一の主導波管及び第二の主導波管の広壁面の幅方向の長さを、第一の主導波管及び第二の主導波管の広壁面の幅よりも小さくしたものである。
図8は、実施の形態3の導波管方向性結合器の断面図であり、実施の形態1における図2と同様に、断面101は管軸方向に沿って広壁面を切断する面、断面102は第一の主導波管1の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面103は第二の主導波管2の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面104は第一の突起4及び第二の突起5の突起形成方向と平行な面を示している。
図8に示すように、実施の形態3の導波管方向性結合器は、枝導波管7として、第一の主導波管1及び第二の主導波管2の広壁面の幅方向の長さ(図中Dで示す)が、第一の主導波管1及び第二の主導波管2の広壁面の幅(図中Aで示す)より小さく(D<A)形成されている。その他の構成については実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態によっても、第一の主導波管1と第二の主導波管2の管内波長は異なるので、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、枝導波管7の、第一、第二の主導波管幅方向の長さが短いので、第二の主導波管2の第二の突起5との交差を少なくすることができ、製造が容易であるという効果がある。
以上説明したように、実施の形態3の導波管方向性結合器によれば、枝導波管の、第一の主導波管及び第二の主導波管の広壁面の幅方向の長さを、第一の主導波管及び第二の主導波管の広壁面の幅よりも小さくしたので、実施の形態1の効果に加えて製造が容易であるという効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態4は、第一の主導波管1または第二の主導波管2の枝導波管3が接続された広壁面と対向する広壁面に第三の突起を設けたものである。
図9は、実施の形態4の導波管方向性結合器の断面図であり、実施の形態1における図2と同様に、断面101は管軸方向に沿って広壁面を切断する面、断面102は第一の主導波管1の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面103は第二の主導波管2の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面104は第一の突起4及び第二の突起5の突起形成方向と平行な面を示している。
図9に示すように、実施の形態4の導波管方向性結合器は、第一の主導波管1における枝導波管3が接続された広壁面と対向する広壁面に管軸方向に沿って第三の突起8を設けている。また、第一の主導波管1及び第二の主導波管2については、実施の形態1〜実施の形態3における第一の突起4及び第二の突起5は設けられていない。枝導波管3は実施の形態1、2と同様に第一の主導波管1と第二の主導波管2とを接続している。
本実施の形態によっても、第一の主導波管1と第二の主導波管2の管内波長は異なるので、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、第一の主導波管1及び第二の主導波管2に第一の突起4及び第二の突起5を設ける場合に比べ、製造が容易であるという効果がある。
なお、上記例では第三の突起8を第一の主導波管1側に設けたが、第二の主導波管2側に設けてもよい。
以上説明したように、実施の形態4の導波管方向性結合器によれば、第一の主導波管または第二の主導波管における枝導波管が接続された広壁面と対向する広壁面に、管軸方向に沿って第三の突起を設けたので、実施の形態1の効果に加えて製造が容易であるという効果が得られる。
実施の形態5.
実施の形態5は、セプタムポラライザと導波管方向性結合器とを接続した偏波分離回路を示す例である。
図10は、実施の形態5の偏波分離回路を示す断面図であり、実施の形態1における図2と同様に、断面101は管軸方向に沿って広壁面を切断する面、断面103は第二の主導波管2の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、断面104は第一の突起4及び第二の突起5の突起形成方向と平行な面を示している。
図10に示すように、実施の形態5の偏波分離回路は、セプタムポラライザ9と導波管方向性結合器10とが接続されている。図11はセプタムポラライザ9を示す斜視図である。図示のように、セプタムポラライザ9は正方形導波管11内にセプタム位相板12が挿入された構成である。セプタムポラライザ9は、一端に正方形導波管端子P5を備え、他端にセプタム位相板12で分割された長方形導波管端子P6とP7を備えている。このようなセプタムポラライザ9が導波管方向性結合器10に対して引き回し線路を用いることなく直結されている。すなわち、セプタムポラライザ9の長方形導波管端子P6とP7が導波管方向性結合器10の第一の端子P1と第四の端子P4に直結されている。ここで、導波管方向性結合器10は、実施の形態1における導波管方向性結合器であり、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。また、図12に示すように、断面104方向から見た場合、すべてセプタムポラライザ9の外形(A×A)内に収まるよう形成されている。
このように構成された実施の形態5の偏波分離回路では、セプタムポラライザ9の正方形導波管端子P5から直交する二つの直線偏波が入力された場合、長方形導波管端子P6とP7に出力され、さらに導波管方向性結合器10により分離され、偏波の向きに応じて第二の端子P2または第三の端子P3に出力される。
なお、上記例では導波管方向性結合器10として実施の形態1の導波管方向性結合器を用いたが、同様に、実施の形態2から実施の形態4のうちのいずれかの導波管方向性結合器を用いてもよい。
以上説明したように、実施の形態5の偏波分離回路によれば、実施の形態1から実施の形態4のうちのいずれかの導波管方向性結合器とセプタムポラライザとを備え、セプタムポラライザは、一つの正方形導波管端子と二つの長方形導波管端子とを有し、セプタムポラライザの二つの長方形導波管端子と導波管方向性結合器における第一の主導波管と第二の主導波管のそれぞれの導波管端子とを接続するようにしたので、偏波分離回路として、小型化が図れ、かつ、良好な偏波分離特性を得ることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る導波管方向性結合器及び偏波分離回路は、直交する二つの円偏波信号または直線偏波信号を分離する回路に関するものであり、VHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯での偏波信号を分離するのに適している。
1 第一の主導波管、2 第二の主導波管、3,7 枝導波管、4 第一の突起、5 第二の突起、6 空間部、8 第三の突起、9 セプタムポラライザ、10 導波管方向性結合器、11 正方形導波管、12 セプタム位相板、P1 第一の端子、P2 第二の端子、P3 第三の端子、P4 第四の端子、P5 正方形導波管端子、P6,P7 長方形導波管端子、101 管軸方向に沿って広壁面を切断する面、102 第一の主導波管の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、103 第二の主導波管の広壁面と平行に狭壁面を切断する面、104 第一の突起及び第二の突起の突起形成方向と平行な面。

Claims (9)

  1. 矩形の入出力断面形状を有する第一の主導波管と、
    矩形の入出力断面形状を有し、断面長辺側の面を広壁面とした場合、当該広壁面が前記第一の主導波管の断面長辺側の面である広壁面と対向して配置された第二の主導波管と、
    前記第一の主導波管と前記第二の主導波管における前記それぞれの広壁面の開口部同士を接続する枝導波管を備え、
    前記第一の主導波管と前記第二の主導波管の管内波長が異なり、かつ、前記第一の主導波管は、管軸方向の一部において入出力断面形状と異なる断面形状を有し、前記第二の主導波管は、管軸方向の一部において、当該第二の主導波管の入出力断面形状及び前記第一の主導波管の一部の断面形状とは異なる断面形状を有することを特徴とする導波管方向性結合器。
  2. 前記第一の主導波管と前記第二の主導波管の入出力断面形状は同じであることを特徴とする請求項1記載の導波管方向性結合器。
  3. 前記第一の主導波管の管軸方向の一部の断面及び前記第二の主導波管の管軸方向の一部の断面は、それぞれ入出力断面よりも外形が小さいことを特徴とする請求項1記載の導波管方向性結合器。
  4. 前記第一の主導波管は、前記枝導波管が接続される広壁面と対向する広壁面に、第一の突起が管軸方向に沿って周期的に複数設けられ、前記第二の主導波管は、断面が短辺側の二つの狭壁面に第二の突起が複数管軸方向に沿って周期的に複数設けられたことを特徴とする請求項1記載の導波管方向性結合器。
  5. 前記第一の主導波管に設けられた複数の第一の突起と、第二の主導波管に設けられた複数の第二の突起の高さは、管軸方向の中央部において高くなる分布であることを特徴とする請求項4記載の導波管方向性結合器。
  6. 前記第二の突起と、前記枝導波管と前記第二の主導波管との接続面との間に空間部を設けたことを特徴とする請求項4記載の導波管方向性結合器。
  7. 前記枝導波管の、前記第一の主導波管及び前記第二の主導波管の広壁面の幅方向の長さは、前記第一の主導波管及び前記第二の主導波管の広壁面の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の導波管方向性結合器。
  8. 前記第一の主導波管または前記第二の主導波管における前記枝導波管が接続された広壁面と対向する広壁面に、管軸方向に沿って第三の突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の導波管方向性結合器。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の導波管方向性結合器とセプタムポラライザとを備え、
    前記セプタムポラライザは、一つの正方形導波管端子と二つの長方形導波管端子とを有し、当該セプタムポラライザの二つの長方形導波管端子と前記導波管方向性結合器における前記第一の主導波管と前記第二の主導波管のそれぞれの導波管端子とを接続することを特徴とする偏波分離回路。
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