最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る計測情報処理装置は、計測を行うことが可能な複数の機器からの同じ計測対象についての計測情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択する選択部と、前記選択部によって選択された前記計測情報を他の装置に送信する送信部とを備える。
このように、複数の機器からの同じ計測対象についての計測情報の中から、所定の条件により計測情報を選択する構成により、たとえば計測対象の重複を排除して計測情報を他の装置へ送信することができる。これにより、他の装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を受信することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
(2)好ましくは、前記取得部によって取得された前記複数の計測情報には、優先度がそれぞれ付与されており、前記所定の条件は、前記優先度に関する条件を含む。
このような構成により、他の装置での処理に適する計測情報に対して高い優先度を設定し、当該計測情報を優先的に他の装置へ送信することができる。
(3)好ましくは、前記所定の条件は、前記計測情報の受信時刻または計測時刻に関する条件を含む。
このような構成により、たとえば他の装置での処理に適する受信時刻または計測時刻の計測情報が選択されるような条件を設定することができるので、他の装置は、当該計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
(4)好ましくは、同じ前記機器から前記計測情報が定期的または不定期に送信され、前記選択部は、対象期間において前記計測情報処理装置によって受信された各前記機器の前記計測情報の中から前記計測情報を選択する。
このような構成により、たとえば対象期間を他の装置での処理に適する期間に設定することができるので、他の装置は、計測情報処理装置から受信する計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
(5)より好ましくは、前記取得部によって取得された前記複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および前記第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれ、前記選択部は、前記対象期間において前記第1計測情報が受信されなかった場合、前記対象期間において受信された前記第2計測情報を選択する。
このような構成により、対象期間において優先度のより高い第1計測情報が計測情報処理装置により受信されなかった場合においても、他の装置は、当該対象期間における第2計測情報をバックアップとして計測情報処理装置から受信することができる。
(6)より好ましくは、前記取得部によって取得された前記複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および前記第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれ、前記選択部は、前記対象期間において前記第1計測情報が受信されなかった場合、前記対象期間において受信された前記第2計測情報が前記第1計測情報として処理可能となるような補正を行い、前記補正が行われた後の前記第2計測情報を選択する。
このような構成により、他の装置がバックアップとして受信する計測情報の有用性を高めることができる。
(7)より好ましくは、前記選択部は、前記複数の機器から同じ時期に送信された各前記計測情報間の関係に基づいて前記補正を行う。
このように、同じ計測対象を同じ時期に計測した結果を示す各計測情報間の関係に基づいて補正を行う構成により、補正の精度を高めることができるので、第2計測情報の示す計測結果を、優先度のより高い第1計測情報の示す計測結果により近づけることができる。
(8)より好ましくは、前記計測情報は、計測値の積算値を含む。
このような構成により、たとえば複数の機器における計測値の積算の起算タイミングが異なるために機器間で積算値が大きく異なる場合においても、積算値の補正を行うことで、他の装置がバックアップとして受信する計測情報の有用性をより高めることができる。
(9)好ましくは、前記計測情報は、前記機器の識別情報および前記計測対象の識別情報を含む。
このような構成により、計測情報を処理する装置において、当該計測情報の元となる計測を行った機器、および計測対象の内容を容易に認識することができる。
(10)好ましくは、前記送信部は、所定条件を満たす場合、前記計測情報処理装置において受信された複数の前記計測情報をすべて前記他の装置に送信する。
このような構成により、他の装置は、計測情報を送信する各機器の稼働状況を容易に確認することができる。
(11)本発明の実施の形態に係る管理装置は、計測を行うことが可能な複数の機器から取得された計測情報、および前記計測情報の識別情報と前記計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記対応情報に基づいて、前記取得部によって取得された各前記計測情報を計測対象で分類する分類部と、前記分類部によって同じ計測対象であると判断された複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択する選択部と、前記選択部によって選択された前記計測情報を処理する処理部とを備える。
このように、複数の機器から取得された計測情報のうち、同じ計測対象であると判断した各計測情報の中から、所定の条件により計測情報を選択する構成により、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を計測情報処理装置から受信する場合においても、たとえば計測対象の重複が排除されるように計測情報を選択することができる。これにより、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を処理することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
(12)本発明の実施の形態に係る計測情報処理システムは、計測を行うことが可能な複数の機器からの同じ計測対象についての計測情報を取得する計測情報処理装置と、管理装置とを備え、前記計測情報処理装置は、取得した前記計測情報、および前記計測情報の識別情報と前記計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を前記管理装置へ送信し、前記管理装置は、複数の前記計測情報および前記対応情報を前記計測情報処理装置から受信して、受信した前記対応情報に基づいて、受信した各前記計測情報を計測対象で分類し、前記管理装置は、同じ計測対象であると判断した複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択する。
このように、複数の機器からの計測情報のうち、同じ計測対象であると判断した各計測情報の中から、所定の条件により計測情報を選択する構成により、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を計測情報処理装置から受信する場合においても、たとえば計測対象の重複が排除されるように計測情報を選択することができる。これにより、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を処理することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
(13)本発明の実施の形態に係る計測情報処理プログラムは、計測情報処理装置において用いられる計測情報処理プログラムであって、コンピュータに、計測を行うことが可能な複数の機器からの同じ計測対象についての計測情報を取得するステップと、取得した複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択するステップと、選択した前記計測情報を他の装置に送信するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、複数の機器からの同じ計測対象についての計測情報の中から、所定の条件により計測情報を選択する構成により、たとえば計測対象の重複を排除して計測情報を他の装置へ送信することができる。これにより、他の装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を受信することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
(14)本発明の実施の形態に係る計測情報処理プログラムは、管理装置において用いられる計測情報処理プログラムであって、コンピュータに、計測を行うことが可能な複数の機器から取得された計測情報、および前記計測情報の識別情報と前記計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を取得するステップと、取得した前記対応情報に基づいて、取得した各前記計測情報を計測対象で分類するステップと、同じ計測対象であると判断した複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択するステップと、選択した前記計測情報を処理するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、複数の機器から取得された計測情報のうち、同じ計測対象であると判断した各計測情報の中から、所定の条件により計測情報を選択する構成により、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を計測情報処理装置から受信する場合においても、たとえば計測対象の重複が排除されるように計測情報を選択することができる。これにより、管理装置は、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を処理することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理システムの構成を示す図である。
図1を参照して、計測情報処理システム301は、計測情報処理装置101と、複数の機器111と、サーバ151とを備える。複数の機器111は、たとえば、スマートメータ111A、分電盤111Bおよびエアコン111Cを含む。
図1では、3つの機器111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の機器111が設けられてもよい。
機器111は、計測情報を取得することが可能である。計測情報処理装置101、スマートメータ111A、分電盤111Bおよびエアコン111Cは、たとえば電力需要施設DFに設置されている。
[スマートメータ]
スマートメータ111Aは、たとえば、系統から電力需要施設DFへの買電方向の電力、言い換えると電力需要施設DFにおいて消費される電力(以下、施設消費電力とも称する。)を計測する。より詳細には、スマートメータ111Aは、たとえば施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。
スマートメータ111Aにより計測された施設消費電力の積算値は、たとえば、電力需要施設DFに対して請求すべき電気料金を算出するために用いられる。
スマートメータ111Aは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。具体的には、スマートメータ111Aは、たとえば約5分ごとに施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。なお、スマートメータ111Aは、不定期に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測してもよい。
機器111は、たとえば計測値または計測値の積算値と、当該機器111の識別情報と、計測対象の識別情報とを含む計測情報を作成する。計測情報処理システム301では、たとえば、同じ機器111から計測情報が定期的に送信される。
ここで、計測値は、たとえば施設消費電力の瞬時値である。計測値の積算値は、たとえば施設消費電力の積算値である。機器111の識別情報は、たとえば当該機器111のIDである。計測対象の識別情報は、たとえばクラス名およびプロパティ名である。クラス名およびプロパティ名は、たとえばECHONETLite(登録商標)規格により規定される。なお、クラス名は、たとえば機器111の種類情報でもある。
具体的には、スマートメータ111Aは、たとえば、定期的な施設消費電力の瞬時値および積算値の計測が完了すると、ECHONETLite規格に従って、計測した施設消費電力の瞬時値を含む計測情報PSM、および計測した施設消費電力の積算値を含む計測情報ESMを作成する。
より詳細には、スマートメータ111Aは、たとえば、自己のID、計測した施設消費電力の瞬時値、クラス名である「低圧スマート電力量メータ」、およびプロパティ名である「瞬時電力計測値」を含む計測情報PSMを作成する。
また、スマートメータ111Aは、たとえば、自己のID、計測した施設消費電力の積算値、クラス名である「低圧スマート電力量メータ」、およびプロパティ名である「積算電力量計測値(正方向計測値)」を含む計測情報ESMを作成する。
スマートメータ111Aは、たとえば、作成した計測情報PSMおよび計測情報ESMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ定期的に送信する。
また、スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PSMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信することも可能である。
また、スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ESMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信することも可能である。
[分電盤]
分電盤111Bは、たとえば、センサを含み、当該センサを用いて施設消費電力を計測する。より詳細には、分電盤111Bは、たとえば施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。
分電盤111Bにより計測された施設消費電力の瞬時値および積算値は、たとえば電力需要施設DFにおける「消費電力の見える化」または節電のための制御等に用いられる。たとえば、分電盤111Bによる施設消費電力の計測精度は、スマートメータ111Aによる施設消費電力の計測精度と比べて低い。
分電盤111Bは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。具体的には、分電盤111Bは、たとえば約20分ごとに施設消費電力の瞬時値および積算値を計測する。なお、分電盤111Bは、不定期に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測してもよい。
分電盤111Bは、たとえば、定期的な施設消費電力の瞬時値および積算値の計測が完了すると、ECHONETLite規格に従って、計測した施設消費電力の瞬時値を含む計測情報PCB、および計測した施設消費電力の積算値を含む計測情報ECBを作成する。
より詳細には、分電盤111Bは、たとえば、自己のID、計測した施設消費電力の瞬時値、クラス名である「分電盤メータリング」、およびプロパティ名である「瞬時電力計測値」を含む計測情報PCBを作成する。
また、分電盤111Bは、たとえば、自己のID、計測した施設消費電力の積算値、クラス名である「分電盤メータリング」、およびプロパティ名である「積算電力量計測値(正方向)」を含む計測情報ECBを作成する。
分電盤111Bは、たとえば、作成した計測情報PCBおよび計測情報ECBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ定期的に送信する。
また、分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PCBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信することも可能である。
また、分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ECBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信することも可能である。
[エアコン]
エアコン111Cは、たとえば、センサを含み、当該センサを用いて自己の消費電流を計測する。
エアコン111Cにより計測された消費電流は、たとえば電力需要施設DFにおける「消費電力の見える化」または節電のための制御等に用いられる。
エアコン111Cは、たとえば定期的に消費電流を計測する。なお、エアコン111Cは、不定期に消費電流を計測してもよい。
エアコン111Cは、定期的な消費電流の計測が完了すると、ECHONETLite規格に従って、計測した消費電流を含む計測情報IACを作成する。
より詳細には、エアコン111Cは、たとえば、自己のID、計測した消費電流、クラス名である「家庭用エアコン」、およびプロパティ名である「消費電流計測値」を含む計測情報IACを作成する。
分電盤111Bは、たとえば、作成した計測情報IACをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ定期的に送信する。
計測情報処理装置101は、たとえばHEMS−GW(HEMS−Gate Way)であり、スマートメータ111A、分電盤111Bおよびエアコン111Cからそれぞれ計測情報PSM,ESM、計測情報PCB,ECBおよび計測情報IACを受信すると、受信した計測情報PSM,ESM、計測情報PCB,ECBおよび計測情報IACを処理する。
計測情報処理装置101は、処理後の計測情報をインターネット11経由でサーバ151へ送信する。
[計測情報処理装置の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける計測情報処理装置の構成を示す図である。
図2を参照して、計測情報処理装置101は、受信部21と、送信部22と、選択部23と、取得部24と、蓄積部25と、内容変更部26と、受付部27と、カウンタ28と、テーブル保持部29と、表示部30とを備える。
カウンタ28は、たとえば、水晶振動子を用いた発振回路等により生成されるクロックパルスをカウントし、カウントした値を保持する。カウンタ28のカウント値は、たとえば計測情報処理装置101による計測情報の受信時刻の計測に用いられる。
受信部21は、たとえば複数の機器111から計測情報を受信する。より詳細には、受信部21は、たとえば、LAN10経由で機器111から計測情報を受信すると、受信した計測情報に当該計測情報の受信時刻を含めた後、計測情報を蓄積部25に蓄積する。
具体的には、受信部21は、たとえば、LAN10経由でスマートメータ111Aから計測情報ESMを受信すると、計測情報ESMの受信時刻としてカウンタ28からカウント値を取得する。
受信部21は、受信した計測情報ESMに、取得した計測情報ESMの受信時刻を含めた後、計測情報ESMを蓄積部25に蓄積する。受信部21は、計測情報ESM以外の計測情報についても計測情報ESMと同様に処理する。
[優先度テーブル]
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置におけるテーブル保持部が保持する優先度テーブルの一例を示す図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置におけるテーブル保持部が保持する優先度テーブルの他の例を示す図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置におけるテーブル保持部が保持する優先度テーブルの他の例を示す図である。
図3〜図5を参照して、テーブル保持部29は、たとえば、計測情報の識別情報と当該計測情報における計測対象との対応関係を示す対応情報を保持する。具体的には、テーブル保持部29は、たとえば、計測情報の識別情報であるクラス名およびプロパティ名と当該計測情報における計測対象との対応関係を示す優先度テーブルを対応情報として保持する。
優先度テーブルは、たとえば、機器111から受信する各計測情報の中からサーバ151に送信すべき計測情報を特定するために用いられる。
テーブル保持部29は、たとえば、計測対象ごとの優先度テーブルを保持する。計測対象ごとの優先度テーブルは、自動で作成されてもよいし、機器111を設置した施工業者等のユーザにより入力されてもよい。
ここで、計測対象は、たとえば、電力需要施設DF全体、または当該電力需要施設DFに設けられた各家電において計測可能かつ電気的な物理量、具体的には電流、電圧、電荷、電力および電力量等である。具体的には、計測対象は、たとえば、電力需要施設DF全体の消費電力すなわち施設消費電力である「主幹電力(買電方向)瞬時値」、電力需要施設DF全体の消費電力量すなわち施設消費電力量である「主幹電力量(買電方向)積算値」、およびエアコン111Cの消費電流である「エアコン消費電流」である。また、計測対象の計測結果は、たとえばサーバ151へ送信すべき計測結果である。
テーブル保持部29は、たとえば、計測対象すなわち「主幹電力(買電方向)瞬時値」、「主幹電力量(買電方向)積算値」および「エアコン消費電流」にそれぞれ対応する優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を保持する。
優先度テーブルには、計測を行って対応の計測対象についての計測値を送信する1または複数の機器111すなわち送信機器のIDが含まれる。
たとえば、優先度テーブルCtbl1には、「主幹電力(買電方向)瞬時値」すなわち施設消費電力の瞬時値を計測して送信する送信機器のIDとして、スマートメータ111AのIDおよび分電盤111BのIDが含まれる。
また、たとえば、優先度テーブルCtbl2には、「主幹電力量(買電方向)積算値」すなわち施設消費電力の積算値を計測して送信する送信機器のIDとして、スマートメータ111AのIDおよび分電盤111BのIDが含まれる。
また、たとえば、優先度テーブルCtbl3には、「エアコン消費電流」すなわちエアコンの消費電流を計測して送信する送信機器のIDとして、エアコン111CのIDが含まれる。
たとえば、複数の計測情報には優先度がそれぞれ付与されている。具体的には、各優先度テーブルにおいて、送信機器のIDごとにクラス名およびプロパティ名が設定されている。また、クラス名およびプロパティ名の組ごと、すなわち計測情報の識別情報ごとに優先度が設定されている。
優先度は、たとえば計測情報の送信元である送信機器の計測精度に応じて設定される。具体的には、たとえば、スマートメータ111Aによる施設消費電力の瞬時値および積算値の計測精度は、分電盤111Bによる施設消費電力の瞬時値および積算値の計測精度と比べて高い。このため、送信元がスマートメータ111Aである計測情報の優先度は、送信元が分電盤111Bである計測情報の優先度より高く設定されている。
また、優先度は、送信元となる送信機器のIDごとに、重複することなく設定されている。なお、優先度は、送信元となる送信機器のIDごとに重複して設定されてもよい。
[優先度テーブルの内容の変更]
ユーザは、たとえば、優先度テーブルにおける優先度を変更することが可能である。以下、ユーザが、優先度テーブルCtbl1の優先度を変更する際の手順について説明するが、優先度テーブルCtbl2,Ctbl3の優先度の変更手順についても同様である。
たとえば、ユーザは、優先度テーブルCtbl1の内容を変更しようとする場合、優先度テーブルCtbl1についての内容変更画面を表示部30に表示させるための操作を受付部27に対して行う。
受付部27は、たとえばユーザの操作を受け付け、受け付けた内容を示す操作情報を内容変更部26へ出力する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置における表示部が表示する内容変更画面の一例を示す図である。
図6を参照して、内容変更部26は、たとえば、受付部27から操作情報を受けると、受けた操作情報に基づいて、優先度テーブルCtbl1の内容をテーブル保持部29から取得し、取得した優先度テーブルCtbl1の内容を用いて、図6に示す内容変更画面Sc1を表示部30に表示させる制御を行う。
内容変更画面Sc1は、たとえば優先度テーブルCtbl1における送信機器を送信元とする計測情報の優先度の変更、ならびに計測情報の送信元となる送信機器の追加および削除を行うための画面である。内容変更画面Sc1には、たとえば優先度テーブルCtbl1が含まれる。
ユーザは、たとえば、マウス等のポインティングデバイスを用いてチェックボックスCBをチェックすることにより、チェックした項目(以下、チェック項目とも称する。)、具体的には分電盤111BのID、クラス名として分電盤メータリング、およびプロパティ名として瞬時電力計測値を含む項目に対して、優先度の変更、および優先度テーブルCtbl1からの削除の少なくともいずれか一方を行うことが可能である。
より詳細には、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBu1をクリックすることにより、チェック項目の優先度を1つ繰り上げることが可能である。また、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBd1をクリックすることにより、チェック項目の優先度を1つ繰り下げることが可能である。
また、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBu2をクリックすることにより、チェック項目の優先度を最上位に設定することが可能である。また、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBd2をクリックすることにより、チェック項目の優先度を最下位に設定することが可能である。
また、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBdelをクリックすることにより、チェック項目を優先度テーブルTbl1から削除することが可能である。
また、ユーザは、たとえば、ポインティングデバイスを用いてボタンBaddをクリックすることにより、新たな項目を優先度テーブルTbl1に追加することが可能である。
受付部27は、たとえばユーザによるポインティングデバイスの操作を受け付け、受け付けた内容を示す操作情報を内容変更部26へ出力する。
内容変更部26は、たとえば、受付部27から操作情報を受けると、受けた操作情報に基づいて、優先度テーブルCtbl1におけるチェック項目の優先度を変更した画面を表示部30に表示させる制御を行ったり、チェック項目を優先度テーブルCtbl1から削除した画面を表示部30に表示させる制御を行ったり、新たな項目を優先度テーブルCtbl1に追加した画面を表示部30に表示させる制御を行ったりする。
ユーザは、たとえば、優先度テーブルCtbl1の内容の変更が完了すると、ポインティングデバイスを用いてボタンBeをクリックする。
受付部27は、たとえばユーザによるポインティングデバイスの操作を受け付け、受け付けた内容を示す操作情報を内容変更部26へ出力する。
内容変更部26は、たとえば、受付部27から操作情報を受けると、受けた操作情報に基づいて、テーブル保持部29に保持されている優先度テーブルCtbl1に変更内容を反映させる。
[瞬時値データテーブル]
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置におけるテーブル保持部が保持する瞬時値データテーブルの一例を示す図である。
図2および図7を参照して、テーブル保持部29は、たとえば「主幹電力(買電方向)瞬時値」の計測対象に対応する瞬時値データテーブルPtblを保持する。瞬時値データテーブルPtblでは、計測情報が優先度ごとにまとめられている。
より詳細には、瞬時値データテーブルPtblでは、たとえば、計測情報PSMまたはPCBに含まれる施設消費電力の瞬時値すなわち取得値が受信時刻順かつ優先度ごとにまとめられている。また、瞬時値データテーブルPtblでは、たとえば、計測情報PSMまたはPCBに含まれる機器111のIDすなわち送信機器のID、クラス名およびプロパティ名が優先度ごとにまとめられている。また、瞬時値データテーブルPtblは、たとえば計測対象を含む。
取得部24は、計測を行うことが可能な複数の機器111からの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する。より詳細には、取得部24は、たとえば、テーブル保持部29が保持している優先度テーブルに基づいて、複数の機器111からの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する。
具体的には、取得部24は、たとえば、図3に示す優先度テーブルCtbl1に基づいて、スマートメータ111Aまたは分電盤111Bからの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、取得部24は、蓄積部25を監視し、新たに蓄積部25に蓄積される計測情報がスマートメータ111AのID、「低圧スマート電力量メータ」のクラス名および「瞬時電力計測値」のプロパティ名を含む計測情報PSMである場合、当該計測情報PSMを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報PSMに含まれる施設消費電力の瞬時値および受信時刻を瞬時値データテーブルPtblにおける「優先度が1の計測情報」の項目に追加する。
また、たとえば、取得部24は、蓄積部25に新たに蓄積される計測情報が分電盤111BのID、「分電盤メータリング」のクラス名および「瞬時電力計測値」のプロパティ名を含む計測情報PCBである場合、当該計測情報PCBを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報PCBに含まれる施設消費電力の瞬時値および受信時刻を瞬時値データテーブルPtblにおける「優先度が2の計測情報」の項目に追加する。
[積算値データテーブル]
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置におけるテーブル保持部が保持する積算値データテーブルの一例を示す図である。
図2および図8を参照して、テーブル保持部29は、たとえば「主幹電力量(買電方向)積算値」の計測対象に対応する積算値データテーブルEtblを保持する。積算値データテーブルEtblでは、計測情報が優先度ごとにまとめられている。
より詳細には、積算値データテーブルEtblでは、たとえば、計測情報ESMまたはECBに含まれる施設消費電力の積算値が受信時刻順かつ優先度ごとにまとめられている。また、積算値データテーブルEtblでは、たとえば、計測情報ESMまたはECBに含まれる機器111のIDすなわち送信機器のID、クラス名およびプロパティ名が優先度ごとにまとめられている。また、積算値データテーブルEtblは、たとえば計測対象を含む。
具体的には、取得部24は、たとえば、図4に示す優先度テーブルCtbl2に基づいて、スマートメータ111Aまたは分電盤111Bからの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、取得部24は、蓄積部25を監視し、新たに蓄積部25に蓄積される計測情報がスマートメータ111AのID、「低圧スマート電力量メータ」のクラス名および「積算電力量計測値(正方向計測値)」のプロパティ名を含む計測情報ESMである場合、当該計測情報ESMを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報ESMに含まれる施設消費電力の積算値および受信時刻を積算値データテーブルEtblにおける「優先度が1の計測情報」の項目に追加する。
また、たとえば、取得部24は、蓄積部25に新たに蓄積される計測情報が分電盤111BのID、「分電盤メータリング」のクラス名および「積算電力量計測値(正方向)」のプロパティ名を含む計測情報ECBである場合、当該計測情報ECBを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報ECBに含まれる施設消費電力の積算値および受信時刻を積算値データテーブルEtblにおける「優先度が2の計測情報」の項目に追加する。
[電流値データテーブル]
テーブル保持部29は、たとえば「エアコン消費電流」の計測対象に対応する図示しない電流値データテーブルItblを保持する。電流値データテーブルItblでは、たとえば、計測情報IACに含まれる消費電流が受信時刻順にまとめられている。また、電流値データテーブルItblは、たとえば、計測対象、ならびに計測情報IACに含まれる機器111のIDすなわち送信機器のID、クラス名およびプロパティ名を含む。
具体的には、取得部24は、たとえば、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて、エアコン111Cからの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、取得部24は、蓄積部25を監視し、新たに蓄積部25に蓄積される計測情報がエアコン111CのID、「家庭用エアコン」のクラス名および「消費電流計測値」のプロパティ名を含む計測情報IACである場合、計測情報IACを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報IACに含まれる消費電流および受信時刻を電流値データテーブルItblに追加する。
以下、瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの各々を、データテーブルDtblとも称する。
また、取得部24は、所定時間たとえば48時間以上前のデータをデータテーブルDtblから消去する。
たとえば、取得部24は、施設消費電力の瞬時値および受信時刻を瞬時値データテーブルPtblに追加する際、当該受信時刻より48時間以上前に取得された施設消費電力の瞬時値を瞬時値データテーブルPtblから消去する。
再び図2を参照して、選択部23は、取得部24によって取得された複数の計測情報の中から対象計測情報を所定の条件C1により選択する。ここで、条件C1は、たとえば、優先度に関する条件C2、および計測情報の受信時刻に関する条件C3,C4を含む。
具体的には、選択部23は、たとえば、テーブル保持部29が保持している瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から、サーバ151へ送信すべき対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する。
たとえば、選択部23は、対象期間を設定する。ここでは、対象期間は、たとえば毎時0分から始まる30分間の期間、および毎時30分から始まる30分間の期間である。
具体的には、選択部23は、たとえば、3月1日の16:00〜16:30までの対象期間T1、3月1日の16:30〜17:00までの対象期間T2、3月1日の17:00〜17:30までの対象期間T3および3月1日の17:30〜18:00までの対象期間T4を設定する。
選択部23は、たとえば、データテーブルDtblごとに、対象期間において自己の計測情報処理装置101によって受信された各機器111の計測情報の中から対象計測情報を条件C1により選択する。
[施設消費電力の瞬時値の選択]
選択部23は、たとえば、条件C2,C3を用いて、図7に示す瞬時値データテーブルPtblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。ここで、条件C2は、たとえば優先度が1の計測情報であることである。また、条件C3は、たとえば計測情報の受信時刻が対象期間に含まれることである。
選択部23は、たとえば、対象期間T1〜T4がそれぞれ満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を用いて瞬時値データテーブルPtblにおける各計測情報から候補計測情報を特定する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、対象期間T1が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、瞬時値データテーブルPtblにおけるデータ番号1〜3に対応する計測情報を対象期間T1における候補計測情報CPT1として特定する。
選択部23は、たとえば、条件C4を用いて、特定した候補計測情報CPT1の中から対象計測情報TPを選択する。ここで、条件C4は、たとえば、候補計測情報のうちの最新の計測情報であることである。
具体的には、選択部23は、たとえば、候補計測情報CPT1において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号3に対応する計測情報を対象計測情報TPとして選択し、選択した対象計測情報TPを送信部22へ出力する。ここで、対象計測情報TPには、受信時刻、施設消費電力の瞬時値、機器111のID、クラス名およびプロパティ名が含まれる。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T2が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、瞬時値データテーブルPtblにおけるデータ番号5,6,8に対応する計測情報を対象期間T2における候補計測情報CPT2として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CPT2において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号8に対応する計測情報を対象計測情報TPとして選択し、選択した対象計測情報TPを送信部22へ出力する。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T3が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報が瞬時値データテーブルPtblに含まれていないこと、および条件C3を満たすが条件C2を満たさない計測情報が瞬時値データテーブルPtblに含まれていることを認識する。
取得部24によって取得された複数の計測情報には、計測情報PSMすなわち第1計測情報PSM、および第1計測情報より優先度の低い計測情報PCBすなわち第2計測情報PCBが含まれる。
選択部23は、たとえば、対象期間において第1計測情報PSMが受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報PCBの中から対象計測情報TPを選択する。
具体的には、選択部23は、たとえば、対象期間T3において優先度が1の計測情報すなわちスマートメータ111Aからの計測情報PSMが受信されなかった場合、対象期間T3において受信された優先度が2の計測情報すなわち分電盤111Bからの計測情報PCBの中から対象計測情報TPを選択する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、瞬時値データテーブルPtblにおけるデータ番号9,10に対応する計測情報を対象期間T3における候補計測情報CPT3として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CPT3において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号10に対応する計測情報を対象計測情報TPとして選択する。
選択部23は、たとえば、対象期間において第1計測情報PSMが受信されなかった場合、対象期間において受信された第2計測情報PCBに含まれる計測値が、第1計測情報PSMに含まれる計測値として他の装置において処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の計測値を含む第2計測情報PCBすなわち対象計測情報TPを選択する。
具体的には、選択部23は、たとえば、データ番号10に対応する対象計測情報TPに含まれる施設消費電力の瞬時値を、優先度の高い、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値としてサーバ151において処理可能となるような補正を行う。補正の詳細については後述する。
選択部23は、たとえば、補正が行われた後の施設消費電力の瞬時値を含む対象計測情報TPを送信部22へ出力する。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T4が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、瞬時値データテーブルPtblにおけるデータ番号11,13,14に対応する計測情報を対象期間T4における候補計測情報CPT4として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CPT4において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号14に対応する計測情報を対象計測情報TPとして選択し、選択した対象計測情報TPを送信部22へ出力する。
[施設消費電力の積算値の選択]
選択部23は、たとえば、上述の条件C2,C3を用いて、図8に示す積算値データテーブルEtblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。
選択部23は、たとえば、対象期間T1〜T4がそれぞれ満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を用いて積算値データテーブルEtblにおける各計測情報から候補計測情報を特定する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、対象期間T1が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、積算値データテーブルEtblにおけるデータ番号51〜53の計測情報を対象期間T1における候補計測情報CET1として特定する。
選択部23は、たとえば、上述の条件C4を用いて、特定した候補計測情報CET1の中から対象計測情報TEを選択する。
具体的には、選択部23は、たとえば、候補計測情報CET1において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号53に対応する計測情報を対象計測情報TEとして選択し、選択した対象計測情報TEを送信部22へ出力する。ここで、対象計測情報TEには、受信時刻、施設消費電力の積算値、機器111のID、クラス名およびプロパティ名が含まれる。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T2が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、積算値データテーブルEtblにおけるデータ番号55,56,58に対応する計測情報を対象期間T2における候補計測情報CET2として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CET2において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号58に対応する計測情報を対象計測情報TEとして選択し、選択した対象計測情報TEを送信部22へ出力する。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T3が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報が積算値データテーブルEtblに含まれていないこと、および条件C3を満たすが条件C2を満たさない計測情報が積算値データテーブルEtblに含まれていることを認識する。
取得部24によって取得された複数の計測情報には、計測情報ESMすなわち第1計測情報ESM、および第1計測情報より優先度の低い計測情報ECBすなわち第2計測情報ECBが含まれる。
選択部23は、たとえば、対象期間において第1計測情報ESMが受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報ECBの中から対象計測情報TEを選択する。
具体的には、選択部23は、たとえば、対象期間T3において優先度が1の計測情報すなわちスマートメータ111Aからの計測情報ESMが受信されなかった場合、対象期間T3において受信された優先度が2の計測情報すなわち分電盤111Bからの計測情報ECBの中から対象計測情報TEを選択する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、積算値データテーブルEtblにおけるデータ番号59,60に対応する計測情報を対象期間T3における候補計測情報CET3として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CET3において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号60に対応する計測情報を対象計測情報TEとして選択する。
選択部23は、たとえば、対象期間において第1計測情報ESMが受信されなかった場合、対象期間において受信された第2計測情報ECBに含まれる計測値の積算値が、第1計測情報ESMに含まれる計測値の積算値として他の装置において処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の計測値の積算値を含む第2計測情報ECBすなわち対象計測情報TEを選択する。
具体的には、選択部23は、たとえば、データ番号60に対応する対象計測情報TEに含まれる施設消費電力の積算値を、優先度の高い、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算値としてサーバ151において処理可能となるような補正を行う。補正の詳細については後述する。
選択部23は、たとえば、補正が行われた後の施設消費電力の積算値を含む対象計測情報TEを送信部22へ出力する。
また、選択部23は、たとえば、対象期間T4が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす計測情報として、積算値データテーブルEtblにおけるデータ番号61,63,64に対応する計測情報を対象期間T4における候補計測情報CET4として特定する。
そして、選択部23は、たとえば、候補計測情報CET4において条件C4を満たす計測情報であるデータ番号64に対応する計測情報を対象計測情報TEとして選択し、選択した対象計測情報TEを送信部22へ出力する。
[エアコンの消費電流の選択]
選択部23は、たとえば、上述の条件C2,C3を用いて、電流値データテーブルItblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。
選択部23は、たとえば、対象期間T1が満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を満たす、電流値データテーブルItblにおける計測情報を対象期間T1における候補計測情報CIT1として特定する。
選択部23は、たとえば、上述の条件C4を用いて、特定した候補計測情報CIT1の中から対象計測情報TIを選択し、選択した対象計測情報TIを送信部22へ出力する。
選択部23は、たとえば、対象期間T2、T3またはT4が満了したタイミングにおいても、同様に対象計測情報TIを選択し、選択した対象計測情報TIを送信部22へ出力する。
[計測情報に含まれる計測値または計測値の積算値の補正]
選択部23は、たとえば、テーブル保持部29が保持する優先度テーブルを参照することにより、送信機器のIDを複数含む優先度テーブルに対応する計測情報に含まれる計測値または計測値の積算値について、補正を行う場合があることを認識する。
具体的には、選択部23は、たとえば、図3に示す優先度テーブルCtbl1を参照することにより、優先度テーブルCtbl1にはスマートメータ111AのIDおよび分電盤111BのIDが含まれているため、スマートメータ111Aから受信する計測情報PSMに含まれる施設消費電力の瞬時値、および分電盤111Bから受信する計測情報PCBに含まれる施設消費電力の瞬時値のいずれか一方の補正を行う場合があることを認識する。この認識を受けて、選択部23は、後述する同時瞬時値の取得を行う。
より詳細には、選択部23は、たとえば、分電盤111BのIDに対応する優先度が、スマートメータ111AのIDに対応する優先度と比べて低いため、分電盤111Bから受信する計測情報PCBに含まれる施設消費電力の瞬時値の補正を行う場合があることを認識する。
また、選択部23は、たとえば、図4に示す優先度テーブルCtbl2を参照することにより、優先度テーブルCtbl2にはスマートメータ111AのIDおよび分電盤111BのIDが含まれているため、スマートメータ111Aから受信する計測情報ESMに含まれる施設消費電力の積算値、および分電盤111Bから受信する計測情報ECBに含まれる施設消費電力の積算値のいずれか一方の補正を行う場合があることを認識する。この認識を受けて、選択部23は、後述する同時積算値の取得を行う。
より詳細には、選択部23は、たとえば、分電盤111BのIDに対応する優先度が、スマートメータ111AのIDに対応する優先度と比べて低いため、分電盤111Bから受信する計測情報ECBに含まれる施設消費電力の積算値の補正を行う場合があることを認識する。
[施設消費電力の瞬時値の補正]
選択部23は、たとえば、複数の機器111から同じ時期に送信された各計測情報間の関係に基づいて上記補正を行う。
具体的には、選択部23は、たとえば、複数の機器111から同じ時期に送信された各計測情報間の関係に基づいて、当該補正を行うための補正式CFPを作成する。そして、選択部23は、たとえば、作成した補正式CFPを用いて施設消費電力の瞬時値を補正する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、略同じタイミングで、スマートメータ111Aにおいて計測された施設消費電力の瞬時値(以下、同時瞬時値SpvSMとも称する。)、および分電盤111Bおいて計測された施設消費電力の瞬時値(以下、同時瞬時値SpvCBとも称する。)間の関係に基づいて補正式CFPを作成する。
選択部23は、作成した補正式CFPを用いて、計測情報PCBに含まれる施設消費電力の補正対象の瞬時値(以下、対象瞬時値とも称する。)を補正する。
[同時瞬時値の取得]
たとえば、選択部23は、所定時間ごと、具体的には24時間ごとに同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを取得し、取得した同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを用いて補正式CFPを作成する。この際、選択部23は、たとえば、以下の処理を行うことにより、同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを取得する。
すなわち、選択部23は、たとえば、カウンタ28のカウント値を参照し、所定時間ごと、具体的には24時間ごとに、スマートメータ111A宛の瞬時値計測要求、および分電盤111B宛の瞬時値計測要求を作成する。
そして、選択部23は、作成したスマートメータ111A宛の瞬時値計測要求、および分電盤111B宛の瞬時値計測要求を略同じタイミングでスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへそれぞれ送信部22経由で送信する。
スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置101からLAN10経由で受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PSMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信する。
分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置101からLAN10経由で受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PCBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信する。
受信部21により受信された計測情報PSMおよび計測情報PCBにそれぞれ含まれる同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBは、取得部24により瞬時値データテーブルPtblに追加される。
選択部23は、瞬時値データテーブルPtblに追加された同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを取得する。
選択部23は、たとえば、同時瞬時値SpvSMを同時瞬時値SpvCBで除することにより係数αを算出し、補正式CFPとして、y=α×xを作成する。
具体的には、たとえば、同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBがそれぞれ300Wおよび315Wである場合、α=300/313=0.96となるので、選択部23は、補正式CFPとしてy=0.96×xを作成する。
たとえば、選択部23は、補正式CFPにおけるxに対象瞬時値を代入することにより、補正後の対象瞬時値であるyを算出する。ここで、yは、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値としてサーバ151において処理可能な値である。
なお、選択部23は、過去の複数のタイミングにおける同時瞬時値SpvSMおよび同時瞬時値SpvCBに基づいて誤差解析を行うことにより、精度がより高い補正式CFPを作成してもよい。
具体的には、選択部23は、たとえば、過去の複数のタイミングにおける同時瞬時値SpvSMおよび同時瞬時値SpvCBの各々の平均値を算出し、算出した各同時瞬時値SpvSMの平均値および各同時瞬時値SpvCBの平均値を用いて補正式CFPを作成する。
また、選択部23は、たとえば、スマートメータ111Aおよび分電盤111Bの少なくともいずれか一方が、受信機能を有しない等の理由のために瞬時値計測要求に従って計測情報を計測情報処理装置101へ送信することができない場合、以下の処理を行うことにより補正式CFPを作成する。
すなわち、選択部23は、たとえば、受信時刻の近い、計測情報PSMに含まれる施設消費電力の瞬時値、および計測情報PCBに含まれる施設消費電力の瞬時値を用いて補正式CFPを作成する。
また、選択部23は、ある基準時刻を挟んだ2つの受信時刻における施設消費電力の瞬時値に基づいて、当該基準時刻における施設消費電力の瞬時値を補間する。
具体的には、選択部23は、たとえば、受信時刻が3月1日23:30:00のスマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値SpvAが300Wであり、受信時刻が3月1日23:28:00の分電盤111Bからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値が320Wであり、かつ受信時刻が3月1日23:31:00の分電盤111Bからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値が310Wである場合において、3月1日23:30:00が基準時刻であるとき、分電盤111Bにおける施設消費電力の瞬時値を以下のように補間する。
すなわち、選択部23は、たとえば、3月1日23:28:00における施設消費電力の瞬時値320W、および3月1日23:31:00における施設消費電力の瞬時値310Wに対して直線補間を行うことにより、基準時刻における施設消費電力の瞬時値SpvBとして313Wを算出する。
選択部23は、たとえば、瞬時値SpvA、および補間した瞬時値であるSpvBを用いて補正式CFPを作成する。
なお、選択部23は、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の瞬時値を補間してもよい。
[施設消費電力の積算値の補正]
選択部23は、たとえば、複数の機器111から同じ時期に送信された各計測情報間の関係に基づいて、当該補正を行うための補正式CFEを作成する。そして、選択部23は、たとえば、作成した補正式CFEを用いて施設消費電力の積算値を補正する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、略同じタイミングで、スマートメータ111Aにおいて計測された施設消費電力の積算値(以下、同時積算値SevSMとも称する。)、および分電盤111Bおいて計測された施設消費電力の積算値(以下、同時積算値SevCBとも称する。)間の関係に基づいて補正式CFEを作成する。
選択部23は、作成した補正式CFEを用いて、計測情報ECBに含まれる施設消費電力の補正対象の積算値(以下、対象積算値とも称する。)を補正する。
[同時積算値の取得]
たとえば、選択部23は、所定時間ごと、具体的には24時間ごとに同時積算値SevSMおよびSevCBを取得し、取得した同時積算値SevSMおよびSevCBを用いて補正式CFEを作成する。この際、選択部23は、たとえば、以下の処理を行うことにより、同時積算値SevSMおよびSevCBを取得する。
すなわち、選択部23は、たとえば、カウンタ28のカウント値を参照し、所定時間ごと、具体的には24時間ごとのタイミングにおいてスマートメータ111A宛の積算値計測要求、および分電盤111B宛の積算値計測要求を作成する。
そして、選択部23は、作成したスマートメータ111A宛の積算値計測要求、および分電盤111B宛の積算値計測要求を略同じタイミングでスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへそれぞれ送信部22経由で送信する。
スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ESMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信する。
分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置101から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ECBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置101へ送信する。
受信部21により受信された計測情報ESMおよび計測情報ECBにそれぞれ含まれる同時積算値SevSMおよびSevCBは、取得部24により積算値データテーブルEtblに追加される。
選択部23は、積算値データテーブルEtblに追加された同時積算値SevSMおよびSevCBを取得する。
たとえば、スマートメータ111Aを設置したタイミングと分電盤111Bを設置したタイミングとが異なっていたり、スマートメータ111Aおよび分電盤111B間の精度の差が蓄積したりすることにより、スマートメータ111Aおよび分電盤111Bにおける施設消費電力の各積算値が大きく異なる場合がある。
具体的には、たとえば、図8に示す積算値データテーブルEtblにおけるデータ番号が53の施設消費電力の積算値およびデータ番号が54の施設消費電力の積算値のように、受信時刻が近いにもかかわらずこれらの積算値は大きく異なる。
このため、選択部23は、たとえば、絶対誤差による補正式CFEを作成する。具体的には、選択部23は、たとえば、同時積算値SevSMから同時積算値SevCBを差し引くことによりオフセットβを算出し、補正式CFEとして、Y=X+βを作成する。
具体的には、たとえば、同時積算値SevSMおよびSevCBがそれぞれ1230.5kWhおよび760.2kWhである場合、β=1230.5−760.2=470.3となるので、選択部23は、補正式CFEとしてY=X+470.3を作成する。
たとえば、選択部23は、補正式CFEにおけるXに対象積算値を代入することにより、補正後の対象積算値であるYを算出する。ここで、Yは、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算値としてサーバ151において処理可能な値である。
なお、選択部23は、過去の複数のタイミングにおける同時積算値SevSMおよび同時積算値SevCBに基づいて誤差解析を行うことにより、精度がより高い補正式CFEを作成してもよい。
具体的には、選択部23は、たとえば、過去の複数のタイミングにおける同時積算値SevSMおよび同時積算値SevCBの各々の平均値を算出し、算出した各同時積算値SevSMの平均値および各同時積算値SevCBの平均値を用いて補正式CFEを作成する。
また、選択部23は、たとえば、スマートメータ111Aおよび分電盤111Bの少なくともいずれか一方が、受信機能を有しない等の理由のために積算値計測要求に従って計測情報を計測情報処理装置101へ送信することができない場合、以下の処理を行うことにより補正式CFEを作成する。
すなわち、選択部23は、たとえば、受信時刻の近い、計測情報ESMに含まれる施設消費電力の積算値、および計測情報ECBに含まれる施設消費電力の積算値を用いて補正式CFEを作成する。
また、選択部23は、ある基準時刻を挟んだ2つの受信時刻における施設消費電力の積算値に基づいて、当該基準時刻における施設消費電力の積算値を補間する。
具体的には、選択部23は、たとえば、受信時刻が3月1日23:30:00のスマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算SevAが1240kWhであり、受信時刻が3月1日23:28:00の分電盤111Bからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算値が770kWhであり、かつ受信時刻が3月1日23:31:00の分電盤111Bからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算値が771kWhである場合において、3月1日23:30:00が基準時刻であるとき、分電盤111Bにおける施設消費電力の積算値を以下のように補間する。
すなわち、選択部23は、たとえば、3月1日23:28:00における施設消費電力の積算値770kWh、および3月1日23:31:00における施設消費電力の積算値771kWhに対して直線補間を行うことにより、基準時刻における施設消費電力の積算値SevBとして770.7kWhを算出する。
選択部23は、たとえば、積算値SevA、および補間した積算値であるSevBを用いて補正式CFEを作成する。
なお、選択部23は、スマートメータ111Aからの計測情報に含まれる施設消費電力の積算値を補間してもよい。
再び図2を参照して、送信部22は、選択部23によって選択された計測情報を他の装置に送信する。具体的には、送信部22は、たとえば、選択部23から対象計測情報TP、TEまたはTIを受けると、受けた対象計測情報TP、TEまたはTIをインターネット11経由でサーバ151へ送信する。
サーバ151は、計測情報処理装置101から対象計測情報TP、TEまたはTIを受信すると、たとえば、対象計測情報TP、TEまたはTIの内容について、統計処理を行ったり、分析処理を行ったりする。
[サーバ151における機器111の稼働状況の確認]
送信部22は、たとえば、所定条件を満たす場合、自己の計測情報処理装置101によって受信された複数の計測情報をすべて他の装置、具体的にはサーバ151に送信する。
より詳細には、選択部23は、たとえば、所定条件として24時間における48回の対象期間のうちのいずれか1回の対象期間が満了したタイミングにおいて、データテーブルDtblの中から対象計測情報を選択した後、以下の処理を行う。
すなわち、選択部23は、たとえば、当該データテーブルDtblの中から条件C3を満たす、優先度が1位から最下位までの最新の計測情報(以下、確認用計測情報とも称する。)を選択する。
たとえば、当該データテーブルDtblにおいて、条件C3を満たし、かつ優先度が1位から最下位までの最新の計測情報が含まれない場合、選択部23は、次の対象期間において同様の処理を行う。
選択部23は、選択した対象計測情報および確認用計測情報を送信部22へ出力する。送信部22は、選択部23から対象計測情報および確認用計測情報を受けると、受けた対象計測情報および確認用計測情報をインターネット11経由でサーバ151へ送信する。
サーバ151は、計測情報処理装置101から対象計測情報および確認用計測情報を受信すると、受信した確認用計測情報の内容に基づいて各機器111の稼働状況を確認する。
[動作]
計測情報処理システムにおける各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける、補正式の作成処理のシーケンスの一例を示す図である。
図9を参照して、まず、計測情報処理装置101は、たとえば、所定時間ごと、具体的には24時間ごとに瞬時値計測要求をスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへ略同じタイミングで送信する(ステップS102)。
次に、スマートメータ111Aは、計測情報処理装置101から瞬時値計測要求を受信すると、受信した瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PSMを計測情報処理装置101へ送信する(ステップS104)。
次に、分電盤111Bは、計測情報処理装置101から瞬時値計測要求を受信すると、受信した瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PCBを計測情報処理装置101へ送信する(ステップS106)。
次に、計測情報処理装置101は、スマートメータ111Aおよび分電盤111Bから計測情報PSMおよびPCBをそれぞれ受信すると、受信した計測情報PSMおよびPCBから同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを取得し、取得した同時瞬時値SpvSMおよびSpvCB間の関係に基づいて補正式CFPを作成する(ステップS108)。
次に、計測情報処理装置101は、たとえば、所定時間ごと、具体的には24時間ごとに積算値計測要求をスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへ略同じタイミングで送信する(ステップS110)。
次に、スマートメータ111Aは、計測情報処理装置101から積算値計測要求を受信すると、受信した積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ESMを計測情報処理装置101へ送信する(ステップS112)。
次に、分電盤111Bは、計測情報処理装置101から積算値計測要求を受信すると、受信した積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ECBを計測情報処理装置101へ送信する(ステップS114)。
次に、計測情報処理装置101は、スマートメータ111Aおよび分電盤111Bから計測情報ESMおよびECBをそれぞれ受信すると、受信した計測情報ESMおよびECBから同時積算値SevSMおよびSevCBを取得し、取得した同時積算値SevSMおよびSevCB間の関係に基づいて補正式CFEを作成する(ステップS116)。
なお、上記ステップS102〜S108と、ステップS110〜S116との順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS104,S106の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS112,S114の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける、計測情報の選択処理のシーケンスの一例を示す図である。
図10を参照して、まず、対象期間Tmが開始される(ステップS202)。
次に、スマートメータ111Aは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PSM,ESMを計測情報処理装置101へ送信する。
計測情報処理装置101は、スマートメータ111Aから計測情報PSM,ESMを受信すると、図3に示す優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PSMを瞬時値データテーブルPtblに追加する。また、計測情報処理装置101は、図4に示す優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ESMを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS204)。
次に、分電盤111Bは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置101へ送信する。
計測情報処理装置101は、分電盤111Bから計測情報PCB,ECBを受信すると、優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PCBを瞬時値データテーブルPtblに追加する。また、計測情報処理装置101は、優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ECBを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS206)。
次に、エアコン111Cは、たとえば定期的に自己の消費電流を計測し、計測結果を含む計測情報IACを計測情報処理装置101へ送信する。
計測情報処理装置101は、エアコン111Cから計測情報IACを受信すると、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて計測情報IACを電流値データテーブルItblに追加する(ステップS208)。
ステップS204〜S208の処理は、対象期間Tmが満了するまで(ステップS210)、たとえば複数回繰り返される。
次に、計測情報処理装置101は、瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から、対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する(ステップS212)。
次に、計測情報処理装置101は、選択した対象計測情報TP、TEおよびTIをサーバ151へ送信する(ステップS214)。
なお、上記ステップS204〜S208の順番は、上記に限らず、一部または全部の順番を変更してもよい。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける、計測情報の選択処理のシーケンスの一例を示す図である。
図11を参照して、まず、対象期間Tnが開始される(ステップS302)。
次に、スマートメータ111Aは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PSM,ESMを計測情報処理装置101へ送信する。しかしながら、ここでは、計測情報処理装置101は、たとえば通信障害が発生したことにより、計測情報PSM,ESMを受信できない(ステップS304)。
次に、分電盤111Bは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置101へ送信する。
計測情報処理装置101は、分電盤111Bから計測情報PCB,ECBを受信すると、優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PCBを瞬時値データテーブルPtblに追加する。また、計測情報処理装置101は、優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ECBを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS306)。
次に、エアコン111Cは、たとえば定期的に自己の消費電流を計測し、計測結果を含む計測情報IACを計測情報処理装置101へ送信する。
計測情報処理装置101は、エアコン111Cから計測情報IACを受信すると、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて計測情報IACを電流値データテーブルItblに追加する(ステップS308)。
ステップS304〜S308の処理は、対象期間Tnが満了するまで(ステップS310)、たとえば複数回繰り返される。
次に、計測情報処理装置101は、瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から、対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する(ステップS312)。ここでは、計測情報処理装置101が対象期間Tnにおいて計測情報PSM,ESMをスマートメータ111Aから受信できなかったため、対象計測情報TP、TEは、分電盤111Bからの計測情報すなわち優先度が2の計測情報である。
次に、計測情報処理装置101は、対象計測情報TPについては、優先度が2の計測情報であるため、補正式CFPを用いて、対象計測情報TPに含まれる施設消費電力の瞬時値を補正する。また、計測情報処理装置101は、対象計測情報TEについては、優先度が2の計測情報であるため、補正式CFEを用いて、対象計測情報TEに含まれる施設消費電力の積算値を補正する(ステップS314)。
次に、計測情報処理装置101は、選択した対象計測情報TP、TEおよびTIをサーバ151へ送信する(ステップS316)。
なお、上記ステップS304〜S308の順番は、上記に限らず、一部または全部の順番を変更してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置は、受信部21と、蓄積部25とを備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。計測情報処理装置101は、受信部21と、蓄積部25とを備えない構成であってもよい。この場合、受信部21および蓄積部25は、計測情報処理装置101の外部に設けられる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るサーバの機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るサーバが、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
ところで、たとえば、サーバの管理対象であるHEMSは、家庭に設けられた複数の機器から電力等の計測結果を示す計測情報を受信し、受信した計測情報を当該サーバへ送信する。サーバは、HEMSから受信する計測情報に基づいて、たとえば当該家庭におけるエネルギー管理を行う。
ここで、サーバは、異なる機器により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報をHEMSから受信することがある。このような場合、サーバでは、計測情報を用いてエネルギー管理を正しく行うことが困難である。
より詳細には、たとえば、サーバでは、どの計測情報が重複する内容の計測結果を示すかを判別できないため、エネルギー管理に用いるべき計測情報を正しく選択することができない。このため、サーバでは、計測情報を用いてエネルギー管理を正しく行うことが困難である。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、取得部24は、計測を行うことが可能な複数の機器111からの同じ計測対象についての計測情報を取得する。選択部23は、取得部24によって取得された複数の計測情報の中から計測情報を所定の条件C1により選択する。そして、送信部22は、選択部23によって選択された計測情報を他の装置、具体的にはサーバ151に送信する。
このように、複数の機器111からの同じ計測対象についての計測情報の中から、所定の条件C1により計測情報を選択する構成により、たとえば計測対象の重複を排除して計測情報をサーバ151へ送信することができる。これにより、サーバ151は、異なる機器111により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を受信することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、取得部24によって取得された複数の計測情報には、優先度がそれぞれ付与されている。そして、所定の条件C1は、優先度に関する条件C2を含む。
このような構成により、サーバ151での処理に適する計測情報に対して高い優先度を設定し、当該計測情報を優先的にサーバ151へ送信することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、所定の条件C1は、計測情報の受信時刻に関する条件C3,C4を含む。
このような構成により、たとえばサーバ151での処理に適する受信時刻の計測情報が選択されるような条件C3,C4を設定することができるので、サーバ151は、当該計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、同じ機器111から計測情報が定期的に送信される。そして、選択部23は、対象期間において計測情報処理装置101によって受信された各機器111の計測情報の中から対象計測情報を選択する。
このような構成により、たとえば対象期間をサーバ151での処理に適する期間に設定することができるので、サーバ151は、計測情報処理装置101から受信する計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、取得部24によって取得された複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれる。そして、選択部23は、対象期間において第1計測情報が受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報を選択する。
このような構成により、対象期間において優先度のより高い第1計測情報が計測情報処理装置101により受信されなかった場合においても、サーバ151は、当該対象期間における第2計測情報をバックアップとして計測情報処理装置101から受信することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、取得部24によって取得された複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれる。そして、選択部23は、対象期間において第1計測情報が受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報が第1計測情報として処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の第2計測情報を選択する。
このような構成により、サーバ151がバックアップとして受信する計測情報の有用性を高めることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、選択部23は、複数の機器111から同じ時期に送信された各計測情報間の関係に基づいて上記補正を行う。
このように、同じ計測対象を同じ時期に計測した結果を示す各計測情報間の関係に基づいて補正を行う構成により、補正の精度を高めることができるので、第2計測情報の示す計測結果を、優先度のより高い第1計測情報の示す計測結果により近づけることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、計測情報は、計測値の積算値を含む。
このような構成により、たとえば複数の機器111における計測値の積算の起算タイミングが異なるために機器111間で積算値が大きく異なる場合においても、積算値の補正を行うことで、サーバ151がバックアップとして受信する計測情報の有用性をより高めることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、計測情報は、機器111の識別情報および計測対象の識別情報を含む。
このような構成により、計測情報を処理する装置において、当該計測情報の元となる計測を行った機器111、および計測対象の内容を容易に認識することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る計測情報処理装置では、送信部22は、所定条件を満たす場合、計測情報処理装置101において受信された複数の計測情報をすべて他の装置、具体的にはサーバ151に送信する。
このような構成により、サーバ151は、計測情報を送信する各機器111の稼働状況を容易に確認することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る計測情報処理システムと比べて管理装置において計測情報の選択処理が行われる計測情報処理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る計測情報処理システムと同様である。
[構成および基本動作]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムの構成を示す図である。
図12を参照して、計測情報処理システム302は、計測情報処理装置102と、複数の機器111と、管理装置152とを備える。複数の機器111は、たとえば、スマートメータ111A、分電盤111Bおよびエアコン111Cを含む。
計測情報処理システム302におけるスマートメータ111A、分電盤111およびエアコン111Cの動作は、図1に示す計測情報処理システム301におけるスマートメータ111A、分電盤111およびエアコン111Cとそれぞれ同様である。
図12では、3つの機器111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の機器111が設けられてもよい。
[計測情報処理装置の構成]
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける計測情報処理装置の構成を示す図である。
図13を参照して、計測情報処理装置102は、図2に示す計測情報処理装置101と比べて、選択部23、取得部24および蓄積部25の代わりに、情報処理部31を備える。
計測情報処理装置102における受信部21、送信部22、内容変更部26、受付部27、カウンタ28および表示部30の動作は、図2に示す計測情報処理装置101における受信部21、送信部22、内容変更部26、受付部27、カウンタ28および表示部30とそれぞれ同様である。
受信部21は、たとえば、LAN10経由でスマートメータ111Aから計測情報ESMを受信すると、計測情報ESMの受信時刻としてカウンタ28からカウント値を取得する。
受信部21は、受信した計測情報ESMに、取得した計測情報ESMの受信時刻を含めた後、計測情報ESMを送信部22へ出力する。受信部21は、計測情報ESM以外の計測情報についても計測情報ESMと同様に処理する。
送信部22は、受信部21によって受信された計測情報を管理装置152へ送信する。より詳細には、送信部22は、たとえば、受信部21から計測情報PSM,ESM,PCB,ECB,IAC等を受けると、受けた計測情報PSM,ESM,PCB,ECB,IAC等をインターネット11経由で管理装置152へ送信する。
[優先度テーブル]
テーブル保持部29は、たとえば、計測情報の識別情報と当該計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報として、図3、図4および図5にそれぞれ示す優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を保持する。
優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3は、たとえば、管理装置152において、計測情報処理装置102から送信される各計測情報のうち、重複する内容を含む計測情報を認識するために用いられる。
情報処理部31は、たとえば、優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3の少なくともいずれか1つの内容が変更されたタイミングにおいて、テーブル保持部29から優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を取得する。
情報処理部31は、たとえば、取得した優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を含む対応情報を作成し、作成した対応情報を送信部22へ出力する。
なお、情報処理部31は、たとえば、カウンタ28のカウント値を参照し、24時間ごとの所定のタイミングにおいて対応情報を作成して送信部22へ出力してもよい。
送信部22は、情報処理部31から対応情報を受けると、受けた対応情報をインターネット11経由で管理装置152へ送信する。
[計測要求]
たとえば、情報処理部31は、カウンタ28のカウント値を参照し、24時間ごとの所定タイミングにおいてスマートメータ111A宛の瞬時値計測要求、および分電盤111B宛の瞬時値計測要求を作成する。
そして、情報処理部31は、作成したスマートメータ111A宛の瞬時値計測要求、および分電盤111B宛の瞬時値計測要求を略同じタイミングでスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへ送信部22経由でそれぞれ送信する。
スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置102からLAN10経由で受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PSMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置102へ送信する。
分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置102からLAN10経由で受信する瞬時値計測要求に従って、施設消費電力の瞬時値を計測し、計測結果を含む計測情報PCBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置102へ送信する。
受信部21は、計測情報PSMおよび計測情報PCBをスマートメータ111Aおよび分電盤111Bからそれぞれ受信すると、受信した計測情報PSMおよび計測情報PCBに各々の受信時刻を含めた後、計測情報PSM(以下、補正用計測情報PSMとも称する。)および計測情報PCB(以下、補正用計測情報PCBとも称する。)を送信部22へ出力する。
送信部22は、受信部21から補正用計測情報PSMおよび補正用計測情報PCBを受けると、受けた補正用計測情報PSMおよび補正用計測情報PCBをインターネット11経由で管理装置152へ送信する。
また、情報処理部31は、カウンタ28のカウント値を参照し、たとえば、24時間ごとの所定タイミングにおいてスマートメータ111A宛の積算値計測要求、および分電盤111B宛の積算値計測要求を作成する。
そして、情報処理部31は、作成したスマートメータ111A宛の積算値計測要求、および分電盤111B宛の積算値計測要求を略同じタイミングでスマートメータ111Aおよび分電盤111Bへ送信部22経由でそれぞれ送信する。
スマートメータ111Aは、たとえば、計測情報処理装置102から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ESMをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置102へ送信する。
分電盤111Bは、たとえば、計測情報処理装置102から受信する積算値計測要求に従って、施設消費電力の積算値を計測し、計測結果を含む計測情報ECBをECHONETLite規格に従ってLAN10経由で計測情報処理装置102へ送信する。
受信部21は、計測情報ESMおよび計測情報ECBをスマートメータ111Aおよび分電盤111Bからそれぞれ受信すると、受信した計測情報ESMおよび計測情報ECBに各々の受信時刻を含めた後、計測情報ESM(以下、補正用計測情報ESMとも称する。)および計測情報ECB(以下、補正用計測情報ECBとも称する。)を送信部22へ出力する。
送信部22は、受信部21から補正用計測情報ESMおよび補正用計測情報ECBを受けると、受けた補正用計測情報ESMおよび補正用計測情報ECBをインターネット11経由で管理装置152へ送信する。
[管理装置の構成]
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける管理装置の構成を示す図である。
図14を参照して、管理装置152は、受信部(取得部)51と、選択部53と、分類部54と、蓄積部55と、カウンタ58と、テーブル保持部59と、処理部61とを備える。
管理装置152における選択部53、蓄積部55、カウンタ58およびテーブル保持部59の動作は、図2に示す計測情報処理装置101における選択部23、蓄積部25、カウンタ28およびテーブル保持部29とそれぞれ同様である。
テーブル保持部29は、たとえば、「主幹電力(買電方向)瞬時値」の計測対象に対応する、図7に示す瞬時値データテーブルPtbl、「主幹電力量(買電方向)積算値」の計測対象に対応する、図8に示す積算値データテーブルEtbl、および「エアコン消費電流」の計測対象に対応する、図示しない電流値データテーブルItblを保持する。
[受信処理]
受信部51は、複数の機器111から取得された計測情報、および計測情報の識別情報と当該計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を取得する。
具体的には、受信部51は、たとえば、計測情報処理装置102から計測情報PSM,ESM,PCB,ECB,IAC等を受信すると、受信した計測情報PSM,ESM,PCB,ECB,IAC等を蓄積部55に蓄積する。
また、受信部51は、たとえば、計測情報処理装置102から対応情報を受信すると、受信した対応情報から優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を取得し、取得した優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3をテーブル保持部59に保存する。
また、受信部51は、たとえば、計測情報処理装置102から補正用計測情報PSM、PCB、ESMおよびECBを受信すると、受信した補正用計測情報PSM、PCB、ESMおよびECBを選択部53へ出力する。
[分類処理]
分類部54は、受信部21によって取得された対応情報に基づいて、受信部21によって取得された各計測情報を計測対象で分類する。
具体的には、分類部54は、たとえば、テーブル保持部29が保持している優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3に基づいて、蓄積部55に蓄積された各計測情報を、「主幹電力(買電方向)瞬時値」の計測対象、「主幹電力量(買電方向)積算値」の計測対象、および「エアコン消費電流」の計測対象でそれぞれ分類する。
より詳細には、分類部54は、たとえば、図3に示す優先度テーブルCtbl1に基づいて、スマートメータ111Aまたは分電盤111Bから送信された、計測対象として「主幹電力(買電方向)瞬時値」の計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、分類部54は、蓄積部55を監視し、新たに蓄積部55に蓄積される計測情報がスマートメータ111AのID、「低圧スマート電力量メータ」のクラス名および「瞬時電力計測値」のプロパティ名を含む計測情報PSMである場合、当該計測情報PSMを取得する。
そして、分類部54は、取得した計測情報PSMに含まれる施設消費電力の瞬時値および受信時刻を瞬時値データテーブルPtblにおける「優先度が1の計測情報」の項目に追加する。
また、たとえば、分類部54は、蓄積部25に新たに蓄積される計測情報が分電盤111BのID、「分電盤メータリング」のクラス名および「瞬時電力計測値」のプロパティ名を含む計測情報PCBである場合、当該計測情報PCBを取得する。
そして、分類部54は、取得した計測情報PCBに含まれる施設消費電力の瞬時値および受信時刻を瞬時値データテーブルPtblにおける「優先度が2の計測情報」の項目に追加する。
また、分類部54は、たとえば、図4に示す優先度テーブルCtbl2に基づいて、スマートメータ111Aまたは分電盤111Bから送信された、計測対象として「主幹電力量(買電方向)積算値」の計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、分類部54は、蓄積部55に新たに蓄積される計測情報がスマートメータ111AのID、「低圧スマート電力量メータ」のクラス名および「積算電力量計測値(正方向計測値)」のプロパティ名を含む計測情報ESMである場合、当該計測情報ESMを取得する。
そして、分類部54は、取得した計測情報ESMに含まれる施設消費電力の積算値および受信時刻を積算値データテーブルEtblにおける「優先度が1の計測情報」の項目に追加する。
また、たとえば、分類部54は、蓄積部55に新たに蓄積される計測情報が分電盤111BのID、「分電盤メータリング」のクラス名および「積算電力量計測値(正方向)」のプロパティ名を含む計測情報ECBである場合、当該計測情報ECBを取得する。
そして、分類部54は、取得した計測情報ECBに含まれる施設消費電力の積算値および受信時刻を積算値データテーブルEtblにおける「優先度が2の計測情報」の項目に追加する。
また、分類部54は、たとえば、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて、エアコン111Cから送信された、計測対象として「エアコン消費電流」の計測結果を示す計測情報を取得する。
たとえば、分類部54は、蓄積部55に新たに蓄積され計測情報がエアコン111CのID、「家庭用エアコン」のクラス名および「消費電流計測値」のプロパティ名を含む計測情報IACである場合、計測情報IACを取得する。
そして、取得部24は、取得した計測情報IACに含まれる消費電流および受信時刻を電流値データテーブルItblに追加する。
[選択処理]
選択部53は、分類部54によって同じ計測対象であると判断された複数の計測情報の中から対象計測情報を所定の条件C1により選択する。ここで、条件C1は、たとえば、優先度に関する条件C2、および計測情報の受信時刻に関する条件C3,C4を含む。
具体的には、選択部53は、たとえば、テーブル保持部59が保持している瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する。
たとえば、選択部53は、3月1日の16:00〜16:30までの対象期間T1、3月1日の16:30〜17:00までの対象期間T2、3月1日の17:00〜17:30までの対象期間T3および3月1日の17:30〜18:00までの対象期間T4を設定する。
選択部53は、たとえば、データテーブルDtblごとに、対象期間において計測情報処理装置102によって受信された各機器111の計測情報の中から対象計測情報を条件C1により選択する。
[施設消費電力の瞬時値の選択]
選択部53は、たとえば、条件C2,C3を用いて、図7に示す瞬時値データテーブルPtblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。ここで、条件C2は、たとえば優先度が1の計測情報であることである。また、条件C3は、たとえば計測情報の受信時刻が対象期間に含まれることである。
選択部53は、たとえば、対象期間T1〜T4がそれぞれ満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を用いて瞬時値データテーブルPtblにおける各計測情報から候補計測情報を特定する。
そして、選択部53は、たとえば、条件C4を用いて、特定した候補計測情報の中から対象計測情報TPを選択し、選択した対象計測情報TPを処理部61へ出力する。ここで、条件C4は、たとえば、候補計測情報のうちの最新の計測情報であることである。
分類部54によって取得された複数の計測情報には、計測情報PSMすなわち第1計測情報PSM、および第1計測情報より優先度の低い計測情報PCBすなわち第2計測情報PCBが含まれる。
選択部53は、たとえば、対象期間において第1計測情報PSMが受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報PCBの中から対象計測情報TPを選択する。
また、選択部53は、たとえば、対象期間において第1計測情報PSMが受信されなかった場合、対象期間において受信された第2計測情報PCB報に含まれる計測値が、第1計測情報PSMに含まれる計測値として自己の管理装置152において処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の計測値を含む第2計測情報PCBすなわち対象計測情報TPを選択する。
選択部53は、たとえば、受信部51から受ける補正用計測情報PSMおよびPCBから同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBをそれぞれ取得し、取得した同時瞬時値SpvSMおよびSpvCBを用いて補正式CFPを作成する。
選択部53は、たとえば、作成した補正式CFPを用いて、計測情報PCBに含まれる施設消費電力の補正対象の瞬時値すなわち対象瞬時値を補正する。選択部53は、たとえば、補正後の計測値を含む対象計測情報TPを選択し、選択した対象計測情報TPを処理部61へ出力する。
[施設消費電力の積算値の選択]
選択部53は、たとえば、上述の条件C2,C3を用いて、図8に示す積算値データテーブルEtblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。
選択部53は、たとえば、対象期間T1〜T4がそれぞれ満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を用いて積算値データテーブルEtblにおける各計測情報から候補計測情報を特定する。
そして、選択部53は、たとえば、上述の条件C4を用いて、特定した候補計測情報の中から対象計測情報TEを選択し、選択した対象計測情報TEを処理部61へ出力する。
分類部54によって取得された複数の計測情報には、計測情報ESMすなわち第1計測情報ESM、および第1計測情報より優先度の低い計測情報ECBすなわち第2計測情報ECBが含まれる。
選択部53は、たとえば、対象期間において第1計測情報ESMが受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報ECBの中から対象計測情報TEを選択する。
また、選択部53は、たとえば、対象期間において第1計測情報ESMが受信されなかった場合、対象期間において受信された第2計測情報ECBに含まれる計測値の積算値が、第1計測情報ESMに含まれる計測値の積算値として自己の管理装置152において処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の計測値の積算値を含む第2計測情報ECBすなわち対象計測情報TEを選択する。
選択部53は、たとえば、受信部51から受ける補正用計測情報ESMおよびECBから同時積算値SevSMおよびSevCBをそれぞれ取得し、取得した同時積算値SevSMおよびSevCBを用いて補正式CFEを作成する。
選択部53は、たとえば、作成した補正式CFEを用いて、計測情報ECBに含まれる施設消費電力の補正対象の積算値すなわち対象積算値を補正する。選択部53は、たとえば、補正後の計測値を含む対象計測情報TEを選択し、選択した対象計測情報TEを処理部61へ出力する。
[エアコンの消費電流の選択]
選択部53は、たとえば、上述の条件C2,C3を用いて、電流値データテーブルItblにおける各計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定する。
選択部53は、たとえば、対象期間T1〜T4がそれぞれ満了したタイミングにおいて、条件C2,C3を用いて電流値データテーブルItblにおける各計測情報から候補計測情報を特定する。
そして、選択部53は、たとえば、上述の条件C4を用いて、特定した候補計測情報の中から対象計測情報TIを選択し、選択した対象計測情報TIを処理部61へ出力する。
選択部23は、たとえば、対象期間T2、T3またはT4が満了したタイミングにおいても、同様に対象計測情報TIを選択し、選択した対象計測情報TIを送信部22へ出力する。
処理部61は、選択部53によって選択された対象計測情報TP,TE,TIを処理する。具体的には、処理部61は、たとえば、選択部53から対象計測情報TP、TEまたはTIを受けると、受けた対象計測情報TP、TEまたはTIの内容について、統計処理を行ったり、分析処理を行ったりする。
[動作]
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける、計測情報の選択処理のシーケンスの一例を示す図である。
図15を参照して、まず、計測情報処理装置102は、補正用計測情報PSM、PCB、ESMおよびECBを管理装置152へ送信する。管理装置152は、計測情報処理装置102から補正用計測情報PSM、PCB、ESMおよびECBを受信すると、受信した補正用計測情報PSM、PCB、ESMおよびECBに基づいて補正式CFP,CFEを作成する(ステップS402)。
次に、計測情報処理装置102は、優先度テーブルCtbl1、Ctbl2およびCtbl3を含む対応情報を作成し、作成した対応情報を管理装置152へ送信する(ステップS404)。
次に、対象期間Tmが開始される(ステップS406)。
次に、スマートメータ111Aは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PSM,ESMを計測情報処理装置102へ送信する(ステップS408)。
次に、計測情報処理装置102は、スマートメータ111Aから計測情報PSM,ESMを受信すると、受信した計測情報PSM,ESMにそれぞれ受信時刻を含め、受信時刻を含めた計測情報PSM,ESMを管理装置152へ送信する(ステップS410)。
次に、管理装置152は、計測情報PSM,ESMを計測情報処理装置102から受信して、対応情報に基づいて、受信した各計測情報PSM,ESMを計測対象で分類する。具体的には、管理装置152は、計測情報処理装置102から計測情報PSM,ESMを受信すると、図3に示す優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PSMを瞬時値データテーブルPtblに追加し、また、図4に示す優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ESMを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS411)。
次に、分電盤111Bは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置102へ送信する(ステップS412)。
次に、計測情報処理装置102は、分電盤111Bから計測情報PCB,ECBを受信すると、受信した計測情報PCB,ECBにそれぞれ受信時刻を含め、受信時刻を含めた計測情報PCB,ECBを管理装置152へ送信する(ステップS414)。
次に、管理装置152は、計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置102から受信して、対応情報に基づいて、受信した各計測情報PCB,ECBを計測対象で分類する。具体的には、管理装置152は、計測情報処理装置102から計測情報PCB,ECBを受信すると、優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PCBを瞬時値データテーブルPtblに追加し、また、優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ECBを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS415)。
次に、エアコン111Cは、たとえば定期的に自己の消費電流を計測し、計測結果を含む計測情報IACを計測情報処理装置102へ送信する(ステップS416)。
次に、計測情報処理装置102は、エアコン111Cから計測情報IACを受信すると、受信した計測情報IACに受信時刻を含め、受信時刻を含めた計測情報IACを管理装置152へ送信する(ステップS418)。
次に、管理装置152は、計測情報IACを計測情報処理装置102から受信して、対応情報に基づいて、受信した各計測情報IACを計測対象で分類する。具体的には、管理装置152は、計測情報処理装置102から計測情報IACを受信すると、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて計測情報IACを電流値データテーブルItblに追加する(ステップS419)。
ステップS408〜S419の処理は、対象期間Tmが満了するまで(ステップS420)、たとえば複数回繰り返される。
次に、管理装置152は、同じ計測対象であると判断した複数の計測情報の中から計測情報を所定の条件C1により選択する。具体的には、管理装置152は、瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から、対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する(ステップS422)。
次に、管理装置152は、選択した対象計測情報TP、TEおよびTIを処理する(ステップS424)。
なお、上記ステップS402,404の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS408〜S411と、ステップS412〜S415と、ステップS416〜S419との順番は、上記に限らず、一部または全部の順番を変更してもよい。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムにおける、計測情報の選択処理のシーケンスの一例を示す図である。
図16を参照して、ステップS502〜S504の動作は、図15に示すステップS402〜S404の動作と同様である。
次に、対象期間Tnが開始される(ステップS506)。
次に、スマートメータ111Aは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PSM,ESMを計測情報処理装置102へ送信する。しかしながら、ここでは、計測情報処理装置102は、たとえば通信障害が発生したことにより、計測情報PSM,ESMを受信できない(ステップS508)。
次に、分電盤111Bは、たとえば定期的に施設消費電力の瞬時値および積算値を計測し、計測結果をそれぞれ含む計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置102へ送信する(ステップS512)。
次に、計測情報処理装置102は、分電盤111Bから計測情報PCB,ECBを受信すると、受信した計測情報PCB,ECBにそれぞれ受信時刻を含め、受信時刻を含めた計測情報PCB,ECBを管理装置152へ送信する(ステップS514)。
次に、管理装置152は、計測情報PCB,ECBを計測情報処理装置102から受信して、対応情報に基づいて、受信した各計測情報PCB,ECBを計測対象で分類する。具体的には、管理装置152は、計測情報処理装置102から計測情報PCB,ECBを受信すると、図3に示す優先度テーブルCtbl1に基づいて計測情報PCBを瞬時値データテーブルPtblに追加し、また、図4に示す優先度テーブルCtbl2に基づいて計測情報ECBを積算値データテーブルEtblに追加する(ステップS515)。
次に、エアコン111Cは、たとえば定期的に自己の消費電流を計測し、計測結果を含む計測情報IACを計測情報処理装置102へ送信する(ステップS516)。
次に、計測情報処理装置102は、エアコン111Cから計測情報IACを受信すると、受信した計測情報IACに受信時刻を含め、受信時刻を含めた計測情報IACを管理装置152へ送信する(ステップS518)。
次に、管理装置152は、計測情報IACを計測情報処理装置102から受信して、対応情報に基づいて、受信した各計測情報IACを計測対象で分類する。具体的には、管理装置152は、計測情報処理装置102から計測情報IACを受信すると、図5に示す優先度テーブルCtbl3に基づいて計測情報IACを電流値データテーブルItblに追加する(ステップS519)。
ステップS508〜S519の処理は、対象期間Tnが満了するまで(ステップS520)、たとえば複数回繰り返される。
次に、管理装置152は、瞬時値データテーブルPtbl、積算値データテーブルEtblおよび電流値データテーブルItblの中から、対象計測情報TP、TEおよびTIを所定の条件C1によりそれぞれ選択する(ステップS522)。ここでは、計測情報処理装置102が対象期間Tnにおいて計測情報PSM,ESMをスマートメータ111Aから受信できなかったため、対象計測情報TP、TEは、分電盤111Bからの計測情報すなわち優先度が2の計測情報である。
次に、管理装置152は、対象計測情報TPについては、優先度が2の計測情報であるため、補正式CFPを用いて、対象計測情報TPに含まれる施設消費電力の瞬時値を補正する。また、管理装置152は、対象計測情報TEについては、優先度が2の計測情報であるため、補正式CFEを用いて、対象計測情報TEに含まれる施設消費電力の積算値を補正する(ステップS524)。
次に、管理装置152は、選択した対象計測情報TP、TEおよびTIを処理する(ステップS526)。
なお、上記ステップS502,504の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS508と、ステップS512〜S515と、ステップS516〜S519との順番は、上記に限らず、一部または全部の順番を変更してもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、受信部51は、計測を行うことが可能な複数の機器111から取得された計測情報、および計測情報の識別情報と計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を取得する。分類部54は、受信部51によって取得された対応情報に基づいて、受信部51によって取得された各計測情報を計測対象で分類する。選択部53は、分類部54によって同じ計測対象であると判断された複数の計測情報の中から計測情報を所定の条件C1により選択する。そして、処理部61は、選択部53によって選択された計測情報を処理する。
このように、複数の機器111から取得された計測情報のうち、同じ計測対象であると判断した各計測情報の中から、所定の条件C1により計測情報を選択する構成により、管理装置152は、異なる機器111により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を計測情報処理装置102から受信する場合においても、たとえば計測対象の重複が排除されるように計測情報を選択することができる。これにより、管理装置152は、異なる機器111により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を処理することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、受信部51によって取得された複数の計測情報には、優先度がそれぞれ付与されている。そして、所定の条件C1は、優先度に関する条件を含む。
このような構成により、管理装置152での処理に適する計測情報に対して高い優先度を設定し、当該機器111からの計測情報を優先的に処理することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、所定の条件C1は、計測情報の受信時刻に関する条件C3,C4を含む。
このような構成により、たとえば管理装置152での処理に適する受信時刻の計測情報が選択されるような条件C3,C4を設定することができるので、管理装置152は、当該計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、同じ機器111から計測情報が定期的に送信される。そして、選択部53は、対象期間において計測情報処理装置102によって受信された各機器111の計測情報の中から対象計測情報を選択する。
このような構成により、たとえば対象期間を管理装置152での処理に適する期間に設定することができるので、管理装置152は、計測情報処理装置102から受信する計測情報に基づいてエネルギー管理をより良好に行うことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、受信部51によって取得された複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれる。そして、選択部53は、対象期間において第1計測情報が受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報を選択する。
このような構成により、対象期間において優先度のより高い第1計測情報が計測情報処理装置102により受信されなかった場合においても、管理装置152は、当該対象期間における第2計測情報をバックアップとして処理することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、受信部51によって取得された複数の計測情報には、少なくとも、第1計測情報、および第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれる。そして、選択部53は、対象期間において第1計測情報が受信されなかった場合、当該対象期間において受信された第2計測情報が第1計測情報として処理可能となるような補正を行い、当該補正が行われた後の第2計測情報を選択する。
このような構成により、管理装置152がバックアップとして処理する計測情報の有用性を高めることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、選択部53は、複数の機器111から同じ時期に送信された各計測情報間の関係に基づいて上記補正を行う。
このように、同じ計測対象を同じ時期に計測した結果を示す各計測情報間の関係に基づいて補正を行う構成により、補正の精度を高めることができるので、第2計測情報の示す計測結果を、優先度のより高い第1計測情報の示す計測結果により近づけることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、計測情報は、計測値の積算値を含む。
このような構成により、たとえば複数の機器111における計測値の積算の起算タイミングが異なるために機器111間で積算値が大きく異なる場合においても、積算値の補正を行うことで、管理装置152がバックアップとして処理する計測情報の有用性をより高めることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る管理装置では、計測情報は、機器111の識別情報および計測対象の識別情報を含む。
このような構成により、計測情報を処理する装置において、当該計測情報の元となる計測を行った機器111、および計測対象の内容を容易に認識することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、計測情報処理装置102は、計測を行うことが可能な複数の機器111からの同じ計測対象についての計測情報を取得する。計測情報処理装置102は、取得した計測情報、および計測情報の識別情報と計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を管理装置152へ送信する。管理装置152は、複数の計測情報および対応情報を計測情報処理装置102から受信して、受信した対応情報に基づいて、受信した各計測情報を計測対象で分類する。そして、管理装置152は、同じ計測対象であると判断した複数の計測情報の中から計測情報を所定の条件C1により選択する。
このように、複数の機器111からの計測情報のうち、同じ計測対象であると判断した各計測情報の中から、所定の条件C1により計測情報を選択する構成により、管理装置152は、異なる機器111により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を計測情報処理装置102から受信する場合においても、たとえば計測対象の重複が排除されるように計測情報を選択することができる。これにより、管理装置152は、異なる機器111により計測された同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を処理することを回避することができるので、エネルギー管理を正しく行うことができる。したがって、計測情報を正しく処理することにより、エネルギー管理を良好に行うことができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る計測情報処理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、計測情報は、計測値または計測値の積算値、機器111の識別情報および計測対象の識別情報を含むとしたが、これに限定するものではない。計測情報は、計測値の積算値を含むか、または、機器111の識別情報および計測対象の識別情報を含んでいればよい。
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、計測情報の受信時刻の代わりに、計測時刻を用いる構成であってもよい。より詳細には、計測情報処理装置101または102における受信部21が計測情報の受信時刻を当該計測情報に対応付ける代わりに、機器111が計測を行ったタイミングを示す計測時刻を、当該計測の結果を示す計測情報に対応付けてもよい。
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、所定の条件C1は、優先度に関する条件C2、および計測情報の受信時刻に関する条件C3,C4を含むとしたが、これに限定するものではない。所定の条件C1は、優先度に関する条件を含むか、計測情報の受信時刻または計測時刻に関する条件を含めばよい。
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、同じ機器111から計測情報が定期的に送信される構成であるとしたが、これに限定するものではない。計測情報処理システム301および302では、同じ機器111から計測情報が定期的または不定期に送信される、言い換えると、同じ機器111から計測情報が繰り返し送信される構成であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る計測情報処理システムでは、取得部24または分類部54によって取得される複数の計測情報には、第1計測情報、および第1計測情報より優先度の低い第2計測情報が含まれるとしたが、これに限定するものではない。取得部24または分類部54によって取得される複数の計測情報には、第1計測情報および第2計測情報の他に、少なくとも、第2計測情報より優先度の低い第3計測情報が含まれていてもよい。
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
計測を行うことが可能な複数の機器からの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記計測情報を他の装置に送信する送信部とを備え、
前記取得部は、同じ計測対象の前記計測情報として、電力消費施設における消費電力の計測結果を示す計測情報、および当該電力消費施設における消費電力量の計測結果を示す計測情報をスマートメータおよび分電盤から取得し、
前記所定の条件は、第1条件および第2条件を含み、
前記第1条件は、優先度が1の前記計測情報であることであり、
前記第2条件は、前記計測情報の受信時刻が対象期間に含まれることであり、
前記選択部は、前記第1条件および前記第2条件を用いて、同じ計測対象についての計測結果を示す前記計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定し、
前記所定の条件は、さらに、第3条件を含み、
前記第3条件は、前記候補計測情報のうちの最新の前記計測情報であることであり、
前記選択部は、前記第3条件を用いて、特定した前記候補計測情報の中から対象計測情報を選択し、
前記送信部は、前記選択部によって選択された前記対象計測情報を前記他の装置に送信する、計測情報処理装置。
[付記2]
計測を行うことが可能な複数の機器から取得された計測情報、および前記計測情報の識別情報と前記計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記対応情報に基づいて、前記取得部によって取得された各前記計測情報を計測対象で分類する分類部と、
前記分類部によって同じ計測対象であると判断された複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記計測情報を処理する処理部とを備え、
前記計測情報の前記識別情報は、ECHONETLite規格により規定されるクラス名およびプロパティ名であり、
前記所定の条件は、第1条件および第2条件を含み、
前記第1条件は、優先度が1の前記計測情報であることであり、
前記第2条件は、前記計測情報の取得元の装置における前記計測情報の受信時刻が対象期間に含まれることであり、
前記選択部は、前記第1条件および前記第2条件を用いて、前記分類部によって同じ計測対象であると判断された複数の前記計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定し、
前記所定の条件は、さらに、第3条件を含み、
前記第3条件は、前記候補計測情報のうちの最新の前記計測情報であることであり、
前記選択部は、前記第3条件を用いて、特定した前記候補計測情報の中から対象計測情報を選択し、
前記処理部は、前記選択部によって選択された前記対象計測情報に基づいて統計処理および分析処理の少なくともいずれか1つを行う、管理装置。
[付記3]
計測を行うことが可能な複数の機器からの同じ計測対象についての計測結果を示す計測情報を取得する計測情報処理装置と、
管理装置とを備え、
前記計測情報処理装置は、取得した前記計測情報、および前記計測情報の識別情報と前記計測情報の計測対象との対応関係を示す対応情報を前記管理装置へ送信し、
前記管理装置は、複数の前記計測情報および前記対応情報を前記計測情報処理装置から受信して、受信した前記対応情報に基づいて、受信した各前記計測情報を計測対象で分類し、
前記管理装置は、同じ計測対象であると判断した複数の前記計測情報の中から計測情報を所定の条件により選択し、
前記計測情報の前記識別情報は、ECHONETLite規格により規定されるクラス名およびプロパティ名であり、
前記所定の条件は、第1条件および第2条件を含み、
前記第1条件は、優先度が1の前記計測情報であることであり、
前記第2条件は、前記計測情報処理装置における前記計測情報の取得時刻が対象期間に含まれることであり、
前記管理装置は、前記第1条件および前記第2条件を用いて、同じ計測対象であると判断した複数の前記計測情報の中から選択の候補とすべき候補計測情報を特定し、
前記所定の条件は、さらに、第3条件を含み、
前記第3条件は、前記候補計測情報のうちの最新の前記計測情報であることであり、
前記管理装置は、前記第3条件を用いて、特定した前記候補計測情報の中から対象計測情報を選択する、計測情報処理システム。