JP6667442B2 - 組成物及び解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、組成物に関するものである。本発明は、例えば、(メタ)アクリル系樹脂組成物に関するものである。又、本発明は接着剤、被覆剤、及び易解体性組成物に関するものである。更に、本発明は複合体の解体方法に関するものである。
従来、種々の電子部品、光学部品や光学デバイスの製造において紫外線硬化性或いは可視光硬化性等の光硬化性樹脂組成物が使用されている。使用される形態としては、接着、ポッティング、コーティング、封止、成型等の種々の形態がある。使用される組成物としては(メタ)アクリル系、エポキシ系、オキセタン系、ポリビニル系、ポリエン/ポリチオール系等が知られている。特に(メタ)アクリル系が最も多用されており、用途に応じてウレタン(メタ)アクリレート系、エポキシ(メタ)アクリレート系、ポリエステル(メタ)アクリレート系等が使用されている。又、光学部品や光学デバイスの接合に限れば、ウレタン(メタ)アクリレート系等の(メタ)アクリル系とともにポリエン/ポリチオール系が使用されている。
しかし、近年、光学部品や光学デバイスの高機能化が進むとともに、光硬化性樹脂組成物に求められる性能、品質も多種多様で、しかも高い水準となってきており、従来の光硬化性樹脂組成物では不十分となりつつある。そのため、種々の検討が行われているのが現状である。光硬化性樹脂組成物に求められる性能、品質として、例えば、用途に適した粘度、低臭気、低アウトガス、高透明性、高接着力、高耐熱性等が挙げられる。
近年、特に必要とされるものとして生産時の耐熱性が挙げられる。例えば、光学部品、光学デバイスへの表面処理や部分的な塗装等において、200℃を超えるような高温での蒸着処理や、高温での焼付塗装が施される場合がある。又、ICや抵抗、インダクタ等の電子部品以外にイメージセンサ等の光学部品も回路基板への表面実装が適用されるようになっており、その場合は高温のハンダリフローに通される。近年、特にハンダの鉛フリー化に伴い、ハンダリフローの温度条件も厳しくなってきている。このような生産工程において、光学部品や光学デバイスの品質を高めるため、或いは、生産性や生産歩留まりを高めるために、光硬化性樹脂組成物の使用箇所が高温加熱処理に十分に耐えることが要求される。例えば、高温加熱処理で、剥がれ、発泡、クラック、変色等が生じないことが必要である。
又、前記高温加熱処理時に発生するアウトガスにより、部品、デバイスの局所的な汚染が生じたり、製造された後の工程や使用時に発生するアウトガスにより、部品、デバイスの特性が低下したりすることがある。特に、近年の光学部品、光学デバイスの小型化、精密化に伴い、アウトガスによる特性低下の問題が顕著となってきている。
このような現状に鑑み、ポリブタジエン化合物、脂環族基又は鎖状脂肪族基を有する単官能(メタ)アクリレート、水酸基及び/又は環状エーテル結合をもつ単官能(メタ)アクリレート及び単官能アクリルアミド化合物等から構成されている耐熱性、低アウトガス性を有する光硬化型のアクリル系接着剤が開示されているが、耐熱性、低アウトガス性共に十分とは言えない(特許文献1参照)。特許文献1には後述する本発明に係る(C)成分に関する知見を見出しておらず、又、後述する本発明の(A)成分及び(C)成分に関して、(A)/(C)の質量比を(3〜8)/1とすべきことについて、記載も示唆もない。
又、耐熱性接着剤として剥離接着強度に優れるポリイミド系接着剤が開示されているが加熱硬化であるため硬化に時間がかかり生産性に劣る(特許文献2参照)。
更に、メタクリル酸、イソボルニル(メタ)アクリレート、末端に重合性不飽和二重結合を有する液状ゴムを有する2液主剤型の耐熱性を有するアクリル系接着剤が開示されているが、耐熱性、低アウトガス性共に十分とは言えない(特許文献3参照)。
又、主鎖骨格が、ポリブタジエン、ポリイソプレン、及びこれらの水素添加物からなる群から選ばれる少なくとも1種であって、該主鎖骨格の末端又は側鎖に少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基を有し、分子量が500〜5000である(メタ)アクリレート、炭素数2〜8の不飽和炭化水素基をエステル結合を介して有する単官能(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、光重合開始剤、酸化防止剤、を含有することを特徴とするエネルギー線硬化性樹脂組成物が開示されているが、耐熱性について記載されていない(特許文献4参照)。又、特許文献4には、後述する本発明の(B)成分について記載はない。
更に、多官能(メタ)アクリレート、単官能(メタ)アクリレート、及び光重合開始剤を含有する接着性組成物であって、該接着性組成物から得られる硬化体のガラス転移温度が−50℃〜40℃であることを特徴とする接着性組成物が開示されているが、硬化体のガラス転移温度を高くし、十分な耐熱性を得ることについて記載がない(特許文献5参照)。特許文献5は、後述する本発明の(A)成分及び(C)成分に関して、(A)/(C)の質量比を(3〜8)/1とすべきことについて、記載も示唆もない。
更に、多官能(メタ)アクリレート、窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から250℃まで昇温したとき、加熱質量減少率が15質量%以下である光重合開始剤を含有する(メタ)アクリル系樹脂組成物であり、該組成物から得られる硬化体のガラス転移温度が250℃以上である(メタ)アクリル系樹脂組成物が開示されているが、後述する本発明の(B)成分について記載はない(特許文献6参照)。後述するように、本発明は、例えば、高温信頼性試験において被着体の膨張収縮に耐える設計を見出すものである。
更に、(メタ)アクリレート100質量部と光重合開始剤25〜100質量部を含有する(メタ)アクリル樹脂組成物が開示されているが、耐熱性に関しては記載されていない(特許文献7参照)。特許文献7は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分をすべて配合することや、本発明の(A)成分と(C)成分の配合比に関する示唆はない。
更に、1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する1種又は2種以上の(メタ)アクリレートを含有してなる接着剤組成物を用いて基材同士を貼り合わせ、該接着剤組成物を硬化させることにより形成した接着体に対して、中心波長1〜300nmのエキシマ光を照射する工程を含み、少なくとも一方の基材は該エキシマ光に対して透過性である接着体の解体方法が開示されているが、(A)成分、(B)成分及び(C)成分をすべて配合することや、本発明の(A)成分と(C)成分の配合比に関する示唆はない(特許文献8参照)。本発明は、剥離方法にエネルギーの強いエキシマ光を使用しなくても剥離できるものである。
特開2006−342222号公報 特許第3014526号公報 特許第3934701号公報 国際公開第2006/129678号パンフレット 国際公開第2008/018252号パンフレット 国際公開第2011/049138号パンフレット 特開2010−248353号公報 国際公開第2011/158654号パンフレット
本発明は、例えば、耐熱性及びアウトガス性の向上という課題を解決するために色々検討した結果、完成するに至った。
本発明は一側面において、下記(A)〜(D)を含有し、(A)/(C)の質量比が(3〜8)/1である組成物である。
(A)ジエン系(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレート
(B)(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレート及び/又は(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート
(C)1,3−アダマンチルジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレート
(D)光ラジカル重合開始剤
本発明に係る組成物の一実施形態においては、(B)が、(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレートである。
本発明に係る組成物の別の一実施形態においては、(B)が、(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートである。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、(A)〜(C)の合計量100質量部中、(A)45〜75質量部、(B)10〜50質量部、(C)1〜20質量部を含有する。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、(D)光ラジカル重合開始剤の使用量が、(A)〜(C)の合計量100質量部に対して、0.01〜5質量部である。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、(D)光ラジカル重合開始剤が、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルからなる群から選択される1種以上である。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、(D)光ラジカル重合開始剤が、窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から250℃まで昇温した時に、加熱質量減少率が15質量%以下である。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、(D)光ラジカル重合開始剤が、窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から250℃まで昇温した時に、加熱質量減少率が50質量%以上である。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、更に、重合禁止剤を含有する。
本発明に係る組成物の更に別の一実施形態においては、更に、赤外線吸収剤を含有する。
本発明は別の一側面において、本発明に係る組成物からなる接着剤である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る組成物からなる被覆剤である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る組成物からなる易解体性組成物である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る組成物を使用して基材同士を接着又は基材を被覆してなる複合体である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る組成物を使用して基材同士を接着又は基材を被覆することを含む複合体の製造方法である。
本発明に係る複合体の製造方法は一実施形態において、本発明に係る組成物に可視光線又は紫外線を照射して基材同士を接着又は基材を被覆することを含む。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る組成物を使用して基材同士を貼り合わせ、接着した後、得られた接着体を剥離することを含む接着体の解体方法である。
本発明に係る接着体の解体方法は一実施形態において、外力を加えることにより得られた接着体を剥離することを含む。
本発明に係る接着体の解体方法は一実施形態において、可視光線又は紫外線を照射することにより得られた接着体を剥離することを含む。
本発明に係る被覆体の解体方法は一実施形態において、本発明に係る組成物を使用して基材を被覆した後、得られた被覆体を剥離することを含む。
本発明に係る被覆体の解体方法は一実施形態において、外力を加えることにより、得られた被覆体から前記組成物を剥離することを含む。
本発明に係る被覆体の解体方法は一実施形態において、可視光線又は紫外線を照射することにより、得られた被覆体から前記組成物を剥離することを含む。
本発明の組成物によって、例えば、耐熱性及び低アウトガス性に優れた硬化物が得られる。
(A)成分は、ジエン系(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレートである。(A)成分としては、例えば、オリゴマー/ポリマー末端又は側鎖に2個以上(メタ)アクロイル化された多官能(メタ)アクリレートオリゴマー/ポリマーが挙げられる。多官能(メタ)アクリレートとは、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物をいう。
ジエン系(メタ)アクリレートとは、ジエン系骨格を有する(メタ)アクリレートをいう。ジエン系(メタ)アクリレートとしては、1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、日本曹達社製「TE−2000」、「TEA−1000」)、ポリイソプレン末端(メタ)アクリレート、イソプレン重合物の無水マレイン酸付加物と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとのエステル化物オリゴマー(例えば、クラレ社製「UC−203」、「UC−102」等)等が挙げられる。ジエン系(メタ)アクリレートの中では、1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート、及び、イソプレン重合物の無水マレイン酸付加物と2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとのエステル化物オリゴマーからなる群のうちの1種以上が好ましい。
ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリートとは、ポリエステル系骨格を有する(メタ)アクリレートをいう。ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリートとしては、例えば、日本合成社製「UV−2000B」、「UV−3000B」、「UV−7000B」、根上工業社製「KHP−11」、「KHP−17」等が挙げられる。ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートとは、ポリエーテル系骨格を有する(メタ)アクリレートをいう。
ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、日本合成社製「UV−3700B」、「UV−6100B」等が挙げられる。(A)成分の中では、効果が大きい点で、ジエン系(メタ)アクリレートが好ましい。
1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレートとしては、下記一般式(1)により表されるものが好ましい。
Figure 0006667442
イソプレン重合物の無水マレイン酸付加物と2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとのエステル化物オリゴマーとしては、下記一般式(2)により表されるものが好ましい。
Figure 0006667442
ここで、ウレタン(メタ)アクリレートとは、ポリオール化合物(以後、Xで表す)とポリイソシアネート化合物(以後、Yで表す)とヒドロキシ(メタ)アクリレート(以後、Zで表す)とを反応(例えば、重縮合反応)させることにより得られる、分子内にウレタン結合を有するウレタン(メタ)アクリレートをいう。
ポリオール化合物(X)としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ポリブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ブチルエチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、ポリカプロラクトン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ポリトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコールや、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドのブロック又はランダム共重合の少なくとも1種の構造を有するポリエーテルポリオール、該多価アルコール又はポリエーテルポリオールと無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、無水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル酸等の多塩基酸との縮合物であるポリエステルポリオール、カプロラクトン変性ポリテトラメチレンポリオール等のカプロラクトン変性ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、水素化ポリブタジエンポリオール、水素化ポリイソプレンポリオール等のポリジエン系ポリオール、ポリジメチルシロキサンポリオール等のシリコーンポリオール等が挙げられる。これらの中では、ポリジエン系ポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールからなる群のうちの1種以上が好ましく、ポリジエン系ポリオールがより好ましい。ポリジエン系ポリオールの中では、ポリブタジエンポリオールが好ましい。
ここで、1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレートに使用されるポリオール化合物(X)としては、例えばポリブタジエンポリオールとすることができ、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリートに使用されるポリオール化合物(X)としては、例えばポリエステルポリオールとすることができ、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートに使用されるポリオール化合物(X)としては、例えばポリエーテルポリオールとすることができる。
ポリイソシアネート化合物(Y)としては、格別に限定される必要はないが、例えば、芳香族系、脂肪族系、脂環式系等のポリイソシアネートが使用でき、中でもトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート(H−MDI)、ポリフェニルメタンポリイソシアネート(クルードMDI)、変性ジフェニルメタンジイソシアネート(変性MDI)、水添化キシリレンジイソシアネート(H−XDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMXDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(m−TMXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)等のポリイソシアネート或いはこれらポリイソシアネートの三量体化合物、これらポリイソシアネートとポリオールの反応生成物等が好適に用いられる。これらの中では、トリレンジイソシアネート(TDI)、水添化キシリレンジイソシアネート(H−XDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)からなる群のうちの1種以上が好ましく、トリレンジイソシアネート(TDI)がより好ましい。
ヒドロキシ(メタ)アクリレート(Z)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中では、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの中では、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上が好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートがより好ましい。
(A)成分の数平均分子量は、4000〜60000が好ましく、5000〜40000がより好ましい。数平均分子量は、下記の条件にて、溶剤としてテトラヒドロフランを用い、GPCシステム(東ソー社製SC−8010)等を使用し、市販の標準ポリスチレンで検量線を作成して求める。以下に実験例で使用した測定条件を示す。
流速:1.0ml/min
設定温度:40℃カラム構成:東ソー社製「TSK guardcolumn MP(×L)」6.0mmID×4.0cm1本、及び、東ソー社製「TSK−GELMULTIPOREHXL−M」7.8mmID×30.0cm(理論段数16,000段)2本、計3本(全体として理論段数32,000段)
サンプル注入量:100μl(試料液濃度1mg/ml)
送液圧力:39kg/cm2
検出器:RI検出器
(A)ジエン系(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種又は2種以上を含有する多官能(メタ)アクリレートの使用量の合計は、(A)〜(C)の合計量100質量部中、45〜75質量部が好ましく、50〜70質量部がより好ましい。45質量部以上であれば、良好な耐熱性が得られ、75質量部以下であれば、良好な硬化性が得られる。
(B)成分は、(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレート及び/又は(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートである。(B)成分としては、単官能(メタ)アクリレートが好ましい。単官能(メタ)アクリレートとは、1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物をいう。
(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレートとしては、下記一般式(3)の(メタ)アクリレートが好ましい。式中、nは正の整数を表す。
Figure 0006667442
1は水素原子又はメチル基を表し、水素原子が好ましい。R2は、アルキレン基を表し、炭素数2〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数2のエチレン基が最も好ましい。R3は水素原子又はアルキル基を表し、水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、炭素数1〜20のアルキル基がより好ましく、炭素数6〜12のアルキル基が更により好ましく、炭素数9のノニル基が最も好ましい。nは1〜15が好ましく、1〜3がより好ましく、1が最も好ましい。これらの(メタ)アクリレートは1種又は2種以上を使用できる。R3は、飽和脂肪族炭化水素基が好ましい。
(B1)R3がノニル基である(メタ)アクリレートとしては、ノニルフェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(エチレンオキサイド4モル変性)(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(エチレンオキサイド8モル変性)(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(プロピレンオキサイド2.5モル変性)(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、下記一般式(4)の(メタ)アクリレートが好ましい。
式(4)
Z−O−R4
Zは(メタ)アクリロイル基を示す。R4は直鎖又は分岐の炭素数8〜20のアルキル基を表し、炭素数10〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数11〜14のアルキル基が更に好ましく、炭素数12のアルキル基が最も好ましい。これらの(メタ)アクリレートは1種又は2種以上を使用できる。R4は、飽和脂肪族炭化水素基が好ましい。
(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等の、直鎖又は分岐のアルキル基を有する(メタ)アクリレートが挙げられる。
(B)(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレート及び/又は(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含有する単官能(メタ)アクリレートの使用量の合計は、(A)〜(C)の合計量100質量部中、10〜50質量部が好ましく、20〜45質量部がより好ましい。10質量部以上であれば良好な硬化性が得られ、50質量部以下であれば、耐熱性が低下するおそれがない。
(C)成分は、1,3−アダマンチルジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレートである。これらの中では、1,3−アダマンチルジメタノールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種以上が好ましく、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種以上がより好ましく、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートを併用することが最も好ましい。ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートを併用する場合、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートの含有割合は、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートの合計量100質量部中、質量比で、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート:ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート=40〜80:20〜60が好ましく、50〜70:30〜50がより好ましい。
(C)成分の使用量の合計は、(A)〜(C)の合計量100質量部中、1〜20質量部が好ましく、2〜15質量部がより好ましい。1質量部以上であれば良好な剥離性が得られ、20質量部以下であれば、耐熱性が低下するおそれがない。
本発明においては、(A)/(C)の質量比が(3〜8)/1であることが好ましく、(4〜7)/1であることがより好ましく、(5〜6.8)/1であることが更に好ましく、(5.5〜6.5)/1であることが最も好ましい。(A)/(C)の質量比が3/1以上であれば耐熱性を有する。(A)/(C)の質量比が8/1以下であれば剥離性を有する。
(D)光重合開始剤は、光ラジカル重合開始剤である。光重合開始剤は、窒素気流下において昇温速度10℃/分で30℃から250℃まで昇温したとき、加熱質量減少率が15質量%以下であることが、耐熱性及び低アウトガス性の点で、好ましく、8質量%以下がより好ましく、6質量%以下が最も好ましい。加熱質量減少率は経済性の点で、0.1質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましい。
当該加熱質量減少率が15質量%以下である(D)光重合開始剤としては、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルからなる群のうちの1種又は2種以上が好ましい。これらの1種又は2種以上を使用しても良い。
これらの中では、耐熱性及び低アウトガス性の点で、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドからなる群のうちの1種又は2種以上がより好ましく、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オンが最も好ましい。
又、前記加熱による光重合開始剤の加熱質量減少率は、例えば、熱質量分析装置を用いて、窒素気流下、10℃/分の昇温速度で、光重合開始剤を30℃から250℃まで昇温加熱したとき、30℃での光重合開始剤の質量に対する250℃での質量減少率(質量%)で表すことができる。
(D)光重合開始剤の使用量は、(A)〜(C)の合計量100質量部に対して、0.01〜5質量部が好ましい。0.01質量部以上だと十分な硬化性が得られ、5質量部以下だと低アウトガス性及び耐熱性が優れる。硬化性、低アウトガス性、耐熱性の点で、0.02〜3質量部が好ましく、0.03〜2質量部がより好ましい。
窒素気流下、10℃/分の昇温速度で、光重合開始剤を30℃から250℃まで昇温加熱したとき、30℃での光重合開始剤の質量に対する250℃で加熱による光重合開始剤の質量減少率は、15質量%以下が好ましい。15質量%以下だと低アウトガス性及び耐熱性が優れる。光重合開始剤の質量減少率が15質量%以下である場合、当該質量減少率が15質量%以下の(D)光重合開始剤の使用量は、(A)〜(C)の合計量100質量部中に対して、0.02〜3質量部が好ましく、0.03〜0.7質量部がより好ましい。
但し、窒素気流下、10℃/分の昇温速度で、光重合開始剤を30℃から250℃まで昇温加熱したとき、30℃での光重合開始剤の質量に対する250℃での加熱による光重合開始剤の質量減少率が、15質量%を超える場合、更には50質量%以上である場合であっても本発明に係る組成物に適用可能である。当該質量減少率が50質量%以上の(D)光重合開始剤の使用量は、(A)〜(C)の合計量100質量部中に対して、0.01〜3質量部が好ましく、0.8〜2質量部がより好ましい。15質量%を超える光重合開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンやベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
本発明の組成物は、その貯蔵安定性向上のために、重合禁止剤を使用することができる。重合禁止剤としては、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、カテコール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノターシャリーブチルハイドロキノン、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノン、p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、2,5−ジターシャリーブチル−p−ベンゾキノン、ピクリン酸、クエン酸、フェノチアジン、ターシャリーブチルカテコール、2−ブチル−4−ヒドロキシアニソール及び2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール等が挙げられる。これらの中では、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)が好ましい。これらの1種又は2種以上を使用しても良い。
重合禁止剤の使用量は、(A)〜(C)の合計量100質量部に対して、0.001〜3質量部が好ましく、0.01〜1質量部がより好ましい。0.001質量部以上だと貯蔵安定性が確保され、3質量部以下だと良好な接着性が得られ、未硬化になることもない。
本発明の組成物は、その波長750nm以上2000nm以下の光照射による剥離性向上のために、赤外線吸収剤を使用することができる。赤外線吸収剤としては、通常750〜2000nmの範囲で強い吸収をもつ単体或いは化合物が使用される。そのようなものの例としては、カーボンブラック、グラファイト、亜クロム酸銅、酸化クロム等の無機顔料やポリフタロシアニン化合物、シアニン色素、クロコニウム色素、金属チオレート色素等の色素類等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用しても良い。これらの中では、耐熱性向上の点で、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの中では、アセチレンブラックが好ましい。
赤外線吸収剤の使用量は、(A)〜(C)の合計量100質量部に対して、0.001〜3質量部が好ましく、0.1〜1質量部がより好ましい。0.001質量部以上だと波長750nm以上2000nm以下の光照射による剥離性が向上し、3質量部以下だと良好な接着性が得られ、未硬化になることもない。
本発明の組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、一般に使用されているアクリルゴム、ウレタンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム等の各種エラストマー、無機フィラー、溶剤、増量材、補強材、可塑剤、増粘剤、染料、顔料、難燃剤、シランカップリング剤及び界面活性剤等の1種又は2種以上を使用しても良い。
本発明に係る組成物の一実施形態においては、本発明の効果を顕著に発揮するという観点から、組成物全体に占める(A)〜(D)の合計質量割合を90質量%以上とすることができ、好ましくは95質量%以上とすることができ、より好ましくは98質量%以上とすることができ、更により好ましくは99質量%以上とすることができ、例えば90〜99.9質量%とすることができる。
本発明の組成物は、接着剤や被覆剤として使用できる。本発明の組成物は、易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物として使用できる。本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物を用いて基材同士を接着する際は、可視光線若しくは紫外線を波長365nmにおいてエネルギー量が1〜8000mJ/cm2の範囲で照射することが好ましい。エネルギー量が1mJ/cm2以上であると十分な接着性が得られ、8000mJ/cm2以下であると生産性が優れ、光重合開始剤からの分解生成物が発生しにくく、アウトガスの発生も抑制される。生産性、接着性、低アウトガス性の点で、100〜4000mJ/cm2の範囲であることがより好ましい。
本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物によって接着又は被覆される基材には、特に制限はないものの、少なくとも一方の基材は光を透過する透光性基材が好ましく、その中でも透明基材がより好ましい。透明基材としては、水晶、ガラス、石英、フッ化カルシウム等の無機基材、プラスチック等の有機基材が挙げられる。これらの中では、汎用性があり、大きい効果が得られる点で、ガラス及び石英からなる群のうちの1種以上が好ましい。
本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物は一実施形態において、光硬化性であり、その硬化体は優れた耐熱性を有することができる。本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物の硬化体は一実施形態において、高温環境下で暴露されてもアウトガス量が少なく、種々の光学部品や光学デバイス、電子部品の接合、封止、コーティングに好適である。
本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物の硬化体は、好ましくは200℃以上、より好ましくは250℃以上、最も好ましくは300℃以上の高温で使用できる。本発明の易解体性(メタ)アクリル系樹脂組成物の硬化体は、好ましくは500℃以下、より好ましくは400℃以下、最も好ましくは350℃以下で使用できる。
更に本発明では一実施形態において、本発明に係る組成物により基材を接着又は被覆した複合体に外力を加えることにより剥離することができる。例えば、シート或いはワイヤーを差し込むことにより剥離することができる。差し込むシート或いはワイヤーの材質としては、特に限定しないものの、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ナイロン、アクリル樹脂等が挙げられる。
更に本発明では一実施形態において、本発明に係る組成物により基材を接着又は被覆した複合体を、波長750nm以上2000nm以下の光を照射することにより、剥離することができる。波長750nm以上2000nm以下の光としては、750−880nmの半導体レーザー光、1060nmのNd−YAGレーザー光等が挙げられる。
更に本発明では一実施形態において、本発明に係る組成物により基材を接着又は被覆した複合体を溶液に浸漬することにより、剥離することができる。溶液は40℃以上であることが好ましい。溶液としては、例えば水が好適に使用可能である。
以下に、実験例をあげて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実験例)
特記しない限り、23℃で、実験した。表1及び表2に示す組成の樹脂組成物を調製し、評価した。結果を表1、表2に示す。
実験例に記載の樹脂組成物中の各成分としては、以下の化合物を選択した。
(A)成分の、ジエン系(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種又は2種以上を含有する多官能(メタ)アクリレートとして、以下の化合物を選択した。
(A−1)1,2−ポリブタジエンオリゴマー(日本曹達社製「TE−2000」、構造は下記式(5)参照)(GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量5300)
Figure 0006667442
(A−2)イソプレンオリゴマー(クラレ社製「UC−102」)(GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量17000、イソプレン重合物の無水マレイン酸付加物と2−ヒドロキシエチルメタクリレートとのエステル化物オリゴマー、式(2)にてYはエチレン基、Rはメチル基)
(比較A−3)ビスフェノールAプロピレンオキシド2モル付加物ジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物(共栄社化学社製「エポキシエステル3002A」、以下「3002A」と略す)
(B1)成分の、アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレートとして、以下の化合物を選択した。
(B−1)ノニルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亞合成社製「M−111」、式(3)において、R1は水素原子、R2はエチレン基、R3はノニル基、nは1)
(B2)成分の、炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとして、以下の化合物を選択した。
(B−2)ラウリルアクリレート(大阪有機社製「LA」)
(比較B−3)2−ヒドロキシブチルメタクリレート(共栄社化学社製「HOB(N)」)
(C)成分の、1,3−アダマンチルジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートらからなる群のうちの1種又は2種以上を含有する多官能(メタ)アクリレートとして、以下の化合物を選択した。
(C−1)ペンタエリスリトールトリアクリレート/ペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(55〜63質量%/37〜45質量%の混合物)の混合物(東亞合成社製「アロニックスM−305」)
(C−2)1,3−アダマンチルジメタノールジアクリレート(出光興産社製「アダマンテートA−201」)
(C−3)イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート(東亞合成社製「M−215」)
(D)成分の、光重合開始剤として、以下の化合物を選択した。
(D−1)2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン(チバ・ジャパン社製「Irgacure379」、以下「I−379」と略す)
(D−2)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製「Irgacure184」、以下「I−184」と略す)
(D−3)2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製「Lucirin TPO」、以下「TPO」と略す)
(D−4)ベンジルジメチルケタール(BASF社製「IRGACURE651」、以下「BDK」と略す)
重合禁止剤として、以下の化合物を選択した。
2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)(住友化学工業社製「スミライザーMDP−S」、以下「MDP」と略す)
赤外線吸収剤として、以下の化合物を選択した。
アセチレンブラック(電気化学工業社製「デンカブラック」)
光重合開始剤の加熱質量減少率(表の「光重合開始剤の加熱質量減少率」):光重合開始剤10mgをブルカー・エイエックスエス社製示差熱・熱質量同時測定装置「TG−DTA2000SA」により、窒素気流下において30℃から250℃まで10℃/分の昇温速度で昇温し、光重合開始剤の加熱質量減少率を測定した。
硬化体の加熱質量減少率(表の「硬化体の加熱質量減少率」):作製した樹脂組成物を、5μm厚のシムプレートをスペーサーとし、PETフィルムに挟み込んだ。該樹脂組成物を、ブラックライトにより、365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2の条件にて上面から硬化させた後、厚さ5μmの該樹脂組成物の硬化体を作製した。得られた硬化体10mgをブルカー・エイエックスエス社製示差熱・熱質量同時測定装置「TG−DTA2000SA」により、ヘリウム気流下300℃で10分放置し、得られた硬化体加熱質量減少率を測定した。300℃、10分で放置するまでの昇温速度は10℃/分とした。
引張剪断接着強さ(表の「接着強さ」):青板ガラス(25mm×25mm×厚さ0.5mm)を用いて、接着部位を25mm×25mmとして、作製した樹脂組成物にて、2枚の青板ガラスを貼り合わせ、ブラックライトにより、365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2(表の「積算光量」)の条件にて硬化させ、引張剪断接着強さ試験片を作製した。作製した試験片は、JIS K 6850に従い、万能試験機を使用して、温度23℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張剪断接着強さを測定した。
250℃耐熱性試験後の引張剪断接着強さ(表の「250℃耐熱性試験後の接着強さ」):青板ガラス(25mm×25mm×厚さ0.5mm)を用いて、接着部位を25mm×25mmとして、作製した樹脂組成物にて、2枚の青板ガラスを貼り合わせ、ブラックライトにより、365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2(表の「積算光量」)の条件にて硬化させ、250℃に加熱したオーブン中に10分間暴露し、試験片を作製した。作製した試験片は、JIS K 6850に従い、万能試験機を使用して、温度23℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張剪断接着強さを測定した。
300℃耐熱性試験後の引張剪断接着強さ(表の「300℃耐熱性試験後の接着強さ」):青板ガラス(25mm×25mm×厚さ0.5mm)を用いて、接着部位を25mm×25mmとして、作製した樹脂組成物にて、2枚の青板ガラスを貼り合わせ、ブラックライトにより、365nmの波長の積算光量2000mJ/cm2(表の「積算光量」)の条件にて硬化させ、300℃に加熱したオーブン中に10分間暴露し、試験片を作製した。作製した試験片は、JIS K 6850に従い、万能試験機を使用して、温度23℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張剪断接着強さを測定した。
剥離・解体試験(1)(表の「(1)シート剥離」)
前記引張剪断接着強さ評価と同じ試験片を作製し、得られた試験体を300℃に加熱したオーブン中に10分間暴露した後に、得られた試験体の間にペットシートを差し込み、剥離性を評価した。青板ガラスが剥離した場合に「剥離可能」と評価し、青板ガラスが剥離しなかった場合に「剥離不可」と評価した。評価結果を表1に示す。
剥離・解体試験(2)(表の「(2)赤外線照射剥離」)
前記引張剪断接着強さ評価と同じ試験片を作製し、得られた試験体を300℃に加熱したオーブン中に10分間暴露した後に、該試験体に青板ガラス側から赤外レーザー(使用装置:株式会社ファインデバイス/レーザー微細加工システムMWL−WSO05T)を使用し、1100nmの波長の照度25W/cm2にて5分間照射し剥離性を評価した。青板ガラスが剥離した場合に「剥離可能」と評価し、青板ガラスが剥離しなかった場合に「剥離不可」と評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 0006667442
Figure 0006667442
本発明の樹脂組成物は、耐熱性と接着性が大きいという効果が得られる。本発明の樹脂組成物を用いて接着した基材同士の接着性は、250℃以上の環境で使用しても接着性が低下しないという効果が得られる。本発明の樹脂組成物の硬化物は300℃で暴露してもアウトガスが少ないという効果が得られる。一方で、本発明の樹脂組成物は実用的な剥離性も有している。
(D)光重合開始剤として、加熱質量減少率が大きい化合物を使用した場合、耐熱性試験後の接着強さは小さい(実験例8、実験例14、実験例16)。
実験例2と実験例5の比較より、アセチレンブラックを使用した場合、耐熱性が向上する。
(A)成分を使用しない場合、(B)成分を使用しない場合、(C)成分を使用しない場合、試験体を剥離できず、解体できない(実験例9〜11、実験例17)。
(A)/(C)の質量比が2.3/1だと、耐熱性を有さず、耐熱性試験後に試験体が剥がれてしまい、試験片を仮固定できない(実験例12)。(A)/(C)の質量比が9/1だと、試験体が剥離しても、接着剤組成物の一部が試験片に残ってしまい(糊残り)、樹脂組成物を均一に試験片から剥離できない(実験例13)。特開2006−342222号公報にて提案されているアクリル系接着剤では、剥離が困難である(実験例17)。
本発明の組成物は、種々の電子部品、光学部品や光学デバイスの製造において、紫外線或いは可視光線を照射するだけで容易に強い接着性を発現するために、作業性、生産性に優れる。本発明の組成物の硬化体は、更に250℃という高温でも接着性が低下しないだけでなく、そのような高温でもアウトガスの量が極めて少ない。そのため、本発明の組成物を用いて接着した種々の電子部品、光学部品や光学デバイスは、200℃を超えるような高温での蒸着処理や、高温での焼付塗装が施される場合でも、適用可能である。
又、ICや抵抗、インダクタ等の電子部品以外にイメージセンサ等の光学部品も、回路基板への表面実装が適用されるようになっており、その場合は高温のハンダリフローに通される。近年、特にハンダの鉛フリー化に伴い、ハンダリフローの温度条件も厳しくなっている。このような生産工程において、光学部品や光学デバイスの品質を高めるために、或いは、生産性や生産歩留まりを高めるために、光硬化性樹脂組成物の使用箇所が高温加熱処理に十分に耐えることが要求される。本発明の組成物を使用して製造された光学部品や光学デバイスは、前記高温加熱処理に十分耐えることができるため、産業上大変有用である。

Claims (19)

  1. 下記(A)〜(D)を含有し、(A)/(C)の質量比が(3〜8)/1である組成物。
    (A)ジエン系(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレート
    (B)(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレート及び/又は(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート
    (C)1,3−アダマンチルジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種又は2種以上の多官能(メタ)アクリレート
    (D)窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から250℃まで昇温した時に、加熱質量減少率が50質量%以上である光ラジカル重合開始剤
  2. (B)が、(B1)アルキレンオキシド鎖を有するフェノキシ(ポリ)アルキレンオキサイド(メタ)アクリレートである請求項1に記載の組成物。
  3. (B)が、(B2)炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートである請求項1に記載の組成物。
  4. (A)〜(C)の合計量100質量部中、(A)45〜75質量部、(B)10〜50質量部、(C)1〜20質量部を含有する請求項1〜3のうちの1項に記載の組成物。
  5. (D)光ラジカル重合開始剤の使用量が、(A)〜(C)の合計量100質量部に対して、0.01〜5質量部である請求項1〜4のうちの1項に記載の組成物。
  6. 更に、重合禁止剤を含有する請求項1〜のうちの1項に記載の組成物。
  7. 更に、赤外線吸収剤を含有する請求項1〜のうちの1項に記載の組成物。
  8. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物からなる接着剤。
  9. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物からなる被覆剤。
  10. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物からなる易解体性組成物。
  11. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物を使用して基材同士を接着又は基材を被覆してなる複合体。
  12. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物を使用して基材同士を接着又は基材を被覆することを含む複合体の製造方法。
  13. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物に可視光線又は紫外線を照射して基材同士を接着又は基材を被覆することを含む請求項12に記載の複合体の製造方法。
  14. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物を使用して基材同士を貼り合わせ、接着した後、得られた接着体を剥離することを含む接着体の解体方法。
  15. 外力を加えることにより得られた接着体を剥離することを含む請求項14に記載の接着体の解体方法。
  16. 可視光線又は紫外線を照射することにより得られた接着体を剥離することを含む請求項14に記載の接着体の解体方法。
  17. 請求項1〜のうちの1項に記載の組成物を使用して基材を被覆した後、得られた被覆体を剥離することを含む被覆体の解体方法。
  18. 外力を加えることにより、得られた被覆体から前記組成物を剥離することを含む請求項17に記載の被覆体の解体方法。
  19. 可視光線又は紫外線を照射することにより、得られた被覆体から前記組成物を剥離することを含む請求項17に記載の被覆体の解体方法。
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