JP3034871U - 液体注出栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体注出時に、蓋体の内面にプラスチック製
袋や紙製容器等の内部の液体が付着することなく、極め
て衛生的にし、しかも、蓋体が何等邪魔になることな
く、液体の注出操作を頗る容易にする。 【解決手段】 各種味付け味噌、その他の練状調味料等
の液体を注入する軟質プラスチック製袋Ａや、牛乳、
酒、ジュース、液体調味料等の液体を注入する紙製容器
等の注出口Ｂ等の内部に嵌込んで適宜手段で取付けられ
る取付体２の上側に、プラスチック製袋Ａや紙製容器等
の内部の液体を注出する注出筒３を設け、この注出筒３
の上面に蓋体４を前後方向へ開閉自在に連設して成る液
体注出栓１において、注出筒３の後側に蓋止片５を前向
き又は後向きに設け、且つ蓋体４の上面後端部に係止片
６を前向き又は後向きに突設して、開蓋時に前記注出筒
３の蓋止片５に前記蓋体４の係止片６を係脱自在に係止
させるように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に各種味付け味噌、その他の練状調味料等の液体を注入するビニ ール等の軟質プラスチック製袋や、牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液体を 注入する紙製容器等の注出口に取付けられる液体注出栓に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の液体注出栓は、各種味付け味噌、その他の練状調味料等の液体 を注入する軟質プラスチック製袋や、牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液体 を注入する紙製容器等の注出口内に嵌込んで適宜手段で取付けられる取付体の上 側に、前記プラスチック製袋や紙製容器等の内部の液体を注出する注出筒を設け 、且つこの注出筒の上面に蓋体を前後方向へ開閉自在に連設するように形成され ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の液体注出栓は、蓋体を後方へ開放した際に、注出筒に蓋 体を保持することができないため、液体注出時に、蓋体が動いて蓋体の内面にプ ラスチック製袋や紙製容器等の内部の液体が付着し、極めて不衛生であり、しか も、蓋体が邪魔になって液体の注出操作が面倒であった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような問題点を解消するために案出されたもので、 蓋体を後方へ開放した際に、注出筒に蓋体を係脱自在に係止されるようにして、 液体注出時に、蓋体の内面にプラスチック製袋や紙製容器等の内部の液体が付着 することなく、極めて衛生的で、しかも、蓋体が何等邪魔になることなく、液体 の注出操作を頗る容易にできるような液体注出栓を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような目的を達成するために、各種味付け味噌、その他の練 状調味料等の液体を注入する軟質プラスチック製袋等の注出口内に嵌込んで適宜 手段で取付けられる取付体の上側に、前記プラスチック製袋等の内部の液体を注 出する注出筒を設け、この注出筒の上面には蓋体を前後方向へ開閉自在に連設し て成る液体注出栓において、前記注出筒の後側に蓋止片を前向き又は後向きに設 け、且つ蓋体の上面後端部に係止片を前向き又は後向きに突設して、開蓋時に前 記注出筒の蓋止片に前記蓋体の係止片を係脱自在に係止させるように形成したも のである。

【０００６】 また、牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液体を注入する紙製容器等の注出 口内に嵌込んで適宜手段で取付けられる取付体の上側に、前記紙製容器等の内部 の液体を注出する注出筒を設け、この注出筒の上面には蓋体を前後方向へ開閉自 在に連設して成る液体注出栓において、前記注出筒の後側に蓋止片を前向き又は 後向きに設け、且つ蓋体の上面後端部に係止片を前向き又は後向きに突設して、 開蓋時に前記注出筒の蓋止片に前記蓋体の係止片を係脱自在に係止させるように 形成したものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態として、各種味付け味噌、その他の練状調味料等の 液体を注入するビニール等の軟質プラスチック製袋や、牛乳、酒、ジュース、液 体調味料等の液体を注入する紙製容器等の注出口に取付けて使用する状態を図面 に基づいて説明する。

【０００８】 本考案の一実施例としては、図１乃至図４に示すように、各種味付け味噌、そ の他の練状調味料等の液体を注入するビニール等の軟質プラスチック製袋Ａ等の 注出口Ｂ内に嵌込んで適宜手段で取付けられる取付体２の上側に、前記プラスチ ック製袋Ａ等の内部の液体を注出する注出筒３を設け、この注出筒３の上面には 蓋体４を前後方向へ開閉自在に連設して成る液体注出栓１において、前記注出筒 ３の後側に蓋止片５を前向き又は後向きに設け、且つ蓋体４の上面後端部に係止 片６を前向き又は後向きに突設して、開蓋時に前記注出筒３の蓋止片５に前記蓋 体４の係止片６を係脱自在に係止させるように形成したものである。

【０００９】 即ち、前記取付体２は、プラスチック製袋Ａ等の注出口Ｂ内に嵌込んで熱溶着 手段等で取付けられる前後方向へ長い取付筒７の上端に、注出口Ｂの外側周縁部 に当接する鍔片８を外向きに突設し、且つ取付筒７内の両端部近傍にプラスチッ ク製袋Ａ等の内部の液体を前記注出筒３側へ案内する注出案内片９を夫々設ける ように形成されている。

【００１０】 また、前記蓋体４は、立上片１０の前部及び両側部の下端と前記注出筒３の上 面との相互間に肉薄の切裂膜１１を介し且つ前方から後方へ低く傾斜する蓋板１ ２の後端と前記注出筒３の上面との相互間に肉薄のヒンジ１３を介して前後方向 へ開閉自在に設けると共に、蓋板１２の上面後端部には係止片６を、係止部１４ を介して前向きに突設し、蓋板１２の前端には開閉時に摘む摘み片１５を設け、 それに立上片１０の前面には使用後の保存時の仮止突起１６を設けるように形成 されている。

【００１１】 更に、前記蓋止片５は、前記注出筒３の後側に上端が注出筒３の上面より若干 低くなるように設けられた蓋止板１７の後部上面に、上端が前記注出筒３の上面 と略同一になるように前向きに立設されている。

【００１２】 一方、本考案の他の実施例としては、図５及び図６に示すように、牛乳、酒、 ジュース、液体調味料等の液体を注入する紙製容器Ｃ等の注出口Ｄ内に嵌込んで 適宜手段で取付けられる取付体２２の上側に、前記紙製容器Ｃ等の内部の液体を 注出する注出筒２３を設け、この注出筒２３の上面には蓋体２４を前後方向へ開 閉自在に連設して成る液体注出栓２１において、前記注出筒２３の後側に蓋止片 ２５を前向き又は後向きに設け、且つ蓋体２４の上面後端部に係止片２６を前向 き又は後向きに突設して、開蓋時に前記注出筒２３の蓋止片２５に前記蓋体２４ の係止片２６を係脱自在に係止させるように形成したものである。

【００１３】 即ち、前記取付体２２は、紙製容器Ｃ等の注出口Ｄ内に嵌込んで上下からの圧 着手段等で取付けられる鍔片２７と、紙製容器Ｃ等の注出口Ｄの内周面に当接す る段部２８とから形成されている。

【００１４】 尚、前記取付体２２を除いた他の部分は前述の本考案の一実施例と同様に形成 されている。

【００１５】 また、本考案の液体注出栓１，２１は、注出筒３，２３の後側に蓋止片５，２ ５を前向きに設け、且つ蓋体４，２４の上面後端部に係止片６，２６を前向きに 突設して、開蓋時に前記注出筒３，２３の蓋止片５，２５に前記蓋体４，２４の 係止片６，２６を係脱自在に係止させるように説明及び図示されているが、これ に何等限定されることなく、図７に示すように、注出筒３，２３の後側に蓋止片 ５，２５を後向きに設け、且つ蓋体４，２４の上面後端部に係止片６，２６を後 向きに突設して、開蓋時に前記注出筒３，２３の蓋止片５，２５に前記蓋体４， ２４の係止片６，２６を係脱自在に係止させるように形成しても良いのは勿論で ある。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、各種味付け味噌、その他の練状調味料等の液体を注 入する軟質プラスチック製袋Ａ等の注出口Ｂ内に嵌込んで適宜手段で取付けられ る取付体２の上側に、前記プラスチック製袋Ａ等の内部の液体を注出する注出筒 ３を設け、この注出筒３の上面には蓋体４を前後方向へ開閉自在に連設して成る 液体注出栓１において、前記注出筒３の後側に蓋止片５を前向き又は後向きに設 け、且つ蓋体４の上面後端部に係止片６を前向き又は後向きに突設して、開蓋時 に前記注出筒３の蓋止片５に前記蓋体４の係止片６を係脱自在に係止させるよう に形成したから、各種味付け味噌、その他の練状調味料等の液体を注入する軟質 プラスチック製袋Ａの注出口Ｂ内に本考案の液体注出栓１の取付体２を嵌込んで 適宜手段で取付けて、蓋体４を後方へ開放した際に、注出筒３の蓋止片５に蓋体 ４の係止片６を係脱自在に係止させておくことができるため、液体注出時に、蓋 体４の内面にプラスチック製袋Ａ内の液体が付着することなく、極めて衛生的で あり、しかも、蓋体４が何等邪魔になることなく、液体の注出操作が頗る容易で ある。

【００１７】 また、牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液体を注入する紙製容器Ｃ等の注 出口Ｄ内に嵌込んで適宜手段で取付けられる取付体２２の上側に、前記紙製容器 Ｃ等の内部の液体を注出する注出筒２３を設け、この注出筒２３の上面には蓋体 ２４を前後方向へ開閉自在に連設して成る液体注出栓２１において、前記注出筒 ２３の後側に蓋止片２５を前向き又は後向きに設け、且つ蓋体２４の上面後端部 に係止片２６を前向き又は後向きに突設して、開蓋時に前記注出筒２３の蓋止片 ２５に前記蓋体２４の係止片２６を係脱自在に係止させるように形成したから、 牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液体を注入する紙製容器Ｃ等の注出口Ｄ内 に本考案の液体注出栓２１の取付体２２を嵌込んで適宜手段で取付けて、蓋体２ ４を後方へ開放した際に、注出筒２３の蓋止片２５に蓋体２４の係止片２６を係 脱自在に係止させておくことができるため、液体注出時に、蓋体２４の内面に紙 製容器Ｃ内の液体が付着することなく、極めて衛生的であり、しかも、蓋体２４ が何等邪魔になることなく、液体の注出操作が頗る容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の縦断側面図である。

【図３】図１及び図２の蓋体を開放した状態を示す拡大
縦断側面図である。

【図４】本考案の一実施例の使用状態を示す一部切欠き
側面図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】図５の縦断側面図である。

【図７】同じく本考案の他の実施例を示す縦断側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 液体注出栓 ２ 取付体 ３ 注出筒 ４ 蓋体 ５ 蓋止片 ６ 係止片 ７ 取付筒 ８ 鍔片 ９ 注出案内片 １０ 立上片 １１ 切裂膜 １２ 蓋板 １３ ヒンジ １４ 係止部 １５ 摘み片 １６ 仮止突起 １７ 蓋止板 ２１ 液体注出栓 ２２ 取付体 ２３ 注出筒 ２４ 蓋体 ２５ 蓋止片 ２６ 係止片 ２７ 鍔片 ２８ 段部 Ａ プラスチック製袋 Ｂ 注出口 Ｃ 紙製容器 Ｄ 注出口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種味付け味噌、その他の練状調味料等
   の液体を注入する軟質プラスチック製袋等の注出口内に
   嵌込んで適宜手段で取付けられる取付体の上側に、前記
   プラスチック製袋等の内部の液体を注出する注出筒を設
   け、この注出筒の上面には蓋体を前後方向へ開閉自在に
   連設して成る液体注出栓において、前記注出筒の後側に
   蓋止片を前向き又は後向きに設け、且つ蓋体の上面後端
   部に係止片を前向き又は後向きに突設して、開蓋時に前
   記注出筒の蓋止片に前記蓋体の係止片を係脱自在に係止
   させるように形成したことを特徴とする液体注出栓。
2. 【請求項２】 牛乳、酒、ジュース、液体調味料等の液
   体を注入する紙製容器等の注出口内に嵌込んで適宜手段
   で取付けられる取付体の上側に、前記紙製容器等の内部
   の液体を注出する注出筒を設け、この注出筒の上面には
   蓋体を前後方向へ開閉自在に連設して成る液体注出栓に
   おいて、前記注出筒の後側に蓋止片を前向き又は後向き
   に設け、且つ蓋体の上面後端部に係止片を前向き又は後
   向きに突設して、開蓋時に前記注出筒の蓋止片に前記蓋
   体の係止片を係脱自在に係止させるように形成したこと
   を特徴とする液体注出栓。