JP6318792B2 - 方向性結合器 - Google Patents

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Description

この発明は、主としてマイクロ波帯及びミリ波帯で使用される方向性結合器に関するものである。
2本の線路を接近し平行に配置して結合させた結合線路形の方向性結合器は、電力監視を行うために広く用いられる(例えば、非特許文献1参照)。方向性結合器では、反射量およびアイソレーション量が最小かつ、通過量および結合量が最大となる結合線路の特性インピーダンスZCが、結合線路における終端の負荷インピーダンスZLよりも低くなり、特性が劣化することがある。そのため、良好な特性を得られる方向性結合器が提案されている。
このような方向性結合器として、接近して平行に配置した2本の線路の間隔が異なる結合線路を繋ぎ合わせたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このような構成の方向性結合器は、線路間隔の異なる結合線路(セクション)を有することで、結合量の周波数特性が平坦な方向性結合器、または良好な方向性となる方向性結合器を実現することに適用される。
また、接近して平行に配置した2本の線路の中間に接地導体を配置した方向性結合器がある(例えば、特許文献3参照)。このような構成の方向性結合器は、偶奇モードの通過位相速度を合わせられることから、良好な方向性を可能にする。
特開2010−193368号公報 特開平9−246818号公報 特開昭56−117401号公報
David M. Pozar、"Microwave Engineering - Second Edition"(pp.384,John Wiley & Sons. Inc,1998年出版)
しかしながら、従来技術(特許文献1、特許文献2)には、以下のような課題がある。このような構成の方向性結合器は、線路間隔の異なる結合線路(セクション)を有することから、方向性結合器の占有面積が増加する場合がある。さらに、四分の一波長以上の結合長が必要となることから、方向性結合器が大きくなる。
また、従来技術(特許文献3)には、以下のような課題がある。このような構成の方向性結合器は、結合線路間に接地導体を配置する必要があることから、結合線路の間隔を広げなければならず、疎結合になるとともに方向性結合器の占有面積が増加する。さらに、結合線路間に接地導体を配置することからも、偶奇モードのインピーダンス差が小さくなり、疎結合となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、方向性結合器の占有面積を増加させず、また、アイソレーション特性の劣化を回避しつつ、結合特性が大きく低下することを防ぎ、良好な方向性となる方向性結合器を得ることを目的とする。
この発明に係る方向性結合器は、主信号線導体および該主信号線導体と平行に配置された副信号線導体からなる結合部と、前記主信号導体と前記副信号導体とから隔離されて配置された接地導体と、前記結合部と前記接地導体との間の第1の領域およびその側部近傍の第2の領域のうち少なくとも一方の領域に前記主信号線導体と相対向して配置された平板状接地導体と、前記平板状接地導体を前記接地導体に接続する接続導体とを備え、前記主信号線導体および前記副信号線導体並びに前記平板状接地導体は、折り曲げ構造を有する
この発明に係る方向性結合器によれば、一端が短絡され、もう一端が開放されている平板状接地導体を設けることにより、アイソレーション量が最小となる結合線路インピーダンスZCISOと終端の負荷インピーダンスZLを等しくすることができることから、従来の方向性結合器にて、反射量およびアイソレーション量が最小かつ、通過量および結合量が最大となる結合線路の特性インピーダンスZCが、方向性結合器の各端子に接続される終端の負荷インピーダンスZLよりも低くなり方向性が劣化した場合でも、良好な方向性となる方向性結合器を容易に得ることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の偶奇モードにおける各接地導体を主として流れる電流の経路を示す図である。 従来例およびこの発明の実施の形態1に係る方向性結合器の偶奇モード動作時の通過位相に関するシミュレーション結果を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第1の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第2の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第3の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第4の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第5の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第6の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第7の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第8の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第9の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第10の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る他の方向性結合器の第1の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る他の方向性結合器の第2の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る他の方向性結合器の変形例を示す構成図である。
以下、この発明の方向性結合器について、実施の形態を挙げ、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。ここで、図1(a)は上面透視図であり、図1(b)は分解斜視図である。また、図1(c)は図1(a)におけるA1−A1’面についての断面図であり、図1(d)は図1(a)における対称面2001(B1−B1’面)についての断面図である。なお、実施の形態1に係る方向性結合器では、マイクロストリップ線路を用いている。
図1(a),(b)に示すように、実施の形態1に係る方向性結合器の構造は、誘電体基板0001の上面に設けられた平板状接地導体1201と、基板0001の内層に設けられた接続導体1301と、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101、および副信号線導体1102と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001から形成されている。
また、主信号線導体1101と主信号線導体1101と電気的に結合するように近接して平行に配置された副信号線導体1102により、結合部を構成し、当該結合部と接地導体1001により結合線路を構成している。
また、対称面2001(B1−B1’面)は、主信号線導体1101と副信号線導体1102の中間を通り、かつ主信号線導体1101からの最短距離と、副信号線導体1102からの最短距離とが常に等しくなるよう設けられている。ここでは、対称面2001(B1−B1’面)に磁気壁境界条件を適用した場合の特性インピーダンスを偶モードのインピーダンスZeとして、対称面2001(B1−B1’面)に電気壁境界条件を適用した場合の特性インピーダンスを奇モードのインピーダンスZoとして扱う。
また、平板状接地導体1201は、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域において、対称面2001(B1−B1’面)と交わるように配置されている。
さらに、接続導体1301は、平板状接地導体1201の一端と接地導体1001とを接続するよう配置されている。ここでは、平板状接地導体1201の他の一端は開放されている。
当該結合線路における反射量およびアイソレーション量が最小、かつ通過量および結合量が最大となる結合線路の特性インピーダンスZCは、各端子に接続される終端の負荷インピーダンスZLと等しくなるよう決定した場合、良好な方向性を得られる。
結合線路の特性インピーダンスZCと、終端の負荷インピーダンスZLとが等しくなるとき、偶モード動作時の通過位相θeと、奇モード動作時の通過位相θoとの関係は、式(1)により表される。
Figure 0006318792
しかし、製造上の制約等から結合線路の特性インピーダンスZCが、終端の負荷インピーダンスZLよりも低くなるとき、偶モード動作時の通過位相θeと、奇モード動作時の通過位相θoとの関係は、式(2)により表され、偶モード動作時の通過位相θeが、奇モード動作時の通過位相θoに比べ進む。
Figure 0006318792
ここで、接続導体1301を用いて接地導体1001に接続した平板状接地導体1201を設けることにより、偶モード動作時の通過位相θeを奇モード動作時の通過位相θoに比べて大きく遅らせることができることから、偶奇モード動作時の通過位相を等しくできる。このとき、アイソレーション量が最小となる結合線路インピーダンスZCISOが、終端の負荷インピーダンスZLと等しくなることで、良好な方向性を得ることができる。
次に、実施の形態1に係る方向性結合器について、偶奇モード動作時における通過位相が等しくなる理由を詳細に説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の偶奇モードにおける各接地導体を主として流れる電流の経路を示す図である。この方向性結合器の偶奇モード動作時における、主信号線導体1101、および主信号線導体1101が配置された平面と相対向した平面に配置された接地導体を流れる電流を対称面2001(B1−B1’面)より見たときの主たる電流経路を示している。
図2(a)は、図1(d)に示した方向性結合器において、偶モード動作時に主信号線導体1101、および主信号線導体1101が配置された平面と相対向した平面に配置された接地導体1001、もしくは接続導体1301、平板状接地導体1201を、主として流れる電流の経路を示す。また、図2(b)は、図1(d)に示した方向性結合器において、奇モード動作時に主信号線導体1101、および主信号線導体1101が配置された平面と相対向した平面に配置された接地導体1001、もしくは接続導体1301、平板状接地導体1201を、主として流れる電流の経路を示す。
図2(a)において、電流経路3001は、偶モード動作時に対称面2001(B1−B1’面)より見た接地導体1001、もしくは接続導体1301、平板状接地導体1201を主として流れる電流の経路を表す。
図2(a)に示す偶モード動作時には、対称面2001(B1−B1’面)に磁気壁境界条件が適用されることから、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなるエッジ結合部に最も近接した接地導体の一つが、平板状接地導体1201となる。このとき、平板状接地導体1201は、接続導体1301を介してのみ接地導体1001に接続される。そのため、対称面2001(B1−B1’面)上で接地導体1001を流れていた電流は、接続導体1301、および平板状接地導体1201の外周に沿って主に流れ、再度、接地導体1001に流れ、電流経路3001のように主として流れる。
また、図2(b)において、電流経路3002は、奇モード動作時に対称面2001(B1−B1’面)より見た接地導体1001、もしくは接続導体1301、平板状接地導体1201を主として流れる電流の経路を表す。
図2(b)に示す奇モード動作時には、対称面2001(B1−B1’面)に電気壁境界条件が適用されることから、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなるエッジ結合部に近接した接地導体、および完全導体は、平板状接地導体1201、および対称面2001(B1−B1’面)となる。このとき、平板状接地導体1201は、接続導体1301を介して接地導体1001に接続されるとともに、完全導体として扱う対称面2001(B1−B1’面)に接続される。そのため、対称面2001(B1−B1’面)上で接地導体1001に流れる電流は、主に接地導体1001以外を流れず、電流経路3002のように主として流れる。
つまり、図1の方向性結合器において、偶モード動作時には主として流れる電流の迂回電流経路が生じることから、偶モード動作時の通過位相θeを奇モード動作時の通過位相θoに比べて大きく遅らせることが可能となる。
よって、偶奇モード動作時の通過位相が式(2)により表される関係となるときにおいて、偶モード動作時の通過位相θeを遅らせることで、式(1)により表される関係とすることができ、方向性が改善される。
次に、このような効果を確認するために実施した偶奇モード動作時のシミュレーション結果を示す。図3は、従来例およびこの発明の実施の形態1に係る方向性結合器の偶奇モード動作時の通過位相に関するシミュレーション結果を示す図である。ここで、図3(a)は非特許文献1に示される従来構造による方向性結合器における偶奇モード動作時の通過位相のシミュレーション結果であり、図3(b)は図1に示した構造の方向性結合器における偶奇モード動作時の通過位相のシミュレーション結果である。図3(a)、(b)に示す2つのグラフにおいて、横軸は規格化周波数(Normalized Frequencyと表記)、縦軸は通過位相(Phaseと表記)を示している。
図3においては、図1に示した対称面2001(B1−B1’面)に磁気壁境界条件を適用した場合の偶モードの通過位相を“even”として破線で示し、同対称面2001(B1−B1’面)に電気壁境界条件を適用した場合の奇モードの通過位相を“odd”として実線で示すシミュレーションには有限要素法を用いた3次元電磁界シミュレーションを適用した。従来構造の方向性結合器は、結合線路の特性インピーダンスZCが約42Ωと、各端部に接続された終端の負荷インピーダンスZL=50Ωよりも低くなる場合を仮定し設計した。ここで、アイソレーション量が最小となる結合線路インピーダンスZCISOが終端の負荷インピーダンスZLと同じ50Ωに近づくよう調整を行った。
図3(a)では、偶モード動作時の通過位相が奇モード動作時の通過位相に比べ進んでおり、規格化周波数において、偶奇モード動作時の通過位相の差が0.55deg生じていることがわかる。一方、図3(b)では、偶モード動作時の通過位相と奇モード動作時の通過位相が等しく、規格化周波数において偶奇モード動作時の通過位相の差が無いことがわかる。また、図3(a)と図3(b)とを比較すると、偶モード動作時の通過位相のみが遅れて変化していることがわかる。
以上のように、実施の形態1によれば、製造上の制約等から結合線路の特性インピーダンスZCが、終端の負荷インピーダンスZLよりも低下したとき、接続導体1301を用いて接地導体1001に接続した平板状接地導体1201を、対称面2001(B1−B1’面)と交わるよう主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域に設けることにより、方向性結合器の各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと、アイソレーションが最小となる結合線路インピーダンスZCISOとを調整することで、方向性を改善することができる。各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと結合線路インピーダンスZCISOとを合わせることで、偶奇モード動作時の通過位相が等しくなり、方向性が改善した方向性結合器を得ることができる。
なお、実施の形態1で説明した方向性結合器の構成の一部を変形しても実施することができる。以下の変形例の説明に用いる方向性結合器の構成図においては、実施の形態1に係る方向性結合器の構成図(図1)で説明した同一または相当する部分について同一符号を付し、その説明を一部省略する。
まず、実施の形態1では、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域に、接続導体1301を用いて接地導体1001に接続した平板状接地導体1201を、対称面2001(B1−B1’面)と交わるよう配置されている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、対称面2001(B1−B1’面)と近接した側部近傍の領域に平板状接地導体を配置してもよい。
図4は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第1の変形例を示す構成図である。対称面2002(B1−B1’面)と近接するよう平板状接地導体を配置した場合の上面図および断面図であり、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域に、接続導体1301を用いて接地導体1001に接続した平板状接地導体1201を、対称面2002(B1−B1’面)と近接した側部近傍の領域であって、この対称面2002と交わらない状態で副信号線導体1102と相対向して配置した場合について示している。また、平板状接地導体1201を副信号線導体1102と相対向して配置するのではなく、主信号線導体1101と相対向して配置してもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態1では、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、1つの接続導体(接続導体1301)と1つの平板状接地導体(平板状接地導体1201)とが配置されたマイクロストリップ線路で構成したエッジ結合形方向性結合器について示した。ここで示した構成に限るものではなく、2つ以上の接続導体、および2つ以上の平板状接地導体を配置してもよい。
図5は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第2の変形例を示す構成図である。2つの接続導体、および2つの平板状接地導体を配置した場合の分解斜視図であり、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して平板状接地導体1201、および平板状接地導体1202とが配置されており、平板状接地導体1201は接続導体1301により接地導体1001に接続されており、平板状接地導体1202は接続導体1302により接地導体1001に接続されている場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、図6は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第3の変形例を示す構成図である。2つの接続導体、および2つの平板状接地導体を配置した場合の図5とは異なる方向性結合器の上面図および断面図であり、対称面2002(B1−B1’面)と近接するよう平板状接地導体を配置した場合の上面図および断面図であり、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域に、副信号線導体1102と相対向して平板状接地導体1201が配置され、主信号線導体1101と相対向して平板状接地導体1202が配置されており、平板状接地導体1201は接続導体1301により接地導体1001に接続され、平板状接地導体1202は接続導体1302により接地導体1001に接続されている場合について示している。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態1では、図1、および図4〜図6に示したように、1つの平板状接地導体と1つの接続導体とが対になり、単独または、他の1つの平板状接地導体と他の1つの接続導体とがなす対より独立して配置されている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、1つの平板状接地導体と1つの接続導体との対と、他の1つの平板状接地導体と他の1つの接続導体との対とは、2つの接続導体の配置された間隔が、どちらか一方の平板状接地導体の方向性結合器における長手方向の距離よりも短ければ、各平板状接地導体の接続導体が配置されている近傍同士を接合導体により繋げていてもよい。
図7は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第4の変形例を示す構成図である。2つの平板状接地導体の接続導体が配置されている近傍同士を接合導体でつなげた場合の分解斜視図であり、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して平板状接地導体1201、および平板状接地導体1202とが配置されており、平板状接地導体1201は接続導体1301により接地導体1001に接続され、平板状接地導体1202は接続導体1302により接地導体1001に接続されており、平板状接地導体1201と平板状接地導体1202とが接合導体1401によって繋がれている場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。なお、この構成は、1つの平板状接地導体1201に複数の接続導体を配置して接地導体1001に接続するものと見ることもできる。ここで、1つの平板状接地導体1201の長手方向に配置した複数の接続導体うち、1つの平板状接地導体1201の各端点寄りのものを接続導体1301、1302とし、複数の接続導体が3つ以上であれば、これら接続導体1301、1302の間にさらに接続導体が配置されているものとする。このとき、複数の接続導体が配置された寸法として接続導体1301、1302の間の寸法をAとし、接続導体1301から平板状接地導体の開放端点の間の寸法をS1、接続導体1302から平板状接地導体の開放端点の間の寸法をS2とすれば、S1>AおよびS2>Aの少なくとも1つの寸法関係が成立するように、1つの平板状接地導体1201に複数の接続導体を配置して接地導体1001に接続する。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態1では、図1、および図4〜図7に示したように、1つの平板状接地導体に対して、1つの接続導体が設けられている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、2つ以上の平板状接地導体が1つの接続導体を共有し、接地導体へと接続されていてもよい。
図8は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第5の変形例を示す構成図である。2つの平板状接地導体が1つの接続導体を共有し、接地導体へと接続されている場合の分解斜視図であり、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して平板状接地導体1201、および平板状接地導体1202とが配置されており、平板状接地導体1201の一端と平板状接地導体1202の一端とがその近傍で接続され、連結平板状接地導体1501を構成しており、連結平板状接地導体1501は、接続導体1301によって、平板状接地導体1201と平板状接地導体1202とが連結された点が、接地導体1001に接続されている場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。なお、この構成は、1つの平板状接地導体1201に接続導体1301を配置して接地導体1001に接続するものと見ることもできる。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、図9は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第6の変形例を示す構成図である。平板状接地導体1201、および平板状接地導体1202が、図8に示した実施の形態1に係る方向性結合器の短手方向に対して幅広となることによって、連結平板状接地導体1501が矩形状になった場合の分解斜視図であり、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、図8に示した実施の形態1に係る方向性結合器の短手方向に対して幅広となった連結平板状接地導体1501が接地導体1001と相対向して配置されており、連結平板状接地導体1501は、接続導体1301によって接地導体1001に接続されている場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。図9では連結平板状接地導体1501を矩形状としたが、任意の形状でもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、図10は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第7の変形例を示す構成図である。図9に示した実施の形態1に係る方向性結合器の接続導体1301が連結平板状接地導体1501の中央から離れた位置に配置された場合の分解斜視図であり、図8に示した実施の形態1に係る方向性結合器の短手方向に対して幅広となった平板状接地導体1201の一端と、図8に示した実施の形態1に係る方向性結合器の短手方向に対して幅広となった平板状接地導体1202の一端が、接続導体1301によって接地導体が1001に接続される位置は中央に限らず任意の位置でよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、実施の形態1では、図9および図10に示したように、1つの接地導体、および1つの連結平板状接地導体が配置されている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、2つ以上の接続導体、および2つ以上の連結平板状接地導体を配置してもよい。
図11は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第8の変形例を示す構成図である。5つの接続導体、および5つの連結平板状接地導体を配置した場合の分解斜視図であり、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して連結平板状接地導体1501〜1505が配置されており、連結平板状接地導体1501〜1505は、それぞれ接続導体1301〜1305によって接地導体1001に接続されている場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、実施の形態1では、図1に示すように、主信号線導体1101、および副信号線導体1102、平板状接地導体1201を直線構造とした。ここで示した構成に限るものではなく、主信号線導体1101、および副信号線路1102、平板状接地導体1201が折り曲げ構造を有する場合に用いてもよい。
図12は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第9の変形例を示す構成図である。主信号線導体1101、および副信号線路1102、平板状接地導体1201が折り曲げ構造を有する構造となっている。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、実施の形態1では、結合線路インピーダンスZCISOと各端部に接続された終端の負荷インピーダンスZLとを等しくし、方向性を改善する場合について説明した。ここで示した構成に限るものではなく、結合線路インピーダンスZCISOを向上させるにあたって、各端部に接続された終端の負荷インピーダンスZLと比較して、高くする場合について用いてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、実施の形態1では、図1に示すように、平板状接地導体1201は、対称面2001(B1−B1’面) と交わるよう、主信号線導体1101と副信号線導体1102との間と、接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して設けられている。ここで示した構成に限るものではなく、平板状接地導体1201は、主信号線導体1101と接地導体1001との間の領域、および副信号線導体1102と接地導体1001との間の領域に、接地導体1001と相対向して配置されていてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
さらに、実施の形態1では、図1に示すように、平板状接地導体の幅を一様とした。ここで示した構成に限るものではなく、平板状接地導体はテーパ状、または平板状接地導体の幅が一様でない任意の形状でもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態1では、結合線路をなす主信号線導体、および副信号線導体は、ビアにより異なる層にわたって配置し用いられても良く、これと同様に平板状接地導体も異なる層にわたって配置してもよい。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態1では、接地導体の一部に切り欠き(スリット)を設けて用いても良く、これと同様に平板状接地導体も切り欠きを設けて用いてもよい。
図13は、この発明の実施の形態1に係る他の方向性結合器の第10の変形例を示す構成図である。接地導体1001、および連結平板状接地導体1501に切り欠きを設けた場合の分解斜視図であり、接地導体1001に切り欠き1601を設け、連結平板状接地導体1501に切り欠き1611を設けた場合について、マイクロストリップ線路形式で示している。このような構成に変更しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
実施の形態2.
図14は、この発明の実施の形態2に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。ここで、図14(a)は実施の形態2に係る方向性結合器の層厚方向におけるC2−C2’面についての断面図からの上面透視図であり、図14(b)は分解斜視図である。また、図14(c)は実施の形態2に係る方向性結合器の長手方向におけるA2−A2’面についての断面図であり、図14(d)は実施の形態2に係る方向性結合器の短手方向における図14(a)における対称面2002(B2−B2’面)についての断面図である。なお、実施の形態2に係る方向性結合器では、マイクロストリップ線路を用いている。図において、この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の構成図で説明した同一または相当する部分については、同一符号を付し、その説明を一部省略する。
図14に示した実施の形態2に係る方向性結合器の構造は、図1に示した実施の形態1に係る方向性結合器の構造と比べ、以下の点が異なる。
誘電体基板0003を誘電体基板0002の主信号線導体1101、および副信号線導体1102が配置された面側に設け、平板状設置導体1211を誘電体基板0003の誘電体基板0002が配置された面と反対側の面に設けている。さらに、誘電体基板0004を誘電体基板0003の平板状設置導体1211が配置された面側に設け、接続導体1311を基板0004の内層に設け、地導体1002を誘電体基板0004の誘電体基板0003が配置された面と反対側の面に設けている。
その他の構造については、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態2によれば、ストリップ線路形式の方向性結合器の場合、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接続導体1301と平板状接地導体1201とを設け、誘電体基板0003の下層となる誘電体基板0002の上面の同一平面上に設けられた主信号線導体1101と、副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、誘電体基板0003の上層となる誘電体基板0004の上面に設けられた接地導体1002との間の領域に、接続導体1311と平板状接地導体1211とを設けることにより、方向性結合器の各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと、アイソレーションが最小となる結合線路インピーダンスZCISOとを調整できるので、方向性を改善することができる。各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと結合線路インピーダンスZCISOとを合わせることで、偶奇モード動作時の通過位相が等しくなり、方向性が改善した方向性結合器を得ることができる。
まず、実施の形態2では、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1001との間の領域に、接続導体1301を用いて接地導体1001に接続した平板状接地導体1201を、対称面2001(B1−B1’面)と交わるよう配置されている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、対称面2001(B1−B1’面)と近接した側部近傍の領域に平板状接地導体を配置してもよい。
また、実施の形態2では、主信号線導体1101と副信号線導体1102とからなる結合部と接地導体1002との間の領域に、接続導体1311を用いて接地導体1002に接続した平板状接地導体1211を、対称面2001(B1−B1’面)と交わるよう配置されている場合について示した。ここで示した構成に限るものではなく、対称面2001(B1−B1’面)と近接した側部近傍の領域に平板状接地導体を配置してもよい。
なお、実施の形態2で説明した方向性結合器の構成の一部を変形しても実施することができる。変形例として説明する。以下の変形例の説明に用いる方向性結合器の構成図においては、実施の形態2に係る方向性結合器の構成図(図14)で説明した同一または相当する部分について同一符号を付し、その説明を一部省略する。
まず、実施の形態2では、図14に示したように平板状設置導体1201と平板状設置導体1211、また、接続導体1301と接続導体1311とが、それぞれ相対向するように設けられている。ここで示した構成に限るものではなく、平板状設置導体1201と平板状設置導体1211、また、接続導体1301と接続導体1311とは、相対向しないよう設けてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
また、実施の形態2では、図14に示したように平板状設置導体1201と平板状設置導体1211とが設けられている。ここで示した構成に限るものではなく、平板状設置導体1201と平板状設置導体1211のうちどちらか一方のみ設けてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
図15は、この発明の実施の形態2に係る他の方向性結合器の第1の変形例を示す構成図である。図14に示した実施の形態2に係る方向性結合器において、平板状設置導体1211、接続導体1311を取り除いた場合に相当する。このような構成に変更しても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
図16は、この発明の実施の形態2に係る他の方向性結合器の第2の変形例を示す構成図である。図14に示した実施の形態2に係る方向性結合器において、平板状設置導体1211、接続導体1311、さらに誘電体基板0003の上層となる誘電体基板0004を取り除いた場合に対し、平板状接地導体1201および平板状接地導体1202が配置され、平板状接地導体1201は接続導体1301により接地導体1001に接続され、平板状接地導体1202は接続導体1302により接地導体1001に接続された場合に相当する。このような構成に変更しても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および以下の実施の形態においても同様に適用することができる。
実施の形態3.
図17は、この発明の実施の形態3に係る方向性結合器の一例を示す構成図である。ここで、図17(a)は実施の形態3に係る方向性結合器の上面透視図であり、図17(b)は分解斜視図である。また、図17(c)は実施の形態3に係る方向性結合器の長手方向におけるA3−A3’面についての断面図である。なお、実施の形態3では、マイクロストリップ線路で構成したオフセット・ブロードサイド結合形式の方向性結合器を示している。図において、この発明の実施の形態1および実施の形態2に係る方向性結合器の構成図で説明した同一または相当する部分については、同一符号を付し、その説明を一部省略する。
図17に示した実施の形態3に係る方向性結合器の構造は、図1に示した実施の形態1に係る方向性結合器の構造と比べ、以下の点が異なる。
副信号線導体1102を誘電体基板0001の上面に配置された平板状接地導体1201と同一面に設けている。さらに、平板状接地導体1201、および接続導体1301を
主信号線導体1101と接地導体1001との間の領域から、この領域の側部近傍の領域にかけて設けている。
また、仮想の対称面2003(B3−B3’面)を図17(c)に示すように設ける。ここで、仮想の対称面2003(B3−B3’面)は、主信号線導体1101と副信号線導体1102の中間を通り、かつ主信号線導体1101からの最短距離と、副信号線導体1102からの最短距離とが常に等しくなるよう設けられている。この図中、例えば図1に示される対称面2001(B1−B1’面)、図14に示される対称面2002(B2−B2’面)に対して、傾斜した面として表わされる。
その他の構造については、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態3によれば、マイクロストリップ線路で構成したオフセット・ブロードサイド結合形式の方向性結合器の場合、誘電体基板0001の上層となる誘電体基板0002の上面に設けられた主信号線導体1101と、誘電体基板0001の上面に設けられた副信号線導体1102とからなるエッジ結合部と、副信号線導体1102と同一平面に設けた平板状接地導体1201と、平板状接地導体1201と誘電体基板0001の下面に設けられた接地導体1001との間の領域に、接続導体1301とを設けることにより、方向性結合器の各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと、アイソレーションが最小となる結合線路インピーダンスZCISOとを調整できるので、方向性を改善することができる。各終端に接続される終端の負荷インピーダンスZLと結合線路インピーダンスZCISOとを合わせることで、偶奇モード動作時の通過位相が等しくなり、方向性が改善した方向性結合器を得ることができる。
なお、実施の形態3で説明した方向性結合器の構成の一部を変形しても実施することができる。変形例として説明する。以下の変形例の説明に用いる方向性結合器の構成図においては、実施の形態3に係る方向性結合器の構成図(図17)で説明した同一または相当する部分について同一符号を付し、その説明を一部省略する。
まず、実施の形態3では、図17に示したように、主信号線導体1101が誘電体基板0002の上面に配置され、副信号線導体1102が誘電体基板0001の上面、かつ平板状接地導体1201と同一面に配置されている例について示した。ここで示した構成に限るものではなく、主信号線導体1101が誘電体基板0001の上面、かつ平板状接地導体1201と同一面に配置され、副信号線導体1102が誘電体基板0002の上面に配置されてもよい。その場合には、平板状接地導体1201、および接続導体1301は、副信号線導体1102と接地導体1001との間の領域から、この領域の側部近傍の領域にかけて設けてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および実施の形態2においても同様に適用することができる。
また、実施の形態3では、図17に示したように、マイクロストリップ線路で構成したオフセット・ブロードサイド結合形方向性結合器の例について示した。ここで示した構成に限るものではなく、ストリップ線路で構成したオフセット・ブロードサイド結合形方向性結合器の場合でもよい。
図18は、この発明の実施の形態3に係る他の方向性結合器の変形例を示す構成図である。実施の形態3において、ストリップ線路形式で構成した場合について示しており、誘電体基板0003を誘電体基板0002の主信号線導体1101が配置された面側に設け、接地導体1002を誘電体基板0003の誘電体基板0002が配置された面と反対側の面側に設けている。また、平板状導体1211を誘電体基板0002の主信号線導体1101が配置された面と同一面に設け、接続導体111を誘電体基板0003の内層に設けている。ここでも、図17と同様に仮想の対称面2003(B3−B3’面)が想定される。このとき、平板状導体1211と接続導体1311は副信号線導体1102と接地導体1002との間の領域から、この領域の側部近傍の領域にかけて配置されている。また、図17と同様に、平板状接地導体1201、および接続導体1301は、副信号線導体1102と接地導体1001との間の領域から、この領域の側部近傍の領域にかけて設けてもよい。このような構成に変更しても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。このような構成の変形は、この発明の実施の形態1および実施の形態2においても同様に適用することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
0001,0002,0003,0004 誘電体基板、1101 主信号線導体、1102 副信号線導体、1001,1002 接地導体、1201,1202,1211 平板状接地導体、1301,1302,1303,1304,1305,1311 接続導体、1401 接合導体、1501,1502,1503,1504,1505 連結平板状接地導体、1601,1611 切り欠き、2001,2002、2003 対称面、2003 仮想の対称面、3001,3002 電流経路。

Claims (15)

  1. 主信号線導体および該主信号線導体と平行に配置された副信号線導体からなる結合部と、
    前記主信号導体と前記副信号導体とから隔離されて配置された接地導体と、
    前記結合部と前記接地導体との間の第1の領域およびその側部近傍の第2の領域のうち少なくとも一方の領域に前記主信号線導体と相対向して配置された平板状接地導体と、
    前記平板状接地導体を前記接地導体に接続する接続導体と
    を備え
    前記主信号線導体および前記副信号線導体並びに前記平板状接地導体は、折り曲げ構造を有することを特徴とする方向性結合器
  2. 主信号線導体および該主信号線導体と平行に配置された副信号線導体からなる結合部と、
    前記主信号導体と前記副信号導体とから隔離されて配置された第1の接地導体と、
    前記結合部を挟んで、前記第1の接地導体と相対向して配置された第2の接地導体と、
    前記結合部と前記第1の接地導体との間の第1の領域およびその側部近傍の第2の領域のうち少なくとも1つの領域に前記主信号線導体と相対向して配置された第1の平板状接地導体と、
    前記結合部と前記第2の接地導体との間の第3の領域およびその側部近傍の第4の領域のうち少なくとも1つの領域に前記副信号線導体と相対向して配置された第2の平板状接地導体と、
    前記第1の平板状接地導体を前記第1の接地導体に接続する第1の接続導体と、
    前記第2の平板状接地導体を前記第2の接地導体に接続する第2の接続導体と
    を備えた方向性結合器。
  3. 主信号線導体および該主信号線導体から隔離されて平行に配置された副信号線導体からなる結合部と、
    前記主信号導体と前記副信号導体とから隔離されて配置された接地導体と、
    前記主信号線導体と前記副信号線導体のうち前記接地導体からより離れた信号線導体と前記接地導体との間の第5の領域およびその側部近傍の第6の領域のうち少なくとも1つの領域に前記主信号線導体と相対向して配置された平板状接地導体と、
    前記平板状接地導体を前記接地導体に接続する接続導体と
    を備え
    前記主信号線導体および前記副信号線導体並びに前記平板状接地導体は、折り曲げ構造を有することを特徴とする方向性結合器
  4. 主信号線導体および該主信号線導体から隔離されて平行に配置された副信号線導体からなる結合部と、
    前記主信号導体と前記副信号導体とから隔離されて配置された第1の接地導体と、
    前記結合部を挟んで、前記第1の接地導体と相対向して配置された第2の接地導体と、
    前記第1の接地導体からより離れた前記主信号線導体と前記第1の接地導体との間の第5の領域およびその側部近傍の第6の領域のうち少なくとも1つの領域に前記主信号線導体と相対向して配置された第1の平板状接地導体と、
    前記第2の接地導体からより離れた前記副信号線導体と前記第2の接地導体との間の第7の領域およびその側部近傍の第8の領域のうち少なくとも1つの領域に前記副信号線導体と相対向して配置された第2の平板状接地導体と、
    前記第1の平板状接地導体を前記第1の接地導体に接続する第1の接続導体と、
    前記第2の平板状接地導体を前記第2の接地導体に接続する第2の接続導体と
    を備えた方向性結合器。
  5. 前記平板状接地導体は、その一端で前記接続導体により前記接地導体に接続され、他端が開放された
    請求項1または請求項3に記載の方向性結合器。
  6. 前記第1の平板状接地導体は、その一端で前記第1の接続導体により前記第1の接地導体に接続され、他端が電気的に開放された
    請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
  7. 前記接続導体は、前記平板状接地導体の長手方向に対応した寸法の1/2以下の寸法の範囲内に配置して前記平板状接地導体を前記接地導体に接続する複数の接続導体からなり、
    前記平板状接地導体は、少なくともいずれか一端から前記複数の接続導体まで電気的に開放された寸法が前記複数の接続導体を前記平板状接地導体の長手方向に対応して配置した寸法より大きくした請求項1または請求項3に記載の方向性結合器。
  8. 前記第1の接続導体は、前記第1の平板状接地導体の長手方向に対応した寸法の1/2以下の寸法の範囲内に配置して前記第1の平板状接地導体を前記第1の接地導体に接続する複数の接続導体からなり、
    前記第2の接続導体は、前記第2の平板状接地導体の長手方向に対応した寸法の1/2以下の寸法の範囲内に配置して前記第の平板状接地導体を前記第2の接地導体に接続する複数の接続導体からなり、
    前記第1の平板状接地導体および前記第2の平板状接地導体は、少なくともいずれか一端から前記複数の接続導体まで電気的に開放された寸法が前記複数の接続導体を前記第1の平板状接地導体の長手方向および前記第2の平板状接地導体に対応して配置した寸法より大きくした請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
  9. 前記接続導体および前記平板状接地導体は、前記主信号線導体の前記結合部の長手方向に対応した箇所と前記副信号線導体の前記結合部の長手方向に対応した箇所とからの距離が等しい対称面に交わるように配置された
    請求項1または請求項3に記載の方向性結合器。
  10. 前記第1の接続導体および前記第1の平板状接地導体並びに前記第2の接続導体および前記第2の平板状接地導体は、前記主信号線導体の前記結合部の長手方向に対応した箇所と前記副信号線導体の前記結合部の長手方向に対応した箇所とからの距離が等しい対称面に交わるように配置された
    請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
  11. 前記主信号導体および前記副信号導体並びに前記第1の平板状接地導体および前記第2の平板状接地導体は、折り曲げ構造を有する請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
  12. 前記接地導体は、切り欠きを有する請求項1または請求項3に記載の方向性結合器。
  13. 前記第1の接地導体および前記第2の接地導体のうち少なくとも1つは、切り欠きを有する請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
  14. 前記平板状接地導体は、切り欠きを有する請求項1または請求項3に記載の方向性結合器。
  15. 前記第1の平板状接地導体および前記第2の平板状接地導体のうち少なくとも1つは、切り欠きを有する請求項2または請求項4に記載の方向性結合器。
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