JP4588648B2 - 導波管/マイクロストリップ線路変換器 - Google Patents

導波管/マイクロストリップ線路変換器 Download PDF

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Description

この発明は、短絡面とプローブ導体が形成された誘電体基板との間の距離を従来のものよりも短くでき、かつ、その距離を任意に設定することができる導波管/マイクロストリップ線路変換器に関するものである。
従来の導波管/マイクロストリップ変換器は、先端開放型のプローブ導体と、それに接続されるマイクロストリップ線路が形成された誘電体基板を、導波管短絡面から導波管管内波長の約1/4となる距離、すなわち、導波管内の磁界が最大となる位置の前記導波管側壁に設けた誘電体基板挿入口から挿入することにより、導波管の伝搬モードとマイクロストリップ線路の伝搬モードを良く結合させることができ、導波管を伝搬してきたマイクロ波は、大きな反射を生じることなくマイクロストリップ線路に伝搬させることができる(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平6−140816号公報 特開2003−298322号公報
従来の導波管/マイクロストリップ線路変換器は、短絡面とプローブ導体が形成された誘電体基板との間に導波管管内波長の約1/4の距離を有する空間が必ず必要であり、この空間を確保することが困難な装置への搭載が難しいという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、短絡面とプローブ導体が形成された誘電体基板との間の距離を従来の導波管/マイクロストリップ変換器よりも短くでき、かつ、その距離を任意に設定することができる導波管/マイクロストリップ線路変換器を得るものである。
さらに、導波管管内波長の約1/4の距離を有する空間の確保が困難な装置へも搭載可能で、T分岐回路と組み合わせることで導波管出力を2分配する機能を持ち、小型化することができる導波管/マイクロストリップ線路変換器を得るものである。
この発明に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、短絡面とこの短絡面に対抗する面に設けられた出力開口部を持つ方形の導波管と、前記導波管の短絡面に直交する第1の管壁に設けられた窓から、前記短絡面及び前記第1の管壁に直交する第2の管壁に平行に、長手方向が挿入された誘電体基板とを備え、前記導波管は、前記短絡面及び前記第2の管壁に直交し前記第1の管壁に対抗する第3の管壁から、前記短絡面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出した隔壁導体を有し、前記隔壁導体は、前記導波管に挿入された誘電体基板より出力開口部側に配置され、前記誘電体基板は、一方の面の長手方向に形成されたストリップ導体及び前記一方の面の長手方向に形成され前記ストリップ導体と電気的に接続される先端開放型のプローブ導体を有するとともに、前記一方の面の反対側の面に形成された地導体を有し、前記誘電体基板に形成されたプローブ導体は、前記導波管の内部に配置されるように、かつ前記短絡面から導波管管内波長の1/4よりも短い位置に設けられように、前記導波管内に挿入され、前記誘電体基板に形成された地導体は、前記導波管と電気的に接続され、前記ストリップ導体と前記地導体によりマイクロストリップ線路を構成したものである。
この発明に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、短絡面とプローブ導体が形成された誘電体基板との間の距離を従来の導波管/マイクロストリップ変換器よりも短くでき、かつ、その距離を任意に設定することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器について図1を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この実施の形態1に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、短絡面6と出力開口部7を持つ導波管1と、導波管1の管壁を一部取り除いた窓3から挿入された誘電体基板2と、誘電体基板2の一方の面に形成されたストリップ導体4aと、誘電体基板2のストリップ導体4aが形成された面の反対側の面に形成された地導体4bと、誘電体基板2のストリップ導体4aが形成された面と同一の面に形成され、ストリップ導体4aと電気的に接続される先端開放型のプローブ導体5と、導波管1の管壁から導波管1の内部に突出した隔壁導体8とが設けられている。
誘電体基板2は、誘電体基板2に形成されたプローブ導体5が導波管1の内部に配置されるように、窓3から導波管1内に挿入される。また、誘電体基板2に形成された地導体4bは、導波管1と電気的に接続されている。隔壁導体8は、導波管1に挿入された誘電体基板2と対向する導波管1の管壁で、かつ、誘電体基板2より出力開口部7側に配置される。さらに、誘電体基板2の一方の面に形成されたストリップ導体4aと、ストリップ導体4aが形成された面の反対側の面に形成された地導体4bにより、マイクロストリップ線路4を構成している。なお、図1において、導波管の肉厚、誘電体基板2の支持用部材などは、説明の便宜上省略している。
つぎに、この実施の形態1に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の動作について図面を参照しながら説明する。
マイクロストリップ線路4からマイクロ波を入力する場合を考える。マイクロストリップ線路4から入力されたマイクロ波は、プローブ導体5により導波管1内に電界を形成する。その電界が隔壁導体8に集中し、これを波源として導波管1内にマイクロ波が放射され、導波管1内をマイクロ波が伝搬する。
プローブ導体5により形成される電界が隔壁導体8に集中することにより、プローブ導体5と導波管1との接続部のインピーダンスに対して、コンダクタンス分(実部)を大きく変えることなく、サセプタンス分(虚部)を付加することができるため、プローブ導体5と隔壁導体8の寸法および位置関係を適切に選ぶことにより、プローブ導体5からみて導波管管内波長の約1/4よりも短くなる位置に設けられた短絡面6からの反射をプローブ導体5と導波管1との接続部のインピーダンスに付加したサセプタンス分で打ち消すことができ、マイクロストリップ線路4から導波管1へ線路変換が可能になる。
以上のような構成とすることにより、従来必要であった導波管管内波長の約1/4という、誘電体基板2から短絡面6まで距離を短くした、従来よりも小型な導波管/マイクロストリップ線路変換器を得ることができる。また、隔壁導体8の配置位置、および、寸法を調整することにより、誘電体基板2からみた短絡面6までの距離を任意の距離とすることが可能であることは云うまでもない。例えば、誘電体基板2と隔壁導体8の距離を、導波管1における管内波長の1/10以下としたり、誘電体基板2と短絡面6の距離を、導波管1における管内波長の1/8以下としたりしてもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器について図2を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施の形態2に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。
図2において、この実施の形態2に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、上記の実施の形態1の構成に加えて、隔壁導体8と対向する導波管1の管壁から突出する導体板9と、出力開口部11a、11bを持ち、隔壁導体8および導体板9をその管壁の一部とするように導波管1に接続される分岐導波管10とが設けられている。分岐導波管10は、隔壁導体8および導体板9をその管壁の一部として導波管1と接続されることにより、T分岐回路を構成している。なお、導波管の肉厚などは説明の便宜上省略している。また、上記の実施の形態1と同じものに関しては、同一の符号を付している。
このような構成とすることにより、隔壁導体8を導波管/マイクロストリップ線路変換の誘電体基板から導波管短絡面までの距離を短くするための部材として用いるとともに、導体板9と組み合わせて、T分岐回路の特性調整用部材として用いることができるため、小型で、かつ、導波管1の出力を2分配する機能を有する導波管/マイクロストリップ線路変換器を得ることができる。
また、隔壁導体8の配置位置、および、寸法を調整することにより、誘電体基板2からみた短絡面6までの距離を任意の距離とすることが可能であることは云うまでもない。また、導体板9の寸法を調整することにより、T分岐回路の分配特性を調整することが可能であることは云うまでもない。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器について図3を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態3に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。
図3において、この実施の形態3に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、ストリップ導体4a、地導体4b、プローブ導体5を持つ誘電体基板2と、出力開口部7と隔壁導体8を持つ第1の導波管12と、短絡面6を持ち、かつ、第1の導波管12と同じ大きさの開口を持つ第2の導波管13とが設けられている。
誘電体基板2には、マイクロストリップ線路4と同一の面上で、かつ、第1の導波管12の肉厚に相当する部分(斜線部)に形成される接地導体14と、接地導体14と地導体4bを電気的に接続するためのスルーホール15とが設けられている。また、ストリップ導体4aを跨ぐように、切り欠き16が第1の導波管12に設けられている。誘電体基板2が表裏逆になった場合には、ストリップ導体4aを跨ぐように、同様に切り欠き16が第2の導波管13に設けられる。図3において、導波管の肉厚などは説明の便宜上省略している。また、上記の実施の形態1と同じものに関しては、同一の符号を付している。
地導体4bは、第2の導波管13の開口形状に相当する部分の導体を除くように形成され、接地導体14、スルーホール15及び地導体4bにより、第1の導波管12と第2の導波管13が電気的に接続されるように第1の導波管12と第2の導波管13で誘電体基板2を挟むことで、導波管/マイクロストリップ線路変換器を構成している。
このような構成とすることにより、上記の実施の形態1で示した導波管1に設けられた窓3が小さくなり、窓3から挿入する誘電体基板2の微細加工が困難となる高周波領域においても、上記の実施の形態1と同様の効果を持つ導波管/マイクロストリップ線路変換器を容易に得ることができる。また、隔壁導体8の配置位置、および、寸法を調整することにより、誘電体基板2からみた短絡面6までの距離を任意の距離とすることが可能であることは云うまでもない。例えば、誘電体基板2と隔壁導体8の距離を、第1の導波管12における管内波長の1/10以下としたり、誘電体基板2と短絡面6の距離を、第1の導波管12における管内波長の1/8以下としたりしてもよい。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器について図4を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態4に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。
図4において、この実施の形態4に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、ストリップ導体4a、地導体4b、プローブ導体を持つ5誘電体基板2と、出力開口部7と隔壁導体8を持つ第1の導波管12と、短絡面6を持ち、かつ、第1の導波管12と同じ大きさの開口を持つ第2の導波管13と、隔壁導体8と対向する第1の導波管12の管壁から突出する導体板9と、出力開口部11a、11bを持ち、第1の導波管12に接続され、かつ、隔壁導体8および導体板9をその管壁の一部とする分岐導波管10とが設けられている。なお、導波管の肉厚などは説明の便宜上省略している。また、上記の実施の形態2、および、実施の形態3と同じものに関しては、同一の符号を付している。
分岐導波管10は、隔壁導体8および導体板9をその管壁の一部として第1の導波管12と接続されることにより、T分岐回路を構成している。
このような構成とすることにより、隔壁導体8を導波管/マイクロストリップ線路変換の誘電体基板2から短絡面6までの距離を短縮するための部材として用いるとともに、導体板9と組み合わせて、T分岐回路の特性調整用部材として用いることができるため、小型で、かつ、第1の導波管12の出力を2分配する機能を有する導波管/マイクロストリップ線路変換器を得ることができる。また、隔壁導体8の配置位置、および、寸法を調整することにより、誘電体基板2からみた短絡面6までの距離を任意の距離とすることが可能であることは云うまでもない。さらに、導体板9の寸法を調整することにより、T分岐回路の分配特性を調整することが可能であることは云うまでもない。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器について図5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態5に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。
上記の実施の形態1では、プローブ導体5および誘電体基板2上に形成されるストリップ導体4aに、それぞれに均一な幅の導体を用いているが、この実施の形態5では、複数の幅の導体を用いることで、周波数帯域幅を調整することが可能となる。
図5において、この実施の形態5に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器は、短絡面6と出力開口部7を持つ導波管1と、導波管1の管壁を一部取り除いた窓3から挿入された誘電体基板2と、誘電体基板2のストリップ導体17が形成された面の反対側の面に形成された地導体4bと、誘電体基板2のストリップ導体17が形成された面と同一の面に形成され、ストリップ導体17と電気的に接続されるプローブ導体18と、導波管1の管壁から導波管1の内部に突出した隔壁導体8とが設けられている。なお、導波管の肉厚などは説明の便宜上省略している。また、上記の実施の形態1と同じものに関しては、同一の符号を付している。
ストリップ導体17は、複数の導体幅によって構成され、プローブ導体18も、複数の導体幅によって構成される。
このような構成とすることにより、隔壁導体8で導波管/マイクロストリップ線路変換の誘電体基板2から短絡面6までの距離を短縮するとともに、複数の導体幅でストリップ導体17およびプローブ導体18を構成することにより、周波数帯域幅を調整することができ、かつ、小型の導波管/マイクロストリップ線路変換器を得ることができる。
また、上記の実施の形態2〜4の導波管/マイクロストリップ線路変換器でも、ストリップ導体4aおよびプローブ導体5を、複数の幅の導体をもつストリップ導体17およびプローブ導体18で置き換えることにより、同様の効果を得られることは云うまでもない。また、ストリップ導体17およびプローブ導体18ともに複数の導体幅をもつ構成としたが、どちらか一方でも構わない。さらに、隔壁導体8の配置位置、および、寸法を調整することにより、誘電体基板2からみた短絡面6までの距離を任意の距離とすることが可能であることは云うまでもない。
この発明の実施の形態1に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る導波管/マイクロストリップ線路変換器の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 導波管、2 誘電体基板、3 窓、4 マイクロストリップ線路、4a ストリップ導体、4b 地導体、5 プローブ導体、6 短絡面、7 出力開口部、8 隔壁導体、9 導体板、10 分岐導波管、11a、11b 出力開口部、12 第1の導波管、13 第2の導波管、14 接地導体、15 スルーホール、17 ストリップ導体、18 プローブ導体。

Claims (10)

  1. 短絡面とこの短絡面に対抗する面に設けられた出力開口部を持つ方形の導波管と、
    前記導波管の短絡面に直交する第1の管壁に設けられた窓から、前記短絡面及び前記第1の管壁に直交する第2の管壁に平行に、長手方向が挿入された誘電体基板とを備え、
    前記導波管は、前記短絡面及び前記第2の管壁に直交し前記第1の管壁に対抗する第3の管壁から、前記短絡面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出した隔壁導体を有し、
    前記隔壁導体は、前記導波管に挿入された誘電体基板より出力開口部側に配置され、
    前記誘電体基板は、一方の面の長手方向に形成されたストリップ導体及び前記一方の面の長手方向に形成され前記ストリップ導体と電気的に接続される先端開放型のプローブ導体を有するとともに、前記一方の面の反対側の面に形成された地導体を有し、
    前記誘電体基板に形成されたプローブ導体は、前記導波管の内部に配置されるように、かつ前記短絡面から導波管管内波長の1/4よりも短い位置に設けられように、前記導波管内に挿入され、
    前記誘電体基板に形成された地導体は、前記導波管と電気的に接続され、
    前記ストリップ導体と前記地導体によりマイクロストリップ線路を構成した
    ことを特徴とする導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  2. 前記誘電体基板と前記隔壁導体の距離は、前記導波管における管内波長の1/10以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  3. 前記誘電体基板と前記短絡面の距離は、前記導波管における管内波長の1/8以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  4. 短絡面を持つ方形の導波管と、
    前記導波管の短絡面に直交する第1の管壁に設けられた窓から、前記短絡面及び前記第1の管壁に直交する第2の管壁に平行に、長手方向が挿入された誘電体基板と、
    前記短絡面に対抗する面で長手方向が前記第1の管壁に直交する方向に前記導波管に接続され、長手方向に直交し前記第1の管壁に平行な両端面に出力開口部を有する方形の分岐導波管とを備え、
    前記導波管は、前記短絡面及び前記第2の管壁に直交し前記第1の管壁に対抗する第3の管壁から、前記短絡面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出した隔壁導体を有し、
    前記隔壁導体は、前記導波管に挿入された誘電体基板より前記短絡面に対抗する側に配置され、
    前記誘電体基板は、一方の面の長手方向に形成されたストリップ導体及び前記一方の面の長手方向に形成され前記ストリップ導体と電気的に接続される先端開放型のプローブ導体を有するとともに、前記一方の面の反対側の面に形成された地導体を有し、
    前記誘電体基板に形成されたプローブ導体は、前記導波管の内部に配置されるように、かつ前記短絡面から導波管管内波長の1/4よりも短い位置に設けられように、前記導波管内に挿入され、
    前記誘電体基板に形成された地導体は、前記導波管と電気的に接続され、
    前記ストリップ導体と前記地導体によりマイクロストリップ線路を構成し、
    前記導波管は、前記第1の管壁から、前記短絡面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出し、前記隔壁導体と対向する導体板をさらに有し、
    前記隔壁導体と前記導体板が前記分岐導波管の管壁の一部を構成するように、前記導波管と前記分岐導波管を接続した
    ことを特徴とする導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  5. 出力開口部とこの出力開口部が設けられた面に対抗する面に設けられた第1の開口を持つ方形の第1の導波管と、
    短絡面とこの短絡面に対抗する面に設けられた前記第1の開口と同じ大きさの第2の開口を持つ方形の第2の導波管と、
    前記第1の開口と前記第2の開口が対抗するように、前記第1の導波管及び前記第2の導波管により挟まれた誘電体基板とを備え、
    前記第1の導波管は、前記出力開口部を囲む4つの管壁を順に第1、第2、第3、第4の管壁とし、前記出力開口部が設けられた面及び前記第2の管壁に直交する第1の管壁から、前記出力開口部が設けられた面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出した隔壁導体を有し、
    前記誘電体基板は、一方の面に形成されたストリップ導体及び前記一方の面に形成され前記ストリップ導体と電気的に接続される先端開放型のプローブ導体を有するとともに、前記一方の面の反対側の面に形成された地導体を有し、
    前記地導体は、前記第2の導波管の第2の開口の形状に相当する部分の導体を除くように形成され、
    前記誘電体基板は、一方の面かつ前記第1の導波管の肉厚に相当する部分に形成され、前記プローブ導体を囲むように形成された方形形状の接地導体をさらに有するとともに、前記接地導体と前記地導体を電気的に接続する複数のスルーホールをさらに有し、
    前記ストリップ導体と前記地導体によりマイクロストリップ線路を構成し、
    前記隔壁導体が設けられた第1の管壁に対抗する前記第1の導波管の第4の管壁、あるいは前記誘電体基板を挟んで前記第4の管壁に対応する前記第2の導波管の管壁に、前記ストリップ導体を跨ぐように、切り欠きを設けた
    ことを特徴とする導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  6. 前記誘電体基板と前記隔壁導体の距離は、前記第1の導波管における管内波長の1/10以下である
    ことを特徴とする請求項5記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  7. 前記誘電体基板と前記短絡面の距離は、前記第1の導波管における管内波長の1/8以下である
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  8. 第1の開口を持ち、前記第1の開口を囲む4つの管壁を順に第1、第2、第3、第4の管壁とする方形の第1の導波管と、
    短絡面とこの短絡面に対抗する面に設けられた前記第1の開口と同じ大きさの第2の開口を持つ方形の第2の導波管と、
    前記第1の開口と前記第2の開口が対抗するように、前記第1の導波管及び前記第2の導波管により挟まれた誘電体基板と、
    前記第1の開口に対抗する面で長手方向が前記第1の管壁に直交する方向に前記第1の導波管に接続され、長手方向に直交し前記第1の管壁に平行な両端面に出力開口部を有する方形の分岐導波管とを備え、
    前記第1の導波管は、前記第1の開口が設けられた面及び前記第2の管壁に直交する第1の管壁から、前記第1の開口が設けられた面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出した隔壁導体を有し、
    前記誘電体基板は、一方の面に形成されたストリップ導体及び前記一方の面に形成され前記ストリップ導体と電気的に接続される先端開放型のプローブ導体を有するとともに、前記一方の面の反対側の面に形成された地導体を有し、
    前記地導体は、前記第2の導波管の第2の開口の形状に相当する部分の導体を除くように形成され、
    前記誘電体基板は、一方の面かつ前記第1の導波管の肉厚に相当する部分に形成され、前記プローブ導体を囲むように形成された方形形状の接地導体をさらに有するとともに、前記接地導体と前記地導体を電気的に接続する複数のスルーホールをさらに有し、
    前記ストリップ導体と前記地導体によりマイクロストリップ線路を構成し、
    前記隔壁導体が設けられた第1の管壁に対抗する前記第1の導波管の第4の管壁、あるいは前記誘電体基板を挟んで前記第4の管壁に対応する前記第2の導波管の管壁に、前記ストリップ導体を跨ぐように、切り欠きを設け、
    前記第1の導波管は、前記第4の管壁から、前記第1の開口面及び前記第2の管壁に平行な内部方向に突出し、かつ前記第2の管壁に直交する方向の内部方向に突出し、前記隔壁導体と対向する導体板をさらに有し、
    前記隔壁導体と前記導体板が前記分岐導波管の管壁の一部を構成するように、前記第1の導波管と前記分岐導波管を接続した
    ことを特徴とする導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  9. 前記誘電体基板上に形成される前記プローブ導体は、複数の導体幅を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
  10. 前記誘電体基板上に形成される前記ストリップ導体は、複数の導体幅を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の導波管/マイクロストリップ線路変換器。
JP2006043910A 2006-02-21 2006-02-21 導波管/マイクロストリップ線路変換器 Expired - Fee Related JP4588648B2 (ja)

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