JP6278907B2 - 偏波分離回路 - Google Patents

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Description

この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯で用いられる直交2偏波2周波数帯の偏波分離回路に関するものである。
衛星通信用アンテナシステムなど、複数の周波数帯を使用する円偏波アンテナ給電回路では、それぞれの周波数帯の直交する2つの偏波(基本モードであるTE11モード)を分離する導波管回路が用いられる。このような導波管回路の一つに、OMJ(Ortho−Mode Junction)と呼ばれる、直交2偏波2周波数帯の偏波分離回路がある。本回路は、2周波数帯の偏波を伝送する共通端子、高周波数帯の偏波を伝送する共軸端子、低周波数帯の偏波を伝送する分岐端子を有するものである(例えば、非特許文献1参照)。
図9は、従来の偏波分離回路の構成を説明するための斜視図である。図示のように、偏波分離回路は、共通端子1、共軸端子2、分岐端子3、共通導波管4、共軸導波管5、分岐導波管6、中央導波管7を備えている。
共通導波管4と共軸導波管5がテーパ状の中央導波管7を介して接続されており、共通導波管4の一端に共通端子1、共軸導波管5の一端に共軸端子2が設けられている。また、テーパ状の中央導波管7の管壁には結合孔7a〜7dを介して分岐導波管6が周方向に90度の間隔で4本(それぞれを分岐導波管6a〜6dとする)接続され、分岐導波管6a〜6dの一端に分岐端子3(それぞれ分岐端子3a〜3dとする)が設けられている。なお、ここでは、共通導波管4と共軸導波管5は円形、分岐導波管6a〜6dは矩形からなるものについて示しており、分岐導波管6a〜6dの幅広面は管軸方向に平行になるように設けられている。
次に動作について説明する。共通端子1から2周波数帯の直交する2つの偏波が入力された場合、低周波数帯の1つの偏波は対向する2つの分岐端子3a,3c、直交するもう1つの偏波は、2つの分岐端子3a,3cと異なる対向する2つの分岐端子3b,3dに出力される。また、高周波数帯の2つの偏波が入力された場合は共軸端子2に出力される。このため、低周波数帯については、対向する2本の分岐端子ごとに合成・分離する回路、高周波数帯については直交する2つの偏波を分離する回路を設けることにより、2つの周波数帯の直交する2つの偏波が分離される。なお、ここでは、分岐端子を合成・分離する回路、高周波数帯の偏波を分離する回路はその図示を省略している。
従来の偏波分離回路では、中央導波管7にはテーパ状の構造が用いられている。低周波数帯において基本モードが遮断となるように共軸端子2の径を選定することにより、低周波数帯において共通端子1−分岐端子3a〜3d間の良好な基本モード伝送特性が実現されると共に、中央導波管7をテーパ状にすることにより、高周波数帯において共通端子1−共軸端子2間の良好な基本モード伝送特性が実現されている。
US2002/0187760A1、Dec.12、2002、"Symmetric orthomode coupler for cellular application"、TRW
従来の偏波分離回路では、2周波数帯の離幅が広い場合、低周波数帯において基本モード(TE11モード)が伝搬モードとなるように共通端子1の径を選定すると、高周波数帯では高次モードが伝搬モードとなる。このため、テーパ状の中央導波管7と分岐導波管6の接続部などで発生した不要な高次モードが、高周波数帯において共通端子1に伝送されてしまうという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高周波数帯における高次モード(TE11モードと結合する、一番低い次数の高次モードであるTM11モード)の共通端子への伝送を低減することのできる偏波分離回路を得ることを目的とする。
この発明に係る偏波分離回路は、管壁に第1及び第2の結合孔を有するテーパ状の中空の中央導波管と、中央導波管の広径端に一端を接続し、他端を低周波数帯と高周波数帯の直交する2つの偏波を伝送する共通端子とする共通導波管と、中央導波管の狭径端に一端を接続し、他端を高周波数帯の偏波を伝送する共軸端子とする共軸導波管と、中央導波管の第1の結合孔に一端を接続し、他端を低周波数帯の偏波を伝送する第1の矩形分岐端子とする第1の矩形分岐導波管と、中央導波管の第2の結合孔に一端を接続し、他端を第2の矩形分岐端子として、幅広面が中央導波管の管軸方向と交差する向きで設けられ、高周波数帯の高次モードを分離する第2の矩形分岐導波管とを備えたものである。
この発明の偏波分離回路は、中央導波管の第2の結合孔に一端を接続し、他端を第2の矩形分岐端子として、幅広面が中央導波管の管軸方向と交差する向きで設けられ、高周波数帯の高次モードを分離する第2の矩形分岐導波管を備えたので、高周波数帯における共通端子への不要な高次モードの伝送を低減でき、従って、所望のモードのみの良好な伝送特性を実現することができる。
この発明の実施の形態1による偏波分離回路の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による偏波分離回路の各モードの電界分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による偏波分離回路のTM11モードと第2の矩形分岐導波管との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による偏波分離回路の高周波数帯において、共軸端子から一つのTE11モードを入力したときに、共通端子に出力されるTE11モードとTM11モードの計算結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による偏波分離回路の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態3による偏波分離回路の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態4による偏波分離回路の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態4による偏波分離回路の効果の説明図である。 従来の偏波分離回路の構成を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による偏波分離回路の構成を示す斜視図である。
図1に示す偏波分離回路は、共通端子1、共軸端子2、第1の矩形分岐端子3a〜3d、共通導波管4、共軸導波管5、第1の矩形分岐導波管6a〜6d、中央導波管7、第2の矩形分岐端子(高次モード用分岐端子)8a〜8d、第2の矩形分岐導波管(高次モード用分岐導波管)9a〜9dを備えている。
共通導波管4と共軸導波管5がテーパ状の中央導波管7を介して接続されており、共通導波管4の一端に共通端子1、共軸導波管5の一端に共軸端子2が設けられている。また、テーパ状の中央導波管7の管壁には結合孔(第1の結合孔)7a1〜7d1を介して第1の矩形分岐導波管6a〜6dが周方向に90度の間隔で4本接続され、第1の矩形分岐導波管6a〜6dの一端に第1の矩形分岐端子3a〜3dが設けられている。なお、実施の形態1の第1の矩形分岐導波管6a〜6d及び第1の矩形分岐端子3a〜3dは、図9に示した構成の分岐導波管6a〜6d及び矩形分岐端子3a〜3dに相当する。さらに、テーパ状の中央導波管7の管壁には、上記の第1の矩形分岐導波管6a〜6dの設置側とは管軸方向の異なる側に結合孔(第2の結合孔)7a2〜7d2を介して第2の矩形分岐導波管9a〜9dが周方向に90度の間隔で4本接続され、一端に第2の矩形分岐端子8a〜8dが設けられている。なお、ここでは、共通導波管4と共軸導波管5は円形、第1の矩形分岐導波管6a〜6dと第2の矩形分岐導波管9a〜9dは矩形からなるものについて示しており、第1の矩形分岐導波管6a〜6dの幅広面は管軸方向に平行になるように、第2の矩形分岐導波管9a〜9dの幅広面は管軸方向と交差するように設けられている。また、第1の矩形分岐導波管6a〜6dと第2の矩形分岐導波管9a〜9dとは、中央導波管7のテーパ面に対して垂直となるよう設置されている。なお、第1、第2の結合孔7d1、7c2,7d2、第1の矩形分岐端子3d及び第1の矩形分岐導波管6dは図1では現れていない。
次に、実施の形態1の偏波分離回路の動作について説明する。共通端子1から2周波数帯の直交する2つの偏波(TE11モード)が入力された場合、低周波数帯の1つの偏波は対向する2つの第1の矩形分岐端子3a,3c、直交するもう1つの偏波は2つの第1の矩形分岐端子3a,3cと異なる対向する2つの第1の矩形分岐端子3b,3dに出力される。また、高周波数帯の2つの偏波(TE11モード)は共軸端子2に出力される。逆に、対向する2つの分岐端子ごとに、直交する偏波が入力された場合、2つの偏波は共通端子1から出力される。また、共軸端子2から高周波数帯の2つの偏波が入力された場合、共通端子1から出力される。
図2は、各モードの電界分布を示す図である。ここで、低周波数帯と高周波数帯の離幅が広く、低周波数帯で基本モード(TE11モード)が伝送するように共通端子1の円径を選定した場合に、高周波数帯において、高次モードであるTM11モードまでが伝搬モードとなる場合について考える。すなわち、高周波数帯では基本モードより高次の、TM01モード、TE21モード、TM11モードが伝搬モードとなることになる。
高周波数帯において、共軸端子2からTE11モードが入力された場合、第1の矩形分岐導波管6a〜6dが接続された不連続部などで発生した高次モードに結合して共通導波管4に伝送されることになる。ただし、各モードは異なる対称性を有しており、TE11モードと結合しやすい高次モードは同じ対称性となる(電気壁と磁気壁を有する)TM11モードのみである。
図3は、TM11モードと第2の矩形分岐導波管9a〜9dとの関係を示す図である。図3(a)に示すように、幅広面を管軸方向と交差するように配置したことにより、TM11モードは第2の矩形分岐導波管9aと9cに結合して第2の矩形分岐端子8aと8cに出力される。なお、図と直交する向きのTM11モードは第2の矩形分岐導波管9bと9dに結合して第2の矩形分岐端子8bと8dに出力される。このため、共通導波管4には伝送されないという効果が得られる。一方、基本モードであるTE11モードが結合する分岐導波管の位置はTM11モードが結合する位置と異なるため、TE11モードは第2の矩形分岐導波管9a〜9d(高次モード用分岐導波管)と結合しにくい。このため、基本モードであるTE11モードは第2の矩形分岐導波管9a〜9dの影響をほとんど受けずに共通導波管4に伝送される。また、低周波数帯の偏波については、第2の矩形分岐導波管9a〜9dでは遮断となるため、ほとんど影響を受けない。なお、第1の矩形分岐導波管6a〜6dには一般的に高周波数帯を遮断する低域通過フィルタが設けられるため、高周波数帯の偏波は第1の矩形分岐導波管6a〜6dには伝送されない。
なお、幅広面を管軸方向と平行となるように配置した場合、図3(b)に示すように幅の狭い面が管軸方向と交差する。このとき、TM11モードは第2の矩形分岐導波管9a〜9dのいずれにも結合しない。すなわち、第2の矩形分岐導波管9aと9cでは、導波管の幅が狭く遮断となるため結合せず、第2の矩形分岐導波管9bと9dでは、電界が生じにくいため結合しない。
このような点から、第2の矩形分岐導波管9a〜9dの幅広面を管軸方向と交差するように配置することにより、TM11モードは第2の矩形分岐導波管9a〜9dに結合して第2の矩形分岐端子8a〜8dから出力することができる。
図4は、高周波数帯において、共軸端子2から一つのTE11モードを入力したときに、共通端子1に出力されるTE11モードとTM11モードの計算結果を示す図である。電磁界計算により、本実施の形態の効果を確認した結果を示している。第1の矩形分岐導波管6a〜6dには高周波数帯の偏波を遮断するワッフルアイアン形低域通過フィルタを装荷し、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを設けない従来の構成と、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを設けた本実施の形態による構成について比較した。図において、結合量0dB付近の特性が、共軸導波管5からTE11モードを入力したときに共通導波管4から出力されるTE11モードの量を示し、結合量−20〜−30dB付近の特性が、共軸導波管5からTE11モードを入力したときに共通導波管4から出力されるTM11モードの量を示している。また、○が従来の構成の特性を示し、△が実施の形態1の構成の特性を示している。
図示のように、従来の構成では、TM11モードが−20dB程度出力されるのに対し、本発明による構成では、出力されるTM11モードは−26dB程度となり、6dB程度改善されることが確認できる(矢印100参照)。なお、低減したTM11モードの6dB分は、第2の矩形分岐導波管9a〜9dに出力される。また、このとき、共通端子1から出力されるTE11モードは第2の矩形分岐導波管9a〜9dの影響をほとんど受けないことも確認できる。
なお、図1では第1の矩形分岐導波管6a〜6dには低域通過フィルタを装荷しない構成について示したが、電磁界計算に示したように、ワッフルアイアン形低域通過フィルタやコルゲート形低域通過フィルタなどを装荷してもよい。
また、第1の矩形分岐導波管6a〜6dはテーパ状の中央導波管7の管壁に設けた場合について示したが、テーパ状の中央導波管7と共通導波管4の接続部をまたがるように設けてもよい。
さらに、第1の矩形分岐導波管6a〜6dや第2の矩形分岐導波管9a〜9dの接続部にはアイリスや他の整合素子を設けてもよい。
なお、上記例では、第2の矩形分岐導波管9a〜9dは中央導波管7の周方向に90度の間隔で4本設けた場合について示したが、90度の間隔で2本(第2の矩形分岐導波管9a,9bのみ)にしてもよい。このように第2の矩形分岐導波管9a,9bを2本にした場合は、加工がより容易になりコストが低減されるという効果も有する。また、90度の間隔で第2の矩形分岐導波管を3本設けるという構成であってもよい。
また、上記例では、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを中央導波管7の共軸導波管5側に設けたが、共通導波管4側に設けてもよい。
以上説明したように、実施の形態1の偏波分離回路によれば、管壁に第1及び第2の結合孔を有するテーパ状の中空の中央導波管と、中央導波管の広径端に一端を接続し、他端を低周波数帯と高周波数帯の直交する2つの偏波を伝送する共通端子とする共通導波管と、中央導波管の狭径端に一端を接続し、他端を高周波数帯の偏波を伝送する共軸端子とする共軸導波管と、中央導波管の第1の結合孔に一端を接続し、他端を低周波数帯の偏波を伝送する第1の矩形分岐端子とする第1の矩形分岐導波管と、中央導波管の第2の結合孔に一端を接続し、他端を第2の矩形分岐端子として、幅広面が管軸方向と交差する向きで設けられ、高周波数帯の高次モードを分離する第2の矩形分岐導波管とを備えたので、高周波数帯における共通端子への不要な高次モードの伝送を低減でき、従って、所望のモードのみの良好な伝送特性を実現することができる。
また、実施の形態1の偏波分離回路によれば、第1の矩形分岐導波管は中央導波管の共通導波管側に位置し、第2の矩形分岐導波管は中央導波管の共軸導波管側に位置するようにしたので、確実に高次モードの共通端子への伝送を低減することができる。
また、実施の形態1の偏波分離回路によれば、第2の矩形分岐導波管は、中央導波管の周方向に90度の間隔で複数本設けられたので、高周波数帯における共通端子への不要な高次モードの伝送を低減でき、従って、所望のモードのみの良好な伝送特性を実現することができる。
また、実施の形態1の偏波分離回路によれば、第2の矩形分岐導波管は、4本または2本設けられたので、対称な構成で、より高周波数帯における共通端子への不要な高次モードの伝送を低減することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係わる偏波分離回路の構成を示す断面図である。
実施の形態2の偏波分離回路は、実施の形態1と同様に、共通端子1、共軸端子2、第1の矩形分岐端子3a〜3d、共通導波管4、共軸導波管5、第1の矩形分岐導波管6a〜6d、中央導波管7、第2の矩形分岐端子8a〜8d、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを備えていると共に、第2の矩形分岐導波管9a〜9dに無反射終端器10a〜10dを備えている。無反射終端器10a〜10dは、高周波数帯の高次モードを吸収する終端器であり、第2の矩形分岐導波管9a〜9d内に設けられ、第2の矩形分岐端子8a〜8dに接続されている。その他の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。なお、図5では、第1、第2の結合孔7b1,7d1、7b2,7d2、第1の矩形分岐端子3b,3d、第1の矩形分岐導波管6b,6d、第2の矩形分岐端子8b,8d、第2の矩形分岐導波管9b,9d、無反射終端器10b,10dは現れていない。
実施の形態2に係わる偏波分離回路の基本的な動作は、実施の形態1に係わる偏波分離回路の動作と同様であるためここでの動作説明は省略する。ただし、実施の形態2では、無反射終端器10a〜10dによって第2の矩形分岐導波管9a〜9dの高周波数帯の高次モードが吸収される。
以上説明したように、実施の形態2の偏波分離回路によれば、第2の矩形分岐導波管は、高周波数帯の高次モードを吸収する無反射終端器を備えたので、実施の形態1と同様の効果を有すると共に、不要な高次モードは無反射終端器によって吸収されるため、第2の矩形分岐端子ごとに設ける分離・合成する回路が不要となるという効果が得られる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係わる偏波分離回路の構成を示す断面図である。
実施の形態3の偏波分離回路は、実施の形態1と同様に、共通端子1、共軸端子2、第1の矩形分岐端子3a〜3d、共通導波管4、共軸導波管5、第1の矩形分岐導波管6a〜6d、中央導波管7、第2の矩形分岐端子8a〜8d、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを備えていると共に、第2の矩形分岐導波管9a〜9dに高域通過フィルタ11a〜11dを備えている。高域通過フィルタ11a〜11dは、第2の矩形分岐導波管9a〜9d内に設けられ、第2の矩形分岐端子8a〜8dに接続されている。その他の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。なお、図6では、第1、第2の結合孔7b1,7d1、7b2,7d2、第1の矩形分岐端子3b,3d、第1の矩形分岐導波管6b,6d、第2の矩形分岐端子8b,8d、第2の矩形分岐導波管9b,9d、高域通過フィルタ11b,11dは現れていない。
実施の形態3に係わる偏波分離回路の基本的な動作は、実施の形態1に係わる偏波分離回路の動作と同様であるためここでの動作説明を省略する。ただし、実施の形態3では、高域通過フィルタ11a〜11dによって、第2の矩形分岐導波管9a〜9dに漏れこむ低周波数帯の信号を遮断する。すなわち、低周波数帯の偏波のカットオフ周波数近傍では、第2の矩形分岐端子8a〜8dに対して信号が多少漏れこむ可能性がある。実施の形態3では第2の矩形分岐導波管9a〜9dに高域通過フィルタ11a〜11dが設けられているため、低周波数帯でより確実な遮断を行うことができ、従って、低周波数帯の偏波に対する影響を低減することができる。
以上説明したように、実施の形態3の偏波分離回路によれば、第2の矩形分岐導波管は、高域通過フィルタを備えたので、実施の形態1と同様の効果を有すると共に、低周波数帯の偏波に対する影響をさらに低減することができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係わる偏波分離回路の構成を示す断面図である。
実施の形態4の偏波分離回路は、実施の形態1と同様に、共通端子1、共軸端子2、第1の矩形分岐端子3a〜3d、共通導波管4、共軸導波管5、第1の矩形分岐導波管6a〜6d、中央導波管7、第2の矩形分岐端子8a〜8d、第2の矩形分岐導波管9a〜9dを備えている。ここで、基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、実施の形態4の第2の矩形分岐導波管9a〜9dは、中央導波管7のテーパ角度よりも深く共軸導波管5側に傾けて設けられている。なお、図7では、第1、第2の結合孔7b1,7d1、7b2,7d2、第1の矩形分岐端子3b,3d、第1の矩形分岐導波管6b,6d、第2の矩形分岐端子8b,8d、第2の矩形分岐導波管9b,9dは現れていない。
実施の形態4に係わる偏波分離回路の基本的な動作は、実施の形態1に係わる偏波分離回路の動作と同様であるためここでの動作説明は省略する。ただし、実施の形態4では、第2の矩形分岐導波管9a〜9dが中央導波管7のテーパ角度よりも深く傾けて設置されているため、中央導波管7と第2の矩形分岐端子8a〜8dとのモードの変換が円滑に行われる。
図8は、中央導波管7と第2の矩形分岐導波管9a〜9dの接続部分における電界の向きを比較して示す図であり、(a)はテーパ面に対して垂直に第2の矩形分岐導波管9a〜9dを設けた場合、(b)は実施の形態4のテーパ面に対して傾けて第2の矩形分岐導波管9a〜9dを設けた場合である。
図中の矢印が電界の向きを示しており、(a)に示す構成に比べ、テーパ角を深くした(b)の構成の方が、中央導波管7と第2の矩形分岐導波管9a〜9dと接続部における電界の向きの変化が小さいことが分かる(太線矢印参照)。従って、モードの変換が円滑に行われ、結合が大きくなる効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態4の偏波分離回路によれば、第2の矩形分岐導波管は、中央導波管のテーパ角度よりも深く共軸導波管側に傾けて設けられたので、実施の形態1と同様の効果を有すると共に、よりTM11モードの結合が大きくなり、共通導波管に伝送されるTM11モードをさらに低減することができる効果がある。
なお、実施の形態4に係わる偏波分離回路に、実施の形態2に係わる無反射終端器を適用しても、実施の形態2と同様に、不要な高次モードは、無反射終端器によって吸収され、分離・合成する回路が不要となるという効果も有する。
また、実施の形態4に係わる偏波分離回路に、実施の形態3に係わる高域通過フィルタを適用しても、実施の形態3と同様に、高域通過フィルタにより、低周波数帯の偏波に対する影響をさらに低減することができるという効果も有する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 共通端子、2 共軸端子、3a〜3d 第1の矩形分岐端子、4 共通導波管、5 共軸導波管、6a〜6d 第1の矩形分岐導波管、7 中央導波管、7a1〜7d1 第1の結合孔、7a2〜7d2 第2の結合孔、8a〜8d 第2の矩形分岐端子、9a〜9d 第2の矩形分岐導波管、10a〜10d 無反射終端器、11a〜11d 高域通過フィルタ。

Claims (7)

  1. 管壁に第1及び第2の結合孔を有するテーパ状の中空の中央導波管と、
    前記中央導波管の広径端に一端を接続し、他端を低周波数帯と高周波数帯の直交する2つの偏波を伝送する共通端子とする共通導波管と、
    前記中央導波管の狭径端に一端を接続し、他端を高周波数帯の偏波を伝送する共軸端子とする共軸導波管と、
    前記中央導波管の前記第1の結合孔に一端を接続し、他端を低周波数帯の偏波を伝送する第1の矩形分岐端子とする第1の矩形分岐導波管と、
    前記中央導波管の前記第2の結合孔に一端を接続し、他端を第2の矩形分岐端子として、幅広面が前記中央導波管の管軸方向と交差する向きで設けられ、前記高周波数帯の高次モードを分離する第2の矩形分岐導波管とを備えたことを特徴とする偏波分離回路。
  2. 前記第1の矩形分岐導波管は前記中央導波管の前記共通導波管側に位置し、前記第2の矩形分岐導波管は前記中央導波管の前記共軸導波管側に位置することを特徴とする請求項1記載の偏波分離回路。
  3. 前記第2の矩形分岐導波管は、前記中央導波管の周方向に90度の間隔で複数本設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏波分離回路。
  4. 前記第2の矩形分岐導波管は、4本または2本設けられたことを特徴とする請求項3記載の偏波分離回路。
  5. 前記第2の矩形分岐導波管は、前記高周波数帯の高次モードを吸収する無反射終端器を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  6. 前記第2の矩形分岐導波管は、高域通過フィルタを備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  7. 前記第2の矩形分岐導波管は、前記中央導波管のテーパ角度よりも深く前記共軸導波管側に傾けて設けられたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
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