JP6865903B2 - 給電回路 - Google Patents

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Description

本発明は、VHF(Very High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯、マイクロ波帯及びミリ波帯などの周波数帯において複数の偏波を分離する機能を有する給電回路に関する。
衛星放送及び衛星通信の分野においては、追尾機能を実現するために、互いに異なる複数種の偏波モードを分離する偏波分離機能を有する給電回路が使用されている。たとえば、基地局の受信アンテナは、人工衛星の送信アンテナから電波を受信し、当該受信電波に含まれる複数種の偏波モードを分離し、これら偏波モードを用いて当該基地局の受信アンテナの指向方向を電子的または機械的に制御することにより人工衛星を追尾する追尾機能を有することがある。逆に、人工衛星の受信アンテナが、基地局の送信アンテナから電波を受信し、当該受信電波に含まれる複数種の偏波モードを分離し、これら偏波モードを用いて当該人工衛星の受信アンテナの指向方向を電子的または機械的に制御することにより基地局を追尾する追尾機能を有することもある。
下記の非特許文献1は、モノパルス追尾(monopulse tracking)方式に基づく追尾機能を実現するための導波管型の給電回路を開示している。この給電回路は、同軸ホーン(coaxial horn)構造及び4本の矩形導波管を有するターンスタイル型結合器(turnstile type junction)と、複数個のマジックT型結合器(magic−T junctions)と、90度移相器(90°phase shifter)とを備える。非特許文献1によれば、同軸ホーン構造は、同軸状に配置された内側ホーン(inner horn)及び外側ホーン(outer horn)からなり、内側ホーンの内部空間に比較的高い周波数帯(Xバンド)の信号を伝搬させ、内側ホーンと外側ホーンとの間の空間に比較的低い周波数帯(Sバンド)の信号を伝搬させることができる。また、互いに異なる複数種の偏波モードを分離するために90度移相器とマジックT型結合器とが使用されている。
Wentao Zhang, Qiang Wang, Chuanfei She, Yingyi He, Kui Zhuang and Ying Zhan, "Design of Multimode Monopulse Tracking Feed for Satellite Communication", Proceedings of the 46th European Microwave Conference 2016, pp. 862-865, London, UK, 4th-6th October 2016.(たとえば、図3及び図5参照)
前述のとおり、非特許文献1に開示されている給電回路では、互いに異なる複数種の偏波モードを分離するために90度移相器とマジックT型結合器とが使用されている。使用周波数帯域内の中心周波数では、90度移相器における移相量は90度となるので、アイソレーション特性(偏波分離特性)は良好である。しかしながら、その移相量は周波数に依存するため、当該中心周波数から外れた周波数領域では90度の移相量が得られるとは限らない。したがって、非特許文献1に開示されている給電回路では、広帯域で良好なアイソレーション特性を得ることが難しいという課題がある。
また、非特許文献1に開示されている給電回路は、90度移相器の存在による非対称な構造を有するため、給電回路内に不要なスペースが生じ、回路サイズの小型化を困難にするという課題がある。
上記に鑑みて本発明の目的は、90度移相器を使用せずに、広帯域での良好なアイソレーション特性と回路サイズの小型化とを実現することができる給電回路を提供することである。
本発明の一態様による給電回路は、同軸状に配置された複数個の筒状導体を有し、前記複数個の筒状導体のうちのいずれか2つの筒状導体間に形成されている導波空間から、前記複数個の筒状導体の中心軸に関して対称に分岐する第1乃至第4の分岐導波路を有する偏分波器と、前記第1乃至第4の分岐導波路のうち隣り合う第1及び第2の分岐導波路からそれぞれ出力された第1の伝搬モード及び第2の伝搬モードを入力とし、前記第2の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第1の伝搬モードとを重ね合わせることで第1の合成信号を生成すると同時に、前記第1の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第2の伝搬モードとを重ね合わせることで第2の合成信号を生成する第1の90度カプラと、前記第1乃至第4の分岐導波路のうち隣り合う第3及び第4の分岐導波路からそれぞれ出力された第3の伝搬モード及び第4の伝搬モードを入力とし、前記第4の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第3の伝搬モードとを重ね合わせることで第3の合成信号を生成すると同時に、前記第3の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第4の伝搬モードとを重ね合わせることで第4の合成信号を生成する第2の90度カプラと、前記第1の合成信号及び前記第3の合成信号を入力とし、前記第1の合成信号の信号成分と前記第3の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに逆相の信号成分を合成することで第1の円偏波信号を第1の出力端子から出力する第1の180度カプラと、前記第2の合成信号及び前記第4の合成信号を入力とし、前記第2の合成信号の信号成分と前記第4の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに逆相の信号成分を合成することで、前記第1の円偏波信号とは直交する第2の円偏波信号を第2の出力端子から出力する第2の180度カプラとを備えることを特徴とする。
本発明の一態様による給電回路は、90度移相器を使用せずに、広帯域での良好なアイソレーション特性と回路サイズの小型化とを実現することができる。
本発明に係る実施の形態1の給電回路1の構成を概略的に示す図である。 実施の形態1の偏分波器の概略構成を示す図である。 実施の形態1の90度カプラ及び180度カプラの動作を説明するための概略図である。 右旋円偏波信号を生成する方法を説明するための図である。 左旋円偏波信号を生成する方法を説明するための図である。 同軸TEMモードを生成する方法を説明するための図である。 本発明に係る実施の形態2の給電回路の具体的な構造例を示す斜視図である。 図7に示した給電回路の上面図である。 実施の形態2の偏分波器の斜視図である。 図9に示した偏分波器のA1−A1線における断面構造を示す概略図である。 実施の形態2の屈曲導波管からなる導波路の構成を示す斜視図である。 実施の形態2の90度カプラを構成するH面クロスカプラの斜視図である。 実施の形態2の180度カプラを構成するマジックT回路の斜視図である。 実施の形態2の給電回路のアイソレーション特性の計算結果を示すグラフである。 3重円筒構造の偏分波器10Aの概略断面図である。 ショートスロットカプラの構成例を示す図である。 ブランチラインカプラとツイスト導波管とを有するハイブリッドカプラの構成例を示す図である。 本発明に係る実施の形態3の偏分波器及び屈曲導波路の概略構成を示す図である。 図18に示した偏分波器の及び屈曲導波路の上面図である。 実施の形態2の給電回路の反射特性を示すグラフである。 実施の形態3の給電回路の反射特性を示すグラフである。 実施の形態1の変形例に係る給電回路の構成を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る種々の実施の形態について詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の給電回路1の構成を概略的に示す図である。この給電回路1は、ホーンアンテナなどの多周波共用アンテナ(図示せず)のアンテナ入出力端100から入力された広帯域信号に含まれる、同軸TEM(Transverse Electric and Magnetic)モード、左旋円偏波信号及び右旋円偏波信号を分離することができる偏波分離回路として機能する。給電回路1の使用周波数帯としては、たとえば、VHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯が挙げられる。
図1に示されるように、給電回路1は、アンテナ入出力端100に接続されるアンテナ側端子を有する偏分波器10と、90度カプラ(第1及び第2の90度カプラ)31,32と、180度カプラ(第1及び第2の180度カプラ)51,52と、偏分波器10と90度カプラ31との間を結合する導波路21,22と、偏分波器10と90度カプラ32との間を結合する導波路23,24と、90度カプラ31と180度カプラ51,52との間を結合する導波路41,42と、90度カプラ32と180度カプラ51,52との間を結合する導波路43,44とを備えて構成されている。
偏分波器10は、多重円筒構成を有する。すなわち、偏分波器10は、同軸状に配置された2個の筒状導体11,12と、これら筒状導体11,12間に形成されている導波空間から、筒状導体11,12の中心軸に関して対称に分岐する4個の分岐導波路13A,13B,13C,13Dとを有する。偏分波器10のアンテナ側端子は、筒状導体11の内側導波空間の入出力端10pと、筒状導体11,12間に形成されている導波空間の入出力端10qとで構成される。筒状導体11の内側導波空間は、入出力端10pに入力された広帯域信号のうちXバンドなどの比較的高い周波数帯(以下「高周波数帯」という。)の信号を導波管モードとして伝搬させるように構成されており、筒状導体11,12間に形成されている導波空間は、環状の入出力端10qに入力された広帯域信号のうちSバンドなどの比較的低い周波数帯(以下「低周波数帯」という。)の信号を同軸モードとして伝搬させるように構成されている。このような偏分波器10の具体的な構造例については、後述する。
なお、図1の例では、偏分波器10は2重円筒構成を有しているが、これに限定されるものではない。同軸状に配置された3個以上の筒状導体を有し、これら筒状導体のうちのいずれか2つの筒状導体間に形成されている導波空間から分岐導波路13A〜13Dが分岐するような構成が採用されてもよい。
図1を参照すると、筒状導体11の内側導波空間を伝搬した信号は、高周波数帯端子(図示せず。)から高周波数帯偏波分離回路60に出力される。この高周波数帯偏波分離回路60は、高周波数帯端子に入力された偏波信号を分離して入出力端子60a,60bから出力するものである。追尾機能を実現するため、高周波数帯偏波分離回路60は、高周波数帯端子に入力された信号に含まれる、互いに異なる複数種の偏波信号(たとえば、TM01モードもしくはTE21モード、またはこれらの双方)を個別に分離する構成を有してもよい。このような高周波数帯偏波分離回路60の構成は、たとえば導波管構造を用いて構成可能であるが、特に限定されるものではない。
一方、筒状導体11,12間に形成されている導波空間を同軸モードとして伝搬した信号は、分岐導波路13A,13B,13C,13Dに入力される。図2は、偏分波器10の概略構成を示す図である。入出力端10qに入力される広帯域信号は、右旋円偏波、左旋円偏波及び同軸TEMモードを含み得る。偏分波器10は、図2に示されるような位相関係に従って、右旋円偏波、左旋円偏波及び同軸TEMモードを分岐導波路13A,13B,13C,13Dの伝搬モードに変換する。
具体的には、図2に示されるように、分岐導波路13Aの伝搬モードの位相状態を基準とするとき、すなわち、分岐導波路13Aの伝搬モードのうち、右旋円偏波に対応する信号成分の位相を0°、左旋円偏波に対応する信号成分の位相を0°、同軸TEMモードに対応する信号成分の位相を0°とする。このとき、分岐導波路13Bは、右旋円偏波に対応する信号成分を相対位相−90°で伝搬させ、左旋円偏波に対応する信号成分を相対位相+90°で伝搬させ、同軸TEMモードに対応する信号成分を相対位相0°で伝搬させる。また、分岐導波路13Cは、右旋円偏波に対応する信号成分を相対位相−180°で伝搬させ、左旋円偏波に対応する信号成分を相対位相+180°で伝搬させ、同軸TEMモードに対応する信号成分を相対位相0°で伝搬させる。さらに、分岐導波路13Dは、右旋円偏波に対応する信号成分を相対位相−270°で伝搬させ、左旋円偏波に対応する信号成分を相対位相+270°で伝搬させ、同軸TEMモードに対応する信号成分を相対位相0°で伝搬させる。このように分岐導波路13A〜13Dのうち隣り合う分岐導波路間では、右旋円偏波に対応する信号成分の位相差の大きさはいずれも90°であり、左旋円偏波に対応する信号成分の位相差の大きさはいずれも90°である。また、同軸TEMモードに対応する信号成分の位相は、いずれも0°(同相)である。
90度カプラ31は、4個の入出力端子31a,31b,31e,31fを有している。90度カプラ31は、偏分波器10の入出力端13a,13b(分岐導波路13A,13Bの端部)からそれぞれ入出力端子31a,31bに入力された伝搬モードを合成して第1の合成信号及び第2の合成信号を生成し、当該第1の合成信号を入出力端子31eから導波路41に出力し、当該第2の合成信号を入出力端子31fから導波路42に出力する。一方、90度カプラ32は、4個の入出力端子32c,32d,32g,32hを有している。90度カプラ32は、偏分波器10の入出力端13c,13d(分岐導波路13C,13Dの端部)からそれぞれ入出力端子31c,31dに入力された伝搬モードを合成して第3の合成信号及び第4の合成信号を生成し、当該第3の合成信号を入出力端子32gから導波路43に出力し、当該第4の合成信号を入出力端子32hから導波路44に出力する。
180度カプラ51は、4個の入出力端子51e,51g,51p,51qを有している。180度カプラ51は、90度カプラ31,32の入出力端子31e,32gから入出力端子51e,51gにそれぞれ入力された第1の合成信号及び第3の合成信号に基づいて左旋円偏波信号及び同軸TEMモードを生成し、当該左旋円偏波信号を入出力端子51qから外部に出力し、当該同軸TEMモードを入出力端子51pから外部に出力することができる。一方、180度カプラ52は、4個の入出力端子52f,52h,52p,52qを有している。180度カプラ52は、90度カプラ31,32の入出力端子31f,32hから入出力端子52f,52hにそれぞれ入力された第2の合成信号及び第4の合成信号に基づいて右旋円偏波信号及び同軸TEMモードを生成し、当該右旋円偏波信号を入出力端子52qから外部に出力し、当該同軸TEMモードを入出力端子52pから外部に出力することができる。
次に、図3〜図6を参照しつつ、90度カプラ31,32及び180度カプラ51,52の動作について詳細に説明する。図3は、90度カプラ31,32及び180度カプラ51,52の動作を説明するための概略図である。今、90度カプラ31の入出力端子31aに入力される位相θaの伝搬モードをS(θa)と表し、90度カプラ31の入出力端子31bに入力される位相θbの伝搬モードをS(θb)と表し、90度カプラ32の入出力端子32cに入力される位相θcの伝搬モードをS(θc)と表し、90度カプラ32の入出力端子32dに入力される位相θdの伝搬モードをS(θd)と表すものとする。たとえば、図2の入出力端子13aから入出力端子31aに入力される伝搬モードS(θa)のうち右旋円偏波に対応する信号成分の位相は0°であるので、入出力端子31bに入力される伝搬モードS(θb)のうち右旋円偏波に対応する信号成分の位相(相対位相)は、図2に示したとおり、−90°である。
図4は、右旋円偏波信号を生成する方法を説明するための図であり、図5は、左旋円偏波信号を生成する方法を説明するための図であり、図6は、同軸TEMモードを生成する方法を説明するための図である。図4において、記号R(θ)は、入出力端子31a,31b,32c,32dのいずれかに入力された伝搬モードのうち右旋円偏波に対応する位相θの信号成分を表し、図5において、記号L(θ)は、入出力端子31a,31b,32c,32dのいずれかに入力された伝搬モードのうち左旋円偏波に対応する位相θの信号成分を表し、図6において、記号T(θ)は、入出力端子31a,31b,32c,32dのいずれかに入力された伝搬モードのうち同軸TEMモードに対応する位相θの信号成分を表している。
図3に示されるように、90度カプラ31は、入出力端子31aに入力された伝搬モードS(θa)と、入出力端子31bに入力された伝搬モードS(θb)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波S(θb−90°)とを重ね合わせる(合成する)ことで合成信号S(θa)+S(θb−90°)を生成する機能を有するように構成され、この合成信号S(θa)+S(θb−90°)を第1の合成信号X(θe)として入出力端子31eから導波路41に出力することができる。同時に、90度カプラ31は、入出力端子31bに入力された伝搬モードS(θb)と、入出力端子31aに入力された伝搬モードS(θa)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波S(θa−90°)とを重ね合わせる(合成する)ことで合成信号S(θa−90°)+S(θb)を生成する機能を有するように構成され、この合成信号S(θa−90°)+S(θb)を第2の合成信号X(θf)として入出力端子31fから導波路42に出力することができる。後述するように、このような90度カプラ31は、たとえば、H面クロスカプラまたはショートスロットカプラにより構成可能である。
また、図3に示されるように、90度カプラ32は、入出力端子32cに入力された伝搬モードS(θc)と、入出力端子32dに入力された伝搬モードS(θd)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波S(θd−90°)とを重ね合わせる(合成する)ことで合成信号S(θc)+S(θd−90°)を生成する機能を有するように構成され、この合成信号S(θc)+S(θd−90°)を第3の合成信号Y(θg)として入出力端子32gから導波路43に出力することができる。同時に、90度カプラ32は、入出力端子32dに入力された伝搬モードS(θd)と、入出力端子32cに入力された伝搬モードS(θc)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波S(θc−90°)とを重ね合わせる(合成する)ことで合成信号S(θd)+S(θc−90°)を生成する機能を有するように構成され、この合成信号S(θd)+S(θc−90°)を第4の合成信号Y(θh)として入出力端子32hから導波路44に出力することができる。後述するように、このような90度カプラ32は、たとえば、H面クロスカプラまたはショートスロットカプラにより構成可能である。
先ず、左旋円偏波信号の生成方法について説明する。180度カプラ51は、入出力端子51eに入力された第1の合成信号X(θe)の信号成分と、入出力端子51gに入力された第3の合成信号Y(θg)の信号成分との組み合わせのうち、互いに逆相の信号成分(互いに位相が180°ずれた信号成分)を合成することで左旋円偏波信号を入出力端子51qから外部に出力する機能を有する。このとき、当該左旋円偏波信号は、入出力端子51pからは出力されない。このような180度カプラ51は、たとえば、マジックT回路またはラットレース回路で構成可能である。
より具体的に説明すると、図2に示した位相関係に従い、左旋円偏波信号に対応する信号成分が入出力端子31a,31b,32c,32dに入力される場合を考える。この場合、図5に示されるように、入出力端子31a,31bには、それぞれ、左旋円偏波信号に対応する信号成分L(0°),L(90°)が入力される。90度カプラ31は、入出力端子31aに入力された信号成分L(0°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波L(−90°)と、入出力端子31bに入力された信号成分L(90°)とを重ね合わせる。この重ね合わせの際に、遅延波L(−90°)と信号成分L(90°)とは、等振幅を有しかつ互いに逆位相であるため、互いにキャンセルされる。よって、入出力端子31fは、左旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。このとき、90度カプラ31は、入出力端子31bに入力された信号成分L(90°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波L(0°)と、入出力端子31aに入力された信号成分L(0°)とを重ね合わせて第1の合成信号X(θe=0°)を生成し、当該第1の合成信号X(0°)を入出力端子31eから導波路41に出力する。
一方、図5に示される90度カプラ32は、入出力端子32cに入力された信号成分L(180°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波L(90°)と、入出力端子32dに入力された信号成分L(270°)とを重ね合わせる。この重ね合わせの際に、遅延波L(90°)と信号成分L(270°)とは、等振幅を有しかつ互いに逆位相であるため、互いにキャンセルされる。よって、入出力端子32hは、左旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。このとき、90度カプラ32は、入出力端子32dに入力された信号成分L(270°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波L(180°)と、入出力端子32cに入力された信号成分L(180°)とを重ね合わせて第3の合成信号Y(θg=180°)を生成し、当該第3の合成信号Y(180°)を入出力端子32gから導波路43に出力する。
したがって、図5に示される180度カプラ51は、互いに180°ずれた位相を有する、第1の合成信号X(0°)及び第3の合成信号Y(180°)を合成することで左旋円偏波信号を入出力端子51qから外部に出力することができる。このとき、180度カプラ52の入出力端子52f,52hには、左旋円偏波に対応する信号成分が入力しないため、180度カプラ52は、左旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。
次に、右旋円偏波信号の生成方法について説明する。図3を参照すると、180度カプラ52は、入出力端子52fに入力された第2の合成信号X(θf)の信号成分と、入出力端子52hに入力された第4の合成信号Y(θh)の信号成分との組み合わせのうち、互いに逆相の信号成分(互いに位相が180°ずれた信号成分)を合成することで右旋円偏波信号を入出力端子52qから外部に出力する機能を有する。このとき、当該右旋円偏波信号は、入出力端子52pからは出力されない。このような180度カプラ52は、たとえば、マジックT回路またはラットレース回路で実現可能である。
より具体的に説明すると、図2に示した位相関係に従い、右旋円偏波信号に対応する信号成分が入出力端子31a,31b,32c,32dに入力される場合を考える。この場合、図4に示されるように、入出力端子31a,31bには、それぞれ、右旋円偏波信号に対応する信号成分R(0°),R(−90°)が入力される。90度カプラ31は、入出力端子31bに入力された信号成分R(−90°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波R(−180°)と、入出力端子31aに入力された信号成分L(0°)とを重ね合わせる。この重ね合わせの際に、遅延波R(−180°)と信号成分R(0°)とは、等振幅を有しかつ互いに逆位相であるため、互いにキャンセルされる。よって、入出力端子31eは、右旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。このとき、90度カプラ31は、入出力端子31aに入力された信号成分R(0°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波R(−90°)と、入出力端子31bに入力された信号成分R(−90°)とを重ね合わせて第2の合成信号X(θf=−90°)を生成し、当該第2の合成信号X(−90°)を入出力端子31fから導波路42に出力する。
一方、図4に示される90度カプラ32は、入出力端子32dに入力された信号成分R(−270°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波R(−360°)と、入出力端子32cに入力された信号成分R(−180°)とを重ね合わせる。この重ね合わせの際に、遅延波R(−360°)と信号成分L(−180°)とは、等振幅を有しかつ互いに逆位相であるため、互いにキャンセルされる。よって、入出力端子32gは、右旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。このとき、90度カプラ32は、入出力端子32cに入力された信号成分R(−180°)の位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波R(−270°)と、入出力端子32dに入力された信号成分L(−270°)とを重ね合わせて第4の合成信号Y(θg=−270°)を生成し、当該第4の合成信号Y(−270°)を入出力端子32hから導波路44に出力する。
したがって、図4に示される180度カプラ52は、互いに180°ずれた位相を有する、第2の合成信号X(−90°)及び第4の合成信号Y(−270°)を合成することで右旋円偏波信号を入出力端子52qから外部に出力することができる。このとき、180度カプラ51の入出力端子51e,51gには、右旋円偏波に対応する信号成分が入力しないため、180度カプラ51は、右旋円偏波に対応する信号成分を出力しない。
次に、同軸TEMモードの生成方法について説明する。180度カプラ51は、入出力端子51e,51gに入力された同相の信号成分を合成することで同軸TEMモードを入出力端子51pから外部に出力する機能を有する。このとき、当該同軸TEMモードは、入出力端子51qからは出力されない。同様に、180度カプラ52は、入出力端子52f,52hに入力された同相の信号成分を合成することで同軸TEMモードを入出力端子52pから外部に出力する機能を有する。このとき、当該同軸TEMモードは、入出力端子52qからは出力されない。
より具体的に説明すると、図2に示した位相関係に従い、同軸TEMモードに対応する信号成分が入出力端子31a,31b,32c,32dに入力される場合を考える。この場合は、図6に示されるように、入出力端子31a,31b,32c,32dには、すべて同相の信号成分T(0°)が入力されるので、90度カプラ31,32は、入出力端子31e,31f,32g,32hから、同一位相を有する、第1の合成信号X(θe)、第2の合成信号X(θf)、第3の合成信号Y(θg)及び第4の合成信号Y(θh)を出力することができる。よって、180度カプラ51は、同一位相を有する、第1の合成信号X(θe)及び第3の合成信号Y(θg)を合成することで同軸TEMモード(第1の同軸TEMモード)を入出力端子51pから外部に出力し、同時に、180度カプラ52は、同一位相を有する、第2の合成信号X(θf)及び第4の合成信号Y(θh)を合成することで同軸TEMモード(第2の同軸TEMモード)を入出力端子52pから外部に出力することとなる。このとき、同軸TEMモードは、入出力端子51q,52qからは出力されない。
以上に説明したように実施の形態1の給電回路1は、アンテナ入出力端100から入力された広帯域信号に含まれる、2つの同軸TEMモード、左旋円偏波信号及び右旋円偏波信号を分離することができる。非特許文献1に開示されている給電回路では、周波数依存性を有する90度移相器が使用されていたため、広帯域で良好なアイソレーション特性を得ることが難しく、回路サイズの小型化が難しいという課題がある。これに対し、実施の形態1の給電回路1は、90度移相器を使用せずに、同軸TEMモード、左旋円偏波信号及び右旋円偏波信号を分離することができるので、広帯域での良好なアイソレーション特性と回路サイズの小型化とを実現することができる。
また、偏分波器10の分岐導波路13A〜13Dのうち、空間的に隣り合う分岐導波路13A,13Bの組と、空間的に隣り合う分岐導波路13C,13Dの組とを用いて偏波分離が行われるので、給電回路1の回路サイズを小さくしやすいという利点がある。さらに、180度カプラ51,52の配置選択の自由度が大きいという利点もある。たとえば、180度カプラ51,52が立体的に交差するように配置されても、偏波分離を行う構成を得ることができる。したがって給電回路1の製造が容易という利点がある。
なお、給電回路1は、入出力端子51p,51q,52p,52qに入力された信号に基づいて広帯域信号を生成し、当該広帯域信号を多周波共用アンテナ(図示せず)に出力することもできる。
実施の形態2.
次に、上記した実施の形態1の給電回路1の具体的な構造例を実施の形態2として以下に説明する。図7は、給電回路1の具体的な構造例を示す斜視図である。図7に示されるX軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交するものとする。また、図8は、Z軸正方向からみたときの図7の給電回路1の上面図である。なお、図1に示した高周波数帯円偏波発生器60の構造は示されていない。
図7に示される給電回路1は、ターンスタイル型OMT(OrthoMode Transducer)からなる偏分波器10と、2個のH面クロスカプラからなる90度カプラ(第1及び第2の90度カプラ)31,32と、2個の導波管型のマジックT回路からなる180度カプラ(第1及び第2の180度カプラ)51,52と、偏分波器10と90度カプラ31との間を結合する屈曲導波管からなる導波路21,22と、偏分波器10と90度カプラ32との間を結合する屈曲導波管からなる導波路23,24と、90度カプラ31,32と180度カプラ51,52との間を結合する4本の矩形導波管からなる導波路41〜44とを備えて構成されている。
図9は、実施の形態2の偏分波器10の斜視図である。図9に示されるように偏分波器10は、筒状導体11,12の中心軸から外側に向けて放射状に延在する4本の矩形導波管からなる分岐導波路13A,13B,13C,13Dを有している。分岐導波路13A,13B,13C,13Dの外側端部は、それぞれ、偏分波器10の入出力端子13a,13b,13c,13dを構成する。
図10は、図9に示した偏分波器10のA1−A1線における断面構造を示す概略図である。図10に示されるように、筒状導体11の入出力端10pに入力された高周波数帯の信号は、筒状導体11の内側導波空間を導波管モードとして伝搬し、偏分波器10の裏側(Z軸負方向側)の入出力端10sから高周波数帯偏波分離回路60(図1)に出力される。また、入出力端10qに入力された低周波数帯の信号は、筒状導体11,12間に形成されている導波空間を伝搬した後に、分岐導波路13A,13B,13C,13Dに分配される。
図11は、実施の形態2の4本の屈曲導波管からなる導波路21,22,23,24の構成を示す斜視図である。図11及び図8に示されるように、導波路23を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Cの一端と結合する135度H面ベンドHBcと、90度E面ベンドEBcからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して90°の角度で延在する複数の段差面23Bs,23Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)23Bとを有している。外側屈曲部23Bの段差面23Bs,23Bsは、導波路23を伝搬する信号の反射による損失を低減させるために設けられており、たとえばエンドミルを用いた機械加工により形成可能である。ここで、段差面23Bs,23Bsの数は2個に限らず、3個以上の段差面が設けられてもよい。
同様に、導波路21を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Aの一端と結合する135度H面ベンドHBaと、90度E面ベンドEBaからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して90°の角度で延在する複数の段差面21Bs,21Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)21Bとを有し、導波路22を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Bの一端と結合する135度H面ベンドHBbと、90度E面ベンドEBbからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して90°の角度で延在する複数の段差面22Bs,22Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)22Bとを有し、導波路24を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Dの一端と結合する135度H面ベンドHBdと、90度E面ベンドEBdからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して90°の角度で延在する複数の段差面24Bs,24Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)24Bとを有している。
図12は、実施の形態2の90度カプラ31を構成するH面クロスカプラの斜視図である。図12に示されるH面クロスカプラは、同一面上に配置された広壁面31Wと、4個のH面ベンドと、4本の矩形導波管とを有している。4本の矩形導波管の端部は、それぞれ、90度カプラ31の入出力端子31a,31b,31e,31fを形成している。このH面クロスカプラは、入出力端子31aから入出力端子31eまで延在する導波路(導波管路)と、入出力端子31bから入出力端子31fまで延在する導波路(導波管路)とが中央部で十字状に交差する構造を有している。90度カプラ32も、90度カプラ31と同様の構造を有していればよい。なお、90度カプラ31,32の内部に整合素子(図示せず)が配置されてもよい。
図13は、実施の形態2の180度カプラ51を構成する導波管型のマジックT回路の斜視図である。図13に示されるマジックT回路は、4個の入出力端子51g,51e,51p,51qを構成する4個の開口端を有している。180度カプラ52も、180度カプラ51と同様の構造を有していればよい。
図7に示されるように、90度カプラ31,32は、135度H面ベンドHBa,HBb,HBc,HBd及び90度E面ベンドEBa,EBb,EBc,EBd(図11)を介して偏分波器10と接続され、かつ、H面ベンド及びE面ベンドを介して180度カプラ51,52(マジックT回路)と接続されている。また、図7に示されるように、180度カプラ51,52は、互いに物理的に干渉しないようにZ軸方向(管軸方向)に互いの位置をずらして配置されている。180度カプラ51と90度カプラ31との間の接続長は、180度カプラ51と90度カプラ32との間の接続長と同じであり、かつ、180度カプラ52と90度カプラ31との間の接続長も、180度カプラ52と90度カプラ32との間の接続長と同じである。図7に示されるように、右旋円偏波を出力する入出力端子52qと左旋円偏波を出力する入出力端子51qとは、給電回路1の上面方向(Z軸方向)からみたときに給電回路1の中心位置に配置されており、かつ、偏分波器10の中心軸に沿って配置されている。さらに、図8に示されるように、同軸TEMモードを出力する入出力端子51p,52pは、互いに逆方向を向くように配置されている。
したがって、本実施の形態の給電回路1は、偏分波器10の中心軸(筒状導体11,12の中心軸)に関して幾何学的にほぼ対称な構造を有しており、回路サイズの小型化が実現されていることが分かる。導波路41,43の長さを同一長とし、かつ、導波路42,44の長さを同一長とすれば、導波路43,44の長さを同一長としなくても、所定の位相関係を得ることができる。したがって、180度カプラ51,52のそれぞれの位置調整を厳密に行う必要がないため、給電回路1を容易に製造することができる。また、90度カプラ31,32は、導波路21,22,23,24の135度H面ベンドHBa,HBb,HBc,HBdを介して偏分波器10と接続されるので、給電回路1の製造が容易であるという効果もある。
図14は、図7に示した給電回路1のアイソレーション特性の計算結果を示すグラフである。グラフの横軸は、使用周波数帯域の中心周波数で正規化された正規化周波数、縦軸はアンテナ入出力端100から低周波数帯の同軸TEMモードを入力した場合に入出力端子51q,52qにそれぞれ出力されるアイソレーション量(単位:dB)を示している。実線は、偏分波器10の入出力端と180度カプラ51の入出力端子51qとの間の通過特性を表し、点線は、偏分波器10の入出力端と180度カプラ52の入出力端子52qとの間の通過特性を表す。図14のグラフに示されるように、中心周波数(正規化周波数「1」)だけでなく、中心周波数から外れた周波数領域でもアイソレーション特性は良好であり、広帯域で良好なアイソレーション特性が実現されている。
なお、偏分波器10の多重円筒構造は、2重円筒構造に限定されない。図15は、3重円筒構造の偏分波器10Aの概略断面図である。図15に示されるように、偏分波器10Aは、筒状導体12と、この筒状導体12の内側に同軸状に配置された筒状導体11Aと、筒状導体11Aの内側にさらに同軸状に配置された筒状導体14と、この筒状導体14と筒状導体11Aとの間に形成された導波空間から放射状に延びる分岐導波路(矩形導波管)15B,15D,…とを備えている。筒状導体14と分岐導波路15B,15D,…とでターンスタイル型OMTが構成される。
図15に示されるように、入出力端10paに入力された高周波数帯の信号は、筒状導体14の内側導波空間を導波管モードとして伝搬し、偏分波器10Aの裏側(Z軸負方向側)の入出力端10saから高周波数帯偏波分離回路60(図1)に出力可能である。また、入出力端10qに入力された第1低周波数帯の信号は、筒状導体11A,12間に形成されている導波空間を伝搬した後に、分岐導波路13A,13B,13C,13Dに分配される。さらに、入出力端10pbに入力された第2低周波数帯の信号は、筒状導体11A,14間に形成されている導波空間を伝搬した後に、分岐導波路15B,15D,…に分配される。分岐導波路15B,15D,…の入出力端子15b,15d,…に上記実施の形態1,2の偏波分離回路部分と同構成の回路が結合されてもよい。この場合、複数の周波数帯で円偏波信号と同軸TEMモードとを分離することができるという効果が得られる。
また、上記したH面クロスカプラからなる90度カプラ31,32の代わりに、ショートスロットカプラまたはハイブリッドカプラが使用されてもよい。図16は、90度カプラ31,32の各々に代替しうるショートスロットカプラ61の正面図であり、図17は、90度カプラ31,32の各々に代替しうるハイブリッドカプラ71の正面図である。図16に示すようにショートスロットカプラ61は、4個の入出力端子61a,61b,61c,61dと、各々が同一面上に配置された一対の広壁面61f,61gと、広壁面61f,61gの間に形成されて入出力端子61a,61b,61c,61dの間を結合する導波路とを備える。広壁面61f,61gは、ショートスロットカプラ61の厚み方向に対向している。
また、図17に示すようにハイブリッドカプラ71は、当該ハイブリッドカプラ71の4個の入出力端71a,71b,71c,71dを有する4個のツイスト導波管72,73,74,75と、ツイスト導波管72,73,74,75の端部に結合されたブランチインカプラ76とを備えている。ツイスト導波管72,73,74,75の各々は、矩形導波管が管軸を中心に90°ツイストした(ねじれた)構造を有している。ブランチインカプラ76は、ツイスト導波管72,73,74,75の間を結合する導波路を有する。
実施の形態3.
次に、上記した実施の形態1の給電回路1の具体的な他の構造例を実施の形態3として以下に説明する。実施の形態3の給電回路2の構造は、図11に示した導波路21,22,23,24に代えて図18に示す導波路81,82,83,84を有する点を除いて、実施の形態2の給電回路1の構造と同じである。図19は、図18に示した偏分波器10及び導波路81〜84の上面図である。
図18及び図19に示されるように、導波路83を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Cの一端と結合する135度H面ベンドHBcと、90度E面ベンドEBcからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して傾斜角度で延在する複数の段差面83Bs,83Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)83Bとを有している。外側屈曲部83Bの段差面83Bs,83Bsは、導波路23を伝搬する信号の反射による損失を低減させるために設けられており、たとえばエンドミルを用いた機械加工により形成可能である。ここで、段差面83Bs,83Bsの数は2個に限らず、1個または3個以上の段差面が設けられてもよい。
分岐導波路13Cと屈曲導波管の外側屈曲部83Bとの間の距離が短いと、偏分波器10から分岐導波路13Cに出力された信号の波面が管壁に対して斜めの状態で外側屈曲部83Bに伝搬するため、良好な反射特性が得られない可能性がある。そこで、外側屈曲部83Bに伝搬する信号の波面が管壁に対し垂直となるように135度H面ベンドHBcと90度E面ベンドEBcとの間の距離を長くすることができるが、この場合は、回路サイズが大きくなる。あるいは、135度H面ベンドHBcに代えて、円弧状導波路を使用することもできるが、この場合も回路サイズが大きくなるという問題がある。そこで、本実施の形態では、伝搬信号の波面形状に応じて、管壁に対する段差面83Bs,83Bsの角度を変化させているので、回路サイズを大きくせずに、良好な反射特性を得ることができる。
同様に、導波路81を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Aの一端と結合する135度H面ベンドHBaと、90度E面ベンドEBaからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して傾斜角度で延在する複数の段差面81Bs,81Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)81Bとを有し、導波路82を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Bの一端と結合する135度H面ベンドHBbと、90度E面ベンドEBbからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して傾斜角度で延在する複数の段差面82Bs,82Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)82Bとを有し、導波路84を構成する屈曲導波管は、偏分波器10の分岐導波路13Dの一端と結合する135度H面ベンドHBdと、90度E面ベンドEBdからなる内側屈曲部と、当該屈曲導波管の側壁面に対して傾斜角度で延在する複数の段差面84Bs,84Bsを有する階段状の外側屈曲部(コーナカット部)84Bとを有している。
図20は、実施の形態2の給電回路1の反射特性を示すグラフであり、図21は、実施の形態3の給電回路2の反射特性を示すグラフである。図20及び図21のグラフは、それぞれ、偏分波器10のアンテナ側端子の、直交する2つのTE11モードの反射特性を実線と点線で示している。これらのグラフにおいて、横軸は、使用周波数帯域の中心周波数で正規化された正規化周波数、縦軸は、反射量(単位:dB)を示す。正規化周波数0.92〜1.08の範囲においては、図20の場合の反射量最悪値が約−18dBであるのに対し、図21の場合の反射量は約−20dBであり、実施の形態3では、実施の形態2と比べると反射特性が向上していることが確認される。
なお、外側屈曲部81B,82B,83B,84Bの各々における段差面の数は、2個に限らず、1個あるいは3個以上であってもよい。また、外側屈曲部81B,82B,83B,84Bの各々において、複数の段差面に傾斜角度が同じでもよいし、あるいは、段差面ごとに異なる傾斜角度が形成されてもよい。さらに、外側屈曲部81B,82B,83B,84Bの各々における段差面の傾斜角度を、135度H面ベンドから離れるにつれて小さくするように、あるいは、外側屈曲部81B,82B,83B,84Bの各々における段差面の傾斜角度を、135度H面ベンドに近づくにつれて大きくするように設定してもよい。これにより、より良好な反射特性が得られる。
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べた。これら実施の形態は本発明の例示であり、これら実施の形態以外の様々な実施の形態もあり得る。たとえば、図7に示す構造では、入出力端子51p,52pが互いに逆方向を向いているが、これに限定されるものではない。入出力端子51p,52pが互いに同一方向を向くように上記実施の形態の構成が変形されてもよい。
また、実施の形態1,2,3において、入出力端子51p,52pの出力を合成する分配合成器が設けられてもよい。この場合、入出力端子51p,52pの個々の出力を利用する場合と比べると、より大きな電力の同軸TEMモードを利用することが可能となる。図22は、実施の形態1の変形例に係る給電回路1Aの構成を概略的に示す図である。図22に示される給電回路1Aの構成は、分配合成器90を追加で備える点を除いて、実施の形態1の給電回路1の構成と同じである。分配合成器90は、入出力端子51p,52pの出力を合成して自己の入出力端子90pから同軸TEMモードを出力する合成器として機能することができる。また、入出力端子90pに入力された信号を2つの信号に分配し、当該2つの信号をそれぞれ入出力端子51p,52pに出力する分配器として機能することができる。
なお、本発明の範囲内において、上記実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係る給電回路は、たとえば、天体観測用の電波望遠鏡、衛星通信システム及び衛星放送システムにおける多周波共用アンテナで使用されることに適している。
1,2,1A 給電回路、10,10A 偏分波器、11,11A,12,14 筒状導体、13A〜13D 分岐導波路、15B,15D 分岐導波路、21〜24 導波路、21B〜24B コーナカット部(外側屈曲部)、31,32 90度カプラ、41〜44 導波路、51,52 180度カプラ、60 高周波数帯偏波分離回路、61 ショートスロットカプラ、71 ハイブリッドカプラ、72〜75 ツイスト導波管、76 ブランチインカプラ、81〜84 導波路、81B〜84B コーナカット部(外側屈曲部)、90 分配合成器、100 アンテナ入出力端、HBa〜HBd 135度H面ベンド、EBa〜EBd 90度E面ベンド。

Claims (12)

  1. 同軸状に配置された複数個の筒状導体を有し、前記複数個の筒状導体のうちのいずれか2つの筒状導体間に形成されている導波空間から、前記複数個の筒状導体の中心軸に関して対称に分岐する第1乃至第4の分岐導波路を有する偏分波器と、
    前記第1乃至第4の分岐導波路のうち隣り合う第1及び第2の分岐導波路からそれぞれ出力された第1の伝搬モード及び第2の伝搬モードを入力とし、前記第2の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第1の伝搬モードとを合成することで第1の合成信号を生成すると同時に、前記第1の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第2の伝搬モードとを合成することで第2の合成信号を生成する第1の90度カプラと、
    前記第1乃至第4の分岐導波路のうち隣り合う第3及び第4の分岐導波路からそれぞれ出力された第3の伝搬モード及び第4の伝搬モードを入力とし、前記第4の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第3の伝搬モードとを合成することで第3の合成信号を生成すると同時に、前記第3の伝搬モードの位相を90度だけ遅延させて得られる遅延波と前記第4の伝搬モードとを合成することで第4の合成信号を生成する第2の90度カプラと、
    前記第1の合成信号及び前記第3の合成信号を入力とし、前記第1の合成信号の信号成分と前記第3の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに逆相の信号成分を合成することで第1の円偏波信号を第1の出力端子から出力する第1の180度カプラと、
    前記第2の合成信号及び前記第4の合成信号を入力とし、前記第2の合成信号の信号成分と前記第4の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに逆相の信号成分を合成することで、前記第1の円偏波信号とは直交する第2の円偏波信号を第2の出力端子から出力する第2の180度カプラと
    を備えることを特徴とする給電回路。
  2. 請求項1に記載の給電回路であって、前記第1の180度カプラは、前記第1の合成信号の信号成分と前記第3の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに同相の信号成分を合成することで第1の同軸TEMモードを第3の出力端子から出力することを特徴とする給電回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の給電回路であって、前記第2の180度カプラは、前記第2の合成信号の信号成分と前記第4の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに同相の信号成分を合成することで第2の同軸TEMモードを第4の出力端子から出力することを特徴とする給電回路。
  4. 請求項1に記載の給電回路であって、前記第1の180度カプラ及び前記第2の180度カプラとそれぞれ結合された合成器をさらに備え、
    前記第1の180度カプラは、前記第1の合成信号の信号成分と前記第3の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに同相の信号成分を合成して前記合成器に出力し、
    前記第2の180度カプラは、前記第2の合成信号の信号成分と前記第4の合成信号の信号成分との組み合わせのうち互いに同相の信号成分を合成して前記合成器に出力し、
    前記合成器は、前記第1の180度カプラの出力と前記第2の180度カプラの出力とを合成することを特徴とする給電回路。
  5. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、前記第1乃至第4の分岐導波路は、前記中心軸から外側に向けて放射状に延在することを特徴とする給電回路。
  6. 請求項5に記載の給電回路であって、前記第1乃至第4の分岐導波路は、矩形導波管からなることを特徴とする給電回路。
  7. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、
    前記第1及び第2の分岐導波路の当該一端を前記第1の90度カプラにそれぞれ結合する第1及び第2の屈曲導波管と、
    前記第3及び第4の分岐導波路の当該一端を前記第2の90度カプラにそれぞれ結合する第3及び第4の屈曲導波管と
    をさらに備え、
    前記第1及び第2の屈曲導波管の各々は、90度E面ベンドからなる内側屈曲部と、当該第1及び第2の屈曲導波管の各々の側壁面に対して傾斜する単数または複数の段差面を有する外側屈曲部とを含み、
    前記第3及び第4の屈曲導波管の各々は、90度E面ベンドからなる内側屈曲部と、当該第3及び第4の屈曲導波管の各々の側壁面に対して傾斜する単数または複数の段差面を有する外側屈曲部とを含む、
    ことを特徴とする給電回路。
  8. 請求項7に記載の給電回路であって、
    前記第1及び第2の屈曲導波管の各々における当該複数の段差面の傾斜角度はそれぞれ異なり、
    前記第3及び第4の屈曲導波管の各々における当該複数の段差面の傾斜角度はそれぞれ異なる、
    ことを特徴とする給電回路。
  9. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、
    前記第1の90度カプラは、同一面上に配置された広壁面を有するH面クロスカプラからなり、
    前記第2の90度カプラは、同一面上に配置された広壁面を有するH面クロスカプラからなる、
    ことを特徴とする給電回路。
  10. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、
    前記第1の90度カプラは、同一面上に配置された広壁面を有するショートスロットカプラからなり、
    前記第2の90度カプラは、同一面上に配置された広壁面を有するショートスロットカプラからなる、
    ことを特徴とする給電回路。
  11. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、
    前記第1の90度カプラは、複数の第1のツイスト導波管と、前記複数の第1のツイスト導波管の端部に結合されたブランチラインカプラとを含み、
    前記第2の90度カプラは、複数の第2のツイスト導波管と、前記複数の第2のツイスト導波管の端部に結合されたブランチラインカプラとを含む、
    ことを特徴とする給電回路。
  12. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の給電回路であって、
    前記第1の180度カプラは、マジックT回路からなり、
    前記第2の180度カプラは、マジックT回路からなる、
    ことを特徴とする給電回路。
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