JP5153858B2 - 伝送線路構造物 - Google Patents
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Description
従来の導波管プレートは、複数の導波管線路を有し、電磁波の伝搬方向に直交する各導波管断面の長辺の両脇には、導波管線路の端部から使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4(λ/4)離した位置に、使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4(λ/4)の深さを持つチョーク構造が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の伝送線路プレート(伝送線路構造物)を示す断面図である。図4の伝送線路プレートは、電磁波の伝搬方向に平行で、かつ電磁波の伝搬方向に直交する導波管断面の短辺に平行な分割面で分割される伝送線路プレートに、上記特許文献1に示した導波管プレートを適用したものである。また、導波管線路上には、導波管線路内の電流分布を乱す付加構造物として、別の導波路への変換回路が設けられている。
また、第1導体プレート21aと第2導体プレート21bとが接触されて、全3チャンネルの導波管線路22a〜22cが形成されている。また、分割面には、隙間26が形成されている。
また、第1導体プレート21aには、導波管線路22a〜22cの各々を挟むように設けられたチョーク構造23a〜23dが形成されている。
なお、図4では、導波管線路22a〜22c内の電流分布を乱す付加構造物として、結合スロット25a〜25cを設けているが、これに限定されず、複数の伝送線路に電力を分配する分岐回路であってもよいし、導波管線路の反射特性を改善する整合素子等であってもよい。
これにより、導体プレートの分割面からの電磁波の漏れや反射による性能悪化が抑制される。
図4に示した従来の伝送線路プレートでは、チョーク構造23a〜23dを形成する場合に、隣接する導波管線路22a〜22c間の導体プレートの壁厚として、少なくとも使用周波数における自由空間中の伝搬波長の1/2以上を確保する必要がある。
そのため、チョーク構造を形成するための加工費が必要となるので、製造コストが増大するという問題点があった。
そのため、導体の分割面からの電磁波の漏れや反射による性能悪化を抑制するとともに、コストダウンを実現することができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係る伝送線路プレート(伝送線路構造物)を示す断面図である。
図1の伝送線路プレートは、導波管の管軸方向(電磁波の伝搬方向)に平行で、かつ管軸方向に直交する導波管断面の短辺に平行な分割面で分割される伝送線路プレートにおいて、導波管線路上に、導波管線路内の側壁を流れる電流分布を乱す付加構造物として、別の導波路への変換回路が設けられたものである。
また、第1導体プレート1aには、導波管線路2a〜2cを挟むように設けられたチョーク構造3a、3bが形成されている。チョーク構造3a、3bは、導波管線路2a〜2cの両端の導波管線路2a、2cの外側から、使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4離した位置に、使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4の深さを持つように形成されている。
また、導波管線路2a〜2cには、それぞれチャンネル毎に別の導波路5a〜5cが、導波管線路2a〜2cと導波路5a〜5cとの接続を実現する変換回路である結合スロット(付加構造物)6a〜6cを介して接続されている。結合スロット6a〜6cは、結合孔である。
これは、通常の導波管線路内の側壁(広壁面)を流れる電流ベクトルにおいては、導波管の条件のみから決まる理想分割面において管軸方向に直交する電流ベクトルが分布しないので、導体プレートの分割によって電流の流れが分断されないためである。
ただし、導波管を形成する材料の材料定数や加工方法(加工Rや抜き勾配等)が、分割面を対称面にして対称形状でない場合には、理想分割面は、導波管断面の長辺の中点から外れることがあり、その位置は、材料定数や加工方法に依存する。
ここで、伝送線路4a、4bの壁厚Dを、自由空間伝搬波長の略1/4とすることにより、第1導体プレート1aと第2導体プレート1bとを接触させたときの隙間7によって形成される伝送線路4a、4bが、1/4波長のインピーダンス変成器として機能する。また、この伝送線路4a、4bの隣接するチャンネル側の端部は、隣接する導波管線路2a〜2cによって開放点となるので、自チャンネル側の端部では、等価的な短絡点を得ることができる。そのため、隣接する導波管線路2a〜2c間にチョーク構造を設けることなく電磁波の漏れや反射を防止することができる。
ここで、自由空間伝搬波長の略1/4の厚さを有する伝送線路間の壁は、1/4波長のインピーダンス変成器として機能し、隣接する伝送線路間にチョーク構造を設けることなく電磁波の漏れや反射を防止する。
そのため、導体の分割面からの電磁波の漏れや反射による性能悪化を抑制するとともに、チョーク構造をなくして伝送線路構造物の製造コストを低減することができる。また、導波管線路間の間隔を狭くすることができるので、伝送線路構造物のサイズを小型化することができる。
また、各導波管線路において、良好な反射特性や通過特性、あるいは他のチャンネルとの良好なアイソレーション特性を実現することができる。
付加構造物としては、導波管線路と自由空間とを接続する結合孔、複数の伝送線路に電力を分配する分岐回路、電磁波の伝搬方向を変更するベンド回路、導波管線路の反射特性を改善する整合素子、アンテナとして機能する放射スロット、H面T分岐やE面T分岐などの分岐回路、H面ベンドやE面ベンドなどのベンド回路、整合用途等のアイリスやポスト等が挙げられる。
これらの場合も、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図2(a)は、この発明の実施の形態2に係る伝送線路プレート(伝送線路構造物)を示す断面図である。また、図2(b)は、図2(a)に示した伝送線路プレート(伝送線路構造物)のI−I線に沿った矢視断面図である。
図2(a)および図2(b)の伝送線路プレートは、導波管の管軸方向(電磁波の伝搬方向)と直交する分割面で分割されるものである。
また、第1導体プレート11aと第2導体プレート11bとが接触されて、全3チャンネルの導波管線路12a〜12c(伝送線路)が形成されている。また、分割面には、隙間17が形成されている。
これは、管軸方向と直交する分割面では、導波管線路内の側壁を流れる電流ベクトルを必ず分断するためである。
しかしながら、上述したように、チョーク構造を形成することにより、伝送線路プレートのサイズが大きくなり、製造コストが増加するという問題点があった。
ここで、伝送線路14a、14bの壁厚Dを、自由空間伝搬波長の略1/4とすることにより、第1導体プレート11aと第2導体プレート11bとを接触させたときの隙間17によって形成される伝送線路14a、14bが、1/4波長のインピーダンス変成器として機能する。また、この伝送線路14a、14bの隣接するチャンネル側の端部は、隣接する導波管線路12a〜12cによって開放点となるので、自チャンネル側の端部では、等価的な短絡点を得ることができる。そのため、隣接する導波管線路12a〜12c間にチョーク構造を設けることなく電磁波の漏れや反射を防止することができる。
ここで、自由空間伝搬波長の略1/4の厚さを有する伝送線路間の壁は、1/4波長のインピーダンス変成器として機能し、隣接する伝送線路間にチョーク構造を設けることなく電磁波の漏れや反射を防止する。
そのため、導体の分割面からの電磁波の漏れや反射による性能悪化を抑制するとともに、チョーク構造をなくして伝送線路構造物の製造コストを低減することができる。また、導波管線路間の間隔を狭くすることができるので、伝送線路構造物のサイズを小型化することができる。
また、各導波管線路において、良好な反射特性や通過特性、あるいは他のチャンネルとの良好なアイソレーション特性を実現することができる。
これらの場合も、上記実施の形態1、2と同様の効果を奏することができる。
これらの場合も、上記実施の形態1、2と同様の効果を奏することができる。
隣接する導波管線路間に形成された伝送線路の壁厚は、使用周波数における自由空間伝搬波長の略1/4の奇数倍になっていてもよい。
この場合も、隣接する導波管線路間に形成された伝送線路が、1/4波長のインピーダンス変成器として機能するので、隣接する伝送線路間にチョーク構造を設けることなく電磁波の漏れや反射を防止することができる。
また、このとき、隣接する導波管線路間で、かつ導波管線路の端部から使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4離した位置に、使用周波数における自由空間中の伝搬波長の略1/4の深さを持つチョーク構造を形成することにより、導体の分割面からの電磁波の漏れや反射による性能悪化をさらに抑制することができる。
これらの場合も、上記実施の形態1、2と同様の効果を奏することができる。
Claims (2)
- 電磁波を伝送するための導波管線路である複数の伝送線路が、前記複数の伝送線路に共通の分割面で分割される複数の導体により形成される伝送線路構造物であって、
前記複数の伝送線路の各々は、前記共通の分割面における隣接する伝送線路間の導体の壁厚が、使用周波数における自由空間伝搬波長の略1/4の奇数倍になるように配置されていることを特徴とする伝送線路構造物。 - 隣接する伝送線路間で、かつ前記伝送線路の端部から前記使用周波数における自由空間伝搬波長の略1/4離した位置に、前記使用周波数における自由空間伝搬波長の略1/4の深さを持つチョーク構造が形成されることを特徴とする請求項1に記載の伝送線路構造物。
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