JP6668107B2 - 情報分電盤用箱体 - Google Patents

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Description

本発明は、各種情報機器を収納した情報分電盤に使用される情報分電盤用箱体に関するものである。
従来、情報分電盤に使用される情報分電盤用箱体としては、後側に配置されるベース体と、ベース体の前側を覆うカバー体とを備えるとともに、情報機器を載置するための機器載置板をベース体に取り付けたものが考案されている(たとえば特許文献1)。そして、そのような機器載置板は、ベース体の予め決められた位置にネジ止めして固定されることが一般的であった。
特開2010−104073号公報
しかしながら、上述したように機器設置板をネジ止めによりベース体に固定するとなると、機器載置板の着脱に係り工具やネジ等が必要となるため、機器載置板の取り付け/取り外し作業が煩雑になるといった問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、機器載置板のベース体への取り付け/取り外しを容易に行うことができる情報分電盤用箱体を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、情報機器が搭載されるベース体と、前記ベース体の前側を覆うように組み付けられるカバー体とを有するとともに、上面に情報機器を載置可能な機器載置板が、前記ベース体の前面に対して起立した姿勢で取付可能とされた情報分電盤用箱体であって、前記機器載置板の後端に、上方へ突出する掛止部が設けられているとともに、前記機器載置板の後部下面に、下方へ突出する支持リブが左右方向へ延設されている一方、前記ベース体に、前記機器載置板の後部下面を支持可能な支持面が設けられ、前記支持面上に、上方へ突出する支持突条が左右方向へ延設されているとともに、前記支持面の上方に、前記支持面上に載置された状態にある前記機器設置板の前記掛止部が掛止可能な被掛止部が設けられており、前記支持面上における前記機器載置板の後端側を軸とした回動による前記掛止部と前記被掛止部との掛止/解除によって、前記機器載置板が前記ベース体に着脱自在に取り付けられているとともに、前記機器載置板の前記ベース体への取付時における回動に伴い、前記支持リブの先端面が前記支持面上に当接するとともに、前記支持リブの後面と前記支持突条の前面とが当接することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記機器載置板の後端下面に、前記機器載置板の厚みが後方へ向かって先細りとなるような傾斜面が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、機器載置板の後端に、上方へ突出する掛止部を設けるとともに、機器載置板の後部下面に、下方へ突出する支持リブを左右方向へ延設する一方、ベース体に、機器載置板の後部下面を支持可能な支持面を設け、支持面上に、上方へ突出する支持突条を左右方向へ延設するとともに、支持面の上方に、支持面上に載置された状態にある機器設置板の掛止部が掛止可能な被掛止部を設け、支持面上における機器載置板の後端側を軸とした回動による掛止部と被掛止部との掛止/解除によって、機器載置板をベース体に着脱自在に取り付けているとともに、機器載置板のベース体への取付時における回動に伴い、支持リブの先端面が支持面上に当接するとともに、支持リブの後面と支持突条の前面とが当接するようにした。したがって、工具やネジを要することなく、必要に応じて機器載置板をベース体へ容易に着脱することができ、使い勝手が良い。
また、請求項2に記載の発明によれば、機器載置板の後端下面に、機器載置板の厚みが後方へ向かって先細りとなるような傾斜面を設けているため、支持面上において、機器載置板の後端側をスムーズに回動させることができ、ベース体に対する機器載置板の着脱作業の一層の簡素化を図ることができる。
情報分電盤の外観を示した斜視説明図である。 ベース体からカバー体を取り外した状態を示した斜視説明図である。 ベース体から機器載置板を取り外した状態を示した斜視説明図である。 ベース体から電源コンセントを取り外した状態を示した斜視説明図である。 図4の状態にあるベース体を前側から示した説明図である。 電源コンセントを示した斜視説明図である。 電源コンセントの説明図であり、(a)は上側から、(b)は前側から、(c)は右側から、(d)は下側から夫々示している。 基台の説明図であり、(a)は前側から、(b)は右斜め上側から夫々示している。 機器載置板から情報機器が取り除かれたベース体を示した斜視説明図である。 図9の状態にあるベース体を前側から示した説明図である。 図10中のA−A線断面を示した説明図である。 機器載置板の説明図であり、(a)は上側から、(b)は右斜め上側から、(c)は前側から、(d)は右側から夫々示している。 機器載置板をベース体に取り付ける様子を示した説明図である。 図9の状態から機器載置板の取付位置が変更されたベース体を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となる情報分電盤用箱体(以下、箱体と称す)について、図面にもとづき詳細に説明する。
図1は、情報分電盤1の外観を示した斜視説明図である。図2は、ベース体4からカバー体5を取り外した状態を示した斜視説明図である。図3は、ベース体4から機器載置板30を取り外した状態を示した斜視説明図である。図4は、ベース体4から電源コンセント20、20を取り外した状態を示した斜視説明図である。図5は、図4の状態にあるベース体4を前側から示した説明図である。図6は、電源コンセント20を示した斜視説明図である。図7は、電源コンセント20の説明図であり、(a)は上側から、(b)は前側から、(c)は右側から、(d)は下側から夫々示している。図8は、基台22の説明図であり、(a)は前側から、(b)は右斜め上側から夫々示している。図9は、機器載置板30から情報機器3が取り除かれたベース体4を示した斜視説明図である。図10は、図9の状態にあるベース体4を前側から示した説明図である。図11は、図10中のA−A線断面を示した説明図である。図12は、機器載置板30の説明図であり、(a)は上側から、(b)は右斜め上側から、(c)は前側から、(d)は右側から夫々示している。図13は、機器載置板30をベース体4に取り付ける様子を示した説明図である。図14は、図9の状態から機器載置板30の取付位置が変更されたベース体4を示した説明図である。
情報分電盤1は、箱体2内に情報機器3等を収納してなるものであって、箱体2は、情報機器3等が搭載される板状のベース体4と、ベース体4の前側を覆うカバー体5とを備えている。カバー体5は、前面、左右両側面、及び上下両面を有して、後側に開口する箱状に形成されている。また、カバー体5の前面の左右両側には、前面から夫々隣り合う側面へ跨がるように把持部6、6が設けられている。さらに、カバー体5の上下両面には、箱体2内部を通気するための多数の通気孔7、7・・が穿設されている。一方、ベース体4は、前後方向が厚み方向となる板状に形成されており、その中央部には、図示しない情報機器をネジ止めして設置可能な設置板11が備えられている。また、ベース体4には、電源コンセント20を設置するためのコンセント設置部15が複数箇所に設けられており、電源コンセント20の設置位置を選択可能となっている。さらに、ベース体4には、上面に情報機器3を載置可能な機器載置板30が、ベース体4から前側へ起立するような姿勢で取付可能となっている。そして、以上のような箱体2を有する情報分電盤1は、ベース体4を壁面等に固定した上で、設置板11にネジ止めしたり機器載置板30を利用したりして、必要な情報機器3をベース体4に設置し、最後にベース体4の前側にカバー体5を組み付けることで組み立て可能となっている。
ここで、まず本発明の要部の一つである電源コンセント20とベース体4における電源コンセント20の設置構造とについて説明する。
電源コンセント20は、基台22と、電源プラグを差し込み可能であり、基台22の前面にネジ止めされるコンセント本体21とからなる。基台22は、左右方向へ長い略方体状の合成樹脂製ブロック体であり、上面の左部と右部とには、後側(ベース体4側)へ延びる脚片23Aと、その先端上面に設けられ、上側へ突出する係止突部23Bとからなる係止片23が夫々設けられている。また、基台22の下面で、上面側の係止片23、23と対向する箇所にも、後側へ延びる脚片23Aと、その先端下面に設けられ、下側へ突出する係止突部23Bとからなる係止片23、23が夫々設けられている。さらに、基台22の上面で、右側の係止片23の更に右側には、右側へ延びて上下方向に弾性を有する弾性片24Aと、弾性片24Aの先端から後側へ突設された係合突部24Bとからなる係合部24が設けられている。一方、基台22の前面は略平坦に成形されており、その前面には、コンセント本体21をネジ止めするための複数のネジ孔25、25・・が設けられている。
一方、ベース体4における設置板11の上側には、情報機器に接続するケーブルを引き込むための2つの引き込み口12A、12Bを左右に並べてなる上引き込み部13Aが設けられている。また、設置板11の下側にも、2つの引き込み口12C、12Dを左右に並べてなる下引き込み部13Bが設けられている。さらに、上下の両引き込み部13A、13Bには、各引き込み口12A〜12Dの内側へ突出する設置リブ14、14が、引き込み口12A〜12Dの上縁及び下縁に沿って左右に延設されている。また、各設置リブ14の前後方向での位置は、各引き込み口12A〜12Dの後端よりも上記係止突部23Bの前後方向での厚みと略同じだけ前側となっている。そして、上下の両引き込み部13A、13Bにおける引き込み口12A〜12Dの開口縁であって、特に設置リブ14、14に、電源コンセント20を設置するためのコンセント設置部15が、夫々3箇所(左右両端部及び中央部)ずつ設けられている。
各コンセント設置部15は、4つの被係止部16、16・・と1つの被係合部17とを備えている。各被係止部16は、設置リブ14を係止突部23Bの左右幅と略同じ幅にわたって切り欠いた切り欠き部16Aと、切り欠き部16Aから左右へ係止突部23Bの左右幅と略同じ距離だけ離れた位置(なお、各コンセント設置部15毎に、切り欠き部16Aから右側へ離れるか、それとも左側へ離れるかは統一されている)において、設置リブ14の後面から後側へ立設された塞き止め面16Bとからなる。また、被係合部17は、設置リブ14の前面に設けられた凹部として形成されている。そして、各コンセント設置部15では、上側の設置リブ14に2つの被係止部16、16が左右に並んで設けられているとともに、下側の設置リブ14で上側の設置リブ14に設けられた被係止部16、16と対向する位置に、残り2つの被係止部16、16が左右に並んで設けられている。また、後述の如くして被係止部16、16・・に電源コンセント20の係止片23、23・・を係止させた際、電源コンセント20の係合部24に対応する位置に被係合部17が設けられている。なお、各設置リブ14における左右に並んだ被係止部16、16間の距離は、電源コンセント20における左右に並んだ係止片23、23間の距離と同じとなっている。
上述したような電源コンセント20をベース体4に設置するにあたっては、ベース体4に6箇所設けられているコンセント設置部15、15・・から適切なコンセント設置部15を選択する。そして、電源コンセント20の係止突部23B、23B・・を被係止部16、16・・の切り欠き部16A、16A・・にあてがい、後側へ押し込んで係止突部23B、23B・・を設置リブ14、14よりも後側へ位置させる。そして、そのまま電源コンセント20を、ベース体4の前面に沿って塞き止め面16B、16B・・側へ左側若しくは右側へスライドさせれば、係止突部23B、23B・・が設置リブ14の後側へ入り込んで、係止片23、23・・が被係止部16、16・・に係止する。また、このスライドにより、後側への押し込み時に弾性変形していた弾性片24Aが元の状態に復帰して係合突部24Bが被係合部17に係合し、係合部24が被係合部17に係合する。そして、この係止片23、23・・の被係止部16、16・・への係止、及び係合部24の被係合部17の係合をもって、電源コンセント20は、コンセント設置部15に固定されてベース体4に設置される。なお、当該設置状態において、電源コンセント20は引き込み口12A〜12Dの一部の前側を覆っている。
また、電源コンセント20の設置位置を変更したい場合には、設置状態にある電源コンセント20の係合部24の弾性片24Aを変形させ、係合突部24Bと被係合部17との係合を解除すればよい。すると、電源コンセント20の左右方向へのスライド(ベース体4の前面に沿ってのスライド)が可能となるため、電源コンセント20をスライドさせて係止片23、23・・と被係止部16、16・・との係止を解除すれば、電源コンセント20をベース体4から取り外すことができる。
次に本発明の要部の一つである機器載置板30とベース体4における機器載置板30の取付構造とについて説明する。
機器載置板30は、上下方向が厚み方向となる合成樹脂製の板体であって、前部は情報機器3を載置する機器載置部として、後部はベース体4への取付部として夫々機能するようになっている。この機器載置部には、上下方向に貫通する多数の設置孔31、31・・が開設されている。そして、当該設置孔31、31・・を利用して、弾性を有するバンド部材(図示せず)を情報機器3に巻回させることで、機器載置部上で情報機器3を固定可能となっている。また、機器載置部の前端(機器設置板30の前端)には、機器載置部の上面よりも上側へ突出しており、情報機器3が機器載置部上から転落する事態を防止する転落防止壁32が設けられている。一方、取付部は、機器載置部よりも薄肉とされており、該取付部の上面における後端縁には、取付部の上面よりも上方へ突出しており、機器載置板30をベース体4に掛止するための掛止リブ33が、後端縁に沿って左右方向へ延設されている。また、取付部の下面における後端部は、後方へ向かって機器載置板30の厚みが先細りするような傾斜面34として成形されている。さらに、取付部の下面には、取付部は勿論、機器載置部の下面よりも下方へ突出する支持リブ35が左右方向へ延設されている。
一方、ベース体4における下引き込み部13Bの更に下側には、機器載置板30を取り付けるための取付空間40が設けられている。取付空間40は、前側へ突き出た底面41と、底面41の上方に設けられ、底面41の後半分程度を覆う天面42と、底面41の左右両端部において上方へ立設された側面43、43とに囲まれ、前面と上面の前半分とに開口した空間となっている。そして、天面42の下面(取付空間40内側の面)には、下方へ突出する被掛止リブ44が、両側面43、43間にわたって左右方向へ延設されている。また、底面41の上面(取付空間40内側の面)には、上方へ突出する支持突条45が、両側面43、43間にわたって左右方向へ延設されている。なお、取付空間40の左右幅は、機器載置板30の左右幅よりも十分に長い。また、取付空間40の前後幅(特に底面41の前後幅)は、機器載置板30の取付部の前後幅と略同じとなっている。
そして、上述したような機器載置板30をベース体4に取り付けるにあたっては、機器載置板30をベース体4に対して傾斜させた姿勢とし、取付部を取付空間40内に差し込む。それから、機器載置板30の後端側を中心に前端側を下側へ回動させつつ、機器載置板30の掛止リブ33側を取付空間40内の奥側へ押し込んでいく(図13)。そして最終的に、機器載置板30をベース体4の前面に対して略90度起立する起立姿勢とした際、掛止リブ33が被掛止リブ44よりも後方へ回り込んで、掛止リブ33が被掛止リブ44に掛止することで、機器載置板30はベース体4へ取り付けられることになる(図11)。この取付状態にあっては、支持リブ35の端面が底面41上に当接しているとともに、支持リブ35の先端後面と支持突条45の前面とが当接しており、機器設置板30のガタ付きが防止されている。
また、箱体2内部に収納される情報機器の種類等に応じて、取付空間40内での機器設置板30の取付位置を調整したい場合には、取付状態にある機器設置板30を僅かに持ち上げて支持リブ35を底面45から浮かせた状態とする。そして、その状態のまま、左右方向へ機器設置板30をスライドさせれば、図9に示すように右側の側面43に当接する右端位置と、図14に示すように左側の側面43に当接する左端位置との間で、機器設置板30の取付位置を自由に調整することができる。このとき、掛止リブ33は、被掛止44の後側に位置したままとなっており、機器設置板30の左右方向へのスライドは、被掛止リブ44に案内される格好でスムーズに行われることになる。なお、機器設置板30が必要なくなった場合には、機器設置板30の前端側を持ち上げて掛止リブ33と被掛止リブ44との掛止を解除した後、後端側が取付空間40内から抜け出るように機器設置板30を前方へ引き出せばよい。
以上のような構成を有する箱体2によれば、ベース体4に6箇所ものコンセント設置部15、15・・が設けられているとともに、電源コンセント20側(基台22側)に係止片23、23・・及び係合部24を、各コンセント設置部15に被係止部16、16・・及び被係合部17を夫々設け、係止片23、23・・の被係止部16、16・・への係止と係合部24の被係合部17への係合とによって、電源コンセント20をコンセント設置部15に着脱自在に設置可能している。したがって、電源コンセント20の設置にネジや工具等が必要でなく、電源コンセント20の設置作業が非常に容易である上、収納する情報機器の種類やそれらの配置態様等に応じて電源コンセント20の設置位置を容易に変更することができるため、使い勝手が良い。
また、箱体2内にケーブルを引き込むための引き込み口12A〜12Dの開口縁にコンセント設置部15、15・・を設けているため、引き込み口12A〜12Dの一部を覆うように電源コンセント20を配置させることができ、箱体2内のスペースを効率良く使用することができ、箱体2内の設計自由度の向上等、使い勝手の一層の向上を図ることができる。
さらに、電源コンセント20のベース体4への設置に係り、係合部24を被係合部17へ係合させるのみならず、電源コンセント20側のスライドに伴って係止片23、23・・を被係止部16、16・・へ係止させるようにしているため、電源コンセント20を強固にベース体4に設置することができる。
さらにまた、機器載置板30の後端縁に、取付部の上面よりも上方へ突出しており、機器載置板30をベース体4に掛止するための掛止リブ33を、後端縁に沿って左右方向へ延設する一方、ベース体4における下引き込み部13Bの更に下側に、前側へ突き出た底面41と、底面41の上方に設けられ、下方へ突出する被掛止リブ44を備えた天面42とを有する取付空間40を設けている。そして、掛止リブ33と被掛止リブ44との掛止/解除により、機器載置板30をベース体4に着脱自在に取付可能としている。したがって、工具やネジを要することなく、必要に応じて機器載置板30を容易に着脱することができ、使い勝手が非常に良い。
またさらに、機器載置板30の取付部の下面における後端部を、後方へ向かって機器載置板30の厚みが先細りするような傾斜面34として成形している。したがって、機器載置板30のベース板4への着脱にあたり、機器載置板30をスムーズに回動させることができ、機器載置板30の着脱作業の一層の簡素化を図ることができる。
加えて、取付空間40の左右幅を、機器載置板30の左右幅よりも十分に長くしており、掛止リブ33と被掛止リブ44との掛止を維持したまま、取付空間40内において機器載置板30を左右方向へスライド可能とした。すなわち、収納する情報機器の種類等に応じて、機器載置板30の取付位置をも容易に変更することができる。したがって、箱体2内における情報機器の配置態様に係る自由度が高くて使い勝手が良く、たとえば配線がスムーズにいかない、情報機器が発する熱により性能が低下する等といった問題が生じない。
なお、本発明に係る箱体の構造は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、ベース体における電源コンセントの設置構造や機器載置板の取付構造等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、ベース体におけるコンセント設置部の数や位置等については、上記実施形態の数や位置に何ら限定されることはなく、適宜変更することができる。
また、電源コンセント側に設ける係止片や係合部の数や位置、形状等についても適宜変更可能であり、複数の係合部を設けることで係止片のない電源コンセントとしても何ら問題はないし、ネジ止めにより電源コンセントを固定するような箱体であってもよい。
さらに、ベース体に設ける引き込み口の数や位置等についても上記実施形態のものに限定されることはないし、引き込み口の開口縁以外の箇所にコンセント設置部を設けることも可能である。
加えて、上記実施形態では、機器載置板側に設けた掛止部とベース体側に設けた被掛止部との両方をリブ状に形成しているが、一方をリブとし、他方をリブが掛止する凹部として形成することも可能である(すなわち、機器載置板の取付位置が変更できないような構成としてもよい)し、掛止部と被掛止部との少なくとも何れか一方のみを左右方向へ延びるリブ状としてもよい。
1・・情報分電盤、2・・箱体(情報分電盤用箱体)、4・・ベース体、5・・カバー体、11・・設置板、12A〜12D・・引き込み口、13A、13B・・引き込み部、15・・コンセント設置部、20・・電源コンセント、30・・機器載置板、33・・掛止リブ(掛止部)、34・・傾斜面、40・・取付空間、41・・底面(支持面)、42・・天面、43・・側面、44・・被掛止リブ(被掛止部)。

Claims (2)

  1. 情報機器が搭載されるベース体と、前記ベース体の前側を覆うように組み付けられるカバー体とを有するとともに、上面に情報機器を載置可能な機器載置板が、前記ベース体の前面に対して起立した姿勢で取付可能とされた情報分電盤用箱体であって、
    前記機器載置板の後端に、上方へ突出する掛止部が設けられているとともに、前記機器載置板の後部下面に、下方へ突出する支持リブが左右方向へ延設されている一方、
    前記ベース体に、前記機器載置板の後部下面を支持可能な支持面が設けられ、前記支持面上に、上方へ突出する支持突条が左右方向へ延設されているとともに、前記支持面の上方に、前記支持面上に載置された状態にある前記機器設置板の前記掛止部が掛止可能な被掛止部が設けられており、
    前記支持面上における前記機器載置板の後端側を軸とした回動による前記掛止部と前記被掛止部との掛止/解除によって、前記機器載置板が前記ベース体に着脱自在に取り付けられているとともに、
    前記機器載置板の前記ベース体への取付時における回動に伴い、前記支持リブの先端面が前記支持面上に当接するとともに、前記支持リブの後面と前記支持突条の前面とが当接することを特徴とする情報分電盤用箱体。
  2. 前記機器載置板の後端下面に、前記機器載置板の厚みが後側へ向かって先細りとなるような傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の情報分電盤用箱体。
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