JP7012910B2 - 偏分波器 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、VHF(Very High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯、マイクロ波帯及びミリ波帯などの周波数帯において複数の偏波を分離する偏分波器に関するものである。
衛星通信システムなどの無線通信システムでは、周波数の有効利用を目的として互いに直交する複数の偏波が使用されており、当該複数の偏波を分離するための偏分波器(Ortho-Mode-Transducer,OMT)が必要である。この種の偏分波器は、たとえば、下記の非特許文献1に開示されている。
非特許文献1には、一端に短絡端を有するとともに他端に入出力端子を有する円形導波管と、当該短絡端近傍における円形導波管の側壁から互いに逆方向へ分岐するように延在する2本の矩形導波管とを備えたT分岐形偏分波器(T-junction Ortho-Mode-Transducer)が開示されている。当該2本の矩形導波管のうちの第1の矩形導波管の広壁面は、円形導波管の管軸方向と平行となるように配置されており、当該2本の矩形導波管のうちの第2の矩形導波管の広壁面は、円形導波管の管軸方向と直交するように配置されている。このようなT分岐形偏分波器は、円形導波管の入出力端子から入力された互いに直交する2つの直線偏波を分離し、当該2つの直線偏波の一方を第1の矩形導波管の分岐端子から出力し、当該2つの直線偏波の他方を第2の矩形導波管の分岐端子から出力する。
Hidenori YUKAWA, Yu USHIJIMA, Motomi ABE, Takeshi OSHIMA, Naofumi YONEDA, and Moriyasu MIYAZAKI, "Metal 3D-Printed T-Junction Ortho-Mode-Transducer with an Offset Stepped Post", IEICE Transactions on Electronics, Vol. E102-C, No. 1, pp. 56-63, January 2019.(たとえば、図3(a)~(c)参照)
非特許文献1に開示されている従来のT分岐形偏分波器では、第1及び第2の矩形導波管の分岐端子間の相互の影響を低減させて良好な偏分波特性を得るために、第1の矩形導波管の広壁面は、円形導波管の管軸方向と平行となるように配置され、第2の矩形導波管の広壁面は、円形導波管の管軸方向と直交するように配置される。このように従来のT分岐形偏分波器は、円形導波管の管軸に関して幾何学的に非対称な構成を有しているので、第1及び第2の矩形導波管の分岐端子から出力される偏波信号の周波数特性が異なるものとなる。このことが偏分波特性の向上の妨げとなるという課題がある。
上記に鑑みて本発明の目的は、分離された偏波信号の周波数特性を同じにすることができ、優れた偏分波特性を実現する偏分波器を提供することである。
本発明の一態様による偏分波器は、電磁波を伝播する導波管からなり、当該導波管の管軸方向における一端に設けられた短絡端、及び、当該導波管の当該管軸方向における他端に設けられた入出力端子を有するとともに、前記短絡端と前記入出力端子との間で互いに直交する第1の偏波成分及び第2の偏波成分を伝搬させる導波空間を有する共通導波管と、互いに対向する一対の広壁面及び互いに対向する一対の狭壁面を有し、前記共通導波管の側壁に接続されて前記管軸方向と直交する第1の方向に延在する第1の矩形導波管と、互いに対向する一対の広壁面及び互いに対向する一対の狭壁面を有し、前記共通導波管の側壁に接続されて前記管軸方向と直交する第2の方向に延在する第2の矩形導波管とを備え、前記短絡端は、前記管軸方向と直交する面を形成する基端部を有し、前記第1の矩形導波管の当該一対の広壁面は、前記第1の方向とは垂直な面において前記基端部に対して45度の角度で傾斜し、前記第2の矩形導波管の当該一対の広壁面は、前記第2の方向とは垂直な面において前記基端部に対して45度の角度で傾斜していることを特徴とする。
本発明の一態様による偏分波器は、第1及び第2の矩形導波管の入出力端子からそれぞれ出力される偏波信号の周波数特性を同じにすることができる構成を有しているので、優れた偏分波特性を実現することができる。
本発明に係る実施の形態1の偏分波器の概略構成を示す斜視図である。 図1に示される偏分波器の正面図である。 図1に示される偏分波器の底面図である。 図4Aは、図1に示される偏分波器の右側面図であり、図4Bは、図1に示される偏分波器の左側面図である。 実施の形態1の矩形導波管に入力される直線偏波信号の電界を概念的に示す説明図である。 実施の形態1の偏分波器の内部を伝搬する偏波信号成分を表す説明図である。 実施の形態1の偏分波器の内部を伝搬する偏波信号成分を表す説明図である。 実施の形態1の共通導波管から出力される偏波信号を概念的に示す説明図である。 実施の形態1の矩形導波管に入力される直線偏波信号の電界を概念的に示す説明図である。 実施の形態1の偏分波器の内部を伝搬する偏波信号成分を表す説明図である。 実施の形態1の偏分波器の内部を伝搬する偏波信号成分を表す説明図である。 実施の形態1の共通導波管から出力される偏波信号を概念的に示す説明図である。 実施の形態1の共通導波管から出力される2つの偏波信号を概念的に示す説明図である。 実施の形態1の変形例である偏分波器の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態2の偏分波器の概略構成を示す斜視図である。 図15に示される偏分波器の右側面図である。 図15に示される偏分波器の背面図である。 図15に示される偏分波器の底面図である。 実施の形態1の共通導波管から出力される2つの直線偏波信号を概念的に示す説明図である。 本発明に係る実施の形態3の偏分波器の概略構成を示す斜視図である。 図21Aは、図20に示される偏分波器の右側面図であり、図21Bは、図20に示される偏分波器の左側面図である。 図22A及び図22Bは、実施の形態3の短絡端の構成を概略的に示す図である。 図23A及び図23Bは、実施の形態3の第1変形例における短絡端の構成を概略的に示す図である。 図24A及び図24Bは、実施の形態3の第2変形例における短絡端の構成を概略的に示す図である。 図25A及び図25Bは、実施の形態3の第3変形例における短絡端の構成を概略的に示す図である。 本発明に係る実施の形態4の偏分波器の概略構成を示す斜視図である。 図26に示される偏分波器の背面図である。 実施の形態4の第1変形例の偏分波器の背面図である。 図29A及び図29Bは、実施の形態4の第2変形例の偏分波器の概略構成を示す斜視図である。 実施の形態4の第2変形例の偏分波器についての反射特性の計算例を示すグラフである。 実施の形態4の第2変形例の偏分波器についての偏波間アイソレーション特性の計算例を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る種々の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面全体において同一符号を付された構成要素は、同一構成及び同一機能を有するものとする。また図面に示されるX軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の偏分波器1の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示される偏分波器の正面図であり、図3は、図1に示される偏分波器の底面図であり、図4Aは、図1に示される偏分波器の右側面図であり、図4Bは、図1に示される偏分波器の左側面図である。
図1に示されるように本実施の形態の偏分波器1は、共通導波管10と、共通導波管10の側壁から分岐する矩形導波管20,30とを備えて構成されている。共通導波管10は、Z軸方向に平行な管軸Axをもつ円形導波管からなり、管軸方向一端に設けられた短絡端10qと、管軸方向他端に設けられた開放端である入出力端子10pと、短絡端10qと入出力端子10pとの間で互いに直交する2つの偏波成分(第1及び第2の偏波成分)からなる電磁波を管軸方向に伝搬させる導波空間10hとを有している。本実施の形態の共通導波管10は、主にTE11モードを伝搬させることができる。
短絡端10qは、管軸Axと直交する平面を形成する環状の基端部10qbと、この基端部10qbから入出力端子10pに向けて突出する突起部10qcとを有している。図1~図4に示されるように突起部10qcは、管軸Axに関して幾何学的に対称な円錐台形状を有し、突起部10qcの先端部分の位置は管軸Axと一致する。本実施の形態の突起部10qcは、基端部10qbから入出力端子10pに向かうに従って連続的に変化する断面を有しているが、これに限定されるものではない。基端部10qbから入出力端子10pに向かうに従って段階的に変化する断面を有するように突起部10qcの形状が変更されてもよい。
一方、矩形導波管(第1の矩形導波管)20は、図1~図3及び図4Bに示されるように、互いに対向する一対の広壁面と、互いに対向する一対の狭壁面とからなる内壁面を有している。ここで、広壁面とは、図4Bに示されるように矩形導波管20の矩形断面の長辺を形成している内壁面を意味し、狭壁面とは、その矩形断面の短辺を形成している内壁面を意味する。また矩形導波管20は、共通導波管10の短絡端10qの近傍にて共通導波管10の側壁からY軸負方向(第1の方向)に延在するように配置されている。矩形導波管20の内部の導波空間20hは、結合孔を介して共通導波管10の導波空間10hと連通している。矩形導波管20の一端には、入出力端子(分岐端子)20pが設けられている。
矩形導波管(第2の矩形導波管)30は、矩形導波管20と同一の導波路構造を有している。図1~図3及び図4Aに示されるように、矩形導波管30は、互いに対向する一対の広壁面と、互いに対向する一対の狭壁面とからなる内壁面を有している。ここで、広壁面とは、図4Aに示されるように矩形導波管30の矩形断面の長辺を形成している内壁面を意味し、狭壁面とは、その矩形断面の短辺を形成している内壁面を意味する。また矩形導波管30は、共通導波管10の短絡端10qの近傍にて共通導波管10の側壁からY軸正方向(第2の方向)に延在するように配置されている。矩形導波管30の内部の導波空間30hは、結合孔を介して共通導波管10の導波空間10hと連通している。矩形導波管30の一端には、入出力端子(分岐端子)30pが設けられている。
図2,図4A及び図4Bに示されるように短絡端10qの突起部10qcは、矩形導波管20と共通導波管10との間に形成された結合孔と対向し、矩形導波管30と共通導波管10との間に形成された結合孔とも対向している。このような突起部10qcは、矩形導波管20,30間の信号伝搬を遮断する機能を果たすことができる。
上記した矩形導波管20,30は、共通導波管10の管軸方向とは垂直な面において互いに逆方向(Y軸負方向及びY軸正方向)にそれぞれ延在し、かつ管軸Axに関して幾何学的に対称となるように配置されている。図4Aに示されるように矩形導波管30の広壁面は、X-Z平面において短絡端10qの基端部10qbに対して反時計回りでθ1=45°の角度にて傾斜している。一方、図4Bに示されるように矩形導波管20の広壁面は、X-Z平面において短絡端10qの基端部10qbに対して時計回りでθ2=45°の角度にて傾斜している。
このような偏分波器1は、金属合金材料を加工し溶接することにより作製されればよい。あるいは、偏分波器1は、金属3Dプリンタを用いてアルミ合金(AlSi10Mg)などの金属粉末を積層造形することにより共通導波管10及び矩形導波管20,30を一体的に形成することにより作製されてもよい。たとえば、金属3Dプリンタの方式としては、レーザ焼結法(Selective Laser Sintering,SLS)、直接金属レーザ焼結法(Direct Metal Laser Sintering,DMLS)、レーザ溶融法(Selective Laser Melting,SLM)、電子ビーム溶解法(Electron Beam Melting,EBM)またはレーザ直接積層法(Laser Engineering Net Shaping,LENS)が使用可能である。なお、後述する実施の形態2~4及びこれらの変形例も、偏分波器1と同様の方法で作製可能である。
金属3Dプリンタを用いる場合、設計データに従って金属合金材料を1層ずつ積層することで偏分波器1が造形されるので、その積層方向とは垂直な平面状の板を造形することが難しい。上記のとおり、非特許文献1に開示されている従来のT分岐形偏分波器は、円形導波管の側壁から互いに逆方向へ分岐するように延在する2本の矩形導波管を有し、これら2本の矩形導波管は、いずれも円形導波管の管軸方向とは垂直な壁面を有している。このため、金属3Dプリンタを用いてそれら矩形導波管の壁面を積層造形する場合には、円形導波管の管軸方向を積層方向から所定角度(たとえば45度)傾斜させなければならないが、これは円形導波管の造形精度の低下、あるいは積層面積の増大による高コスト化を生じさせるおそれがある。これに対し、本実施の形態の偏分波器1の場合、図4A及び図4Bに示されるように、矩形導波管20,30の広壁面は共通導波管10の管軸方向に対して45度で傾斜しているので、金属3Dプリンタは、共通導波管10の管軸方向に沿って金属合金材料を積層造形することができる。これにより、共通導波管10の造形精度の向上及び偏分波器1の低コスト化を実現することができる。
次に、図5~図13を参照しつつ実施の形態1の偏分波器1の動作について説明する。
先ず、矩形導波管30の入出力端子30pに直線偏波信号が入力される場合の動作を以下に説明する。図5は、矩形導波管30の入出力端子30pに入力された直線偏波信号の電界E1を概念的に示す図である。この電界E1は、互いに直交する2つの電界成分E1x,E1zのベクトル和として考えることができる。このとき、電界成分E1xは、図6に示されるように矩形導波管30の入出力端子30pから共通導波管10の入出力端子10pに伝搬する際に電界成分E2xに変換される。突起部10qcは、矩形導波管20,30間の電界成分E1xの伝搬を遮断するので、矩形導波管30から矩形導波管20へ漏れる電界成分の量は非常に小さなものとすることができる。
一方、電界成分E1zは、図7に示されるように矩形導波管30の入出力端子30pから共通導波管10の入出力端子10pに伝搬する際に電界成分E2yに変換される。突起部10qcは、矩形導波管20,30間の電界成分E1zの伝搬を遮断するので、矩形導波管30から矩形導波管20へ漏れる電界成分の量は非常に小さなものとすることができる。図8に示されるように共通導波管10の入出力端子10pから出力される信号は、電界成分E2x,E2yのベクトル和である電界E2を有する偏波信号となる。
次に、矩形導波管20の入出力端子20pに直線偏波信号が入力される場合の動作を以下に説明する。図9は、矩形導波管20の入出力端子20pに入力された直線偏波信号の電界E3を概念的に示す図である。この電界E3は、互いに直交する2つの電界成分E3x,E3zのベクトル和として考えることができる。このとき、電界成分E3xは、図10に示されるように矩形導波管20の入出力端子20pから共通導波管10の入出力端子10pに伝搬する際に電界成分E4xに変換される。突起部10qcは、矩形導波管20,30間の電界成分E4xの伝搬を遮断するので、矩形導波管20から矩形導波管30へ漏れる電界成分の量は非常に小さなものとすることができる。
一方、電界成分E3zは、図11に示されるように矩形導波管20の入出力端子20pから共通導波管10の入出力端子10pに伝搬する際に電界成分E4yに変換される。突起部10qcは、矩形導波管20,30間の電界成分E4yの伝搬を遮断するので、矩形導波管20から矩形導波管30へ漏れる電界成分の量は非常に小さなものとすることができる。図12に示されるように共通導波管10の入出力端子10pから出力される信号は、電界成分E4x,E4yのベクトル和である電界E4を有する偏波信号となる。
したがって、入出力端子20p,30pにそれぞれ直線偏波信号が入力された場合には、図13に示されるように共通導波管10の入出力端子10pは、図8に示した電界E2を有する偏波信号と、図12に示した電界E4を有する偏波信号とを出力することができる。これら直線偏波信号は互いに直交する。言い換えると、共通導波管10の入出力端子10pから互いに直交する偏波信号を含む電磁波が入力された場合には、偏分波器1は、これら偏波信号を分離して、当該偏波信号の一方を矩形導波管20の入出力端子20pから出力することができ、当該偏波信号の他方を矩形導波管30の入出力端子30pから出力することができる。
以上に説明したとおり、非特許文献1に開示されている従来のT分岐形偏分波器とは異なり、実施の形態1の偏分波器1は、矩形導波管20,30の入出力端子20p,30pからそれぞれ出力される偏波信号の周波数特性を同じにすることができる構成を有している。このため、優れた偏分波特性(たとえば、入出力端子間アイソレーション特性、偏波間アイソレーション特性及び反射特性)を実現することができる。
非特許文献1に開示されている従来のT分岐形偏分波器は、円形導波管の側壁から分岐する2本の矩形導波管を有するが、非対称な構造を有している。このため、2本の矩形導波管のうちの一方の矩形導波管から出力される偏波信号の周波数特性を最適化すると、他方の矩形導波管から出力される偏波信号の周波数特性が劣化してしまう。また一方の矩形導波管と円形導波管との間の整合が良好にされると、他方の矩形導波管と円形導波管との間の整合がずれるという課題がある。これに対し、本実施の形態の場合、図1~図3及び図4A,4Bに示したとおり、矩形導波管20,30は、共通導波管10の管軸方向とは垂直な面において互いに逆方向にそれぞれ延在し、かつ管軸Axに関して幾何学的に対称となるように配置されているので、偏分波器1は、管軸方向を含むX-Z平面に関して幾何学的に対称な構造を有している。このため、従来のT分岐形偏分波器と比べると、矩形導波管20,30と共通導波管10との間の整合を容易に調整することができる。
図14は、実施の形態1の変形例である偏分波器1Aの概略構成を示すブロック図である。図14に示されるように偏分波器1Aは、実施の形態1の偏分波器1の入出力端子20p,30pに90度ハイブリッドカプラ9が接続された構成を有している。90度ハイブリッドカプラ9は4つの入出力端子9a,9b,9c,9dを有し、入出力端子9a,9bはそれぞれ偏分波器1の入出力端子20p,30pと結合されている。入出力端子9c,9dのいずれか一方に偏波信号(たとえばTE10モード)が入力されると、90度ハイブリッドカプラ9は、互いに90度の位相差を有する偏波信号を入出力端子9a,9bから入出力端子30p,20pに出力する。入出力端子9cに偏波信号が入力される場合には、偏分波器1は入出力端子10pから右旋円偏波を出力することができ、入出力端子9dに偏波信号が入力される場合には、偏分波器1は入出力端子10pから左旋円偏波を出力することができる。よって偏分波器1Aは、円偏波分離器として動作することができる。なお、たとえば、90度ハイブリッドカプラ9の入出力端子9cを信号送信用の端子として利用し、90度ハイブリッドカプラ9の入出力端子9dを信号受信用の端子として利用することが可能である、
90度ハイブリッドカプラ9は、幾何学的に対称な構造を有するように構成可能であるので、偏分波器1Aは全体として幾何学的に対称な構造を有するように構成可能である。したがって、偏分波器1Aは優れた偏分波特性を有することができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図15は、本発明に係る実施の形態2の偏分波器2の概略構成を示す斜視図である。また、図16は、図15に示される偏分波器2の右側面図であり、図17は、図15に示される偏分波器2の背面図であり、図18は、図15に示される偏分波器2の底面図である。
図15に示されるように実施の形態2の偏分波器2は、実施の形態1の偏分波器1と同様に、共通導波管10と、共通導波管10の側壁から分岐する矩形導波管20,30とを備えて構成されている。偏分波器2の構成は、共通導波管10と矩形導波管20との間の接続形態を除いて、実施の形態1の偏分波器1の構成と同じである。
本実施の形態では、矩形導波管20は、共通導波管10の短絡端10qの近傍にて共通導波管10の側壁からX軸負方向(第1の方向)に延在するように配置されており、矩形導波管30は、短絡端10qの近傍にて共通導波管10の側壁からY軸正方向(第2の方向)に延在するように配置されている。矩形導波管20の内部の導波空間20hは、結合孔を介して共通導波管10の導波空間10hと連通している。
また図16及び図17に示されるように短絡端10qの突起部10qcは、矩形導波管20と共通導波管10との間に形成された結合孔と対向し、矩形導波管30と共通導波管10との間に形成された結合孔とも対向している。このような突起部10qcは、矩形導波管20,30間の信号伝搬を遮断する機能を果たすことができる。
矩形導波管20,30は、図18に示されるように、共通導波管10の管軸方向と直交する面において互いに直交する方向(X軸負方向及びY軸正方向)にそれぞれ延在している。図16に示される矩形導波管20の断面形状は、図17に示される矩形導波管30の断面形状と一致する。図16に示されるように矩形導波管30の広壁面は、X-Z平面において短絡端10qの基端部10qbに対して反時計回りでθ1=45°の角度にて傾斜している。一方、図17に示されるように矩形導波管20の広壁面は、Y-Z平面において短絡端10qの基端部10qbに対して反時計回りでθ3=45°の角度にて傾斜している。
実施の形態1の場合と同様に偏分波器2の矩形導波管20,30の入出力端子20p,30pにそれぞれ直線偏波信号が入力された場合には、図19に示されるように共通導波管10の入出力端子10pは、電界E2を有する偏波信号と、電界E5を有する偏波信号とを出力することができる。これら偏波信号は互いに直交する。言い換えると、共通導波管10の入出力端子10pから互いに直交する偏波信号を含む電磁波が入力された場合には、偏分波器2は、これら偏波信号を分離して、当該偏波信号の一方を矩形導波管20の入出力端子20pから出力することができ、当該偏波信号の他方を矩形導波管30の入出力端子30pから出力することができる。
以上に説明したとおり、実施の形態1の偏分波器1と同様に、実施の形態2の偏分波器2も、矩形導波管20,30の入出力端子20p,30pからそれぞれ出力される偏波信号の周波数特性を同じにすることができる構成を有している。このため、優れた偏分波特性を実現することができる。また、実施の形態1と比べると、矩形導波管20,30は互いに近い位置に配置されるので、偏分波器2の寸法を小さくすることができる。
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。図20は、本発明に係る実施の形態3の偏分波器3の概略構成を示す斜視図である。また、図21Aは、図20に示される偏分波器3の右側面図であり、図21Bは、図20に示される偏分波器3の左側面図である。
図20に示されるように実施の形態3の偏分波器3は、共通導波管11と、共通導波管11の側壁から分岐する矩形導波管20,30とを備えて構成されている。偏分波器3の構成は、実施の形態1の共通導波管10に代えて図20の共通導波管11を有する点を除けば、実施の形態1の偏分波器1の構成と同じである。
共通導波管11は、Z軸方向に平行な管軸Axをもつ円形導波管からなり、管軸方向一端に設けられた短絡端11qと、管軸方向他端に設けられた開放端である入出力端子11pと、短絡端11qと入出力端子11pとの間で互いに直交する2つの偏波成分(第1及び第2の偏波成分)からなる電磁波を管軸方向に伝搬させる導波空間11hとを有している。本実施の形態の共通導波管11は、主にTE11モードを伝搬させることができる。
短絡端11qは、管軸Axと直交する平面を形成する環状の基端部11qbと、この基端部11qbから入出力端子11pに向けて突出する突起部11qcとを有する。突起部11qcは、管軸Axから偏心した楕円錐台形状を有している。図21A及び図21Bに示されるように突起部11qcは、矩形導波管20と共通導波管11との間に形成された結合孔と対向し、矩形導波管30と共通導波管11との間に形成された結合孔とも対向する。
図22A及び図22Bに示されるように突起部11qcは、自己の本体部分の上に楕円柱状の先端部分11qtを有し、先端部分11qtは、共通導波管11の管軸Axからオフセット(偏心)した位置に配置されている。このような先端部分11qtにより、矩形導波管20,30間の信号伝搬を遮断させる効果が向上するので、偏分波特性の向上が可能となる。なお、楕円柱状の先端部分11qtに代えて円柱状の先端部分が設けられてもよい。
本実施の形態の突起部11qcは、図22Aに示されるように、基端部11qbから入出力端子11pに向かうに従って直線状に変化する傾斜部分を有しているが、これに限定されるものではない。基端部11qbから入出力端子11pに向かうに従って曲線状に変化する傾斜部分を有するように突起部11qcの形状が変更されてもよい。図23A及び図23Bは、実施の形態3の第1変形例の共通導波管11Aにおける短絡端11uの構成を概略的に示す図である。図23A及び図23Bに示されるように、短絡端11uは、管軸Axと直交する平面を形成する環状の基端部11ubと、この基端部11ubから共通導波管11Aの入出力端子に向けて突出する突起部11ucとを有する。この突起部11ucは、自己の本体部分の上に楕円柱状の先端部分11utを有し、基端部11ubから共通導波管11Aの入出力端子に向かうに従って曲線状に変化する傾斜部分を有している。
また、本実施の形態の突起部11qcは、図22Aに示されるように、基端部11qbから入出力端子11pに向かうに従って連続的に変化する断面を有しているが、これに限定されるものではない。基端部11qbから入出力端子11pに向かうに従って段階的に変化する断面を有するように突起部11qcの形状が変更されてもよい。図24A及び図24Bは、実施の形態3の第2変形例の共通導波管11Bにおける短絡端11sの構成を概略的に示す図である。図24A及び図24Bに示されるように、短絡端11sは、管軸Axと直交する平面を形成する環状の基端部11sbと、この基端部11sbから共通導波管11Bの入出力端子に向けて突出する突起部11scとを有する。この突起部11scは、自己の本体部分の上に楕円柱状の先端部分11stを有し、基端部11sbから共通導波管11Bの入出力端子に向かうに従って段階的に変化する断面を有している。
また、図25A及び図25Bは、実施の形態3の第3変形例の共通導波管11Cにおける短絡端11vの構成を概略的に示す図である。図25A及び図25Bに示されるように、短絡端11vは、管軸Axと直交する平面を形成する環状の基端部11vbと、この基端部11vbから共通導波管11Cの入出力端子に向けて突出する四角錐台形状の突起部11vcとを有する。この突起部11vcは、自己の本体部分の上に四角柱状の先端部分11vtを有している。なお、図25Aの例では、基端部11vbから共通導波管11Cの入出力端子に向かうに従って連続的に変化する断面を有しているが、これに限定されるものではない。基端部11vbから共通導波管11Cの入出力端子に向かうに従って段階的に変化する断面を有するように突起部11vcの形状が変更されてもよい。
以上に説明したように実施の形態3では、偏分波器3の突起部11qcは先端部分11qtを有し、先端部分11qtは、共通導波管11の管軸Axからオフセット(偏心)した位置に配置されている。このような先端部分11qtにより、矩形導波管20,30間の信号伝搬を遮断させる効果が向上するので、偏分波特性の向上が可能となる。
実施の形態4.
次に、本発明に係る実施の形態4について説明する。図26は、本発明に係る実施の形態4の偏分波器4の概略構成を示す斜視図である。図27は、図26に示される偏分波器4の背面図である。
図26に示されるように本実施の形態の偏分波器4は、共通導波管12と、共通導波管12の側壁から分岐する矩形導波管21,31とを備えて構成されている。共通導波管112は、Z軸方向に平行な管軸Axをもつ円形導波管からなる導波管部13と、この導波管部13に縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する結合導波管部14とを備えている。導波管部13の一端には、入出力端子13pが設けられている。たとえば、結合導波管部14としては、導波管部13とは異なる断面寸法を有する円形導波管が使用可能である。図26及び図27に示されるように、結合導波管部14の一端には、上記実施の形態1~3のいずれかの短絡端と同様の構造を有する短絡端14qが設けられている。
矩形導波管(第1の矩形導波管)21は、入出力端子22pを有する矩形導波管部22と、この矩形導波管部22に縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する結合導波管部23とを備えている。結合導波管部23としては、矩形導波管部22とは異なる断面寸法を有する矩形導波管が使用可能である。
矩形導波管(第2の矩形導波管)31は、入出力端子32pを有する矩形導波管部32と、この矩形導波管部32に縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する結合導波管部33とを備えている。結合導波管部33としては、矩形導波管部32とは異なる断面形状を有する矩形導波管が使用可能である。
このようにインピーダンス変成器として機能する結合導波管部14,23,33を使用することで、インピーダンス整合をとりやすくなるので、さらに良好な偏分波特性を実現することができる。
なお、図27に示した形態に代えて、図28に示すように結合導波管部23,33が短絡端14qを跨がるような形態を有する偏分波器4Aもありうる。また、本実施の形態では、結合導波管部14,23,33の各々は一段だけ設けられているが、これに限定されるものではなく、2段以上の結合導波管部が設けられてもよい。
図29A及び図29Bは、実施の形態4の第2変形例の偏分波器4Bの概略構成を示す図である。この偏分波器4Bの構成は、短絡端14q及び結合導波管部23,33が、連続する外壁面(カットされた平面)を形成している点を除いて、図26に示した実施の形態4の偏分波器4の構成と同じである。短絡端14qは、図22に示した短絡端11qと同様の構造を有している。
図30は、第2変形例の偏分波器4Bについての反射特性の計算例を示すグラフであり、図31は、偏分波器4Bについての偏波間アイソレーション特性の計算例を示すグラフである。図30及び図31のグラフの横軸は、正規化周波数を示している。図30のグラフの縦軸は、矩形導波管21,31の入出力端子22p,32pの反射量(単位:dB)を示している。図30において、実線は、矩形導波管21の入出力端子22pの反射量を、点線は、矩形導波管31の入出力端子32pの反射量をそれぞれ表している。また、図31のグラフの縦軸は、共通導波管12の入出力端子13pから入力された1つの直線偏波が本来出力されない入出力端子(分岐端子)に出力される量(偏波間アイソレーション:XPD)(単位:dB)を示している。図31において、実線は、矩形導波管21の入出力端子22pに出力される量を、点線は、矩形導波管31の入出力端子32pに出力される量をそれぞれ表している。図30及び図31に示されるように、ともに実線と点線とがほぼ重なり同一の偏分波特性を示していること、及び、比帯域15%以上で反射量25dB、偏波間アイソレーション25dB以上の良好な偏分波特性が得られることが確認された。
以上、図面を参照して本発明に係る実施の形態1~4及びこれらの変形例について述べたが、実施の形態1~4及びこれらの変形例は本発明の例示であり、他の様々な実施の形態もありうる。本発明の範囲内において、上記実施の形態1~4の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
たとえば、上記した共通導波管10,11,11A~11C,12はいずれも円形導波管であるが、これに限定されるものではない。円形導波管に代えて正方形導波管が使用されてもよい。正方形導波管が使用される場合には、切削加工による製造が容易となるという効果がある。
また、実施の形態1の場合と同様に、実施の形態2~4の偏分波器2~4にも図14の90度ハイブリッドカプラ9が接続されてよい。
本発明に係る偏分波器は、たとえば、天体観測用の電波望遠鏡、衛星通信システム及び衛星放送システムにおけるアンテナ装置に使用されることに適している。
1,1A,2~4,4A,4B 偏分波器、9 90度ハイブリッドカプラ、9a~9d 端子、10 共通導波管、10p 入出力端子、10q 短絡端、10qc 突起部、10qb 基端部、10h 導波空間、11,11A~11C 共通導波管、11p 入出力端子、11q,11u,11s,11v 短絡端、11qb,11ub,11sb,11vb 基端部、11qc,11uc,11sc,11vc 突起部、11qt,11ut,11st,11vt 先端部分、12 共通導波管、13 導波管部、14 結合導波管部、20 矩形導波管、20p 入出力端子、20h 導波空間、21 矩形導波管、22 矩形導波管部、23 結合導波管部、30 矩形導波管、30p 入出力端子、30h 導波空間、31 矩形導波管、32 矩形導波管部、33 結合導波管部。

Claims (15)

  1. 電磁波を伝播する導波管からなり、当該導波管の管軸方向における一端に設けられた短絡端、及び、当該導波管の管軸方向における他端に設けられた入出力端子を有するとともに、前記短絡端と前記入出力端子との間で互いに直交する第1の偏波成分及び第2の偏波成分を伝搬させる導波空間を有する共通導波管と、
    互いに対向する一対の広壁面及び互いに対向する一対の狭壁面を有し、前記共通導波管の側壁に接続されて前記管軸方向と直交する第1の方向に延在する第1の矩形導波管と、
    互いに対向する一対の広壁面及び互いに対向する一対の狭壁面を有し、前記共通導波管の側壁に接続されて前記管軸方向と直交する第2の方向に延在する第2の矩形導波管と
    を備え、
    前記短絡端は、前記管軸方向と直交する面を形成する基端部を有し、
    前記第1の矩形導波管の当該一対の広壁面は、前記第1の方向とは垂直な面において前記基端部に対して45度の角度で傾斜し、
    前記第2の矩形導波管の当該一対の広壁面は、前記第2の方向とは垂直な面において前記基端部に対して45度の角度で傾斜している、
    ことを特徴とする偏分波器。
  2. 請求項1に記載の偏分波器であって、前記第1の矩形導波管及び前記第2の矩形導波管は、同一の導波路構造を有することを特徴とする偏分波器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の偏分波器であって、前記第1の矩形導波管及び前記第2の矩形導波管は、前記管軸方向とは垂直な面において互いに逆方向にそれぞれ延在し、かつ前記共通導波管の管軸に関して幾何学的に対称となるように配置されていることを特徴とする偏分波器。
  4. 請求項1または請求項2に記載の偏分波器であって、
    前記第1の矩形導波管及び前記第2の矩形導波管は、前記管軸方向と直交する面において互いに直交する方向にそれぞれ延在し、
    前記第1の方向とは垂直な面における前記第1の矩形導波管の断面形状は、前記第2の方向とは垂直な面における前記第2の矩形導波管の断面形状と一致する、
    ことを特徴とする偏分波器。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、
    前記短絡端は、前記基端部から前記入出力端子に向けて突出する突起部を有し、
    前記突起部は、前記第1の矩形導波管と前記共通導波管との間に形成された結合孔と対向し、かつ前記第2の矩形導波管と前記共通導波管との間に形成された結合孔と対向している
    ことを特徴とする偏分波器。
  6. 請求項5に記載の偏分波器であって、前記突起部は、前記基端部から前記入出力端子に向かうに従って連続的または段階的に変化する断面をもつ円錐台形状または楕円錐台形状を有することを特徴とする偏分波器。
  7. 請求項5に記載の偏分波器であって、前記突起部は、前記基端部から前記入出力端子に向かうに従って連続的または段階的に変化する断面をもつ四角錐台形状を有することを特徴とする偏分波器。
  8. 請求項5から請求項7のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、前記突起部は、円柱状または楕円柱状の先端部分を有することを特徴とする偏分波器。
  9. 請求項8に記載の偏分波器であって、前記突起部の当該先端部分は、前記共通導波管の管軸からオフセットした位置に配置されていることを特徴とする偏分波器。
  10. 請求項9に記載の偏分波器であって、前記先端部分は、円柱状または楕円柱状であることを特徴とする偏分波器。
  11. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、
    前記共通導波管は、
    前記入出力端を有する導波管部と、
    前記短絡端を有し、前記導波管部と縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する結合導波管部と
    を有することを特徴とする偏分波器。
  12. 請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、
    前記第1の矩形導波管は、
    第1の矩形導波管部と、
    前記共通導波管の側壁と接続され、前記第1の矩形導波管部と縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する第1の結合導波管部とを有し、
    前記第2の矩形導波管は、
    第2の矩形導波管部と、
    前記共通導波管の側壁と接続され、前記第2の矩形導波管部と縦続接続されてインピーダンス変成器として機能する第2の結合導波管部とを有する、
    ことを特徴とする偏分波器。
  13. 請求項12に記載の偏分波器であって、前記基端部、前記第1の結合導波管部及び前記第2の結合導波管部は、連続する外壁面を形成していることを特徴とする偏分波器。
  14. 請求項1から請求項13のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、前記第1の矩形導波管の当該入出力端子及び前記第2の矩形導波管の当該入出力端子と接続された90度ハイブリッドカプラをさらに備えることを特徴とする偏分波器。
  15. 請求項1から請求項14のうちのいずれか1項に記載の偏分波器であって、前記共通導波管、前記第1の矩形導波管及び前記第2の矩形導波管は、金属3Dプリンタを用いて金属粉末を積層造形することにより一体的に形成された造形物であることを特徴とする偏分波器。
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