JP2017091367A - 料金プラン提案システムおよび料金プラン提案方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案を可能とする。【解決手段】料金プラン提案システム100において、需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した、当該需要家における行動変化の許容度の情報に基づき、当該需要家向けの電気料金プランにおける需要家の行動変化による電気料金の変化範囲を所定アルゴリズムで算定し、当該算定した電気料金の変化範囲の情報を、所定装置200または電気料金プラン選定用のアルゴリズム112に出力する演算装置104を含む構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、料金プラン提案システムおよび料金プラン提案方法に関するものであり、具体的には、電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案を可能とする技術に関する。
2000年3月から始まり2016年4月に向けた電力の全面自由化や、それに伴って加速するスマートメータ普及の流れは、一般電気事業者やPPS(特定規模電気事業者)に加え、異業種の事業者をも巻き込んで、様々なサービスを生み出し始めている。そうしたサービスの1つが、電力使用傾向等に応じた最適な電気料金プランを需要家に示するものであり、これに対応する技術として以下のようなものが提案されている。
例えば、需要家がその電力使用計画に基づいて、的確に最適な電力料金契約方式を選択できるようにすることを目的とした、1つまたは複数の電力供給事業者から提示される料金体系が異なる複数の電力料金契約方式から、需要家がその電力使用計画に基づいて、最適な契約方式を選択する電力料金契約方式の選択方法において、前記複数の契約方式の少なくともいずれかの料金体系が、時間帯別、月別および季節別の少なくともいずれかの電力使用タイミング別に、異なる従量料金単価を設定されたものであり、前記電力使用計画に基づいて、所定期間の使用電力量を、前記異なる従量料金単価を設定された電力使用タイミング別に予測し、この予測した所定期間の予測使用電力量から、前記各契約方式の料金体系に基づいて電力料金を算出し、これらの算出された各値を比較して、この値が最小となる前記契約方式を提示する方法(特許文献1参照)などが提案されている。
また、十分な消費実績が蓄積されないケースであっても、変動条件(時間帯、曜日、又は季節)に応じて電力消費者の消費特性を考慮した上で最適な電気料金プランを選定可能とすることを目的とした、複数の前記電気料金プランを記憶する料金プラン記憶手段と、電力の実使用量を計測する実使用量計測手段と、前記実使用量計測手段によって取得された実使用量を、月日時刻ごとに記憶する使用履歴記憶手段と、一定期間における電力使用の推移である電力使用モデルを、複数パターン記憶する電力使用モデル記憶手段と、前記使用履歴記憶手段から、前記一定期間よりも短期間である所定期間における実使用量を読み出し、当該所定期間における実使用量の推移と最も近似する前記電力使用モデルを、前記電力使用モデル記憶手段が記憶する複数パターンの電力使用モデルの中から選出し、該選出された電力使用モデルを前記一定期間における推定使用量とする使用量推定手段と、前記使用量推定手段によって推定された前記一定期間における推定使用量に基づいて、複数の前記電気料金プランごとに、所望期間の電気料金を算出する料金算出手段と、を備え、前記料金算出手段で算出された電気料金に基づいて、複数の前記電気料金プランの中から電力消費者にとって最適の電気料金プランを選定するシステム(特許文献2参照)なども提案されている。
特開2003−324846号公報 特許第5717113号公報
ところが従来技術においては、既に確定している過去の電力使用量や固定的な電力使用計画、或いは需要家属性等に基づいて最安の電気料金プランを判定・提示するのみで、需要家が電気料金プランに応じて行動を変化させる事象について考慮することはなかった。
一方、本願の発明者らは、電気料金低減に向けて電気料金プランに基づき行動を変化させる需要家の存在を特定し、その傾向等についても調査・研究を行っている。その結果、電気料金プランの選定やそれに伴う電気料金の低減度に、上述の行動変化が影響を与えうるとの知見を得ており、従来技術により選定される電気料金プランが各需要家にとって最適でないケースもあり得ることが判明した。
そこで本発明の目的は、電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案を可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の料金プラン提案システムは、需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した、当該需要家における行動変化の許容度の情報に基づき、前記需要家向けの電気料金プランにおける需要家の行動変化による電気料金の変化範囲を所定アルゴリズムで算定し、当該算定した電気料金の変化範囲の情報を、所定装置または電気料金プラン選定用のアルゴリズムに出力する演算装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の料金プラン提案方法は、情報処理システムが、需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した、当該需要家における行動変化の許容度の情報に基づき、前記需要家向けの電気料金プランにおける需要家の行動変化による電気料金の変化範囲を所定アルゴリズムで算定し、当該算定した電気料金の変化範囲の情報を、所定装置または電気料金プラン選定用のアルゴリズムに出力することを特徴とする。
本発明によれば、電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案が可能となる。
本実施形態における料金プラン提案システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における料金プラン提案システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における需要家端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるプロファイルデータベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における電気料金プランデータベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における気候データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における気候別電気使用特性データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における質問情報データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における時間帯ごとの電気使用量分布例1を示す図である。 本実施形態における時間帯ごとの電気使用量分布例2を示す図である。 本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態における画面例1を示す図である。 本実施形態における画面例2を示す図である。 本実施形態における画面例5を示す図である。 本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例2を示すフロー図である。 本実施形態における画面例3を示す図である。 本実施形態における画面例4を示す図である。 本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例2を示すフロー図である。
−−−ネットワーク構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の料金プラン提案システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示す料金プラン提案システム100は、電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案を可能とするコンピュータシステムである。本実施形態では、電気料金プランの提案対象となる需要家として一般家庭の各世帯を想定する。
この場合の各世帯の需要家施設10すなわち住居は、電力事業者が提供する系統電源1から分電盤11にて給電を受け、この分電盤11から配電する電力で各箇所の電気設備15を稼動させる一般的な受電及び配電の構成を備えている。需要家施設10内の電気設備15で消費された電力の量すなわち消費電力量は、分電盤11に備わる電力量計12により計測されている。また、本実施形態における分電盤11は通信機能を具備し、ネットワーク50を介して本実施形態の料金プラン提案システム100を実現するサーバ装置と通信可能に結ばれており、電力量計12により計測された消費電力量のデータを所定時間毎に料金プラン提案システム100に送信している。
なお、本実施形態の料金プラン提案システム100は、ネットワーク50を介して、上述の分電盤11の他、需要家端末200、および気象データ提供サーバ300と通信可能に結ばれている。このうち、需要家端末200は、上述の需要家施設10に所在する需要家、すなわち一般家庭の構成員が所持する情報端末であり、具体的にはPC、スマートフォン、タブレット端末等を想定できる。この需要家端末200は、料金プラン提案システム100とのデータ授受を通じて所定機能を提供するWebブラウザ210またはアプリ220を少なくとも保持している。
また、気象データ提供サーバ300は、例えば各日あるいは各月の毎時ごと或いは30分毎といった所定時刻ごとの天気、気温、湿度、風向といった天候に関するデータを料金プラン提案システム100に提供するサーバ装置である。こうした天候に関するデータは、気象情報の提供組織等から得ている精度良好なデータである。
なお、本実施形態の料金プラン提案システム100は、上述の分電盤11、需要家端末200、および気象データ提供サーバ300を含んでいるとしてもよい。
−−−ハードウェア構成例−−−
本実施形態における料金プラン提案システム100のハードウェア構成は以下の如くとなる。図2は本実施形態における料金プラン提案システム100のハードウェア構成例を示す図である。
料金プラン提案システム100は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPU104(演算装置)、需要家からのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置105、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置106、ネットワーク50と接続し需要家端末200や気象データ提供サーバ300等の他装置との通信処理を担う通信装置107、を備える。
上述の他装置との間でのみデータ授受を行う場合、料金プラン提案システム100は入力装置105および出力装置106を備えないとしてもよい。なお、記憶装置101内には、本実施形態の料金プラン提案システム100として必要な機能を実装する為のプログラム102と、後述するデータベース125〜129が少なくとも記憶されている。
また、図3に示すように、本実施形態における需要家端末200のハードウェア構成は、一般的な情報処理端末と同様であり、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置201、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ203、記憶装置201に保持されるWebブラウザ210またはアプリ220をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種演算処理を行なうCPU204、需要家からのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置205、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置206、ネットワーク50と接続し料金プラン提案システム100との通信処理を担う通信装置207、を備える。
−−−データ構造例−−−
次に、本実施形態の料金プラン提案システム100が用いるデータベースの構造例について説明する。図4は本実施形態におけるプロファイルデータベース125のデータ構成例を示す図である。プロファイルデータベース125は、各需要家の需要家端末200など適宜な装置から得ている当該需要家の属性情報を格納したデータベースである。具体的には、需要家IDをキーとして、当該需要家の需要家施設10に所在する構成員の数および年齢、需要家施設10の所在地および床面積、電化度、現契約中の電気料金プラン、アンペア数、1ヶ月あたりの電気使用量、日中の電気使用割合、電気料金低減に向けた行動変化の許容度、および、スマートメータたる上述の分電盤11から得た電気使用量データのファイル、といった情報が対応付けされたレコードの集合体となっている。なお、需要家によってはその需要家施設10に備わる分電盤11がスマートメータでない旧来型のものであるケースもある。その場合、プロファイルデータベース125の該当需要家のレコードにおいて、電気使用量データのファイルは格納されないことになる。
図5は本実施形態における電気料金プランデータベース126のデータ構成例を示す図である。電気料金プランデータベース126は、各電力事業者らが提供する電気料金プランの情報を格納したデータベースである。本実施形態の電気料金プランデータベース126は、具体的には、電気料金プランを一意に識別するプランIDをキーとして、当該電気料金プランの提供者たる電力事業者名、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、経済性(リーズナブルな料金設定か否か)、および時間帯別の電気料金値といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
図6は本実施形態における気候データベース127のデータ構成例を示す図である。気候データベース127は、各地域における各日の毎時ごとの天気、気温、湿度、風向といった天候に関するデータを格納したデータベースである。こうしたデータは、上述の気象データ提供サーバ300から得たものとなる。本実施形態の気候データベース127は、具体的には、各地域ごとに日付と各時刻の値をキーとして、天気、気温、湿度、風向といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
図7は本実施形態における気候別電気使用特性データベース128のデータ構成例を示す図である。気候別電気使用特性データベース128は、天気、気温、湿度、および風向の少なくともいずれかの天候に関するデータと、電気使用量の傾向とを対応付けたグラフファイルを格納したデータベースである。本実施形態の気候別電気使用特性データベース128は、具体的には、天候情報種別をキーとして、当該天候の変動に応じて変化する電気使用量のグラフファイルを対応付けたレコードの集合体となっている。
図8は本実施形態における質問情報データベース129のデータ構成例を示す図である。質問情報データベース129は、上述のプロファイルデータベース125に格納される各需要家に関する情報を需要家端末200から取得する際の質問内容を格納したデータベースである。本実施形態の質問情報データベース129は、具体的には、質問IDをキーとして、質問内容に対応したテキスト、アイコン、および入力インターフェイス、といったデータが対応付けされたレコードの集合体となっている。
−−−機能例−−−−
続いて、本実施形態の料金プラン提案システム100が備える機能について説明する。上述したように、以下に説明する各機能は、例えば料金プラン提案システム100が備えるプログラム102を実行することで実装される機能部と言える。
本実施形態の料金プラン提案システム100は、上述の質問情報データベース129から各質問のテキスト、アイコン、および入力インターフェイスの各データを読み取り、これら各データをセットしたWebページを、需要家端末200に送信し、当該需要家端末200から、需要家による回答を取得し、プロファイルデータベース125に格納する機能を備えている。この機能は回答取得部110として実装されている。
なお、上述のように需要家端末200から得られた回答には、当該需要家の需要家施設10に所在する構成員の数および年齢、需要家施設10の床面積、電化度、現契約中の電気料金プラン、アンペア数、1ヶ月あたりの電気使用量、日中の電気使用割合、電気料金低減に向けた行動変化の許容度、といった情報が含まれている。
なお、上述した行動変化の許容度に関する回答としては、当該需要家が指定した許容度の値そのものでないケースも想定出来る。例えば、需要家端末200に送信したWebページ中の質問として、需要家自身における、コスト意識の程度と、目的達成のために払いうる忍耐力の程度とを問う質問が含まれる場合、その需要家端末200から得られる回答も、コスト意識の程度および忍耐力の程度を示す値となる。
上述の、電気料金低減に向けた行動変化の許容度とは、需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した値である。例えば、需要家が現契約中の電気料金プランから新たな電気料金プランに契約を変更した場合に、新たな電気料金プランが示す時間帯別電気料金のうち他時間帯より単価が高い所定時間帯に関して、或る行動の量を現状より所定割合X%だけ低下させる、と当該需要家が意識している場合、この需要家の行動変化の許容度は「X%」である。
例えば、或る電気料金プランにおいて、最も時間帯電気料金が高い時間帯「A」について、「エアコンとドライヤーの使用時間、すなわち電気使用行動量を現状より50%抑制する」、と需要家が意識しているとすれば、この需要家の行動変化の許容度は「50%」である。同様に、「エアコンとドライヤーの使用時間を現状から変化させるつもりはない」、と需要家が意識しているとすれば、この需要家の行動変化の許容度は「0%」である。また、「エアコンとドライヤーの使用時間を現状からゼロまで抑制する」、と需要家が意識しているとすれば、この需要家の行動変化の許容度は「100%」である。こうした、電気使用行動量の抑制は、当該時間帯の電気使用量を現状より低減することに対応する。従って、電気使用行動量を現状より低下させる割合は、すなわち、電気使用量を現状より低下させる割合となる。
一方、行動変化の許容度そのものを示す回答ではなく、上述のように、コスト意識の程度および忍耐力の程度に関する回答を需要家端末200から得た場合、回答取得部110は、当該回答が示すコスト意識の程度の値と忍耐力の程度の値との平均値を算定し、当該平均値を当該需要家における行動変化の許容度の値として特定するとしてもよい。
例えば、或る需要家が認識している自身のコスト意識の程度は、程度が高い順に、最高度、やや高い、普通、希薄、皆無のうち「最高度」であり、同様に忍耐力の程度は、程度が高い順に、最高度、やや高い、普通、希薄、皆無のうち「皆無」であったとする。この場合、回答取得部110は、最高度=100、やや高い=75、普通=50、希薄=25、皆無=0、と対応する値を認識し(例:記憶装置101にて、上述の回答と値との対応関係を規定するテーブルが存在し、これを利用して値を認識する)、コスト意識の程度および忍耐力の程度の各値の平均値を算定する。上述の需要家の例であれば、コスト意識の程度「最高度」すなわち「100」と、忍耐力の程度「皆無」すなわち「0」の平均値を、(100+0)/2=50、などと算定する。
上述のように需要家によっては、電気料金プランに応じて自身の電気使用行動を変化させる意思が皆無の者から、電気料金プランに応じて自身の電気使用行動を全面的に変化させる意思が強固な者まで、様々なタイプが存在している。
なお、需要家が、上述のように或る時間帯の電気使用行動量を低減することと合わせて、その低減した分の電気使用行動を、該当時間帯よりも電気料金単価がより低い他の時間帯に実行することで、電気料金は低減させるが、電気使用行動量の総量は変化させない、といった意識がある場合でも、電気使用行動量の低減割合すなわち行動変化の許容度となる。
また、上述の回答取得部110は、上述のWebページ上に、電気使用量データの取得指示を需要家から受け付けるための所定ボタン(質問情報データベース129に該当データ保持)を表示させるものとする。この場合、回答取得部110は、需要家端末200での当該ボタンの押下に応じて、スマートメータたる上述の分電盤11に対して、該当需要家に関して蓄積している電気使用量データを要求し、これをネットワーク50経由で取得する。回答取得部110は、取得した電気使用量データを、プロファイルデータベース125における該当需要家のレコードに格納する。
なお、上述の回答取得部110は、上述のWebページを介して需要家端末200から得た、該当需要家が現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プラン、或いは該当需要家の属性、に基づいて、Webページで表示させる、上述の行動変化の許容度に関するインターフェイスを変化させ、需要家端末200に送信する機能を更に備えている。
当該機能は、例えば、A電気事業者の電気料金プランBと、或る属性(例:構成員数が所定基準以上、需要家施設の床面積が所定基準以下など)を有する需要家との組合せにおいて、当該タイプの各需要家が、該当プランへの電気料金プラン切り換えに際し、電気使用行動量を実際に低減させた実績ログ(記憶装置101に蓄積・保持)に基づいて、行動変化の実行可能性を算定する。或いは、ここで算定した行動変化の実行可能性を、当該需要家における行動変化の許容度としてもよい(以下同様)。需要家としては自身の行動変化の許容度を数値的に明確に認識していないケースも多く、そうした行動変化の許容度を、システム側で自動的に推定して特定する当該仕組みが提供されたほうが、心理的負担も少なく利便性は高まる。また、システム側でも、需要家から行動変化の許容度に関して回答が得られない、或いは、デフォルト値を主体的に変更して自身が認識する行動変化の許容度の値を設定してくれない、といった状況にも十分対応出来ることとなる。
上述のタイプの需要家が3人存在し、各人の実績ログが示す電気使用行動量の低減割合が、「30%」、「15%」、「15%」、であった場合、その平均値の「20%」を、上述のタイプの需要家における行動変化の実行可能性とする。
また当該機能は、この実行可能性の大きさに応じて、スライダーバー等のインターフェイスにおけるユーザ操作範囲(例:スライダーバーにおけるノブの可動範囲)を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜20」に予め限定するといった機能になる。
また、こうした行動変化の許容度の範囲に関してインターフェイスを変化させる機能に関し、回答取得部110は、上述の需要家に関して、1日の各時間帯について1ヶ月など所定期間収集した電気使用量のデータを、分電盤11から取得し、ここで得た電気使用量データに基づき、所定の時間帯において所定レベルで変動する電気使用量の変動分を算定し、当該算定した変動分電気使用量の大きさに応じて行動変化の許容度の範囲の大きさを決定する機能を更に備えている。特に、1日の各時間帯について所定期間収集した電気使用量のデータに基づき、時間帯ごとの電気使用量分布において所定範囲の電気使用量を、当該時間帯における変動分電気使用量と算定することを想定出来る。
この場合の回答取得部110は、例えば図9に例示するように、横軸を電気使用量、縦軸を当該電気使用量のデータ密度とした電気使用量分布のグラフ900において、それ以上の電気使用量のデータ密度の合計がデータ全体の80%となる、すなわち確率80%で使用される電気使用量を、ベース電気使用量901と算定する。また、回答取得部110は、上述の電気使用量分布のグラフにおいて、それ以上の電気使用量のデータ密度の合計がデータ全体の20%となる、すなわち確率20%で使用される電気使用量を、ピーク電気使用量903と算定する(図9参照)。
こうしてベース電気使用量とピーク電気使用量を算定した回答取得部110は、両者の差分を、当該時間帯における変動分電気使用量902と算定し、当該変動分電気使用量902の大きさに応じて行動変化の許容度の範囲の大きさを決定する機能を更に備えている。
例えば、回答取得部110は、Webページを介して需要家端末200から回答として得た、現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、時間帯別電気料金が最も高い時間帯を「午前9時」などと特定し、当該時間帯に関して直近1ヶ月に分電盤11から得ている電気使用量データを特定する。ここで、直近1ヶ月の午前9時の電気使用量データが10個特定され、そのうち値が最も小さい方から2値が、0.05kWh、0.09kWh、であった場合、回答取得部110は、ベース電気使用量として、これら2値の平均である0.07kWhを算定する。
また、回答取得部110は、上述の10個の電気使用量データのうち、値が大きい方か2値が、0.6kWh、0.7kWh、であった場合、回答取得部110は、ピーク電気使用量として、これら2値の平均である0.65kWhを算定する。この場合の回答取得部110は、両者の差分を、当該時間帯における変動分電気使用量902として、0.65−0.07=0.58kWh、と算定する。
一方、行動変化の許容度の範囲について、予め定めてある単位範囲あたりの変動分電気使用量の値を、例えば0.01kWh/%であるとして記憶装置101が保持していたとする。この場合、回答取得部110は、行動変化の許容度の範囲を、0.58/0.01=58、と算定し、この値に応じて、上述したスライダーバー等のインターフェイスにおけるユーザ操作範囲(例:スライダーバーにおけるノブの可動範囲)を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜58」に予め限定することとなる。
勿論、既に述べた、電気料金プランと需要家の属性との組合せにおける電気使用行動量の実績ログに基づく行動変化の実行可能性と、上述の変動分電気使用量に基づく範囲とを合わせて考慮するとしてもよい。例えば、回答取得部110は、行動変化の実行可能性が「20%」、変動分電気使用量に基づく行動変化の許容度の範囲が「58%」であった場合、両値の平均値である「39%」、または最小値である「20%」、もしくは最大値である「58%」、を行動変化の許容度の範囲と決定する。
なお、上述した電気使用量のグラフが、図10のグラフ1000に示すように、正規分布を示すものであった場合、すなわち、時間帯ごとの電気使用量分布が例えば正規分布であるとした場合、回答取得部110は、この正規分布において中央値から±2σなど所定範囲内の電気使用量を、当該時間帯における変動分電気使用量1002と算定し、当該変動分電気使用量の大きさに応じて行動変化の許容度の範囲の大きさを決定するものとすればよい。
この場合、回答取得部110は、Webページを介して需要家端末200から回答として得た、現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、時間帯別電気料金が最も高い時間帯を「午前9時」などと特定し、当該時間帯に関して直近1ヶ月に分電盤11から得ている電気使用量データを特定する。ここで、直近1ヶ月の午前9時の電気使用量データが6個特定され、そのうち中央値から2σの範囲内に分布する4値が、4.5kWh、4.7kWh、4.6kWh、4.6kWh、であった場合、回答取得部110は、変動的電気使用量1002として、これら4値の平均である、4.6kWhを算定する。
一方、行動変化の許容度の範囲について、予め定めてある単位範囲あたりの変動分電気使用量の値を、例えば0.01kWh/%であるとして記憶装置101が保持していたとする。この場合、回答取得部110は、行動変化の許容度の範囲を、0.6/0.01=60、と算定し、この値に応じて、上述したスライダーバー等のインターフェイスにおけるユーザ操作範囲(例:スライダーバーにおけるノブの可動範囲)を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜60」に予め限定することとなる。
勿論、既に述べた、電気料金プランと需要家の属性との組合せにおける電気使用行動量の実績ログに基づく行動変化の実行可能性と、上述の変動分電気使用量に基づく範囲とを合わせて考慮するとしてもよい。例えば、回答取得部110は、行動変化の実行可能性が「20%」、変動分電気使用量に基づく行動変化の許容度の範囲が「60%」であった場合、両値の平均値である「40%」、または最小値である「20%」、もしくは最大値である「60%」、を行動変化の許容度の範囲と決定する。
また、料金プラン提案システム100は、上述のWebページを介して需要家端末200から得た回答が示す行動変化の許容度の情報に基づいて、電気料金の変化範囲を算定する機能を備えている。この機能は変化範囲算定部111として実装されている。
この変化範囲算定部111は、Webページを介して需要家端末200から得た回答のうち、該当需要家が現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、例えば時間帯別電気料金が所定以上の各時間帯に関して算定した変動分電気使用量の総和のうち、行動変化の許容度が示す、0〜100%の範囲内の所定値分が、電気料金の変化範囲であると算定する。例えば、時間帯別電気料金が一定基準以上であった午前8時と午後7時に関して算定した変動分電気使用量の総和が「10kWh」で、行動変化の許容度が「50%」、また該当時間帯における単位電気料金が「¥40/kWh」である場合、1ヶ月当たりの電気料金の最大変化値は、10(kWh)×40(¥)×30(day)×0.5=¥6000、となる。すなわち、電気料金の変化範囲は、「¥0〜¥6000」と算定出来る。
変化範囲算定部111は、こうした算定した電気料金の変化範囲の情報を、例えば該当する電気料金プランと共に需要家端末200または電気料金プラン選定部112に出力する機能を更に備えている。
上述の変化範囲算定部111は、こうした電気料金の変化範囲の算定処理を、電気料金プランデータベース126中の各電気料金プランに関して実行し、当該各電気料金プランにおける電気料金の変化範囲の情報を、電気料金プラン選定部112に出力する機能を備えている。
一方、電気料金プラン選定部112は、変化範囲算定部111から、各電気料金プランにおける電気料金の変化範囲の情報を取得し、該当電気料金プラン中で、料金面や発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性といった所定の属性に関して所定基準を満たす1または複数のものを、需要家向けの電気料金プランとして特定し、当該電気料金プランの情報を上述の電気料金の変化範囲の情報と合わせて需要家端末200に出力する機能を備えている。電気料金プランの情報には、電気料金プランデータベース126から得られる、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、および時間帯別の電気料金値といった所定情報が含まれると好適である。
なお、特定した電気料金プランが複数、すなわち電気料金プラン群である場合、電気料金プラン選定部112は、当該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報と、その電気料金の変化範囲の情報とを需要家端末200に出力する。この場合、需要家は、需要家端末200において、列挙された複数の電気料金プランとその電気料金の変化範囲について情報を閲覧することとなる。そして需要家は、ここで閲覧した電気料金プランのうち、所望のものを契約プランとして決定し、その旨を需要家端末200で入力する。需要家端末200は、契約プランとして需要家に指定された電気料金プランの情報を、ネットワーク50を介して料金プラン提案システム100に通知する。
他方、料金プラン提案システム100の電気料金プラン選定部112は、上述の需要家が契約プランとして指定した電気料金プランについて、その所定情報である、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、および時間帯別の電気料金値といった各属性のうち値が所定基準以上のものを特定し、当該特定した属性に関する需要家ニーズの値を、各需要家から契約プランの指定があるごとにインクリメントして記憶装置101(の例えば電気料金プランデータベース126)に格納する機能を更に備えている。
また、電気料金プラン選定部112は、上述のように各属性の需要家ニーズ値のインクリメントおよび格納の処理以降、あらためて電気料金プラン群の出力を実行するに際し、需要家ニーズ値の大きさが所定基準以上の属性を特定し、当該属性の値が所定基準以上である各電気料金プランを電気料金プラン群として特定し、当該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報を、所定属性の値の大きさ順に列挙し需要家端末200に出力する機能を更に備えている。
また、料金プラン提案システム100は、上述の回答取得部110が算定した各時間帯における変動分電気使用量の情報と、契約プランである電気料金プランの情報とに基づいて、変動分電気使用量が所定基準以上の各時間帯間で電気料金の低い方の時間帯において電気使用行動を行うよう促すメッセージなどの行動リコメンド情報を、需要家端末200に送信して需要家に提示する機能を備えている。この機能はリコメンド部113により実装される。例えば、リコメンド部113は、変動分電気使用量が所定基準以上の時間帯が午前7時および午後1時で、この午前7時と午後1時のうち電気料金の低い方の時間帯が午後1時であった場合、午前7時に行っていた電気使用行動(例:洗濯機や電磁調理器の使用など)を午後1時に実行するよう促すメッセージなどの行動リコメンド情報を、需要家端末200に送信して需要家に提示する。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における料金プラン提案方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する各処理は、料金プラン提案システム100がメモリ等に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そして、このプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図11は、本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例1を示すフロー図である。ここでまず、料金プラン提案システム100の回答取得部110は、質問情報データベース129から各質問のテキスト、アイコン、および入力インターフェイスの各データを読み取り、これら各データを所定のWebページ雛形にセットしたWebページ1200(図12参照)を、需要家端末200に送信する(s100)。
また、回答取得部110は、上述のWebページを送信した需要家端末200から、Webページを介した需要家による回答を取得し、プロファイルデータベース125に格納する(s101)。ここで需要家端末200から得られる回答には、当該需要家の需要家施設10に所在する構成員の数および年齢、需要家施設10の床面積、電化度、現契約中の電気料金プラン、アンペア数、1ヶ月あたりの電気使用量、および日中の電気使用割合、の各情報が含まれている。
なお、回答取得部110は、上述のWebページにおける、電気使用量データの取得指示を需要家から受け付けるための所定ボタンの押下に応じて、分電盤11のネットワークアドレス(各需要家の分電盤11に関して記憶装置101にて予め保持)を特定し(s102:y)、当該ネットワークアドレスに宛てて、該当需要家に関して蓄積している電気使用量データの取得要求を送信する(s103)。
また回答取得部110は、この取得要求に応じて分電盤11がアップロードしてきた電気使用量データをネットワーク50経由で取得し、これをプロファイルデータベース125に格納する(s104)。
勿論、該当需要家の需要家施設10にスマートメータが未設置である場合、分電盤11のネットワークアドレスが未知となるため(s102:n)、回答取得部110は、上述の取得要求を送信しない。但しその場合、回答取得部110は、該当需要家に関して、プロファイルデータベース125にてその所在地情報を特定し、これをキーに気候データベース127から該当地域における各日の毎時ごとの天気、気温、湿度、風向といった天候に関するデータを取得する(s105)。
また、回答取得部110は、気候別電気使用特性データベース128を参照し、上述のステップs105で得た天候のデータのうち気温など所定の事象について、電気使用量の傾向のグラフファイルを特定する(s106)。
ここで回答取得部110は、ステップs105で得た、例えば該当地域における各日の毎時ごとの気温データと、ステップs106で特定した、気温に応じた電気使用量の傾向のグラフファイルとをマージし、該当地域における各日の毎時ごとの電気使用量の傾向を特定し、これを電気使用量データとしてプロファイルデータベース125に格納する(s107)。
こうして需要家からの各種の回答を得た回答取得部110は、回答が示している該当需要家が現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プラン、或いは該当需要家の属性、または、1日の各時間帯について1ヶ月など所定期間収集した電気使用量のデータ等に基づいて、Webページで表示させる、上述の行動変化の許容度に関する指定を需要家から受けるスライダーバー等の入力インターフェイスを変化させ、当該変化処理を経たWebページ1300(図13参照)のデータを需要家端末200に送信する(s108)。
こうした入力インターフェイスの変化処理は、既に述べたように、或る電気料金プランと或る属性(例:構成員数が所定基準以上、需要家施設の床面積が所定基準以下など)を有する需要家との組合せにおいて、当該タイプの需要家が、該当プランへの電気料金プラン切り換えに際し、電気使用行動量を実際に低減させた実績ログ(記憶装置101に蓄積・保持)に基づいて、行動変化の実行可能性を「20%」などと算定し、この実行可能性の大きさに応じて、例えばスライダーバーにおけるノブの可動範囲を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜20」に予め限定するといった処理になる。或いは、ここで算定した行動変化の実行可能性を、そのまま当該需要家の行動変化の許容度の値としてもよい。
或いは、回答取得部110は、1日の各時間帯について1ヶ月など所定期間収集した電気使用量のデータを、該当需要家の需要家施設10における分電盤11から取得し、ここで得た電気使用量データに基づき、所定時間帯において所定レベルで変動する電気使用量の変動分、すなわち変動分電気使用量を算定する。また、回答取得部110は、上述で算定した変動的電気使用量の大きさに応じて行動変化の許容度の範囲の大きさ決定する。
この場合、回答取得部110は、Webページを介して需要家端末200から回答として得た、現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、時間帯別電気料金が最も高い時間帯を「午前9時」などと特定し、当該時間帯に関して直近1ヶ月に分電盤11から得ている電気使用量データを特定する。
ここで、直近1ヶ月の午前9時の電気使用量データが10個特定され、そのうち値が最も小さい方から2値が、0.05kWh、0.09kWh、であった場合、回答取得部110は、ベース電気使用量として、これら2値の平均である0.07kWhを算定する。
また、回答取得部110は、上述の10個の電気使用量データのうち、値が大きい方か2値が、0.6kWh、0.7kWh、であった場合、回答取得部110は、ピーク電気使用量として、これら2値の平均である0.65kWhを算定する。この場合の回答取得部110は、両者の差分を、当該時間帯における変動分電気使用量902として、0.65−0.07=0.58kWh、と算定する。
一方、行動変化の許容度の範囲について、予め定めてある単位範囲あたりの変動分電気使用量の値を、例えば0.01kWh/%であるとして記憶装置101が保持していたとする。この場合、回答取得部110は、行動変化の許容度の範囲を、0.58/0.01=58、と算定し、この値に応じて、上述したスライダーバー等のインターフェイスにおけるユーザ操作範囲(例:スライダーバーにおけるノブの可動範囲)を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜58」に予め限定することとなる。
或いは、回答取得部110は、時間帯ごとの電気使用量分布(既出。図10参照)が例えば正規分布であった場合、この正規分布において中央値から±2σなど所定範囲内の電気使用量を、当該時間帯における変動分電気使用量と算定する。また回答取得部110は、上述で算定した変動分電気使用量の大きさに応じて行動変化の許容度の範囲の大きさを決定する。
この場合、回答取得部110は、Webページを介して需要家端末200から回答として得た、現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、時間帯別電気料金が最も高い時間帯を「午前9時」などと特定し、当該時間帯に関して直近1ヶ月に分電盤11から得ている電気使用量データを特定する。
ここで、直近1ヶ月の午前9時の電気使用量データが6個特定され、そのうち中央値から2σの範囲内に分布する4値が、4.5kWh、4.7kWh、4.6kWh、4.6kWh、であった場合、回答取得部110は、変動的電気使用量として、これら4値の平均である、4.6kWhを算定する。
一方、行動変化の許容度の範囲について、予め定めてある単位範囲あたりの変動分電気使用量の値を、例えば0.01kWh/%であるとして記憶装置101が保持していたとする。この場合、回答取得部110は、行動変化の許容度の範囲を、0.6/0.01=60、と算定し、この値に応じて、上述したスライダーバーにおけるノブの可動範囲を、デフォルトでは「0〜100」の範囲であるものを「0〜60」に限定する。
或いは、電気料金プランと需要家の属性との組合せにおける電気使用行動量低減に関する実績ログに基づく行動変化の実行可能性と、上述の変動分電気使用量に基づく範囲とを合わせて考慮するとしてもよい。この場合の回答取得部110は、例えば、行動変化の実行可能性が「20%」、変動分電気使用量に基づく行動変化の許容度の範囲が「60%」であった場合、両値の平均値である「40%」、または最小値である「20%」、もしくは最大値である「60%」、を行動変化の許容度の範囲と決定する。
次に、変化範囲算定部111は、上述のWebページを介して需要家端末200から得た回答が示す行動変化の許容度の情報に基づいて、電気料金の変化範囲を、電気料金プランデータベース126中の各電気料金プランに関して算定する(s109)。当該ステップにおいて変化範囲算定部111が得た回答の示す行動変化の許容度は、上述の実績ログ等に応じて決められた範囲内の値となる。従って、例えば、行動変化の実行可能性「20%」に応じてノブの可動範囲が「0〜20」に限定されたスライダーバーにおいて、需要家が需要家端末200を操作して、自身の意識している、電気使用行動量の低減割合「15%」に対応した位置にノブをスライドさせて指定した値「15%」となる。
この電気料金の変化範囲の算定処理において、変化範囲算定部111は、ステップs101〜107の間に需要家端末200から得た情報のうち、該当需要家が現契約中の電気料金プランまたは契約変更対象とした電気料金プランにおいて、例えば時間帯別電気料金が所定以上の各時間帯に関して算定した変動分電気使用量の総和のうち、行動変化の許容度が示す、0〜100%の範囲内の所定値分が、電気料金の変化範囲であると算定する。 例えば、時間帯別電気料金が一定基準以上であった午前8時と午後7時に関して算定した変動分電気使用量の総和が「10kWh」で、行動変化の許容度が「50%」、また該当時間帯における単位電気料金が「¥40/kWh」である場合、1ヶ月当たりの電気料金の最大変化値は、10(kWh)×40(¥)×30(day)×0.5=¥6000、となる。すなわち、電気料金の変化範囲は、「¥0〜¥6000」と算定出来る。
変化範囲算定部111は、こうして算定した各電気料金プランにおける電気料金の変化範囲の情報を、電気料金プラン選定部112に出力する(s110)。
一方、電気料金プラン選定部112は、変化範囲算定部111から、各電気料金プランにおける電気料金の変化範囲の情報を取得し、該当電気料金プラン中で、料金面や発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性といった所定の属性に関して所定基準を満たす1または複数のものを、需要家向けの電気料金プランとして特定する(s111)。
また電気料金プラン選定部112は、こうして特定した電気料金プランの情報を上述の電気料金の変化範囲の情報と合わせて需要家端末200に送信する(s112)。ここで送信される電気料金プランの情報には、電気料金プランデータベース126から得られる、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、および時間帯別の電気料金値といった所定情報が含まれる。
なお、電気料金プラン選定部112が特定した電気料金プランが複数、すなわち電気料金プラン群である場合、該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報と、その電気料金の変化範囲の情報とが需要家端末200に送信される。
いずれにしても需要家は、需要家端末200において、料金プラン提案システム100から送信されてきた1または複数の電気料金プランとその電気料金の変化範囲について情報(図14参照)を閲覧することとなる。そして需要家は、ここで閲覧した電気料金プランのうち、所望のものを契約プランとして決定し、その旨を需要家端末200で入力する。需要家端末200は、契約プランとして需要家に指定された電気料金プランの情報を、ネットワーク50を介して料金プラン提案システム100に通知する。
他方、電気料金プラン選定部112は、上述の需要家が契約プランとして指定した電気料金プランの通知を需要家端末200から受信する(s113)。また、電気料金プラン選定部112は、契約プランたる電気料金プランの所定情報として、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、および時間帯別の電気料金値といった各属性のうちその値が所定基準以上のものを、電気料金プランデータベース126にて特定し、当該特定した各属性に関する需要家ニーズの値(初期値は“0”)を、各需要家から契約プランの指定があるごとに1つインクリメントして記憶装置101に格納する(s114)。
なお、上述した、発電方法の環境配慮度、電力事業者の信頼性、および時間帯別の電気料金値といった各属性の値は、所定の基準で各電力事業者に関して評価を行った結果である。
上述のように各属性の需要家ニーズ値のインクリメントおよび格納の処理以降、電気料金プラン選定部112は、あらためて電気料金プラン群の出力を実行するに際し、需要家ニーズの値の大きさが所定基準以上の属性を特定し、当該属性の値が所定基準以上である各電気料金プランを電気料金プラン群として特定する(s115)。また、電気料金プラン選定部112は、当該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報を、所定属性の値の大きさ順に列挙し需要家端末200に送信し、上述のステップs113とそれ以降のステップを同様に繰り返す。
−−−処理手順例2−−−
続いて、料金プラン提案システム100における回答取得部110の他のフローについて図に基づき説明する。図15は、本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例2を示すフロー図である。ここでは、需要家からの回答が、行動変化の許容度の値そのものを含まない状況に対応して、システム側で当該需要家における行動変化の許容度を推定するフローを説明する。ここでのフローは、図11のフローにおけるステップs100、s101の処理に関する別形態を示すものとなっている。なお、この場合、ステップs101の実行後、ステップs102〜s108を回避し、ステップs109以降を実行することとなる(当該フローでは省略)。
この場合、回答取得部110は、行動変化の許容度そのものを問う質問ではなく、コスト意識の程度および忍耐力の程度に関する質問情報を、需要家の属性を問う質問情報と共にWebページに設定し、これを需要家端末200に送信する(s150)。
ここで料金プラン提案システム100の回答取得部110が、需要家端末200に送信したWebページ1500を図16にて例示する。このWebページ1500は、図16で示すように、需要家の属性に関して問う質問情報1501の他に、コスト意識の高さを問う質問情報1502およびその回答用インターフェイス1503と、忍耐力の強さを問う質問情報1504およびその回答用インターフェイス1505を更に含んでいる。
需要家は、このWebページ1500を需要家端末200にて閲覧し、属性に関して回答すると共に、プルダウンメニューたる回答用インターフェイス1503にて、自身が意識しているコスト意識の高さを、「最高度」、「やや高い」、「普通」、「希薄」、「皆無」といった多段階のうちから選択する。
また、忍耐力の強さについても同様に、プルダウンメニューたる回答用インターフェイス1505にて、自身が意識している忍耐力の強さを、「最高度」、「やや高い」、「普通」、「希薄」、「皆無」といった多段階のうちから選択する。
なお、本実施形態において、上述のコスト意識の高さは、換言すれば、どれほど電気料金削減を図りたいか、という意識の高さを意味するものと規定している。一方、忍耐力の強さは、換言すれば、目的のためであればどれほどの忍耐が出来るか、という意識の高さを意味するものと規定している。
上述のように需要家が需要家端末200で各質問情報に関して回答操作を行い、OKボタン1510を押下したとする。すると需要家端末200は、当該Webページ1500で得た回答を料金プラン提案システム100に送信する。
一方の料金プラン提案システム100の回答取得部110は、需要家端末200から上述の回答を受信し、需要家の属性、コスト意識の高さ、および忍耐力の強さ、の各情報を取得する(s151)。ここで得られた回答のうち、コスト意識の高さは「最高度」、忍耐力の強さは「皆無」であったとする。
次に回答取得部110は、上述のステップs151で得た回答のうち、コスト意識の高さおよび忍耐力の強さの各回答に関して、予め定めた変換規則または変換用のテーブルに基づき、行動変化の許容度の換算値を特定する(s152)。回答取得部110は、例えば、コスト意識の高さ「最高度」に関して、予め定めた変換規則または変換用のテーブルに基づき、行動変化の許容度の換算値を「100」と特定する。また、回答取得部110は、例えば、忍耐力の強さ「皆無」に関して、予め定めた変換規則または変換用のテーブルに基づき、行動変化の許容度の換算値を「0」と特定する。
続いて回答取得部110は、上述のステップs152で特定した、コスト意識の高さおよび忍耐力の強さの各換算値の平均を算定し、当該平均値を当該需要家における行動変化の許容度の値と特定する(s153)。
上述の例であれば、回答取得部110は、コスト意識の高さ「最高度」=100、と、忍耐力の強さ「皆無」=0、とを合算して2で除算することで、その平均値を「50」と算定する。
次に回答取得部110は、上述までのステップで得た回答、すなわち、需要家の属性と、行動変化の許容度の値とを、Webページに設定し、これを需要家端末200に送信する(s154)。
ここで料金プラン提案システム100の回答取得部110が、需要家端末200に送信したWebページ1600を図17にて例示する。このWebページ1600は、図17で示すように、需要家が自身の属性に関して回答した属性回答1601の他に、コスト意識の高さと忍耐力の強さから推定した行動変化の許容度(推定値)1602、を含んでいる。
需要家は、このWebページ1600を需要家端末200にて閲覧し、自身が回答した属性と、行動変化の許容度の推定値に関して確認することとなる。また需要家は、当該Webページ1600で閲覧した内容に異論がなければOKボタン1610を押下する。
需要家端末200は、上述のWebページ1600でのOKボタン1610の押下の事象を、料金プラン提案システム100に通知する。
一方、料金プラン提案システム100の回答取得部110は、需要家端末200からOKボタン1610の押下事象の通知を受け、Webページ1600を介して得た需要家の属性と行動変化の許容度の値を確定値とし、図11のフローにおけるステップs109に遷移する(s155)。以降の処理は、図11のフローと同様である。
−−−処理手順例3−−−
続いて、料金プラン提案システム100におけるリコメンド部113のフローについて図に基づき説明する。図18は、本実施形態における料金プラン提案方法の処理手順例3を示すフロー図である。
この場合、リコメンド部113は、上述の回答取得部110が算定した各時間帯における変動分電気使用量の情報に基づいて、変動分電気使用量が所定基準以上の時間帯を、午前7時および午後1時、などと特定する(s200)。
続いてリコメンド部113は、上述のステップs200で特定した時間帯のうち、電気料金の低い方の時間帯を、午後1時、などと特定する(s201)。また、リコメンド部113は、相対的に電気料金が高い午前7時に行っていた電気使用行動(例:洗濯機や電磁調理器の使用など)を、より電気料金が低い午後1時に実行するよう促す、「明日午前7時の洗濯は午後1時に行うようにしましょう」といった行動リコメンド情報を、需要家端末200に送信する(s202)。ここで送信するメッセージの内容は、記憶装置101にて予め保持し、適宜に読み出して利用出来るものとする。
需要家は、上述の行動リコメンド情報を需要家端末200にて閲覧し、例えばその日の行動に関する指針として認識し、行動変化を起こしやすくする契機となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、電気料金低減に向けた行動変化の観点も踏まえた、各需要家に好適な電気料金プランの提案が可能となる。
1 系統電源
10 需要家施設
11 分電盤
12 電力量計
15 電気設備
50 ネットワーク
100 料金プラン提案システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
110 回答取得部
111 変化範囲算定部
112 電気料金プラン選定部
113 リコメンド部
125 プロファイルデータベース
126 電気料金プランデータベース
127 気候データベース
128 気候別電気使用特性データベース
129 質問情報データベース
200 需要家端末
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 CPU
205 入力装置
206 出力装置
207 通信装置
210 Webブラウザ
220 アプリ
300 気象データ提供サーバ

Claims (20)

  1. 需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した、当該需要家における行動変化の許容度の情報に基づき、前記需要家向けの電気料金プランにおける需要家の行動変化による電気料金の変化範囲を所定アルゴリズムで算定し、当該算定した電気料金の変化範囲の情報を、所定装置または電気料金プラン選定用のアルゴリズムに出力する演算装置を備えた料金プラン提案システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記変化範囲の算定を各電気料金プランに関して実行し、当該各電気料金プランにおける前記変化範囲の情報を前記電気料金プラン選定用アルゴリズムに出力して、前記変化範囲が判明した電気料金プラン中で所定属性に関して所定基準を満たすものを前記需要家向けの電気料金プランとして特定し、当該電気料金プランの情報を所定装置に出力する処理を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の料金プラン提案システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記行動変化の許容度について確認する質問情報を所定装置に出力して、前記質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、当該取得した回答が示す前記行動変化の許容度の情報に基づいて前記変化範囲の算定を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の料金プラン提案システム。
  4. 前記質問情報として、前記行動変化の許容度に影響を与えうる需要家自身の属性のうち、コスト意識の程度と、目的達成のために払いうる忍耐力の程度とを問う質問の情報を保持する記憶装置を備え、
    前記演算装置は、
    前記行動変化の許容度について確認する前記質問情報として、前記コスト意識の程度および前記忍耐力の程度に関する質問情報を所定装置に出力し、当該質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、前記回答が示すコスト意識の程度の値と忍耐力の程度の値との平均値を算定し、当該平均値を前記行動変化の許容度の値として取得するものである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の料金プラン提案システム。
  5. 過去に電気料金プランを変更したことのある需要家について、その属性と、電気料金プラン変更前後での電気使用行動量の低減割合とを記録した実績ログを保持する記憶装置を備え、
    前記演算装置は、
    需要家に対する所定の質問情報を所定装置に出力して、前記質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、当該取得した回答が示す前記需要家の属性と属性が全部または一部一致する他需要家に関して、その電気使用行動量の低減割合を前記実績ログで特定し、当該特定した電気使用行動量の低減割合の値を、前記行動変化の許容度の値として取得するものである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の料金プラン提案システム。
  6. 前記演算装置は、
    前記質問情報において問う許容度の範囲を、電気料金プランまたは需要家の所定属性に基づいて所定アルゴリズムで変化させた上で所定装置に出力し、前記需要家から回答を取得するものである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の料金プラン提案システム。
  7. 前記演算装置は、
    前記質問情報において問う許容度の範囲を所定アルゴリズムで変化させるに際し、1日の各時間帯について所定期間収集した電気使用量のデータに基づき、所定時間帯において所定レベルで変動する電気使用量の変動分を算定し、当該算定した変動分電気使用量の大きさに応じて前記行動変化の許容度の範囲の大きさを決定するものである、
    ことを特徴とする請求項6に記載の料金プラン提案システム。
  8. 前記演算装置は、
    前記変動分電気使用量の算定に際し、1日の各時間帯について所定期間収集した電気使用量のデータに基づき、時間帯ごとの電気使用量分布において所定範囲の電気使用量を、当該時間帯における変動分電気使用量と算定し、当該変動分電気使用量の大きさに応じて前記行動変化の許容度の範囲の大きさを決定するものである、
    ことを特徴とする請求項7に記載の料金プラン提案システム。
  9. 前記演算装置は、
    前記算定した各時間帯における変動分電気使用量の情報と、前記需要家向けの電気料金プランとに基づいて、変動分電気使用量が所定基準以上の各時間帯間で電気料金の低い方の時間帯において電気使用行動を行うよう促す行動リコメンド情報を、所定装置において当該需要家に対して出力する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項8に記載の料金プラン提案システム。
  10. 前記演算装置は、
    前記変化範囲の算定を各電気料金プランに関して実行し、当該各電気料金プランにおける前記変化範囲の情報を前記電気料金プラン選定用アルゴリズムに出力して、前記変化範囲が判明した電気料金プラン中で所定属性に関して所定基準を満たす複数のものを前記需要家向けの電気料金プラン群として特定し、前記電気料金プラン群の所定情報を所定装置に出力する処理と、
    前記所定情報を出力した電気料金プラン群のうち、需要家が契約プランとして指定した電気料金プランについて、前記所定情報が示す当該電気料金プランの各属性のうち値が所定基準以上のものを特定し、当該特定した属性に関する需要家ニーズの値を、前記需要家から契約プランの指定があるごとにインクリメントして記憶装置に格納する処理と、
    前記各属性の値の加算および格納の処理以降、前記電気料金プラン群の出力を実行するに際し、値の大きさが所定基準以上の属性を特定し、当該属性の値が所定基準以上である各電気料金プランを前記電気料金プラン群として特定し、当該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報を、前記属性の値の大きさ順に列挙し所定装置に出力する処理と、
    を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の料金プラン提案システム。
  11. 情報処理システムが、
    需要家が電気料金低減のためには現状の電気使用行動量のうち変化させうると意識している割合に対応した、当該需要家における行動変化の許容度の情報に基づき、前記需要家向けの電気料金プランにおける需要家の行動変化による電気料金の変化範囲を所定アルゴリズムで算定し、当該算定した電気料金の変化範囲の情報を、所定装置または電気料金プラン選定用のアルゴリズムに出力する、
    ことを特徴とする料金プラン提案方法。
  12. 前記情報処理システムが、
    前記変化範囲の算定を各電気料金プランに関して実行し、当該各電気料金プランにおける前記変化範囲の情報を前記電気料金プラン選定用アルゴリズムに出力して、前記変化範囲が判明した電気料金プラン中で所定属性に関して所定基準を満たすものを前記需要家向けの電気料金プランとして特定し、当該電気料金プランの情報を所定装置に出力する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の料金プラン提案方法。
  13. 前記情報処理システムが、
    前記行動変化の許容度について確認する質問情報を所定装置に出力して、前記質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、当該取得した回答が示す前記行動変化の許容度の情報に基づいて前記変化範囲の算定を実行する、
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の料金プラン提案方法。
  14. 前記情報処理システムが、
    前記質問情報として、前記行動変化の許容度に影響を与えうる需要家自身の属性のうち、コスト意識の程度と、目的達成のために払いうる忍耐力の程度とを問う質問の情報を保持する記憶装置を備え、
    前記行動変化の許容度について確認する前記質問情報として、前記コスト意識の程度および前記忍耐力の程度に関する質問情報を所定装置に出力し、当該質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、前記回答が示すコスト意識の程度の値と忍耐力の程度の値との平均値を算定し、当該平均値を前記行動変化の許容度の値として取得する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の料金プラン提案方法。
  15. 前記情報処理システムが、
    過去に電気料金プランを変更したことのある需要家について、その属性と、電気料金プラン変更前後での電気使用行動量の低減割合とを記録した実績ログを保持する記憶装置を備え、
    需要家に対する所定の質問情報を所定装置に出力して、前記質問情報に対する需要家からの回答を所定装置から取得し、当該取得した回答が示す前記需要家の属性と属性が全部または一部一致する他需要家に関して、その電気使用行動量の低減割合を前記実績ログで特定し、当該特定した電気使用行動量の低減割合の値を、前記行動変化の許容度の値として取得する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の料金プラン提案方法。
  16. 前記情報処理システムが、
    前記質問情報において問う許容度の範囲を、電気料金プランまたは需要家の所定属性に基づいて所定アルゴリズムで変化させた上で所定装置に出力し、前記需要家から回答を取得する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の料金プラン提案方法。
  17. 前記情報処理システムが、
    前記質問情報において問う許容度の範囲を所定アルゴリズムで変化させるに際し、1日の各時間帯について所定期間収集した電気使用量のデータに基づき、所定時間帯において所定レベルで変動する電気使用量の変動分を算定し、当該算定した変動分電気使用量の大きさに応じて前記行動変化の許容度の範囲の大きさを決定する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の料金プラン提案方法。
  18. 前記情報処理システムが、
    前記変動分電気使用量の算定に際し、1日の各時間帯について所定期間収集した電気使用量のデータに基づき、時間帯ごとの電気使用量分布において所定範囲の電気使用量を、当該時間帯における変動分電気使用量と算定し、当該変動分電気使用量の大きさに応じて前記行動変化の許容度の範囲の大きさを決定する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の料金プラン提案方法。
  19. 前記情報処理システムが、
    前記算定した各時間帯における変動分電気使用量の情報と、前記需要家向けの電気料金プランとに基づいて、変動分電気使用量が所定基準以上の各時間帯間で電気料金の低い方の時間帯において電気使用行動を行うよう促す行動リコメンド情報を、所定装置において当該需要家に対して出力する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の料金プラン提案方法。
  20. 前記情報処理システムが、
    前記変化範囲の算定を各電気料金プランに関して実行し、当該各電気料金プランにおける前記変化範囲の情報を前記電気料金プラン選定用アルゴリズムに出力して、前記変化範囲が判明した電気料金プラン中で所定属性に関して所定基準を満たす複数のものを前記需要家向けの電気料金プラン群として特定し、前記電気料金プラン群の所定情報を所定装置に出力する処理と、
    前記所定情報を出力した電気料金プラン群のうち、需要家が契約プランとして指定した電気料金プランについて、前記所定情報が示す当該電気料金プランの各属性のうち値が所定基準以上のものを特定し、当該特定した属性に関する需要家ニーズの値を、前記需要家から契約プランの指定があるごとにインクリメントして記憶装置に格納する処理と、
    前記各属性の値の加算および格納の処理以降、前記電気料金プラン群の出力を実行するに際し、値の大きさが所定基準以上の属性を特定し、当該属性の値が所定基準以上である各電気料金プランを前記電気料金プラン群として特定し、当該電気料金プラン群が含む各電気料金プランの情報を、前記属性の値の大きさ順に列挙し所定装置に出力する処理と、
    を実行することを特徴とする請求項11〜19のいずれかに記載の料金プラン提案方法。
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