JP2001339202A - 一次放射器 - Google Patents
一次放射器Info
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Abstract
長を短くして小型化を図ること。 【解決手段】 断面方形の導波管1の内部に誘電体フィ
ーダ2の保持部2aを固定し、該誘電体フィーダ2の放
射部2bを導波管1の開口端から外部に突出させる。保
持部2aに導波管1の内部に向かって収束する一対の断
面円弧状の湾曲面5を形成し、導波管1の内部におい
て、その対角線上に位置する角部に保持部2aの両縁部
を固定し、この保持部2aの中心部の板厚を両縁部に比
べて薄くした。このような形状により、保持部2aが位
相変換部とインピーダンス変換部の両機能を持ち、か
つ、保持部2aが電界の強度分布に沿った形状となる。
Description
ンテナ等に備えられる一次放射器に係り、特に、円偏波
を送受信する一次放射器に関する。
すものであり、同図(a)は左側面図、同図(b)は断
面図である。この従来の一次放射器は、一端にホーン部
10aを有し他端を閉塞面10bとした断面方形の導波
管10と、導波管10の内部に設置された90度位相板
11と、導波管10の壁面から内部に挿入された一対の
プローブ12,13とを備えており、これらプローブ1
2,13と閉塞面10bとの距離は管内波長の約1/4
波長分だけ離れている。ホーン部10aは四角錐状に開
口しており、このホーン部10aを含め導波管10は亜
鉛ダイキャスト等の導電材料で一体形成されている。9
0度位相板11は均一な厚みを有する誘電体板からな
り、その長手方向の両端は入力インピーダンスおよび出
力インピーダンスを良好にするためにV字状に切り欠か
れている。この90度位相板11はホーン部10aの開
口端から挿入され、導波管10の内部の対角線上に位置
する両角部に固定されている。両プローブ12,13は
互いに直交しており、90度位相板11は両プローブ1
2,13に対してそれぞれ約45度傾いた状態で設置さ
れている。
て、例えば衛星から送信された右旋円偏波および左旋円
偏波を受信する場合、この円偏波はホーン部10aから
導波管10の内部に導かれ、導波管10の内部で90度
位相板11により直線偏波に変換される。すなわち、円
偏波は等振幅で互いに90度の位相差を持つ2つの直線
偏波の合成ベクトルが回転している偏波であるため、円
偏波が90度位相板11を通過することにより、90度
ずれている位相が同相となって直線偏波に変換される。
図 に示す例では、左旋円偏波が垂直偏波に変換され、
右旋円偏波が水平偏波に変換されるため、これら垂直偏
波および水平偏波をそれぞれプローブ12,13に結合
させて受信すれば、その受信信号を図示せぬコンバータ
回路でIF周波数信号に周波数変換して出力することが
できる。
構成された従来の一次放射器においては、導波管10の
先端から突出するホーン部10aには所望の開口径と長
さが必要であり、しかも、このホーン部10aに続く導
波管10の内部に所定長さの90度位相板11を設置す
る必要があるため、一次放射器が導波管10の軸線方向
に長くなるという問題があった。特に、断面方形の導波
管10を用いた場合、図8の電界分布図から明らかなよ
うに、電界E1(破線)と電界E2(実線)は導波管1
0の角部を中心として円弧状に広がる強度分布となり、
導波管10の角部に固定された90度位相板11の両縁
部に電界E1がほとんど存在しなくなる。これは電界E
1,E2が導波管10の平坦な各壁面に垂直に向かうか
らであり、その結果、90度位相板11内を伝播する偏
波成分が少なくなる。このような理由から、90度位相
板11によって90度ずれている位相を同相にするため
には、90度位相板11を導波管10の軸線方向に沿っ
て充分に長くする必要があり、このことが一次放射器の
小型化を妨げる大きな要因となっていた。
みてなされたもので、その目的は、小型化に好適な一次
放射器を提供することにある。
に、本発明の一次放射器では、一端を開口した断面方形
の導波管と、この導波管に保持された誘電体フィーダと
を備え、前記誘電体フィーダに前記導波管の開口端から
突出する放射部と前記導波管の内部に固定される保持部
とを設け、この保持部を前記導波管の内部に向かって収
束する先窄まり形状にすると共に、該保持部の板厚を前
記導波管の対角線方向における中心部が両縁部よりも薄
くなるように形成した。
は、誘電体フィーダの放射部から円偏波が入力すると、
この円偏波は位相変換部とインピーダンス変換部の両機
能を持つ保持部により、直線偏波に変換されると共にイ
ンピーダンス整合されて導波管の内部に進入する。この
場合、保持部の中心部の板厚が両縁部よりも薄く形成さ
れ、保持部が電界の強度分布に沿った形状となるため、
保持部の長さを短縮しても直交偏波に対する位相差が大
きくなり、それ故、一次放射器の全長を大幅に短くする
ことができる。
具現化する手段としては、保持部に導波管の対角線を含
む平面に関して対称形な一対の切欠きを形成することが
好ましく、この場合、各切欠きをそれぞれ断面円弧状で
導波管の内部に向かって収束する1つの湾曲面によって
構成することができ、あるいは、各切欠きをそれぞれ複
数の面を導波管の内部に向かって連続させた段付き面に
よって構成することができる。
図面を参照して説明すると、図1は本発明の一実施形態
例に係る一次放射器の構成図、図2は図1のII−II線に
沿う断面図、図3は該一次放射器に備えられる誘電体フ
ィーダの斜視図、図4は該誘電体フィーダを図3のV−
V線方向に沿って見た説明図、図5は該誘電体フィーダ
を図3のH−H線方向に沿って見た説明図、図6は該誘
電体フィーダと電界の分布状態を示す説明図である。
係る一次放射器は、一端を開口し他端を閉塞面1aとし
た断面方形の導波管1と、この導波管1の開口端に保持
された誘電体フィーダ2とを具備しており、導波管1の
内壁面には一対のプローブ3,4が互いに直交するよう
に設置されている。これらプローブ3,4と閉塞面1a
との距離は管内波長λgの約1/4波長に設定されてお
り、両プローブ3,4は図示せぬコンバータ回路に接続
されている。
料からなり、本実施形態例の場合は価格の点を考慮して
安価なポリエチレン(誘電率ε≒2.25)が用いられ
ている。この誘電体フィーダ2は、導波管1の内部に挿
入される保持部2aと、保持部2aに連続してラッパ状
に広がる放射部2bとで構成されており、放射部2bは
導波管1の開口端から外部に突出している。
収束する一対の湾曲面5が形成されており、これら湾曲
面5は図2,3のV−V線を含む平面に関して対称形
で、その断面形状は円弧状になっている。図2に示すよ
うに、この保持部2aは導波管1の開口端から内部に挿
入され、湾曲面5を除く部位を導波管1の内部の対角線
V−V上に位置する角部に固定することにより、保持部
2aは両プローブ3,4に対してそれぞれ約45度傾い
た位置に設置される。これにより保持部2aは円偏波を
垂直偏波に変換する位相変換部としての機能を持ち、し
かも保持部2aは導波管1の内部に向かって収束する先
窄まり形状であるため、この保持部2aはインピーダン
ス変換部としての機能を持つことになる。ここで、保持
部2aの板厚は従来の90度位相板のように均一でな
く、導波管1の軸心を通る中心部の板厚が導波管1に固
定された両縁部の板厚に比べて薄くなっている。すなわ
ち、対角線V−Vと直交する対角線H−H上に位置する
角部をP1,P2とすると、両湾曲面5はそれぞれP
1,P2を略中心とする円弧状断面を有するため、保持
部2aの板厚は導波管1の軸心を通る中心部が両縁部に
比べて薄くなっている。
6が90度の等間隔で形成されおり、各凹部6は保持部
2aとの境界部分まで達している。これら凹部6は導波
管1の開口端内壁と誘電体フィーダ2の外表面との間に
所定深さの間隙を画成するもので、このような間隙によ
り誘電体フィーダ2の外表面から導波管1の開口端と流
れる表面電流を抑制し、該表面電流に起因して発生する
サイドローブを低減できるようになっている。また、放
射部2bの端面には複数の環状溝7が同心円状に形成さ
れ、各環状溝7の深さ寸法は空気中を伝播する電波波長
λ0の約1/4波長に設定されている。
て、例えば衛星から送信された右旋円偏波および左旋円
偏波を受信する場合、この円偏波は放射部2bから進入
して誘電体フィーダ2内を伝播し、保持部2aで直線偏
波に変換されると共にインピーダンス整合されて導波管
1の内部に進入する。そして、導波管1に入力した直線
偏波をプローブ3,4に結合させ、両プローブ3,4か
らの受信信号を図示せぬコンバータ回路でIF周波数信
号に周波数変換して出力することにより、衛星から送信
された円偏波を受信することができる。その際、図6に
示す電界分布図から明らかなように、両湾曲面5は電界
E1の強度分布に沿った曲面形状となり、導波管1内部
において保持部2aは電界の強い場所に位置することに
なるため、保持部2aの長さを短くしても直交偏波に対
する位相差が大きくなる。しかも、この保持部2aはイ
ンピーダンス変換部としての機能も併せ持つため、この
点からも保持部2aの長さを短くすることができ、それ
故、導波管1と誘電体フィーダ2を含む一次放射器の全
長を大幅に小型化することができる。
形態例に限定されず、種々の変形例を採用することがで
き、例えば、誘電体フィーダの全長は若干長くなるが、
放射部をラッパ状形状に代えて円錐や角錐形状にしても
良い。また、誘電体フィーダの保持部の形状も上記実施
形態例に限定されず、例えば、保持部に導波管の内部に
向かって収束する複数の面を段付き状に連続形成し、こ
の段付き面によって湾曲面に近似した形状を実現するこ
とも可能であり、要は、導波管の内部に向かって先窄ま
り形状にした保持部の中心部の板厚が両縁部よりも薄く
なっていれば良い。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
る誘電体フィーダを保持し、この保持部を導波管の内部
に向かって収束する先窄まり形状にすると共に、その板
厚を導波管の対角線方向における中心部が両縁部よりも
薄くなるように形成すると、保持部が位相変換部とイン
ピーダンス変換部の両機能を持ち、かつ、電界の強度分
布に沿った形状となるため、保持部の長さを短縮しても
直交偏波に対する位相差が大きくなり、それ故、一次放
射器の全長を大幅に短くすることができる。
図である。
視図である。
て見た説明図である。
て見た説明図である。
図である。
電界の分布状態を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一端を開口した断面方形の導波管と、こ
の導波管に保持された誘電体フィーダとを備え、前記誘
電体フィーダに前記導波管の開口端から突出する放射部
と前記導波管の内部に固定される保持部とを設け、この
保持部を前記導波管の内部に向かって収束する先窄まり
形状にすると共に、該保持部の板厚を前記導波管の対角
線方向における中心部が両縁部よりも薄くなるように形
成したことを特徴とする一次放射器。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記保持部に
前記導波管の対角線を含む平面に関して対称形な一対の
切欠きを形成したことを特徴とする一次放射器。 - 【請求項3】 請求項2の記載において、前記各切欠き
が断面円弧状で前記導波管の内部に向かって収束する1
つの湾曲面によって構成されていることを特徴とする一
次放射器。 - 【請求項4】 請求項2の記載において、前記各切欠き
が複数の面を前記導波管の内部に向かって連続させた段
付き面によって構成されていることを特徴とする一次放
射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154811A JP3805948B2 (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 一次放射器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001339202A true JP2001339202A (ja) | 2001-12-07 |
JP3805948B2 JP3805948B2 (ja) | 2006-08-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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- 2000-05-25 JP JP2000154811A patent/JP3805948B2/ja not_active Expired - Fee Related
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