JP4053928B2 - 円−矩形導波管変換器、直交偏波分離用分波器、一次放射器、給電部及びアンテナ - Google Patents

円−矩形導波管変換器、直交偏波分離用分波器、一次放射器、給電部及びアンテナ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円形導波管と矩形導波管との間で円滑に高周波信号を伝送するための円−矩形導波管変換器に関するものである。さらに、本発明は、この円−矩形導波管変換器を使用した直交偏波分離用分波器、一次放射器、給電部及びアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
円−矩形導波管変換器は、例えば円形導波管を伝送された高周波信号を、円形導波管に結合された矩形導波管に良好に伝送するようにモード変換するためのもので、この変換器の一例が、特許文献1、特許文献2に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3112169号明細書
【特許文献2】
特開2000−228601号公報
【0004】
特許文献1では、円形導波管の短絡端部の近傍に矩形導波管が結合され、円形導波管内において、その短絡端部の近傍にモード変換用の透孔が設けられ、この透孔の後方にEコーナーが形成されている。
【0005】
特許文献2では、やはり、円形導波管の短絡部の近傍に矩形導波管が結合され、円形導波管内において、その短絡端部の近傍に、短絡端部と間隙を開けて、三角形状の整合用反射リブが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、モード変換用の透孔を設けた上に、伝搬方向変換用のEコーナーを設けなければならない。そのため、これらを収容可能な長さに円形導波管を構成しなければならず、円形導波管の長さ寸法が長くなる。これによって、円−矩形導波管変換器も長くなり、大型化になる。同様に特許文献2においても、整合用反射リブと円形導波管の短絡端部との間に隙間を設けなければならず、やはり円形導波管の長さが長くなり、円−矩形導波管変換器も大型になる。一般に、円−矩形導波管変換器では、その定在波比が1に近い値であることが望ましい。しかし、特許文献1、2に開示された円−矩形導波管変換器では、1に近い値、例えば1.3よりも小さい値を取る周波数帯域が狭く、例えば特許文献1では衛星通信において使用されている12GHz帯において約12.1GHzから12.9GHzの約800MHz帯域でしか定在波比を1.3以下にすることができない。また、特許文献2でも、約12.0GHzから12.8GHzの約800MHz帯域でしか定在波比を1.3以下とすることができない。衛星通信では、12GHz帯以外に、14GHz帯も使用されている。従って、14GHz帯においても1.3以下の定在波比とすることが望ましい。
【0007】
本発明は、所望の複数の周波数帯において定在波比を小さくした小型の円−矩形導波管変換器を提供することを目的とする。本発明は、このような円−矩形導波管変換器を使用した直交偏波分離用分波器、一次放射器、給電部及びアンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による円−矩形導波管変換器は、円形導波管を有している。この円形導波管は、管軸の一端に開口端部を他端に短絡端部を有するものである。この円形導波管の短絡端部に矩形導波管の一端が結合されている。この結合は、矩形導波管の管軸が、円形導波管の管軸に直交するように行われている。この矩形導波管の他端部が開口されている。この矩形導波管の短辺が前記円形導波管の管軸に平行に位置し、長辺が前記円形導波管の管軸に垂直に位置している。この長辺の長さは、円形導波管の直径よりも長いことが望ましく、短辺の長さは長辺の長さの約1/2であることが望ましい。円形導波管の内部の短絡壁の近傍に隔壁が設けられている。この隔壁が有する直線状の第1接触辺が、前記円形導波管の短絡端部に接触している。第1の接触辺は、矩形導波管の管軸に平行であることが望ましい。この第1接触辺の一端、例えば矩形導波管から離れた端部から円形導波管の開口端部に向かって、前記管軸に沿って、前記矩形導波管とは反対側にある前記円形導波管の内面を直線状に第2接触辺が伸びている。この第2接触辺の先端、即ち、円形導波管の開口端部側の第2接触辺の端部から前記矩形導波管側に第1接触辺と平行な直線状に第1開放直線辺が伸びている。第1開放直線辺の先端、即ち矩形導波管に近い第1開放直線辺の端部から前記矩形導波管に向かって傾斜した開放斜辺が伸びている。開放斜辺の先端、即ち、開放斜辺の矩形導波管に近い端部から第1開放直線辺と平行に第2開放直線辺が伸びている。第2開放直線辺の先端、即ち矩形導波管に近い端部から第1接触辺の他端に向かって、第3開放直線辺が伸延している。第3の開放直線辺は、第2接触辺と平行に伸延している。
【0009】
このように構成された円−矩形導波管変換器では、例えば円形導波管の開放端部から円形導波管内に導入された直線偏波、例えば垂直偏波の超高周波信号が円形導波管を伝送され、隔壁によってその方向が変更されて、矩形導波管内に導入され、矩形導波管内を伝送される。隔壁がEベント及び整合器として機能する。即ち、1つの隔壁によって、2つの機能を果たす。従って、Eベントと整合器とをそれぞれ設ける必要が無く、円形導波管を短くすることができる。また、隔壁の第1接触辺が円形導波管の短絡壁に接触しており、隔壁と短絡壁との間には空間を設ける必要が無く、円形導波管を短くすることができる。しかも、この構成によると、定在波比が1に近い値である高周波信号の周波数帯が広くなる。
【0010】
上記の円−矩形導波管変換器において、第1接触辺の長さを約0.25乃至0.75λg(λgは、前記円−矩形導波管変換器を伝送される高周波信号の管内波長)とすることができる。この場合、第2接触辺の長さを約0.7乃至0.9λg、第1及び第2開放直線辺の長さを約0.05乃至0.1λgとすることが望ましい。さらに、第3開放直線辺を約0.1乃至0.2λgとすることが望ましい。
【0011】
上記の円−矩形導波管において、第1乃至第3の開放直線辺を除去することもできる。この場合、第3の開放直線辺が存在しないので、さらに、円形導波管を短くすることができるし、所望の複数の帯域において定在波比を小さくすることができる。
【0012】
これら円−矩形導波管変換器を、一方の出力部として使用して直交偏波分離用分波器を構成することもできる。この場合、例えば、他方の出力部として、もう一つの矩形導波管が円形導波管に取り付けられる。もう1つの矩形導波管は、前記矩形導波管と平行に配置することができる。この場合、もう1つの矩形導波管の短辺は、円形導波管の管軸に直交し、長辺が円形導波管の管軸に平行に位置させる。
【0013】
これら円−矩形導波管変換器または直交偏波分離用分波器を使用して一次放射器を形成することができる。この場合、円形導波管の開口端部から高周波信号が導入されるが、この開口端部に、ホーン部を設けることが望ましい。
【0014】
このような一次放射器を用いて給電部を構成することができる。この給電部を用いてアンテナを構成することもできる。このアンテナは、例えばパラボラ反射鏡やオフセットパラボラ反射鏡のような反射鏡を有することが望ましく、その焦点位置に給電部を設ける。給電部の円形導波管の開口端部が反射鏡側を向くように給電部を配置する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態の円−矩形導波管変換器は、例えばホーン部と共に一次放射器を構成している。この一次放射器に、コンバータ等が設けられて、給電部が構成されている。この給電部が、反射鏡、例えばパラボラ反射鏡またはオフセットパラボラ反射鏡の焦点位置に設けられ、アンテナ、例えばパラボラアンテナまたはオフセットパラボラアンテナを構成している。
【0016】
図1(a)に示すように、この円−矩形導波管変換器は、円形導波管2を備えている。この円形導波管2は、その一端部が短絡された短絡端部2aとされ、これと対向する端部が開放端部2bとされている。これら短絡端部2aと開放端部2bの中心が管軸2c上に位置している。開放端部2bの外周には、図1(b)に示すように、フランジ、例えば円形フランジ4が一体に形成されている。このフランジ4には、図示していないがホーン部が取り付けられている。このホーン部がパラボラ反射鏡またはオフセットパラボラ反射鏡の焦点位置に、パラボラ反射鏡またはオフセットパラボラ反射鏡の鏡面側を向いて配置されている。
【0017】
円形導波管2の短絡端部2aには、矩形導波管6が一体に形成されている。この矩形導波管6の管軸6aが、円形導波管2の管軸2cと直交するように矩形導波管6が配置されている。この矩形導波管6は両端部が開口され、その一方の開口部が円形導波管2と連通し、他端の開口部の周囲には、図1(c)に示すように、フランジ、例えば矩形フランジ8が一体に形成されている。このフランジ8を利用して、信号処理手段、例えば周波数コンバータが取り付けられている。この周波数コンバータは、パラボラ反射鏡またはオフセットパラボラ反射鏡で反射され、ホーン部を介して円形導波管2に導入され、矩形導波管6に伝送された特定の偏波信号、例えば垂直偏波の超高周波信号を、所定の周波数の中間周波信号に周波数変換するためのものである。このホーン部、円−矩形導波管変換部及びコンバータによって給電部が構成されている。
【0018】
この矩形導波管6は、図1(c)に示すように1対の短辺6bと、これらに直交する1対の長辺6cとを有している。短辺6bは、円形導波管2の管軸6cと平行に配置されている。また、長辺6cは、短辺6bと直交するように配置されている。長辺6cの長さは、円形導波管2の内径よりも大きく設定され、短辺6bの長さは、長辺6cの1/2の長さに設定されている。
【0019】
円形導波管2の短絡壁2aと一体に隔壁10が形成されている。この隔壁10は、管軸2c上に位置している。隔壁10は、所定の厚みを有し、それの側面形状が多角形状である。
【0020】
この隔壁10は、第1の接触辺10aを有している。第1の接触辺10aは、短絡壁2aにおける矩形導波管6と反対側の端部から矩形導波管6側に管軸6aと平行に所定の長さ、例えば0.25乃至0.75λg(λgは、この円−矩形導波管変換器において伝送される超高周波信号の中心周波数信号の管内波長)、具体的には図2に示すように約0.5λgの長さを有している。
【0021】
第1の接触辺10aの矩形導波管6とは反対側の端部から、第2の接触辺10bが、円形導波管2の内面を管軸2cに沿って開口端部2b側に伸延している。その長さは、例えば0.7乃至0.9λgで、具体的には図2に示すように約0.8λgである。
【0022】
開口端部2b側の第2の接触辺10bの端部から、第2の接触辺2bに直交して、矩形導波管6側に第1の開放直線辺10cが伸延している。第1の開放直線辺10cは、例えば0.05乃至0.1λgの長さで、具体的には図2に示すように約0.075λgである。
【0023】
第1の開放直線辺10cの矩形導波管6側の端部から、開放斜辺10dが矩形導波管6の円形導波管2側にある開放端部に向けて伸延している。この開放斜辺10dの先端は、矩形導波管6の上方に位置している。
【0024】
この開放斜辺10dの矩形導波管6側の端部から、第1の開放直線辺10cに平行に第2の開放直線辺10eが矩形導波管6側に伸延している。その長さは、例えば0.05λg乃至0.1λg、具体的には図2に示すように約0.075λgである。
【0025】
この第2開放直線辺10eの矩形導波管6側の端部から、第1の接触辺10aに向かって、管軸2cと平行に第3開放直線辺10fが伸延している。第3開放直線辺10fは、例えば0.05乃至0.1λg、具体的には、図2に示すように約0.15λgである。
【0026】
従って、開放斜辺10dの高さ寸法は、0.05乃至0.65λg、具体的には図2に示すように約0.35λg、長さ寸法は、0.6乃至0.85λg、具体的には図2に示すように約0.65λgである。
【0027】
開放斜辺10dのみではなく、これに連ねて第1開放直線辺10c、第2開放直線辺10eを有する点と、第1接触辺10aが、円形導波管2の短絡端部2aに接触することによって隔壁10と短絡端部2aとの間に空隙が形成されていない点とが、この隔壁10の特徴である。この隔壁10が円形導波管2と矩形導波管6とのインピーダンスを整合させるための整合器として、さらに、伝搬方向変換器として機能する。
【0028】
円形導波管2の開放端部2bに供給される超高周波信号は、直線偏波、例えば垂直偏波の超高周波信号であって、図1(a)における上下方向に電界の値が変化しながら、円形導波管2の短絡端部2a側に向かって伝搬するものとする。この垂直偏波の超高周波信号は、円形導波管2内を伝送され、隔壁10によって矩形導波管6側に90度折り曲げられ、フランジ8に取り付けられたコンバータが備えるプローブによって受信される。
【0029】
図3は、この円−矩形導波管変換器によって、垂直偏波信号を伝送した場合における周波数対VSWR特性を示したものである。この円−矩形導波管変換器は、1に近いVSWR、例えば1.3よりも小さいVSWRを、約12GHz乃至14.4GHzの約2.4GHzという非常に広い周波数帯域において示している。
【0030】
本発明の第2の実施の形態の円−矩形導波管変換器は、図4に示すように、直交偏波分離用分波器に使用されている。この直交偏波分離用分波器は、新たに矩形導波管12が設けられている以外、第1の実施形態の円−矩形導波管変換器と同様に構成されている。同等部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0031】
新たな矩形導波管12は、図4(a)に示すように、矩形導波管6に接近し、かつ円形導波管2の短絡端部2aから矩形導波管6よりも離れた位置で、矩形導波管6に平行に円形導波管2と一体に形成されている。図4(b)に示すように、矩形導波管12の短辺12aは、円形導波管2の管軸2cと直交して配置され、長辺12bは、円形導波管2の管軸2cと平行に配置されている。即ち、矩形導波管12の短辺12a、長辺12bは、矩形導波管6の短辺6b、長辺6cと90度方向が異なって配置されている。
【0032】
矩形導波管6は、例えば垂直偏波の超高周波信号を伝搬するためのものであり、矩形導波管12は、水平偏波の超高周波信号を伝搬するためのものである。矩形導波管12の円形導波管2から離れた開放端部の周囲にはフランジ、例えば角型のフランジ14が設けられている。このフランジ14を利用して、例えば水平偏波の信号を受信して、処理する処理手段、例えば周波数コンバータ(図示せず)が設けられている。
【0033】
また、円形導波管2の内部における隔壁10と矩形導波管12との間に、管軸2cに沿って矩形導波管6、12の管軸に直交する面上に位置するように、モード阻止手段、例えば反射板16が設けられている。この反射板16は、水平偏波の信号を反射し、垂直偏波の信号のみを通過させるものである。
【0034】
この直交偏波分離用分波器では、円形導波管2のフランジ4にホーン部が取り付けられ、パラボラ反射鏡またはオフセットパラボラ反射鏡の焦点位置にホーン部が反射鏡側を向くように配置される。この直交偏波分離用分波器、2台の周波数コンバータ及びホーン部によって給電部が構成されている。反射鏡によって垂直偏波及び水平偏波の超高周波信号をホーン部に集束させると、これら両超高周波信号は、円形導波管2を伝搬する。そのうち、水平偏波の超高周波信号は、矩形導波管12内を伝搬する。一方、垂直偏波の超高周波信号は、反射板16を通過し、第1の実施の形態で述べたのと同様にして、矩形導波管6内を伝搬する。
【0035】
図5は、この直交偏波分離用分波器での垂直偏波信号における周波数対VSWR特性を示したものである。この直交偏波分離用分波器でも、1に近いVSWR、例えば1.3よりも小さいVSWRが、約12GHz乃至14.0GHzの約2.0GHzという非常に広い周波数帯域において示されている。
【0036】
図6(a)、(b)に第1の参考例の円−矩形導波管変換器を示す。この円−矩形導波管変換器は、図6(a)と図1(a)の比較から明らかなように、隔壁10の構成が相違する以外、第1の実施の形態の円−矩形導波管変換器と同様に構成されている。同等部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
この円−矩形導波管変換器において使用されている隔壁10では、第1乃至第3の開放直線辺10c、10e、10fが除去されている。その代わりに、第2の接触辺10bの先端と、第1の接触辺10aの基端とを直接に開放斜辺10dが接続してある。この隔壁10は、円形導波管2と一体に成型されている。第1の接触辺10a、第2の接触辺10bの長さは、第1及び第2の実施の形態における隔壁10の第1及び第2の接触辺10a、10bとほぼ同じ長さを有し、具体的には、第1の接触辺10aが17.5mm(約0.5λg)、第2の接触辺10bが25mm(約0.8λg)である。
【0038】
図7は、この円−矩形導波管変換器のVSWR対周波数特性を示したものである。この円−矩形導波管変換器は、約11.9GHz乃至12.8GHz及び14.0GHz乃至14.5GHzの所望の複数の周波数帯において、1.3以下のVSWRを示している。図7と、図3、図5との比較から、第1乃至第3の開放直線辺10c、10e、10fの存在によって、VSWR対周波数特性の広帯域化が図られていることが判る。しかし、これら第3の開放直線10fを除去することによって円形導波管2の長さ方向に沿う隔壁10の長さ寸法を短くすることができ、円形導波管2の長さ寸法も短くすることができ、この円−矩形導波管変換器の小型化を図ることができる。
【0039】
第2の参考例の円−矩形導波管変換器を図8に示す。この円−矩形導波管変換器は、隔壁10を円形導波管2とは別個に形成した以外、同様に構成されている。隔壁10が別個に形成されているので、円形導波管2には、この隔壁固定用の2つの溝2d、2eが設けられ、これら溝2d、2eに、隔壁10の2つの接触辺10a、10bに連なる挿入片10g、10hが形成されている。
【0040】
第1及び第2の参考例の円−矩形導波管変換器を改変して、第2の実施の形態に示した直交偏波分離分波器を構成することもできる。
【0041】
上記の各実施の形態では、処理手段として、周波数コンバータを使用したが、これに限ったものではなく、例えば増幅器を使用することもあるし、或いは、導波管モードの信号を同軸モードに変換する変換器を使用することもある。
【0042】
上記の各実施の形態では、矩形導波管6に垂直偏波信号を伝送したが、第1の実施の形態、第1及び第2の参考例の円−矩形導波管変換器または第2の実施の形態の直交偏波分離分波器を適切に配置することによって、水平偏波信号を矩形導波管6に伝送することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、所望の周波数帯域またはこれら所望の周波数帯域を含む広い周波数帯域にわたってVSWRを低い値にすることができるし、また、隔壁が整合器とモード変換器とを兼用し、しかも隔壁が円形導波管の短絡壁部に接触しているので、円形導波管の長さを短くすることができ、円−矩形導波管変換器や直交偏波分離用分波器を小型化することができ、これらを使用した一次放射器、給電部及びアンテナも小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の円−矩形導波管変換器の縦断正面図、側面図及び底面図である。
【図2】 図1の円−矩形導波管変換器で使用している隔壁の拡大正面図である。
【図3】 図1の円−矩形導波管変換器のVSWR対周波数特性図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の直交偏波分離用分波器の縦断正面図及び底面図である。
【図5】 図4の直交偏波分離用分波器のVSWR対周波数特性図である。
【図6】 第1の参考例の円−矩形導波管変換器の縦断正面図及び隔壁10の拡大正面図である。
【図7】 図6の円−矩形導波管変換器のVSWR対周波数特性図である。
【図8】 第2の参考例の円−矩形導波管変換器の縦断正面図である。
【符号の説明】
2 円形導波管
2a 短絡端部
2b 開放端部
2c 管軸
6 矩形導波管
10 隔壁
12 矩形導波管

Claims (6)

  1. 管軸の一端に開口端部を他端に短絡端部を有する円形導波管と、
    前記管軸に直交して、前記円形導波管の短絡端部に一端が結合され、他端が開口され、短辺が前記管軸に平行に位置し、長辺が前記管軸に垂直に位置する矩形導波管と、
    前記円形導波管内において前記短絡端部に直線状の第1接触辺が接触し、この第1接触辺の一端から前記開口端部に向かって、前記管軸に沿って、前記矩形導波管とは反対側にある前記円形導波管の内面を直線状に第2接触辺が伸び、この第2接触辺の先端から前記矩形導波管側に第1接触辺と平行な直線状に第1開放直線辺が伸び、第1開放直線辺の先端から前記矩形導波管に向かって傾斜して開放斜辺が伸び、この開放斜辺の先端から第1開放直線辺と平行に第2開放直線辺が伸延し、第2開放直線辺の先端から第1接触辺の他端に向かって第3の開放直線辺が第2の接触片に平行に伸延している隔壁とを、
    具備する円−矩形導波管変換器。
  2. 請求項1記載の円−矩形導波管変換器において、第1接触辺の長さが約0.25乃至0.75λg(λgは、前記円−矩形導波管変換器を伝送される信号の管内波長)で、第2接触辺の長さが約0.7乃至0.9λgで、第1及び第2開放直線辺の長さが約0.05乃至0.1λgで、第3開放直線辺が約0.1乃至0.2λgである円−矩形導波管変換器。
  3. 請求項1または2記載の円−矩形導波管変換器の矩形導波管を、一方の出力部とした直交偏波分離用分波器。
  4. 請求項1または2記載の円−矩形導波管変換器を使用した一次放射器。
  5. 請求項3記載の直交偏波分離用分波器または請求項4記載の一次放射器を使用した給電部。
  6. 請求項5記載の給電部を使用したアンテナ。
JP2003160402A 2003-06-05 2003-06-05 円−矩形導波管変換器、直交偏波分離用分波器、一次放射器、給電部及びアンテナ Expired - Fee Related JP4053928B2 (ja)

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