JP6666752B2 - 鍛造ドライブシャフトの製造方法および鍛造ドライブシャフト - Google Patents

鍛造ドライブシャフトの製造方法および鍛造ドライブシャフト Download PDF

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Description

本発明は、動力伝達装置において利用される鍛造ドライブシャフトの製造方法および鍛造ドライブシャフトに関する。
特許文献1は小型車両用パワーユニットを開示する。パワーユニットには無段変速機が組み込まれる。無段変速機は、クランクシャフトに固定される駆動プーリーと、ドライブシャフトに支持される被動プーリーとを備える。駆動プーリーおよび被動プーリーに巻きかけられる伝動ベルトの働きでクランクシャフトの駆動力はドライブシャフトに伝わる。ドライブシャフトの回転はギヤ機構を介して後輪の車軸に伝達される。ギヤ機構はドライブシャフト上に形成されるドライブギヤを備える。
特許文献2にはスプラインシャフトを鍛造成形する技術が公開されている。
特開2015−6847号公報 特許第3407148号公報
ドライブシャフトは切削加工で成形される。ドライブギヤでは歯溝が切られる。ドライブギヤの歯数に応じて切削加工の加工時間は著しく増大する。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、ドライブシャフトとしての機能を維持しつつ、できる限り切削加工を削減し、加工時間の短縮や歩留まりの向上に寄与する鍛造ドライブシャフトの製造方法および鍛造ドライブシャフトを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、第1径の軸線方向に伸びる第1予備円筒部と、前記第1径よりも大きい第2径の第2予備円筒部と、前記第1予備円筒部および前記第2予備円筒部を相互に接続し、第1径より大径で第2径より小径の予備中間軸部を有する軸素材を準備する工程(A)と、スプライン成形部を有する第1ダイスの型彫空間に前記軸素材を挿入し、前記軸素材に圧力を加え、前記第1ダイス内で前記軸素材の第1端側に第1径のスプライン軸を有するスプライン成形品を鍛造成形する工程(B)と、ギヤ成形部を有する第2ダイスに前記スプライン成形品を前記スプライン軸側から挿入し、前記スプライン成形品に圧力を加え、前記第2ダイス内でスプライン軸とは反対側の外周にギヤ軸を有し、前記ギヤ成形品のギヤ軸に、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面を残し、軸線方向の他の領域の歯面を切削する工程を有するギヤ成形品を鍛造成形する工程(C)とを有する鍛造ドライブシャフトの製造方法は提供される。
本発明の第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、鍛造ドライブシャフトの製造方法において、前記ギヤ成形品を鍛造成形する工程では、製造工程(C)において、前記ギヤ軸の端面中央に円筒状の凹部を鍛造成形する。
本発明の第3側面によれば、第2側面の構成に加えて、鍛造ドライブシャフトの製造方法は、前記ギヤ軸の端部を切削する際に、前記円筒状の凹部の最深部を鍛造黒皮面として残す工程を有する。
本発明の第4側面によれば、第1乃至第3側面のいずれかの構成に加えて、鍛造ドライブシャフトの製造方法は、前記ギヤ成形品の前記スプライン軸に、歯溝を鍛造黒皮面として残し、歯先大径部を切削する工程を有する
発明の第側面によれば、第1径を有するスプライン軸と、前記第1径よりも大きい第2径を有するギヤ軸と、前記スプライン軸および前記ギヤ軸を相互に接続し、第1径より大径で第2径より小径の中間軸部とを備え、前記ギヤ軸は、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面を有し、軸線方向の他の範囲は歯面に切削面を有する鍛造ドライブシャフトは提供される。
本発明の第1側面によれば、第1径の軸線方向に伸びる第1予備円筒部と、第1径よりも大きい第2径の第2予備円筒部と、第1予備円筒部および第2予備円筒部を相互に接続し、第1径より大径で第2径より小径の予備中間軸部を有する軸素材を準備する工程を設けておくので、第1予備円筒部にスプライン軸を、第2予備円筒部にギヤ軸を容易に鍛造成形できる。スプライン成形品を鍛造成形する工程と、ギヤ成形品を鍛造成形する工程を分けるため、所望の精度のスプライン軸およびギヤ軸を成形できる。さらに、スプライン軸およびギヤ軸を鍛造で作るので、全て切削に比べ、歩留まりがよく、加工総時間も短縮できる。しかも、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面を残し、軸線方向の他の領域の歯面を切削する工程を有する。したがって、歯面の一部は鍛造黒皮面として残され、加工工数を削減することができる。
本発明の第2側面によれば、ギヤ軸の端面中央に円筒状の凹部を鍛造成形するので、凹部の鍛造の際に外周に軸素材が塑性流動し、欠肉のないギヤ軸を有することができる。
本発明の第3側面によれば、ギヤ軸の端部を切削する際に、円筒状の凹部の最深部を鍛造黒皮面として残す工程を有する。したがって、凹部の最深部は鍛造黒皮面として残されるので加工工数を削減することができる。
本発明の第4側面によれば、スプライン軸の歯溝は鍛造黒皮面として残し、歯先大径部を切削する工程を有するので、歯溝の加工工数を削減することができる
発明の第側面によれば、ギヤ軸は、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面を有し、軸線方向の他の範囲は歯面に切削面を有するので、ギヤを切削する部位を削減でき、加工時間の短縮やギヤ形状の鍛造成形にあたって歩留まり向上に寄与する構造を有することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の全体構成を概略的に示す側面図である。 車両の車体フレームの構造を概略的に示す側面図である。 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。 ドライブシャフトの拡大断面図である。 ドライブシャフトの製造方法を概略的に示す垂直断面図である。 図3の一部に対応し、他の実施形態に係るドライブシャフトの拡大図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向をいう。
図1は本発明の一実施形態に係る車両11の全体構成を概略的に示す。車両11はいわゆるスクーター型式の自動二輪車に構成される。車両11は車体12を備える。車体12の前部には、車軸13回りで回転自在に前輪WFを支持するフロントフォーク14が操向可能に支持される。車体12の後部には、車軸15回りで回転自在に後輪WRを支持するパワーユニット16が支軸17回りで上下揺動可能に支持される。車体12とパワーユニット16との間にはリヤクッション18が配置される。
車体12は樹脂製の外殻21を備える。外殻21には操向ハンドル22の後方で乗員シート23が搭載される。外殻21には乗員シート23の前方で低床式のフロア24が形成される。
図2に示されるように、車体12は、外殻21に覆われる車体フレーム25を備える。車体フレーム25はヘッドパイプ26と左右1対のサイドフレーム27とで形成される。サイドフレーム27の前端はヘッドパイプ26に接合される。ヘッドパイプ26にはフロントフォーク14が回転自在に装着される。サイドフレーム27は、ヘッドパイプ26から下方に延び、フロア24の下方で後方に向かい、パワーユニット16および後輪WRと乗員シート23との間で後ろ上がりに延びる。サイドフレーム27にはピボットプレート28が固定される。ピボットプレート28に支軸17を介してパワーユニット16が連結される。リヤクッション18の上端はサイドフレーム27に連結される。リヤクッション18の下端はパワーユニット16に連結される。
パワーユニット16はエンジン31および第1実施形態に係る伝動装置32を含む。エンジン31は、クランクケース33、シリンダーブロック34、シリンダーヘッド35およびヘッドカバー36を含むエンジン本体37を備える。クランクケース33にクランクシャフト38が回転自在に支持される。クランクシャフト38は車軸15に平行な回転軸線を有する。クランクケース33に伝動装置32のケーシング39は結合される。エンジン本体37のシリンダー軸線Cはクランクシャフト38の回転軸線回りで前傾する。シリンダーヘッド35には吸気管41および排気管42が接続される。
図3に示されるように、クランクケース33にはクランク室44が区画される。クランク室44内にクランクシャフト38のクランク45は収容される。シリンダーブロック34にはシリンダーボア46が区画される。シリンダーボア46にはピストン47が嵌め合わせられる。ピストンロッド48はクランク45に連結される。ピストン47の動きに応じてクランクシャフト38は回転する。ピストン47とシリンダーヘッド35との間には燃焼室49が形成される。燃焼室49内の燃焼に応じてピストン47の動きは引き起こされる。
ケーシング39は、クランクケース33から連続して後輪WRの車軸15まで後方に延びるケース主体51と、外側からケース主体51を覆う第1カバー52とを含む。ケース主体51と第1カバー52との間に変速機室53が形成される。クランクシャフト38はクランク室44から変速機室53に突き出る。変速機室53はクランクシャフト38に装着されるシール54の働きでクランク室44から隔離される。変速機室53にはベルト式無段変速機55が収容される。
ベルト式無段変速機55はVベルト56でクランクシャフト38に連結されるドライブシャフト57を備える。ドライブシャフト57はその第1端57a側に固定される第1軸受け58で第1カバー52に回転自在に支持される。第1端57aの反対側でドライブシャフト57の第2端57bはケース主体51を突き抜ける。ドライブシャフト57は第2軸受け59でケース主体51に回転自在に支持される。ドライブシャフト57は、クランクシャフト38の回転軸線に平行な軸心を有する。軸心はドライブシャフト57の回転軸線に相当する。
ギヤケース61は、ケース主体51の後部と、内側からケース主体51の後部を覆う第2カバー62とを含む。ケース主体51と第2カバー62との間にギヤ室63が形成される。ギヤ室63にはギヤ機構64が収容される。ギヤ機構64はドライブシャフト57に後輪WRの車軸15を連結する。車軸15はドライブシャフト57の軸心に平行な軸心を有する。車軸15の軸心は車軸15の回転軸線に相当する。ドライブシャフト57の第2端57bはギヤ室63に進入する。ドライブシャフト57に装着されるシール65の働きでギヤ室63は変速機室53から隔離される。
無段変速機55は駆動プーリー66および従動プーリー67を備える。駆動プーリー66はクランクシャフト38に取り付けられる。従動プーリー67はドライブシャフト57に取り付けられる。駆動プーリー66と従動プーリー67とにVベルト56が巻きかけられる。
駆動プーリー66は固定半体68および可動半体69を備える。固定半体68はクランクシャフト38に固定される。可動半体69は、クランクシャフト38上でその回転軸線に平行に変位自在にクランクシャフト38に連結される。可動半体69と、クランクシャフト38に固定されたランププレート71との間にはウエイトローラー72が配置される。遠心力の働きでウエイトローラー72がクランクシャフト38の回転軸線から遠ざかると、可動半体69は固定半体68に接近する。このとき、Vベルト56の軌道はクランクシャフト38の回転軸線から遠ざかる。回転速度が落ちて遠心力が弱まると、可動半体69は固定半体68から遠ざかる。このとき、Vベルト56の軌道はクランクシャフト38の回転軸線に接近する。
従動プーリー67は固定半体73および可動半体74を備える。固定半体73および可動半体74はドライブシャフト57に対して相対回転自在にドライブシャフト57上に支持される。固定半体73および可動半体74の支持にあたってドライブシャフト57にはドライブシャフト57に同軸に内筒75および外筒76が装着される。外筒76は内筒75に対して軸方向に相対変位自在に内筒75に支持される。内筒75は第3軸受け77および第4軸受け78を介してドライブシャフト57に支持される。ドライブシャフト57に対して軸方向に内筒75の相対変位は拘束される。内筒75に固定半体73は固定され、外筒76に可動半体74は固定される。
内筒75とドライブシャフト57との間には遠心クラッチ79が配置される。遠心クラッチ79は、内筒75に固定されるインナー部材79aと、インナー部材79aの外側に広がってドライブシャフト57に結合されるアウター部材79bとを備える。アウター部材79bはナット81締めでドライブシャフト57に固定される。エンジン回転数が設定回転数を超えると、インナー部材79aはアウター部材79bに結合され、従動プーリー67とドライブシャフト57との間で相対回転は阻止される。ドライブシャフト57は従動プーリー67と連れ回りする。結合が解除されると、従動プーリー67はドライブシャフト57上で相対回転する。
遠心クラッチ79のインナー部材79aと従動プーリー67の可動半体74との間にはコイルばね82が挟まれる。コイルばね82は従動プーリー67の固定半体73に向かって可動半体74を押しつける弾性力を発揮する。駆動プーリー66でVベルト56の軌道がクランクシャフト38の回転軸線から遠ざかると、従動プーリー67ではVベルト56の軌道はドライブシャフト57の軸心に接近し、可動半体74は固定半体73から遠ざかる。駆動プーリー66でVベルト56の軌道がクランクシャフト38の回転軸線に接近すると、従動プーリー67ではVベルト56の軌道はドライブシャフト57の軸心から遠ざかり、コイルばね82の押しつけ力に応じて可動半体74は固定半体73に接近する。
ギヤ機構64は、ギヤ室63内でケース主体51および第2カバー62に回転自在に支持されるカウンターシャフト83を備える。カウンターシャフト83には第1カウンターギヤ84および第2カウンターギヤ85が固定される。第1カウンターギヤ84は、ドライブシャフト57の外周面に刻まれるドライブギヤ86に噛み合う。第2カウンターギヤ85は、車軸に相対回転不能に固定されるファイナルギヤ87に噛み合う。ここでは、第2カウンターギヤ85はカウンターシャフト83の外周面に刻まれる。ギヤ機構64の働きでドライブシャフト57の駆動力は車軸15に伝わる。
図4に示されるように、ドライブシャフト57は、第1径D1を軸線方向の一部に有するスプライン軸91と、第1径D1よりも大きい第2径D2を有するギヤ軸92とを備える。スプライン軸91およびギヤ軸92の間には、スプライン軸91およびギヤ軸92を相互に接続する中間軸部93が形成される。中間軸部93はスプライン軸91およびギヤ軸92の間でギヤ軸92に向かうにつれ段階的に拡径する。
スプライン軸91の歯溝91aは鍛造黒皮面であり、歯先大径部91bは切削面である(研磨面でもよい)。切削面にはシェービング加工の結果として軸心周りに周方向に複数筋の切削痕Sが存在する。スプライン軸91には遠心クラッチ79のアウター部材79bが嵌め合わせられる。スプライン軸91の軸線方向に隣接して切削面94が設けられ、切削面94に第4軸受け78が圧入により嵌め合わせられる。切削面は鍛造黒皮面に比べて高い寸法精度を有する。切削面にはシェービング加工の結果として軸心周りに周方向に複数筋の切削痕が存在する。スプライン軸91では、歯溝91aが鍛造黒皮面であり、歯先大径部91bは切削面であるので、切削する部位を削減でき、加工時間の短縮やスプライン形状の鍛造成形にあたって歩留まり向上に寄与する構造を有することができる。
ギヤ軸92は、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面92aを有し、軸線方向の他の範囲は歯面に切削面92bを有する(研磨面92bでもよい)。ギヤ軸92は本実施形態ではヘリカルギヤを有する。ギヤ軸92の切削面92bは第1カウンターギヤ84に噛み合うドライブギヤを構成する。切削面92bの広がりは第1カウンターギヤ84との噛み合いの位置関係で決定される。切削面92bは例えば切削加工で形成される。切削面92bには、歯先から歯底に向かって複数筋の切削痕Sが存在する。加えて、切削面92bには、歯底の鍛造黒皮面との境界で軸方向に延びる1筋の段部Qが存在する。一方で、鍛造黒皮面92aには、こうした一定方向の切削痕および切削による段部はないため、鍛造黒皮面92aの歯厚は切削面92bのそれに比べて大きい。
中間軸部93は、鍛造黒皮面の第1中間軸部93aと、第1中間軸部93aの外径よりも大きい外径を有する切削面の第2中間軸部93bとを有する。第1中間軸部93aおよび第2中間軸部93bはそれぞれ軸線方向の全域にわたって均一な外径を有する。切削面は鍛造黒皮面よりも高い寸法精度を有する。切削面の第2中間軸部93bに第2軸受け59および第3軸受け77が嵌め合わせられる。嵌め合わせにあたって例えば圧入が用いられる。第1中間軸部93aと第2中間軸部93bの間はテーパー形状の鍛造黒皮面95で接続される。切削面にはシェービング加工の結果として軸心周りに周方向に複数筋の切削痕Sが存在する。
ここでは、中間軸部93の第2中間軸部93bとギヤ軸92との間に位置決め用の段差96が区画される。第2軸受け59は軸方向に段差96に突き当てられ位置決めされることができる。しかも、中間軸部93の外径D3はギヤ軸92の最小径である歯底径D4よりも小さい。
ドライブシャフト57はスプライン軸91と第1端57aとの間にねじ軸部97を有する。ねじ軸部97はスプライン軸91よりも小さい径を有する。ねじ軸部97の外周面にはねじ溝が刻まれる。ねじ軸部97にナット81はねじ結合される。ナット81はスプライン軸91上に遠心クラッチ79のアウター部材79bを保持する。
ドライブシャフト57の第1端面57aは中央にセンター穴98を有する。センター穴98は深いほど縮径する円錐形状に形成される。センター穴98の中心軸はドライブシャフト57の軸心に重なる。ねじ軸部97にはナット81の端部側に第1軸受け58が嵌め合わせられる。こうしてドライブシャフト57のスプライン軸91および中間軸部93は1対の軸受け58、59に両持ち支持される。ここでは、円錐状のセンター穴98は鍛造黒皮面を有するので、円錐状のセンター穴98でドライブシャフト57は確実に軸ずれなく位置決めされることができる。
ドライブシャフト57の第2端面57bは中央に鍛造黒皮面の窪み99を有する。窪み99はドライブシャフト57の軸心に同軸に円柱空間を区画する。窪み99の底面にはセンター穴101が形成される。センター穴101は深いほど縮径する円錐形状に形成される。センター穴101の中心軸はドライブシャフト57の軸心に重なる。こうしてギヤ軸92の線方向の第2端面57bに鍛造黒皮面の円筒形状の窪み99を有するので、切削する部位を削減でき、加工時間の短縮に寄与する。また、窪み99を鍛造するときに外周に軸素材が塑性流動し、欠肉のないギヤ軸92を有することができる。円錐状のセンー穴101は鍛造黒皮面を有するので、円錐状のセンター穴101でドライブシャフト57は確実に軸ずれなく位置決めされることができる。
エンジン31が作動すると、クランクシャフト38は回転する。駆動プーリー66の回転はVベルト56の働きで従動プーリー67に伝わる。クランクシャフト38の回転速度が上昇すると、ウエイトローラー72の働きで駆動プーリー66ではVベルト56の巻き掛け半径は増大し、それに応じて従動プーリー67ではVベルト56の巻き掛け半径は減少する。その後、従動プーリー67の回転速度はクランクシャフト38の回転速度に合わせて変化する。
従動プーリー67の回転に応じて遠心クラッチ79のインナー部材79aはドライブシャフト57上で相対回転する。クランクシャフト38の回転数が設定回転数を超えると、インナー部材79aはアウター部材79bに結合され、ドライブシャフト57は従動プーリー67と連れ回りする。ドライブシャフト57の回転はギヤ機構64を通じて車軸15に伝わる。こうして後輪WRは回転する。後輪WRの回転に応じて自動二輪車11は前進する。
このドライブシャフト57ではスプライン軸91からギヤ軸92に向かって順次に径が増大し、スプライン軸91から中間軸部93は後述されるようにギヤ成形金型の内径より小径であることから、鍛造加工にあたってダイス内でギヤ軸92単独にギヤは鍛造成形されることができる。鍛造加工では歯数に拘わらずいちどに軸回りに全周にわたって歯は形成されることができる。こうしてドライブシャフト57の成形にあたって加工時間は短縮されることができる。ドライブシャフト57はできる限り加工時間の短縮に寄与する構造を有する。
後述されるように、鍛造加工ではギヤ軸の成形にあたってギヤ成形用の第2ダイス131が用いられる。第2ダイス131には、ギヤ軸92のヘリカルギヤの形状を象った型彫空間としての貫通孔が区画される。このとき、中間軸部93の最大外径D3はギヤ軸92でギヤ溝の歯底部に相当する最小径D4よりも小さいことから、スプライン軸91および中間軸部93は貫通孔を通過する。こうしてギヤ軸92のみにヘリカルギヤは回転しながら刻まれることができる。
前述のように、ギヤ軸92は部分的に歯面に鍛造黒皮面92aを有し部分的に切削面92bを有する。切削面92bでギヤ軸92には第1カウンターギヤ84が噛み合う。切削に応じてギヤの寸法精度は高まることから、第1カウンターギヤ84との噛み合いは確実に良好に維持される。鍛造黒皮面92aでは鍛造面は維持される。
ドライブシャフト57ではギヤ軸92はヘリカルギヤを有する。同様に、第1カウンターギヤ84はヘリカルギヤに形成される。こうしたヘリカルギヤおよび第1カウンターギヤ84によれば、両者の噛み合いにあたって騒音は抑制される。
ドライブシャフト57では、スプライン軸91は軸心から最も離れた最外周域の歯先大径部91bに切削面を有する。スプライン軸91では外径の寸法精度は高められる。他部材である遠心クラッチ79のアウター部材79bに対して確実に嵌め合わせは確保されることができる。
スプライン軸91はスプライン軸91および中間軸部93の間に切削面94を有する。切削面94ではスプライン軸91の外径の寸法精度は高められる。他部材である第4軸受け78に対して確実に圧入その他の嵌め込みは確保されることができる。
中間軸部93は、鍛造黒皮面の第1中間軸部93aと、第1中間軸部93aに鍛造黒皮面のテーパー部95で接続されて第1中間軸部93aの外径よりも大きい外径D3を有する切削面の第2中間軸部93bとを有する。切削面では中間軸部93の外径D3の寸法精度は高められる。切削面92bには確実に他部材である第2軸受け59および第3軸受け77の嵌め合わせは確保されることができる。嵌め合わせにあたって外径D3より小径の第1中間軸部93aは第2軸受け59および第3軸受け77を通過することができる。
ドライブシャフト57では段差96の位置決めに従って中間軸部93の切削面である第2中間軸部93bに第2軸受け59は配置される。このとき、例えばギヤ軸92は第2軸受け59に片持ち支持される。ギヤ軸92はスプライン軸91や中間軸部93よりも大きい径を有することから、片持ち支持されてもギヤ軸92の回転ぶれは確実に抑制されることができる。しかも、ギヤ軸92では、両持ち支持に比べて軸受けの嵌め合いが省略されることができ、その結果、ギヤケース61の組み立てにあたって作業負担は軽減される。
次に、ドライブシャフト57の製造方法を説明する。ドライブシャフト57の製造にあたって、図5(A)に示されるように、軸素材110が準備される。軸素材110は、軸線方向に延びる第1径A1の第1予備円筒部111と、第1径A1よりも大きい第2径A2の第2予備円筒部112と、第1予備円筒部111および第2予備円筒部112を相互に接続し、第1径A1より大径で第2径A2より小径の予備中間軸部113を有する。軸素材110の第1端面110aは中央にセンター穴98を有する。軸素材110の第2端面110bは中央に窪み99およびセンター穴101を有する。軸素材110は鍛造装置で鍛造加工される。
図5(B)に示されるように、鍛造装置は複数のダイスより構成される第1ダイス114を備える。複数のダイスは、図示しないボルトなどで連結される。第1ダイス114は、スプライン軸91を象った型彫空間の第1成形部115と、第1成形部115に接続される第2成形部116と、第2成形部116に接続される第3成形部117と、第3成形部117に接続される第4成形部118とを有する。第2成形部116、第3成形部117および第4成形部118は予備中間軸部113および第2予備円筒部112を象った型彫空間を有する。
第2成形部116の内径B1はスプライン軸91を象った第1成形部115の最大内径B2よりも大きい。したがって、第1成形部115と第2成形部116との間にはテーパー面119が形成される。テーパー面119は第1成形部115に向かって先細る円錐台形状の空間を区画する。第3成形部117の内径B3は第2成形部116の内径B1よりも大きく、第4成形部118の内径B4は第3成形部117の内径B3よりも大きい。こうして第3成形部117と第2成形部116との間、および第3成形部117と第4成形部118との間にはそれぞれテーパー面121a、121bが形成される。テーパー面121a、121bは第1成形部115に近づくほど狭まる円錐台形状の空間を区画する。
第1ダイス114の第4成形部118の型彫空間に第1予備円筒部111から先に軸素材110が挿入され、パンチ122で圧力が加えられる。パンチ122の先端には、型彫空間の軸心に同軸に円筒形の台座122aが設けられ、台座122aの中央には円錐形状の突起122bが設けられる。台座122aは軸素材110の窪み99に嵌め込まれる。突起122bは軸素材110のセンター穴101に嵌め合わせられる。突起122bで軸素材110の芯出しが行われる。
パンチ122からの圧力の働きで第1径部124には第1成形部115への進入に応じてスプラインが形成される。予備中間軸部113の第2径部125は第2成形部116に進入し、第3径部126は第3成形部117に進入し、第4径部127は第4成形部118に進入する。こうして第1ダイス114内で所定形状の軸素材110は鍛造加工され、第1端110a側にスプライン軸91は成形される。スプライン軸91の成形が完了すると、パンチ122の圧力は解放され、スプライン成形品128の第1端128aにノックアウトピン129が突き当てられる。ノックアウトピン129の先端には円錐形状の突起129aが設けられる。突起129aは型彫空間の軸心に同軸に形成される。突起129aでスプライン成形品128の芯出しが行われる。ノックアウトピン129の圧力でスプライン成形品128は第1ダイス114から押し出される。
続いて、図5(C)に示されるように、鍛造装置では複数のダイスよりなる第2ダイス131が用意される。複数のダイスは、図示しないボルトなどで連結される。第2ダイス131は、スプライン軸91より大径の第1貫通孔132と、第1貫通孔132に接続される第5成形部133と、第5成形部133に接続される第6成形部134と、第6成形部134に接続され、ギヤ成形部を有する第7成形部135とを有する。
第5成形部133の内径B5は第1貫通孔132の内径B6よりも大きい。こうして第1貫通孔132と第5成型部133との間にテーパー面136aは形成される。テーパー面136aは第1貫通孔132に向かって先細る円錐台形状の空間を区画する。第6成形部134の内径B7は第5成形部133の内径B5よりも大きい。こうして第5成形部133と第6成形部134との間にテーパー面136bは形成される。テーパー面136bは第5成形部133に向かって先細る円錐台形状の空間を区画する。
第7成形部135にスプライン軸91から先にスプライン成形品128が挿入される。スプライン成形品128にはパンチ137で圧力が加えられる。パンチ137の先端には、型彫空間の軸心に同軸に円筒形の台座137aが設けられ、台座137aの中央には円錐形状の突起137bが設けられる。台座137aはスプライン成形品128の窪み99に嵌め込まれる。突起137bはスプライン成形品128のセンター穴101に嵌め合わせられる。こうしてスプライン成形品128の芯出しは実施される。
パンチ137からの圧力の働きで円筒形の第4径部127には第7成形部135の進入に応じて回転しながらヘリカルギヤが成形される。すなわち、第4径部127にギヤ軸92は鍛造成形される。このとき、スプライン軸91は円筒形空間の第1貫通孔132に受け入れられる。第1貫通孔132の内径B6は、スプライン軸91の外径B2より大きいことから、回転に支障はない。スプライン成形品128の第2径部125は第5成形部133に進入し、第2径部125から中間軸部93の第1中間軸部93aは鍛造成形される。スプライン成形品128の第3径部126は第6成形部134に進入し、第6成形部134の働きでスプライン成形品128の第3径部126には第2中間軸部93b用の鍛造黒皮面が鍛造成形される。こうしてギヤ軸92および中間軸部93の鍛造成形が完了すると、パンチ137の圧力は解放され、ギヤ成形品138の第1端138aにノックアウトピン139が突き当てられる。ノックアウトピン139の先端には円錐形状の突起139aが設けられる。突起139aは型彫空間の軸心に同軸に形成される。突起139aでスプライン成形品128の芯出しが行われる。ノックアウトピン139の圧力でギヤ成形品138は第2ダイス131から逆回転しながら押し出される。
その後、図4に示すとおり、ギヤ成形品138には所定の切削加工が施されドライブシャフト57は完成する。すなわち、ギヤ成形品138の第3径部126には鍛造黒皮面の切削加工が施され、表面の鍛造黒皮面は削られ、第2中間軸部93bの切削面が形成される。切削面では黒皮円筒面に比べて外径の寸法精度は高められる。切削面に第2軸受け59および第3軸受け77は嵌め合わせられる。第1中間軸部93aの外径は第2中間軸部93bの外径よりも小さいことから、嵌め合わせにあたって第2軸受け59および第3軸受け77は第1中間軸部93aを通過することができる。また、第1中間軸部93aと第2中間軸部93bの段差95とはテーパー形状である。したがって、第2軸受け59および第3軸受け77は第1中間軸部93aから第2中間軸部93bに容易く移動することができる。しかも、第3軸受け77は段差95に当接しないので、テーパー形状の段差95は鍛造黒皮面のままであり、加工工数の削減に貢献する。
スプライン軸91と中間軸部93との間で鍛造黒皮円筒面に切削加工が施される。表面の鍛造面は削られ、切削面94が形成される。切削面94では鍛造黒皮円筒面に比べて外径の寸法精度は高められる。切削面94に第4軸受け78は嵌め合わせられる。
スプライン軸91にも切削加工が施される。スプライン軸91では軸心から最も離れた最外周域の歯先大径部91bが切削される。こうしてスプライン軸91では外径の寸法精度は高められる。ここでは、この切削加工に応じてスプライン軸91の最大径は切削面94の外径よりも小さい。これにより、切削面94に第4軸受け78が嵌め合わせられる際にスプライン軸91は容易く第4軸受け78を通過することができる。
ギヤ軸92のヘリカルギヤにはカウンターギヤ84と噛み合う軸線方向の一部分で歯面に切削加工が施され、切削面92bは形成される。切削に応じてヘリカルギヤの寸法精度は高められる。本実施形態ではギヤ軸92は端部側でカウンターギヤ84と噛み合うものの、ギヤ軸92は第2軸受け59寄りでカウンターギヤ84と噛み合ってもよい。いずれの場合でも、ギヤ軸92の軸線方向におけるカウンターギヤ84と噛み合う鍛造黒皮部分のみを切削加工すればよい。
図6は第2実施形態に係る伝動装置32aを含むパワーユニット16を概略的に示す。第2実施形態に係る伝動装置32aでは前述のドライブシャフト57に代えてドライブシャフト141が用いられる。ドライブシャフト141は、ギヤ軸92でヘリカルギヤのギヤ軸92と第2端141bとの間に区画される小径部142を有する。ドライブシャフト141は小径部142でギヤケース61の第2カバー62に回転自在に支持される。小径部142には第2カバー62に固定される第5軸受け143が嵌め合わせられる。小径部142の形成にあたって鍛造加工後の軸素材11ではギヤ軸92のヘリカルギヤと第2端141bとの間で切削加工が施されればよい。その他の構成は前述の伝動装置32と同様である。
11…車両(自動二輪車)、91…スプライン軸、91a…歯溝、92…ギヤ軸、92a…鍛造黒皮面、99…凹部(窪み)、111…第1予備円筒部、112…第2予備円筒部、113…予備中間軸部、114…第1ダイス、115…スプライン成形部(第1成形部)、128…スプライン成形品、131…第2ダイス、135…ギヤ成形部(第7成形部)、138…ギヤ成形品、A1…第1径、A2…第2径、B2…第1径、D1…第1径、D2…第2径。

Claims (5)

  1. 第1径(A1)の軸線方向に伸びる第1予備円筒部(111)と、前記第1径(A1)よりも大きい第2径(A2)の第2予備円筒部(112)と、前記第1予備円筒部(111)および前記第2予備円筒部(112)を相互に接続し、第1径(A1)より大径で第2径(A2)より小径の予備中間軸部(113)を有する軸素材(110)を準備する工程(A)と、
    スプライン成形部(115)を有する第1ダイス(114)の型彫空間に前記軸素材(110)を挿入し、前記軸素材(110)に圧力を加え、前記第1ダイス(114)内で前記軸素材(110)の第1端側に第1径(B2)のスプライン軸(91)を有するスプライン成形品(128)を鍛造成形する工程(B)と、
    ギヤ成形部(135)を有する第2ダイス(131)に前記スプライン成形品(128)を前記スプライン軸(91)側から挿入し、前記スプライン成形品(128)に圧力を加え、前記第2ダイス(131)内でスプライン軸(91)とは反対側の外周にギヤ軸(92)を有するギヤ成形品(138)を鍛造成形する工程(C)と、
    を有し、
    前記ギヤ成形品(138)のギヤ軸(92)に、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面(92a)を残し、軸線方向の他の領域の歯面を切削する工程を有することを特徴とする鍛造ドライブシャフトの製造方法。
  2. 請求項1に記載の鍛造ドライブシャフトの製造方法において、前記ギヤ成形品(138)を鍛造成形する工程(C)では、前記ギヤ軸(92)の端面中央に円筒状の凹部(99)を鍛造成形することを特徴とする鍛造ドライブシャフトの製造方法。
  3. 請求項2に記載の鍛造ドライブシャフトの製造方法において、前記ギヤ軸(92)の端部を切削する際に、前記円筒状の凹部(99)の最深部を鍛造黒皮面として残す工程を有することを特徴とする鍛造ドライブシャフトの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鍛造ドライブシャフトの製造方法において、前記ギヤ成形品(138)の前記スプライン軸(91)に、歯溝(91a)を鍛造黒皮面として残し、歯先大径部(91b)を切削する工程を有することを特徴とする鍛造ドライブ
    シャフトの製造方法。
  5. 第1径(D1)を有するスプライン軸(91)と、
    前記第1径(D1)よりも大きい第2径(D2)を有するギヤ軸(92)と、
    前記スプライン軸(91)および前記ギヤ軸(92)を相互に接続し、第1径(D1)より大径で第2径(D2)より小径の中間軸部(92)と、
    を備え、
    前記ギヤ軸(92)は、少なくとも軸線方向の一部の領域で歯面に鍛造黒皮面(92a)を有し、軸線方向の他の範囲(92b)は歯面に切削面を有することを特徴とする鍛造ドライブシャフト。
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