JP6670464B2 - 液体容器用注出口栓 - Google Patents

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Description

本発明は液体を収容する容器、例えばシートを重ね合わせたスタンディングパウチタイプなどの変形自由な液体容器に取り付けられる注出口栓に関するものである。
従来からスタンディングパウチタイプなどの柔軟な包装材料で成形された液体容器があり、ボディーソープやリンスなどのトイレタリー製品では詰め替え分がこのような液体容器に収容して販売されている。そして近年にあっては、詰め替え用として比較的大容量(例えば1〜2リットル)の柔軟な液体容器に充填した商品が多く流通するようになってきている。
また、スタンディングパウチタイプなどの液体容器では、液体を注ぎ出し易くするために容器上部の隅に、別成形された合成樹脂製の注出口栓を取り付けたものも多くある。この種の注出口栓は容器本体の包材に熱溶着や超音波溶着によって取り付けられていて、例えば注出筒と、この注出筒の上部開口に被せ付けるねじ付け式のキャップと、注出筒の下部に一体で容器包材に挟み込みし易い形状とされた舟形にして容器上部に熱溶着や超音波溶着される取付部とからなるものがある。
ところで、内容量を大きくした液体容器では、この容器に収容物を充填した製品が工場出荷されてからホームセンタなどの店舗で販売される流通段階において、注出口栓から収容物が漏れ出るのを確実に防止する必要がある。さらに購入者側が未使用の製品容器の取り扱いに不慣れであって不用意にキャップを取り外した場合でも、やはり安全策として注出口栓から収容物が流れ出ないようにする必要がある。この点から内容量が大きくスタンディングパウチなどの柔軟なシートからなる液体容器では、注出筒の内部が閉鎖板で塞がれていてその閉鎖板の一部にプルリングを引っ張ることで取り除きできる開口予定部を設けた構造の注出口栓が有効である。
また、トイレタリー製品などの詰め替え分が充填された上記液体容器は、詰め替える相手の専用容器に比べても容量が大きくなってきており、使用者が液体容器から専用容器へ移し替えるには二、三回に分けて行なうようになる。そして、液体容器から収容物を注出する場合、ブロー容器の注出時のような脈動は生じないが大気圧を受けて潰れるように容器自体が変形し、この変形した容器内部の形状に沿った乱れた流れのまま収容物が注出口栓に流れ込み、注出筒の上部開口からの流れの方向が安定しないという状態が詰め替えの都度生じている。
さらに、詰め替えをするごとにキャップの取り付け、取り外しを行ない、収容物が残っているときにはキャップで注出筒の上部開口を閉じて液体容器を保管することになるが、キャップの取り付けと取り外しを繰り返すためにキャップを紛失し易いという問題がある。この紛失に対しては、セルフヒンジにてキャップを一体に備えている一般的な注出口栓の構造のように注出筒の上部にキャップを回動可能にして連結することが有効である。
しかし、詰め替え作業にて液体容器側の収容物が少なくなってきたときには、変形した液体容器の内部で液残りしないように容器全体を逆さまにして注出筒の上部をその専用容器の口部の内側に入れるようにするが、上述したごとく注出筒の上部にキャップを連結した構造としてしまうと、キャップが邪魔になって注出筒を専用容器の口部に入れることができなくなってしまう。そのため、キャップを注出筒の上部開口側に連結した構成とすることができず、上述したキャップの紛失が生じ易いという問題が解決できない。
注出口栓に対しては従来から数々の工夫が提案されており、上述した不具合への対策として検討を行なうことができる。例えば特許文献1にあっては、注出口栓の内筒部に薄肉平板状のフィンを一体に設けた点が示されていて、注出筒を流れる収容物を整流させる上でフィンの利用が検討できる。
また、特許文献2にあっては、注出口栓の注出筒に連結されているキャップをその注出筒の外面側に深く折り返して仮止めできるようにした点が示されているが、キャップの紛失に対する対策としてこの特許文献2に示された技術の利用が検討できる。
実開平03−072655号公報 特開2014−108809号公報
しかしながら、特許文献1で示されている工夫にあっては、整流手段となるフィンそれぞれが可動可能な形状であるため、注出される収容物の流れの乱れを抑え込むことができないという問題が生じる。
また、特許文献2に示されている工夫にあっては、キャップを仮固定したときにはそのキャップが注出口栓の注出筒の外周面に添え付けた状態となり、注出口栓を上記専用容器の口部の中に挿し入れできない。そのため、注出口栓を専用容器の口部に近接させた状態で注出するが、前述したようにフレキシブルな液体容器に取り付けられた注出口栓では、特にキャップを着脱するタイプであることから口径が小さくされ、専用容器の口部に挿し入れるためにも口径を小さくした注出口栓では、容器本体(液体収容体)から口栓にかけての通路のせばまり方の変化が大きく、このため注出筒の上部開口からの流れが乱れ易く、簡単にして安全に収容物の移し替えができないという問題が生じる。
そこで本発明は上記事情に鑑み、柔軟な包装材料から成形された液体容器に取り付けられる注出口栓において、収容物を詰め替えるときに収容物の流れが乱れないようにすることを課題とし、専用容器の口部に近付けたり挿し入れたりして詰め替えが行なえるキャップ付きの注出口栓を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、注出筒と、この注出筒の内部に位置して、破断可能な薄肉部で囲まれた開口予定部を有して注出筒の内部を閉鎖する閉鎖板と、前記開口予定部に取り付けられているプルリングと、注出筒の上部開口を開閉可能に覆うキャップと、液体収容体への取付部とを備える液体容器用注出口栓において、
前記閉鎖板における開口予定部は注出筒の径方向を長手とした非円形状とされ、前記開口予定部の周りの開口外周板部から注出筒の内周面下端に亘って注出筒の高さ方向に沿う整流板が一体にして設けられて、前記整流板が注出筒の内周面方向に間隔を置いて複数にして配置されており、
前記注出筒の外方でこの注出筒との間に間隔を置いた位置にして立ち上げられた支持体に、前記キャップが回動自由にして連結されていて、
前記支持体の注出筒とは反対側となる面に、注出筒の上部開口を開いて注出筒とは反対側に回動したときのキャップを注出筒から離間した位置で係脱可能に係止させて保持する保持手段が設けられていることを特徴とする液体容器用注出口栓を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項の発明)
また、本発明においては、上記注出筒と上記支持体との間に、収容物詰め替え相手の容器の口部の周壁が挿入可能な差し込み空間部が設けられていることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、開口予定部の周りの開口外周板部から注出筒の内周面下端に亘って注出筒の高さ方向に沿う整流板が、注出筒の内周面方向に間隔を置いて配置されているので、整流板が開口外周板部と注出筒との両者に一体となっており、整流板それぞれが動くことがない。そのため、注出口栓が取り付けられた液体容器から収容物を注出するときに容器側から乱れた状態で収容物が注出口栓に流れ込んでも整流板によって乱れが抑えられ、注出筒の上部開口から流れが安定して収容物が注出されるようになり、収容物の注出の方向が定まらないということが生じない。
また、キャップ自体は注出口栓に連結されているので、収容物の詰め替えを繰り返してもキャップの紛失を確実に防止することができる。
さらに、この注出口栓が取り付けられた液体容器から収容物を相手容器に詰め替えるときにはその液体容器を大きく傾けて収容物を注出させることになるが、キャップ自体を注出筒から離すことができ、収容物の注出に際してキャップが邪魔になることがない。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明によれば、この注出口栓が取り付けられた液体容器から収容物を相手容器に詰め替えるときに、相手容器の口部の周壁を支持体と注出筒との間に位置させることで、注出口栓の注出筒自体が相手容器の口部の内側に入った状態で相手容器に支持されるようになり、液体容器を逆さまにした場合にもその液体容器を簡単に支えることができる。
本発明に係る液体容器用注出口栓の実施の一例を示すもので、キャップ閉時を斜め上方から見た状態で示す説明図である。 一例のキャップ開時を支持体側の斜め上方から見た状態で示す説明図である。 キャップを開いた一例を示すもので、(a)は上方から見た状態を示す説明図、(b)は取付部長手方向に沿った立断面を示す説明図、(c)は下方から見た状態を示す説明図である。 一例における閉鎖板を示すもので、(a)は閉鎖板を上方から見た状態を示す説明図、(b)は開口予定部長手方向に直交する方向に沿った立断面を示す説明図、(c)は閉鎖板を下方から見た状態で示す説明図である。 キャップ閉時の一例を示すもので、(a)は開口予定部の長手方向での一方から見てキャップ一部を切り欠いた状態での側面を示す説明図、(b)は開口予定部の短手方向から見た側面を示す説明図、(c)は開口予定部の長手方向での他方から見た側面を示す説明図である。 一例におけるキャップの開方向の回動と保持手段によるキャップの保持を示す説明図である。 液体容器を傾けて収容物の注出を行なう状態を示す説明図である。 一例での注出筒を相手容器の口部に入れた注出状態を示す説明図である。 同じく一例での注出筒を相手容器の口部に入れた状態を断面で示す説明図である。 連結帯の変形例を示す説明図である。 同じく連結帯の変形例を示すもので、(a)は変形例での連結帯を示す説明図、(b)は帯端部を平面半月状とした例を示す説明図、(c)は帯端部を平面台形状とした例を示す説明図である。 他の実施の例を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図12に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は液体容器用の注出口栓で、フレキシブルで変形自由な液体容器、例えばシートを重ね合わせてシートの対向する辺部をヒートシールしたスタンディングパウチなどの液体容器(液体収容体)に取り付けられる合成樹脂製の口栓であり、液体容器には熱溶着や超音波溶着によって取り付けられるものである。
図3に示すように上記注出口栓1は、注出筒2と、この注出筒2の内部に配された板状の閉鎖板3と、閉鎖板3に取り付けられているプルリング4と、注出筒2の上部開口5を開閉可能に覆うキャップ6と、前記注出筒2の下部に位置し、注出筒2の内部と連続する流入口7を開口している取付部8とを一体にして備えてなるものである。そしてこの注出口栓1は、スタンディングパウチの上部一隅のシート辺に挟み込まれるようにして取り付ける口栓であり、前記取付部8は二面のシート辺の間に挟み込みされるように溶着部分8aを舟型の形状に形成され、溶着部分8aの嵩高についてはスタンディングパウチの包材シール辺部に応じた高さ寸法を備え、溶着部分8aの周面は超音波溶着に応じた表面形状に仕上げられている。(図1、2参照)
注出筒2の内部に配された閉鎖板3は、この注出口栓1が取り付けられて収容物が充填された液体容器に対して開封操作をするまでの間、注出筒2の内部を閉鎖する。そして閉鎖板3は破断可能な薄肉部で囲まれた開口予定部9を有して、この開口予定部9に前記プルリング4が一体に形成されており、必要時にプルリング4を引っ張ることで薄肉部が破断して開口予定部9が取り外され、収容物を流し出すことのできる開口が形成される。なお、プルリングを引いて開口を形成する点については、通常のプルリングを有する注出口栓と同じである。
(閉鎖板での開口)
本実施の形態の注出口栓1においては、この注出口栓1が取り付けられた液体容器を上述のように開封した後から収容物を注ぎ出すときに、収容物の流れがまとまりのある流れとなるようにし、注出の作業がやり易くなるように図られている。まずその一つとして上記開口予定部9の形状に工夫が施されている。
開口予定部9は平面形状が非円形状とされており、注出筒2の径方向を長手とした略長円状としている。そして、注出口栓1を取り付けた液体容器から注出する際の容器を倒す方向に沿う方向が、開口予定部9の長手となる方向としている。図4(a)は閉鎖板3を上記プルリングを省いて上方から見た状態で示し、(b)は開口予定部9の短寸方向に沿った断面の状態で示し、(c)は閉鎖板3を下方から見た状態で示している。図に示されているように開口予定部9は、前記液体容器を倒すときの上方側を小円形状とするとともに下方側を大円形状にし小円形状とする部分と大円形状とする部分とがオーバーラップした形状に形成されている。
そして、上記プルリング4を引っ張って開口予定部9を取り外すようにすることで、小円形状とする部分と大円形状とが重なった形状の開口が得られるようにしている。なお、開口予定部9を取り除くことで形成される開口の形状は、液体容器を傾けるときの方向に沿った方向が長手となる形状であることが良好であるが、開口縁の形状、即ち開口形成部9の外周形状がこの実施の例で説明した形状に限定されるものではない。
(整流板)
また、本実施の例における注出口栓1においては、注出の作業がやり易くなるようにするつぎの工夫も施されているものである。図中10は整流板で、該整流板10は液体容器を傾けて収容物を注ぎ出す時に、流入口7に入り込んでくる収容物の流れの乱れを抑えて整流し、上部開口5から収容物がまとまった流れで安定して流れ出るようにする役割を有する板である。
整流板10は上記開口予定部9の周りの開口外周板部11から注出筒2の内周面下端に亘って注出筒2の高さ方向に沿うようにして設けられ、注出筒2の内周面方向に間隔を置いて複数にして配置されている。整流板10それぞれは上端が前記開口外周板部11の裏面に連続して一体となっているとともに、開口予定部9と開口外周板部11との間の薄肉部位置に近接する位置まで注出筒2の内周面から注出筒2の内中心に向けて張り出ている。さらに整流板10は下端までが注出筒2の内周面と一体となっており、図3(b)、図4(b)に示すようにそれぞれの注出筒中心側の側辺が、前記薄肉部位置から注出筒2の内周面下端に向けて傾斜した状態とされている。
このように複数の整流板10が注出筒2の内周面と開口外周板部11とに跨って注出筒2に対し一体にして形成されていることから、整流板10それぞれは変形せず、剛性が高い板となっている。そのため、液体容器を傾けて収容物を注出する際に、この液体容器が大気圧からの圧力を受けて潰れるように変形し、その変形の影響を受けて流れが乱れた状態で収容物が注出口栓1の流入口7に流れ込むこととなっても、その乱れた流れに合せて整流板10が撓むような変形を起こすことは無い。
そして整流板10が剛性が高く撓みなどの変形を生じないので、乱れた流れの状態で流入口7から整流板10の位置に到達した収容物を、乱れた状態の流れのまま開口(開封して形成された開口)へと通過させることはせずにその流れの乱れを抑えて、まとまりのある流れにして前記開口を通過させるようになる。よって注出筒2の上部開口5からは方向の定まった流れとして収容物が注出され、容器の変形の影響を受けて注出の方向が定まらなくなるということを防止できる。
(キャップ)
図5はキャップ6で注出筒2の上部開口5を閉じた状態を表していて、この図5に示されているようにキャップ6は注出筒2に直接に連結されているものではなく、注出筒2から離間した位置にある支持体12の上端に、柔軟な薄肉板状の連結帯13を介して回動自由にして連結されていて、この支持体12に支持された状態でキャップ6が注出筒2の上部開口5に被せ付けることができるように設けられている。
支持体12は、図3(b)に示すように注出筒2の外周面において上記閉鎖板3の高さ位置より下位となる高さ位置から注出筒2の径方向外方に向けて延設した横板14と、この横板14から注出筒高さ方向上方に向けて立ち上がる縦板15とで略L字状に屈曲した形状に形成されていて、縦板15が下方にも延設されて取付部8の上面に達してこの取付部8に一体ともなっている。また横板14は、注出口栓1の係止搬送などに利用するために注出筒2の外周回りで外方に向けて張り出ている係止リブ16の一部としても構成されている。
上記支持体12は開口予定部9の長手方向での一方であって、注出口栓1を取り付けた液体容器を注出に際して傾けるときの上方となる側に位置しており、キャップ6を開いたときにはキャップ6が注出筒2から離れるとともに、前記注出で容器を傾けたときの上方となる側にキャップ6が回動できるようにしている。
本実施の形態においては、注出する収容物の流れを邪魔しない位置にキャップ6を着脱可能に仮固定することができるように設けられている。図2に示すように上記支持体12の縦板15の注出筒2とは反対側となる面に保持手段17が一体にして配置されていて、この保持手段17が上部開口5を開いて注出筒2とは反対側に回動したときのキャップ6を注出筒2から離間した位置で保持するように設けられている。(図2、図3、図5〜図9参照)
上記保持手段17は縦板15から外方に突堤18を突設させ、その先端縁を厚肉にして上方に凸の厚肉部19を配置して縦断面形状を鈎形状にしてなるものである。そして図6と図9に示すように、支持体12の縦板15の注出筒2とは反対となる面側に開いたキャップ6の上面側に一体に備える突堤状の受け部20と前記保持手段17とが係脱可能に係止することで、保持手段17が、キャップ6を動くことの無いように保持し、注出する収容物の流れを、開いたキャップ6が邪魔しないように図られている。
(差し込み空間部)
図7は液体容器21を傾けて収容物の注出を行なう状態が示されていて、注出する収容物が少なくなってきた場合、注出口栓1自体を相手容器の口部の内部に入れて注出を行なうようにすれば、液体容器からの詰め替えの操作が簡単になると考えられる。この点の工夫を備える本実施の例による注出の例が図8と図9とに示されていて、注出口栓1を相手容器22(専用容器)の口部23に入れた状態を示している。
実施の例の注出口栓1では、液体容器21を逆さまにして上下が反対となった注出筒2が相手容器22の口部23の内側に安定して位置させる工夫が施されていて、図3(b)、図9に示すように注出筒2と支持体12の縦板15とが離れている間に、相手容器22の口部23の周壁が挿入可能な差し込み空間部24が設けられている。このように前記差し込み空間部24を注出筒2の外周部分に形成しているので、収容物を注ぎ出している途中などで液体容器21を逆さまにしながら前記差し込み空間部24に相手容器22の口部23の一部分を挿入させ、支持体12の横板14に前記口部23を当接させることで、液体容器側の重さを相手容器22に支持させることにもなり、詰め替えの操作が頗る簡単なものとなる。
上述の例においてはキャップ6と支持体12とを繋ぐ連結帯13の長さは短かくセルフヒンジの形態を構成しているが、キャップ6を上記注出筒2に深く被せ付ける形態を採るなどの場合では連結帯13の長さを長くすることがある。図10はその例を表現していて、支持体12にキャップ6を連結する連結帯13の部分を示している。なお、図10では長い連結帯13の説明を容易にするために上記保持手段17と受け部20との図示は省略している。
上記実施の例と同様に連結帯13自体は一方の帯端部25が支持体12に繋がり、他方の帯端部25がキャップ6に繋がっており、両帯端部25の間にこの連結帯13の主体部分となる帯板部26が位置する。そして、連結帯13が開いた状態(キャップ開時)で帯板部26は平板状とし、その平面形状を支持体キャップ連結方向に直交する方向を長手とする略長方形にしている。また、帯端部25それぞれは帯板部26に沿った方向での断面が略三角形状で連続している。
キャップ6の開け閉めの操作を行なっているときに長さがある程度存在する連結帯13にひねり(ひねりの方向を図10矢印で示す)が加わる場合が多いが、連結帯13の帯板部26を略長方形としている場合、図11(a)で示すように、ひねり時の折れ位置Xと折れ位置Yとの帯板部外方側での開き角θが狭く、ひねることのできる度合が小さい。そのため、キャップ6の開け閉め操作時にひねりが加わるようなことが多くなると、連結帯13の局所に応力が集中するなどして切れが生じ易くなる。このようなことから、連結帯13に切れが生じないように注出口具の成形材料の選定や、連結帯13の厚みの設計を考慮しなければならず、材料選定や連結帯の厚み設計に自由度が小さくなる可能性がある。
そこで、連結帯13について、図11(b)、(c)にひねりに対する適応範囲を広くした変形例を示した。図11(b)に示す変形例では、帯端部25それぞれを帯板部26の中央位置で対向する配置として平面形状を略半月状としており、帯端部25の支持体キャップ連結方向に直交する方向(帯板部25の長手方向)での側方部分に帯板部25の一部分が延設されているようにしている。また、図11(c)に示す変形例では、帯端部25それぞれを帯板部26の中央位置で対向する配置として平面形状を台形状としている。そして同様に帯端部25の支持体キャップ連結方向に直交する方向での側方部分に帯板部25の一部分が延設されているようにしている。
図11に図示しているように、図11(a)における帯板部26の中央幅26aと、図11(b)、(c)で示す変形例での中央幅26aとは同じとしている。そして、図11(a)における帯板部26の端部幅26b(26b=26a)に比べて、図11(b)、(c)の変形例では、それぞれ端部幅26b′は広くしている(26b<26b′)。このため、図11(b)の変形例の上記開き角θ′、及び図11(c)の変形例の上記開き角θ″は、図11(a)の例での開き角θより大きくなり、図11(b)、(c)の変形例の連結帯13ではひねりに対する適応範囲が広くなって、切れ難くなるという効果がある。
なお、図11(b)の帯端部25を略半月状とした変形例と、図11(c)の帯端部25を台形状とした変形例とを比べると、その開き角θ′と開き角θ″とが同じであるとき、図11(c)の帯端部25では直線状の平頭部分25aがあるので、この図11(c)の変形例ではややひねり難いものとなる。
(他の実施の例)
上記注出口栓1はスタンディングパウチタイプの液体容器に取り付けることができるように取付部8に舟型の溶着部分8aを有するものとしたが、本発明は上記実施の例に限定されるものではない。注出口栓1を取り付ける液体容器は二枚の合成樹脂製シートの重ね合わせよりなる袋体であってもよいものであり、この例を図12に示されていて、取付部8を円盤形状にしてこの取付部8を袋体の注出孔を有したシートに予め超音波溶着にて取り付けるものとすることも可能である。
1…注出口栓
2…注出筒
3…閉鎖板
4…プルリング
6…キャップ
8…取付部
9…開口予定部
10…整流板
11…開口外周板部
12…支持体
13…連結帯
17…保持手段
21…液体容器
22…相手容器
23…相手容器の口部
24…差し込み空間部

Claims (2)

  1. 注出筒と、この注出筒の内部に位置して、破断可能な薄肉部で囲まれた開口予定部を有して注出筒の内部を閉鎖する閉鎖板と、前記開口予定部に取り付けられているプルリングと、注出筒の上部開口を開閉可能に覆うキャップと、液体収容体への取付部とを備える液体容器用注出口栓において、
    前記閉鎖板における開口予定部は注出筒の径方向を長手とした非円形状とされ、前記開口予定部の周りの開口外周板部から注出筒の内周面下端に亘って注出筒の高さ方向に沿う整流板が一体にして設けられて、前記整流板が注出筒の内周面方向に間隔を置いて複数にして配置されており、
    前記注出筒の外方でこの注出筒との間に間隔を置いた位置にして立ち上げられた支持体に、前記キャップが回動自由にして連結されていて、
    前記支持体の注出筒とは反対側となる面に、注出筒の上部開口を開いて注出筒とは反対側に回動したときのキャップを注出筒から離間した位置で係脱可能に係止させて保持する保持手段が設けられていることを特徴とする液体容器用注出口栓。
  2. 上記注出筒と上記支持体との間に、収容物詰め替え相手の容器の口部の周壁が挿入可能な差し込み空間部が設けられている請求項に記載の液体容器用注出口栓。
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